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周五郎少年文庫 黄色毒矢事件―少年探偵春田龍介―(新潮文庫)
周五郎少年文庫 黄色毒矢事件―少年探偵春田龍介―(新潮文庫)
山本周五郎、末國善己/新潮社
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総合評価

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    「僕、春田龍介です」 中学生ながらにして機略縦横、剛勇無比の快男児、春田少年による規格外の活躍を描いた探偵冒険小説。 折目正しい品行方正な人物なのかと思いきや、かなりアグレッシブでマッシヴで意外と短気でバイオレンスな日本男児。 この一冊の作品集の中だけでも少年文庫物語としての進化が見て取れる。 「幽霊屋敷の殺人」ではまるで本格ミステリーの様相。そこに幽霊という不可解さが加わって面白い。 「謎の頸飾事件」は正統派。春田少年の鋭い推理を楽しめる作品。 「黄色毒矢事件」の不気味さと緊張感は素晴らしい。頭脳のキレも遺憾無く発揮される。 が、「ウラルの東」の頃には事件のスケールは大きくなって大立ち回りを演じるのだが、いかんせん超人度合いが過ぎるというか、ほとんど推理をする事もなくなっている。なんといっても最後の一行にびっくり。え、そっち?という感じ。 1刷 2021.6.2

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    投稿日: 2021.06.24
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    周五郎が「稼ぎ原稿」として意に沿わぬながら少年少女向けに執筆をした作品。確かに少年向けの文体で、著者が別人かと思うほど見まごうたが、昭和の活劇の匂いがプンプンして結構楽しめた。なぜ中学2年生が車を乗り回すのだ。2018.11.15

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    投稿日: 2018.11.15