Reader Store
バラカ 上
バラカ 上
桐野夏生/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

25件)
4.0
5
12
6
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    桐野さんらしく読んでいてずっとキリキリする。 ページは進むのに気は休まらない。 川島という男がとにかくきつい。 支配的でモラハラ気質。 読んでいて おるよね、こういう人 と思ってしまうタイプ。 正直に言うと川島はまだ詰めが甘い。 本当にやばい人間は、周囲や大人には「いい人」に見える。 外面がよく密室でだけ相手を支配する。 その点川島は少しわかりやすい。 それでも十分に不快で現実と地続きの怖さがある。 桐野夏生の描く人物は、フィクションとして割り切れないところがあるからきつい。 今はまだ上巻。 続きは覚悟と体力があるときに読みたい。 夜寝る前はダメ、ゼッタイ!

    6
    投稿日: 2026.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりに桐野夏生を読むが、最初の方で、読むのをやめてしまった。 ブラジルから日本への移住者が、日本での生活が、なかなかうまくいかずに、ドバイにでも出稼ぎに行こうと考えるが、ドバイはイスラム教の地で、お酒が飲めないので行かないというエピソードが書かれていた。 私は以前、仕事で、ドバイによく行っていたので、「あれっ、そうだっけ?」と思った。ドバイでも会食時にお酒を飲んだ記憶があったのだ。ドバイに仕事で行っていたのは、ずいぶん以前のことなので、自分の記憶違いか、あるいはレギュレーションが変わったのかとも思い、ネットで調べてみると、政府の認めたホテルやレストランで、21歳以上の非イスラム教徒は飲酒可能との記載があった。 このエピソードは、話の本筋に関わるものではなかったのであるが、こういう取材不足があると、やはり読む気を失くしてしまう。

    15
    投稿日: 2025.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白くって一気に読みました。 悪魔のような登場人物に嫌悪しながらも、先が気になるので読み進めた感じです。 下巻はこれから読みますが、終わり方はハッピーであってほしい。

    0
    投稿日: 2024.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    地元紙の子供版で、紹介されてて手に取ったが、かなりダークな内容で驚きながら一気に読めた。読んでいて怖くなるような世界に引きこまれた。

    5
    投稿日: 2024.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    震災のため原発4基がすべて爆発! 警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。ノンストップ・ダーク・ロマン。

    0
    投稿日: 2024.01.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    桐生夏生ってホラーチックという先入観があるのか、その存在も知ってるし過去に読んだ作品も面白かったしはずれのない作品を書ける人というイメージをもっているにもかかわらずあんまり読んだことがない。久しぶりにたまたま見かけた『バラカ』という小説を読んでみた。 震災で原発事故が起こった日本が舞台になっている。作品自体も2011年夏頃、つまり東日本大震災と福島第一原発の事故から間もないうちに「小説すばる」での連載が始まり2015年まで続いた。だから途中から震災後であり原発事故である世界は、実際の世のなかとはちょっと違う方向に動いている。いや、あえてより悲惨な状況を描いたのだろう。そんななかを数奇な生まれ育ちの少女バラカ(薔薇香)は生き抜いていく。相関関係が狭すぎる気はするけど、それを凌駕するようなスケールの大きい面白さ。そして、人間関係のもろさと不可解さを感じる。相当過酷な運命を背負った少女の目を通して、人は信じ合えるのかといった命題を問われているよう。そしてどちらかといえば否のような空気を感じてしまう。

    0
    投稿日: 2023.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    被災地でボランティアをしていた老人が見つけた少女・バラカ。 日本からドバイに行った若夫婦の娘がベビースーク(人身売買市場)で売られ、キャリアを積み出産時を逃した沙羅に買われる。また日本に戻る。沙羅に懐かない購入した赤ちゃんに愛情を注げず、また自分が妊娠した為、手放す。 その直後、悪魔としか思えない男と結婚し、その翌日福島で被災。 上巻で様々の話が広げられ収集つくのか心配になるが、下巻に続く。 気分が悪くなる話、登場人物ばかりで、それなのに手が止まらない。

    3
    投稿日: 2023.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    神の恩寵という意味のバラカ。飲んだくれで自己中心的な父親と神にすがる母親に連れられて行ったドバイで母親を失い、人身売買組織に売られ、そこを訪れた日本人の女に買われ、最後は原発事故を起こしたフクシマで行方不明になり、お爺さんに拾われた女の子。日本にたどり着いてからは、周りの人間の自己実現や社会正義の実現のために利用されつつ、自分を見失わずに生き延びた女の子。親代わりになったお爺さんの豊田さんでさえ、バラカに娘のような愛情を抱いていたのか、それとも自分の正義のために彼女を連れていたのか、結局のところはよくわからない。でも、守ってくれる人や見方になってくれる人との途切れ途切れに現れては消えていく儚い繋がりのようなものが、彼女を生き延びさせてきた。神の御加護なのかもしれない。 読者である私の現実の生活などはつまらないもので、冒険も挑戦もなく毎日淡々とすぎていくのだが、桐野さんの書く女はいろんな理由で生き延びるために、それぞれのやり方で戦っている。こういうハードボイルドな女たちを見たいから、私はこの人の本を読むのかなあとぼんやりと考えた。こういう登場人物に、私は耳元で囁いてもらいたいのかもしれない。がんばろう、やっていこう、たたかおう、と。バラカはミロに次ぐヒロインだと思う。 桐野バージョンのフクシマ後の日本では、原発4基が爆発して首都は遷都となっている。8年前の大事故はなかったように全てがコントロールされ、反対派はひっそりと確実に消されていく。東京の高所得層は関西や外国に逃げているため、東京には多国籍の外国人の居住区となっている。被曝した地域は農業もままならないが、同時に帰還地域では、子供たちが学校で楽しく過ごす様子などを広報している。ディストピアではあるが、そんなに驚きがないということに少し驚いた。

    1
    投稿日: 2022.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は東北大震災の現場から始まり、どんな展開になるのかと訝る気持ちばかりだったけれど、読み進めるうちに気分が更に重くなる。 なんて気持ちの悪い男なんだろう… 途中から気分が重いに加えて気持ち悪くなる。 後半どうなるのか… 2022.4.6

    1
    投稿日: 2022.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    日本で起こった大震災と福島第1原発の爆発という現実で起きた出来事が登場することと同じ世界に、ドバイで子供を買うという日本人女性が登場する。 読んでいる私と同じ世界と、地続きにこのディストピアが続いているように感じる。 バラカという少女に起こる数奇な運命に心が傷む。豊田おじいさんとどうか幸せになって....!!

    0
    投稿日: 2021.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    限りなく現実に近いディストピア小説。 移民に宗教、命のマーケット(ベビー・スーク)等、問題山積の物語の箱から振り出された子・バラカ。大震災と原発事故によって、あらゆる人間の恣意のもと、右にも左にも担ぎ出され、祀り上げられる運命の幼い彼女を、初めに救うのは「爺さん決死隊」。彼らの手の中で、幼きバラカは世間から遠ざけられ育っていくが、物語は濁流のように黒く速い流れで、バラカから、あらゆる味方を攫っていく。 10歳の子供に降り掛かるには、あまりにも厳しい現実や判断を突き付けられながらも、バラカは命を躍らせて奔り、生きる。 バラカを巡る善人、悪人も様々に登場するが、物語のスケールと流れが速過ぎて、何人かについては、書き込み不足が否めない感。 特に、あれほどバラカに執着していた二人の父親、カワシマとパウロも、立場は違えど、最後は呆気なくバラカを手放したことが、納得できなかった。 二人の母親については、母と呼べる時間や立場さえ僅かで、本当にバラカが憐れだと感じた。だからこそ、強く生きることができたのかも知れないけれど。 長編の割に展開が速いことと、現実の世界に起きている問題も大きくて孕んで、飽きずに読了できると思う。ステイホームの時間に、ぜひ。

    1
    投稿日: 2021.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物が、なんせヒドイ。 どいつもこいつも、クズ野郎だ! どこまで勝手なヤツらなんだ。 まともな奴が出てこないぞ! でも、そのクズさが凄いために、不愉快になりつつ読むのがとまらなくなった。 そういう意味では、作者の策にハマったのかもしれない。 カワシマとヨシザキのくだりは、読みながら は?と思わずと固まってしまった。 読書で、声出してツッコミしてしまうなんて初めてかもしれない笑

    4
    投稿日: 2020.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私の勝手な印象なのだか、この方のお話は「しんどい」。 でも、今回はそこまでドンヨリしない。 なんでだろう。 下巻でまたドーンとしちゃうのだろうか。 下巻へ続く

    2
    投稿日: 2020.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先週、イギリスで起こった悲劇的な事件にも触れるように、今世界には知らないだけで数限りないくらいの人身売買が繰り広げられている。 自分の生き方を選べる現代だからこそ起こった悲劇。そして、メディアや政府のいうことを信じることの愚かさを教えてくれた気がした。

    1
    投稿日: 2019.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    先を読み急ぎたくなるような小説。最初の三分の二を経過しても主人公が誰かわからないような、これまでにない面白さがあり、また途中から気持ちが悪くなるような展開も、読む意欲を掻き立ててくれる。 

    2
    投稿日: 2019.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々の桐野作品。 10代後半でかなりハマって読み漁っていたのだけれど、 ここ何年かはだいぶご無沙汰で、桐野作品の毒がどう変化しているのかと楽しみに手に取った。 ディストピア小説という事だけれど、東日本大震災など 実際に起きた事が入り交じっておりドキリとする。 登場人物は実在していたら、どの人も好きになれないな、という感じの人ばかりで、流石というか何というか。 原発事故が起こり、放射能危険区域で発見された1人の少女バラカ。 下巻で彼女がどう描かれているか。楽しみ。

    2
    投稿日: 2019.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    リアルとデストピアのない交ぜの小説だ。あの東日本大震災を題材に・・・と思って読むと肩すかしのような、だからこそ、そこはかとなく怖いのだけど。桐野さんは相変わらず筆運びが勇敢で、叙情に流されないところがいい。ハンサムウーマンたるゆえん。さて、結末があるかどうか。

    7
    投稿日: 2019.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今年の夏読書です。 ここ数年やってるんだけど、ナツイチの冊子をてきとうにパラパラして目をつむって指した本を読むのですよ。 ディストピアものは割と好きだし、光浦靖子が絶賛だかって帯に書いてたから今年引いたのは当たりかもー(光浦靖子が好きだと言ってる作品作者はわたしも好きなのと被るので)とうきうきしながら読み始めております。 ちゃんとしたレビューは下巻読んでからにするけど、バラカの境遇が可哀想すぎて読むのがしんどかったし、ドバイの辺りからほんとに先を読み進めるのが辛かったのでこれはほんとに面白い話かもしれないぞ。

    1
    投稿日: 2019.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    (上下巻あわせてのレビューです) 2011年3月11日にこの国を襲った東日本大震災、そして原発事故。本作は、震災によって福島の原発4基全てが爆発し、現実世界の被害を大きく上回る影響を日本が受けたという設定で描かれています。首都は大阪に遷都し、天皇は京都御所に移り、2020年のオリンピックは大阪で開かれ、そして権力に逆らう者は容赦なく粛正されるという、もしかしたらあり得たかもしれないもう一つのディストピア国家・日本を舞台に、かつてドバイで「バラカ」という名前で日本人に養女として売られた少女が、原発をめぐる様々な思惑に立ち向かっていく、というストーリーになります。 個人的にディストピア小説は好きなジャンルで、それを桐野さんが描くのであればもう放っておけないという訳で、さっそく読んでみました。期待通りだったのは物語全体を通して感じられたダークな雰囲気。例えば登場人物はどいつもこいつもエゴむき出しの救いようもない奴らばかりで、読んでいて実にイヤ~な気分になりました。特にバラカの義父である川島の悪漢ぶりはすさまじく、読了後も汚泥のように心の奥に嫌悪感が残りました。また、震災後の東西日本(強者と弱者に言い換えてもいい)の分断、オリンピック、都合の悪い情報が隠蔽される社会などは、現代の日本に対する強烈な皮肉となっており、ここに作家としての桐野さんの矜持のようなものを感じました。非常に立派だと思います。 その一方で、ある章ではキーパーソンだった人物が次の章であっけなく死んでしまったりするあたり、計算して書いたというよりは書きたいから書いた、という著者の衝動がそのまま作品に落とし込まれたような印象を受けました。次の展開が予測しづらくなり物語への吸引力が強まる効果はあったとは思いますが、パウロと川島が邂逅に至る場面やパラカとムラタの再開の場面など、偶然の巡り合わせの連発でリアリティが大きく損なわれているように感じられ、残念ながらこの点はマイナスにせざるを得ないかなあと。ただ、やはり現在進行形の出来事と密な関係にある小説というわけで、フィクション色を強めるためにあえてこういう形にしたのかなあと思えなくもなく、そのあたりは再読時に評価が変わるかもしれません。

    0
    投稿日: 2019.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スピード感が速い。久々一気に読んだ小説。 まだ上巻の為、何がどうなっているのか?これからどうなるのか?全く予測不可能。 出版社に勤める沙羅は独身のまま40歳を超え、子供を望むようになっていた。友人の優子にドバイで養子を購入出来るとの情報をもらい、優子と共にドバイを訪ね、バラカという少女を幼女にし、日本に連れ帰る。 日本に住む日系ブラジル人のパウロとロザにはミカという幼い娘がいた。 酒に飲まれるパウロ。 「精霊の声」教会にのめり込むロザ。 このままでは駄目になると、ドバイに家族で移住するが、パウロは厳しい暑さに身体を壊し、ドバイで働けなくなり、単身ドイツに渡る。 ロザはナニーの仕事が気に入り、ミカと共にドバイに残る。 しかしロザは隣の家の運転手と家を出てミカと共に行方不明になる。 全く先が想像出来ないが、非日常的な世界に一気にのめり込んでしまった。 この先一体どうなるのだろう。。。

    10
    投稿日: 2019.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々電車乗り過ごすレベルに面白い本読んだ。なんていうかわかんないけどこういうジャンル好き。人間の醜い部分を普通のことのように書いてる小説が好き。

    2
    投稿日: 2019.04.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    プロローグは放射線被害警戒区域でバラカが見つかったこと。 生みの母と父、育てようとした母とその夫。二組の男女を中心にとその周りの人たちの生活と想い。馴染める物があり、馴染めない物もある。それぞれの個性が波打ってくる。

    3
    投稿日: 2019.04.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひとびとの欲望を露悪的に描きつつ、ぐいぐい読ませる力は流石。失敗のサイクル、か。身につまされるのう。

    1
    投稿日: 2019.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻。バカラと呼ばれる女の子を巡って翻弄されるふたりの女性。そのふたりの女性を食い物にする男。3.11前と地震発生直後の世界を描く。 川島の異常な行動が不気味さを醸し出したり、ふたりの女性の子どもが欲しいという執着心。震災の描写も詳細であったり、震災を経験したひとには辛いものがあるかもしれません。 ひとはひとりでは生きていけないのだなと、思わずにはいられません。

    1
    投稿日: 2019.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    桐野夏生『バラカ 上』集英社文庫。 登場人物の誰もが異常という何とも奇妙な小説。主人公はバラカなのか、沙羅なのか、それとも悪魔の如き川島なのか……現実と虚構の狭間で背中がざわざわするような嫌な味わいのストーリーが展開する。恐ろしいが、読まずにはいられない。 ブロローグに描かれた東日本大震災による福島原発事故後の被災地。放射能被害警戒区域でボランティアの豊田老人に保護された謎の少女バラカ……次第に明らかになるバラカの出自と数奇な運命…… 果たして下巻では如何なるストーリーが待ち受けているのか。

    8
    投稿日: 2019.03.07