
総合評価
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powered by ブクログ正直冒頭は面白くなかった。火事に何かしらの事件性があることが仄めかされても、善吉がただの80歳の頑固爺ではないと分かっても、一家の大黒柱である夫のワガママな振る舞いや主が職を失っても他力本願気味な妻にイライラして、好きになれなかった。善吉に人並み外れた観察力、知識、技術、人を見る目があって、周囲からの人望が厚いところぐらいしか読みどころはないのかと思っていた。 でもそれは物語の表面でしかなかった。宮藤が最後までこだわっていた“火事の発火原因”には、あーもーまたそうきたかと思わせるトリックがしっかり仕込んであって、感が鋭い読者ならある程度目星が付けれそうにも思った。初読の方にはぜひ、引っ掛かりを胸に秘めて読み進めてもらいたい。 大事な人を守り、育みたいという家族の思いが詰まっていて、最後まで読むとじんわり温まる気分になれて、読んで良かったと思える一冊だった。 責任の取れる大人になれ、という善吉の言葉が沁みる。
0投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログハートフル。だけどどれもうまいこといきすぎだし、さくっと解決するし、エリート枠のはずの刑事はちんちくりんで絶対エリートじゃないし。 子供向けの本くらい単純でひねりがなかった。もうすこし読み応えがほしかった。
1投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログお爺ちゃんが、家族を救ってくれる。 痛快で、中山さんの文章も読みやすいから、読んだ後は暖かい気持ちになる。ラストは、予想外だったけど。 善吉さんの物語がもっと読みたかったなと思う。寡黙な人だから、このくらいがちょうどいいのかもしれないけどね。
2投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ前半は人情話として楽しめ、後半はミステリーとしてドキドキする展開に驚かされました。読後感も爽やかでオススメの一冊です。
1投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ昭和の下町の胆っ玉親父を中心にしたホームドラマといった内容で中山作品としてはかなり異色の存在ですが、こんな作品も描けるのかと感心するぐらい良くできています。 そして、爺さんだけでなく婆さんもなかなかの人物でした。 昭和の価値観バンザイ!
1投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ前半のほうが面白かった。小ネタがよく出来ていた ただメインのストーリーというか展開が少しチープ過ぎた気がする 普通に読めるかる〜い物語
0投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ火事によって家と父親を失った、母と兄弟3人が父の実家に居候する。環境の変化の中で起きるトラブルを祖父善吉が解決していく物語。 The昭和な祖父が話す事は、単純なようで実際に言う通りにはなかなか出来ないことだと思います。善吉はもちろん、教えを素直に受け入れることの出来る子供たちの強さもすごいと思いました。 私は祖母の花江が1番好きでした。
3投稿日: 2025.06.05
powered by ブクログこんな祖父が居たら頼もしいし尊敬出来る。発する言葉も考えられ押さえている物と咄嗟に発する叱咤なども趣きがある。 裏切らないから信頼の人の繋がりが出来ていて今の時代では稀有の存在感。 ただ亡くなってしまうというストーリーは呆気なく、生きててのエンディングが欲しかった。
9投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログまだまだ中山七里初心者だけど、どんでん返しが楽しかった。微妙な伏線を置いていかれるんですよねー。伏線とも言えないようなほんの微かな引っ掛かり。 表紙が「和」な感じなので思わず珍しく時代物かと思ったけど、時代に取り残されたようなねじり鉢巻に半被姿の工務店の爺さんだった。その印象そのままの登場人物が活躍する。やっぱ濃いキャラのお話だった。
1投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ昭和初期生まれの化石のようなお爺ちゃん。 本当にこんな人ばっかりだったな~と思いながら読み進めました。 今回の中山七里さんの小説は、いつもよりサラッと読める軽い感じ。 ラストは予想通りでしたが、とても面白かったです。 それにしても善吉爺ちゃん残念です。
19投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログタイトルと表紙のイラストを見て、まず思い出したのは、昔のテレビドラマ『寺内貫太郎一家』だ。小林亜星が演じた頑固で短気な『昭和じじい』である。 物語は火事で夫と住む家を失くした家族が、昔気質の祖父の工務店に身を寄せる。この爺さんが主人公の『秋山善吉』である。 善吉は『べらんめえ口調』で荒っぽく話すので、孫たちは最初はなつかない。 しかし小学生の孫が新しい学校でイジメに会い、中学生の孫は不良につきまとわれ危うく反社の手先になりそうになるが、この爺さんの手腕で食い止められる。また母親が勤め先でモンスタークレーマーに困ると今度は婆ちゃんが登場し、揉め事を解決する。このあたりが気持ちよく、実に胸がスッとした。 僕にはまだ孫はいないが、もしも目の前で何か困っていたらやはり全力で何とかしてやりたいと思うだろうなあ。
1投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ少し甘めの星4つ。 家と家主を失った妻と二人の息子が父方の祖父母の実家に世話になる事となり、新生活で起きる様々なトラブルを昭和感満載の祖父母が水戸黄門感覚で解決していく感じの短編集。どの物語もかなりのご都合主義で現実感のない解決策ばかりではありましたが、本筋のストーリーは様々な要素が散りばめられていて読みごたえはあり、娯楽小説としてはよく出来ていたと思います。個人的には、第1章と第2章が特に良かったかな☆
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ秋山善吉。昭和ひとケタ生まれで80歳になるが、まだまだ現役の大工の棟梁だ。 義理人情に厚く曲がったことが大嫌い。頑固一徹で余計な口は聞かないが、頭の回転は速いし腕っぷしも強い。おまけに顔も広いときた。怒らすと厄介な頑固じじいである。 そんな善吉のもとに身を寄せてきたのが、息子の嫁と孫2人。先日起きた火災で息子の史親が焼死し、自宅も全焼したからだ。 優しいことばをかけてやるなどしない善吉だが、嫁や孫たちの抱える悩みはお見通しであった。 秋山善吉の快刀乱麻の活躍を描く、ヒューマンドラマ。 ◇ 木造瓦葺き2階建ての古い日本家屋が見えてきたとき、「馬鹿野郎!」という怒鳴り声がした。 「仮釘にこんなぶっとい釘使いやがって。手前はど素人かあっ」 まだ数十メートルの距離があるが、声はその古い日本家屋から聞こえてくる。 「早速だよ。早速、恐怖の大王だよ」 と、うんざりしたように言う雅彦に対し、弟の太一は「とっても元気なんだ」と妙な感心の仕方をしている。 まだまだ聞こえてくる怒鳴り声に、母親の景子は出鼻をくじかれた顔をしていたが、気を取り直すように息子たちを促して、目指す工務店に足を向けた。 景子が引き戸を開け工務店の中に入ると、おが屑の匂いの中で4人の男たちが働いているのが見える。 「ごめんください」と遠慮がちに発した景子の声に真っ先に反応したのは、いちばん奥で鉋の刃を睨んでいた老人である。 「おう、景子さんか。よく来たな」 刈り上げた白髪に肉の削げた頬、への字に曲がった口。孫を見てもニコリともしないこの男こそ、雅彦と太一の祖父、秋山善吉だった。( 第1話「太一、奮闘する」)※全5話。 * * * * * タイトルにもある秋山善吉は物語のキーパーソンとなる人物で、視点人物である主人公は各話によって異なります。 また、物語は前半と後半でテイストが違っています。 前半は、太一 ( 第1話 ) ・雅彦 ( 第2話 )・景子 ( 第3話 ) が見舞われたトラブルを善吉が鮮やかに解決し、それぞれを救い出していくという1話完結ストーリーです。特に第3話はミステリー仕立てで展開し、善吉だけでなく妻の春江も大活躍するので、なかなか楽しめます。 後半は、物語全体を貫く謎が解明されていく完全なミステリーで、警視庁捜1の宮藤刑事を中心に描かれます。 宮藤は秋山史親の焼死を放火殺人と見ており、有力な容疑者として景子に目星をつけて接触してきます。それを知った善吉が対峙するように割って入り、宮藤の目を自分に向けさせていくところは読み応えがありました。 そして、事件の真相が明かされるのはラストシーンを迎えてから。ミステリー作家・中山七里さんらしい展開になっているので、ファンの方にはオススメです。 最後に、表紙絵 ( 文庫本より単行本のイラストの方が私のイメージに合っていました ) にも登場する秋山善吉について。 高齢者とは思えない頭の回転の速さと腕っぷしの強さの他、なかなか広い人脈も持っていて、『東京バンドワゴン』の堀田勘一に似た、魅力の塊のような人物です。 そう言えば、1流の大工ともなると常人離れした能力 ( 例えば抜群の計算能力、全体像を正確にイメージできる想像力、職人たちの信頼を集める求心力や統率力など ) が必要だと聞いたことがあります。善吉はまさしくそんな人物として描かれていました。 残念ながら最終話で亡くなってしまうのですが、番外編でもいいので、若い頃の逸話を読んでみたいと思いました。
87投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログこの表紙ってどうなんでしょ?正直なところ後でいいかな!って、ずっと積んでたのがこの作品です。 秋山史親を火災で亡くした妻の景子と子供の雅彦、太一は、住む家もなくし史親の義父夫婦の家に身を寄せることに…。義父は秋山善吉、大工の棟梁で工務店を自営しており、妻の春江がそれを支えている。善吉じいさんは昔気質の頑固者であり、景子も雅彦も苦手意識があったが、新たな生活をはじめたことで次々に勃発する家族の問題に、善吉じんさんが立ち上がる…。一方、火災の出火原因に疑問をもった宮藤刑事が秋山家を訪ねることに…。 読後、善吉じいさんが好きになること、間違いなしです!!表紙も、私の中でレベルアップしました♪火災の真相は、やっぱり??って思えましたが、もうね…中山七里先生、この作品シリーズ化してくれないかな?過去に遡って、善吉じいさんの人となりとか生き様とか…ちょっと期待しちゃいます。
75投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ秋山善吉は職人気質、大工の棟梁で頑固 早く言えば、頑固ジジイだ。 この家に、嫁と孫兄弟が居候としてやってきた。 家が火事に遭い、善吉の息子の史親は なんと、焼死してしまった。火元は二階史親はひとり二階で寝ていた為、スプレー缶の破裂から逃れることは無理だった。 苛めというものは、弱そうなネタを見つけると喜ぶ。小学生の弟、太一は火事のことで様々な言葉の暴力を受ける! それを見て見ぬふりをしていた教師を 私は、カッカとしながら読んでいた。 兄の雅彦は先輩に会い、バイトしないかと言われる。居候の雅彦はお金が欲しかった!でもそのバイトは・・・・ 母親の景子は、あんな頑固ジジイの家に居たくない、パートを始めたが・・・・ 姑の春江に助けられる! 頑固ジジイの目は見ていた!結局、三人ともに善吉爺さんに助けられることに、 皆の行動、顔色、善吉爺さんはただものではなかったようだ! 太一、雅彦、景子、それぞれの気持ちを摑んでしまう。 だが、もう少し違うラストシーンが ほしかった――― 十年後、雅彦は大工の棟梁目指して修行を受けていた。 みんな、がんばれ! 2024、10、30 読了
53投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログ強すぎるよ爺さん。心身ともに強靭で、見た目や口調のおっかなさとは裏腹に優しい心を持っていて。昭和の人間、戦争を生き抜いた人間というと、まさにこんな感じなんだろうか。だとしたら、こんな人の強さがありながらも、それが受け継がれることなく、日本がこの有様になってしまったのは、悲しいことだ。時代がそういうように成長させてくれたのなら、時代が日本を悪くしたのかもしれない。本旨とはズレてしまったがそんなことを思った。 それにしても爽快感、疾走感のある作品で、七里さんの中ではダントツに読みやすかった。トリックが途中まではきな臭いものではなく、現実に即したものだからであろうか。 途中まで景子さんが、そこら辺にいるプライドだけは一丁前に高い専業主婦のまんまで少し、いや、だいぶイラッとした。そういう主婦の解像度が高くて、善吉爺さん並みに七里さんの人間観察力は高いんだろうな。 無理はすればするほど弱っていく いじめとは空気 汗も涙も血も流さないような怠け者にどこの誰が振り向いてくれるのか お客様は神様というのは、本来店側が自らを戒めるための言葉なのに、客側が日頃報われず踏みつけられ隅に追いやられていて心が荒んでいるから、自分が威張れる立場になるとここぞとばかりにエゴをむき出しにする 人の悪意は伝染する 全てを納得し、思い残すことなく死ねる人間なんていない 弱い人間は自分より弱い人間をいじめる 弱くても生きていく方法は、弱さを認めること 楽な方を選ばず、いつも辛い方厳しい方を選ぶ
1投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログ前半はよくある、スーパーおじいちゃんが問題解決する話だったが、後半は火事の真相に迫る内容に。 色々な要素盛り込んだなー、って感じだけど、何も考えずに楽しめる内容だった。
15投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ2024.9.28読了。弟の本棚シリーズ第四弾。中山七里さん、ちょっと気になっていたので、手に取ってみました。「秋山善平商店」という昭和なタイトルとそれにマッチしたてやんでぇな親父さんの挿絵はなんか面白そうでワクワクしました。読んでみて、最初の2話は子どものいじめのお話で、3話めも今度は奥さんがたかられる(あまり好きな言葉ではないけど)ようなお話で読んでいて「これはどういう展開になっていくんだろう?」とちょっと不安でした。 ただ、結末はてやんでぇな善平爺さんが、スカッと解決してくれたので、どの話も最終的には気持ちよかったです笑 で、4話目からはこの家族の影の部分が炙り出されてきて、刑事さんとの攻防になっていきます。 ミステリー要素もかなりあって、最後まで飽きずに読むことができました。 最後の白黒つけない感じにホッとしました。何もかもお見通しな善平爺さんすごい。 この作品がシリーズ化できないのがとても残念で、善平爺さんの武勇伝もう少し知りたい気もしましたが、それは無理なようなので、また他の作品を読んでみることにします。 中山七里さん、なかなか面白かったです。
10投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
事件だ犯人は誰だと考えながら読み進めていると、ただの事故でそれを善吉、景子が隠蔽しようと動いていた。ただの事故だった。いやいや流石に予想だにしなかった。犯人の予想は何となくついていたが、意図したものでなく本人が原因に気づいていなかったのが衝撃。
2投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
*父・秋山史親を火災で失った雅彦と太一、母・景子。止むを得ず史親の実家の工務店に身を寄せるが、彼らは昔気質の祖父・善吉が苦手。それでも新生活を始めた三人は、数々の思いがけない問題に直面する。しかも、刑事・宮藤は火災事故の真相を探るべく秋山家に接近中。だが、どんな困難が迫ろうと、善吉が敢然と立ちはだかる!家族愛と人情味溢れるミステリー!* 最初は、豪傑で男気溢れる昭和の男・善吉の痛快な活躍ぶりにスカッとしながら楽しく読み進めていましたが、徐々に不安要素が顔を出し、物語の空気感がガラッと変わり始めてもうドキドキ。 警察の尋問に今にも陥落してしまいそうな景子のシーンは、もう恐ろし過ぎて半目で飛ばし読みしてしまったほど。 が、それ以降の怒涛の心理戦には瞬きするのも惜しいくらい夢中になって、一気読み。 最後は、善吉らしい勝ち逃げっぷりと残した言葉に滂沱の涙。素晴らしい物語でした。
4投稿日: 2024.09.09
powered by ブクログ昭和の人間である自分にとっては爽快なストーリーだった。 善吉さんの息子・史親氏が情けなさすぎるのがやや弱い。
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ人として大切なものがたくさん詰まっている 登場人物みんながみんなちょっと格好良すぎるけど話も面白かった こんな生き方をしたい
3投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログはぁー。決算週は忙しい(-。-; なかなか読書時間が作れない。 ブク友の皆様は、時間がない中でたくさんの本を読まれているというのに。 ウルトラマンさんの本棚を見ていると、中山七里先生が読みたくなる。 これは一ヶ月ほど前数冊仕入れてきた中の一冊。 父親の史親を火災で失った親子。 太一、雅彦兄弟と、母親の景子は、生きる為やむを得ず、史親の実家の工務店に転がり込む。 史親の父親の善吉は昔気質の、ざ!昭和男(笑) この、家族のトラブルに善吉が立ちはだかる。 中山七里先生にしてはかなり軽いタッチ。 そして、がっつり刑事モノとか、弁護士、検事モノでもない(^^) 1話、1話は短編なのだが、まぁ連作短編なので許そう。←なぜか上から目線。 どれもいい雰囲気で幕を閉じる。 中山七里先生は大どんでん返しだからなぁ、きっと犯人はこいつだなぁ、と思ったら大当たり。 当たると嬉しいけど、もう一捻り欲しかったかな? だんだん中山七里先生に慣れてきて、贅沢になってきた私^^; しかし今日は暑かったですね。 会社帰る時の車の外気温、36度でした。 熱中症お気をつけくださいm(_ _)m
107投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ2024.6.18 読了 ☆9.0/10.0 中山七里さんの作品は今作で3つ目 『護られなかった者たちへ』『総理にされた男』に続く今作は、ただのハートフルホームコメディに終わらず、ミステリ要素を入れミステリ要素を入れ込んだテイストに。 この作品を読んで感じたのは、中山さんはどんな話にもミステリ要素を入れ込むのがすごく巧みなこと、社会の理不尽を副題にするバランスが見事なことです。 さて今作のあらすじを。 住んでいた家(借家)が焼失して夫(史親)が焼死してしまったため、妻の景子・長男の雅彦・次男の太一の3人は、史親の実家(秋山善吉工務店)に居候することになった。善吉は、昭和一桁世代で昔気質の職人であり、ヤクザもビビる強面の持ち主。曲がったことがとにかく大嫌いで、日常的に怒鳴り声を響かせている、というキャラ。景子・雅彦・太一はすっかり萎縮し、居心地の悪さを隠せないが、それぞれの身に降りかかる災難を善吉が振り払ってくれることで、善吉への信頼を深めていった。ここまではなんとも希望に満ちた人情溢れるホームドラマのような読みやすさ。 やっと平穏が訪れたかに見えた秋山善吉工務店だが、秋山家の火災原因及び史親の死に疑問を持つ宮藤刑事が執拗に嗅ぎ回ることで物語は目まぐるしくミステリの匂いを放ち始める。 このハートフルホームコメディとミステリの融合というか、バランスがすごくちょうどいいです いじめ、ヤクザや違法ドラッグなどの社会派要素が好きな人、カスハラや嫁姑問題、お仕事小説、刑事モノ… さまざまなテーマが織り込まれていて読み応えもあります、オススメです
101投稿日: 2024.06.18
powered by ブクログ途中何度か涙ぐんでしまった。 筋を通す生き方は難しいけど、そのための努力はきちんとやりたいなって思う。
16投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログ「おやすみラフマニノフ」は14年前だったのか。それ以来の七里さん。明るくさばさばしていて痛快で面白かった。はんぐれもモンスターおばさんも次々と粉砕。出来過ぎだけど、胸がスッとする。謎解きも興味深かったし、七里さん今後も楽しませてもらいます。
2投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
善吉おじいちゃん格好いい! 毎度著者のどんでん返しには驚かされますが、今回もそうで、なおかつ爽やかなエンディングでした。
3投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ80歳超えの善吉爺さんが主役で、家族のピンチを救っていく。ストーリーとして新しいところはないが、家族それぞれの目線から描かれており、最後も良かった。
0投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ面白かった〜‼️ 善吉さんはとてもカッコよかった。 最後までカッコイイい善吉さん、もっと色んな善吉伝説を読みたかったです。 善吉さんの生き様は、短い時間でも、しっかり孫たちが継いでくれてる。
2投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ善吉じいさんは、経験豊富で、自分の仕事に自信があり、周囲にも認められ、知己が多い。 それでも、息子に先立たれた事は、どんなに残念で、後悔をしたことだろう。 そんな老夫婦の所に、息子が残した家族が転がり込む。これは、なんとしても助けるしかない。そして、それをやり遂げてしまう。なんとも凄いじいさんだ。
1投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログミステリーというよりアットホームな人情モノ。善吉さんが清々しくて、いろんな出来事が解決するたびスカッとする。私は何度かグッときたし、最後はもう、善吉さんの虜になってたし。でもまあ、いろんな要素詰め込みすぎ!というツッコミも分からんではない。
3投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじからはあまりどんな話か想像できなかったのですが職人気質のおじいちゃんの活躍がとてもかっこ良いです。これだけでもストーリーとして成り立つのにきちんとミステリー要素もあるところがすごいですね。
3投稿日: 2023.09.25
powered by ブクログ家が火事になり父が死んでしまう。 残された妻、不良な長男、心優しい弟。 仕方なく父方の祖父母の家にお世話になる一家。 80代の祖父母だがしたたかさを持ち色んな所へのパイプも持ち、力も強いスーパーおじいちゃん、おばあちゃん。 登場人物もそんなに多くはないのだが、誰が犯人なのか?動機は?などといつも気になりページをめくるのが、早くなってしまう。 映像化しやすい印象。 おじいちゃん役は菅原文太さんかな? おばあちゃん役は?などと考えながら読むのも楽しさった。 最後まで早く読み切りたいも思わせる中山七里作品。 今回も1日で読了。 次は月光のスティグマを読む予定!
1投稿日: 2023.09.22
powered by ブクログ帯のコメント通り、色々なことを打ち込んだ小説だったが、水戸黄門的なスカッとさがあって、とても楽しく読めました。
3投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログ小学生、中学生、社会人それぞれちょっとしたことからどうしようもなくなってしまう。そんな時に相談できる人が欲しい。1人では解決できないこともある。
41投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は母子それぞれが祖父母に救われるエピソードが順番に出てくる家族モノと思いきやミステリ要素あり。 ラストシーンの『負けるじゃねえぞ』は太一の終わりのない責任に対してのものだと思った。 善吉はなんてすごい人なのか。
3投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ火事で父親を亡くした雅彦と太一、母親の景子は父の実家の工務店に居候する。苦手な頑固一徹の祖父善吉に怯えながら新生活を始めた3人は降りかかる事件を通して善吉を信頼していく。 じいちゃんの痛快な解決劇、言い回しが最高。最後は泣かせてくれる家族愛と人情味あふれるストーリーでした。
3投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ推理モノの要素もあるけど、それは読み手を飽きさせない色付けだろう。メインは頼りになる昭和の頑固オヤジと家族愛。これを読んで共感する人の心の中には、いまだ古き良き昭和とその時代の寡黙で頼れる男こそ理想、っていう思いがきっと息づいてる。思想なんて自由なんだから、それはそれで別にいいと思うが。 話が逸れたが、この作者さんの作品は面白さゆえか、あっという間に読み終わってしまう。無理やりひねらず、読み手が想像できるギリギリのラインを彷徨うストーリーが気持ちいい。「護られなかった者たちへ」から流れ着いたが、もう一冊ぐらい追加で読んでみようと思う。
3投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログKindleにて読了。 家が火事になり、母・景子、長男・雅彦、次男・太一は家がなくなってしまう。 家だけでなく父も火事で亡くなる。 そんな時、父の実家が手を差し伸べてくれるが… 一 太一、奮闘する 二 雅彦、迷走する 三 景子、困惑する 四 宮藤、追及する 五 善吉、立ちはだかる 章ごとに目線が変わっていきます。 こう言うの好きです。楽しい♪ 最初は『あら?中山先生には珍しくほのぼの系?』なんて思ったら大間違い(笑) だんだんと…ていうか、四章あたりから雲行き怪し…。 ま、でも最後はじーーーーんと来ますよー^ ^
3投稿日: 2023.08.01
powered by ブクログ頑固爺さんと孫たちの人情劇かと思いきや、そこは中山七里。ミステリ要素もありました。 今、世の中は昭和レトロブームで昔のファッションや歌謡曲がもてはやされていますが、バリバリの昭和世代からすると何かしっくり来ないというか、違和感というか…。 但しこの秋山善吉翁のような硬骨の年寄りがいなくなったのは事実で、そこに昭和世代はノスタルジーを感じるのでしょう。 本作の結末はある意味「粋な」終わり方で、読後もスッキリでした。
16投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログこんなお祖父さんがいたら頼もしいなと思いました。 また、老夫婦共に性格が良いバランスで、読んでいて安心感がありました。展開もテンポが良くて読みやすかったです。
3投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ日常に起こるトラブルを解決していくホームドラマ的な内容かと勝手に思っていたが全然違った。面白かった!
4投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
火事で夫を失った妻とその子供2人が、亡夫の実家に身を寄せ義父母(舅と姑)との暮らしを始めるところから物語はスタート。そしてこの舅がタイトルにある秋山善吉で、昔気質の職人で曲がったことが大嫌い。でもただの頑固親父じゃなくて、家族を鋭い洞察で見守り、深い人情で気にかけ、まっすぐな強さで導く。 最初の3章はそれぞれ、子供(弟)、子供(兄)、母が新しい生活の中でトラブルに巻き込まれ絶望的な状況に陥る。しかし先に述べた秋山善吉舅(もしくは舅に仕向けられた姑)に、時にまっとうな心構えを説かれたり、時にダイレクトな暴力や人脈の力をもちいたり、時に専門的な知識を駆使したり、、、と助けられながらトラブルを乗り越え、それぞれが成長していく展開。ちょっとしたカタルシスもある成長譚で気持ちよく読めた。 後半の4章最終章は、一家の主人を奪った火事について。ある刑事がその火事を家族間の怨恨による放火殺人として疑い、未亡人である母(秋山善吉からしたら嫁)や秋山善吉自体を容疑者として証拠集めや尋問を繰り返し始める。 刑事が犯人と睨んでいた秋山善吉の不慮の事故死により火事は事故として処理されたが、数年後、とある人物が刑事を呼び出し、火事の原因は自分だと告白して物語は終了。 後半も面白かったが、前半の成長譚テイストで私は十分楽しめたし、ミステリー要素はそんなに要らなかったかな。犯人?もなんとなくそうじゃないかなと察してしまった。少なくとも秋山善吉が放火犯ではないと読者は皆確信して読むはず。 なにより、秋山善吉が亡くなったのが残念。犯人が数年後に刑事を呼び出して告白するシーンは秋山善吉が死んでいないと成り立たないシーンだから仕方がないのかも知れないが、もったいないなあ(いいキャラなのに死んでしまった、という点と、安易に人が死ぬ展開が物語に陳腐な印象を与えてしまう、という二重の意味で)と思ってしまった。
1投稿日: 2023.06.19
powered by ブクログ痛快!その一言に尽きる 私のおばあちゃんも善吉さんみたいだったけど、 いい事をいい!悪いことを悪い!とハッキリ言える人になりたい
2投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログイジメやヤクザ、刑事物なら面白い謎解きも今作では陰険に感じるくらい不快感が盛り沢山。読んでて気持ち悪かった。でも善吉がスカッとさせてくれるから面白い。痛快。
0投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログ昔気質の祖父が家族を守る。家族愛、人情、ミステリが詰まった作品。 善吉さーん。カッケェ。これに尽きます。 春江さんもカッケェ。さすが善吉の女房。
4投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ家が焼失して夫が亡くなった。 遺された妻と2人の息子は夫の実家に世話になることに。 そこで各人に起こるトラブル。 次男のいじめ問題。やくざと関わった長男の問題。衣料品販売の職に就いた妻を悩ませるクレーマー。 その解決に一役買うのが夫の父、秋山善吉。 それなりに面白く読んだのだが、これまでに読んだ中山七里作品と比べると、ちょっと物足りない。
3投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
めちゃめちゃ怖いけど頼もしい善吉さんの姿に、ホームドラマのような大団円を想像してましたが違った~。そもそも事の始まりが史親の死、しかも焼死で事件性があるというからほんわかミステリーな訳なかったですね。 景子さんは少し頼りないものの、トラブルに巻き込まれても自分で闘おうとする雅彦・太一はやっぱり血筋かな。 そんな3人を助ける善吉を見てきたから犯人扱いされるのが腹立たしかった。 でもあの幕引きは予想外!最後までカッコ良い善吉さんでした。
7投稿日: 2023.01.19
powered by ブクログ謎解きの部分はあるが人情物味がある小説だ。 話の流れも所謂分かりやすく、年末年始に心穏やかに読める作品だ。しげき求める作品では無いがたまにこの類の作品を読むと和む感じがする。
6投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログなんとも言えない清々しい読後感。 こんな爺さんになりたい 今年最後の読書がこれでよかった。 4/12/28
4投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ昭和カタギの粋な爺様秋山善吉と婆様の夫婦と、そのヨメと孫2人。爺婆の子が火事で亡くなった後から話が始まる。最終的に爺様の子つまり孫たちの父親が死んだ火事の真相を探るミステリーになる。 転校に伴って、孫兄弟は学校内外でトラブルにさらされる。兄弟ともにトラブルの打破には、善吉爺様の気持ちと腕と人間関係に助けられる。兄弟の母親もまた。 秋山善吉さんが良い。奥様の春江さんも良い。戦後の混乱を潜り抜けた年寄りはしぶとい、と春江さんも言っていたが、確かに一筋縄ではいかなかった。しぶといところがとても魅力的。 人情も厚くて、心地よいお話だった。
14投稿日: 2022.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者初! 著者初でこれを選んだことが失敗だったかも。 爺さん、亡くなる必要あったかなぁと。 いや、太一を守るというストーリーはわかるけど、 違ったラストを期待しましたね。 三匹のおっさんぽさを求めた私に非が あるんだとは思ってます。
14投稿日: 2022.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022.10.27断念 一節目に次男のいじめ話、頑固なじいちゃんがいい言葉を与えてくれる。 二節目、長男のいじめ話??また? ちょっとめんどくさい。 人情話なら重松清を薦めるが・・・。
2投稿日: 2022.10.27
powered by ブクログどんでん返しあったわ! このタイトル、ストーリーの展開から、「寺内貫太郎一家」を思い浮かべてしまう。(解説でも、そう書いてある) まぁ、今の若い人は、知らんかもしれんけど、昔気質のお爺ちゃんと家族のホームドラマ。 頑固者で、喧嘩っ早く、人情家… こんなお爺ちゃんが、おったら良かったな。うちは、物心ついた時には、お爺ちゃんは、亡くなってたから、分からんけど。 火事で、息子家族と生活するようになって(実の息子は、その火事で死亡)、苦手なお爺ちゃんの生活に辟易としながらも、次第にお爺ちゃんの人柄に気づく… しかし、火事が放火かも? で、一気に犯人探し! お爺ちゃんに、手玉に取られながらも、頑張る家族に、刑事さん。 最後まで、手玉に取って…(T . T) でも、今回は、火事に導いた人は何となく分かった… でも、悲しい…頑張って生きろよ〜(^^)v
46投稿日: 2022.10.05
powered by ブクログなんて頼もしい爺っちゃんだろう。 実在したらメチャ怖だけど、これほど家族を思いやってくれる人もそういない。 家族愛と人情物語に弱いため、一話読むたびに泣くのを堪える羽目になる。 家族の再生を描く一方でミステリーとしての面白さもちゃんと用意されており、一気に読み終えた。
4投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログちょっと違う設定が新鮮で面白かった。 今回は、いつも応援している警察側がなんだかうっとおしくて、それが妙にはまってしまった… あと、中山七里さんのいじめの描写は容赦がなくて読むに堪えなくなる。これはどの作品もそう。これは何冊読んでも飛ばし読み… さいご、えっ?死んじゃうの?って感じだったけど、その後成長した太一君が見られて温かかった。
3投稿日: 2022.02.09
powered by ブクログ面白かった 一応ミステリーで分類しますが、どちらかというと5作からなる連作ホームドラマ ストーリとしては、 父親の史親を火災で失った雅彦と太一、母の恵子は史親の実家の工務店に身を寄せることに。 しかし、雅彦と恵子は昔気質の祖父の善吉が台の苦手。 そんな状態での起こる様々なアクシデントを解決していくとともに、火災事故の真相に迫るという展開です。 最初は太一 学校でいじめにあいますが、そこから、善吉のアドバイスで立ち直ります。 次は雅彦 ヤクザがらみの事件に巻き込まれます。善吉がやくざの事務所に単身乗り込んでひと騒ぎ! そして、恵子 バイト先で功を焦るあまり、クレーマの餌食に! それを救うのは姑の春江 さらに、刑事工藤 火災事故の真相に迫るために、恵子に揺さぶりをかけ、善吉にまでその疑惑を広げます。 事の真相は? といった展開です。 まさに家族愛と人情愛溢れるミステリーでした。 お勧め
18投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ秋山善吉工務店は、昔気質な大工の棟梁の秋山善吉が、火事で家を追われた息子の嫁と孫を引き取り、日々の出来事を書いていますがなかなか面白かったです。 昔はこういう年寄りがいたのですがなかなか今はいませんね。
2投稿日: 2021.12.21
powered by ブクログ「下町ロケット」のようなタイトルと表紙のイラスト。ミステリーらしく無いと思ったら確かにミステリー感は薄い。まさしく「善吉」氏のお話しのホームドラマ。 最初は怒鳴り散らす頑固ジジイのイメージだが、イジメや半グレの騒動に遭う孫達を類稀な言動で救い、気の弱い嫁には妻を通して解決に導く。 途中から火災事故で亡くなった息子の死亡原因を嗅ぎ回る刑事との対決。この刑事が核心に迫って行くような離れるような。そこまで追い詰めなくともと思ってしまう程、刑事は鋭く追求して行く。 以外な事故で一旦事件が終わりを迎える。最後に謎が解けるのだが、ほぼ想定内か? 善吉氏の言動に喝采を覚える作品だった。
29投稿日: 2021.11.02
powered by ブクログ秋山家のひとりひとりにスポットをあて、成長していく姿が心地よい。 「隠していることはいつか必ず露見する。真実というのは知られたがる性質があるからな」と宮藤刑事の言葉も響いてくる。「弱い人間というのはいつか自分より弱い者を苛めようとするからね」「人間弱く立って生きていく方法なんていくらでもある。弱い事を認めればいい」善吉の幼馴染みも考えが深いと感じる。 一本筋の通った人間は強い。王道を歩む事の心地良さを最後の最後まで感じる事のできる作品である。
3投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログ久しぶりに面白い小説だった。一人一人にフォーカスされた話が最後に一つにつながるところが爽快。「ハラハラ」と「ほっこり」のバランスがとてもよく、おじいちゃんとおばあちゃんがとてもかっこいい。
2投稿日: 2021.09.09
powered by ブクログ「馬鹿野郎!」 まず、帯でカーツ! なかなかありません。 落語好きなので、 法被姿の「でぇく」・秋山善吉さん(80)の つるつる出てくるべらんめぇに参りました! いじめ、DV、失職、ブラック企業。 身近な問題を、 爺っちゃんが至極まっとうな言葉とともに 鮮やかに裁く。 読みながら、善吉コールしてしまいました。 名は体を表すといいますが、 まさに「善」「吉」。 中山七里さんというと、 残虐なお話を思い浮かべる方も 多いかもしれませんが、 何より素晴らしい ストーリーテラーなのだなぁと 改めて思わせてくれる作品。 最後の1行まで、噛みしめました。
8投稿日: 2021.06.14
powered by ブクログ【感想】 ハートウォーミングな人情系をイメージしていたがなかなかにハードな展開で、けっこう読むのが辛く、チカラに対抗するのは結局チカラかあとも思ったが。 全編通したらミステリやった。 読後はハートウォーミングではあるんやけど。 【一行目】 その工務店は日本家屋に手を入れた瓦葺の木造二階建てだった。見た目にも相当年季が入っており、コンクリート造りの瀟洒な住宅が立ち並ぶ周囲の風景からは完全に浮いている。 【内容】 ・火事で大黒柱も家も失った一家は夫の父の工務店に世話になることにした。「ドビュッシー」についでまた火事なの? ・イジメにあう太一だがくじけそうになりつつも立ち向かう。 ・雅彦がバイトすることになった脱法ハーブ店の客が事故を起こすが、雅彦は暴力団の事務所を居場所と感じるようになっていった。 ・景子はようやく職にありつくが・・・ ・敏腕刑事である宮藤は秋山家火災事故は放火であり景子が犯人ではないかと疑って捜査を続けている。 ・宮藤VS善吉、勝つのはどっちだ? ▼簡単なメモ 【映一/えいいち】宮藤の兄。あまり似ていないが映画好きなところは一致していた。今は映画監督。登場はしない。 【エウロパ】史親が前に勤めていたゲームソフト開発会社。 【葛城】宮藤の後輩刑事。刑事らしくなくいつもにこにこ癒し系で最近恋人もできてさらに輪をかけた感じになり容疑者の警戒心を解くのに最適な人材。 【桐島】宮藤の上司。報告さえ欠かさねば意外に現場の裁量に任せてくれる。 【宮藤賢次/くどう・けんじ】警視庁捜査一課の刑事。太一たちの前の家の火事について調べている。容疑者の嘘を見抜く能力に抜きん出ている。 【倉島】エウロパの開発部長。史親と同期。 【くりむら衣料】景子が働くことになったアパレル大手。ユニクロみたいな感じか。 【景子】善吉の息子史親の妻。雅彦いわく「あの人ってパニクるととんでもない間違いを犯すタイプなんだよ」p.25。そしてこの時点でとてもバニクっていたらしい。思い込んだら周囲が見えなくなる。粗暴な雰囲気が嫌いなので善吉は苦手。洋食がメインだったが工務店に居候の身になってからは台所の実権は春江が握っているので和食メインの食生活になった。子どもたちは大学まで行かせて上級公務員にしたい。 【斉藤晴海/さいとう・はるみ】「くりむら衣料」の客。クレーマー。 【墨田西中】雅彦が転校した学校。実戦慣れしてない連中が多くケンカしても歯応えがない。 【瀬能】脱法ハーブ店のオーナー。暴力団「宏龍会」の構成員。 【善吉】秋山善吉。大工の棟梁。八十歳。顔も存在も威圧感がある。人を叱るとき以外は無口。 【曽我圭介】前の中学で雅彦の二年先輩。工業高校中退し今は脱法ハーブ店の雇われ店長。暴力団「宏龍会」準構成員。 【太一】善吉の孫。十歳。無口でなんとなく善吉に似ている。愛され系キャラらしい。 【太一のクラス】転校先のクラスは何かに突出した生徒がおらず不穏な雰囲気があった。千琴は目立ったらダメとアドバイスしてきた。 【多賀紀子/たが・のりこ】「くりむら衣料」北小岩店のフロアマネージャー。正社員。 【千琴/ちこと】転校した太一の隣の席の女の子。最初にあるアドバイスをくれた。 【輝美】雅彦のクラスメート。おとなしいタイプ。自衛官だった父親が脱法ハーブのせいで錯乱し訓練中に銃を乱射、死傷者を出した。そのハーブを売ったのが雅彦ではないかと呪詛の言葉を投げかけた。 【床島佐知子/とこしま・さちこ】元は秋山工務店のお向かいさん。善吉の幼馴染み。 【橋場仁美/はしば・ひとみ】「くりむら衣料」北小岩店のレジ係。 【春江】善吉の妻。善吉を立てているがなかなかの肝っ玉婆さん。 【史親/ふみちか】太一、雅彦の父、景子の夫。自宅の出火で焼死。ゲームの開発に携わっていた。亡くなる前は仕事も辞めそれまでの優しく物静かな性格が変わったように思われた。 【雅彦】善吉の孫。中学生。とてもケンカが強く問題を起こしがち。かつてイジメを受けていた経験から暴力に対するには暴力しかないと考えているが、イジメを受けても暴力を振るうことをしない上にそいつらを護ってやりすらする弟の太一をけっこう尊敬している。 【増渕彰大/ますぶち・しょうた】太一の転校先のクラスの四人組グループのボス。太一をスカウトしようとした。 【丸山】「くりむら衣料」北小岩店の店長。サラリーマンの典型のような男。 【美弥/みや】太一の転校先のクラスの女子生徒。服が乾燥機でダメになったと泣いていた。 【山崎岳海/やまさき・たけみ】宏龍会の幹部、渉外委員長だとか。善吉の古い顔馴染み。
0投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ読み始めて気がついた これ読んだことある,,, 2回目ですが、楽しく読めました! 火事で父と家を失った雅彦と太一、そしてその母は父の実家である秋山善吉工務店に居候することに。 昔気質の善吉が苦手だったが、ピンチを救ってくれた善吉に信頼を寄せ始め 一方、火事に疑問をもつ刑事が家族の周りを嗅ぎ回る 昔気質で一本筋が通った人に、ガツンと言ってもらいたい
5投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙から頑固者の爺さんが織りなす日常事件ものと予想。家族1人1人の問題を解決しつつ善吉の頑固者ながら1本芯の入った優しさが染み入る。 同居のきっかけとなった火事の真相も探りつつ、最後には残念な結末、シリーズ化して欲しかった。 それにしても中山七里作品には高齢の主人公がよく出てきて、その全ての人物が凛とした温かな人たちである。そしてしっかり謎解き要素も忘れないのは流石である
4投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログ久しぶりに読みましたが、中山七里さんのお話は、物語の最後の方の展開がスゴいですね。 善吉さんのような人、確かに昔は何人かみえたような気がします。いろいろなことに正面から、正論で挑む。弱気を助け、強気を挫く。 いじめっ子より、強くなって守ってやれ!って思考が良いですね。 最後どう終わるのと直前まで思いましたが、予想外の素敵な終わり方でした。
3投稿日: 2020.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もうちょっとコメディ感覚なミステリかと思いきや、かなり重めの、でも人情あふれるミステリだった。太一や雅彦、景子の悩みを解決する善吉さんはカッコ良かったから、もう少し長く善吉さんが生き続けるハッピーエンドを見たかったかなーと言うのが本音。
3投稿日: 2020.07.26
powered by ブクログステレオタイプと言ってもいいくらいの昭和頑固じじいが主軸となるお話ですが、正論ではなく正道を突っ切るような展開で、読んでいて非常に気持ちがいい。スピンオフ作品が望まれますね。
7投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ自分の筋をきっちり守る。 当たり前のことを当たり前にする。 そういう人はカッコ良いです。 単純な見てくれではなく、 生き方としてのカッコよさ。 そういう人になりたいものです。
4投稿日: 2020.03.02
powered by ブクログ父・秋山史親を火災で失った雅彦と太一、母・景子。止むを得ず史親の実家の工務店に身を寄せるが、彼らは昔気質の祖父・善吉が苦手。それでも新生活を始めた三人は、数々の思いがけない問題に直面する。しかも、刑事・宮藤は火災事故の真相を探るべく秋山家に接近中。だが、どんな困難が迫ろうと、善吉が敢然と立ちはだかる!
2投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログ父・秋山史親を火災で失った雅彦と太一、母・景子。止むを得ず史親の実家の工務店に身を寄せるが、彼らは昔気質の祖父・善吉が苦手。それでも新生活を始めた三人は、数々の思いがけない問題に直面する。しかも、刑事・宮藤は火災事故の真相を探るべく秋山家に接近中。だが、どんな困難が迫ろうと、善吉が敢然と立ちはだかる!家族愛と人情味溢れるミステリー。 「スタート!」に出てきた宮藤刑事がこちらでも活躍。
2投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログこういう人、昭和一桁まではいた。分かりやすい優しい言葉、態度はこっぱずかしいと考える温かい人。 途中から真相は想像がつくのだが、この愛すべき善吉さんに心からの敬意を。 ちょっと目の奥が熱くなった。
4投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カエル男のようなグロいのと静おばあちゃんのようなこういうちょっとほっこりするのと、本当にどちらも面白いので中山七里作品は毎回楽しませて貰える。 単純な家族物語だけでなく、様々なエピソードでそれぞれが徐々に変わっていく姿。火事の真相に迫るところでは、宮藤と善吉の睨み合いも、読んでいてその空気感が伝わってくるようだった。 それにしてもあの山崎岳海と知り合いだなんて、善吉の過去も気になるw ラストも爽やかさで良かった。
4投稿日: 2019.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良かったです。さらっと読めるのでおすすめです。 善吉じっちゃんも春江ばあちゃんもかっこよすぎました。 じっちゃんの最期もかっこいい。 まあしかし私は好きですが、キャラものという感じではありました。
4投稿日: 2019.11.17
powered by ブクログタイトルにもなっている、秋山善吉棟梁がともかく格好いいです。昭和を背負ったこんな大人が少なくなったのは、さびしいですね。欲を言えば、棟梁の仕事ぶりが見たかったです。
4投稿日: 2019.10.21
powered by ブクログ裏と表ともいえる御子柴シリーズと岬シリーズを持つ著者のイメージからは、数歩をも置いた異色作。それでいて「どんでん返し」の帝王の名のままの終わり方。 主人公の秋山善吉は、昔気質で頑固、曲がったことは大嫌いで迫力満点。現代では化石ともいえる魅力的なスーパー爺。 彼が、火事で焼け出され身を寄せてきた嫁とその息子たちの危機に敢然と立ち向かう様は、何とも爽快。 終局での出来事からは、シリーズ化が難しいかもしれないが、「要介護探偵」の玄太郎とか「静おばあちゃん」のような形式で、秋山善吉を再登場出来ないものだろうか。 彼のキャラは、一話だけでは勿体ない。 解説で紹介されている著者のエッセイには、思わずニヤリとするとともに、編集者のリクエストにすべて答えたという著者の手並みには驚嘆の拍手。
7投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ推理小説への分類が正しいのか? ハートフルというには剣呑であるが 何せ気持ち良く展開にうなづき、ラスト の食い逃げ退場に「続編できないじゃん」 と小さな怒りとがっかりが混ざり合う
4投稿日: 2019.09.30
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い! 爺ちゃんがナイスキャラで大好き。 爺ちゃんの若い頃とか他の物語が読んでみたい。
5投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログ「下町の頑固オヤジ」が大活躍する、 昭和の時代によくあったような大枠設定(^ ^ でも起きる事件はもの凄く現代的で、 しかも事件への「巻き込まれ方」が巧みに描かれ、 本当にちょっとしたことで「日々の歯車」が狂う様は、 人ごととは思えずぞっとさせられる。 基本的には勧善懲悪で、ハッピーエンド...なのだが、 そこは一筋縄でいかない(いかせない)七里氏(^ ^ きっちりと辛口の展開がてんこ盛り(^ ^ ミステリ成分も多めなので、細かくは書けませんが… 七里氏の他のシリーズからのカメオ出演多数(^ ^ 人によっては結構「ガッツリ」登場してて、 ファンなら思わずニヤつくこと必至(^ ^ 後書きを読むと、編集さんのかなりの無茶振りを 「全部載せ」で描いた作品だとか。 たしかに前後左右上下にも振り幅が広くて、 内容が濃いのでもしや息切れするかも...という一作。 これは万人にお勧めできます(^ ^
4投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログハートフル小説…なのか。おじいちゃん良いキャラだったのに… 個人的にはここまで言われる父親が大丈夫かと言う感じ。ダメだったのか…。でも放火というよりは過失だものなぁ。そしてやっぱり解決法はコネと暴力なのか?と考えると少しう~ん、と思いますが… やっぱりそうなんだろうなぁ。
3投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『さよならドビュッシー』の映画版の出来がヒドかったせいで長らく手を出せなかった中山センセなのに、いまやすっかり虜です。 火事に遭って焼け出された秋山一家。ひきこもりDVのろくでなしだった父親は幸いにも死亡、遺されたのは母親と長男次男。致し方なく身を寄せる亡き父親の実家。 冒頭から話に引き込まれます。朴訥としてザ・昭和な爺ちゃんは、嫁にとっても孫たちにとっても怖い以外のなにものでもない。しかし、新天地で厄介事に巻き込まれたとき、愛想はこれっぽっちもない爺ちゃんによって救われる。 ひとりずつキャラの立ったドラマであるうえに、ミステリー要素もちゃんと含まれ、来るで来るでと思っているのに最後はやっぱりその上を行く七里さん。爺ちゃんとこれっきり会えないのは寂しいけれど、婆ちゃんと孫にはどこかで会いたい。 長く生きているというだけでじゅうぶんに尊敬に値する。
4投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログいじめ問題にモンスタークレーマー。焼け出された家族に対する警察の追及。こんな昭和堅気の頑固親父はもうどこにも居ないんだろうな
4投稿日: 2019.09.13
powered by ブクログ「カエル男」のようなどぎついサイコサスペンスを書く人が、こんなにソフトで温かいサスペンスも書けるのかと幅の広さに驚く。テイストの広がりでは誉田哲也を彷彿とさせる。御子柴礼司シリーズや岬洋介シリーズもよいが、中山作品の中では是非読みたい一冊。
5投稿日: 2019.09.13
powered by ブクログはじめての中山七里さん。下町で工務店を営む祖父はリアルテレビ寺内貫太郎。原因不明の失火で父親を失う母子3人は仕方なく頑固義父と同居に。私のイメージは菅原文太さんでしょうか。とても読みやすい作品で他の中山七里さんの作品も読みたいです。
4投稿日: 2019.09.08
powered by ブクログ秋山善吉さんのような、昭和以前のおぢさんのイメージにぴったりなのはやっぱり大工の棟梁なのかな。大工の棟梁がこんな人ばかりとは思えないけどね。 でも、一体 ど~しよ~っ!!て時には頼りになる存在。最後にはウルっとしてしまった。
5投稿日: 2019.08.22
