
総合評価
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powered by ブクログマリア&漣シリーズ第3弾。 前作を読んでから1年以上積読してしまった(汗) 本作も相変わらずの理系要素が満載。今回はガラス工学の分野が随所に登場する。光の透過率や反射率など、なかなかマニアックw 物語はマリアと漣の『タワー』パートと、ガラス製造会社の関係者による『グラスバード』パートが交互に進行。 タワーパートでは、高層ビルで発生した爆弾テロに巻き込まれる緊迫感溢れる展開。ハリウッド映画さながらのスリルに圧倒されたし、手に汗握るシーンの連続でめっちゃ惹き込まれた! 一方グラスバードパートでは、クローズドサークルでの不可解な連続殺人が発生。一人また一人と犠牲者が…。スリリングでミステリアスな状況にハラハラドキドキ。 こんな展開が同時に並行して味わえるなんて。贅沢な作品。 そして終盤の解決編では、この二つの事象が過去の因果によって結びつく。伏線回収もお見事だった。 個人的に、動機とか落とし所にちょっと??と疑問に思うところがあったけど総じて楽しめた。 マリアと漣の独特のバディ感も好印象で、所々でクスッと笑わせてくれる。 このでこぼこコンビの掛け合いに目が離せない。
43投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログこのシリーズ、大好きです!ミステリーを読む時の、驚きと疾走感と寝不足を味わいたくなったら、選んで間違いなし!期待を裏切らないシリーズかと思います。最後、絶対絶対絶対、プロローグに戻ってくるはずです。ぐふふふふ。
12投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログマリア&漣シリーズ第3弾 不動産王ヒューが所有するタワーが爆破テロに見舞われる「タワー編」、最上階の迷宮にて起きる殺人事件「グラスバード編」とが交互に描かれる。 事件が複雑で入り組んでて難解だったー そもそも「誰もいなく」なりすぎだろ(褒め言葉) 誰を疑っていいのか分からないまま最終章に突入してた( ˙-˙ ) マリアのピンチに駆けつけるジョンにときめきました˙ᴥ˙
10投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ格好良いんです、文章もストーリーも。 なんだか海外のミステリーを翻訳したような感覚(決して登場人物が外国人だからではないです)というか、、 何というか、、なら星5つにすればというか、、 後半の解説的な解き明かしで、毎シリーズぶっ飛んでいて、え?! になるのですが、このシリーズはじっくり読めて良い。過去のシリーズの話もちょいちょい出てくるので順番に読む事をお勧めします(誰)
14投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ2025年8月読了。 マリア&レンシリーズの3作目。ジェリーフィッシュ、ブルーローズに続いて、今作もマリアの推理が冴え渡る。このシリーズの特徴は、「もしもこんな科学技術が発達していたら」というイフの世界を描いているところだ。今作は硝子がテーマとなっており、透過率可変型硝子や屈折率可変型硝子などの特殊なギミックが用いられる。 今作は各章ごとに視点人物が入れ替わる構図で、マリアたちのパートでは爆発の起こるタワーからの脱出、もう一人の人物のパートでは硝子の密室空間で起こる連続殺人事件が描かれる。どちらのパートでも極度の緊張状態が続き、最後まで目が離せない。特に今作はリアルタイムでマリアが危機に見舞われるサスペンス展開が前作までとは趣向が違って面白かった。メインの謎となる硝子の密室トリックも目新しく、また、最後に明される真相には驚愕必至だ。 これで3作目となるシリーズだが、回を追うごとに進化して面白さが増していた。前作までに登場したジェリーフィッシュやブルーローズを作中に絡ませるサービスも心憎い。続くシリーズも楽しみだ。
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログシリーズ3作目。 今作も文句なしに面白かった。 切ない哀しい物語なんだけど、このシリーズは一気読みが間違いなし。
10投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログストーリーのテンポ感が良くて読みやすく、最後まで失速せず、好みだった。シリーズで一番好きかも。ボーンヤード、ヴァンプドッグも楽しみ。ジェリーフィッシュ、ブルーローズも再読したい。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ小説を読みながら映像をイメージして読むタイプなので、グラスバードというものが結局よくわからなくて最後まで曖昧な感じで読後感はモヤモヤが残りました。 ストーリー構成も悪くないし、最後まで楽しく読めましたが前作がリアリティがあった分だけに今作は自分的には没入感に欠けました。
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログマリア&漣シリーズ三作目。 希少動物を飼育しているという少しファンタジーのような設定は、シリーズでは初めての展開で新鮮でした。 硝子張りの空間で目撃する殺人事件。 ほかの作品では読んだこともない斬新な設定にも引き込まれました。 最後の展開に少し拍子抜けしたものの、期待度が高すぎたせいかもしれません。 この物語を一から生み出す作者のセンスには圧巻でした。
0投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ「マリア&漣」シリーズ第三作目。今作も『ジェリーフィッシュ』『ブルーローズ』を超えた衝撃のトリック、どんでん返しだった。タイトル『グラスバードは還らない』の意味も、結末を知れば納得する美しい回収で納得。
5投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ文句無しに面白かったです。結末は救いが無いですが、このビターな感じがマリア&蓮シリーズですね。謎解きを考えながら読むより物語に入り込んで読んで欲しい一冊です。今回もプロローグが後々重要な意味を持ちます。全てが分かった後に読み返すと意味は真逆になります。事件パートで最終的に犯人が誰もいなくなった点、主人公であるマリアが現場に入った際の決定的な矛盾点等読みどころ満載の作品でした。
2投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
富豪が飼っていた「グラスバード」は人間だったというミスリード。さらにマリアが見つけた遺体は別視点で語られる人物たちではなく「グラスバード」達の遺体。本物は別宅で埋められていた。
0投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後まで事件の謎が分からないような、 複雑な内容で、とても面白かった。 グラスバードとはなんなのか、 またそれが事件解決の鍵になっているのも 面白かった。
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログマリア&漣シリーズ第3弾。 高層ビルでの爆破テロと密室で起こる連続殺人。二つが同時に起こる描写がさらなる緊迫感を生んで良かった。複雑に絡み合った真相には愕然とした。
26投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログマリア&漣シリーズ3作目。 やはり面白い 今回は緊迫した状況が続く中どう切り抜けるのかどのような展開になるのか とても楽しめた。 前回のジェリーフィッシュとブルーローズの話も少し出てきた。 マリアと漣以外のキャラクターにも愛着がわいてきた。
29投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログマリアと漣のコンビが最高。 漣視点の語り口が多く新鮮な感じがした。 映像化不可能作品になるのか。事件編は終始違和感があり、「おそらくこうだよな」という感触はありつつも、実態が掴めぬまま、謎解明パートへ。そういう事だったか。面白い!
0投稿日: 2024.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以下超ネタバレ いやーおもろかったなあ。 弁護士のヴィクターが犯人なのは予想通りだったけど、パメラが共犯とか、硝子鳥が人間とかは見破れなかった。 確かに序盤からエルヤのことを「彼女」と描写するから、「なんで雌だとわかるの?」と思いながら読んでいた。 硝子鳥の説明が明らかに鳥を連想させたから、実は人間でしたなんてのは「そんなのアリかよ」と思ったけれども、最後まで読んだ結果、伏線を色々と考慮すると確かにミスリードだと納得できたかな。 いやーブルーローズも面白いけど、グラスバードも負けてないなぁ。最後の金髪エルヤの描写も美しいし。エルヤはいずれ別の作品で再登場するなこれ。
2投稿日: 2024.06.14
powered by ブクロググラスバードの仕掛けは面白かった。 ちゃんとわかりやすい伏線もあったのに見逃してしまった。 ただ全体的にはちょっとご都合主義だったかも。
0投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログシリーズ三作目 前に作でもそうだったが、現実とは少し違う発展をしている科学がうまく使われている 他の人の感想でもあったが(ヒントはあったが)グラスバードは少しずるいと思った
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第3弾 〈タワー〉と〈グラスバード〉の章が交互に書かれている。一つは爆弾によるビルの爆破事件。もう一つはグラスバードや不思議なガラスの部屋での殺人事件。 どのように話が交わってくるのだろうと思っていたら、マリアが爆破の炎と煙に追われ、非常階段から最上階に逃れるために重く閉ざされた扉を叩くと反対側から誰かの声と扉の隙間から徐々に血溜まりが広がり、、、あっ繋がった!!扉を挟んでどちらも大変!! ただし、真相はそんなもんじゃないほど、二転三転するのだけど。 ラストは少し切なく感じました。 それと、マリアの危機にあらわれたジョンに、おぉーー!ってなった。
58投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログシリーズ3作目。物語としては面白かったけど、トリックに使われるものに関してはちょっとずるくないかと感じた。グラスバードの意味、化学技術に関してはフィクションなのでいいんだけど、イルヤ周りはちょっと…。なんとなーくシリーズもこれで終わりそうな予感がする。
0投稿日: 2024.03.15
powered by ブクログジェリーフィッシュ、ブルーローズに続く3作目で、本作でもマリアと蓮が登場する。これまでもガラスに纏わる内容だったので、今回はそのまんまの題名だろう。でも「還らない」というのは題名からは予想できないが・・・。ブルーローズのアイリーン、軍人のジョンも登場するので、それも読む楽しみである。したがって、順に読むべきである。 10年前に遡り爆破事件が起こる場面から始まる。 おそらくこれが重要な意味を持つのだろう。 インタールードも重要である。 マリアと漣は、希少動植物密売ルートの捜査で浮かんできた不動産王ヒューを調べ始める。ヒューの住まいはサンドフォードタワー最上階の邸宅で、秘蔵のグラスバードや希少動物を飼っているという噂があった。そして、そこに閉じ込められた者たちが次々と殺害される。 さて、犯人は誰か?その動機は?方法や機会は?と推理していくが・・・。私の推理はいつもながら、ことごとく外れる。それがこの作品の良い点でもある。後半から終盤はスリリングでそれも読みどころである。マリアを寝起きのモデルと表現しているのは、イメージ通りで適切な表現だと微笑んだ。 グラスバードとは何なのか?も最後にわかる。そして、最後は・・・、切ない。 市川憂人さんらしくパラレルで物語は進んでいくのも構成とマッチしていた。更に過去の作品で立体的に描かれているので、4次元ミステリーと言っても良さそうだ。無理のある設定もあるが、新機軸という側面で楽しめた。
17投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
グラスバードの正体からまさかの展開に、死体を入れ替えるトリックを壊された予想外の殺人。これによって事件は複雑になっていった。最後までトリックが分からず騙された
52投稿日: 2024.01.10
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事件が始まるまでスロースタートでしたが、閉じ込められてからはグイグイ読めた。 布状の屈折率制御ガラスなんて便利な物が発明されているのはフェアなのか否か。 硝子鳥という世間から存在していない様に扱われているものと掛けたのかも知れない。 ラストのやるせなさは好き。 ジェリーフィッシュやブルーローズが出てきて、3部作で畳む予定だったのかもと思ったが、シリーズが続いているのは嬉しい。
1投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログマリア&蓮シリーズ3作目 読み始め100ページ程度、話の展開がよくわからず登場人物も頭に入りにくかった。展開がスローペースに感じたが、事件が起こり始めてからは急展開でハラハラドキドキとした展開が楽しめた。最終的には冒頭部分が全て繋がり、読み終えてからもう一度読みたくなった。 グラスバードの正体には自分は気づけなかったのがやられたという気持ちになった。しっかり考えれば気付けてもいい難易度である。次回の市川先生の作品で謎に気づけるようリベンジしたい。
0投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ガラスの透過の話が出たところで迷彩布のトリックは察した。でもそれだけで終わらないのが「らないシリーズ」の凄いところ。グラスバードは本当に鳥なのか?一回は頭を過ったとは思う。でもそれだけでまんまと騙されてしまった。口惜しいなぁ。犯行現場とビルが別の場所では?という問いも立てられた。でも死体の数の問題が出てくる。色々推察できながらもグラスバードの正体に辿り着かなければ解明できない、ここがこの話の凄いところ。「らないシリーズ」はトリックに「ズレ」を用いる。ここまで大胆にネタバレしつおいて尚面白いのは市川さんの凄さだろうと思う。「らないシリーズ」はバッドエンドが多い。次に待つ謎は一体何だろう。
0投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ3作目。今回のも物語に惹き込まれてあっという間に読み終わりました。 グラスバードの事が分かった時や犯行の行われた場所が分かった時など、今回も色々と驚きました。 3作ともラストが切ないですね…
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログマリア&漣シリーズの第3弾! いつも通り場面を切り替えながら、話を進め罠に嵌められている、と気付いたときには遅かった。 グラスバードとは…… スリル満載で読み応えあり!
8投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログあ~、なるほどって思った箇所がある。どうなんだろう・・・。三作の中では一番わかりやすいのかな・・・。
0投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログマリア&蓮シリーズ三作目 今作もSFミステリー 前作、前々作と同様の面白さがあり過去作に登場したジェリーフィッシュやブルーローズも登場 またあの人物までもが重要な立ち位置として再登場 という過去作を読んでいる人からするとワクワクする内容だが、作品内容自体は過去作と比べるとかなり重め&バッドエンド
1投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログこれまでの作品の集大成のような。 ジェリーフィッシュ、ブルーローズを読んだのが大分前だったので、ジョンはともかく、アイ…リーン…? となってしまったのが少し残念で。再度ジェリーフィッシュから読み返そうと思う。 トリックについて、ブルーローズもそうだったが、良くもまぁそんな長いこと根性続きますね、というか。 その執念に惚れ惚れする。 オチの寂寥感も良かった。
0投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
硝子鳥についてはなんとなくそうかなと思うこともあったけど、犯人については全く見当もつかなかった。 本当にあとこのページ数だけで纏まるのか疑問に思いながら読むくらい最後の方で一気に解決に向かって話が進んだので、最後まで没頭して読むことができた。
0投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログマリア&蓮シリーズは二人の掛け合いがいつも微笑ましく思い読んでいますが、今回も健在でした。 どんなトリックがと思い読み進めていましたが、終盤での二転三転は圧巻でした。 エピローグにはとても驚かされました!
0投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結構攻めた内容でしたね。 魅了されたチャックはともかく、それ以外の人物のエルヤの描写が露骨すぎるかな。
0投稿日: 2023.03.01
powered by ブクログ話やトリックが壮大で、映画を見ているような素晴らしい読み心地でした。最後はしばらく放心状態。【ブルーローズは眠らない】と非常に悩みますが、3作品の中で一番良かった。。かな。。前作の話が少し入ってるのも好きです。
0投稿日: 2022.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリア&漣シリーズ、3冊目。 世間は3年振りに行動制限無しのGWで賑わっているようだが、どこへも行かず散歩と読書三昧の日々。 前2作読んで好きなシリーズだが、今回も変わらず面白く読めた。 <タワー>と名付けられた章と<グラスバード>と名付けられた章で交互に進む。 <タワー>では、希少動植物の密売ルートを追うマリアと漣がU国有数の実業家ヒューの所有するタワーに侵入しようするところで爆破テロに巻き込まれてしまう。 一方、<グラスバード>では、ヒューが所有するガラス製造会社の関係者が窓のないガラス張りの迷宮に軟禁され、そこから惨劇が始まる。 片やビルが倒壊するタイムリミットが迫る中での爆発からの脱出劇、片や色のついたガラスの壁が透明になる度に死体が増えていく謎解きの展開、それぞれ楽しめる。 真相を追ってマリアが色々思い付き、漣やボブがことごとく潰していく流れはいつも通り。マリアが真犯人を追い詰めるのと並行し、前に戻ってその場面を確認するのもいつものことだが、今回は真相が明かされる中で二転三転するので楽しさも増す。 ただ、今回は説明される筋の運びに多少の荒っぽさを感じるし、硝子鳥の書き振りも、ああいう「ブランケット」を使うのも、犯人が複数いるのも、この本がアンフェアだという方の指摘もよく分かる。 とは言え、このシリーズ、一作目も結構運と成り行き任せだったし、二作目も博士の正体にちょっとズルいと思うところがあったし、それを承知で作者が創った世界を楽しめればいいんじゃないかと思う気持ちのほうが大。 硝子鳥の正体がすぐに分かったという人が多いけれど、私はいつまで経っても謎解きは初級者で、その分かえって作者の思惑通りに楽しめるのかも。
8投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本当にこのシリーズ大好き。 3作目もとてもとても楽しかった!途中途中で1.2作目の要素が出てきてニヤニヤしちゃった。あと、ジョン!!!ジョンが思ったよりマリアのことを大事( ? )にしてるし、わかりやすいしで可愛いが爆発してました。 でもやっぱり文系だから科学?要素は一切わからなかった!難しいよ!。なぜそうなる…説明会であってもワカラナイヨ。 フェアかアンフェアか評価が別れている作品らしいですが、私はフェアだと思いました。割と直ぐに『硝子鳥』の正体に気がついたし…。真犯人とトリックは全くわからなかったですけどね…笑 本当は少し後に買う予定だったけれど、我慢できなくてすぐに買ってきてよかった。美しくて、ゾクッとするけどとても好みのお話でした
0投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログ2022/02/13読了 今回も早く先が読みたくて時間を忘れて読んでしまった。 まさかそうではないよね…という序盤からの疑いが当たってしまってゾッとした。 殺人トリック、動機に関しては全く予想できず! 次回作を読むのも楽しみ。
1投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログマリアと漣シリーズの第三弾。希少動物密売捜査のためにサンドフォードタワーを訪れた2人に襲いかかるビル爆破事件。そして同時に起こるガラス張りの密室殺人事件。 トリックが本当に難解で、読み終わってもガラスの仕組みが全く分からなかったけど、マリアのターンはハラハラするし、最後は切ない…。
4投稿日: 2022.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリア&漣シリーズの三作目。 今までのシリーズ作品の中で、個人的には一番好きです。 グラスバードには還る場所を見つけて欲しいです。
4投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ不可知の生物 グラスバードをめぐって発生する高層ビルテロと連続殺人事件。マリア&漣が文字通り駆け回る特殊設定ミステリーの傑作。 希少動植物密売の捜査をしていた主人公たちが、高層ビルでテロに巻き込まれてしまう!一方、研究者たちが不思議なガラスの迷宮に閉じ込められてしまい、一人ずつ殺されていく… ジェリーフィッシュから続く特殊設定ミステリーの連作、マリア&漣シリーズの第三弾。いやー待ってました! 今回はガラスの鳥ですか~、これまた期待が膨らみますね。しかも作中に前作までの特殊技術も出てきたりして、ファンにはたまりませんね。 相変わらずミステリーは二転三転、トリックも複雑で手が込みすぎて、こんなのわかんねーよっ しかし、これが最高なんすよね、超精密に組み立てられた謎解きは、本格ミステリーファンをうならせます。そしてなんといってもトリックの中枢であるグラスバード。さてその真相とは… しかも今回は謎解きだけでなく、ハラハラドキドキのアクションシーンもたっぷりあり、読み進む手がとまりませんよ。登場キャラクターもマリア&漣は相変わらずキュートだが、頼りになるジョンもかっこよすぎ! シリーズが進むにしたがってどんどん面白くなる、本当にすごい作品です。圧倒的に★5 特殊設定、本格ミステリー好きには是非お勧めしたい一冊です!
18投稿日: 2022.01.19
powered by ブクログ想像してなかったラストでした。 全員の想いがとても悲しかった。 シリーズもので3作品目。 前の作品もおもしろいけど、これはさらにおもしろいと感じました。
1投稿日: 2021.11.23
powered by ブクログ3作目。全2作ももちろん個人的に面白くて市川さんにハマっていったが、今作は特に凄いと感じた。本格ミステリトリック重視の人はもしかすると不満な部分があるかもしれないが、ストーリー性とか登場人物の心情とかも気になるタイプの私にとっては市川さんのこのシリーズはどツボもの。トリックが毎回理系タイプなのでなかなか文系の自分的には理解に時間がかかるが、あんまりそこは気にならない。 今回は衝撃的な内容だった。グラスバードの正体を知った時の衝撃が物凄かった。このグラスバードが何なのかをいかに早く暴けるかが謎を解く鍵でもある。 他の方の感想を見ると、ミスリードが強引など色々細かい部分の指摘があったので先述したように本格のガチガチミステリー系として読みたい人よりかは、ストーリー性とかも楽しんで読みたい人にめちゃくちゃ向いている。 終わり方はやっぱり切なさを残す感じなので余韻が凄い。色々なことを考えさせられる結末を毎回残してくれるな、と感心。どこか儚く重く切ない美しさの潜む作品。
2投稿日: 2021.10.31
powered by ブクログ* 舞台は高層ビル72階。 所有者の不動産王ヒューは娘と二人で住む。 ここにはメイドのパメラが常駐し、ヒューと 娘のローサの身の回りを一手に担っていた。 ヒューは別会社でも大きな事業を行い、 その会社ではガラスの透過性を利用した 商品開発が進められていた。 ジェリーフィッシュ、ブルーローズと同じく、 科学的な説明と論理、商品化への試行錯誤、 読者としての私は知識が皆無の科学だが、 読んでいてその発想には興味が湧くし、 惹きつけられるのは今回も同様でした。 大富豪ヒューの趣味として集められた幾多の 珍しいモノ、その中でもグラスバード(硝子鳥) は別格。 一眼見れば魅了され、手に入れたい欲求に 囚われ、狂わされる。 グラスバードのエレナとの出会いが、 一人の男と関わる人たちの運命を変えていく。 高層ビルでの爆発に巻き込まれるマリアが パニック状態、脱出不可能な高層の牢屋の中、 逃げ出せるのか。 並行して語られる、異様な環境にいる人たち、 こちらも逃げ出せるのか。 逃げ場の見つからない殺人の謎を解くのは マリアの閃きがヒントになるのだけど、 前後のない突飛な思いつきは警察というより、 探偵を連想させる。 ミステリーで逃げ場のない設定での殺人は、 おそらく王道のはずなのに、読んでラストまで しっかり引き込まれる私は、最も騙されやすい タイプの読み手なんだといつも思う。 ダメだな、成長しないな、と思う反面。 最後まで毎回まんまと楽しめて得だな〜 とも思って自分を慰める。 ジェリーフィッシュ、ブルーローズに引き続き、 市川憂人さんの物語をしっかりたっぷり、 堪能させてもらいました。
9投稿日: 2021.10.03
powered by ブクログ読んでいてどこか気になるところはあったのですが、ラストには完全にやられました。マリア&漣はもちろん、これまでのシリーズに登場したキャラクターや要素も満載で読んでいて楽しかったです。市川さんの作品はミステリーと科学の両立だけでなく、心理描写と物語の構成が本当に素敵。 次回作も楽しみです。
0投稿日: 2021.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
グラスバード=人は見抜き易いトリックだったのと、3作目だというのにいまだにジェリーフィッシュの単語を見るのは正直うんざりです…
0投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〈ここが好き〉 ・犯人当ては難しくない ・光学迷彩布を「ブランケット」 ・小説の土台(設定、背景)が緻密 〈ここが気になる〉 ・シリーズ物で過去作に登場していたキャラクターや創造物もあるので出来ればシリーズ通して読んだ方が面白い ・硝子鳥がいつ人間だと気付くかでこの作品の評価が変わりそう ・読者へのヒントが散りばめ過ぎられている ・理系過ぎる 1980年代だとDNA型鑑定やステルス機はまだまだ目新しい技術だったんですね。
0投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読了後に全体を振り返ってみれば、犯人が複数いることや動機の弱さ、メインとなるトリックの強引さなど、いろいろと残念な点は残る。 しかしながら、「タワー」と「グラスバード」という2つのシーンをサスペンスフルに交互に展開させていく構成、そして「硝子鳥」のおぞましい正体。前2作もよかったが、この著者は読者を話に引きつけるツボを心得ていると思う。 余談だが、読み進めていくときに登場人物の「性別」が気になって仕方なかったのは私だけだろうか。明らかにミスリードを誘うかのような(と私は受け取った)描写がちょこちょこあり、著者のいたずら心を感じた。
3投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリア&漣シリーズ3作目。 今回もパート別にハラハラしながら話が進み、最後に全てが繋がる。同じテーマにまた挑戦するなんて、自分でハードル上げてるけどそこはさすがでした。 ジェリーフィッシュやブルーローズでのネタも出てくるので、1、2未読の方はぜひ読んでからのほうが良いです。 読んだ後切なくなるけど、ミステリーの要素てんこ盛りで面白かった!! 注 以下ネタバレ ただなー...グラスバードの件はムリがあるだろうと。監禁自体はまぁいいとして(良くないけど)、果たして見間違えるだろうか...。というのがちょっと引っかかった。
0投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このシリーズの、物語の構造がとても好き。 場所と時間をずらされるのが、最後に繋がるのがいい。 そしてメインに据えられるモチーフも毎回好み。飛行船、薔薇ときて、今回は硝子。 美しい「硝子鳥」の正体は衝撃的…というか、鳥ではないんだろうなあと思いはしたけど、そういう闇を出されるとは思ってなくて。 (他のレビューを読んで)なるほど形式美というやつなのですね…好き… 登場人物についてはあんまり掘り下げられると辛くなるのでこのくらいがちょうどいいのかな、と思うけど、物足りなくはある。 そんな中で明確にお出しされたジョン→マリアは発展するのかな??
2投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
凄いネタバレです。読むときは、お気をつけて。 途中はマリアがどうやって脱出するのかどきどきでした。下がだめなら、上は常套手段ですが、ジョンが来るとはね。完全にレギュラーですね。 そして、金持ちが飼ってるものなんて、キメラか人だろうと思ってましたが、普通の鳥なのかー、まったく魅力が伝わってこないなー、と思って読み進めてました。なので最後、めちゃくちゃ悔しい思いで謎解きを迎えました。 グラスバードは、産まれもしないし、戻りもしないのね。悲しく終わりました。
1投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログマリア&漣シリーズの3作目。 マリアと漣は、希少動植物の違法密売に関する捜査の一環で、不動産王ヒューのオフィスと自宅がある超高層ビルを訪れたところ、折悪しく起こった爆破テロに巻き込まれてしまいます。 いつもながら猪突猛進型の行動力のおかげで、ヒューの自宅の最上階近くまで昇ってしまっていたマリアは火災に巻き込まれて絶体絶命の危機に。 かたや、ガラスによって迷宮のように区切られた窓のない謎の密室の中では、ヒューの会社の関係者たちが一人また一人と殺されていき… 二つの緊迫したシチュエーションのエピソードが同時進行することで、3作の中での緊迫度はピカイチでした。 特にマリアの危機は、往年の名画「タワーリング・インフェルノ」を想起させられたほどです。 ただ、気嚢式浮遊艇ジェリーフィッシュが空に浮かび、ブルー・ローズが作られ、本作にも様々な先端科学技術が登場するのに、携帯電話なりスマホがないという物語設定はどうなの!? うーん、進んでるのか進んでないのかU国。 そんなこともハラハラに拍車をかけてます(笑) タイトルにあるグラスバード(硝子鳥)にまつわる謎も蠱惑的かつ魅力的、そして悲劇的です。 そしてこのシリーズ、毎作、犯人の動機に胸が痛み、叙情的なラストシーンが鮮烈な印象を残すのですが、本作はこれまでで最も美しく悲しいラストシーンだったと断言します。
1投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ過去の U 国を舞台にした SF 的世界観はそのまま、前2作以上に手の込んだ密室ミステリ。2つのパートが交互に描かれるパターンは変わらないが、これまでと違って刑事パートもスリリングな展開で息つく暇もない。謎の畳み掛けはシリーズ随一。だが、広げまくった風呂敷を回収し切れてない印象は残った。
5投稿日: 2021.04.07
powered by ブクログ例によって二部構成。マリア&漣以外のパートは、少しちゃちだが硝子のクローズドサークル。アンフェアとかそういうことを言いたいわけではないが、謎解きに挑むより、作者の仕掛けに素直に振り回されたほうが楽しい気がする。
1投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ目覚めてみると、そこは窓はなく、灰色の壁がある小さな部屋だった。調べてみると同様な部屋が多くあり、まるで迷宮のようだった。脱出しようにも鍵がかけられていて、抜け出すことができない。そして、第一の殺人が。 時を同じくして、警察は希少な動植物を密売しているという情報を聞き、その顧客とされている不動産王のところへ。そこで爆発が起きる。 「マリア&漣」シリーズの第3弾ですが、テイストとしては第1弾の「ジェリーフィッシュは凍らない」に似た恐怖感でした。一人、また一人と殺人事件が発生し、閉ざされた空間の中で、誰が犯人なのか、読んでいてハラハラしました。 さらに凶器が消えたり、犯人も消えたりと最後まで真相がわからなくなっていて、面白かったです。 内容の構成としては、「グラスバード」というパートと「タワー」というパートの2つが交互に進行していきます。 「グラスバード」では、不動産王ヒューの関係者らが、謎の迷宮に監禁された中で、次々と殺人事件が発生します。特殊なガラスや屈折率といった高度な技術を使って、犯罪を犯していて、難易度Maxでしたが、色々楽しめました。 1984年という日本では昭和の時代にこれだけの技術を発揮していることは、ちょっと疑問に感じ、突飛している印象でしたが、難解なパズルを解いているようで面白かったです。 「タワー」では、マリア&漣が活躍します。爆発されたタワーの中で、どう救っていくのか、マリア自身も助かるのか、ハラハラして読んでいました。 どちらの章も年月日が表示されていて、同時進行だということを提示しています。何かあるとは思っていましたが、後半からの真相が、次から次へと驚きの事実だったので、頭の中はパンク状態でした。一つ一つ整理しないといけないくらい多くの驚きがあったので、衝撃度は凄かったです。 ただ、現実味はあるか?と言ったら、ちょっと疑問かなと思いました。消えた凶器や消えた犯人、「グラスバード」の正体といった近未来的な要素などが、現実的にありえるのかな?と思ってしまいました。 でも発想としては面白かったです。前作や前々作を読んでからの方がおすすめです。ちょいちょい小ネタが出てくるので、より楽しめるかと思います。
0投稿日: 2021.04.02
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―― 幕引きの美しきよ 前作『ブルーローズ』で形式美という話をしたけれど、その形式美にテーマとモチーフの美しさが相俟って、いよいよ極まったな、というのが正直な感想。いよっ! 市川屋! である。 惜しむらくは構造上、どうしても序盤の段階で「硝子鳥」=鳥ではない、という点を読者に認識させてしまうということ。傍点だったり繰り返される表現だったりでそれは明らかで、では鳥ではないなら何か、というところから思考を始められる点が、まぁ何が問題かって云うと探偵役よりもこっちが有利、という一点に尽きるから欠陥ってわけではないんだけど。なんとなくほら試合中に、いまってもしかして敢えてプレー中断するところか? みたいな微妙な空気になるときあるじゃん。あの感じ。 にしても遂に本格ミステリに光学迷彩が導入されましたがどうしましょう。 このテーマ、このモチーフの中でのみ使うことを許されている切り札みたいな。技術の着想そのものはジェリーフィッシュの頃から匂わされているので壮大な伏線のようにも見える。そう考えるとエピローグで姿を消すグラスバードも、第一作のエピローグと重なるようで… 次作にも期待です。☆3.8
1投稿日: 2021.03.30
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再読(2022.01.23) マリア&漣シリーズ第三弾 まさかプロローグとエピローグがそんな繋がり方をするとは…!! 今回もまた見事に引っ掛かりました┏○)) 最後の二転三転のどんでん返しの部分は一気に読み切ってしまう程飲み込まれた。 一気に読み進めて、途中そう言う事だったのか!と戻って読み返して…って感じに市川さんの罠の答え合わせをしつつとても楽しく読み終わりました♪ メイドの動機と言うか復讐の意味が少し軽いかなぁ…と思ったのはキャラ的に冷徹・冷静キャラだったからなのかな? もう少し怒りとかの負の感情を殺害時の状況に込めるだけじゃなくて書いていて欲しかったな。 まぁそうすると多分途轍もなく長くなっちゃうんだろうけど(笑)
0投稿日: 2021.03.29
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この作品でようやくマリアと漣の二人が好きになった。なんでだろう。 肝のトリックは正直理論上ではできるのか?という少々ファンタジーな肩透かしものだったけど、それまでの推理が面白い。 前作がうーんだった分、一気に評価が上がった。 しかしまあまったくもって救いのない話に愕然とする。 どう転んでも地獄。いつから歯車は狂ってしまったのか。 犯人を目の前で失ってしまった二人って、始末書じゃすまないんじゃないの?と思ったりして。
0投稿日: 2021.03.29
powered by ブクログマリア&漣シリーズ第三弾。今回も切ない終わり方だったなぁ…。グラスバードについては予想通りだったものの事件自体がどう転がったのかはわからず。それに犯人と凶器が消えた理由も、後から思えば伏線はあったのがわかったのに読んでいる最中には気付けず。それにしてもマリアも漣もいいキャラしてて二人のやり取りが悲惨な事件の中の一服の清涼剤だわ。ニッセン少佐も気になるし次回作の「ボーンヤードは語らない」が楽しみ。
0投稿日: 2021.03.28
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マリア&漣シリーズの第三弾。 爆弾テロ事件とクローズドサークルの2つが平行して起きる複雑な謎に迫る内容である。犯人に関してはなんとなく「この人かな」という予想があり、それは当たっていたわけだが、その後の真実には気づくことが難しかった。そして『グラスバード』の正体は意外だった上に、それによって起きる醜くも悲しい争いにはとても哀れだという感情を抱いた。 そしてラストシーンがタイトルそのものを示しているのでまだ読んでいない人は、この感想を出来るだけ読まないようにする事をおすすめします。
7投稿日: 2021.03.25
