早見俊 著「忘れじの女」、大江戸人情見立て帖シリーズ№3、2019.7発行。無欲で純粋、常磐津を愉しむ直参旗本関口平九郎33歳と同心深尾左門、質屋卯之吉の物語。忘れじの女、喧嘩の手柄、まことの簪、番入り始末の4話、どれも心に沁みるいい話でした。