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落下世界 上
落下世界 上
ウィル・マッキントッシュ、茂木健/東京創元社
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総合評価

3件)
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    初っ端から怒涛の展開が広がる。まさにディストピア!こうゆう世界観が好きな人は多そう。 誰も彼もが記憶をなくし、敵も味方もわからない。食料やエネルギーは底をつき、死体や腐敗が蔓延る中、ひたすら謎を解明しようと足掻くもミスにより仲間を窮地に追いやってしまう。あんまり主人公に感情移入できないし、人間ドラマを感じるほどひとつの世界に長く留まらない。 落ちていく中で次の世界にアクセスするのは、レイヤーをめくっていくようで感性がいい。 落下していく時って酸欠になったりしないのかな?数日間落ち続けてたら、途中で足がつったりしないのかな?四日間も孤独に落ち続けてたら気が狂いそう。 間に挟まれる悲惨な生物兵器とクローニング技術の栄える世界の描写が、フォーラーのストーリーへの没入感を削減しててちょっと勿体無い。

    19
    投稿日: 2025.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の"彼"が目覚める場面から物語が始まる。名前がすぐに出てこないのは記憶が曖昧だからで、読者と同じ、何もわからない状態からこの物語の世界の理解が始まる。 周りも自分も記憶を失っているだけでも異常な状況だが、狭い範囲の土地しか残っておらず、それが空に浮いているという突拍子もない世界設定。 物語は、節の番号が英数字で振られている現在の話のクルー/フォーラー編と、漢数字で振られている前日譚のピーター編が入れ子になって進んでいく形式を取っている。 読み進めるごと現在と過去の双方で異常事態の理由が明かされていくような感覚で面白いのと、どちらかの編がキリが良くてももう片方は中途半端となるように作られており、次へ次へと先が読みたくなり途中で中断するのが難しい作品だった。 表紙の絵や裏表紙の概要からも、落下しながら浮島を渡っていくファンタジー寄りの冒険譚かと思っていたのだが、予想に反して物語は終始ハードボイルド。 序盤から凄惨な様子が描かれる。記憶を失い、物資に限りがある状況で非常に野蛮な行いが横行する。 過去の物語も、最初こそ平和な日常だったが、中盤くらいからは様相が変わり、苛烈な現代/近未来的戦争の世界へと変貌していく。 ピーターの話では善意が取りかえしのつかない失敗へとつながり、それを挽回しようとしてさらに悪い方へと追い込まれていくのだが、その際の心理描写も上手く「悪い予感がするのに(物語を進めるためにも)ページをめくらなければいけない」ような、胃が痛くなるような共感を何度も呼び起こした。 これは単純に著者の腕か、心理学の心得があるからだろうか。

    1
    投稿日: 2024.05.30
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    SF。冒険小説。 人々が記憶をなくした世界で、落下しながら世界の謎を解く冒険小説。 途中に物理学者が主人公のパートが挟まれる。 読みやすく、世界観も独特で、素直に面白かった。 この世界観にどう説明をつけるのか?楽しみ。 総評は下巻で。

    1
    投稿日: 2023.11.04