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チーム怪盗JET 王子とフリョーと、カゲうすい女子!?
チーム怪盗JET 王子とフリョーと、カゲうすい女子!?
一ノ瀬三葉、うさぎ恵美/集英社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    良い子・悪い子・普通の子的な、当初はちぐはぐな凸凹トリオが行動を共にするうちに絆を深めあっていく、という超王道展開に’中学(高校)生怪盗グループ’と’運命の人はどっち⁉︎’要素をトッピングした青春ストーリー。 率直な感想は’ちょっと男子、もうちょっと頑張って’という感じ。 主人公の浦方灯里(うらかたあかり)ちゃんは’カゲがうすい’という特異体質を持っており、常時石ころ帽子を着用してるんじゃないかというくらいに存在感が薄い、まさに怪盗にうってつけな人。性格は至って普通で常識人な一周回ってもそのまんまな中一女子。 別チームで実行役として活躍する水科泉(みずしないずみ)ちゃんは’鼻が利く’という能力を持ったワンコ系活発女子。中二。 以下、男子。 アカリとチームを組むヤマトとサクは’技の1号、力の2号’的な、わかりやすい頭脳派と武闘派担当。どちらも中一。どちらもイケメン。一応ヤマトは「GB怪盗事務所」の所長を務める人物で無茶振りばかりを提案する困った孔明みたいな人。サクは忍者っぽいムーブを見せる甘党で無愛想な人。 イズミとコンビを組むワオ先輩はデータ分析担当の寡黙なメガネキャラ。高二。素顔はイケメンっぽい。 世古村さんは気弱な戦犯おじさん。月が高々と昇る頃合いの夜道を中学生男女(アカリとは顔見知り)が歩いてきて「回らん板、わたしてくれる?」「イケメン彼氏とデートかい?」(いずれもp87)という素の反応は不自然を通り越してだめな人だと思う。その上に衝撃的な再登場時(p132、p133 しかも挿絵付き)には驚きを遥かに通り越して笑ってしまった。犯罪に手を染める程に金に困っていて且つ、病気の奥さんがいるのに実刑食らって大丈夫なの…? 限られたページの中で十分面白いんだけど、終わりの方が若干消化不良。なんで空砲だったのか、なんでタイミングよく警察が来たのか。 繰り返すが、やっぱり男子の活躍描写が乏しくて顔だけかい、みたいな印象が拭えない。 1刷 2023.1.24

    6
    投稿日: 2023.01.24