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ブランデージの魔法の城 魔王子さまと時の扉
ブランデージの魔法の城 魔王子さまと時の扉
橘香いくの、石川沙絵/集英社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    橘香いくのらしい語り口というか、基本的に(シリアス交じりでも)ベースはラブコメだけれど世界や存在にそれなりに重さがきちんとあって、主人公達が存在しないところでもきちんと世界に人が生きて動いてる感があるところはやっぱり好きだなあと思うのですが。いまいちそれ程楽しめなかったのはヒロインのアドリエンヌがあんまり好きになれなかったせいかもしれないなあと思ったり。 彼女は本人言う通り本当に普通の女の子で。頑なさも臆病さも正義感の強さも決して嫌いではないのだけれど、後半お話が大きくなってしまったあたりでちょっとそれが多分にマイナスになってしまってる気がするんだよなあ…。 前半普通の女の子として魔王子さまを普通に振り回す辺りは(ドナティアン・シャルルのなんだかんだ言いながらめろめろなことと合わせて)楽しかったので、この二人は個人的には二人だけで完結していて欲しいキャラクターなのかもしれません。そういう意味では彼らが彼らだけの世界に戻ってしまったラストはやっぱりあれで正しいんだろうなあ…多分今後再婚できるとは思えない国王とその跡継ぎになってしまう娘しかいない老齢のロスタン公の後誰が国王になるのか何にも片付いていない気がするもののまあ二人の息子が後を継ぐのもありかーと思ったので良いかなあとか。 あと個人的に自分のせいで何もかもぶち壊しにしてしまって不幸な人生を送ることになってしまった国王陛下が非常に好きだったのですが、彼のやったことが本当に酷過ぎてそれを知ったドナティアン・シャルルが父親を許せたことがちょっと引っかかってしまったので、彼が彼女に裏切られてどれ程絶望したかだけじゃなく何であれだけ魔術を忌避していたのかがもうちょっと書かれてたら嬉しかったなあ…。ツンデレ王様と天然少女が本当にきゅんきゅんだったので、もうちょっと納得させて欲しかった予感です。 あ、あと作中間違いなく一番いい男だったのは間違いなくゲルガラン(カラス)だと思う件。 しかし魔王子さまは子作り前提の誘拐監禁同居から始まったのによく最終巻最後まで我慢したなあ…(すみません)。

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    投稿日: 2013.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の研究を受け継がせるために子供を産まそうと考えた魔王子ドナティアン・シャルル、彼に攫われてきた村娘アドリエンヌ。数多のトラブルの果ての大団円。 最終巻はちょっと展開が雑だったような。あとアドリエンヌが敵に操られていたためいつもの元気な様子が無くて残念でした。 コラリーシリーズが好きでこちらも全巻読みましたが、読み返すことは無いです。

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    投稿日: 2012.08.27