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少女葬(新潮文庫)
少女葬(新潮文庫)
櫛木理宇/新潮社
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総合評価

(103件)
4.0
29
44
24
2
0
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    心をぎゅーッと強く握られている感覚 言葉にできず、読了後は呆然と淡々と時間が過ぎるのを待つ。そんな感じだった

    0
    投稿日: 2026.09.12
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    頁を捲るのがこんなにも恐ろしいと感じた小説は初めてだった。 特に第六章での対比が本当にキツくて心が折れるかと思いました。 劣悪なシェアハウスで出会った二人の少女。 何が彼女達の運命を分けたのか、考えずにはいられなかった。 やはり作中の台詞にも登場した『運』の存在は無視できないなと。 10代の頃にどんな大人と出会ったかで、その後の人生の方向性って変わるもんねえ。 もちろん、その人自身の素養もあるから一概にはいえないだろうけど。 あと個人的に、誰かに大事にされる経験って重要だと思ってる。

    3
    投稿日: 2026.09.03
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    言葉が出ない プロローグからエピローグまで一気に読んでしまった 冒頭では主人公と思われる人物が、かつての友人が集団リンチされた末に遺体となった写真を見るシーンから始まる 物語が始まると2人の少女が主軸となり描かれている 舞台は訳ありの人間が集う汚らしいシェアハウス 社会の底辺と呼ばれるような人間ばかりが住み着いている そこへ同時期に流れ着いた2人の少女が出会い、心を通わせながら親交を深めていく 家庭環境に恵まれず家出をしてきた少女2人 1人は現状を打破するために前へ進み、もう1人は社会に巣食う深い闇へ取り込まれていく 終盤は読むのが辛くて苦しくて悲しくてやるせなくて、こんなのどうすれば良かったんだろうって眉間に皺を寄せながら読み進めました 書評で想像力について「読書におけるそれは、他者の体験や感情を我が事として受け止める力であり、それを私たちは別の言葉で優しさと呼ぶ」と書かれていて、それにも深く胸を突かれました

    3
    投稿日: 2026.08.30
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    境遇は似ているのに運命によるものか、2人は全く別の道に進むことになる。 努力とか環境とかあるけれど、運を味方につけれるのか、それを手放さないでいられるかどうかがすごく大事だと思わされた。 とてもリアルな話で残酷すぎるけど読む手が止まらなかった。

    5
    投稿日: 2026.08.20
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    主人公がしっかり自分を持っていて、好きだった。 冒頭で出てきた写真の少女が主人公じゃなくて本当によかったと思った。もちろん被害にあった子は可哀想だけど、しっかり自分で考えて行動していた主人公があんな目にあっていたらキツすぎる

    0
    投稿日: 2026.08.13
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    プロローグから一気に惹き込まれた一冊。 猟奇的な事件そのものよりも、「絶対に自分にはありえない」と切り離してしまいそうな世界を、そう簡単には片付けられないことを描いた作品だったように思う。 綾希と眞美は似た境遇にありながら、誰について行くか、どんな居場所を選ぶかという小さな選択の積み重ねで、それぞれの「普通」が大きく変わっていく。その描き方がとても印象に残った。 終盤の視点の切り替えも良く、「一度すれ違っていた」という事実が余計に切なさを感じさせる。 個人的にはプロローグの衝撃が強かっただけに、中盤以降ももう少し猟奇的な描写があればさらに好みだったが、人の心の脆さや選択の積み重ねを描いた作品として満足度は高かった。

    60
    投稿日: 2026.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親の支配から逃れ、シェアハウスに逃げ込んだ綾希は、劣悪な生活環境に居ながらも芯を失わず自立の道を探る。 ルームメイトの眞実も母親と義父の虐待から逃れてきた家出少女だった。 急速に心を通わせる2人だったが、ほんの少しのズレがやがて残酷な結末を迎える‥。 桐野夏生の「路上のX」など、無知な少女を喰いものにする世界を描いた小説には度々触れたが、本作の残酷さは類をみない気がする。シェアハウスを核とした弱者から搾取する構図や、ありとあらゆるアンダーグラウンドを詰め込んだような設定もさることながら、綾希と眞実の対比の仕方が容赦ない。特にラストに向かって畳み掛けるように描かれる2人の姿は衝撃的だ。

    2
    投稿日: 2026.06.17
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    プロローグででる被害者はこいつだって途中からほぼ確信できるけど櫛木理宇なら…と最後まで読めないのが印象に残っている。 最後の2人の対比がめちゃくちゃ綺麗。幼少期の境遇は違うけれど物語が始まる地点は同じ。考え方や関わる人物で幸不幸の絶頂とも言えるくらい対照的な違いが出てるが、強ちフィクションと言い切ることもできない。 彼女の作品は描写が好きで見ているが、グロい描写もえっちな描写もどっちも生々しく描かれていたので星5!

    4
    投稿日: 2026.05.20
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    毒親から逃れるように家を出た彩希と眞美。行き着いた先は、決して安心できる場所ではない劣悪な環境のシェアハウスだった。そこに集まる住人たちの身勝手さや狡さに、読んでいて苦しくなる。 それでも、孤独だった二人が少しずつ心を通わせていく姿には救いがあり、だからこそ、同じ場所で暮らしていたはずなのに、少しずつ違う人生へ進んでいく展開がとても切なかった。 人は誰と出会うかで人生が変わってしまう。ほんの小さな選択や環境の違いが、その後を大きく左右するのだと痛感した。一度ついた傷や、転がり落ちた環境から抜け出す難しさもリアルで、「運命」の一言では片づけられない重さがあった。 衝撃的な始まりから少女の最期まで、“若者”の貧困社会の深刻さを突きつけられ、強く考えさせられる作品だった。

    26
    投稿日: 2026.05.07
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    タイトルが気になって手に取りました。少女たちの生きる姿のリアリティとミステリー要素が絡まり合い惹き込まれた。フィクションだけれど自分もそう遠くないことだぞ、と感じられる描写もよかったです。

    6
    投稿日: 2026.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。 同じような地点から、堕ちていき残酷な死を迎える少女、平穏な幸せを着実に手にしていく少女の対比が、何とも言えない、苦しい気持ちになった。周りのサポートで大きく変わっていくから、1人でも多くの人が福祉に繋がって社会復帰出来ますように。善悪の判断がつかず、素直だった少年少女が食い物にされてしまう描写は物悲しい。 フィクションではあるが、この本の登場人物達のように、騙されいいように使われ死んでいく人は多くいるんだろう。知識がなければ助けを求められない、それなら私たちはどうしたら良いのだろうか。

    3
    投稿日: 2026.04.24
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    完全に作者&ジャケ買いだったけどとても抉られた。 同じ境遇でもたった1人との出会いで人間は変わる。 最後の方の2人の話の移行具合がなんとも辛かった。

    26
    投稿日: 2026.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公と、もう1人の2人の少女。 主人公は、家出し行き着いた、劣悪な環境の格安共同住宅でもう1人の少女と知り合った。 2人は親友といえる程、同じ時間を共有した。 だがその後、2人の何が違って、それぞれの生死を分ける事になったのだろう? もちろん違う人間なのだから性格も賢さも姿形も違うだろう。けど、この本を読むとそういう事では無いと感じた。本人がこうしたい、こうできるはずと思っていたとしても、何かの弾み、何かしらの不可抗力が引き金となり思いもよらない方向へ人生が進んでしまう事があるのかもしれない。不条理だと思った。

    14
    投稿日: 2026.04.01
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    大好きなんだけど読み返すのにかなり勇気がいる。高校生の時は止まらず読み進められたけど今一気読みはできないだろうな 自己責任で片付けるにはあまりにも周りの流れが強すぎた 結局自分で気づかないとどうしようもない

    2
    投稿日: 2026.03.23
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    人生で重要なのってお金でも誠実さでも優しさでも賢さでもなく、運なんだな〜と思った。17歳の少女Aは綾希?宇田川海里?

    7
    投稿日: 2026.03.11
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    ultraさんに「少女葬」はお任せしたのですが、結局手に取ってしまうのが櫛木作品の引力。 家出した少年少女たちが身を寄せる劣悪なシェアハウス。そこから浮かび上がるのは、社会の底に沈殿した汚泥のような現実。 作中に「馬鹿は罪」といったニュアンスの言葉があったが、実際に問われているのは“無知”なのだと思う。 そして、その無知を放置し、保護できない大人たちは、それ以上の罪を背負っているのではないのかしら。 小説としてのリアリティを成立させるギリギリの線に踏み込んでいるからこそ読んでいて辛い。 それでも読み終えたあとに思うことは、 まず、日本の少年少女を救える政策から始めてほしい。

    112
    投稿日: 2026.03.02
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    夢中で読み進めました。依存症シリーズを読んで相当グロいし心抉られる話やしで覚悟してたけど、また全く違う角度でびっくり!めっちゃ面白い!櫛木理宇さんて10代女子なのか?て疑うくらい心理描写が細くて的確で…綾希どうか幸せになってね。

    12
    投稿日: 2026.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伊沢綾希 シェアハウス・グリーンヴィラに住む。 小泉淳平 グリーンヴィラの住人。痩せっぽちの少年。峰岸の手伝いをしている。 三津子 グリーンヴィラの住人。住人の一部から「お母さん」と呼ばれている。 峰岸 グリーンヴィラの住人。「お父さん」と呼ばれている。 関井眞実 グリーンヴィラの住人。綾希と同室 リカ グリーンヴィラの住人。綾希と同室。「彼氏」と組んで非合法の仕事をしている。 ユウ リカの彼氏。 宇田川海里 グリーンヴィラのオーナーの知り合い。 国井 グリーンヴィラの住人。 長谷川季枝 警官に追われた綾希が逃げ込んだ喫茶店「LA STRADA」の雇われ店長。 長谷川陸 季枝の息子。高校を中退して「LA STRADA」の手伝いをしている。 ナナ 海里のグループのメンバー。 サキ 海里のグループのメンバー。 ヒロキ 海里のグループのメンバー。 亮 海里が紹介した少年。モデルのような美男子。 トモユキ 海里のグループのメンバー。 若月 グリーンヴィラの住人。 小松 グリーンヴィラの住人。“疑似家族”にいつも冷笑的な目を向けている四十がらみの男。 東南アジア人女性 グリーンヴィラの住人。綾希と同室。風俗嬢をしながら故郷の家族に送金を続けている。 細貝 グリーンヴィラのオーナー。生活保護を貰う老人やホームレスを住まわせ、金の管理をしている。 伊沢ふみ子 伊沢綾希の母親。 星野圭 海里の彼氏。 関原 「LA STRADA」の常連の客。行政書士。 森内 綾希が働く弁当屋のパート。 前原 綾希が働く弁当屋の同僚。シングルマザー。

    5
    投稿日: 2026.02.06
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    貧困層に救いはないのかと思うくらい、人間の醜い部分が描かれています。 読んでいる間、ずっと嫌な気持ちでした。 女子高生の年齢の子が主人公の物語ですが、高校生には読んで欲しくないです 笑

    4
    投稿日: 2026.02.02
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    ドン底やん! 別々の環境で、家庭の事情で、家出して、シェアハウスに暮らす事になった10代の少女2人! シェアハウスと横文字で、オシャレな言葉になってるけど、西成なんかにある安い宿よりはるかに悪い。 汚いし、物置いといたら、使われたり、取られたり… ここから  再生していく1人  堕ちていく1人 何が、原因で、そういう風に分かれたんやろ? 紙一重とは言えんけど、これもひとつひとつの選択肢のどこかで、ひとつ間違えるとそこからは、ずっと負の選択しかないような… 10代で、選択間違えるなんて、あるあるやから、選択というより、運? どこの神さんも信仰してる訳やないけど、神も仏もあるものか!って感じ。 プロローグで、最後はどんなになるかは分かるけど、あえて名前は出していない。 こっちは、そんな事に巻き込まれないように祈るばかり! でも、主人公はともかく… もうひとりは… プロローグの少女は何度も自問する。「なにかできたのではないか」「もうすこし違ったやり方があったのではないだろうか」と。その問いは、著者がそのまま読者に向けた問いでもあるのだ。 その答えは、意外と近くにあるような気がする。 本稿で、想像力という言葉を何度も使ってきた。読書におけるそれは、他者の体験や感情を我が事として受け止める力だと、冒頭にも書いた。読書を好む人々がーあなたが持つ、読書によって培われた力だ。 他者の気持ちを自分のことのように受け止める力。それを別の言葉で、私たちはこう呼ぶ。 「優しさ」と。(解説より) 読書か… でも、こんな年齢でツラい…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    100
    投稿日: 2026.01.29
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    ⭐️3.8 主人公が悪い方に転ばないようにずっと祈ってた。 ミツコが◯◯依存症のアイツと自分の中で被ってる感じがして怖かったり。

    14
    投稿日: 2026.01.26
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    ドキドキした。劣悪なシェアハウスでの友情と別れ。こうして貧困ビジネスに引き込まれて、身動きが取れなくなるのかと恐怖を感じながら読了。 シェアハウスで同室の少女二人は、同じような境遇でありながら、少しの分岐点から違う方向に進み、全く違う環境になっていく。 櫛木理宇さんの陰湿な凄惨な状況の表現は、引き込まれる。

    3
    投稿日: 2025.12.18
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    最後の伏線回収がすごい。今回もサクサクと読み進めてしまった、、最初から最後まで何とも救われない気持ちになるのは櫛木さんの特徴。今回も読み終わったあと、うわああああ!!!!とならせてもらいました。 あまりにも依存症シリーズのインパクトが強かったので、こちらも良かったけど星4!

    3
    投稿日: 2025.12.13
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    残酷な事件すぎて目を背けたくなる。 そんな人たちって結構いると思う。 内容が残酷だからあんまり高評価つけにくい感じするからもう少し評価されてもよさそう。

    3
    投稿日: 2025.12.05
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    冒頭 壮絶なリンチの果てに殺害された少女の拡散された画像を見つめる少女… 家出娘や訳ありが集まる不衛生な無法地帯のシェアハウス 少女たちもそんな生活から抜け出したいが、中卒で家出状態では就職もできない 信用できない人間などいない生活のなかで絆を深めていく二人 一人は伊沢綾希 もう一人は関井眞実 だが二人の関係は少しずつ変わっていく… 冒頭のシーンから、どちらかが殺害された少女なのだ…と思いながら読み進める 程なくそれは予想できるのだが… 何がこの二人の運命を分けたのか? 彼女たちを取り巻く環境や人物の描写に震える…そしてこの対比がすごい あの時少し立ち止まっていたら? あの時何かできることがあったのでは? とにかく考える 想像する! それをやめたら終わりだ 人を虫けらのようにしか思っていない人物たちには不愉快極まりないが、これが現実なのだと思う また貧困ビジネスのリアルにも衝撃を受けた

    13
    投稿日: 2025.10.24
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    読み終わったあと、呆然としてしまった。 最初のくだりが最後にはこう繋がるのかと 伏線回収がとても良かった! 少女を取り巻く環境はどのような影響があるのか 教えてくれる1冊だったと思う。 付き合う人の違いや住む場所の環境など、 それによって 全く違う人生を歩むことになるんだなと 改めて感じた。 幸せになって欲しいな…。

    17
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了日 2025.9.6 面白くも残酷で痛々しい表現が怖くもその先が知りたいが勝って2日で読み終えた本。 中盤まで進んでるのに結末ぽい事が出てこず これ終わるの?残り少ないよ?なんて勝手な事が頭を過ぎった。 最後は結構ダダダっと話が進んだ印象。 でも内容は略されてる感じはしなかった。 眞美と綾希、同じ所にいて同じ生活をしてたが 少しづつ2人はズレて行き 最後は引き戻る事が出来ない所まで行ってしまった。 眞実が悪い訳ではない。周りが悪かった。 綾希の様にみんな器用に人の顔色、人間性を 読めない。 読み終えた後すぐにプロローグを読み返し、 2度目を読み始めて自分の中で伏線回収ができた。 それはそれで2度楽しめて面白い笑

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    2025.07.10 主人公のひとりはなぜ「あんな危ないところ」に住んでいて、無事に生きていけたのか、そして、もうひとりはなぜ「あんな目にあうのか」 その差、その運命を分けるのは何なのかを考えている。

    10
    投稿日: 2025.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「少女葬」というタイトルの意味を読む前に考えていた。火葬、土葬などの「⚪︎⚪︎葬」と同じと捉えるなら「少女による」葬儀ということになる。プロローグで少女A(17歳)によるリンチの末の死、まさに「少女葬」である。でも、それだけだとしたらあまりにもシンプルなタイトルすぎて、且つプロローグで回収されるという最短さ、他にもきっと、、、と思いながら読み進めていった。  結論を言ってしまうと読後すぐには分かっていない。強いてあげるとすれば少女綾希による、死した眞実への弔いも含めて「少女葬」なのかもしれない、が、他にもあるだろうと勘繰ってしまう。 話は変わり、表現としては章を変えることなく、同じ章の中、後半につれてはページをめくるごとに「主語」が目まぐるしく変わった。途中まで同じ視点で描かれていた綾希、眞実が同じ時間軸で全く違う道へと進んでいる、そして2度と交わらないことが表現としてとても分かりやすかった。 綾希、眞実、加えるなら淳平 この3人の何がそれぞれの道を変えたのか。他の方も触れてるくらい、そういったことを自然と考えたくなる(重なるが)くらい、多分彼らに大きく明確な違いはなかったのだと思う。  一つ、あるとすれば「違う、いやだ」と言えたかどうか、危ないところから正しく距離をとれたかどうかだと私は思う。しかし綾希はその力を元から持ち合わせていた訳ではないと思う、なんなら眞実はその力を使って綾希を救った場面があった。それでも、顛末としては眞実が帰らぬ存在となった。  あとは「運」としか今は言いようがない。たまたま綾希が逃げ込んだ先があのお店だったから、たまたま淳平は警官に見つかったから、その偶然が眞実には訪れなかった。だからこそ読んでいて苦しくなる時があった。読了後、見えている世界の人たちと自分との差は何なのか、道端で寝ている人はどこで途中まで同じような道を歩んでいた人たちと別れたのか、、、あなたはどう思いますか

    4
    投稿日: 2025.06.29
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    伊沢綾希 小泉淳平 三津子 峰岸 関井眞美 リカ ユウちゃん 宇田川海里 国井 長谷川陸 長谷川季枝 ナナ サキ ヒロキ 亮 トモユキ 若月 小松 細貝 伊沢ふみ子 星野圭 関原 森内 前原

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    冒頭で、ある少女が凄惨なリンチの末に殺された事が明かされる。家出少女やホームレスが集まるシェアハウスで出会った2人の少女。 2人の運命を分けたのは何だったのか。 冒頭からヒヤヒヤが止まらないが、後半の2人の対比はかなりしんどいものがあります

    1
    投稿日: 2025.05.13
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    貧困、シェアハウス、痛ましいリンチ。こんなのに未成年の子供たちが関わる話を、櫛木節で見事に震え上がらせてくる。精神的に幼い少女たちの友情や事件につながる喧嘩も生々しくて読んでて辛い。がしかし! どうも自分は転落系というか、読んでて鬱になる小説が好きらしい。この本を読んでて確信した。もしかしたら自分も転落してしまうかもしれない身近なストーリー。でもって幸せな立ち位置から見下ろすかのように読書する。そうやってハラハラしながらも安心しているのだ。

    7
    投稿日: 2025.05.07
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    家出少女やホームレスが集まるシェアハウスグリーンヴィラで暮らす主人公。同部屋の少女と仲良くなるも、些細なすれ違いで段々と離れていってしまう。二人の家出少女の対比が苦しかった。眞実も綾希も本人が望んでいたものに巡り会えたはずなのに、どうしてこんなにも進む道が違ったんだろう。「馬鹿は罪、弱いのも罪」という言葉があったが、眞実に考える力や知識があれば少しは変わったのかな。眞実の心理描写が痛いほどリアルで、逃げたいけど他に居場所がないからどんどん搾取され、大事に巻き込まれていってしまうのが読んでて本当に辛かった。海里に一番の親友は誰か尋ねられた時に綾希の名を真っ先に言ったことや、最後まで右手に綾希からのプレゼントのリングを付けていたことなど、眞実が綾希を想う気持ちを想像すると本当に辛い結末。一方綾希は適切な判断をしたし、環境にも恵まれて上手く暮らしていけそうで良かった。眞実のことを忘れたくないから凄惨な遺体の写真も取っておきたいという気持ちも真っ直ぐに親友のことを想っていて凄いと思った。きっと眞実もそうすることで、神様の話があったように成仏出来るんじゃないかなと思う。 ここで描かれていた弱者から搾取する違法なビジネスって自分が対峙していないだけで少なからずあるんだと思った。決して他人事にしてはいけないし、私ももっと知るべきことが沢山あるんだろうな。

    3
    投稿日: 2025.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今自分の中でキている作家さん、櫛木理宇。 注目作、少女葬をいよいよ読んだ。 ずぅーーーーん、という読後感。 物語は、ある少女が河川敷で六時間超のリンチの末惨殺されたという事件から始まる。 劣悪な環境の違法シェアハウス「グリーンヴィラ」に、転がり込む家出少女の綾希。 ある日グリーンヴィラに、同世代の少女の眞美がやってくる。 慎重派の綾希と楽観的な眞美、二人は互いの境遇を打ち明け合い仲を深めていくが… “お父さん””お母さん”と、シェアハウス内を取り仕切る人物を中心とした、擬似家族形態が出来上がっていて気持ち悪かった。 後に綾希は喫茶店の店主である希枝に出会い、眞美は闇社会と繋がりのある海里と出会う。 それぞれの出会いが、2人の人生それぞれの明暗を分けていく様が細やかに描かれていて、読むのが辛かった。 道を踏み外す前に希枝という人物に出会い、息子の陸という少年と少しずつ距離を縮め、紹介された弁当屋で新たにアルバイトを始めてグリーンヴィラを出ることが出来た希枝。 一方、裏の世界でも輝きを放つ海里という存在に憧れ、仲間に入れてもらえた喜びで、クラブで遊び、酒を飲みまくり、挙げ句の果てには乱暴なこともされたり、酷い扱いを受ける眞美。 2人とも純真無垢な17歳の少女であり、2人が意図したわけではなく出会った人物がたまたま違っただけで、ここまで人生が変わってしまうのかと、愕然としました。 残り数十ページでは、この2人の描写が短いスパンで入れ替わるため、2人の幸の差がえげつなくて本当に読むのがきつかった… 家出なんてするからだ、と切り捨てるのは簡単かもしれませんが、生まれた環境や出会った人間次第で、その人性格云々ではなく運命が大きく変わってしまう恐ろしさを感じました。

    15
    投稿日: 2025.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっとしばらく立ち直れなさそう… 綾希と眞実、似た境遇の彼女たちの命運を分けたものは、危機管理の力なのかな。自分に迫る悪意や危険に気づく力。そして、信じていい人を見極める力。 …でも結局、どこで誰に出会えるか、出会ってしまうか、幼い少女たちには運の部分も多かったのかな…。 頭の悪さに甘えた眞実のキャラは全然好きになれなかったけど、生まれる場所が違えば、明るい彼女はとても愛されただろうし。性別もわからなくなるくらいの暴力などと無縁に生きていけたかもしれない。可哀想に。 終盤、恋人との温かい時間を過ごす綾希と、凄まじい暴力を受け死に向かう眞実の描写が交互に描かれ、めちゃくちゃしんどかったな。これはけして絵空事ではなく、現実に少年少女に起こっていることなんだろうなと感じた。想像力の欠如が招く暴力性、集団心理、命の軽さ。末恐ろしいわ… 残酷で、面白かったとはとても言えないけど、切なくてかなり好きな小説でした。

    11
    投稿日: 2025.04.22
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    私は貧困というものがいまいちイメージ出来ない。現実で起きていてもおかしくないはなしだというのは理解はできる。著者の作品を読むたびに、恐怖と絶望を感じる。

    2
    投稿日: 2025.01.03
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    父からの威圧的な態度と母親から貰えない愛情 この家庭状況に嫌気が差した綾希は、16歳で家出をした。 資金は100万もあったが、未成年で住所もない子供にとって一人暮らしは不可能であった。 "誰でも住めるシェアハウス"と謳われるグリーンヴィラに綾希は住むことになった。 服は誰かに破られ、大切なものは盗られる。法治国家の中に存在するシェアハウスとは思えないほど無法地帯だった。 胸が痛いほんとに…。 日本という国でもこんな事が実際に起こってるのだとしたら許されることじゃない。 私には実際に降りかかることのない悲劇だからこそ小説として楽しめている。 これに感謝して生きようと思う

    2
    投稿日: 2024.12.28
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    エピローグでの少女の有様が痛ましい。 この作者は児童虐待をする親やモラハラ気質な男性、SNSのコメント、十分な教育を受けられていない児童等の人物の解像度が異常に高すぎる。 気がついたら付箋だらけになっていた。 本書は、主人公の綾希と友人の眞実が主軸となり話が進行していくのだがこの二人の対比が最高に悪趣味で素晴らしかった。 また大矢博子さんの解説がとても感慨深い。 眞実はどこで間違ったのだろうか…。

    3
    投稿日: 2024.12.02
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    家出少女が暮らすシェアハウスを舞台に福祉ビジネス、正体の知れない若者たち、リンチ殺人と物語は進んでいく。哀しくも切なく、面白い。

    2
    投稿日: 2024.10.23
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    貧困のループは何たるやがしっかり書かれています。 ニュースで報道される貧困問題は自分のすぐ側にあること、そしてほんの少しのタイミングで呆気なく貧したり救われたりするのだと思いました。 同じ家出少女の綾希と眞実の進む道が別れてしまった事とその先に起きたことの対比があまりにも辛すぎる。 あの時の眞実の未来を決定してしまった一言も。 あのヴィラに住んでいた人たちはどうなったのだろうか。 それぞれの思う『神さま』とは何だったのかと考えました。

    21
    投稿日: 2024.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私はすごく好きな作品です。 購入した日の夜、寝る前に少しだけと思い物語中盤のページをぱらぱらめくっていたらそのまま一気に引き込まれ一気読みしていました。 自分も高校生の頃に、派手な遊びをする知人の輪に入ってみたり背伸びをして遊んでいたことがあるので、眞実のことは他人事には思えませんでした。「このままでいいのかな」と思ったときに素直に来た道を戻れるか、そもそも戻れる選択肢があること自体が幸せなのかもしれません。

    3
    投稿日: 2024.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    訳ありな人達が流れ着くグリーンヴィラ 汚い、プライバシーゼロ、自衛しなければ食事やトイレットペーパー、使いかけの生理用品まで奪われてしまう劣悪な環境。 そんなシェアハウスで出会った家出少女2人。 出会う人間が違うとここまで人生変わってしまうのか。 終盤の〈その日〉の2人の状況が細かく交互に展開する場面には圧倒された。 恐ろしい。 胸が痛い 朝の通勤電車で読み終えたので、気持ちがしんどくなって真っ直ぐ職場に行けず、10分だけ喫茶店に寄った。 贅沢だな私。

    19
    投稿日: 2024.09.06
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    とにかく息が詰まり途中ページを進めるのも躊躇するようなシーンもあった。 ただ2人の少女が些細なことで切り裂かれ対比して描かれていく様は本当に見事だった。想像力も掻き立てられる素晴らしい構成だった。

    5
    投稿日: 2024.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    舞台は劣悪なシェアハウス。低俗な住人の中で出会う2人の少女。芽生える友情。強い自分の芯を貫き努力する1人と環境に染まっていく1人。仲が良かった2人がどんどん交わらなくなっていく描写が悲しかったです。 自分軸の大切さ、そして周りの環境は大事で自分で関わる人(友達など)を選ぶことの大切さを再認識しました。 眞美は自分の頭が良くないことを分かっていたのにそれに甘えているような気がして好きになれませんでした。 個人的には「明日世界が滅んでも、私は今日も林檎の種を蒔く」という言葉が心に刺さりました。これからも私は本を読み続けたいなと思います。 終始、物理的そして心理的にグロテスクでした。寝る前に読み進めたことを後悔するほどしんどかったです。でもこれが櫛木理宇さんの良さ。良かったです。

    5
    投稿日: 2024.08.26
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    久しぶりにこのような作品を読みました。 息が、詰まる。 ストーリーはもちろんのこと、構成の妙も相待って苦しい感情がグッと胸に迫ります。楽しい、面白い内容ではないけれど、小説としてはとても良かったです。

    2
    投稿日: 2024.08.06
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    再読。 現実にこういうことが起きている事実に苦しくなる。 という感想が出てくるのは、どこかで他人事だと思っている部分があるからだろうか。

    3
    投稿日: 2024.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2人の少女の明暗をこんなにも分けたものは何だろう。 苦しくて残酷な話だけど、現実にも起きてるかもしれない。紙一重で自分と出会わないだけで。 色々考えさせられる。 重たくて辛い内容なのに櫛木理宇作品で1番好き。

    5
    投稿日: 2024.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結局は《運》なのだ。 彼女が生き延びたのも 彼女があんな目に遭ったのも 「彼女だから」というわけではなく 誰と出会ったか どんな言葉を吐いたか 神様はいたのか そう、全ては運なのだ。 どちらがどちらの道に行ってもおかしくなかった。 私が今、こうして暖かい部屋の中で 本を読んでいられるのも《運》が良かったから。 それを噛み締めて、生きていかなければならない

    3
    投稿日: 2024.05.06
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    社会派小説?なのかな…あまり読んだことないタイプだったので初めは読み進めるのに苦労しましたが、後半からはノンストップ。苦境から自力で抜け出して普通の幸せを手に入れた主人公と、目先の贅沢や楽しみに飛びついた結果残酷な最期を迎える友達の対比が上手い。ところどころご都合主義というか、そんな上手くいく?という点が特に主人公側にあったけど、それもこの落差を目立たせるためと捉えることもできるかな… 何より怖いのはこの話に出てくるようなビジネスが実際に行われているということだと思った。弱者につけ入る大人はいなくなって欲しい。

    3
    投稿日: 2024.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とあるシェアハウスの劣悪な環境のなかで寝食を共にした2人の少女。別れからしばらくして、うち1人は壮絶なリンチの果てに殺されてしまうが、もう一方の少女は幸せとも形容できる生活を手に入れる。もといた場所は同じだったはずなのに、何が2人の道を分けてしまったのか。 冒頭で2人の名前は書かれておらず、どちらがどちらかの少女なのかはわからなくなっている。あとがき(解説?)にこれは2人はいつ立場が入れかわってもおかしくなかったということを暗に表現しているとあり、そういうことかぁとどこか納得できた。作中に『弱さは罪、馬鹿は罪』という言葉があるが、原因は全て彼女にあってしまうのだろうか。 ラストシーンでは物語が2人の目線で交互に描かれ、その間の落差、溝みたいなものが浮き彫りになっていく。もう辛い。しかし、次の展開が気になって目が離せず、最後まで一気読みしてしまった。文章は読みやすいが決して軽いわけではなく、読みごたえがある。とても面白い一冊だと思う。

    4
    投稿日: 2024.04.05
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    えぐい。おもしろくはない。 けど、すごい続き気になってしまった。めっちゃ一気読み。 上下のない人間になりたい。

    2
    投稿日: 2024.04.04
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    誰もこんな目に遭わないでほしい。誰も食い物にされないでほしい。本を読んでほしい。自分で考える力を、外の世界を見る力を持ってほしい。でもその力って、私はどうやって獲得した?親から与えられたんじゃないか? 本を買ってもらった。図書館を教えてもらった。言葉と思考を与えてもらった。じゃあ親に何も与えてもらえなかった子は、どうしたらいいんだろう。道を踏み外したのではなく、初めから道の上にいなかった子は、どうすればいいんだろう。 結局、ラッキーな自分の運命に安堵して、アンラッキーには触れないように、臭いものには蓋をしてこれからも生きていくんだと思う。そして願わくは、自分の大切な人にもそう生きてほしい。

    6
    投稿日: 2024.02.23
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    冒頭で凄惨な少女の死に様が出てくるので、単なるグロテスクな物語かと積ん読にしていたが、とんでもなかった。 「あかんもんは、あかんのよ。それだけ」 二人の少女の先行きを変えたそれぞれの出会い。 出会いをきっかけとしてそれを自分の人生としていくことを、この物語の少女に自己責任と切り捨てるのはあまりにも酷いが、だからといって自分に何かできるかと言われると何も思いつかない。 読み終わっても物語が消化できない。物語の少女たちの穏やかな幸せを願いたい。

    3
    投稿日: 2023.12.05
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    物語冒頭で、すでに少女が一人集団リンチにかけられて死んでいる。その死体の写真を後生大事に保存して見返すにも少女。本編はこれより過去の話になるが、訳ありの住人が集うアパートの描写も、そこに住まう人たちの事情も何もかも辛い。主人公と仲良くなった少女の転落っぷりが何より辛かったけれど、最後まであの写真の少女はどっちなんだ?ってハラハラしてしまった。 人にはあまり薦められないけれど、読んでみて心にとてつもない棘をブッ刺してくる、そんなお話でした。

    2
    投稿日: 2023.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貧困ビジネスに食い物にされる若者を描いている。行き場のなくなった人たちが集まるシェアハウスで出会った綾希、リカ、眞実の3人のそれぞれの顛末が読んでいて辛い。冒頭でリンチ殺人の描写があり、そこに至るまでの経緯が物語として進められるが読んでいて辛い部分が多い。最後は綾希の初めて知る幸せの描写と眞実のリンチされている描写が交互に出てきて、その対比で余計に凄惨さがよりひどく感じられる。

    0
    投稿日: 2023.10.26
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    綾希と眞美、同い年の家出少女。シェアハウスで出会い、二人を取り巻く劣悪な環境は同じだったハズなのに、それぞれの選択の一つ一つが、二人を明と暗に分けていく。プロローグで凄惨なリンチが待ち受けているのが分かっているので、終盤に向かうにつれ描かれる二人の対比に胸が締め付けられた。眞美ちゃん、素直でいい子だったのに。こんな最期になってしまった事が悲しい。

    0
    投稿日: 2023.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023 4/24 地獄みたいな小説を読んでしまった。 こんな結末ならいっそのことふたりとも不幸になって終わってほしいとも思った。片方が幸せに、もう片方は体はボロ雑巾のようにリンチされて殺される始末。酷すぎる ただ自分はそういった胸糞悪すぎる地獄のような小説が好きです

    0
    投稿日: 2023.04.24
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    わーい、嫌な本を読んでしまった(/・ω・)/ ホーンテッドキャンパスの妖怪と謎がらみ の小説の作者だから期待したのに・・・ もっとも、あの作品も陰惨な事件が原因の ケースが多いな、一見不器用な主人公と絶 世美少女のじれったい恋愛ものだったのに

    2
    投稿日: 2023.04.24
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    はまったので読んでる櫛木理宇作品。だけど、何となくパターンが見えてきてしまったような気がする。 最貧困女子をテーマにした、いわゆるクソみたいな人がいっぱい出てくる物語なんだけど、一縷の望みである母子すら不完全という。 衝撃的なテーマで惹きつけてるだけなんじゃないかと作品を重ねるにつけ思い始めてしまったけど、読みやすい文章ゆえ読み進めてしまうのよね。 若年齢層の女子をこれでもかってくらい痛めつける描写が多いのは著者になにかトラウマがあるんだろうかと勘繰ってしまう。 面白かったんだけど、ゴシップ紙を読んでいるかのような空虚感も少し残った。

    2
    投稿日: 2023.04.21
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    読書メーターより。2019.5.9読了。 読みながら思ったことは『私もいつ眞実になっていたかわからない』ということ。 高校生のころは世間知らずで人間が怖いなんて思ってもいなかった。いや、思ってはいたのだけれど、まさか自分の周りにいるなんて考えたこともなかった。 けれど、今思い返すと危ないことはたくさんあったように思う。相手方の出方次第では道を踏み外していたかもしれない。 付き合う人や周りの環境はとっても大切。どういう人と関わっていくかで、自分の人生が大きく変わる。自分の毒になる人はキチンと見分けて、大切にしたい人を選ばないといけない。

    4
    投稿日: 2023.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく残酷だった。陽の当たる道を選べた少女と日の当たらないまま人生を終えた少女、交互に描かれていること、本人の目線の書き方がすごく良かった。描写がリアルで途中眉間に皺を寄せたり、気分が悪くなりながら読み終えた。行動も残酷だし、たった一つの選択から人生が分かれてしまうのも残酷だと思った。 精神状態がかなり良い時に読まないと病むと思った。

    2
    投稿日: 2023.02.04
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     「ちょっとコンビニ行ってくる」という言葉を残して家を出てきた伊沢綾希は、敷金礼金無し、性別および年齢制限無しの「シェアハウス・グリーンヴィラ」になんとか潜り込んだ。しかしそこは貧困にあえぐ人々のたまり場で、窃盗は日常茶飯事。お金がたまったら今すぐにでも出ていきたいと思う場所だったが、その中で綾希は唯一友達になれそうな少女・関井眞実と出会う。  今の日本でこれほど劣悪な環境のシェアハウスがあるのかという、にわかには信じがたい描写の連続。そこから抜け出すことの難しさ、そして本当に些細なことの違いでその後の人生が大きく左右される、人との出会い。最後、同じ場所にいながら互いの存在に気づかないまま、綾希と眞実の行動が交互に描写される場面は対比がすごくて切なくなる。

    2
    投稿日: 2023.01.11
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    なんであんな目に合わなきゃいけなかったのか…無知は罪、馬鹿も罪。でも知識を与えてくれる人も、諭してくれる人も得られなかった人はどうやって道を進めばいいのか…

    2
    投稿日: 2023.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく後味が悪くて、怖い。 最後の書評に書いてあった事が全てで、これは誰にでもあり得る話で決して他人事ではないから怖い。 途中から話の展開の予想はつくが、決してそのまま予想通りと言い切れない描写も挟まるから、冷や冷やする。(綾希のアパートに淳平が押しかけるシーンなど。冒頭の描写は眞実ではなく綾希なのではないかという予想が浮かんでくる。ただ、眞実が救われそうな描写はなかったが....) 本作においてはこの二人を分けたのはやはり知識や判断力や語彙、何よりも流されやすさではないだろうか。 状況の同じ少女ではあるが、性格はあまりにも違っていた。綾希が海里達と出会っても多分眞実のようにはならないだろう。弱さと無知は罪なのかもしれない。ただそれを眞実の自己責任とはとても言えない。周りの環境の差があまりにも大きすぎた。綾希が手に入れた環境も運によって与えられたようなものだ。 だから、自分の環境を選ぶ知識や判断力が一番大事なのかもしれない。眞実に欠けていたものはやはりそれだろう。 そして本作では神様というテーマが裏テーマとしてあったように思う。様々な登場人物にとっての神様が描かれ、最後綾希にとっての神様は眞実だった。このテーマから問いかけられているものを理解できなかったが、それぞれが思う神様の違いを垣間見れて興味深く思った。 あまりにも酷い描写が多く、目を背けてしまいそうになるが、二人の少女を分けたものについて、目を背けてはいけないと思った。

    2
    投稿日: 2022.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貧困な語彙力による感想で申し訳ないのだけど…「めちゃくちゃウシジマくんっぽい話」だった。 貧困に喘ぐ弱者が強者の食い物にされてボロボロになっていく話が大好きという人には、オススメの1冊。女の子が可哀想な目に遭うのが好きな人にもオススメですかね。 良かったのは、生々しさ。リアルさ。 どこかで本当にあった話なのではないか、そしてこれからも起こり得る出来事なのではないか、と思わせてくる。そしてそれは事実だろうと思う。 様々な場面での「暗さ」「気持ち悪さ」「不快なにおい」「嫌な感触」がリアルで、ぞわぞわする。 特に「におい」は描写が細かくて多いので、かなり詳細にイメージできて気持ち悪ーい気分になれて、良かった! 2人の少女の明暗を分けたものは何だったのか。結局のところ、「運」だったのではないかと思ってしまう。そしてその「運」とは、人との出会い、巡り合いの運だと思う。 眞実は浅はかだったかもしれないけど、決して悪い子ではない。「悪い人たち」に目をつけられてしまったことが運の尽きだったのかな。 綾希は賢い子ではあるけど、もし「悪い人たち」によって逃げる選択すらできない状況になってしまっていたら、同じような道を辿ることになったのではないか。 そう思うと尚更、途中のレストランでのニアミスや、リンチシーンでの対比の切なさが増してくる。 そして、「ママ」…こんな切ないことあるか? 結局、「悪い人たち」と巡り会う機会を極力減らす努力をするくらいしか、回避する方法は無いように思う。その為にも、なるべく健全に生きよう!と思わせてくれる。 後味の悪い話が好きな身としては、なかなか面白かったです。

    3
    投稿日: 2022.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    縁日で、綾希が眞実と逃げたとき、綾希に素敵な友達ができて嬉しかった 綾希が良い方へ進んでいく一方で、眞実がどんどん逃げ出せないところへいくのが分かってて辛かった 眞実がリンチされてるシーンは読んでいて本当に苦しかった 綾希の幸せなシーンと交互になっていたから余計に苦しかった 綾希と陸はずっと幸せでいてほしい

    2
    投稿日: 2022.11.04
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    きちんと自分の力で生きていく大切さを感じた。それは大変なことだけど、簡単な方へと流れていってしまうとあっという間に落ちていってしまうね。

    2
    投稿日: 2022.10.16
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    最下層が集まる家。 二人の違いが何だったか問われると始まりは少しの違いだったろうが、その差は埋まる事なく広がってしまった事だろうか。 一つ屋根の下でも管理する者がいれば、歪な関係もなりたってしまうのかもしれないな。

    0
    投稿日: 2022.09.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    400ページくらいからの視点が目まぐるしく変わりながらの対比描写は凄まじいものがあった しかし万人に勧められる小説ではない

    0
    投稿日: 2022.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後までずっと陰鬱で どうしようもない理不尽さが まとわりついてくるような作品だった 拷問の描写がリアルで胸糞悪い気持ちに なるけど読む手を止められないかんじ。 きっと現実にもどうしようもない親に 悩み家出して劣悪な環境で過ごす未成年者は たくさんいて、 その中にもどんどん落ちていく人、 いい人に出会って自分で決断し 努力し幸せに暮らして行ける人、 そこの違いは本当に少しで それはフィクションの世界だけのことでなく 私たちの日常そのもので…… 私も毒親に悩まされ疎遠になっている身なので 感情移入してしまう部分もあり 人生の選択を後悔しないように しっかりしていけるといいなと思いました

    0
    投稿日: 2022.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめと終わりの拷問の描写が辛すぎる。。 最後まで、綾希か茉美か、被害者がどちらかわからず、きっとまみだろうと思いつつも何が起こるかわからないからヒヤヒヤした。 中盤の、貧しいながらもひたむきに生きていく二人の女の子にとても引き込まれた。 後書きもとても良かった。確かに私たちは、自分はこうならないと思いながらいきているから。

    2
    投稿日: 2022.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    眞実といい淳平といい、一緒に過ごす(連む)人の違いによって、綾希とはこうまで差が出てしまうものなのか。 けれど自分が弱っている時に仲間扱いしてもらえたら、たとえ間違っていると気づいても、居場所を失うのが怖くてなかなか認められないし離れられないと思った。 他人事ではないとも思う。 終盤、実はレストランで綾希と眞実の2人がすれ違っていたのが切なかった。 海里から「一番の親友は誰?」と聞かれて、普段一緒にいた海里ではなく綾希の名前を挙げた眞実。 最後は幸せになってほしかった。 リカも最終的には上手く海里に取り入っていたけれど、あのままいったら結局は眞実と同じ道を辿ることになっていたんだろうな。

    2
    投稿日: 2022.07.12
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    小説にしても映画にしても重めのテーマ、暗めのテーマのものを選ぶことが多いが、それでもしんどい描写の多い辛い作品だった。 同じような不幸な境遇の二人の少女。 二人共その環境を抜け出すために生きていこうともがいている。 二人共他人を頼って行くのだけど、違うのは簡単に信頼するか、まずは疑ってかかるか。 好みはあるだろうけど、どちらの少女にも共感できてしまう。 共感できてしまうのでよりしんどく感じるが、先が気になり読み進めてしまう。 最後の章、幸せな一日と凄惨なリンチを交互に書かれるのは感情が追いつかなくなる。

    0
    投稿日: 2022.06.17
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    「ここにいていいよ」と言ってくれた人に安心してついていくのは当たり前だし、ましてやこの本に登場する少女ふたりは元の環境から逃げ出してて他に行くところは無い。そんな時に、どれが正しい居場所や道なのかは分からない。若いというのもあるけど、そもそも選択肢も無い…一歩踏み出すか留まるかの2つだけ。 同じ立場になった時にわたしは正しい方向へ進む道を選べるか自信ない。綾希も言われていたけど、運が良かっただけな気がします。出会う人が違った事で、綾希が眞美になっててもおかしくない。 眞美は人を信用しすぎたけどそれは彼女の短所でもあり長所でもあり。おかしいなって気付いてたけどその時にはもう戻れない所まで行ってしまってただけで。。弱い立場しか選べない人を食い物にする方が悪くて、堕ちる方にはそんなに罪無いよな…と思う。前原さんが言ってたように「生活保護の不正受給」とか楽なほうに堕ちる人くらい?「逃げろ」と言われた時に逃げられる人は運が良いです。 「ここまで酷いことにはならないだろう」というのが簡単にひっくり返る昨今…と思っているので、グリーンヴィラの住人や取り巻く人たちを「自己責任」で片付けてるとそのうち己に返ってくる気がします。正常性バイアスは恐ろしいですし、「自分は絶対に弱者にはならない」みたいな感覚で居られる人が不思議…って今日まさに別件で感じたことを思い出したりしました。 綾希の誕生日と、眞美の最期の日が交互に描写される終盤は圧巻でした。壮絶。

    6
    投稿日: 2022.04.29
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    道を踏みはずすのは一瞬だ。でもそれを立て直して軌道修正するには、何十倍もの時間がかかる。(P.24) 「弱さは罪じゃないっていうけれど、そんなの嘘よ。馬鹿は罪、弱いのも罪」(P.179) お金がなくても、飢えても、なにかひとつ支えになるものがあれば人は生きていける。(P.182) 「ーあれがしたい、これがほしいって、普段から考えて主張する癖をつけとかないと、肝心なときに動けないんだ。いざってときになにもできないと、その記憶をあとになっても引きずる。そして、どんどん動けない人間になっていく」(P.260) 塗りつぶしたような濃紺の夜空に、折れそうな月が薄っぺらく貼り付いていた。(P.71)

    16
    投稿日: 2022.04.12
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    これがフィクションだとは言い切れない世界があるんだろうな。と感じるのも他人事なんだろうか。 この作品読んだ人には是非『蟻の棲み家』も読んでみて欲しい

    3
    投稿日: 2022.01.28
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    『FEED』改題 運命の分かれ道であるその瞬間に、出会うものによってその後の人生が大きく変わる。 人なり、言葉なり、出来事なり。 人生とはタイミングだ。 何を引き寄せるか。 その時に自分がどの選択をするか。 常に見極めなければならない。 その為に知識は多い方がいいだろうし、色んな意見を聞く事も大事だ。 弱者を守り生かしてくれるのは国ではなく、搾取する者達。 甘い言葉で近寄り餌を巻き、骨の髄まで搾り取る。 安易に流され堕ちてしまうのは簡単だが、そこから抜け出すのは至難の業。 貧困の傍には様々な暴力があり、それが犯罪へと繋がっていく。 胸糞悪いが、こんな現実は実際にあるという事を知らなければならない。

    9
    投稿日: 2021.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きな人と17の誕生日の日に初体験を迎える幸せいっぱいの綾ちゃんと、有象無象の男たちに囲まれて見せ物にされるマミちゃん。裸で寝そべっているってのは同じなのに、状況は痛いほど違くて涙が出た。2人の決定的な違いは賢さだよね。やっぱり教養って大事。本読もう。 文だけで伝わってくるヴィラハウスのカビ臭さに息が詰まったし、日本の貧困のリアルをこれでもかと見せつけられた。 あとがきを読むまでは完全に他人事として読んでいたからハッとさせられました。 他者の気持ちを自分ごととして受け止められる優しさを持った人間になりたい。

    4
    投稿日: 2021.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    同じような境遇の2人の女の子がそれぞれの人生を歩む話。 重苦しかった...どこで間違えたんだろうってマミは思ってるんだろうなぁ、心に余裕を持つことは人生において1番大事だな。

    0
    投稿日: 2021.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Aの道に進もうか?それともBの道?道があるだけまだましなのか。 報われない、苦しい日々が続く、何もかも奪われたかのように思っても、それでも守るものひとつさえあれば…と。読み進めていくと苦しくなる。いろいろ考えさせられる話だ。 装画(装丁)の果物ってザクロなのかな。 花言葉は死と再生。他にも意味はあるみたいだけど。

    3
    投稿日: 2021.08.10
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    家出少女、伊沢綾希はグリーンヴィラというシェアハウスに入居した。 そこで出会った少女、関井眞実は少し馬鹿で、そしてとても素直な少女だった。 同じ境遇にいたはずの二人は、いつしか別々の道へと進んで行く。綾希は喫茶店を営んでいる季枝と、その息子である陸と出会い、眞実はヴィラのオーナーの知り合いである海里と出会い、その友人の亮と出会う。 幸せな道へ進んでいく少女と、死を迎えてしまう少女。 二人に違いは何もなかった。 ただ、出会った人が、ついてく人が悪かった。 居場所が欲しくて、その居場所を守るのに必死で、ただ幸せでいたかっただけなのにね。 解説で書いていた「他者の気持ちを自分のことのように受け止める力」が、少しは主犯の少女にあれば…。

    3
    投稿日: 2021.08.04
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    少女葬。 櫛木理宇さん。 家出少女。 シェアハウス。 家庭環境。 貧困。 肝心なのは金じゃない。 「やりがい。」と「居場所なんだ。」 おれは必要とされている。おれはここにいていい。 心の叫び。助けて。 同じような境遇でも、 明暗が分かれる。 自分とは違う世界のお話。 とは、限らない。 考えさせられた本でした。 大矢博子さんの解説も、良かった。

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    低所得者や訳ありの方が入居される格安シェアハウスのグリーンヴィラに住む2人の少女の運命を描いた悲劇。他にもヤンキー女、闇落ち女、お母さんと呼ばれる不気味な女など多彩な女性が登場してくるが特にヤバイのが失踪した少女を探しにきた母親。一見娘の為と思わせつつ自己中心的で犯罪者でないが心の闇が深い人物として描写されている。 自分もかつて全寮制の酷い施設で暮らしていた経験があるためか内情は理解しやすかった。 後半につれて対比的になる描写が一層痛々しくなる。

    2
    投稿日: 2020.12.04
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    櫛木理宇さんは2冊目。以前「世界が赫に染まる日に」を読んだことがあったが同著とは気付かなかった。 この本は友人からの勧めで読んだわけだが、なかなか私のことを分かってらっしゃる。 まず面白かった。貧困層が集まる怪しげなシェアハウス、しかもドミトリーに住む家出少女の綾希。そこで出会った同世代の眞実。2人には友情が芽生えるのだが、人との出会いや性格の違いもありそのゴールはどんどん離れていく。1つ違えばこんなにも…とその対比が面白い。そしてこの物語のピーク、リンチの描写が素晴らしく残酷で巧い。救いは眞実の指のリング。

    5
    投稿日: 2020.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シェアハウス・グリーンヴィラに住む16歳の家出少女、綾希と眞美。 住民はみな世の中の弱者やはみ出し者ばかり。 綾希がささやかな幸せと出会い少しづつ安心感を持てるようになるとともに、眞美は派手な世界に憧れ無理をし居場所を失っていく。同時に書かれているので2人の違いに胸が痛んだ。 家庭問題、弱者食いなど重いテーマが続くが、やっぱりリンチのシーンが一番辛かった。

    0
    投稿日: 2020.08.16
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    2020年、17冊目は、コレも今年、固め打ちの櫛木理宇。 家出少女の綾希と眞実。二人は、年齢制限なし、保証人なし、敷金礼金なしの劣悪なシェアハウスで出会う。二人の間には、ほのかな友情が芽生えるが、次第にすれ違うようになっていく。 櫛木理宇のダークサイド、若年層が主人公のクライム系。平山夢明が描くソレとは異なる、最下層の人々の物語。 勧善懲悪を好む方々、ハッピーエンドを望む方々、暴力描写が苦手な方々、健全な若人、現実とフィクションの線引きが出来ない方々、にはススめません。 「解説」ド頭の一文「小説を読むという行為は、想像力の娯楽だ。」と考える方々に読んで欲しい。もちろん、その鋭いトゲは内側に向いているコトを了承の上で……。 他にも書きたいコトあるが、今作に関しては、受け取り方を規定するのも良くない気がする。なので、あまり多く語らない方がイイと思える。そんな、こんなで、★★★★☆は少し甘めだが、前述の解説の一文含めての、個人的評価。

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    投稿日: 2020.05.13
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    裏表紙からバイオレンスな印象を受けるが中身は貧困層の話。同じ境遇でもちょっとしたきっかけで運命が変わっていく二人。平行して進む二本の線が、どうか交わりませんようにと祈りながらページをめくる。切ない。

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    投稿日: 2020.05.07
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    表紙の絵とタイトルに惹かれて買いましたが、裏面の内容紹介で怖気づき読むのを躊躇っていました。 家庭問題、年金問題等お金関係、友情などについて考えさせられました。 いざ読んでみると、かなり読みやすかったです。 1回読んで満足したので、読み返さないと思いますが、読んでみて損はないです。 そこまでグロくもないです。

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    投稿日: 2020.04.04
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    ひでー話だわー。 同じ境遇でどう転ぶかは、判断と運次第。 分かってはいるけど、ここまでまざまざと見せつけられると、なんともやるせない気持ちになる。 まともな会話や理屈が通じない人間しかいない世界は怖いね。

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    投稿日: 2020.01.27
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     あ、こいつが死ぬ奴だ。  プロローグではリンチで殺された少女の一枚の写真から話が始まる。  著者の受賞作「赤と白」では火事現場から見つかった少女の焼死体が話の始まりだった。  何も考えず周りに流されて、ただ可愛いだけの女の子は死ぬ。  大体そんなパターン。  さて、本作では荒廃した格安シェアハウスを舞台に、二人の少女の人生が一方は好転、一方は奈落の真逆の方向に向かう様を描いている。  出会った二人は同じ家出少女だった。  それなのに、物語が進むに連れて二人の進む道はどんどん離れていく。  年金ビジネスは貧困小説でよく見るテーマ。  そのビジネスを見る視点が十代の少女というのは新鮮だ。    父親が支配する家から逃げ出し、綾希がたどり着いたのは無法地帯で汚くて、タコ部屋同然のシェアハウスだった。  男女に別れた部屋には、一部屋に2つ二段ベッドが置かれ、個人のスペースは湿り気を吸い込んだベッドの上しかない。  ただ安く、身分不詳でも入れる、ここ以外に行く場所がなかった。  しばらくして、綾希の下の段のベッドに入った同年代の少女、眞実も家出少女だった。  二人は、このシェアハウスの中で仲良くしていく。  しかし、二人はそれぞれの出会いに寄って、人生を全く違う方向に進んでいくことになる。

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    投稿日: 2020.01.17
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    怖かった。眞美はただのバカだなぁ、危ないってわかるだろうに。 とは思うが、もし自分がこのような立場になったら?と想像してみる。 親の元へ帰れなくて、バイトもできない。友達もいない。 居場所は劣悪なシェアハウスのみ。 そこに憧れの生活をしている子が自分を気に入ってくれたとしたらついて行ってしまうかもしれない。 逆に綾希の判断と幸運(偶然喫茶店にたどり着いたところ)は稀なのかもしれない。 そしていったんそこまで落ちた子は上がるのも難しいと知った。綾希は間一髪逃げられたが、何度か危ない箇所はあった。 読んでいるうち実はリンチされたのが綾希ではないかと思うくらい二人は紙一重だった。 今私は生後一か月の息子がいる。 今後、息子が離れて行っても私と旦那で帰る場所を常に作っておきたい。それを利用するしないは息子に任せるけど。

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    投稿日: 2019.12.23
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    虐待やネグレクトなどの被害者である少年少女たち そこまではなくても 親とうまくやれない子どもたちは多い 彼らの居場所はどこなのか どこに逃げたら助かるのか 間違ったところに逃げ込んでしまった子どもたちの行く末の物語だった そういった子どもたちを食い物にする大人 彼らもまた かつてはそういう子どもだったのだろう 綾希と眞実 二人の少女は 初めはほんの少しだけ違う方向に踏み出しただけなのに あんなにも正反対の結末をむかえた 環境が教育がいかに大切なのか 女の子にとっては特に 付き合う相手がどれだけの影響を与えるか 若ければ若いほど左右される 若者よ、悪と戦える知識と経済力を!

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    投稿日: 2019.11.06
  • 頭をガツンとやられる小説

    ホーンテッドの新刊が出たのとほぼ同時期に文庫化された本作。作者は同じながら、読み味は全然ちがいます。 とにかく、絶望が深い。全編でキナ臭さが漂っていますが、プロローグで結末を予測できるので、余計悲惨ですし、物語の持つ緊迫感に引き込まれて行きます。人生は意外と運の要素が大きい。選択肢を得られるのは幸運だ、と作中の人物も言いますが…この対比は…。居場所のあることの幸運を思います。 家庭内の暴君と化す父親、シングルマザーの彼氏が娘にちょっかいを出す…実際の事件でも見られる構図です。それだけに題材も身近で、深淵はすぐそばで口を開いているのかもしれません。なんとも言えない読後感です。

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    投稿日: 2019.11.01
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    図書館で借りた本。シェアハウスで暮らす高校生だった家出少女の綾希。父親のパワハラ支配、父親に服従しかできない専業主婦の母親。お年玉を貯めた金を持って突発的に家出した綾希がたどり着いた貧困の人々が集まったシェアハウス。訳あり人物のオンパレードで泥棒は当たり前。綾希はここからの脱出を目指す中、真美という同世代の子と仲良くなったのだが…後半は真美の生き様。継父からの性的虐待や実母の女としてのライバル視を受け続けた真美は家出しシェアハウスに。そこからの転落していく様は胸糞展開に。貴重な10代というのは歳を重ねないと気づかないだろう。

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    投稿日: 2019.09.29
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    9月-10。3.5点。 家出少年少女や、生活保護受給者の暮らすシェアハウス。 二人の家出少女が主人公。 堕ちていく二人、あるきっかけで二人の人生が逆の方向に。 結構リアルな堕ち方。一気読みした。

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    投稿日: 2019.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリーではないのに続きが気になってしょうがない。 同じ場所、ほとんど同じような境遇からスタートした2人には全く正反対な未来が待っていた。 どんなひとと付き合うかでこんなにも変わってしまうのかと怖くなった。

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    投稿日: 2019.06.26
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    最近流行りの貧困や虐待をテーマにした作品。 ちょっと食傷気味だけどそこそこ楽しめた。 心に響くものがないんだよね。 角田光代さんとかが待ち遠しい。

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    投稿日: 2019.06.19
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    敷金礼金保証人不要、風呂・トイレ・キッチン共同、家賃は破格だが、パーソナルスペースは2段ベッドの上だけ。ワケありの者だけが集まる劣悪な環境のシェアハウスで知り合った二人の家出少女・綾希と眞実。互いに友情を抱き励まし合って暮らしていた二人がたどることになった、あまりにもかけ離れた道。 綾希はシェアハウスを出て、仕事も得た。眞実は凄惨なリンチの果てに殺害された。二人の運命を分けたのは何だったのか?眞実はこんな目に逢わなければならなかったのか?読みながら考えずにはおれない。 生活保護の不正受給とそれを搾取する者たち。貧困を食い物にする闇のビジネスの末端に組み込まれていく少年少女たち。社会のひずみや闇、今、確実にある現実を容赦なく描きながら、目を逸らさせない筆力が凄い。 綾希と眞実、二人の「その日」が交互に描かれるラストは、あまりにも対称的で苦しくなる。 眞実の死を自己責任と切り捨てることはとてもじゃないけど、できないよね・・・

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    投稿日: 2019.06.12
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    壮絶!こんな感じのコト、結構あったりするのかなぁ〜? コワイっす……。 綾希のストーリーは、出来過ぎな気がするけど、良い人と出会えてよかった。 そんな希望もなくちゃ読めない感じのお話です。

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    投稿日: 2019.06.09
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    劣悪なシェアハウスで出会った2人の家出少女。ひとりはその環境から抜け出し、もうひとりは凄絶なリンチの果てに殺された。少女たちの何が違って、どこで道が別れたのか。 少しのきっかけで、弱者を喰いものにする貧困ビジネスに巻き込まれていく若者たち。フィクションなんだけど、この国のどこかで、そうやって使い捨てにされる人間がいるのかも知れないという恐さがある。 調理師を目指し、厨房でバイトしながら資格を取りたいと言っていた眞実が、海里と出会い、どんどん楽なほうへ流されていく。 彼女に、ほんの少しの賢さと、流されない芯の強さがあれば、少しは違ったのかも知れない。 シェアハウスを出た綾希が、奇しくも眞実が目指していた調理師の資格を取ったのは皮肉なのか、それとも果たせなかった彼女の夢を叶えたかったのか。 すれ違い心が離れたかに思えた2人が、最後の最後に親友になれたことが哀しくて切ない。

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    投稿日: 2019.06.06