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ダークギャザリング 18
ダークギャザリング 18
近藤憲一/集英社
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総合評価

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    本編だとあらゆるオカルト現象や霊対策に万全の知識と実績を持つと感じられる夜宵のエピソードゼロと言える物語が展開されるこの巻、彼女が如何にして現在のスタンスを手にしたかが描かれるのだけど… 確かに師匠的な存在から知識の源泉は授けられているけど、大半の部分は自身による調査と発想によって会得した能力なんだ…。てか、家族を亡くす大事故に遭ったばかりの小学生が病床で『解剖学の基礎』とか『六法全書』なんて読むんじゃないよ…… 霊について何も知らぬが“空亡”を始末する事は考えていた夜宵はいわば何も武器を持たぬ徒手空拳状態。そのような状態で霊を何とかしようとすれば返り討ちに遭う可能性が高い。だとすれば幸子は霊に関して無知な夜宵に霊と向き合う術を授けた存在と言えるね ただ、彼女にとって想定外だったのは夜宵が霊を躱して生きる少女ではなく、霊を喰らってしまう大物であった点か 霊が見え霊に関する知識を持つ幸子からしても夜宵は特別な存在。だから彼女が対抗策を持たぬ死神に対しても有効手段となる術を見つけられる。…という理屈は判っていても、推定からの実証によって次々と霊を捕らえ、使役していく夜宵は幾ら何でも度が過ぎているね… この巻を読む前の予想だと、この頃の夜宵は戦う術なんて持っていなかったのではないかと想像していたのだけど、どんな霊を前にしても問題なく戦えてるじゃん……。エピソードゼロの時点で強いって何…… 夜宵に関して恐ろしいのは彼女が行う検証がいわゆるトライ・アンド・エラーではない点だね 知識が足りないから推定して実証に移るのは当然としても、そこで目立った失敗を一切していないのはもう別次元といった印象を受ける。勿論、その場その場において想定を超える事態は起きているけど、対処できるよう事前の仕込みは行っているし、想定を超えた事態への対処もすぐに行っている。強化された死神に対して殺されそうになったのが唯一のピンチといったところか その程度で済んでいるのは夜宵が霊との戦いに全力投球、相手を滅ぼす為にあらゆる手を打つつもりで事に当たっているからなのかもしれない エピソードゼロと現在における夜宵の最大の違いを上げるとするならば、情動面が目立つね 事故に遭った為か、霊が見えるようになった為か。感情が乏しくなっていた彼女が幸子の死に心を痛め、父の亡霊に涙し… それらは現在の彼女と全く異なる点であり、そこが違うというのなら彼女は母を取り戻す為に甘さや人間らしさを過去に置いてきたのだと感じられたよ…… 71話、何かとんでもない強者達が一気に登場したんですけど…… バトル漫画だとこういう風に一斉に登場した強者ってより強い存在を引き立てる為に瞬殺されるか、裏切りが発生して内乱を起こすかの二択な印象が強いのだけど、そこに含まれる貞観や彼の弟子の人外っぷりが既に描かれているだけに、同格だろう彼らが霊にあっさり負ける事態の想像が難しい… ただ、彼らをしても太歳星君が倒されたのは「信じられない」というリアクションになる辺り、夜宵の為した事はとんでもないのだと改めて感じられるし、場合によってはここで集まった者より夜宵の方が強い可能性もあるのが別の意味でヤバいが けど、彼らの中でも人外レベルが含まれているともきっちり描かれているね。離れた場所にいる相手を殺気だけで血だらけにした戍法師は過去エピソード含めてヤバさで構成されているかのような存在だ…… そんな相手に狙われた夜宵、これからは対霊能力者との戦いも巻き起こるのだろうか…?

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    投稿日: 2025.08.15