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探偵はもう、死んでいる。【電子特典付き】
探偵はもう、死んでいる。【電子特典付き】
うみぼうず、二語十/KADOKAWA
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総合評価

22件)
4.2
11
7
3
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1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「探偵はもう、死んでいる」読了。 タイトルからミステリー小説の雰囲気を漂わせ、実際に読んでみると文章やストーリー構成はまさしくミステリー小説なのですが、やっていることは人造人間との戦いというのがすごく刺激的で面白かったです。 本作の魅力はストーリー(文章)がおしゃれなところだと思いました。 シエスタが亡くなった現在とシエスタと旅した過去の話が組み合わさってストーリーは展開するのですが、現在の事件のトリックに過去のシエスタの発言が伏線となっていたり、ふとした瞬間に過去のシエスタの言動が思い出されるシーンがあったりと、ヒロインがすでに亡くなっているという本作ならではの設定をうまく活かした演出がいくつもあり、読んでいておしゃれだなと感じました。 「探偵はもう、死んでいる。だけどその意志は、決して死なない。」や「お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか。」で始まり、同じセリフで物語が終わるまとめ方など個人的に気に入った文章がいくつもありました。 また、ストーリーが分かりやすくて面白いのも本作の魅力だと思いました。 テロ組織「スペース」に所属する人造人間との戦いがメインの話になっていますが、特筆すべき専門用語は特になく、「探偵に依頼が舞い込む→調査→事件発生→種明かし」というミステリ小説のテンプレのようまストーリー展開が、ヒロインの夏凪渚、斎川唯、シャーロットの順番で繰り返されるので、難しく考えることなく読めました。 また、伏線回収がしっかりしてあるので、トリックを理解した後に読み返すことで新しい発見があるのが面白いと思いました。 本作の現在時制はシエスタが亡くなって1年後であり、君塚は過去にシエスタと3年間行動を共にしていたということで、1巻では描かれなかった過去の出来事というのが沢山あると思うので、そこを期待して読んでいけるのも魅力だなと思いました。 また、「シエスタの心臓は普通じゃない」という匂わせがあったので、今後は色んな人造人間が登場することが予想され、今回はたまたま夏凪の身体を借りたシエスタのおかげで戦闘を優位に進めましたが、一回きりということだったので、これからのアクションシーンがどういう感じになるのか楽しみになりました。 最後に、ちょっとした個人的なマイナスポイントとして、主人公は学生なのに、学校の描写がほとんど無いのが違和感がありました。読んでいると高校生にした意味が何なのか分からなかったので、今後は学校の出来事の描写を増やしてくれると嬉しいです。 総じて、本作はとんでも設定なミステリー小説でありながら、納得感のあるストーリーでとても面白かったです。デビュー作とは思えないほど文章はわかりやすくおしゃれで、すごく好きな作家さんになりました。

    0
    投稿日: 2025.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここまでというほどいろんなジャンルの話が盛り込まれておりインパクトがすごかった。 シエスタと夏凪、シャル、斎川そして君塚それぞれがそれぞれの《意志》を持っていることがよくわかって今後どう影響してくるかが楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    アニメが成功するかは製作者が西尾維新を理解してるかにかかってる的な話を聞いてから気になっていたので、ようやく。確かに戯言シリーズの雰囲気あって楽しかったかも。

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった〜〜!! ミステリー要素が強いわけではないですが、シエスタという"名探偵"が遺したものがあまりにも尊くて……メインヒロインが既に戦線離脱しているという珍しい内容ではありますが、シエスタの遺志はずっと変わらず残っていたんだと思うと少し泣けました。 ラスト君塚くんとシエスタの共闘シーンがかなり刺さりましたね、2巻も購入したいと思います。

    4
    投稿日: 2025.04.16
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    アニメ化もされた本作、気になりまして、読んでみました。いろいろなたくさんの情報、全盛り状態で、かなり楽しく読ませていただきました。 いろいろな日常と、探偵と助手、シエスタと、彼の関係、そして、新たな出会い、その伏線と運命が、線と線で繋がっている。そのきれいな流れがすごくしっくりきて、本当に読みごたえのあるストーリーを読ませてもらいました。 異能系であり、探偵でもある。かなり続きが気になるストーリーでした。 かなりワクワク読ませていただきました。ぜひ、続きも読みたいと思います。

    1
    投稿日: 2025.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気になるタイトルにて手に取りました! 探偵がついていると素通りはできません! 読み進めるにしたがいまさかまさかの連続でした…てっきり不可能犯罪がでてくるとおもっていたら…こうきかたか!! 第二話なんてきちんとミステリーになってます! 最後には大きな仕掛けがまっていた〜! このようなジャンルは読み慣れていないだけでかなり面白いですね! このあとのメンバーたちの戦いをおいかけないと! ぜひ〜

    9
    投稿日: 2024.12.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者初読。これは大当たりでした。最初は学園ミステリーだと思ってたけど、いきなりドンパチが始まった。語り部は名探偵の助手である君塚君彦。これ以上は何を書いてもひどいネタバレになってしまいそうで、どうしたものかと悩ましい。とにかくすごく面白い物語だった。著者はあとがきで「ジャンル全部載せのエンタメ小説」と言っているがまさにその通り。とにかく名探偵のシエスタは一年前に亡くなっている。その真相は次巻で明かされるらしい。これは読むしかない。かなりシリーズが続いてるみたいだから、気長に追いかけてみようと思う。

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想 ミステリーとか推理ものだと思っていたけど、案外エンタメよりな話で困惑したが面白かった。 名探偵が死ぬというスタートから始まり、名探偵の助手である君塚君彦が新しい仲間と共に探偵の遺志を次ぎを敵に挑んでいく。というような物語。 これを「お客様の中に探偵の方はいらっしゃいませんか?」というよくわからんフレーズから書き始めるという作者の凄さというか頭のおかしさというか…物語を考える人は色んなところから着想を得ているのだと感服した。 1巻では肝心の名探偵の死の理由があまり書かれていなかったり、名探偵の遺産は結局何なのか分からなかったり、スペースの目的だったり、謎を多く残したままのため、次巻をすぐに読もうと思う。

    0
    投稿日: 2024.10.23
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    はっきり言って、もっと早く読んでおけばよかったと後悔しております。 文章の美しさの中にどこか寂しさ、切なさが感じられ惹き込まれていきました。 これは面白いです!

    1
    投稿日: 2023.09.07
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    「こういうラノベが読みたい」って要素全部盛り! バトルも美少女も謎解き要素も欲張りに楽しめる作品でした。 文体も軽やかでどんどんページ進んじゃうなー。続刊も読む!

    1
    投稿日: 2023.08.02
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     知人に借りた本。  石持浅海の『月の扉』を読み返したくなった。いや、始まりがちょいと似てるだけで、こっちは、はちゃめちゃSFと言われた火浦功の『スターライトシリーズ』に近いのだが。あれよりウエットかな。  でもまぁ、そこそこ面白い。情けない主人公が振り回される物語。続きも借りよう。

    0
    投稿日: 2023.06.16
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     最近アニメが放送されていたから全部観たけど、やっぱり原作には敵わないですよね。この作品は、今まで僕が読んだラノベの中ではダントツでトップ。アニメも良かったのですが、原作の方が丁寧に話が進むし、何よりあの魅力的な絵が素晴らしい!作品の内容とあの素晴らしい挿絵が相俟って、もうとにかく良いのです!シエスタ可愛いですし、君塚助手のツッコミもまた良いですし、この2人の絶妙なやりとり、大好きです!この作品は、あらゆるところが斬新で、ほんとに面白いです!

    1
    投稿日: 2022.12.30
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    シエスタはなぜ君塚にアタッシュケースを持たせたのか。 君塚は普通の学生なのか。(普通の学生だったなら飛行機にアタッシュケースを持って乗るはずはない 笑) どのような経緯で夏凪にシエスタの心臓が移植されたのか。 シエスタの心臓が普通じゃないというのはどういう意味か。 そもそもシエスタほ何者なのか。(これが最大の謎?) 疑問が絶えない。続きを読んでいけば分かってくるのだろうか。

    0
    投稿日: 2022.11.03
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    思ったより探偵要素は少なく、ミステリーというよりラブコメやバトル要素多めでした。自分は分かりやすくて読みやすかったです。

    0
    投稿日: 2022.02.09
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    アニメからの本書。あとがきにもあるように、ラノベの要素てんこ盛りという感じで面白い。プロローグ+3章で一人ずつ登場人物が増えていって読みやすい。うみぼうずさんのイラストがどの子もかわいくて魅力的。鳳乃一真『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』の七々々とも少し違う立ち位置のシエスタの正妻ポジションをどう展開させてどう決着させるのかが楽しみ。一点、コウモリとの初対決の場面で、耳の良いコウモリなら、どちらが探偵なのか聞かなくても分かったのではないかと疑問が残った。

    0
    投稿日: 2021.07.25
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    バトルが有りつつもラブコメもあり想像していた話とは違ったがテンポの良い会話と期待を裏切らない展開で面白かった。

    0
    投稿日: 2021.07.10
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    ◎ミステリーというよりもバトルファンタジー小説 まず、タイトルに『探偵』と入っているからミステリー的な小説を予想しましたが、読んでみて本質はバトルファンタジーと言うことに気が付きました。 ただ、『探偵』というタイトルに恥じない推理やギミックなどが沢山仕込まれていて、飽きずに最後まで読み切ることが出来ました。 個人的には少年漫画チックな雰囲気を感じ取れてとても楽しめました。 〇探偵ものを期待している人には△ 上記でも述べましたが、やはり本質は推理よりもバトルやコメディに重きが置かれている様に感じました。 ミステリー小説が好きな人は、ギミックに少し物足りなさを感じるかもしれません。 全体的にとても面白く最後まで読むことが出来ました! 1巻だけでも内容としてはとてもよくまとまっているので、とりあえず気になった方には読んでいただきたいです。 次巻も出ているようなので買って読みます!

    0
    投稿日: 2021.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思った以上に面白い作品だった。久々に涙を流した。表紙が斜め半分に区切られているのが主人公が死んでしまった探偵との再会を表しているところが特に感動した。

    0
    投稿日: 2020.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    探偵と助手の言葉の掛け合いとか関係性が、非常に好みだった。もっとこの二人の物語を見ていたい、でも死んでしまっているという切なさを感じて読んでいた。 ただ、探偵の仇が最後の方に出てきた三下っぽい雑魚だったのがショックだったし(黒幕はいるのかもしれませんが)、主人公が探偵をあれほど大切に思っているからこそ、仇相手への増悪など、もっと丁寧に書いて欲しかったと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2020.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルの通り、探偵はもう死んでいるというシチュエーションが素晴らしく、シンプルながら想像力の広がりを感じるこの設定だけで本作の魅力の8割は決まっていると言っても過言ではない。このシチュだけで、探偵との過去話や主人公の抱える重さなど、縦横無尽に広がるため出落ちで終わることはなく、新人賞というのも納得の出来。大きな一つの物語というより、連作短編のような出来で、特にメインヒロインが探偵の心臓を移植されてるという設定がとても良かった。 シチュエーションの完成度が高い反面、肝心の世界観は今ひとつ固まり切っていない点が否めず、所謂ラノベ的な展開と現実的な展開の匙加減が曖昧で、日常の現実感の強度が弱いせいで、探偵のいる非日常が際立っていなかったのは瑣末でありながら見過ごせないミスだと思った。主人公の特殊性もやや弱く、カタルシスの大半が探偵に頼っているのもバランスを欠いている印象を受ける。特にクライマックスの探偵の心臓を移植されたヒロインが探偵へと成り代わるシーンは反則とまでは言えないまでも、この設定の禁忌である探偵の復活をやってしまっており、それだと亡くなったことによる重みが薄れてしまう。一応条件付きではあり、二度とないと明言はされているのだが、むしろどれだけ絶望的な状況でも、探偵不在という理不尽な世界を凡人に過ぎない主人公が生き抜くほうが個人的には好みだった。探偵が不在でもその存在感が抜群だっただけに、こうした縛りのゆるさは大きなマイナスであると思う。作中の特異性が日常の部分にまではみ出しており、人外の人造人間の脅威や敵の個性も、それに合わせる形でトーンダウンしてる点はかなり惜しいと思う。 あとタイトルから期待されるであろう推理要素はほぼ皆無で、探偵を扱うならやはりミステリ的な手続きを期待してしまうというのは否めない。これはミステリではなく、オールジャンルのごった煮であることは重々承知であるのだが、ミステリの弱さの免罪符にはならない。とはいえ、このバトルありラブコメあり謎ありのごった煮感はこの作品の魅力の一つなので、是非ミステリ部分も研いで完全無欠のエンタメを目指して欲しくはある。

    1
    投稿日: 2020.08.16
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    この作品の幻想的で不思議な世界観に引き込まれてしまいました。必ず一度は読むべきかと 考えさせられる言い回しにジャンル全部載せといった、これからもとても期待でき楽しめる作品です

    0
    投稿日: 2019.12.02
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    ミステリーあり、コメディあり、バトルありで、いろいろな要素がぎゅっと詰まっていてとても面白かった。ちょっとした会話から一気に文章に引き込まれる。イラストも魅力的。

    0
    投稿日: 2019.11.28