
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定の雑さが気になる タイムトラベルと順列都市的な世界の中の世界っぽいが、設定は異なる。 機能としては同じなのに、タイムトラベルを世界の記録への干渉に置き換えてるが、その過程で大量の齟齬が生まれてる。 量子とかブラックホールとか使うならある程度実際の物理と揃えて欲しい。
0投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログアニメ映画を観ている様なスピード感は爽快です‼︎青春×SFの王道ストーリーで最後まで一気に読めます。 読後は考察サイト巡り必要でした。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ初の野崎まど先生でした。あちこちでお名前を見かけており、かなり気になってました。 読んでみて、とても面白かったです。SFボーイミーツガール小説なのかと思います。 小気味良く進んでいくので、とても読み易かったです。 他の作品も読みたいと思います。
3投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログ恋愛SF小説❤️ 宇宙のお話に発展していくかと思いきや未来から自分がやってきて変えたい過去があるというお話でした。SFとはいえ実現可能になりそうな程、手が届きそうな小説でした。 野崎さんは"小説"という小説にも髭の人が出てきますが、髭フェチなのでしょうか? アニメもあるようなので観てみます。
0投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログあなたは、『未来の自分』と名乗る人物が突然目の前に現れたとしたらどうするでしょうか? (*˙ᵕ˙*)え? いつもの如く唐突な質問から始まった今回のレビュー。いきなりそんなことを聞かれても答えようがないと思います。でも、それではここでレビューが終わってしまいますので、取り敢えず可能性を考えてみましょう。 『未来の自分』と言い張る目の前の人物、今の時代であれば、なんらかの企みをもって自分を陥れようとしている可能性が思い浮かびます。今の世の中、どんな起点から詐欺に巻き込まれるかわかりませんからね。もしくは、少し捻って、それは夢だったというオチも考えられなくもありません。しかし、ここまでハッキリと記憶に残るとするとあまりにリアルです。そして、もう一つ言えるとすると、今のような生活をしていたら自分のようになるという例え、これも可能性としてはあるでしょう。こんなところでしょうか? でも、本当にそれだけでしょうか?全てにおいて相手を疑ってかかるような方向性が全てなのでしょうか?相手は『未来の自分』とハッキリ言葉にしている以上、その言葉を信じるという道はないのでしょうか? さてここに、『未来の自分』と名乗る人物と行動を共にする中にまさかの『未来』を知る主人公を描いた物語があります。『三本足のカラス』が意味ありげに登場するこの作品。そんな物語の先に、まさかの”SF世界”が顔をのぞかせるこの作品。そしてそれは、同名映画の脚本を担当した野崎まどさんが描く”セカイがひっくり返る”物語です。 『闇の中、想像に身を委ね』、『瞼の裏に、あの日の夜が広が』るのを感じるのは主人公の堅書直実(かたがき なおみ)。『京都の夏』、『京都府下でも最大の規模を誇る宇治川花火大会』へと出かけた直実は『その日は、初めてのデートだった』という中に『薄暗がりの中』彼女と『顔を見合わせ』ます。そんな中で、『とても綺麗な花火を見た「彼女」が、嬉しそうに微笑』むのを見た直実。『もう二度と、直実に微笑むことはない』と、『大切な物は、無慈悲に失われる』と、目を開き思います。 場面は変わり、『高校生になってからまだ数日』という中、『隣の男子』に話しかけようとするも機会を逸してしまう直実。放課後、『一緒に行く?』、『これからクラスの親睦会なんだけど。カラオケ』と『男女合わせて十数人のグループ』に誘われるも『あ…と…』とはっきり答えられない中に『ポツリと残され』た直実は、本屋へと向かい『決断力 ー明日から使える!実践トレーニング』という一冊を手にします。『決められない人間だ』と自らを認識する直実は、『可能な限り、冒険を避ける。結果がわからないことには、挑まない』という中に生きてきました。『ほんの少しだけ。ほんのちょっとだけ。でも、変われたら』と思う直実。 再び場面は変わり、『翌日』、ホームルームで各委員の選出が行われます。『司会の生徒』の『次は図書委員です』という言葉に続けて『本好きなやつ、いないかあ』という先生の言葉に他の『生徒の視線が』自分に集まったことを感じる直実は『みんなが僕を見たから』という思いの中に引き受けます。そして、その日の放課後に開かれた『図書委員会』で、今後の『連絡網用に「Wiz」でグループ』が作られます。そんな中、『同じクラスの女子』の姿を目にした直実は、彼女が同じグループなのに『Wiz』に入っていないことに気づきます。『い、』『ちぎょう、さん』と緊張しながら声をかける直実は、『あの、さっきのグループ、入ってない…よね?アドレスとか交換…は、しない…ですかね…』と『たどたどしく言葉を絞り出』します。そんな直実は『彼女の眉間に皺が寄』るのを見て『いきなり失礼なことを言ってしまっただろうか』と『怯えて動きが止ま』ります。『鞄からスマートフォンを取り出』し、『顔つきがどんどん険し』くなるも『無言のまま』の彼女を見て『逃げ出したくな』る直実。『スマートフォンを鞄にしまい込むと、代わりに取り出した紙とペンで、勢いよく何かを書』くと、『なにかあれば、こちらへ』と紙を突き出すと『すぐさま踵を返して、まっすぐに特別教室を出ていった』彼女。そして、『残された直実は、呆然としつつ、渡されたメモを読』みます。『それはWizのアドレスどころか、自宅の電話番号ですらない、郵便番号から始まる、家の住所』でした。 三度場面は変わり、『京都市南図書館』の『閲覧先で物語に身を委ね』ていた直実でしたが、閉館となり、図書館を出て歩き始めます。そんな時、『すぐ目の前にふわりと』一羽の鳥が降り立ちます。『正面から目が合』った直実は、『あれ、足…』と『そのカラスのような黒い鳥』の足が三本あることに気づきます。『かあ』と『突然の鳴き声』に抱えていた本を落としてしまった中、『三本足の鳥が素早く一冊を咥え上げ』ると、飛び立ってしまいます。『それ借りたやつ!』と後を追いかける直実は、『伏見稲荷大社・千本鳥居』を過ぎ、『山間の峰の参道』へとやってきました。鳥居の上に止まる『あの鳥』を見た次の瞬間、『うおおおおおッ』と『後ろから前に向かって、人が転がってい』きます。そして、『おもむろに立ち上が』った『背の高い男』は、『やった』、『やったぞ、ついに、入ったっ』と『喜びの混じった声を上げ』ます。『おい』、『今日、何日だ』と話しかけてくる男に、今日の日付16日を『あ、じゅ、じゅうろ』と答えようとすると、『ああ ー』と男も声を出し『二人の声がかぶ』ります。『なぜか嬉しそうに微笑』む男は、『堅書、』『直実ッ』と直実の名前を呟きます。まさかの『未来の自分』=ナオミとの出会いの先に衝撃的な事実をつけられた堅書直実の運命の物語が描かれていきます。 “「お前は記録世界の住人だ」 本好きで内気な男子高校生、直実は、現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説”と内容紹介にうたわれるこの作品。2019年9月20日に公開されたアニメーション映画「Hello World」で脚本を務められた野崎まどさんが、同年6月21日に小説版として発表された”映画原作”という位置付けの作品です。私は映画を見ていませんが、今回映画についても調べてみると登場人物の声を演じた面々がとても魅力的なことに気づきました。登場人物の紹介を兼ねて触れておきましょう。 ● 「Hello World」の主な登場人物 ・堅書直実: 主人公、高校一年生。2027年の京都に暮らしている。自身を『決められない人間だ』と認識しており『ほんの少しだけ。ほんのちょっとだけでも、変われたら』と願っている。『図書委員』。 → 声: 北村匠海さん ・カタガキ ナオミ(先生): 2037年の『現実世界』から直実の暮らす世界へとやってきた。 → 声: 松坂桃李さん ・一行瑠璃: ヒロイン、高校一年生。2027年の京都に暮らす直実のクラスメイト。『図書委員』。 → 声: 浜辺美波さん はい、なんとも豪華な面々です。映画の情報を調べていくと作画の方も私の好みであり、すぐにでも見たくなってきました(笑)。 とは言え、ここは小説のレビューの場ですので、野崎まどさんの小説「Hello World」に戻りましょう。ところで、野崎さんのご経歴をみると東京都墨田区にお生まれのようで公開されている経歴には『京都』と親和性のある記述は見つかりません。一方で、この作品「Hello World」は舞台が『京都』であり、そのあちこちに『京都』の風景が描かれていきます。少し見てみましょう。 『赤い鳥居が、果てしなく続く。伏見稲荷大社・千本鳥居』。 そんな風に描かれるのは、外国人観光客でごった返していると報道される『伏見稲荷大社』です。 『進行方向を見れば、鳥居の朱色がひたすら続く。逆に後ろを振り返ると、朱い柱に刻まれた黒い文字が見えてくる。右の柱にはその鳥居が奉納された年と月が、左の柱には奉納者の住所と氏名、または会社名などが刻まれている』。 そんな場所を訪れた方は多々いらっしゃると思いますし、私もとても印象深く記憶しています。なんとも摩訶不思議な思いに囚われる場でもあると思います。 『この鳥居は、伏見稲荷大社に初穂料を納めて建立する。そのタイミングは二つあるという。一つは何かを願う時。一つは願いが叶った時』。 あ、なるほど。そうなんだ、と無知な私は図らずも知識を得てしまいましたが、『鳥居の数だけ、誰かの願い事があって、もしかしたらそれが叶ったのかもしれない』という考え方をとれば取るほどに神秘さが増してもきます。では、もう一箇所見てみます。 『何百枚というガラス格子の壁から、照明のように光が差し込む。沢山の人が往来する中央コンコースの天井は高く、大きな空間が吹き抜けになっている』。 さて、この場面はどうでしょうか?『京都』という地名から受ける印象からは、あれれ?という思いも湧き上がります。 『そこに、屋上の大空広場まで伸びる、スケールを間違えたような階段があった。幅二六メートル、高低差三〇メートル、総数一七一段。徒歩で登るには辛い長さで、実際にエスカレーターが並走している。アーチ状のガラス屋根の下に、斜めに渡る空中径路が錯綜する』。 はい、そうです。有名な『京都駅ビル、大階段』が描写されていきます。『まるで演劇や映画のような、とても大掛かりな舞台装置』というその光景は、電車で『京都』を訪れた方なら一度は目にした光景のはずです。とは言え、『京都』を描いた作品多々あれど、この場所が描かれることは珍しいのではないでしょうか?一方で、『京都』を描いた作品というと、京都に移り住まれた望月麻衣さん「わが家は祇園の拝み屋さん」、京都の大学に通われてい瀧羽麻子さん「左京区桃栗坂上ル」、そして、京都生まれの綿矢りささん「手のひらの京」といったように『京都』の魅力を小説に最大限に落とし込まれた作品が多々あります。この野崎さんの作品では、『京都』の魅力というよりは、あくまで作品の舞台という見せ方ではありますが、珍しい『京都駅ビル、大階段』の様子など、なかなか興味深い『京都』を見せてくださいます。しかも、上記した『京都駅ビル、大階段』は、まさかの場面、物語の山場に登場します。これから読まれる方には是非楽しみにしていただければと思います。 一方で、そんな物語は、『京都』の魅力というより、派手な”SF作品”という印象が読後に残るくらいにこれでどうだっ!という”SF”的な描写で満ち溢れた世界を描いていきます。それこそが内容紹介に”お前は記録世界の住人だ(ちなみにこの台詞は小説には登場しません)”と語られるものです。物語では、その”SF”の背景がこんな風に語られていきます。 ・『二〇二〇年』、『ここ、京都の地において、「クロニクル京都」の真の計画が、秘密裏に始動した』。 ・『量子記憶装置アルタラは、無限の記憶領域を持つ。何倍なんて話じゃあない。何億倍、何兆倍でも記録できる』 ・『アルタラに記録されたこの世界は、現実世界の完全な複写として成立している』 これだけではなんだかわかったようなわからないような話ですが、主人公の直実の前に現れた男・ナオミは、こんな風に語ります。 ・『ここは、アルタラに記録された「過去の京都」』 ・『お前は、アルタラに記録された「過去の堅書直実」』 なるほど。これは面白くなってきました。『アルタラ』というのが今ひとつよくわかりませんが、ナオミは、それを俯瞰する『現実世界』から『アルタラ』に記録された過去へとやってきたということになります。今の私たちの世にもGoogleMapというものがあります。身近に見る風景が過去10年以上も前に渡ってそこにストリートビューという形で記録されてもいます。規模感はまるで違いますが、ナオミはそんな過去のGoogleMapの世界の中に入り込む、そしてそこには、過去の自分・直実がいる、このようなイメージでしょうか?的外れなことを言っていたとしたら恐縮ですが、この作品の設定はこの地平線上にあると思います。 なんともすごい発想をするものだと思うと一方で、『過去の』、『未来の』という言葉の頻出からこんな思いに囚われます。 “これって、一種の’タイムスリップ’かも?” 何を”タイムスリップ”と定義するかはなかなか難しいと思います。しかし、この作品に記されていく 『未来の俺という影響源の存在は、すでに記録へ影響を与えている』 そんな言葉はまさしく”タイムスリップ”の世界観です。私、さてさては今までに950冊以上の小説ばかりを読んできましたがその目的は”タイムスリップもの”に出会うためです。私の本棚のタグには”タイム屋文庫さてさて店”というものを設定しており、そこに私が読んできた”タイムスリップもの”の作品を登録しています。この作品にも早速、このタグをつけたいと思います。この作品はひとつの瞬間に同一人物が二人併存するという”タイムスリップもの”としては禁忌な描写を除けばまさしく”タイムスリップもの”と言って良いと思います。 そんな物語は、自身を『決められない人間だ』と認識する中に高校生となり、『ほんの少しだけ。ほんのちょっとだけでも、変われたら』という思いの中に生きる主人公の直実の前に、『未来の自分だと名乗る男』ナオミが現れたことで物語は動き始めます。高校のクラスメイトで同じく『図書委員』になった一行瑠璃のことが気になる直実。そんな直実にナオミは、こんなことを語ります。 『俺がここに来たのは、お前の悶々とした青春の苦悩を解決するため。つまり』、『お前に彼女を作るためだ』 直実に向けて唐突に宣言するナオミの言葉は『未来の自分』の言葉だと思えば思うほどに直実の心に大きく響いてもきます。それは、さらにこんな風にストレートにも宣言されてもいきます。 『今日から三ヶ月後、お前は一行瑠璃と恋人同士となる』 物語は、直実とナオミ、そして一行瑠璃のほぼほぼ三人の関係性の中に展開していきます。上記した通り、物語の背景には『京都』の街並みが描かれていきます。しかし、その一方で、物語は後半に行けば行くほどに”SF”の様相を色濃くしていきます。”京都 × SF”という、言葉の組み合わせとしてはあまり考えられないこの二つの言葉の相性が実に良いことにも気付かされる中に展開していく物語は、冒頭のどこか”学園物語”を思わせる雰囲気感からは大きく逸れていきます。直実と一行瑠璃の関係はどうなるのか?『自分の未来』というナオミの真の目的はなんなのか?そして、拡げるだけ広げられたこの”SF”の大胆な設定はどう結末するのか?物語は読者の全く予想できない展開へと進んでいきます。そして、アニメーション映画で是非見てみたいと思う極めて活劇的な展開を経た結末にはまさかの”どんでん返し”を見る物語が描かれていました。 『自分のことを全部知っているという、未来の自分。だとしたら、知っていてくれるのだろうか。高校に入ったばかりの頃の、この苦悩も。自分を変えようとして、何も変えられない僕の、この苦しみも』。 『決められない人間だ』と自認する中に高校生としての日常を送る主人公の直実。この作品には、そんな直実が『未来の自分』と名乗るナオミと出会った先の物語が描かれていました。『京都』を舞台にした物語が楽しめるこの作品。『未来の自分』と出会った直実の成長を描く物語とも言えるこの作品。 文字ばかりの小説の上に登場人物たちの姿が鮮やかに浮かび上がる、そんな作品でした。
285投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画の疑問が解決するかと思い、読んだ。解決しなかった。映画はほぼ忠実に原作を映像にしていたと思った。 最後、ナオミがベットで目覚めるところは、直美と瑠璃が戻った世界とは別と言ってるのだろうか?
1投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログここ何年かは読書といえば自己啓発本ばっかりを読んでおり、小説は全く読んでいなかった。 アニメやゲームではSFというジャンルはかなり自分の好みだったので、ふと本屋を覗いたときに目についた「恋愛青春SF小説」というフレーズをきっかけに、この本を手にとった。 結果、自分の中ではドンピシャで、3日で読み終えてしまった。 終盤が超展開だったためイメージを膨らませるのに必死に。それでも早く続きが読みたい、と思えるような作品だった。ただ本当に超展開だったからもう一度読み直す必要はありそう。
1投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログSF×恋愛。 本好きな内気な男子が恋をして、少しずつ変わっていく。 ストーリーはSFだからか想像するのが少し難しかった場面もあった。 最後は切なかった。
0投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ現在と10年後の同一人物が 1つの目的に向かって協力する。 だけど 現実とデータの中という 別次元の世界が交わってるし 目的の裏にはドロドロとした感情が ちょこちょこ見え隠れしてる。 なんかスケールが大き過ぎて ポカーンと物語を眺めてるような感じもするけど 確実に物凄い世界に飛び込んだような気もする。 本当に面白かった!! それに 丸善とかジュンク堂とか知ってる書店名や 実際に見て感動した京都駅の大階段が 登場するから楽しくて仕方なかったね。
0投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ直美もナオミもむくわれてよかったです.(無限ループじゃないよね…)野崎まどっぽいけどいつもより控えめかなと感じました.
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ青春恋愛SF小説♡ って、どんななの···? というわけで手にとってみました。 内気な高校生男子の初恋は、 ぎこちなくて、じれったい。 一生懸命で、ピュアピュアで、 なんかいいわぁ〜なんて、ふふ♡ しかしSFな部分は、 ちょっと私には難しかった笑 未来とか、過去とか、記録世界とか、 後半あたりからじわじわ複雑になってきました··· 心に残ったのは、 純粋なラブストーリーの部分。 時を超えても離れない二人。 一気読みでした♪
17投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ映画の原作小説。 野﨑まど先生、最高です。 333ページの中に、堅書直実、一行瑠璃、ナオミの 繊細で鮮明な心情が"文字"で描かれている。 独特な世界観、緻密な描写力を持ったこの作品を、 SFというテーマの中で見事に創り上げている。 素晴らしい、素晴らしすぎる。 私は、映画を先に鑑賞したのですが、原作の小説であるこの一冊、感動で一杯の一冊でした。 表現描写など、とても面白いので、また機会があれば読み返したいです。
2投稿日: 2024.06.19
powered by ブクログ新海誠にとっての「君の名は」 庵野秀明にとっての「エヴァ破」 が 野崎まどにとってはこの作品だと思いました。 自分の作家性を極限まで大衆性に寄せる。それはある意味、それまでの自分を大きく手放して、新しい人たちとつながる試み。その勇気に敬意を表したいです。
3投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログバビロン三部作を読み、野崎まどさんの作品の魅力に取り憑かれ、片っ端から読もうと決めました。そして、読み始めたのが本作品です。世に送り出されたタイミングもバビロン直後の作品だったと今知りました。(ウィキペディア情報) バビロンのトーンと180度違うものでしたが、大好きな作品の一つになりました。本作品は映画にもなっているようですね。Amazonプライムで見れそうなので、この後鑑賞したいと思います。 映画で言うと「マトリックス」、小説では「リング」シリーズの世界観ですね。メタ認知をとらえることができた主人公が、身を削ってたどり着く未来に幸あれ。しばらくして、また読みたくなる作品になりました。 とはいえ、読んでいない読みたい作品が数多あり、再読するタイミングを作れるのか甚だ疑問です。 楽しいひとときを過ごせました。
5投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ映画を見てもう一度深く見てみたいと思い読みました。1回だと少し理解に苦しみましたが、理解すると本当に面白かったです! キャラクター1人1人も結構良かったです!
2投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ何回も読まないと世界の設定を理解できないくらい設定が難しい。何度か読むとそういうことかと伏線回収がはまっていく感じが気持ちよかったし結末に納得が行った。
1投稿日: 2023.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お手軽に読める日本版マトリックス。 インセプションの要素も入っていた感じかな? 個人的には主観が入れ替わるところが分かりにくく、クライマックスの展開で少し混乱した。 サクッと楽しく読めました
2投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ映画を見たあとに、内容の細かい所を理解したいと思い読みました。読んだ後に見た映画はより一層面白かったです。この物語の特徴はどんでん返しだと思います。すこし腑に落ちない所もありましたが、ヒロインはやっぱり可愛いです。
2投稿日: 2022.04.21
powered by ブクログ直実が変わっていく大人になっていく様と、作品の構造、両方がとても作り込まれてるから読み進められた。 私の頭では理解するのに時間がかかったけれど、ゆっくり咀嚼していくと面白さに気づけた、はず。 読者に委ねられた部分を想像していくのは楽しい。 この世界観、理解できると本当に面白い! ヒロインってもっとキラキラして描かれるものだと思っていたので、直実から見た瑠璃の個性がすごく新鮮。 瑠璃の堅物さが好き。 きっとそれは直実もそうなんだと思う。 読んで良かったです!
6投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を観てから読んだのであらすじはわかっていましたが、改めて読むと二転三転がすごいなと思います。怪獣にやられたときはもうだめかと思いましたが、二人とも終わりはハッピーエンドでほっとしました。
1投稿日: 2022.02.10
powered by ブクログ面白かった!他と比べて特にすごいテーマがあるって感じじゃないかもやけど、話の構造がよおできとるな。 最後にはみんな幸せで良かったけど、つまりは実は脳死してたんは直実やったんかな? 野崎さんは京都に住んでるんかな。
1投稿日: 2022.02.01
powered by ブクログ図書館で。 過去の記憶データを改竄して、リアルに持ってくるという考えが面白い。面白いけど、主人公は自分がデータと知った時の葛藤は無かったのかな。自分がホンモノじゃないというか、ただのデータに過ぎないという事実にはあまり目を向けなかったんだろうか。後、先生がいなかったと仮定すると、過去のデータの彼は一行さんを好きになったんだろうか?その辺りはちょっと疑問でした。 まぁ自分だけが自分はホンモノと思っているだけで、実際どうだかはわからないってのはあると思いますけどね。
1投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログ直美は容姿普通か? 瑠璃はキレイな人? 映画になってる。たしかに一時期CMやってたかも。 コンピュータ内の世界に対する外界干渉もの。こういうネタは好き。 そういえばまた舞台が京都。言葉は標準語。
1投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ青春恋愛SF。映画化作品。映画未視聴。 よくある設定ではあるが、著者の本がそれだけで終わるわけもなく。 シンプルに、登場人物がとても好印象。 主人公のような優しい人でありたいし、一行さんのような真っ直ぐな人になりたい。 登場人物に素直に感情移入できて、クライマックスだけでなく、中盤から感動。 更に一捻りあるエピローグも好き。 アクションシーンだけはあまり好きではないが、全体的には大満足。
2投稿日: 2021.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
展開が2転3転しワクワクが止まらない作品でした。本書の冒頭はよくある展開のように思えましたが、中盤以降の展開は全く予想できないものでした。 大きな謎解き要素もありましたが、小さな伏線もたくさんあり楽しめました。個人的に好きなシーンとして主人公とヒロインの会話で好きな小説について教えあい、主人公はSF、ヒロインは冒険小説が好きと語ります。そして本書はその二つの要素を兼ね備えたものになっているという粋な計らいがとられていました。 以下ネタバレ含みます。 私が本書の中で一番好きなシーンは何事も自分では決められない主人公が苦難を乗り越えた先に「僕」がやりたいことが決められます。しかし、その「僕」がやりたいことは「俺」の指示だったというやりとりはシンプルでありながら奥深いものに感じました。 やはり本作の醍醐味は2人の自分の掛け合いだと思います。未来の自分を先生と呼び、先生は過去の劣っている自分が成長し、先生である今の自分を超えていくそんな熱い展開を披露してもらいとても嬉しく思っています。
19投稿日: 2021.08.21
powered by ブクログ映画が非常に面白かったので、読んでみました。 映画をそのまま文字に起こした感じで、とくに新しい何かはありませんでした。小説として主人公の心情描写はありますが、映画の画面からも汲み取れる範囲のもので、これならまあ特に読まなくてもよかったなという印象。 常に映画が頭にある状態で読んでいるので、初見だったら面白いのかどうか全くわかりませんが、映画として面白い展開をそのままなので、小説としてはイマイチなのではないかと思われる。 個人的に、映画を見てない人にはこれを読まずに映画を見てほしいし、映画を見た人にはこれ読んでも特に何もないよ、と言いたい。
1投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログ2019ナツイチで購入、半年積んだ作品。 映画未視聴。 オビやあらすじにも世界がひっくり返るとは書いてあったが、まさか本当に「この世の全部が、空に向かって落ちていく」(p247)とは。 このあたりのバーチャルとリアルのハイブリッドな描写は壮大で面白いけど、やっぱり映像での表現ありきのシーンなのかな。 狐面の大群はブラクラのイメージ。無機質な表示が画面を覆い尽くすあの無力感に似た得体の知れない怖さを感じた。 2周目を読み返してこそ、前半パートがしっくり来るかも。 1刷 2021.5.11
2投稿日: 2021.05.11
powered by ブクログ【ゴールデンウィークの4時間の春】 初めての感動は私を襲わなかったけど、野崎まどだなぁってそう思った。
3投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ量子コンピューターの内部に再現された仮想現実の京都を舞台に、16歳の高校生・堅書直実は未来の自分と出会う。初恋の人・一行瑠璃を救うために奮闘するが……。 瑞々しい恋愛とSFが程良く融合している。 映画のパンフレットでも言及されていたが、要するにロボットが出てこないゼーガペイン。
1投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログ初期の作品から野崎まどを読んでいるため、『バビロン』あたりから序盤の緩やかさというか「野崎まどってこんな感じだったっけ…?」と感じるフツーっぽさが気になるようになった。 「顔が強い」のあたりからようやく、ああこれは野崎まど作品だ、と安心できる感じ。 未来の自分と協力して大切な人のピンチを救うべく史実を変えることに…的な話の主軸がオーソドックス過ぎるなあ、というのがどこか根底に残ってしまい野崎まどSFテイストが強くなる後半までちょっと間延びした感がある。 星3.6くらい。
2投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ『know』に続き、まど作品二作目。パッと表紙を見たとき「鴨川デルタじゃね?」と思い、購入。・・正解でした(^^ 簡単にいうと内気な少年が恋に落ち、世界を救う。アニメ映画の方が良さそう。前読んだロリコンSF(笑)の方が好きだなぁ、わたしは。星三つ半。
1投稿日: 2021.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
HELLO WORLD 「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直美は現れた「未来の自分」ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。 とのことで、多分、これを読んでも、何のことかわからないと思います。ただ、読み終わってから、これを見ると、すごく納得できるので、一度読んでみることをお勧めします。 タイトルにあるHELLO WORLD に惹かれて読みました。というのも、プログラミングで、一番最初に画面に表示させた文字がこれだからです。思い返してみれば、よく物語の内容を表している素晴らしいタイトルです。 ちなみに、主人公の直美は高校1年生です。すごく、青春、って感じでした。(笑) SF小説と冒険小説。さらに、世界までもを巻き込んで物語は展開されていきます。すごく、近未来的で、でも簡単に想像できる、そんな世界でした。 人の「思い」は、本当にすごいな、と改めて感じました。人の熱い想いに触れてみたい方にも、お勧めです。
1投稿日: 2020.11.11
powered by ブクログ『タイタン』を読んで興味がわいて同作者の映像化物を。 舞台は京都。読書好きの内気な男子直実。 突然不思議な男性に出会い、恋人を作るための『ある』特訓を始めて… SF慣れしていないためか、タイタンよりも現実味がなく、スピード感にもついていけず…終盤はなんとなくしか理解できず終わってしまった…
0投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログ映画を見てから読んだ。映画ではよくわからなかった部分を補完できたので良かった。小説では心理描写をテキストで読めるのでより登場人物が好きになれる。
1投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定は映画『マトリックス』のような仮想現実の世界設定。ストーリーや登場人物の設定は森見登美彦作品のようなライトノベルの香りのするいわゆるセカイ系のような感じ。二人の関係性が世界全体に大きく影響する。結末は映画『インターステラー』のように過去と現在、そして未来が相互に干渉、ループする、多重構造になっている。科学的根拠に基づくハードSFや、社会風刺を盛り込んだSFに読み慣れた人には物足りない印象を受けるかも知れないが、疾走感があり読みやすいと思う。位置付けとしてはSF色の強いライトノベルといったところだろう。SF初心者には是非勧めたい。
1投稿日: 2020.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カオス 良かった点 記録世界というアイディア ハッピーエンド 悪かった点 何でもありの謎能力 色々と都合良過ぎて違和感
1投稿日: 2020.04.04
powered by ブクログ京都の町を舞台にした 美しさ ラストもニヤリとさせる展開 愛だね 愛 「やってやりました」 ちきしょー セリフまで美しいじゃないか
1投稿日: 2020.03.27
powered by ブクログ前半、自分自身や周りに関しての疑問をもっと持てよ、とツッコミを入れながら読んだ。先生帰る時点で終わりで良いよ。
0投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ設定はすごく面白いんだけど、最後ぶっ飛んだ方向に行っちゃうのが、良くも悪くもいつもの野崎まど風ですね。 でも嫌いじゃない。
0投稿日: 2020.01.29
powered by ブクログ映画化を知って読む。 パラレルワールド的な感じかと思いきやファンタジー一辺倒にならないのが「まど風」なんでしょうね。読んだら観たくなった。
0投稿日: 2020.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず、とても面白かった。 恋愛的な要素も含みながらSFとしての面白さもあり、最後どのような結末になるのか予想することが楽しかった。 しかし、一度読んだだけでは理解しきれていない部分もあり、もう一度内容を分かった上で読むとまた面白いだろうと思う。 特に最後の結末の部分でナオミはどうなったのか、ナオミのいる世界はどういう世界なのかを深く考えたい。
0投稿日: 2020.01.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を観てから小説を読みました 作品のオチは最後までよめなかった! やられた!よりかはなるほど!って感じでしたね 自分達住んでいる世界も記憶の世界なのかな??
0投稿日: 2020.01.24
powered by ブクログ未来から会いに来た自分自身とともに起こってしまう事象を防ごうとする話、と思いきや、自分にとっては目新しい展開に感じた。面白いけれど期待値まで届いていない感じ。野崎まど作品で初めて読んだknowがすごく面白くて、そのレベルをスタンダードにしてしまっている。 堅書君の性格がちょっと凝りすぎているというか、冒頭読む意欲を減らしていた。 200112
0投稿日: 2020.01.13
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未来からやってきたナオミに出会い、直実は未来で恋人の瑠璃が事故死すると聞かされる。ナオミの協力の下、瑠璃と恋人になるべく動き出す…内気な直実と孤高の瑠璃が本を通じて近づいていく姿が微笑ましたかったです。このまま続いて欲しかったけど、未来は残酷で。瑠璃を連れ戻す為に立ち上がった直実が成長したと感じました。ハッピーエンドで良かったです。
0投稿日: 2020.01.01
powered by ブクログ積んでたことを忘れてたくらい積んでしまっていたけどようやく読めました。 やったーラスボス的人類超越女子出てこなかったぞ!えらい壮大なことにはなったけど一行さんとか勘解由小路さんとかなんか脇役だと思ってた人とかが突然黒幕ムーブ始めなかったよかった…野﨑まどなのに!野﨑まどなのに! ごほん。 はい。ずっと警戒してましたすいませんでした。 うん…ちゃんと青春恋愛SF小説だった…。胸熱だった…。胸熱なとこにいきなり液体窒素ぶっかけられたりしませんでした良かった…。
0投稿日: 2019.12.17
powered by ブクログもし、あの時に戻れたら。 近未来の技術で、もしそれが可能になったとしたら。 その時点で歴史改編はとっくに進行していて、今ある世界はもう存在していない。 パラレルワールドとして分岐した沢山の未来の先があるのだとすれば、世界は無限の情報の宇宙に飲み込まれ、ブラックホールも耐えられないビッグバンの嵐。 今あるこの時を後悔しないように懸命に生きるしか道はない。 不可能があって、不完全だから面白い。 楽しんで読めた。
1投稿日: 2019.12.08
powered by ブクログ映画未見。映画化されると聞き、本屋さんで冒頭を読んで気になったので読んでみた。直美が第1印象の悪かった一行さんのどこを好きになったのかがいまいちわからなくてそれなら一目惚れ設定にしてほしかったような。細切れの文章が苦手なのと、いまいちどういうシーンかわからず読みづらかったけれどずっと展開が面白くて終盤まで楽しめた。映像化はのほうも観てみたい。
0投稿日: 2019.12.07
powered by ブクログ映画が面白そうだと思って買ってみた。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』みたいな話を期待していたけど、全然違っていた。話が難しかった。残念ながら共感できず。
0投稿日: 2019.11.28
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人は、自分がいる次元よりも高次元の世界を、認識することができない。 だから、アルタラ内の記録世界の人間は、記録世界と現実世界を区別することができない。それを使った、入れ子構造の物語。 確かに、ナオミは、よく考えるとヤバいやり方で一行瑠璃を取り戻そうとしている。それに対して、エピローグの一行瑠璃は、もっと現実的で穏やかに堅書直美を取り戻そうとしていたように見える。 彼女は何も知らないはずなのに、という箇所を、少しの引っ掛かりを感じつつもスルーしてしまったけれど、つまり、そういうことだったのだ。 映画は見ていないけれども、この物語は映画の方が分かりやすかったのだろうか? どうだろうか。 正直、一読しただけでは、よく理解できていない部分もあると思う。 現実世界では、明日のことは分からない。アルタラの記録世界においても、千古教授が自動修復システムを停止させたことによって、現実世界と同じように、先が読めなくなる。これがつまり、パラレルワールドの「開闢」ということであり、決められなかった直美が決められるようになる世界の始まり、ということなのだろう。明日のことが分からないということは、どんな自分にでも変わっていける可能性があるということで。そういう意味で、これはまさに青春小説だった。
3投稿日: 2019.11.04
powered by ブクログ映画の宣伝で気になったので小説の方を。 映像で見たほうがわかりやすそうだなという場面もありますが、読みやすかったです。 何が現実で何が虚構か。 その境目、在り方。 ハローワールドというタイトルからもっとデジタルなお話かと思いきや、文学少年と少女の恋愛物語でしたね。 皆幸せになってほしい。
0投稿日: 2019.11.01
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映画を見る前に読もうと思って買ったけど、忙しくて順番逆になってしまった。 順番はどちらでも楽しめると思うけど、映画だけだと一回観ただけでは全部を理解しきれない気がするので、映画と本と、両方あると良いと思った。 量子理論を用いて無限の記憶領域を持つアルタラ。それによって全ての事象を記録する京都クロニクルプロジェクト。量子記録による精神の修復。 どこまでが直実の「現実」で、どこからが記録の上で改変された世界だったのか?「現実」で直実が意識を失っていた理由は?
0投稿日: 2019.10.20
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映画とは違って、最後のどんでん返しへの伏線がモロに書かれてしまっているので小説から入ると面白さが半減な気はする ツッコミどころはまあ多いけど、それもSFと割り切ってしまえば青春要素とサイエンス要素がいい塩梅で込められていてなかなか楽しめた。 以下ツッコミどころと感じた点 アルタラは現実世界の単なる複写でしかあり得ない(現実世界から分岐=自動修復システムを停止してしまえば、もはや制御も観測も不可能)のであれば、なぜアルタラ内に「堅書直美ではなく一条瑠璃が脳死になった世界」が存在し得たのか? もしアルタラ内の世界が無限の可能性の一つの顕現でしかないのであれば、結局この物語に意味は無くなってしまうのではないのか?
0投稿日: 2019.10.17
powered by ブクログ2019年公開の伊藤智彦監督のアニメ映画「HELLO WORLD」の脚本を担当した野崎まど氏がノベライズ化したもの。新しい自分になりたいと思っている主人公と同級生の女の子のボーイ・ミーツ・ガール的な展開というのが根底にありつつ、SF的な要素を盛り込んだ作品です。あくまで映像化が先にあったと思われるため、小説だけだと分かりにくい描写がちらほらというか、最後のどんでん返しをするためだけに物語が進んでいるという印象を受けました。この辺は映像の派手さに頼らざるを得ないというか…。
0投稿日: 2019.10.16
powered by ブクログさすが野崎まどという他ない面白さ。恋人になってからのことがもうちょっとあってもいいかなと思ったけど。ラストの一連の流れは全てが理解できたわけじゃないけれどそれでもなかなかのスッキリ感。
0投稿日: 2019.10.15
powered by ブクログとにかく物語としての完成度が高いです。 読者の共感を誘う導入部から始まり、異物の介入により物語が転がりだし、修行と成長、挫折と挑戦の青春パート、そしてどんでん返しからの大スケールなクライマックス。 ご都合主義と言われようとハッピーエンドで終わらせる。しかし整合性は可能な限りつける。 青春SFが好きなら読んで損はないと思います!
0投稿日: 2019.10.13
powered by ブクログ映画原作は観てから読むか、読んでから観るか、いつも悩みます。今回は観てから読みました。 映像と小説ではたいがい小説のほうが情報量が多く感じるものですが、今作は割とイコールに感じました。そういう意味では映画版はよくまとまってますね。深読みすると色々深い作品です。現実の中にクロニクル京都があって、その中にまたクロニクル京都があって・・・みたいになるしね。 ただ、映画も小説もラストがちょっとわかりづらい。
0投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログアニメ化されるということで購入。 作者の野﨑まどさんを最初に知ったきっかけは、ラジオドラマの「know」でした。独特な世界観だったなということは記憶に残っていました。 この作品も映画「インセプション」のような、アニメ「サマーウォーズ」のような異次元の世界に誘われたような感覚でした。 この作品の舞台は京都で、地名がふんだんに散りばめられていました。「京都」や「不思議な世界観」というと、森見登美彦さんが思いつくのですが、それとはまったく違った世界観で新鮮味がありました。表現しにくいのですが、森見さんは曲線が多い柔らかい世界に対し、野﨑さんは直線の多いきちっとした固い世界のようなイメージを受けました。 内容としては、最後の最後まで飽きさせませんでした。一番最後のエピローグが、意外な真実が待っています。ただ、後半になるにつれて、状況について受けず、置いてけぼりになった感じがしました。特に格闘のシーンを文字にすると、イメージしづらいなという印象を受けました。この辺はアニメで見たほうが伝わりやすいかなと思いました。ただ、心理描写は繊細に描かれていて、フッと入り込めました。特に叫ぶシーンは、丁寧に描かれていて、心に響くものがありました。 個人的ですが、一人の女を助けるのにこんな壮大なことにまで発展するんだとツッコミを入れてしまいました。 小説だけだとわかりにくいところもあったので、アニメとセットで楽しんだほうが良いかと思います。 アニメは見てないので、答え合わせをしに見てみようかなと思いました。
0投稿日: 2019.10.10
powered by ブクログ映画の感想です。グラビティデイズ×マトリックスなアニメでした。ゲームや洋画で既視感のある感じがニヤニヤしてしまいました。始めは絵が無理ってなったけど、もうそういう問題じゃないくらい世界観とストーリーに引っ張られて、爽快で、泣ける話です。クスッとキュンとジンワリとオラオラとハラハラのバランスが絶妙で、猛烈なスピードでフェイズが移っていきます。あと、データ自体が意思を持って動いていたわけで、ロボットとは?AIとは?と、最近の社会のトレンド事項についても思いを馳せてしまいました。日本人の想像力の集大成だと思います。観てよかった(o^^o)
0投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログ青春もののSF アニメ映画の原作。アニメとしてなら良いのかも。さらりと読めるが新しいとは思えない。P.Kディックやレイブラッドベリのような衝撃が欲しい。古典にはならないね。
0投稿日: 2019.09.17
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一般的にSFにおいては、時間旅行により過去の自分と関わりを持つことは、タイムパラドックスを引き起こしかねないため御法度とされているが、本作はある仕掛け、あるシチュエーションによりそれを回避し、あまつさえ、積極的に過去を改変しようとする。 未来から来た自分(ナオミ)が過去の自分(直実)に恋愛の手ほどきをするなどという何だかラブコメ的展開は、ナオミの真の目的が明らかになったところで急転直下、世界崩壊の危機へと転じる。 可能な限り冒険を避けてきたような主人公の直実が、彼女である瑠璃のために危険へと身を投ずる展開は、映像にすると手に汗握るものとなっているのだろうことは想像に難くなく、映画の公開に期待感が増す。 そして、「この物語( セカイ)は、ラスト1秒でひっくり返る」というアニメ映画のCMのとおり、ここまで語られてきた物語がラストでひっくり返る段になって、なるほど、そういうことだったのか!と素直に驚く。 その小気味よさは野﨑まどの面目躍如といったところだろう。
1投稿日: 2019.09.16
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途中までどんな結末を迎えるのかワクワクして読めたけど、結末が見え始めるのが早くて少し拍子抜けしてしまった。 最後は分岐からの様々な未来ってことなのかな…。アニメ化は少し楽しみ!
0投稿日: 2019.09.13
powered by ブクログう~ん、 映画観に行こう! そんな感じの物語 というかなんだろう 物語は時空を超えるけど 途中から自分が取り残さる ここはどこだ?? そんな感じになってしまった。 二人の自分と彼女が この後展開にドキドキしたし 創造で、物質が出来るのが なんかマトリックスの映画ぽっくて 面白かったよ 後半 私の頭が追い付かなかったので 真のエンディングは 映像でわかるかな
0投稿日: 2019.09.08
powered by ブクログ丸善にて平積されていたので購入! 記録世界の住人の主人公は本当の世界の自分から、未来の恋人の死を予言される。主人公と本当の世界の自分と強力しあい悲劇の記録に立ち向かう! 電子の世界に自分の意志と思考と記憶を持つプログラム、所謂、人工生命が出来上がった時、私達はこの世界を疑わなければならない!
1投稿日: 2019.08.17
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説明不足の感があるけど映像にすれば納得できそう。 最終的にはそれぞれの世界でハッピーエンドになったから良いけどアルタラの自動修復止めた後ってどうなったんだろう?
0投稿日: 2019.08.16
powered by ブクログワシはどこに連れてこられたのだろうか。 少し未来の京都、全てが記録されているその世界で、愛する人のために記録を書き換えようとする主人公たち。世界と物語は転回し続けたが、最後に辿り着いた岸辺はどこなのか、ワシには分からなかった。それでも充分面白かったのだけど、モヤっとした気持ちでこれから考察。なお、今秋公開アニメ映画のノベライズだが、アニメの結末は別なのではと穿つ。 野﨑氏の作品の多くは「神」を定義しようとしているようにワシには思えるのだが、本作もその一端に加えられそうだ。今回は世界の開闢を見たのかもしれない。
0投稿日: 2019.08.13
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京都を舞台に未来に過去に。 何度もひっくり返る展開に最後までハラハラだった。 他の何を失ってもたった一人の人を何十年も愛することができる真っ直ぐさが良い。 小説を読んだ後に映画を観るのが初めてなので今から映画がすごく楽しみ。
0投稿日: 2019.08.06
powered by ブクログうーん期待はずれ。SFものはほとんど読まないのですが、野崎さんの「know」を読んで以来、野崎ファンになってしまい、たまたま本作品を見つけたので、読んでみました。 今回もミステリアス(美)少女が出てくるのですが、ちょっとパンチが弱かったかな。
0投稿日: 2019.08.06
powered by ブクログこうだからこそ野﨑まどであり、こうでなければ野﨑まどではない。 野﨑まどにかかれば恋愛小説もここまで小難しくなる。 正直SF部分はほとんど理解できていない。 ただ一行瑠璃さんがとても可愛くて良い子だということは分かる。 完全に作家買いだから帯とかよく見ずに買ったのだけれど、今日天気の子を見に行ったら、予告でこの作品が流れてびっくりした。映画化ありきの小説だったのかぁとビックリしていたが、帯に普通に映画原作小説って書いてありましたわ。 まぁでもそんなに面白かったわけでもないし、映画は観に行かないかな。 そんなことよりバビロンの続きを首を長くして待っていますよ。
0投稿日: 2019.07.20
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原作とあるが、映画のノベライズ的な位置付け? 錦高校を観るために映画は観に行くかな 錦高校は聖地になるのか? タイムリープではなく、記録と現実というのは新しい。 エピローグがなかったら☆3つだった。
2投稿日: 2019.07.17
powered by ブクログ25:恋人の死を回避するために、未来から来た自分と協働して歴史/未来改変する、と。システムも人物もちゃんと描かれてて一気読み。一筋縄ではいかないのが野﨑まどかなあ。意外に、もだもだの甘酸っぱさ多めでした。舞台が京都(知ってる場所)なのでより楽しめたと思う。
0投稿日: 2019.07.11
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ここは記録された過去の世界だと未来のお前だと名乗る人物。 彼によると最強のマニュアルに従えば、彼女が出来てかつ自分の希望でもある、彼女を事故から救う事ができると言う。 そんな計画に付き合うことになったのだか、マニュアル通りに彼女が出来た。 さて、このまま未来の自分の思わく通りに未来は変えられるのか? 記録された記録の改ざんとは。 野崎まどは、相変わらず面白い。
0投稿日: 2019.07.04
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野﨑まど最新作。 かなり作り込んだ設定と、ド直球の青春ラブストーリーという、一種のアンバランスさが面白い。主人公の初々しい恋心や、如何にも高校生らしい『思春期の自意識』は流石にこの歳になるとただただ可愛らしい。終盤のスリリングな展開との対比で余計に可愛らしく見えるのだろうか。 ところで、まじまじとカバーを見て知ったのだが、『野〝崎〟まど』ではなく、『野〝﨑〟まど』だったのねw 何冊か本を買っていたのに、ぜんぜん気付かんかったww
0投稿日: 2019.06.25
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「第五の地平」以来、求める野崎まどに出会えていない。もちろん面白く読んで、楽しい時間であった。世間一般へ映画として見せるための作品として、この物語を書いたことはとても迷惑だと思う。青春の苦悩などという独りよがりの感情で世界を闢いてほしくない。実際の現実社会も、同程度に下らない高尚な目的で生まれたのだ、と認めさせられてしまう。実に興醒めなSFであった。よくできてる。 映画に行く予定はないです。
0投稿日: 2019.06.25
