下巻でも昭和陸軍が実行した数々の出来事を具体的に記述されており、また戦後日本における旧日本軍の兵士たちのその後にも焦点を当てる。参謀本部は後方思想の欠陥すなわち兵站に対する認識の甘さ、情報の軽視など、戦争を継続する場合に本来必要なものを理解していなかった。敗戦後、日本軍はGHQによって解体されたが、その後政治家として活躍した者や、中にはアメリカのスパイとして協力した者がいた。