
総合評価
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powered by ブクログ“エンターテイメントの強みは「それを知ろうとしていない人にも話を織り交ぜればそれが届く」ということ” この本を読んで良かったと思える、すごく素敵な気付きだった。
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ著者人柄と地元の高知を少しだけ知ったきになれた。連載を持つような人は、映画紹介をよく依頼されるのだろうか。所謂エッセイや小説よりも読むのに力を入れる必要があったが、書くにはその何百倍も必要なんだろうと思った。 官能エッセイと巻末の小説はやっぱりぐっときた。 ふたたびも楽しみ。
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ有川さんのエッセイ。だいすきな有川作品の裏話も満載で、読んでいてひたすら楽しかった!有川さんの文章は小説でしか読んだことなかったけど、やっぱり好きだなあ…と思いました。「倒れるときは前のめり」、わたしもそうありたいな〜と思う。
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログずっと読みたかった有川さんのエッセイ第1弾。 雑誌の連載だったらしく、様々なテーマで書かれていてとても面白かったです。 印象的だったのは東日本大震災の頃に書かれたエッセイ。 自粛は被災地を救わない。無事でいたことや楽しむことに罪悪感を持たずに、エンタメをこの1回分で経済も回ると思ってちゃんと楽しんで欲しいと。 こういうことを阪神淡路大震災を経験された身としていち早く発信されていたこと、凄いと思います。 特別収録の短編小説もすごく良かった
6投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログp266 山梨、もてなす人々 有川さん、トイレが綺麗であることになんたる意味があるか語ってらして、気が合いそうだと思った
0投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ感覚が似てるかもしれない。 曽野綾子さんの「他人からよく思われようとすることを諦めると人は誠にいきやすけなる」という言葉に影響を受けたと読んで納得。 「私に対してああするべきだのこうあるべきだの言ってくる人は、私の人生に何一つ責任なんぞ取ってくれやしないのである。無責任な他人の言うことにくよくよするほど人生の残り時間は長くない。」強くて共感。 他いろいろなところで共感しまくり、著者が自戒の意を込めてとするところではわたしも同様に…。 大好きな作家さんのひとりなのでね、感覚が近いと感じることができて嬉しかったし、ホッとした。 年齢も近かったわ(笑)
0投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ有川ひろさんのエッセイ全94本と、「ほっと文庫」所収の短編「ゆず、香る」・片思いがテーマの恋愛掌編「彼の本棚」の小説2編。 有川さんが目の前で話してくれているような気がして、読んでいて楽しかったし嬉しかった。「彼の本棚」については、電車の中や学校の図書館だったりと自分の中で場面を変えて読んでみても面白いなと思った。周りに本を読む人が少ないからこそ、ふと本を読んでいる人を見つけた時の嬉しさのような好奇心のようなものは何とも言い難い。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ好きな作家有川浩さんのエッセイ。感覚がすごい似てます。分かる分かると思いながら読みました。最近、仕事で高知に絡んだので特別な思いも生まれました。高知も好き。
0投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ暑さが続き食欲減退。心身ともにグロッキーな状態が続いている。こんな時はやはりスッキリクッキリとした、いや、小刻みに読めるエッセイだ、と思いブクログでフォローさせていただいている読書家の皆さんの感想を漁っていて見つけたのがこの作品。表題の「倒れるときは前のめり」という言葉が刺さった。 本作は2010年ごろから様々な新聞や雑誌に掲載されたエッセイをまとめたもの。少し昔の時事を扱っていることも多いので、2016年に単行本にまとめられるに当たって「振り返って一言」というコメントを入れておられる。このコメントが、タイムリーヒット。 時事ネタが多いが、幼い頃の面白い話、東日本大震災にちなんだ話、表現の自由に関わる話、他にも様々な話が盛られている。私が思っていた以上に?(失礼な話だ)正論を明確に述べておられると感じた。一般社会で発生している様々な事象に対して、有川さんが感じたことを素直に述べておられるのだが、私の感覚は「そうだよね!」と頷いている。 色んな作家さんのエッセイを読むのだが、エッセイで得られたその作家さんの日常や様々なことに対する考え方が少しでもわかると、その作家さんの他の作品が多少深く理解できるような気がする。 そのエッセイのターゲットがどのような人たちを対象としているのかに大きく依存するのだが、本書のように新聞が中心だと時事ネタで少し硬めになりそうなのだが、ちょうど良い具合。有川さんご本人の考え方が色濃く滲み出ているように感じられた。 時事ネタだけではなく、「なるほど!」と唸ってしまったのは「木綿のハンカチーフ」。私は有川さんとは少し世代が異なるのだが、松本隆さんの詩の解釈ついて、「そうだよなぁ、男の方も心を痛めていたんだな」という感覚が新鮮だった。 後は、児玉清さんの話、湊かなえさんとの交友。ついつい納得しながら読んでいた。向田邦子さんの作品への想いも綴られており、どうにも数十年ぶりに読み返してみたくなった。(ついつい向田邦子さんのベストエッセイやその他の数冊を衝動買いしてしまいました。) 最後にオマケのように載せていた「ゆず、香る」。商品の販売に合わせて創作した小編であることはわかって読んだのだが、最後にグッと来てしまった。さすがだな〜 ゆずの香りで暑さが少し凌げたように思います。
24投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログエッセイ集。好き勝手書いててめちゃめちゃ面白い! 小説ではないが、どんどん読めて、いちいち納得して、しばしば爆笑! 本人も書いているけど、こんな性格の人が、巻末の『ゆず、香る』みたいな純愛が書けるって凄い! 笑顔になれる1冊です。 続編があるらしいから、そちらも楽しみ♪
13投稿日: 2023.08.10
powered by ブクログ大好きな作家さんのエッセイです。 作品の裏側などや、作者さんの思いがすごくストレートに伝わってくるエッセイでした。 エッセイの中ですごく印象的に残っているのが、 震災での自粛。 ありましたね。 テレビ全てのCMがぽぽぽぽーん。 になってましたね。 自分が落ち込んでる時に一緒になって落ち込む友達より、私は励ましてくれる明るくしてくれる友達がいい。 被災地とそうじゃない地域もそういう関係が素敵なのではないのかな。と。 エッセイ含めて、改めて思わされました。 後は、実写に関する作者の考え。 私も好きな本や漫画が実写化される時、とても構えます。原作に忠実かな?イメージ壊れないかな? など。 やっぱりイメージしていたものと違うと、 (なんか違うな。。。とがっかりしちゃう。。) 図書館戦争の実写は、私にとってはとても素敵な映画&ドラマでした。 このエッセイを読んで、イメージしてたものと違うのは当たり前で、それを楽しめる器量が私には足りなかったのかも。。と! 色々考えさせてくれるエッセイでした!
7投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログ有川浩さん好きでよく読むけれど、考えてみたら有川さんが創り出した「お話し」じゃない物を読むのは初めてで最初少し戸惑いがあった。 今まで読んだきた作品にあれこれ触れていたりするので「ふんふん、なるほど」と思う部分も沢山あり面白く読めた。作者の考え方を知ることが出来る機会になったと思う。
2投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ正確に書くと星3.9。 有川さんのエッセイ本。有川さんの思考が読める本。参考になるところもあった。 それから、自分の著書についての話も出てきていて、私の好きな本も多かったのでそこも楽しく読めた。
2投稿日: 2023.04.24
powered by ブクログけっこう我強そうな人なのかな エッセイ読みなれていないので、どう感じればいいのか分からなかった 他の方のエッセイも読んで勉強する
3投稿日: 2023.03.31
powered by ブクログ2~4ページで、ひとつの話なんで、寝る前に読もうとすると、1つ読んで寝てしまう。 なもんだから、えらい時間がかかってしまった。(泣) お勧めの映画や本など参考になった。 「他人から良く思われようとすることを諦めると人生はまこと生きやすくなる」 by 曽野綾子 など、うん うん と思うような事が満載で、有川ひろが好きな方にはお勧めです。
1投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログ題名に比べて軽妙なエッセイ集。 児玉清さんのエッセイが一番素敵です。 高知県・土佐の愛もあふれていて 小夏・文旦が出てくるのがいいです。 私の今年のふるさと納税返礼品は佐川町の「司牡丹」。 仁淀川町の親戚の家で土佐流の飲み方「返杯」で 司牡丹を延々と飲み続けたのはいい思い出です。
8投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ有川浩さん時代、2000年代から2012年頃までのエッセイ集、そして短編2つ。 エッセイだからこそ、有川さんの気持ちがストレートな言霊になっていた。 そんな中から2つ感じた。 不満の声はあがりやすい。パワーがある。 しかし満足の声は出てきづらい、満足しちゃっているから。 褒める文化の土台が弱い、ニュースも悲劇的なもの、事件が多く、良いニュース、ほのぼの系はインパクトが弱くなるのか取り上げられにくい。 褒める、楽しむことを忘れた社会は、生きづらく、縮こまってしまう。 褒めることを言葉に残そう。 「他人から良く思われようとすることを諦めると人生はまこと生きやすくなる」 本当にそう。 でも働いている限り、好きなことだけで収入を得ることは難しい。大きな責任を担っていると、担いだ責任を投げ出すわけにはいかなくなる。 仕事から離れた日常の好きなことは好きと言えて、好きなことに時間を使う大切を忘れないようにしないと。 有川ひろさんの小説を読むことが好き。 エッセイの中で大好きな北村薫さん「スキップ」が取り上げられてうれしかった。 本当に大切な小説だと改めて思った。 好きな小説家のエッセイ集もいいもんですね。
2投稿日: 2022.08.21
powered by ブクログ有川浩さんのエッセイ集。 高校の時に通学路の駅のホームで読んだ記憶がありつつ2度目で読んでみたら、今自分の中でポリシーとして形になっているいくつかのことがこの本出身なことが分かった笑 震災の時は自粛ではなく娯楽も楽しみ少しでも経済を回す、図書館戦争がフィクションとして楽しめるよう政治の動きには気を配っておくなどなど、見習いたい心得がいくつもあった。 観光地の偏差値はトイレで決まる!は深く頷きながら読んだ。ほんと、生活の中での経験が物語に反映されていることをひしひしと感じた。 また、有川さんが好きな物あれこれとして記載していた『変態仮面』や『テンペスト』など、そこまで絶賛するなら見て、読んでみよう!と知見を広げられたのもよき。
1投稿日: 2022.07.24垣間見る
好きな作家さんの事を垣間見る事が出来た! こういう自伝的エッセイも楽しんで読めると面白いですよねぇ~。
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ日常の出来事、自身の作品、ふるさと、好きな物、や児玉清さんの事や、最後には小説2編も収録されている。 読み応えがあるエッセイ集だった。 児玉清さんは読書家で本を紹介する番組にも出演されていた事を知り見た事をが無かったので残念。 作者の作品に対する思いと、彼女自身の作品を知る事が出来て楽しい読書時間になった。
9投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログ普段エッセイは読まへんけど、人となりかわかっておもしろい。有川浩、読んで、ん?となるとこもいくつかはあるけど、基本的には好き。オススメの映画や本はいいね。兵士は起つは買ってしまった
2投稿日: 2022.01.11
powered by ブクログ著者の漢気に触れられる一冊。読めば他の作品をより楽しめることは間違いない。エッセイ他、ショート2編が秀逸。ぜひ長編化を! 読みたい本や観たい映画が増えてしまうので、積ん読増やしたくない方は触れないことをオススメします!
6投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ有川さんのエッセイ?集なんですかね。 すごーく人となりがわかって、共感できて、楽しくて、とーっても良かった。 存在をすごく身近に感じさせてくれる文章。 執筆当時を[振り返って一言]、これがまたニヤっとさせてくれます。 くしくも3.11が最後に会った日となったお話し「児玉清さんのこと」。素敵でした。 こういう、エンターテイメントを創造する人ってどんなこと考えて生きてるんだろう、って本、好きなんだなぁ。 また馬路村にも行きたくなっちゃった。 有川さんの本、お薦めされてた本、読んでみよう。
11投稿日: 2021.11.27
powered by ブクログ小説家のエッセイ?のような本は、自分でも意外だか結構好きだった。作者も同じ人間であるということが分かる。失礼なのかもしれないが小説をよんでいるだけでは本人像が分からないので、自分の好きな作家のことを知れる本は面白い。
7投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログ阪神淡路大震災を経験した著者が被災していない地域の人々も自粛をせず、経済を回すと思ってエンタメを楽しんで欲しいと言うのは目から鱗でした。震災に限らず非常時にはお金が必要なのだから、どんな形であれ出来る人は経済を回すのが精一杯の支援なのだと思いました。 あと地元の高知愛を感じました。山菜採り楽しそう。
1投稿日: 2021.10.23
powered by ブクログ痛快な物言いで、作家有川ヒロがもっと好きになるエッセイ集。「観光地はトイレで量れる」に共感。地元の観光地、大丈夫か?
1投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ郷土愛の強い人。 土佐に対する愛にあふれていて、私は自分の故郷が好きではないのでうらやましくなってしまった。 正直、川なら他の県にもあるだろ!と一瞬思ってしまったが、よく読めばなるほど他県とは規模も県民の思い入れもはるかに大きいのだなと納得し、ものすごく行きたくなった。 高知観光にめちゃくちゃ貢献してますよ、有川さん! あと災害と娯楽、経済を回すことを躊躇しないで欲しいという主張も納得がいった。 今はコロナで殆ど出かけることはできないけど、その反動で書籍など買いまくっている自分に大義名分が出来てしまったなあ。 最後に、著者本人の字も載せられているのだけど、これが正に「有川浩!」というイメージ通りの字でびっくりした。 書かれている文章通りのちょっと角張った強い字なんだもの。 性格って結構字に出るんだね。
1投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログエッセイというのはやっぱりその人らしさというものが滲み出るんだなぁと。小さい頃に大人の薦める本を読みたくなかったというところや、発売日を楽しみに待つほどの本好きだったところが、辻村さんと共通していて、作家になるひとは本への情熱がすごい。
2投稿日: 2021.09.28
powered by ブクログエッセイ結構好きで、好きな作家さんのは読むんだけど、これはなんというか…ちょっと作家さんの毒々しい中身をみてしまったようで、うーん。 すごく理不尽なこと書いてるわけではないし、そんなことあったのかー、それは作家さん苦労したよなー、と思うんだけど…。 なんか「面白くない」と思って読むの辞めてしまったエッセイと違って、読まなきゃよかったなーと思ったのははじめてだったかも。 この方の作品事態は好きなので読みますが、エッセイはもういいかな。
0投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p.312 私、あなたと読んでる本がとても似てるんです。 短いお話ですが、ドラマのワンシーンを見てるようなキュンとした気持ちになってついついニヤけてしまいます。
0投稿日: 2021.05.31
powered by ブクログ大好きな作品がたくさんある 大好きな有川先生のエッセイ。 複数の新聞へのコラム?だったり 短編もあったりと気軽に読めると思います。 それぞれに有川先生の今のコメントが 添えられてるのが楽しい。 過去作品の思い出も描かれててファンには嬉しい。 読後の一言は 「なんと力強い女性!」 作品が生き生きとしてるのは、 こんなに生き生きしてる方からにじみ出るから なんだな…と納得。 また作家さん出版業、本屋さんの裏事情もあり、 自分も一冊の本を買うことで、 未来への投資にもなってるんだな…と再認識。 本を買うぞ。
1投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログ2021/03/26 有川ひろさんのエッセイ集。買ってからずーっとあたためておいてあった本ですが、この度やっと読み終えることができました。 自衛隊三部作や図書館戦争シリーズをはじめとする有川さんの多くの作品がどのようにして生み出されたのかについても書かれていて、読者の一人として作者の作品のさらなる奥にあったであろう想いを知ることができて読んでよかったなーって思います。 また、作品の創作秘話以外にも、有川さんが日頃の生活や日本で起きた災害などについてどのような視点で物事を見て、考えて、それを表現しようとしていたのかについても当時の文章としばらく経ってからのフィードバックも併載されていてどんどん次が気になりました。 巻末の小説も、短いながらほんわかする内容です。ふたたびも読んでみようと思いました。
1投稿日: 2021.03.27
powered by ブクログごちゃごちゃした言い回しをしない言葉のリズムがとても心地良くてどのエピソードも愉しく読んでいました。
1投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログしっかりした女性。 このエッセイを読んでまず感じた著者の印象。 異例のライトノベル作家、とライトノベル出身であることを強調する謳い文句は確かに店頭で見たことがあった。 でもその後に角川で売り出された文庫本を読んで感動したことを考えると、ライトノベル枠でなく、通常の小説として発表することを決めた担当者の人は本当にグッジョブなことをしてくれたものだ。 有川作品との最初の出会いは図書館に置いてあったハードカバーの図書館戦争だったのだが、 ライトノベル=小中学生向けというイメージが強い私達の世代だと、ライトノベルやマンガが好きと言うと、幼稚/オタクだというレッテルを貼られる不安から、堂々と図書館戦争が好きだ!と言えなかった後ろめたさも覚えがある。 でもその後いろんな作品がヒットして、映画化アニメ化がバンバンされるようになり、有川浩=ラブコメ要素がある面白い小説を書く売れてる作家、というイメージが定着して、やっと好きな作家として名を告げられるチキンな自分がいたという…残念な過去と向き合う必要のある人でもある。 2011年の掲載記事なので、序盤は3.11の震災の話が多く、阪神淡路震災を経験した著者の被災者としての経験から、自粛は被災地を救わない、という持論を崩さないのがかっこいい。 そしてこの人は堂々と番宣を記事に入れる(笑) 娯楽の種類が増えたことによる活字離れ、そして少子化によって出版業界は苦しい、という話はよく聞く。 映画やテレビ、ゲームやインターネットなどを押さえて書籍費用に割く人はそりゃ少ない。 のに、ケータイ小説はーweb小説は邪道だーと、一般文芸の崇高さにこだわって変わろうとしない人たちが多い、活字はすでにそんなに立場の強いエンタメ媒体ではない、出版業界の未来のために客層の開拓を行うべきだというはっきりとした現場の意見を述べている。 ここまで堂々と言いきられると、後の映画化の番宣もいっそすがすがしく読める。 なぜ映画と原作で内容が変わるのか、映画化すると何かいいのか、など、映画化における小ネタや裏エピソードを教えてもらえて、理解が深まって楽しい。 あと、恥ずかしながら、東京都青少年の健全な育成に関する条例が10年以上前にすでに制定されていたことも読んで知った。読んでみたが確かに記述が抽象的で確かに解釈によっては発禁だ!とできそうでもある。 でも、はだしのゲンは描写がグロイから貸すな!とどこかの図書館にクレームが入ったニュースを見て、そういう風潮に日本はなっているのか、、、と思った。 汚いもの、あいまいなものを子供から遠ざけたい気持ちがあるのかもしれないが、本当に子ども達の為になることなのか、自分が見たくないから価値観を押し付けてないか、考えたほうがいいと思う。 この人の記事になぜ凛々しさを感じるのか考えたけれど、おそらく、自分の意見を述べる時は断定しているからだ。事実を述べる時のように、 私は~である。その時~だった。 という断言するような書き方をしている。 自分の考えや気持ちを述べる記載に ~だったと思う。とか、~と感じる。 など曖昧な書き方をしていない。 p67の『悔み続ける「けっこう」』という記事に、 自分のインタビュー記事で好きな映画を答える際、あんなに大好きな映画なのに、無意識に「けっこう好きですね」と言っていたことにショックを受けたそうだ。 けっこう、まあまあといったクッション言葉は自分の感性を否定された時に逃げ場を作ろうという計算がある。 「え~こんなものがいいと思ってるの?」というバカにされる不安から、作り手を傷つけてまで仮想の否定から守りたいほど自分は大層なものなのか!と自戒している。 ”「嫌い」よりも「好き」を躊躇なく主張する人のほうが素敵だと思うし、そういう人を見習いたい。” この一言が本当に刺さる。それを実践されているのかと思うとさらに頭が下がる。 色々と学びが多いエッセイでした。 そしてそんなサバサバした文の後、最後の柚子にまつわる小話が甘酸っぱく、胸キュンさせられて読了。
8投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい ◯ その他 まとまった時間がとれるようになったので、購入したまま読まずにいた本作品を読む。 このところ一つの作品を読み切る時間と心の余裕がなくて読書から離れていたら、活字を読んでも頭に入ってこない、という悲しい状況になってしまっていた。 スマホばかりやっていたせいで何かおかしくなっているのかも。 こどもの絵本の世界も素敵だけど、私も本が読みたい! エッセイ集なら読めるかな、しかも大好きな有川さんだし! そう思い 読みだしたら、もう止まらない。 やった、わたし読めるじゃん。 調子にのって一気読み。 有川さんが憂いておられる、出版会現状について。 ハードカバーと文庫版、どちらを購入するか。 すみません、経済的なそして収納スペース的な問題で本を買うときは文庫本です。働いていた時はハードカバー買っていたけれど、今は無理。 でも将来、四方を本で埋め尽くし本部屋を作って、ハードカバーの本を並べるのが夢です。そして出版界に貢献させてください。 もっといろいろ読みたくなって、作品中に紹介されている本をメモ。 そして何より気になるのは、映画『変態仮面』。 ア◯◯◯プライムにあったから、観ることにする!(笑) それにしても有川浩さんが改名されて「ひろ」さんになっていたとは知らなかった。 どれだけ読書から離れていたんだろう…。 『倒れるときは前のめり』 体調崩してぶっ倒れている今、題名がリンクしているのが笑えた。(もちろん字面だけのことですが)
3投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログ実家にあったので何となく手に取って読んでみた(笑) 様々な本のあとがきや、解説、書き下ろしなどをまとめた本だったので、サラッと流し読み。 「有川浩」という人がとてもよくわかります。 土佐の人…。 以下印象に残ったこと ■嫌を声に出すより、「好き」を大きな声で発信していきたい。 これは本当にそう。今この世の中で一番必要なことだと僕も思いますし、自身も今後すごく意識していきたいことだと思いました。特にコロナで自粛が広がって、景気が冷え込んでいる中、世間特にSNS間では冷たい空気が漂ってて本当に嫌な感じ…。こんな時こそ自分が「良い」と思ったものに対しては積極的に届くように発信することが積み重なることで、世間の空気が少しずつ温まってくるのかなと思います。 ■食べると出すはセットで。 要するに観光地・宿泊・グルメは「トイレ」こそ重要なポイントになるということ。これも心からうなずける…。 本当に旅先でのトイレのきれいさは、そのたびの総合点に大きく影響していると思っていて、特に若い世代はそれに敏感だと思います。 駅のトイレが汚いとそれだけでトイレ我慢してしまうというのも気持ちわかるし、我慢しながら続ける旅というのもそれだけで楽しさ低減なんですよね。 インフラ整備においては道の次に大事です。 ぶっちゃけお店や駅の内装が多少古くてもトイレが超キレイだとそれだけで超プラスです。内装が古いのも「味がある」って思えるくらい超プラスだと自分は考えます。 そんくらいですね。あとは高知行きたくなりました。 駅のトイレがリニューアルしてたら行きたい…(笑)
2投稿日: 2020.07.29
powered by ブクログ『読書が趣味、と言うとかなりの高確率で返ってくる台詞がある』、『すごいねー』というものだ。これは物心ついたころから読書が普通に趣味である長沢英里子にとって、微妙に不本意なものである。『そんなことないよ〜』と答えるのももう食傷だ。最初のうちは『別にすごくないよ』といちいち答えていたが、最近はもう諦めた。世の中の人間は二種類に分けられる。本を読む人間と読まない人間だ。 …と、このレビューを読んでくださっているみなさんには、恐らくとても気になるこの内容、こんな感じに始まるのは〈彼の本棚〉という意味深なタイトルのついた短編小説です。そんな短編小説を二つも含んで、 短編小説 2編(有名な「ゆず、香る」を含みます) 自作品の解説 8編 おすすめ本 20編 映画評 16編 エッセイ 54編 Q&A 8問 絵日記 3編 植物図鑑 17種 …と、とても盛りだくさんな内容からなるこの作品。どう表現したらいいんでしょうか。有川さんのなんでも本、というそんな感じの作品です。 まずは一番のお楽しみ。短編小説〈ゆず、香る〉。この作品、2011年8月に、な、なんと バンダイ!から、入浴剤と小説がセット!になってドラッグストアで販売になったという強烈な出自を誇る作品です。『父の田舎がゆずの採れる山里だった』という彼女。『都会に来るまで、ゆずがこんなに高いなんて思ってもみなかったのよねえ』と大学時代からの友人である彼に語ったのは冬至の頃のこと。『訪ねていける祖父母がいなくなり、父もいなくなり、一人でふらりと帰るにはいかにも遠い』という彼女の父の故郷。彼と『親しくなったきっかけはみかんだった。共通の友人にはみかん戦争と呼ばれて今となっては笑い種となっている』という彼と彼女の大学時代の英会話サークルでの討論の場面。『私の出身地で採れるみかんは、生産量は少ないですが、日本一おいしいみかんです(英文)』、その後続けようとしたら、『I object! (異議あり)』と『断固たる反論』をしたのが彼。『日本で一番おいしいのは、僕の出身地のみかんです(英文)』と言う彼の出身地は静岡。『みかんに関しては譲れない!』と言う彼。『みかんの論争は禁止!』と部長から仲裁が入るも、次に『僕の生まれ故郷の名物は鰻です。(英文)』、と言う彼の発言に、『I object! (異議あり)』と今度は彼女。こんな繰り返しに『お前ら「日本一」ってフレーズ禁止』と言われる始末。そんな中、サークルのみんなで『静岡に鰻を食べに行こうという日帰りツアー』が企画されます。しかし、蓋を開けると『金欠を理由に直前でドタキャンが相次ぎ』、『最少催行人数二名のツアーになった』という最後に残った彼と彼女。『どうする?』『やめる?』、そして二人の出した結論は…。わずか30ページほどの作品ですが、入浴剤とのセット商品であるという位置づけをとても上手く捉え、最後にふっと漂うゆずの香りにとても幸せな気持ちになれる逸品でした。これは、入浴剤に小説がついてきたというよりは、有川さんのファンなら、小説がメインであくまで入浴剤はおまけだと思うでしょうね。また、バンダイが販売しているということもあって、『ガンダム好きな男を陥落するには役立つぞ。俺なら初対面でランバ・ラルを語れる女子がいたら好感度アップだ』。なんて台詞がいきなり出てきて、これは分かる人には分かるニンマリなシーンだと思います。 次は、えっ?絵っ?と絵日記がいきなり登場するコーナーです。『昔は旅行に行ったりすると、スケッチブックに旅行記を描いてアルバム代わりにしていました』と語る有川さん。『36色の水彩色鉛筆を持っていました』!と本格的です。小夏やフルーツトマトのとても味のある絵がとてもいい雰囲気なのですが、『黄色い皮を包丁でりんごみたいにくるくるむいて、桃みたいにそぎ切りにカットする…』という感じでその絵につけられている日記の部分がさらに味を感じます。作家さんは何を書いても絵になる、というか文字で絵を表現していけるんだな、と感じました。 それから、これも気になったのが『湊さんへの返信お手紙』という湊かなえさん宛に書かれた手紙の全文掲載のコーナー。『今だから白状しますが、初めて湊さんの「告白」を読んだとき、あまりのストーリーテリングに「化け物か!」と慄きました。そして「この人とは新刊の時期かぶりたくねぇなあ」と。』という有川さんと湊さんの出会い。今では『近いうちにまた一杯やりましょう』という間がらのお二人。そんな湊さんに関する記述がこんな風にも出てきます。『友人の湊かなえは印税ではなく個人の資産から寄付したそうだが、それも震災後に決行した「豆の鎖」のサイン会で募金を集め…』という記述。東日本大震災に作家は何ができるのか、という有川さんのとても熱いエッセイが登場します。震災や、何か国全体が沈むような不幸な出来事が起こった際に言われることでもありますが、『自粛は被災地を救わない』という考え方。『震災後、友人の湊かなえと話をすることが多かった。お互い阪神・淡路を経験しており、今作家となり、関西に住んでいる』という共通点から、被災地をどう支援していくのかということに対する有川さんの強い思いが切々と書かれているのはとても印象に残りました。 また、ちょっと下世話な興味をくすぐるのが、『印税』について書かれている〈小説家になりたいあなたへ〉というエッセイ。『小説家になるにはどうしたらいいですか?』という質問を子供たちから受ける有川さん。『本音を言うなら「やめとけ」だ。今の出版業界で専業作家としてやっていくのは非常に難しい』と答えられます。『作家の収入は基本的には原稿料と印税だけだ』と、ここで『印税』の登場。『原稿料は雑誌などに原稿を渡したときに発生し、印税は本を出したときに発生する』のだそうです。あくまで収入のメインは『印税』ということで『単行本一冊につき定価の十%が著者に入る印税だ。定価千六百円の本なら一冊につき百六十円、かけることの出版部数が作家の収入になる』、ということは『運良く一万部の作家になれたとして、一冊の本につき、百六十万円の稼ぎ』になるという計算。一方で『筆の速さは人によるが、年間三冊書けたら相当速いほうだ。すると、かなり順調な作家で年間の収入は四百八十万円ほどということになる』えええっ!そうなんだ!というビックリなお話。作家の世界も甘くない、というか超売れっ子にでもならないとかなり厳しいんですね。これは知らなかった。そして、有川さんは最初の『小説家に…』という質問にこう答えます。『それでも、とおっしゃる子供さんには、「学校できちんと勉強してください」、「あなたのそばにいる人たちとのふれあいや生活を大事にしてください」』と答えるそうです。『自分の身の回りの人を疎かにする人間の書く物が他人の心に届くわけがない』とピシャリとおっしゃる有川さん。下世話な興味で読みましたが、とても興味深いお話を聞かせていただきました。 『「倒れるときは前のめり」この本のタイトルになった言葉です。坂本龍馬が好んで引用していた言葉だという説もある』、そんな言葉を自らの作品のタイトルとされた有川さん。書かれる小説のバラエティの豊かさ同様にこの作品で取り上げられる内容も、アレもコレもと、とても盛りだくさんでした。かつてライトノベルというジャンルに憧れ、受賞もされた有川さん。『影響を受けたあの日の子供として、今こういう機会を戴けて、これからどこまで行けるだろうか』と自問される有川さん。『どこまで行けるか分からないけど、行けるとこまで頑張ろう。倒れるときは前のめり。やるだけしかありません』という有川さん。素晴らしい小説を数多く書かれてきた有川さん。そのお考えの背景を少し垣間見ることのできた、なかなかに興味深い作品でした。
47投稿日: 2020.06.24
powered by ブクログ有川ひろの倒れるときは前のめりを読みました。 有川浩が日頃考えていること、自分の作品への思い、そして出身地の高知への思いを書いたエッセイ集でした。 有川浩の作品はkonnokはとても気に入っているし、作品中で主張されていることも共感しているので、納得しながら読みました。 有川浩が昔から気に入っている作家も紹介されていますが、konnokも気に入っている作家ばかりなのでうれしくなりました。 エッセイの後に【振り返って一言】と後日談やコメントが入っているのも面白く読みました。
2投稿日: 2020.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『作家』ではなく『ライトノベル作家』であることにこだわる著者。 若い人たちに、格好いい大人だっていることを、大人も結構楽しいということを、伝えたいのだそうだ。 いいぞ、いいぞ。 このあいだ読んだ某ラノベのシリーズは、とにかく大人がだらしなくてもやもやしたからな。 世の中の潮流が偏っていくことに警鐘を鳴らし、街の本屋さんで本を買うことが街の本屋さんを支え、出版界を支え、新たな作家を育てる土壌になることを懇切丁寧に説明する。 災害と支援と自粛について。 観光地に必要なものとは。 中高生だけではない、彼らの希望となるべき大人たちにも、伝えたいことはたくさんある。 作風から想像していたよりも、はるかに硬派で真面目。 ケンカ上等、だけどチキンと本人は言うけれど、歯に衣着せない語りっぷりは読んでいてとても気持ちいい。 短編集は売れないという出版業界に、まずは裾野を広げるために短編集を作ってみろと書いていたけれど、それから数年。 最近は結構連作短編だったりアンソロジーが売れているような気がしますが、どうでしょう。 カズレーザーさんのように、本は一度読んだら処分する。 ふたたび読みたくなったら、また買う。 っていうのが、出版業界及び本屋さん的には正解なのかもしれないな。
2投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログ数々の小説から著者の有川ひろさんについて想像していた。頭脳明晰、多様な立場のひとの気持ちがわかる、地元の高知と自衛隊を愛す、サバサバしている、優しい、芯の強さがある…等々。初めて読むエッセイで答え合わせをした。自己採点では概ね正解!ただ、芯の強さが私の想像の10倍くらい上をいっていた。人気作家の宿命で色々と言われることがあるらしい。映像化をしないで欲しい、映像化では原作を一切変えないで、など。有川さんはきっぱり言う。映像側が何をしようと、それで作品自体が揺らぐほど脆弱なものは書いていないという自負が作家にはある、と。かっこいい。これからもついていきます!
3投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ有川先生初のエッセイ集! 好きなものは好きと言うのは本当に大事ですね! そしてやっぱり主義がハッキリしてる有川先生を見習いたいです。優柔不断は1番厄介かも… 最後の短編の「彼の本棚」は人を好きになる気持ちが分かりすぎるほど微妙なとこまで書かれてて読んでて甘酸っぱくなった(笑)
7投稿日: 2020.04.09
powered by ブクログ初のエッセイ集楽しく読ませていただきました。未来への投資は私も部屋の関係上文庫が望ましく、早く出して欲しいなぁと思う派ですが(笑)こんな話を聞くとおぅ!?と思います。そして「大きな森の小さな家」シリーズや映画「スターリングラード」と私の心に残っている作品のお話もあって一気読み。最後は高知の馬路村の話題が有川さんの故郷なんですね、高知の友人宅に遊びに行った帰りは必ず馬路村のゆずぽん酢を買って帰ります。
2投稿日: 2020.04.08
powered by ブクログ好きなことはしっかり口に出して好きと言おうって思いました。 私、この本大好きです。浩さんの好きがたくさん詰まっていて、それをお裾分けしてもらったり、響く言葉がたくさん散らばっていたり。浩さんの本ができるきっかけとか、モデルになった人がいるだとか、そんなお話も読めてとても嬉しかった。特別収録小説ではもういっぱいキュンキュンしました。彼の本棚がとてもお気に入り。浩さんが好きって言っていたたくさんの作品を私も知ってみようという決意を胸に秘めつつ。
3投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログこの人の作品には、とっても真っすぐで、前向きで、理想に燃えて青臭かったり、甘ちゃんだったり、不器用だけど、自分の心を守り、それより相手を思う心を大事にしたり、芯に熱があり、芯がいいキャラクターが多く登場し、物語は時に甘く、時にほろ苦く、でも希望を捨てず温かい気持ちにさせてくれるものが多い、と感じていて、よい気持ちになるために安心して読めると思っていたが、エッセーを読んでいるとなぜそれらが生み出されたかわかるような気がする。 作品の魅力を生み出す筆者のエッセンスが詰まった一冊。
5投稿日: 2020.02.17
powered by ブクログなんだかんだと有川さんのことは嫌いになれない。白か黒か。有川さんは骨の髄まで有川ひろで、口は悪いし、けんかっぱやいし、でも、誰よりもエンターテイナーでありたいと願い、そうである努力をしていると思われる。決して粋ではないが、泥臭くて人間臭い。災害時における「経済を回す」云々は当事者(阪神淡路大地震の被災者)であり、かつ、楽しんじゃいけないと言われがちなエンタメの発信者であるからこそ言える言葉。好きなこと探し。そっちのっが難しい。難しいが楽しい。
3投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログすきなことはすきと言おう すきなことはとことんすきでいよう とこの本を読んで改めて思いました。 有川浩さんの本がすきです!
2投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログ初めて,エッセイ集を読んだ。小説とは変わらない語り口がよかったし,湊かなえさんと親しいというのも納得。
2投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。有川さんは好きでほとんど全部読んでいるということはまず断っておく。おっしゃっていることは正論で間違っているとは思わないのだけれど、なぜだか頑なすぎてすんなりと受け止められないときがある。あとがきで有川さんも「限られた分量で言いたいことを言おうとすると、選ぶ球は直球しかなくなる」とおっしゃっている。こういう否定的な感想はお叱りを受けそうな気がするが、正直少し息苦しいエッセイだった。
0投稿日: 2019.12.13
powered by ブクログ何度読んでも面白い。 ワクワクドキドキ、うーんなるほど、えっそうなの? 作品を読むときの"感じ"とエッセイを読むときの"感じ"にほとんど違いがないのが嬉しい。 本屋さんで偶然手に取った「空の中」からずーっと大好きな作家さんのおひとりです。
3投稿日: 2019.11.12
powered by ブクログ有川浩のエッセイ集。 東日本大震災の時の自粛ブームに対しての言葉が心に残ります。被災者のことを考えた上で、自身の経験も通した上で、日常生活を送ることの大切さを発信していました。 思い起こせば、世論が同調圧力で動いているように感じたのは、この頃からだったのかなと思います。声を我先に上げたもの勝ちの感じ。それが正論かどうかであるよりも、理屈が通っているようであれば、右向け右。左向くものでなく、立ち止まって正面向いているものですら、攻撃するかのような風潮が感じられるように思います。 そうでないよ、と声を上げることの大切さですよね。小さくとも。 あまあまきゅんきゅんなエンタメ恋愛小説の作者のわりに、おっとこ前な有川さんです。
2投稿日: 2019.10.22
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有川さん初のエッセイ集。 10年以上前のものもあって、当時を懐かしみながら読みました。 本著では、震災に関する事に多く触れており、有川さんの想いが熱く語られていた。 実際に経験したからこそ言える事、とても感銘を受けました。 不謹慎だと、何でもかんでも中止してしまうことは、回り回って被災地のためにはならない。 私は私に出来ることをちゃんとやろうと思いました。 巻末に収録されている短編も有川さんらしい、素敵な恋愛小説でした。 有川さん、いつのまにか改名していらっしゃって、改名の理由は次のエッセイで明かされるようです。 自作も楽しみです。
1投稿日: 2019.10.21
powered by ブクログ文庫化に伴い再読。今月続きが出るようなので、楽しみに待ちたいと思います。 改名されたことに全く気付かず。
1投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ああ、やっぱり有川先生の文章や考え方が好きだなあと読みながら再認識。 最近は(個人的に好みの話が少なくて)少しばかり疎遠になっていた有川先生を久し振りに堪能できて、心が何かで満たされました。 言葉では的確に言い表せない何か、でも大切な何かで。 やっぱり、先生の文章好きなんだなと。 そう言えば、本編もそうだけど、先生の後書きがまた楽しみだったんだよなと、そう言った懐かしい記憶も蘇りました。 作家さんならではの本に関しての考え方に目から鱗。 自分も文庫派なのですが、今後は応援したい方の本は文庫を待たずに単行本を買おうと思えました。 目下、エッセイ集2弾は単行本で買わねばと貯金を考え中。 個人的に嬉しかったのは、『ゆず、香る』が収録されていたところ。 これを読みたいがために、ほっと文庫を探しまくった思い出も蘇りました。 入浴剤の素敵な香りとともに、今も大切にしている作品です。 また出会えたご縁に感謝を。
1投稿日: 2019.09.30
powered by ブクログ有川さんらしい文章と内容で、楽しく読んだ。 有川さんが面白い、とお勧めする本や映画はどれも魅力的に感じ、早速文中に出てきた作品を本屋さんで購入。 ご本人もとても魅力的な作品を描かれる方なので、手放しに信頼している。 郷土愛の深さにも感銘を受けた。 これからも益々活躍していただきたい作家さんの一人。
2投稿日: 2019.09.25
