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新冷戦時代の超克―「持たざる国」日本の流儀―(新潮新書)
新冷戦時代の超克―「持たざる国」日本の流儀―(新潮新書)
片山杜秀/新潮社
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総合評価

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    中国とロシアは、ひとりの人間が権力を握っている方が社会も安定して成長もできる、という新しいモデルを実現したポストモダン国家ともいえる 民主主義は資本主義が右肩上がりの間だけうまく機能する精度です 日本の場合、官僚、自民党の派閥、野党、圧力団体という多言連立方程式で、諸力の合成や反発も起き、いつの間にかだれが考えたかわからないものが実現するというかたちで長く来た 西ドイツ 第4代首相 社会民主党 ウィリー・ブラント 首相就任から一貫して東側との融和を目指した アデナウアーは東側に冷酷 これからはブラント的なバランス感覚と歴史意識に基づいた外交をこの国にどう取り戻し育てていくかが、日本生き残りの課題となるだろう 日本にアデナウアーやブラントはありえても、ドゴールなみの自主独立路線はまず無理かと思います。 アデナウアー/安倍晋三的な政治家と、東アジア共同体を提唱した鳩山由紀夫/ブラント的な政治家の交代を繰り返し、デタントとテンションのサイクルを循環させて多国間のバランスを巧みに取り続け、生き残りを測るというような、戦後西ドイツ以上に難しい舵取りを迫られていくでしょう この国がブラントのような外交力を発揮して、ソフトな冷戦を上手に持続できなければ、中国かロシアあるいはその両方の軍事基地を置くような協定を、圧力によって結ばされるようなケースは想像できなくはない 日本の現状は右傾化したのではなく、アメリカが弱った文の負担が増えているだけとみなすべきでしょう ドイツがすべての罪をナチスにおしつけて戦後を切り抜けているように、政治家にとって屈辱的かもしれませんが、日本もアメリカの押しつけ憲法を盾にして逃げ口上に使い、大きなリスクを避けるほうが賢明だと思います。

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    投稿日: 2019.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中国とアメリカの関係は、紆余曲折はあっても、基本的には経済面ではこれからも深まっていく。安全保障上の緊張を当面強く含んだうえで。西太平洋、東アジアに冷戦のフロントが保たれ続け、ギクシャクする。

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    投稿日: 2019.04.06