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powered by ブクログ3人の少女から迫られる学園ラブコメの主人公の元に迫り来る、ファンタジー展開やSF展開。そして「なんでもあり」がやってくる。 メタフィクションなスラップスティック。しかも小説論であり創作論でもあるかも。でもやはり学園ラブコメなのです。
0投稿日: 2024.05.25
powered by ブクログガガガらしいハチャメチャな1冊。 ハチャメチャを楽しみました。読者への挑戦状に号泣。数々の名作達に感激。この作品を面白かったと思える人が好き。
0投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ突拍子のなさのなさ 草野原々は北海道大学のパンフで知って、その時から気になってゐた。その後ニコニコ動画で、メタ牛乳を飲んだら体内に日本ができたといふ、慶応大SF研自主制作映画も見たりした。 しかしはじめて読んだこの作品は、あまりうまくない。筒井のパプリカをめざした結果、生煮えになったみたいなものだ。 1章はまだくだらなくても、2章以降はメタってのが最初からわかってゐるのだから、もっとはっちゃけちゃへばいいのに案外まともだ。予定調和的に進んでいき、展開としてつまらない。描写もラノベなので、平平凡凡たる文章で退屈だった。 ちなみに4章に唐突に大江健三郎が出てきて、びっくり。「壊す人」は『同時代ゲーム』から。あとSF作家の樋口恭介の名も出る。
0投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログメタラブコメ、脱構築ラノベ、そんなラベリングされそうなラノベ。 撲殺天使ドクロちゃんとか左巻き式ラストリゾートとか好きな人達は好きになれそうな小説かなと思う。 ただ、草野原々好きとしては、無茶苦茶理論バカSF要素が少な目だったかな。 良くも悪くもガガガ文庫読者に合わせて書いた作品ですね。
0投稿日: 2022.04.24
powered by ブクログほぼテンプレ情報しかないような学園ラブコメ。ばたばたと登場したヒロインたちに取り合われた主人公は20ページ足らずで勢いのまま死んだ。 そして現れたのが「ラブコメの場」を維持すべく主人公に接触した「言及塔まどか(虚構を作る力の擬人化)」。 「ラブコメなんて作ったことないから、どうしていいかわかんなかったんだよ!」 ラブコメの場が揺らげば、ファンタジーが、SFが、ホラーが、ミステリが侵食し……整合性の取れなくなった物語は「なんでもあり」の侵入で台無しになってしまう。 果たして主人公らはラブコメの世界を守り抜くことができるのか…。 実験的SFラノベ。 個人的には、もうちょっとベースラインの学園ラブコメなラノベ部分とキャラクター描写を丁寧にやってほしかったかな…。まあそういう実験なので仕方ないですがやっぱりメタって読んでてさめちゃうよね、という感じでした。
0投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログ「出版社や編集者は悪であるが、一番の究極的な邪悪はなんといったって作者だ」 カオスofカオス こういうのライトノベル黎明期にいっぱいあったよね。それを百倍レベルアップした感じ。
0投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自虐的に「山なしオチなし意味なし」などと呼ぶジャンルもあるが、実際に意味がないのは‘なんでもあり‘の方なのだろう。情報量は生起確率の逆数、‘なんでもあり‘なら情報量はない。
0投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログ"学園ラブコメ"の主人公・高城圭は、この世界の構成力が弱まり、"なんでもあり"による侵略の危機に瀕していると伝えられる。さらに、干渉を始める"学園ファンタジー"や"SF"。果たして圭は"学園ラブコメ"を全うできるのか。 物語は通常、語られるキャラクターと、それを読む読者という2者によって成立する。しかし本書では読者とキャラクターの間に、ラブコメやSFといったジャンル概念や、虚構を作る力そのものといった新たな階層が登場する。むしろラブコメなどの概念こそが本書のキャラクターであり、表紙の描かれるキャラたちは作中作のキャラと言えるかもしれない。 フィクションという概念そのものをフィクションという枠に落とし込むことで、そもそもフィクションとか、物語とは何なのか、その構成要件を探る実験的コメディ。 冒頭で違和感を感じるかもしれないが、そのまま32ページまで読めば、ハイテンションで最後まで引きずられます。
1投稿日: 2019.05.05
powered by ブクログ正直、ライトノベルレーベルに置いていいものか。予めSFやメタフィクション、突拍子のなさを期待して読み始めないと、かなり好き嫌いの分かれる話だと思った。実験小説過ぎる。 入れ子構造や、話の随所、特に冒頭部には『果てしない物語』のオマージュが見られる。だからSF作品をモチーフとしない、モモがいるのかなぁと思ったり。 結局は楽しめたけど、読みやすいとは言い難い。(今回は意識的かも知れないけど)情景でなく、状況や状態をテキストとして出力している感じがあって、原々の文章は、正直あまり好みではない。
1投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログこれは学園ラブコメです。 ラブコメ主人公とヒロイン達、メタフィクション的存在の言及塔まどか。物語とは、キャラクターとは…私は何を読んでいたのだろうかと思わず唸ってしまった。 物語はなんでもありの進行を止めるために進み、最終章ではあとがきで現実を呼び戻し、『これは学園ラブコメです』の構成自体で物語強度を増す…どういう頭をしていたらこんな物語が思いつくんだ…いや、本当になんでもありなんだけど、読めてしまうのがすごい。 大事なことなのでもう一度、これは学園ラブコメです。あとがきでも言っているからね。
0投稿日: 2019.04.29
