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NETFLIX コンテンツ帝国の野望―GAFAを超える最強IT企業―
NETFLIX コンテンツ帝国の野望―GAFAを超える最強IT企業―
ジーナ・キーティング、牧野洋/新潮社
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総合評価

46件)
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    お仕事ドラマに出来そうなほど面白い。読みやすくてマーケティングや経営の学びもある。 バーコードからライバル社の会員人数を割り出して、経営戦略を立てるところとかゾクっときたし、ヘビーユーザーをピッグ(豚)って名付けてるのも笑った。 ヘイスティングスの感情に流されることなく、数式で判断できるところが強いなと思った。

    0
    投稿日: 2024.05.09
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    ご存じFAANGの一角の起業を書いた本。 ただ、90年代にサラリーマン上がりの二人が宅配DVDレンタルをスタートアップし、アメリカ国内のレンタルビデオ業界で激しく揉まれながらも着実に成長、遂にはアメリカ版TSUTAYAとも言うべき巨大企業ブロックバスターと血みどろの死闘を展開する様はオシャレなFacebook的イケイケIT企業のイメージと異なる。しかしそれ故に全米制覇の時点での同社の実力やノウハウはケタ違い。その後の世界的成功は必然だったと言える。 DVDかストリーミングかは些末なことで、肝心なのは「新規顧客を取り込む」「掴んだ顧客は離さない」「ライバル企業の分析」。本書はそんな商売の原則を絶えず追求した最強サービス企業の悪戦苦闘を記したビジネス書だ。

    1
    投稿日: 2024.01.11
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    ネットフリックスの歴史も凄いですが、ライバル会社のブロックバスターが落ちていく過程が、特に学びになりました。

    1
    投稿日: 2023.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初難しくなかなか読み進められなかったが途中からNetflixの成長までの右往曲折をみていたら引き込まれた。ハッカソンをやることでチームにも会社にもウィンウィンで良いと思った。またアルゴリズムについて、休日と平日で⭐️評価の甘さが変わるなど考えたことなかったので面白かった

    0
    投稿日: 2023.08.17
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    今のネットフリックスができるまでの過程、思考 即人材をきる、決断力とは?何なのか マークランドルフという人物の頭の回転の速さと結果を追い求めたからこそ、すぐ人材を切るし今のネットフリックスがあるって感じか。 日本ではTSUTAYAが5、6年前まで流行ってたけど、最近は店舗が無くなりつつあるのかな。 ストリーミングのサブスクという点で、日本はテレビを通してHuluで見放題という印象だったが、スマホなどのタブレット端末が普及した事もまたNetflixの普及に繋がっているのかなと、この企業が今後どうなっていくのかも楽しみだなと思える本だった。

    0
    投稿日: 2023.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネットフリックスの生い立ちが描かれている。文字数も多く読みごたえが有る構成 ・創業は大学生では無く、全員が元サラリーマン  大半は大きなソフトウエア会社で管理職を経験したベテランで大幅な年収カットを受け入れて入社 ・エンターメント企業の覇者をデイズニー、AT&Tと争い 競合が激しい中での現在の立ち位置を正確に表している ・優勝劣敗の文化 トップクラスの人材が入社 容赦なく首が飛ぶ ・株主は大幅売り越し、買い越しを繰り返す為ボラテイリテイが非常に大きい ・既存店舗のブロックバスターの経営戦略の失敗から破綻に追い込まれるまで実名入りで書かれているのは米書らしい ・日本のTUTAYAがまだ生き延びている事が不思議  それなりに店舗の統廃合を進めてはいるが。。。 ・ライバルのコスト構造をとことんまで調べ上げ提供価格を決定 社員を動員して会員増加数の正確な値を把握 ・最適なアルゴリズムを作り出す為何と賞金100万ドルのコンテストを開催 (11年の期間で10%以上の精度向上に達成したら)オープンイノベーション 何とライバルのAT&Tのチームが獲得 ・DVD貸し出しからストリーミング配信への転換も見事 ・ライバルのISP業界がネット回線を制限しだしたのでロビー活動でそれを静止 ネット中立性の法を作らせた ・創業者は、フォーチュン誌の今年のビジネスパーソンに選ばれてから部下のいう事に耳を貸さなくなった ・

    1
    投稿日: 2023.05.06
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    ネットフリックス創業の物語。当時のレンタルDVDの雄であるブロックバスターを知恵と執念とビジョナリーで打ち破り、新しい映画鑑賞スタイルを築き上げた。エピローグに良い商品、健全なバランスシート、事業計画の完璧な遂行という経営の基本をきっちり抑えていれば自然と顧客に信頼され、ライバルを追い払える。とあるがこれらをブレずに忠実にやり遂げた結果であり、未来を見通す眼力に長けていたのがよく分かり、やれば出来ると勇気を与えられる一冊だった。

    1
    投稿日: 2023.05.04
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    ネットフリックスの設立から今の地位に至るまでを競合の動きを含めて描かれていた。ブロックバスターのceoとなったキーズの動きは印象的で,自分の経験と今の売り上げのバランス,ブロックバスターがこれまで築いてきた成果、それらを総合して店舗型に投資をすることを選択し,結果として大きな業績後退を招き,ブロックバスターは倒産した。自分がそれまで見てきた文化への愛着や関係性があればあるほど正しい判断ができなくなるのは,このレベルの経営者でも起こり得ることで、時代の変化が複雑化してる現代では,とても勉強になった。また最後に書かれていたアメリカの現状に驚かされた。アメリカでは,店舗型DVD店,CDショップ、大手書店屋などが10年前ほどに潰れ,オンライン化が進んでおり,日本の遅れを感じた。日本のイノベーションの浸透度が低い点には,多少の怒りを感じながら,本気の経営者の動きを読み,これからの学習意欲が高まった書籍であった。 映画ストリーミングを通じた顧客分析についても面白かった。映画を見る人はどこでスキップし,どこまで止めずに見ているのか、顧客の年齢だけでなく細部のデータから分析をし,コンテンツを作っているのだと感じた。

    0
    投稿日: 2023.03.22
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    こんなに面白い本はいつぶりだろう? Netflixだけではなく、ライバル企業の目線からも物語が展開されているおかげでフラットに見れる。 起業を志す人には是非見てほしい一冊。

    0
    投稿日: 2022.11.04
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    Netflixの歴史を知る本としても、1つのスタートアップが米国を変えていく程の企業として成長するストーリーとしても面白い本だった。 原書は7年前に出版されているから、1番興味があったオリジナル作品制作については冒頭で僅かに触れているだけなのが少し残念。 なぜアメリカではレンタルビデオ店が絶滅状態なのか、なぜNetflixがオリジナル番組を制作するのか、以前から疑問に思っていたこの2点は読んで解消された。 無能なCEOが会社をダメにしていくっていう、ドラマで見るような事が実際に起こっていて驚いた。

    0
    投稿日: 2022.06.02
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    難しかったです。 もっとゆっくりと時間があるときに読みたい本。 ネットフリックスは利用していませんが、なぜここまで発展したのか非常に興味があります。 ネットフリックスは、グーグルやフェイスブックと違って若者たちが起ち上げた起業ではないのですね。このあたり、既に若者期を脱した私には嬉しいお話です。

    0
    投稿日: 2022.03.15
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    Netfilxの創業期の話をまとめた本! 「事実は小説より奇なり」を体現した最高の本だと思う。 ジャーナリストが詳細を徹底的にしらべて書いた本だが、 そのリアリティと生々しさに驚いた。 そして、会社の成長フェーズと共にぶち当たる壁とその乗り越え方、またライバルの大企業ブロックバスターとの死闘、そして企業内のいざこざ、別れと成長。。。 書き口は、ジャーナリスト的だが、その圧倒的リアリティにのめり込むように読んでしまった。 経営者がそれぞれの手腕を発揮し、壁を乗り越えようとする姿に心を打たれた。 Nexflixの成長の原点を見た気がする。 素晴らしかった!!

    4
    投稿日: 2021.10.02
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    Netflixの創業からの今につながるストーリーが緻密な調査から鮮明に描かれている。鮮やか成功ストーリーだけれど、その瞬間瞬間は生きるか死ぬかのNetflix版の桶狭間の戦いやら関ヶ原の戦いやら色々な戦いをなんとか生き延びて今に至っているのである。ゴツゴツしたリアルなストーリーでとても面白かった。

    0
    投稿日: 2021.09.12
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    ネットフリックスによる0年代のジャイアントキリング物語。という事で相当期待していたのだけど、あまりカタルシスは感じられなかった。 お相手のブロックバスターは最初からグダグダで、後半ようやく本気になり資本力をバックに兵糧攻めをしだすも、内部分裂で自滅。勝手に倒れてるだけ。 ネトフリの世界一のレコメンドアルゴリズムの出番がもうちょいあれば、よかったのかも。 池井戸さんあたりに日本人向けに書き直して欲しい。

    0
    投稿日: 2021.04.30
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    ネットフリックスとブロックバスターの熾烈な競走の中に、リード・ヘイスティングスの人格が露わに記されていて、またネットフリックスの社風や頭角現すベンチャーの勢いの様子が興味深く描かれている。

    0
    投稿日: 2021.04.14
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    ネットフリックスvsブロックバスターの長期にわたる戦いが面白い。読み応えのあるノンフィクション本。 ただ、日本語訳が出たのは2019年だけど、原著は2012年に出ていて、時間差がだいぶあるのが残念。今やネットフリックスは巨大グローバル企業となっている。

    2
    投稿日: 2021.04.04
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    Netflixの創業物語。 昔は4本1000円とかでVHSをレンタルしてた。週1回返却とレンタルするのを楽しみにしてた。 そんな時代はもう無くなり、ストリーミングサービスなどの【新しい】が【当たり前】に変わる。 5Gが普及してくれば倍速で世の中が変わる。 そんな縮図を物語にしてあるような内容。 終盤になるにつれて、ヘイスティングスもブロックバスター化していったようにも感じる。 胡座をかかず、しっかり大衆の声に耳を傾けようと思った。

    3
    投稿日: 2021.03.29
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    ネットフリックスの創業物語。ネットフリックスの宿敵ブロックバスターを中心とした競合他社との壮絶な競争を繰り広げ、今や誰もが知る勝ち組となった。そのストーリーなのだが、読み進めるたびに、「このような決断や選択を迫られてきたのか」「このような(経営者などの)考えや行動、出来事があって今があるのか」とおもしろさが染み渡ってくるとともに、起業や特にマーケティングの話なんかもあって、学びが深まった。

    0
    投稿日: 2021.01.10
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    Netflixは、現在ではテックジャイアントのような扱いになっているが、最初はアイデアしかなかったスタートアップであるということを感じた。 初期は単品課金の郵便DVDレンタルから始まり、次に月額会員制のプランを始めた。その後ストリーミングを始め、次に自社コンテンツを作成したという流れがあったことに驚いた。 創業期では、郵便でそもそも傷付かずに送れるのか、使ってくれる人がいるのかなど検証しているシーンが創業期のスタートアップの感じがして、熱量を感じた。 その後、自社で新作映画を仕入れる競争力がないから、旧作映画を見てもらうためにリコメンドシステムを構築したということに驚いた。 そして、ブロックバスターという業界最大手のレンタルDVD屋との激しいマーケティング競争と、その呆気ない勝負のつき方にトップの聡明さの重要性を感じさせられた。 個人的に、一番心に刺さったのは、これがアメリカでは1998年ごろに始まった物語であるということである。日本では、郵便DVDレンタルはここ5年くらいで取り入れられたが、アメリカでは20年前に行われていた。ストリーミングも日本ではここ3年くらいに盛り上がっているが、アメリカでは、10年前に始まっていた。このような事実を見せつけられた時に、日本のスタートアップとして負けてられないと感じた。近年ではメルカリやスマートニュースが日本発で海外展開を行っている。これらのプロダクトのように世界で戦えるプロダクトを作っていきたいと思わされた一冊だった。

    0
    投稿日: 2020.11.30
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    おすすめでお客の要望を誘導したり行動分析をしたりと高度な解析をしているのが面白かったのと怖くもあった

    0
    投稿日: 2020.11.12
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    20年も前からABテストってやはり本物はすごい。  それだけに採用方針も徹底している。ネットフリックスに入る人材はトップクラスに限られる。いったん入社すれば「完璧な大人」として振舞わなければならない。スケジュールや有給休暇取得、経費請求いついて百パーセント自分で判断するのはもちろん、上司・同僚の辛辣な評価も甘んじて受け入れる度量を求められる。ウォールストリート・ジャーナル紙はネットフリックスについて「ここには直言と透明性が何にも増して美徳とされる文化がある。問題社員を解雇すべきかどうかをめぐって公の場で活発に議論が交わされる。それは一種の儀式であり、ありふれた光景でもある」と伝えている。  結局、赤字を垂れ流してきた小さなシリコンバレー企業が生き残れた決め手は、経営チームの規律と集中だ。  オンラインストアは単なる「ネット上のカタログ」ではない。顧客の想像力をかき立て、愛着を刺激することで、実店舗でのショッピングと比べて遜色ない魅力を出す必要がある。  エバンジェリストが期限厳守を求め過ぎた面も否めなかった。例えばアクセンチュアのチームだ。期限を守るためにスピードを上げなければならず、ウェブサイトの主要機能―ユーザーインターフェイス、DVD仕分け、物流システム―をそれぞれ別のプラットフォーム上に構築した。これによって予定通りにウェブサイトをローンチできたものの、ローンチ後のシステム増強を難しくしてしまった。結果としてシステムの容量は恒常的に足りなくなり、そのあおりを受けてエンジニアチームはいつも仕事に追われる羽目になった。  プロファイルとフレンズの停止で浮き彫りとなったのは、マーケティングチームとエンジニアチームの連携不足だ。エンジニアチーム内では技術革新が自己目的化し、本来の目的である顧客ニーズが忘れ去られたようだった。カルトシュネーの見立てでは、ヘイスティングスは傲慢で頑固になり、顧客の声にまったく耳を傾けなくなってしまった。ネットフリックスのビジョンに向けて全力で走っているというのに、ゆっくりのペースでしか前へ進まない顧客にいら立ちを覚えているのだった。  契約者500万人がエバンジェリストの目標だった。そこに到達できれば、出費が先行する立ち上げ局面を終えて、投資回収局面に入れる。ブロックバスターが現在1人の契約者を獲得するために50ドルも投じているのに対し、ネットフリックスは38ドルしか使っていなかった。

    0
    投稿日: 2020.10.31
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    Netflixの話であり、ブロックバスターの話でもある。ストリーミングサービスとしてのNetflixの前、オンラインDVDレンタルでの両社の戦いがメインであるが、非常に楽しめた。 どちらかと言うと、中盤以降は、レガシーを打ち破り、変革を促そうとするブロックバスター関係者に与したくなる。横槍がなければ、時代は変わっていたかもしれない。

    0
    投稿日: 2020.08.31
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    消費者との感情的な繋がりを大切にすること、理屈抜きに特定のブランドに思い入れを持たせること、これらはとても大事なことだと思った。 小説のようで楽しく読めた。

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    投稿日: 2020.08.16
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    ネットフリックスが多くの場面でデータを活用していることがよくわかる。 ストーリーの大半はオンラインDVDレンタル時代の話であるが、日本にはないビジネスの裏の部分が書かれており興奮を持って読み進められる。 例えば、競合が誤った戦略に進むと、素知らぬ顔して称賛してみたり、はたまた競合と共倒れになりそうであれば買収を持ちかけたり。

    0
    投稿日: 2020.08.08
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    Netflix 毎週決まった日時に、決まったチャンネルを視聴する「アポイントメントテレビ」の時代は終わった。 ※日本のカスタマーアンケートでも、「生放送のテレビは途中から始まるのが苦痛」と言われている いずれコンテンツ供給側に敵と見なされ、供給が止められるかもしれない。その前に自社でコンテンツを作ろうとしていた。1発目は、監督に、ビッグデータを使って提案。監督と主役の俳優が出ている映画が好きなカスタマーは、監督が作った映画、俳優が出ている映画を全て見ている傾向が強いこと、イギリスの政治番組を見ている共通点もあった。そのイギリスの番組をアメリカ版にリメイクすることにした。 破格の制作費を用意し、コンテンツは全て監督に委任し、アポイントメントテレビができない「全話一斉配信」を行った。 この制作を機に、それまでのプロデューサーの直感や過去の常識に縛られず、ビッグデータを通じて監督や俳優を選ぶことにした。 最初はAmazonのようなECをやろうとしていた。レンタルビデオ業界に目をつけて、ビデオの宅配事業をやろうとしたが、VHSが大きすぎて郵送コストが合わなかった。それがDVDになって、事情が変わった。 レンタルビデオ業界は、ハリウッドの映画スタジオにとっては天敵。 映画は、リアルタイムで、劇場で見るもの。劇場の在庫は劇場の数に比例。満席だと見られない。ビデオは、録画しておいて、家で見るもの。ビデオは家の書棚の大きさに比例。売り切れだと見られない。オンラインは、いつでも、どこでも見られるもの。在庫は無制限。売り切れという概念はない。 最初は、1枚4ドル、送料2ドルで、1枚追加ごとに3ドル、返送の郵送代金は会社負担。レンタル期間は7日間で、そのまま購入したい場合は3割引きで販売した。 注文処理の人件費が高い、郵送中の破損リスク、DVDプレイヤーが高価、タイトル数の不測などの障壁があったが、それは「それだけ参入障壁が高い」とポジティブに考えた。 配送の仕組みを知るために、郵便局で働いた。バーコードで機械が振り分けるレーンに乗ると破損するので、自動仕分けされないバーコードの貼り方を、郵便局で働きながら実験した。 盗難防止のために、社名を書かない方がいいのでは?宛先のステッカーを剥がせば、そのまま返信用封筒になる。レンタルビデオみたいに貸出し中でも空の箱だけ置いてある状態を避けて、借りられるものだけを並べた。 新作や人気作は在庫が無くなる。たくさん仕入れても流行りが終わると余剰になる。だから旧作をプロモーションすることにした。 継続率を上げる方法は2つ。毎月定額の見放題か、レンタルした映画を返却するとすぐに次の映画を発送するプラン。前者は、月20ドルで、6本までレンタル可能。延滞金を払わなくていいモデル。 レンタルビデオで、VHSに依存していたブロックバスターと提携する行動にも出たが、VHSモデルを棄損するリスクのあるブロックバスターが売れ入れなかった。 ユーザー分析すると、一般客が少なく、契約者の80%は若い男性、高級取り、コンピュータ技能者などのオタクだった。ユーザーインタビューでは、予約リストに入れていたビデオが、3か月たってもレンタルできなかったなどの離脱理由が聞けた。

    0
    投稿日: 2020.05.30
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    Netflixの創業期、ライバルとの戦い 現在多くの映像ストリーミングサービスがあるが、何故Netflixがその中でトップを走り続けているのかがわかる作品。 ストリーミング配信が始まる前のNetflixの闘いが現在の強さに繋がっている。

    0
    投稿日: 2020.05.29
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    カナダ在住時代からお世話になっているNETFLIXの創業記。 半分以上は、ライバル会社ブロックバスターの終焉を伝える物語でもある。 創業にあたっての根本的なビジネスプラン VHS→DVDという新しい規格・テクノロジーを活用して、 既存のビジネスモデルを駆逐するという発想が、まず第一 続いて、アルゴリズム、Data Drivenな判断、在庫と、視聴者の興味を計算誘導して、旧作へ向かわせるというモデル、そして物流、計算しつくされている感がこの20年代に台頭したふさわしい会社だと思う。 一方、イノベーションのジレンマを時で行くブロックバスターが、両利きの経営を実現し、NETFLIXをチェックメイト寸前まで追い込んだというのは、すごい物語だった。最後は、物言う株主のせいで、おじゃんになったが、 それも、イノベーションのジレンマにあるように、ネット企業としての成長率を期待する(赤字は構わない)株主を引き入れたNETFLIXと、既存店舗での利益を期待する株主に対応しなければいけないブロックバスターの違いであり、結局は、イノベーションのジレンマを解決するまでには至らなかったということか。「イノベーションのジレンマ」は、さんざん研究されているにもかかわらず、結局は、その理論を覆せないというのはすさまじい。(結局はヒトの業なのだろうか) 読み進める中、これは、VHS→DVDの技術変革に伴うイノベーションのジレンマの物語だなと思いながら、読み進めていく中で、DVDレンタル→ストリーミングの技術変革をどうやって、NETFLIXが乗り越えるのか?がみものだったのだが、それは、ブロックバスターがチェックメイト寸前まで追い詰めたことによる、起死回生の一策だったのか、それとも、ヘイスティングらがそもそもストリーミングが世界を統べるという先見性を持っていたからなのか。 ブロックバスターが追い詰めなかった場合に、どうやってNETFLIXが乗り越えたのか?が、起こったとすれば、イノベーションのジレンマを乗り越える方法が見えたのだろうか?それとも、結局GAFAと対抗するために自然とストリーミングに移行できたのだろうか。 2012までのNETFLIXの物語であり、その後のストリーミングで、世界進出する部分の物語はまた違うストーリーなのだろうが、この部分はあまり興味がなさそうにも思えたので、個人的にはとても満足。小説を読むかのような魅力的な本で、久々に、手が止まらない本だった。 Shoe Dogも同様に創業期ではあるが、圧倒的にこちらの方が読みごたえがあった。 納得の一冊。でも、読み返すことはないかも。面白かった。

    0
    投稿日: 2020.05.08
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    【本書を読もうと思った背景】 本屋に立ち寄った時に本書を見つけました。Netflixは(頻度は少ないですが)普段から利用しています。その中で、毎回ホーム画面を開く度に見てみたいと思う映画やドラマをお勧めされるので、すごいなと思っていました。Netflixについての知識を深めることで、そのサービスの仕組みを理解できるのではないかと思い、本書を手に取りました。 【本書から学べることを一言で表すと】 Netflixが、DVD販売→DVDレンタル→ストリーミング配信と力を入れる事業を変遷させていき、ライバルであるブロックバスターとの熾烈な攻防を経て勝利を収めた結果、コンテンツ帝国としての今の地位を築いたというドキュメンタリーを見ることができる。 【本書をおすすめしたい人】 ・Netflixを利用している人 ・経営や株についての知識を深めたい人 【感想】  筆者は、ロイター通信の記者時代からNetflixを取材しており、また本書を執筆するにあたって当時の関係者にも取材を行っています。当時の社内状況や関係者の心情も細かく描写してくれているので、(多少の脚色はあるかと思いますが)非常にリアルなドキュメンタリーとして読み進められました。また、株式や会社経営に関する専門用語や内容も多分に含まれていて、その点も非常に勉強になりました。  Netflixが大成功を収めた背景には、優れた戦略やサービスの開発があったのはさることながら、現CEOのヘイスティングスと共同創業者であるランドルフの対極的な価値観があったからこそだと考えます。ランドルフのクリエイティブな家族的職場を大切にする価値観はスタートアップ時代を支え、ヘイスティングスの競争至上主義的価値観はその後のNetflixの成長に大きく貢献していました。  また、Netflixを極限にまで追い詰めたブロックバスターの繁栄と衰退を追っていくのも非常に面白かったです。ブロックバスターの決定的な敗因は、CEOが変わったタイミングででした。前任のCEOは、ヘイスティングスよりもさらに先のメディア事業の未来を見据えて経営判断をしていました。しかし、後任CEOはいずれ衰退していく事業に固執しすぎてしまったため、結果的にブロックバスターは倒産の道を辿りました。ここから、CEOという立場で経営の方向性を決めていくことがいかに重要かを理解できました。  そして、本書のサブタイトルに「GAFAを超える最強IT企業」とある中で、その一角であるAmazonとの関係についてもわずかながら記述がありました。Netflixは、最初にAmazonとの提携路線を歩んでいました。最後にはAmazonを凌駕する存在となり、その参入を阻止できたのですが、その点だけでGAFAを超える企業と捉えるのは正直難しいのではないかと思いました。  その他にも、自社サービスを向上させるためにコンテストを開催し、一般人のスキルを利用してオープンイノベーションを図った点等も、戦略として非常にユニークに感じました。

    0
    投稿日: 2020.04.23
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    Netflix どこよりも先を見ていた。 DVD郵送、動画ストリーミングに手をつけ、行動していた。 ブロックバスター トータルアクセスでNetflixを苦しめた トップが変わると会社も変わる※トップが情弱に どのようにNetflixが動画配信の覇者に君臨していったかが書かれていた。ブロックバスター側の目線でも書かれていたところもある。

    0
    投稿日: 2020.02.18
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    ネットフリックスの株を買ったのは2017年ころか。それから株価は3倍になり、同様のサービスをAmazonやDisneyが力を入れてきた。米国ではオンデマンド市場が飽和してきたようだが、ネットフリックスは今後もさらに成長できるのか、それとも現在がピークなのか、その判断材料として読んだのだが… アメリカでまだビデオが主流の時、大手が手掛けていないオンラインDVDレンタルを始めて、会員こそどんどん増えるが毎年赤字で、ビジネスモデルが、各方面から疑問視されていた。4割の社員をリストラしたり、家に帰らず古めかしい本社ビルで多くの社員が寝るのが当たり前だったり… それでもIPOして必ず来るであろうブロードバンド時代に向けてやっていく。しかしDVDレンタル時代の苦労話ばかりで、結構な低迷時代が続いたことを実感する。 でもこの本米国で2012年に出ているので、最近の本当に急成長した場面は書かれておらず、物足りない事この上ない。であるから、表紙に書かれている「GAFAを超えるIT企業」と言えるのか判らない。

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    投稿日: 2020.01.29
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    とても面白かった。ブロックバスターがネットフリックスとの競争の末敗れた会社というのは知っていたが、この本を読んでもっと深いところまで知ることができた。敗れたブロックバスターのことを新しい環境に適応することができなかった愚かな会社とみていたが、そんなことは決してなかった。ブロックバスターのトップはむしろネットフリックスより未来を見ている部分もあったし、ネットフリックスの展開していたオンラインレンタル事業に追いつこうと、カニバリゼーションの危険があるとブロックバスター内部から妨害に遭いながらネットフリックスにはとり得ない独自の戦略を見つけ必死に食らいつく様子が感動した。ブロックバスターが経営破綻することを知っているだけに読んでいて切なくなってしまった。が、当時のブロックバスターチームには惜しみない尊敬の気持ちが生まれた。

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    投稿日: 2020.01.17
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    Good ・スタートアップ経営のダイナミズム(ウォール街とのコミュニケーション、敵対企業とのやりとり、第三者企業との提携模索など)がよく伝わる ・ネットフリックスとブロックバスターとの熾烈なライバル関係がとてもエキサイティング ・マーケティング(顧客とのつながり、データ分析、モデルを使った敵対企業の損益分岐の予測など)における先進性 ・トップの人間により組織がかくも変わるものかと驚かされる ・見栄えのいい事業計画ではなく、議論から次に試すべきことを抽出し、失敗から学びながら成功を手繰り寄せることの重要性 Bad ・主役と言っていいヘイスティング氏に人間的な魅力が感じられない ・人間ドラマとしての面白さはあまりない ・アクティビストってその程度なのか・・ ・2012年ごろに書かれたものなので、最近のさらに破竹といえる動きについては言及がない

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    投稿日: 2020.01.11
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    ▼成功企業と衰退企業の違いとは ■競合企業を意識するのか顧客に目を向けるのかの違い →CX向上によるLTVを意識 ◉成功する企業は、長期的な視点を持ち、顧客を意識 ☆何か新しいことを始めるときはwhyやwhomを意識

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    投稿日: 2020.01.01
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    全世界契約数1億5000万人売上1兆6千億円Netflix物語。1997年「アポロ13号」レンタルビデオ延滞金20ドルに怒りを感じてシリコンバレー郊外でDVD郵便定額レンタルに参戦したダイレクトメール大好きと美しい数字大好きな2人。100万ドルの賞金を出したアルゴリズムでリコメンドを開発し大成功。 12月31日には嵐の独占オリジナルドキュメントも。 契約数300万人と伸び悩む日本でも飛躍出来るか注目です。

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    投稿日: 2019.12.20
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    日本に来る前がほとんどなので、ここがすごいぞNetflix!みたいなものではなかった。 郵便DVDサービスから始まっているとは知らなかった。ブロックバスター倒産したのは知ってたけど、結構ギリギリの闘いだったんだなあ。

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    投稿日: 2019.12.16
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    ネットフリックスの成り立ちのお話 DVDの宅配レンタルから始まり、大手レンタルビデオチェーン店との競争に打ち勝ち、現在の地位を確立した ネットフリックスの話というよりかは、競争相手の駄目な話がメインだったように感じた

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    投稿日: 2019.12.08
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    2019/09/05市図書館 起業の一連の流れがわかってよかった。 Netflixが変革の道を歩んでいた頃、まだFacebookはなかった。 なぜなら、マークザッカーバーグは、その時まだ、高校生だったのだから。

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    投稿日: 2019.12.05
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    一番記憶に新しいからだけど、Netflixの創業者は中年サラリーマンであり、今を働く人々のアメリカンドリームかも。 アルゴリズムを一般?に募集するのは印象的だった。 1ヶ月お試しにお世話になりました!

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    投稿日: 2019.11.30
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    【顧客にとってネットフリックスは単なるDVD宅配便ではなかった。見たい映画を見つける最高の手段、自分の好みについての秘密を共有する友人、会うたびにもっと秘密を共有してますます信頼関係を深める永遠のパートナー。アルゴリズムの塊にすぎないという説なんて絶対に受け入れられない】(文中より引用) 郵便DVDレンタル事業から始まり、今やオンライン・ストリーミング・サービスの帝国を築き上げたネットフリックス。その創業から勇躍たる足場を築き上げるまでの歩みを描いたノンフィクションです。著者は、ロイター通信でメディア業界を担当したジーナ・キーティング。訳者は、『福岡はすごい』等の著作も持つ牧野洋。原題は、『Netflixed』。 今年のトップ10に入ってくるであろう作品。「茶の間の5時間」をめぐる戦国絵巻として非常に面白いだけでなく、何故に新参者のネットフリックスが既存の大手を打ち負かすことができたかを経営的な視点から学ぶこともできる一冊でした。ブロックバスターとのせめぎ合いはそれこそネットフリックスで映像化しても良いのでは。 今は『ナルコス』を観てます☆5つ

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    投稿日: 2019.11.27
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    NETFLIX誕生の郵便DVD時代〜ストリーミング開始の2012年までを書いた内容。 本以外を売るアマゾンを目指したという起業コンセプト、DVD普及の時代やブロックバスター破綻などの周辺も描かれた読み応えのある企業史。

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    投稿日: 2019.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり刺激的で面白かった。 文量は多いけど、オンラインDVDレンタルという我々の知らないネトフリが、どうやって王国を築いていったか。 大手競合の参入などのリスクに常にさらされて、その中でどうやって参入障壁を高めていったか、みたいな話が特に興味深かった。

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    投稿日: 2019.08.13
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    ‪Netflix創業物語。月並みな言い方だけど凡百の小説よりよっぽど面白い!2012年時点までの話のためGAFAに並ぶ規模に成長する部分が無いのが逆に物語の密度を高めている。敵役のブロックバスター側の視点が充実しているのも厚みが増して良かった。あと一歩まで追い詰めていたとは…まさに歴史の分岐点。‬表紙や帯の印象と異なりビジネス書ではないのでその点はミスマッチが起きないように注意が必要。

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    投稿日: 2019.08.12
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    ヘイスティングスはブロックバスターを同じ過ちを犯したくなかった。ブロックバスターが競争に負けたのは、消えゆく運命にあった店舗ビジネスにこだわったためだ ネットフリックス シネマッチにまさるアルゴリズムのコンテストを開催

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    投稿日: 2019.07.27
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    ブロックバスターとの戦いのところが楽しい。ネットフリックスよりもブロックバスターの方が情報量が多い。取材ベースでの本だから、読み応えあります。分析してその通りやってても、マスコミがその分析を信じないとか普通にあるんだねというとこが大変勉強になりました。

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    投稿日: 2019.07.22
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    大胆な方針転換のダイナミックさに感動した。2012年からの足跡があるともっと楽しめたのでは?と思う。

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    投稿日: 2019.07.22
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    アメリカのベンチャーの成功譚を本にしたものには、とても面白いものが多い。ナイキの創業を描いた『SHOE DOG』、Google Mapの元となったキーホール社の創業とGoogleによる買収後の成長を追った『Never Lost Again』、フェイスブックの創業を描き映画化もされた『フェイスブック 若き天才の野望』。いずれも手に汗を握る展開で、数多くの関係者への熱意溢れた取材に裏打ちされたストーリーが自分を含めた読者の気持ちを捉える。 本書の著者も、情熱と野望をもっており、この本を書くためにロイターの職を辞し、フリーのライターとして数多くの関係者から貴重な話を聞き集めてこの本を上梓した。すでにロイターの記者時代からネットフリックスおよび業界の興亡について取材を重ねており、面白いものになるという確信はあったであろうし、捧げることができる情熱と成功したらそれなりのリターンがあるという目論見があったのだろう。それでも、フリーになって本書の構想を進めるとき、極度の不安で眠れぬ夜を過ごすことが多々あったと告白する。日本でここまで自分の時間を捧げて仕上げるベンチャー成功譚を描いた本が少ないのは、この種の作品に対するリターンがアメリカと比べて少ないことにもその理由はあるだろう。おそらく、LINEでも、楽天でも、DeNAでも、サイバーエージェントでも、同じように胸に迫るストーリーを紡ぐことが可能なはずだ。もしかしたら、探せばあるのかもしれないが、目に入ってくることは少ない(面白い本があるのは孫さんのソフトバンクの物語くらい)。 内容であるが、本書で物語は、時系列に沿って語られていく。各章のタイトルがすべて過去の名画のタイトルにしてあるのはお洒落。語られる物語は、ネットフリックスの物語であるとともに、ライバルであるブロックバスターの物語でもある。ヘイスティングはカリスマ経営者として知られているが、本書では決して無謬な名経営者として描かれているわけではない。その弱みや、ここまでくる中での社内、社外での大きな失敗も含まれる。特に先を急ぎすぎたクイックスターでの失敗は、他人の言うことを聞かずに進めた傲慢でありえない失敗として描かれている。 そして何より、ヘイスティングスは決して本書の主役でもない。黎明期を支え、そして追い出されるようにして会社を去った共同創業者のマーク・ランドルフとそのチーム。そして、何といっても最大のライバル、ブロックバスターのアンティオコとエヴァンジェリスト。彼らこそが主役と呼んでよい存在感を示している。 時系列に並んでいること、ライバルも含めてそれぞれのキャラが立っていること、わかりやすい勝者と敗者があること、などから、すぐにでも映画化ができそうな内容である。ぜひ、ネットフリックスで映画化してほしい...、無理か。いや、これでオリジナル映画を作る気概を見せてほしい。きっと、ネットフリックスのデータもこれは売れるという結果を出すはずだ。 ある日の何ということもないはずであった取締役会での役員報酬の問題から始まったアンティオコの、ここぞというタイミングでのブロックバスターCEO辞職。乾坤一擲の捨て身の反撃となった店舗とオンラインDVDレンタルを統合したトータルアクセスが功を奏してネットフリックスを追い詰めていた、まさにその時のことであった。そしてブロックバスターの決定的な敗因ともいえるキーズのCEO就任。彼は実店舗に拘り、顧客は来店して映画をUSBでダウンロードすることになるという今となれば眩暈がするようなビジョンを放ったセブンイレブン出身でデジタル音痴なキーズ。対して、ブロックバスターの脅威が薄れる中、DVDレンタルからストリーミングサービスの未来に賭けるネットフリックス。裏では悪役が似合う投資家カール・アイカーンが暗躍しており、アンティオコとアイカーンへの確執がアンティオコの失脚とキーズの就任につながった。ネットフリックスの成功の裏には致命的な敵失という大きな幸運があった(というのが、著者のストーリーだ)。ストリーミングサービスの開始にあたってコンテンツを供給する映画会社がネットフリックスのことを見くびってネットフリックスに有利な契約を結ぶことになったのも幸運であった。 去り行くアンティオコを前にして、苦労を共してきたブロックバスター社ナンバー2のシェファードはあふれくる涙をぬぐうために送別会の輪から離れて自分のオフィスへ引き返す。シェファードは、そのときにアンティオコと撮った携帯電話の写真を待ち受け画面に使っていたという。何とも絵になるシーン。そしてその後キーズが来た最初の研修会の内容の古色蒼然さにショックを受けてシェファードを含む古参幹部は持ち株を売り、あまつさえその資金でネットフリック株を購入する(インサイダー取引では?)。そして事態は予想されたように、もしくはその予想をはるかに超えてブロックバスターにとって悪い方向に転がる。DVDレンタルから始まった仁義なき戦いは、巨人ブロックバスターの破産を持って終わる。 そしてDVDレンタルからストリーミングへ時代は移る。TVでネットフリックスを見るために開発されたROKUのプロダクトとしての高い完成度が大いにその助けになったのは間違いない。(STB開発という近い仕事をしていた自分の経験からするとROKUは本当に素晴らしいプロダクトとサービスだ) また、ストリーミングサービスの提供により、映画鑑賞中の顧客行動を把握することができるようになり、顧客が何を求めているのかをリアルタイムに把握することができるようになったことが、競争相手に対するサービス優位性を構築できることに気づき、それを最大限活用するように動いたことも大きかった。 もし、この本でネットフリックスという会社に興味を持ったのであれば、ネットフリックスの中長期ビジョン「Long Term View」を読むことをお勧めする。 https://www.netflixinvestor.com/ir-overview/long-term-view/default.aspx ”Internet entertainment is replacing linear TV”から始まるこのビジョンは、年々少し修正されているのかもしれないが(今読んだものはLast Updateが2018年1月になっていた)、おそらくは今のネットフリックスの精神を表している。Netflix Focus、Competition、ISP & MVPD relationships、など短い文章にはその粋が凝縮されている。そこに書かれていることを読むと、テレビ、映画、放送、というエンタテイメントビジネスは大きく変わることがわかるだろう。 ビジョンの最後のConclusionには次のように書かれているが、本書の要約を書こうとするともしかしたら同じものになるかもしれない。そして、あっさりと「5年間のブロックバスターとの闘い」の中にいた実際の人物たちこそが本書の魅力でもある。 We started in 1997 as a DVD-rental-by-mail firm, and spent the first five years struggling to get to a sustainable model that was cash flow positive. We spent most of the next five years fighting with Blockbuster in the US. We began streaming in the US in 2007, and internationally in 2010. Our sobering Qwikster DVD misstep was in 2011. Our first original series debuted in 2013. We became global in 2016, nearly twenty years after starting Netflix. Over the following decades, internet entertainment will replace linear TV, and we hope to keep leading by offering an amazing entertainment experience. 繰り返しだが、ぜひ映画化を期待する。熱望すると言ってもいいかもしれない。 面白い。お勧め。 --- 『NEVER LOST AGAIN グーグルマップ誕生 (世界を変えた地図)』のレビュー https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/481327160X 『SHOE DOG』のレビュー https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4492046178 『フェイスブック 若き天才の野望』のレビュー https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4822248372

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    投稿日: 2019.07.15