
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・内省と他者からの見え方、見られ方の差分 ・会話しながら別のことを考えている時の感覚と、 ・寝る前にその日あった会話の前後を思い起こして反芻する感覚 ・後味の悪い補足好き (二体の手は縫い付けられている) ・蘭々の頭悪い感じの地の文 ・佐藤さんが。佐藤さんが。 ・ラスト、冒頭で飲み込んでしまった蛾の卵のように、自身も10階の職場に卵を産み、蛹になろうとしている?(自身が虫になり職場に卵を産み、羽ばたいていった?) ・目玉模様と触覚を見て空腹を覚えたのはなぜ? フェロモン?
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログ不条理小説なのか幻想小説なのかジャンル分けはよく分からないけど三篇収録の中編集。 文字数ぎっしり、ページいっぱい文字、というタイプの文章です。読んで爽快、というタイプのお話ではなく、日常の細々とした違和感が積み重なって…まあ、嫌な気持ちになる系のお話でした。私は合わなくて、最後はほぼ飛ばし読み。 「工場」はまるでラジオを聴いているような感覚。密度の高い実況にたまに混戦した音声が混じるような。とにかく物理的に文字数が多い。ページにぎっしり文字が書いてあり、時系列や場面を無視した文章やフレーズがたまに挟まってくる。とにかく活字を浴びたい人におすすめしたい。 物語の流れや結末は目新しくはないけれど、このぎっしり書き込む様式が「実験的」で「斬新」なのかしら。芥川賞受賞作家さんだからたぶん「プロ受け」のする文章なんだろうな。私はよく分からなかったし心地よいとは思えず…。 「ディスカス忌」は文字ぎっしりではないけれど、何を感じとっていいのか…少なくとも美しい友情や何かでないことは確か。 「いこぼれのむし」。これが特にダメだった。タイトル通り、虫が出てきます。あまり綺麗じゃない話しで、今でも胸がムカムカしてる。人間関係も最悪で、こんな職場絶対嫌だ。 この作家さんは二作目はいいかな…と思ってしまったけど、好きな人にはすごくハマると思うよ!
9投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ読みにくい 工場のくだりが長いし何となくこういう結末だろうというのが読んでて分かってしまった 読み終わっても何かを考えさせられる事もなく、また著者が読み手に感じ取ってほしい事が見えなかった。
1投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログ「工場」は文章が読みづらくて苦戦。 どれも面白いかと言われたら面白くはないし、人には勧められないけど、靴の裏にこびりついたガムみたいに、頭に残る。たまに思い出す。
1投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログまさに「ライトなカフカ」。 今という時代で生きることの 耐えられない違和感。 久しぶりに「読みたくなる」新しい作家さんに 出会えて嬉しい。
5投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ街のすべてが工場で 成り立っているような 巨大な工場がある そこで働くことは誇らしい ことらしい いったいなんの工場なのか? 自分の仕事は なんのためにあるのか はたして必要なのか? それぞれが疑問に思いながら 毎日過ごす 工場特有の鳥がいる 工場特有の動物がいる 工場特有のトカゲがいる 謎は深まるばかり 小学生の書いた研究論文が 校正に回されてくる そしてそれは シュレッダーに回されるのだろうか きっとそうだろうな そして黒いウは‥ いこぼれのむしを読んでから また工場を読むと なんだか はっ!とする言葉があったりする これは 永遠に読むのを やめられないのかもしれない! 何かを求めてはいけない そんな小説かもしれない
87投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ他の方も言ってることだけど、とても読みやすく、現代版カフカのような空気感を感じた。読んでいる間の映像は常にこの装丁のような灰色で満ちている。少しも明るさや陽気さは感じない。 嫌いじゃない。 でも、個人的にはもう少し何かが起きて欲しかった。 タイトルになってるいない他の作品もすきだけど、なんとなく何かが物足りない。私にとっては。
1投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ何を作っているか不明な巨大な工場で働く人々の生活を細かく描写した作品。 特に派遣社員や契約社員と言った立場が弱い人達の心情がリアルに描かれる。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ読んでいる間ずっと不穏だった。 私の生活の中に暗い雰囲気が入り"混む"。 工場で勤務する普通の日常のはずなのに...。 どこかおかしい。何が起きてるのか。 何も起きていないのか。 読み進める手が止まらない一冊。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ安部公房やカフカに通ずるような、不穏で不条理な世界観がとても好きだった。 時間軸や視点が交錯する文章も、作品に立体感がもたらされているように思えて面白かった。 改行が少ない文章の特徴も、読みにくさはなく、世界観に引き込まれてズンズンに読み進められた。
10投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ屋上緑化に苔の研究ってところが私的には魅力的でした。いろいろな人の人生が交差していて、伏線回収が面白かったです!
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ不思議な雰囲気の中に、なんて事のない日常が描かれるがその平凡な日々に不気味さを覚えていく。 ただ、売り出し文句(帯)が少し過剰なのではないかと文句を言いたくなってしまいます。笑 ページ数を確認する度に、あれ、、もうあと残り20ページしかないけどそろそろ急展開来るのかな?と不安になりました。 わざとなのだと思いますが段落や改行がほぼ無く、非常に読みにくかった。 やはり読解力は低いのかもしれないです。 何か大きな事件が起きるわけでは無く、 日常のなかの何か気持ち悪く感じるミステリーや、考察120%で楽しみたい方にはおすすめです。 他2作品短編が収録されていますが、すみません。ギブアップです。またの機会に読めたらと思います。
4投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ出てくる人 「いそうでいない」 「でもいそうな気もする」 みたいな、不思議というか不安定というか。 空気感は独特だったけど、私は完全に置いていかれた。 人間をじわじわ鵜にする工場の話なの??
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ結局作者は何を表現したかったんだろう。思考力、想像力に欠ける自分には理解できなかった。 帯の文句がハードル上げすぎな気が。。。 不思議な世界に浸りたいなら村上春樹でいいかな。
1投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと奇妙なままで終わった。主人公、コケ、古笛、後藤、老人、孫、兄、恋人、工場、生き物、仕事、職員、、出てくるもの全てが奇妙。工場の敷地てわ生活ができるなんてあるの??ベースのような印象を受けた。工場にしかいない鳥とか!こわい。しかもそれが鵜の一種ということで、カワウとかウミウという言葉がたくさん出てきたんだけど、、それも気持ち悪かった。そして最後も???で終わった。黒い鵜の正体は職員なの?わからない。 そして他の2つもよくわからなかった。熱帯魚好きの男の出産祝い。相手の女性はきっと餌の海老をもらっていた子なんだろう。なんで男性は死んだの? 三つ目もよくわからない。よくありそうな会社のシーンなんだろうけど。女の嫌さも十分あったけど、男の嫌さもあった。これも登場人物がほとんどひどい。でもリアルな思いで安心もしたし悲しくもなった。 読み終わりはモヤモヤしたけど、楽しかった。
1投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ「何のために働いてるのか」「今やってることは何なのか」。 不思議な世界観の中で淡々と進む物語なのに、気づけば自分の働き方にも重なる。 3編構成で、大きなオチもなく静かに終わっていく。物足りなさもあるけど、その淡々さが逆に日常のリアルを際立たせてくる。 もっと展開を期待していた分、少し消化不良。でも、たぶんそれがこの作品の狙いなんだろう。 複数の人物視点から描かれる出来事は、同じ事実でも全然違う意味を持つ。その感じが、まさに現実そのもの。
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログわかりにくい オチもない 何かが変だと言うキャッチフレーズに惹かれて買ったが何が変なのかもよくわからなかった 雰囲気は好き
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ『工場』 工場で働けたことは幸運なことだ。 正社員ではないことや、仕事内容や、存在理由に、若干疑問は残るものの。 日々目の前にある仕事をこなしていけば、時間は過ぎ去る。 疑問は……、とりあえず棚上げしておこう。 従順に、ひたすら働くこと。 そうして人間は、動物に戻っていく。 解説には「ライトなカフカ」とあったけれど、私はカフカとは少し違うように感じた。 『ディスカス忌』 昭和初期くらいによく見受けられる文体で書かれているが、内容は明らかに昭和初期ではない。 ディスカスの遺伝と、人間の遺伝と。 浦部はそれを同等のものとして研究しているような節もあって。 浦部は一体、なぜ死んだのか。 「僕」は一体、何を怖れているのか。 『いこぼれのむし』 皆、自分の見たいものだけを見る。 だから同じ職場で働きながらも、微妙に世界が食い違っている。 勘違いしたまま、勘違いしていることにも、勘違いされていることにも気付かない。 そういうことはよくあることで、むしろそういうことしかないとさえ言える。 気が付いたら虫でいっぱいで、底の方の虫はつぶされる。 虫の存在に気付いてしまったら嫌悪感でいっぱいになるので、むしろ気が付かない方が良い。 見ていなければ、普通に過ごせる。 でも虫はいつも腹の中にいるのかもしれない。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯の文言で完全に「ホラーだ!!!」と思っていたので、 別にホラーではなかった……ッッ!!!(衝撃の事実) この工場…仕事内容とか… よく考えるとなにかおかしいですよね… (ただしホラーではない)って感じだった! なんというか、働く上でのヤバさというか… 日常を不穏に感じさせるような物語ぽくて、 個人的には苦手な部類だったかなぁ……。 ディスカスの作品がキャラのとっつきやすさや、 お魚の話がちょいちょい面白くて なんだかんだ3つの中で一番読みやすかった!
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ製品不明の大工場にわんさか人が集まっていて、一つの街を作っている。工場には真っ黒の工場ウと呼ばれる鳥と肥大化したモルモットのような姿のヌートリアが繁殖し、さらに増え続けている。何を生き甲斐にしているのかわからない意味のない仕事をしている勤務者。オチとしてカフカの「変身」のような場面が最後に衝撃的に現れるが、そこを引っ張り出すのにもう少しストーリーを短くできたのでは、と感じた。2025.7.29
0投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログこれは何のための仕事なのか、どこから来て何に繋がっている仕事なのか、そしてこの巨大工場は何を作っているのか。それらが分からない労働。目的や繋がりが分からない労働は働き手を無気力にし、探究心を奪う。
3投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作業に意味などなくてもいい、とにかく人間に仕事を与えるための工場? 工場はなにかしらの世界の縮図として描かれているのかと思ったけど結局よくわからんかった。 工場ウ、洗濯機トカゲ、灰色ヌートリアのレポートはおもしろかったし、もっと知りたかった。 工場ウから黒のインクを絞ってんのか?と思ったけど、最後に働いていた人がウになってしまったのはなに??? 工場ウ(ただただ群れてそこにいるだけの存在)が無為に工場で働く人間たちの成れの果てだとして、 ときどき連れて行かれて搾り取られて(=労力として消費されて?orトナーとして本当に搾り取られて?)、やせ細ったらまた群れに戻されると…。 もしくはシュレッダー女がウになったのは、ただ単に頭がイカれたのか、居眠りして夢みてるのか? ところどころ時間軸がごちゃごちゃになってたり、改行や構成が妙だったり、そういう文体も合わせて「なんか変」を感じて楽しむものなのかもしれないけど、私はただただ読みづらく感じてしまったなぁ。
1投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ確かに何かがおかしいのだが、それはそれでというかそれなりに読み進めてしまい、唐突に終了する表題作も後の二作も、うーん。面白いのか、これ?
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログとにかく全編通して薄ら居心地悪く、薄気味悪く、落ち着かない。特に食事のシーンは、こんなに嫌な感じのする食事があるか!というくらいゾワゾワする。 読んでいる間中少しずつ生気を削られていくような妙な力があって、それが魅力でもあるのかもしれないが、2周目を読むのはちょっとしんどい。 特に虫嫌いはやめておいた方がいい。 コロコロと語り手や時系列が変わる形態は「意識の流れ」っぽくて面白い。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ「工場」 2010年第42回新潮新人賞 2013年第30回織田作之助賞 不可思議な巨大工場での日々 三人の従業員の視点から 契約社員の女 その兄の派遣社員の男 研究者の正社員の男 非現実的な工場を寓話的に描き 現実的な作業、働くという持続性を 一つの社会として完結する中に読む…のかな? 次作「穴」で芥川賞作家となる事を予測させる作風 「ディスカス忌」 熱帯魚の飼育をする金持の男 若い妻と結婚して子供が産まれる 友人ふたりはお祝いに行く その後金持の男は妻子を残して亡くなるが その理由はわからない 語部の僕は不妊について悩み熱帯魚の繁殖 金持夫婦の生殖について蝕むように純文的に いわゆるわからないという 「いこぼれむし」 心身の失調から虫の幻視 いこぼれるは、溢れる感じかな 主人公の女性の不安感を表現、というか 彼女には実像として見えている 同じ職場の同僚である他人達との コミュニケーションとパワーバランス その違和感を不穏に
98投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ自分には難しかった…! 語り手が3人で入れ替わる形式、時間軸もどこかおかしくて、頭の中をかき混ぜられるような感覚だった。 他に収録されてる、「ディスカス忌」「いこぼれのむし」もどこかにずっと違和感を感じさせる、変な恐怖があって、世にも奇妙な物語の世界に迷い込んだような感覚だった。
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ「工場」ただただ工場の中の日常を書き連ねていて、起承転結が特になく、物語というより日記のような読後感を得た。 「いこぼれのむし」割と読みやすかった。何を伝えたいのかはよく分からないまま終わった。 「ディスカス忌」ほぼ印象に残ってない。 書店で帯を読んで、面白そう!と思ったが、期待しすぎてしまった気がする。 まあ、自分の読解力や想像力が乏しいんだろうな…
1投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ少し難解で、今は誰の話なのか分かりずらかった。 話は工場で働く人たちの日常なのだがどこか不思議で気持ち悪さが残る。
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ不思議な文章だった。ずっと気持ち悪い感覚が残るいい作品でした。話は基本的に多視点で述べられるが、人が変わるだけでこんなにも印象が変わるのかと考えさせられるものでした。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ一歩外から見ると仕事とかその中での人間関係ってこんなに気色悪いものなんだけど、自分が働いている時にはあんまり気付けない。 常々仕事なんかクソだと思いながら働いている私からするとかなり共感できる部分が多いけど、分からない人には全く刺さらないだろう。 『工場』は労働と人間の関係が抽象的というか、引いた目線で表現されているのに対して、『いこぼれのむし』は労働によって無作為に集められた人間のどうしようもない相容れなさを近い視点で描く。正直かなりキツイ、同僚は家族だなんて言うやつは個人的にはぶん殴りたいと思う。どちらかと言うと私も職場から排斥される方だろう。 三編ともに人間以外の生き物に存在感がある。物語に生々しさが出ていて、大体それは気色悪さにつながる。『ディスカス忌』は特にそれが強い。
4投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログむかし不条理って好きだった気がした あんまり面白くなかった。ユーモアが基本的に刺さらなかったのかも。 読後感の悪さはまあちゃんと感じられた。
0投稿日: 2025.04.20
powered by ブクログ唐突に視点や場面が変わり読みづらかった。 この読みにくさも終盤への伏線なのかな...?と思い読み進めていましたがそうではなかったみたい。 ですが、作者様のただただ時間が過ぎていくだけの工場勤務の記憶が酷くつまらないものだったんだろうなと思いました。 工場、そういうとこあるよな〜〜と時々共感して読んでしまいました。
0投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログなんだこの小説...。 ずっと何かがありそうな雰囲気で続く各話にオチはなく、話の筋を抜きにして引き込まれるほどの世界観も感じなかったので、おそらく私には合わなかった。
1投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ終始うっすら気味が悪い。 とはいえ世にも奇妙な物語みたいに次に何が起こるのか、怖いもの見たさで惹かれるようなが何かがあるわけでもなく(というかよく分からない終わり方をされる)、いまいちどういう楽しみ方をすればいいのかピンときませんでした。
0投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ初めて読む作家さんの作品。 収録されている3遍で、好みは いこぼれのむし>工場>>>ディスカス忌 いこぼれのむしと工場は、この仕事意味あるの?という仕事をただ淡々と行うという点で少し似ている。いこぼれのむしのほうが人物の内面描写が多くて読みやすい(視点変化は多い)。 工場は読みにくさとそれに伴う意識の分散も魅力のうちだと思った。 同作者のほかの作品も読みたい。
0投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ不気味な面白さだった! はじめは工場についてで、 不穏な描写と、発展の象徴とのギャップに心穏やかに読めず笑 けど、次第に工事で働く一職員たちの視点で後半の物語は語られていく。 何気ない日常にある、何気ない悪意がとてもリアルで読み進める手が遅くなるくらいじっとりしていて読み応えあり、、。 癖になる文体で、他の作品も読みたいと思った
0投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ工場、ディスカス忌、いこぼれのむしの3篇どれももうホラーで一番恐ろしいのは人間! 工場が一番まともくらいの感覚。 他人のことなんて、絶対にわからないのに、わかったように毎日が過ぎていく不思議。その事を日々の中で、小説でこうしてハッと見せられることがある。 人間はすごいバランスで保っている。
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ「いこぼれのむし」から感じたのは 主観と客観のあまりのずれ 意思疎通の難しさに非常に共感した 表題作「工場」はあまりに不思議な世界で どう読めばいいか正直戸惑っている これからどなたかの考察でも読んでみることにする
0投稿日: 2025.03.08
powered by ブクログすごい話題作だから読んでみたけどまさかの短編集で(ちゃんとみない私が悪いw)題名の工場は微妙だった、、、 書き手がコロコロ変わって、大抵行開けたりするけどこれは急に変わるから分からず、難しすぎた。そしてそもそも論癖ありすぎるから難しい! 最後の芋虫のやつはちょうど良い気持ち悪さと人間のあるあるの気持ち悪さで最高だった笑
8投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ頭に浮かんだのは富山県にある工場 地元の人にとっては有名で近所の誰かはそこで働いている しかしその工場で生産性の無い仕事をしているやる気のない人達 自分が何を作って何をチェックしているのか知らずにただ言われたことだけを黙々とやるだけの仕事... 意味あるのか? とても不思議だけど、田舎の腐った大企業なんてこんな感じだよねと腑に落ちた 世にも奇妙な物語のような結末にゾゾゾ...となる 高瀬隼子さんの本が好きな人は好きだと思う 3つの短編集で、中でも『いこぼれのむし』が特にすきだった 小山田浩子さんにハマりそう
12投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ3つの話が収録された中編集。 表題作の「工場」は、工場で働き始めることになった男女3人にフォーカスした物語。 3人は何を生産しているのかも定かでない工場で、それぞれ別の部門で働いているが、いずれも、なんのためにこの仕事があるのかがわからず、不可解に感じながらも日々職務をこなしていく様子が描かれる。 シーンが急に切り替わる構成になっていて、どこかつげ義春や最近のジブリ感がある摩訶不思議な小説といえる。
0投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ個性的な文章 短編がいくつか入っているうちの、タイトルにもある「工場」は特に文章が個性的。改行しない長文なので、人によっては読みづらいかもしれないけれど、そこが独特な空気感を作っている。メッセージをきちんと受け止めきれているか自信がもてないところはあるけれど、個人的には読んで良かったと思う一冊だった。
0投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ「工場」「ディスカス忌」「いこぼれのむし」の3編。 表題作は語り手が3人いる。あともう、雰囲気が灰色。 個人的には「いこぼれのむし」が一番好みだった。 すごくこう…モヤっとするのだが、実際あるよなーと思った。一番身近だったからかも。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ工場は事前に主人公になる人物が三人いることを頭に入れておかないと、途中でよくわからなくなる。 場面や心情をあらわにしている人間がよく変わるがイマイチわかりずらいのでサクサク読むよか、じっくり読んだ方が良い。 話は爽快なオチとか読み終わった後のスッキリ感はない。世にも奇妙な物語を不気味なエッセンスを希釈して私たちの日常やらに少し寄り添った感じである。 正直私は「ディスカス忌」と「いこぼれのむし」のほうが好みであった。 ディスカス忌の方は分かりやすいしスルスル話が入ってきた。これは自分が熱帯魚に明るい部分があるからかもしれない。 いこぼれのむしは読んだ後に、いや読んでいる途中にも節々のリアルさに気分が悪くなった。登場する多くの人物の主張にに頷くことができるし、実際こういう人はいるよなと感じた。また、途中プレゼントを受け取った側の心中が描写されるのだが…。心がキュッとなった。 職場の微妙な、大人が集まって居場所を作っているところの独特な雰囲気が良く伝わってきた。 どの話も読み手のライブイベントの経過によって印象が強く変わる話だと思った。
0投稿日: 2025.01.14
powered by ブクログ中編が3本、どれもよかった。最近は死んだ人の本の方がおもしろいことが多いということがわかってきたので新しい作家をあまり読まないんだけど、ジャケ買いで当たるとやはり嬉しい。 モノローグの雰囲気がなんとなく『中二階』を思い出す感じで、好き。 金井美恵子氏の解説がひどくつまらないこと以外はいい本でした。
0投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログ小山田さんと柴崎さんと、近くに平積みされて、共に初挑戦でしたが、お2人とも芥川賞の純文学派で、率直に難しかったです。工場の異なる職場で働く3人の日常か非日常か?を描く。ほか硬派な合計3編でした。
19投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひとつの街…っていうか市くらいありそうなボリュームの敷地を持つ工場で働くことになった3人。 工場は異様な広大さで、南北を分つ大河があり、それに架かる巨大な橋があり、橋は自動車やバスがひっきりなしに往来している。 工場の敷地内には、レストランから旅行代理店から住宅街から釣り堀から何でもあり、っていうか、逆に無いのん何よ?ってぐらい何でもある。 なんなら、工場敷地内の固有種の動物までいて、え?ってなる。 この辺りの人は、何かしらこの工場に関わる仕事に従事していて、小学生時代は社会科見学に訪れるほどなのに、この工場の業種が全く書かれてなくて不気味だし、この3人が工場で従事する内容の関係性が全く見出せないのも気持ち悪い。 仕事内容も、えらい丁寧に細かい描写なんだけど、その作業目的が何って書いてないのも、薄気味悪い。 そしてこういう、不気味で気味悪い雰囲気、好きだなぁ。 仕事って、従業員は職位(ここでいうところの、正社・契約・派遣)別の歯車にならざるを得なくて、コレってなんのためにやってんすかね?って思いながらも、まあなんやかんや言うて繰り返しやってる。 目的もわからずやる作業って、単純であるほど、自由度が高いほど、なんか不安になるんよな。 そして、最後は工場ウになっちゃうんよね、牛山妹。 そうやって、なんだかわかんない仕事だけど、その工場の歯車=固有種として生きていくってこと? あるいは、契約社員の牛山妹は、工場ウになって使い捨てみたいな扱いを工場から受けるってこと? またまたあるいは、印刷課分室の人が工場ウを羽交締めにしてるシーンがあって、多分海に近い河に捨ててるんだろうけど、印刷関連で、工場ウは黒いトナーに見立てられているってこと? あ、でもトナーは結局、使い捨てか。 なんか色々考えちゃう。 牛山妹の面接も後藤さんで、古笛さんが参加したウォークラリーとかの担当も後藤さんだけど、違う後藤さんだけど何で一緒にしてん?って思ったり、なんかイチイチ気持ち悪い(いい意味で)。 p39に、牛山兄が従事する書類等への赤入れ作業の際に登場する、「メンタルケア・ヘルスブック」が、「いこぼれのむし」にも登場してて笑えた。 繋がってんのかな? この、「いこぼれのむし」も気持ち悪い雰囲気で面白かった。 (が、元来虫苦手なので、いちいち虫のくだりは背筋がぞぞっとした。)
6投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ小山田浩子『工場』読了。なにしてるかよくわからないと言われがちな化学メーカーの人間としては書店のポップにひかれるがままに手に取ったけれど描かれる工場や組織、語り手のつかみどころのなさたるや。現代の労働(階級)を題とした不条理文学と言えなくもないが、単にそういうものでもなく。
1投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ「工場」が一番好き。不思議な世界観でうっすら嫌な夢をずっと見ているような気持ち悪さが面白い。文章の構成は確かに最初読みにくいと思ったけど、慣れてくれば場面の転換や時系列の前後も把握できるようになった。
2投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログ大きな工場の話。 工場で、ただひたすらシュレッダーをするパートタイムの女性。 工場で、コケによる屋上の緑化企画を任された正社員の男性。 工場で、さまざまな文章の校正を行う契約社員の男性。 工場にいる黒い鳥、洗濯機トカゲ、灰色ヌートリア。 文体?が新鮮で面白かった。改行せずに会話と相槌が続いていてテンポが良い。 オチはないけど小説を読んでいる、という実感があって面白かった。 自分がやっている作業の意味がわからず何か大きな流れに取り込まれて生かされている、という漠然とした不安感が伝わってきた。 三つ目の職場の話の方が面白かった。退職した奈良さんが餞別にもらった袋の中になにもはいってなかったのは、本当に入ってなかったのかそれとも奈良さんの錯覚なのか、どっちなんだろう。そんなものだ、ってそんなことそうそうないよ!て心の中で思わずつっこんだ気がする。
2投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログえもいわれぬ気持ち悪さ。それが癖になる。 克明な細部はあるのに、全体はよくわからないままだ。ざらついた、いやな感じの探り合いが続くが、すれ違うばかりである。事件は起きない。そして突然終わる。 カフカといえばカフカ。ただし、体液が漏れてシミになっている。痴漢事件の新聞記事で体液とあれば精液のことだが、ここで漏れているのは精液でも血液でもない、なにか変な色の体液で、それが漏れている。 ああ、気持ち悪い。 それが癖になるのだ。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三つの短編。奇妙で不気味なパラレルワールドの一つを覗いた感じ。 人々が住んでいる巨大な工場が出てくる短編には興味が沸き、住んで働いてみたいとさえ思った。
1投稿日: 2024.11.23
powered by ブクログ工場ではメインの登場人物が3人いるが今誰の話をしているのかわからず、ついて行けない。 また話のオチもよくわからず残念
0投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログカフカの「城」を連想するのは万人共通の月並みな感想だと思うが、主人公が三人いて、それぞれに不条理な現実を突きつけられている。分散させたことで、ひとりひとりの不条理感は薄れてしまったか。その分互いに絡み合いながら物語が進むことになるので、先の展開が気になる。ただ文章の密度が濃く、読みやすいわけではないので、人によっては中々読み進められないのではと思った。
0投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ工場は多くの人物の主観で切り替わりながらストーリーが進む為、今誰目線の話なのか、目線が切り替わったのかがかなり分かりづらい。最終的には若干人物同士の関係ができるが、たいした意味もなく急激に物語は終わる。日々の業務の無意味さを描いたのだろうか?結局何一つ分かることがなく唐突に終わったので困惑が大きい。残る二つも気持ちの悪い終わり方をしており、ディスカス忌は友人の知り合いが死んだ話、いこぼれのむしは職場の人間関係を色々な視点で描いた話。いこぼれのむしは山も谷も無かったが脳死でくっ付いてる女への解像度が高すぎて一度読むのを辞めた位には特段記述するものは無いように感じる。
5投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ何を作っているかわからない、街ほどの大きさの巨大な工場。敷地には謎の動物が生息していて物語と関わってくる。文字がきっしりで内容もよくわからず、場面が切り替わるのに改行もなくただただ読みにくい。物語自体も特に何か起こることもなく、謎が謎のまま終了。他2作の短編は読む気も起こらず。 誰にもオススメできない。
0投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
0投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ工場 の途中まで読んだ。 一つの章の中でも取り上げる人が違くて、退職複数していて次ラミネートの人、彼女の助けで赤ペン添削になった人などがいた。正直、その移り変わりや展開が分かりにくかった。 文章としては、一昔前の人々の生活を描いたもので、非正規と正規の違いや人間関係が気になった。あとは価値観として、職に着けるだけでもありがたい、退職はそんなに重く考えてないような雰囲気があって、今との違いを感じた。 色々な工場とそれに関する人を描いて、理不尽や無常を描いているらしいけど、私には難しかった。
1投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ表題作「工場」を含めた三遍が収められた小説です。全編を通して陰鬱な雰囲気が漂っています…これが生活の本音かとも思いますが… 合う人と合わない人が分かれる本かも。 ただ、平等主義であるべきという現在でも、やっぱり社会で生きていくための本音が漏れる部分に触れた時には、ふっとユーモアが感じられます。 また別の本も読んでみたいと思いました。
2投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
工場 大きくなればなるほど人が増えれば増えるほど無意味な労働が増えていきなんの問題もなく何かが生み出され運営されていく 本当に必要な「人材」なんてないのかもしれない
1投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かったー!って感じではないしなんだか良く分からないなと思ったりもするけれど、もっとこの人の作品を読んでみたいと今思っている
1投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ帯の宣伝を見て期待して購入したものの、表題作を半分まで読んで挫折。場面が急に切り替わるのに改行もなく、数行読んでようやく気づくことの繰り返し。集中力をかなり要し、読んでいて疲れる。結局、面白さを全く感じられず、読んだ時間が無駄だったと思ってしまった。
0投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ一つの街に匹敵するほど、超巨大な工場。誰もがそこで働くことを憧れとしている。ひょんなことからその工場で働くことになった3人の登場人物。 しかし、やらされる仕事が文章の添削、コケの育成、シュレッダーと「これ必要??」という仕事内容ばかり。 読み進めるとなにか事件が起きるのかな?と期待してたが100ページを超えたあたりで読むのを断念。何も起きない。ただ淡々と不穏な空気だけが続く。盛り上がりもない。読んでて飽きる。もうダメだ。この後何か起きるんだろうけど、この本は俺には合わない。 途中で読むのをやめた。
1投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ工場だけ。 文字がぎっちりして読みにくかった。 内容もよくわからず。 これが純文学というものなら、純文学は自分に向いてないのかもしれない。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ「工場」 視点の変わり方とか文章の書き方がなかなか馴染めなくて、?となることもあった。 読み込みが浅いのか私にはあんまり響かなかった。
1投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログ工場に働いてる人からすると羨ましい環境。こんなに人がいたらなぁとか考えてしまいました。 近所の人には開かれた工場より見えない方がいろいろ想像していいんですかね?
5投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ3つの作品のうち後半の2つはなんとも言えない展開ながら、何か起こるであろうとの期待感で読めた。実際は何かが解決されスカッとする展開にはならないけど。最初の作品である「工場」が何を象徴しているのか、作者は何を生み出そうとしているのか全くわからないまま。途中誰が何について語っているかもわからず、苦行となってしまった。起承転結とか、クライマックスとかなく、どこまでも平坦で、何の印象も残らず。
1投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ働き甲斐は無いけど安定した職を与える工場。疑問を持つことを面倒に思ってやり過ごしているとこうなるのか。。ファンタジーなんだけれども、大企業病の鬱々とした感じはリアルかも。
2投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ会社勤めをしたことある人には容易に理解できるざらつき感。歯車になったままの自分に嫌気が差すが、そこで暴れるより、長いものに巻かれたほうが楽なのもよく分かる。
1投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ「工場」の、淡々としたリアリズムが奇妙なずれの感覚を生んでいくような書き方が職場を描くのにあまりに適していて、いいなあと思った。あと「工場ウ」という命名、字面、存在がよすぎる。
3投稿日: 2023.04.21
powered by ブクログ表題作は複数の視点で語られつつ、時間や場所が前後したり、時にかなり昔の場面が混ざっていたりと、多少読み手にも集中が求められる構成だが、だからこそ何気なく埋め込まれているポイントに気がつくと、小説では直接語られない背景にまで興趣がそそられる巧みな作りとなっている。(後藤氏やイリノイさんの来し方行く末など、どうにも気になってしまうではないか。) ガラリと変わってディスカス忌は男3人と女一人ののどこかぎこちない会話を中心に構成されているが、その落ち着いた語り口は良い意味でどこか昭和の名手による小説を思わせる風格がある。
2投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ図書館本 デビュー作。織田作之助賞だそうです。 工場でシュレッダーする人、屋上緑化計画を進める人など。そして灰色ヌートリア、洗濯トカゲ、工場ウ の生物たちが楽しく工場ワールドを広げてくれる。 このほか二つの短編。垢を食べる妻、面白いな。
5投稿日: 2022.12.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
改行がなく突然場面が切り替わったり、時系列が変わっていたりして読みやすくはなかったがおもしろい。工場の閉塞的で無機質さが淡々と描かれており不気味さもあれば、森の妖精ズリパンみたいにユニークな表現もありつい笑ってしまうような場面もあった。この作品がデビュー作ということなのでぜひ他の作品もぜひ読みたいと思います。
1投稿日: 2022.09.14
powered by ブクログこれは大変面白かった! 「穴」メタモル。 「ディスカス忌」少女の像がちらつく。 「いこぼれのむし」これはややわからず。
6投稿日: 2022.08.12
powered by ブクログ解説にあった「無感動」という言葉がこれ以上ないくらい合っている。 悪意も何もない。ひたすら無感動。人間を無機質に眺めている。不思議で気持ちの悪い小説。 元気のない時に読まない方が良い。
0投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログ巨大工場の中での日常。正社員募集の面接を受けにきたのに契約社員となり、毎日大量のシュレッダーだけを繰り返す日々の主人公。 コケの専門家として屋上緑化をたった独りでまかされた男。彼女の紹介で同じ工場の派遣社員になる主人公の兄。 取り立てて何か突飛な事件が起きる訳でもなく、複雑な人間模様が描かれている訳でもないのだが、何だか不思議な読後感のある話。 とは言うものの、皆本当はこんな気持ちで毎日同じ時間に通勤し同じ景色を見ながら仕事をこなして、ああ今日も何もなく終わったとスマホ置いて目を閉じるのではないかと思った。
28投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログ著者は様々な仕事を転々とした経験があるそうなので、 職場の雰囲気や、そこで働く人々の描写がリアルです。 人間観察と表現力が秀でておられるんでしょうね。 それにしても、 人間ってつくづく下らない生き物だと思います。 人はなぜ働くのかという問いに対しては、 一応なるほどと納得できるような答えが 用意されてはいますが、 でも、それってほんとうでしょうか? そもそも意味があるって考えていることが、 幻想なのかもしれません。 生き苦しさに目を背け、 あえて気づかぬふりをして日々をおくる・・・ 人間ってつくづく救われない生き物なんだなぁ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
0投稿日: 2021.07.21
powered by ブクログメインの「工場」と 「ディスカス忌」、「いこぼれのむし」の 三篇から成る本作。 「工場」では文中の時系列が行ったり来たりし、 複雑でありながら読んでいて面白かった。 工場ウや灰色ヌートリア、洗濯トカゲ…と 興味深い生き物について触れられたにも関わらず 工場ウくらいしかオチに使われていなかった気が… と、書きながらも 「オチが無茶苦茶!」「文章が意味不明!」 という感想は全く抱けず…、 自分の想像力や理解力が乏しいなと 感じさせられるような内容と構成だった。 もっとこの世界観に深く入り込みたかった。 三篇の中では一番「いこぼれのむし」が好き。 職場での関係や環境がテーマとなっていて、 分かりやすかったからかもしれない。 それに加え、言い知れない気持ち悪さが 文章内に常に存在し続けていたのも好みだった。
5投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログ「工場」を読み、行分けが少なく冗長だが様々なイメージを駆使し(説明をせず)伝えてくる手法が少し難解だが、下手には感じない。 そして「ディスカス記」は対照的に削ぎ落とされた疑似古典文学的な文体が著者の文学愛を感じさせる。 とんでもないオチに瞠目させられた。 この2作を知ってテクニック凄い、と唸るばかりだ。 この人は天才かもしれない。
1投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ難解だった あえて解釈する必要も無いのかともおもう。 時系列が独特なのが合わないのか。 いこぼれのむし は身近な人間関係を感じた
2投稿日: 2020.11.16
powered by ブクログ欲しい本のリストを持って 近所の個人経営っぽい 文具も扱ってる書店で 欲しい本リストが全滅仕掛けた のだが、何とか在庫があった本 何を作っているのかわからない 住居、レストラン、娯楽施設、美術館 まである どこぞの小さな町よりも とてつもなく大きな「工場」 で働く人々の話 読んでいくにつれて 何の工場なのか謎が解けそうな 雰囲気はカバーイラストの 雰囲気からして皆無 登場人物が何人かいる ・正社員ではなく臨時社員として 何かはわからない書類をシュレッダーにかける仕事の人 ・何かわからない書類の校正をする仕事をする派遣社員 ・工場内の屋上のコケによる緑地化を、無期限にマイペースに進めて良いと丸投げされた研究者 が出てくる。 「場面の切り替わり」があると他の本では一行あけたりするのだが、この話では突然切り替わる。(一行あいてる箇所もある) そのせいで最初は「誰が誰だったか?」全然わからなくなって数ページ戻って読む、みたいなのを繰り返していたのだが…不思議なことにだんだんそれもどうでも良くなってしまった… 全員、「淡々と工場の作業をこなす人」として読んでいた。 また、登場する人と関係のない工場内の設備や、他の従業員の描写をチラホラ「意味ありげ」に挟んでくる。 でも、多分伏線でもなければ、 意味は無いのではないか? 何を作っているのかわからない 「工場」で 何を目的とした仕事なのかわからない作業を淡々と、延々とこなす日々 その「何を目的とした物語なのかわからない文章」を淡々と延々と、意味を探しながら読む自分に重なり 他の二編が収録されているはずなのに 永遠に辿りつかないような気持ちになった。 途中「工場」内に生息している生物の観察記録を読むことになる。 「○○の一生」について記載されているあたりで、「工場」で働いている人々の一生を想像し、それは「工場」と言っているだけで自分達の生活している「自分の半径数メートル以内の小さな世界全体」のようなことなのか? 何度も妙な気持ちになる。 契約社員、派遣社員、正社員の視点 の不条理さみたいなのもなくはないが、上記のことが先に来て。そちらはあまり印象的ではない。 他の二編はコメントに追記していきます。
17投稿日: 2020.07.18
powered by ブクログ初めて小山田さんの本を読んだのですが難しかったです。 広大な「工場」でよく分からない仕事をする不条理さや、登場人物たちの「こんな人いる…」というリアリティーと、工場固有の動物たちがどのように絡まりあうのか、一度読んだだけでは掴みきれませんが、2周目はしばらく先になりそうです。 3話目はいもいもが嫌いなので途中でリタイアしてしまいました。 でもこの分からなさが気になるので他の作品も読んでみます。
2投稿日: 2020.01.04
powered by ブクログタイトルの「工場」を含む短編集。 綴られるのは工場だったり、非正規や役職者が入り交じるオフィスだったり、普遍的な場所ばかり。 でも、どことなく変で、気持ち悪い。 それは文中に登場する「ウ」や「芋虫」に現れている。 何かの隠喩だと思ったけど、1度読んだだけでは掴みきれなかった。 よくある日常を描いているのに、SFのような非現実のような不思議なにおいのする作品。
0投稿日: 2019.08.27
powered by ブクログ工場 意図してるのだろうけど、時制がよくわからない。ストーリーが発展していく訳でもなく、すぐ眠くなる。何を語ろうとしてるのかわならないまま終わった。 ディスカス忌 何の話なのだろう?
0投稿日: 2019.08.12
powered by ブクログミステリ的な起承転結のはっきりしたものではないので、好みが別れそう。 いきなり終わる。 全体的に暗く曖昧で、各登場人物の気分や思いを細かく・時にバッサリと言い切る描写を読んでいくうちに、自分はいつしかハマり込んでいった。 なんだか分かんないけど、(あぁなるほどねぇ)とか(えぇ、そんなことで?!)などツッコミをいれつつ。 なんだろう…曖昧率かなり高いものなんだけれど、このジワジワ感に結構浸れる。 基本暗いですけど。 気になる作家さんです。 他の作品も是非読みたい。
0投稿日: 2019.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度目かに契約社員としての職を得たこの町のシンボルともいえる工場はー『工場』 つい先日結婚祝いに尋ねた男が亡くなったー『ディスカス忌』 夫と食事をしていたらガリリと変なものを噛んでしまった。なにをやっても精彩を欠く「わたし」はー『いこぼれのむし』 えー・・・どう受け取ったらよいのだろうか。 こう・・・なんというか・・・展開されるお話のそこここに「正社員」と「非正規社員」を区別する言葉がたくさん出ていて、まぁ、それは世代的にも大きいことで非正規雇用の自分は社会的に劣っているのだという考え方が奥底にあるのだろうけれど。全体的に卑屈なお話たち。そして生理的な嫌悪が否めない。 お話の進み方は、語り手が同じ章でクルクルかわるので、場面がクルっとかわったら「えっと、さっきまでおつかいに出てたのは誰だっけ」と整理してないとごちゃごちゃになるかもしれません。それは新鮮で楽しかったです。 読後感は不思議というよりも「気持ち悪い」が先に立つ。 小難しいことは何もなく、文章もスルリと読んでしまうのだけれど・・・じわりとくる「うぉぇぇっ」(謎)という感覚が否定できない本でした。 こんなに否定的な言葉ばかり並ぶのに星が三つあるのは、文章そのものが淡々としていて的確で好みだったからです。 なんだかんだで読まされてしまった・・・という印象。
1投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログ<工場> 牛山佳子:契約社員。一日中ひたすらシュレッダーをかける仕事(バイトにでもやらせりゃいいのに、と思うんだけど何だろうな)。正社員との扱いの違いに憤りを感じてる。 古笛:正社員。コケの研究をしているだけで会社には何も貢献していない感がすごい。 牛山(兄):派遣社員。前職をクビになり、彼女の働く派遣会社で雇ってもらい工場で校閲の仕事をしてる。 以上の3人による一人称視点の描写が、語り手をくるくると替えながら続いてゆく。語り手の変化が非常に分かりにくく、時間も入り乱れており、リョサ『緑の家』を読んでいるかのような(あそこまでタイヘンじゃなかったけど)不安さがあった。 <ディスカス忌> 語り手の知人の知人が金持ちの息子でろくに働きもせず結婚していない若い女性を孕ませちゃって、かたや語り手の奥さんは不妊で泣いてる話。 タイトルは熱帯魚という、生殺与奪を金持ち息子に握られている存在。熱帯魚の命を「観賞用」としているように、誰かの命を「観賞用」程度にしか見ていない者もいる。 <いこぼれのむし> 語り手がくるくる変わっていくなかで、職場の歪んだ人間関係が浮かび上がってくる話。基本的に全ての登場人物について、そいつを良く思っていない人間の評が付く(しかも悪い評が多い)ので、どいつもこいつも悪い奴に見えてくる。そんなことはないのだろうが。 『工場』でもそうであったように、狭い空間の中で相容れないような人間達がギスりまくる。職場なんだしある程度キャラを演じて、あとは色んなコミュニティに所属することで自分を曝け出せる場所を見付けていったほうが健康的だよなあ、と自分では思ってしまうのだが、それも難しい環境ってのもあるのだろうな。いじめに遭っている小中学生が、他のコミュニティに逃げ道を見いだせないまま死んでしまったりとか。大人ならそうはいかない、なんて言えないし。 どうでもいいけど、『工場』に小道具で出てきた「メンタルヘルス・ケアハンドブック~あなたもわたしもなやみにサヨナラ~」という冊子が出てくる。「大便のようなタイトル」(p.39)というがウンコは健康のバロメータであって、こういうの一応読んどいて自分の悩みを類型化してプリッと排泄してあげるのって結構大事だよなと思った。
1投稿日: 2019.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乱暴に断定してしまうと、エンタメ文学とそれ以外を分けるのに「伏線を回収するか否か」という要素がひとつ上げられると思う。エンタメ小説の場合、伏線(らしきものも含む)がきちんと回収されてないともやもやが残るし、そこを批評の材料にされることも多い。 で、芥川賞作家、小山田浩子のデビュー作「工場」は、刺すが純文学系の人だけあって伏線らしきものは提示されるのだが、それを回収して納得できる作業をするのは読者側である。つまりは、謎が謎のままで解決は書かれない。 ネタの発想法は三崎亜記に似ているけど、もっとずっとダーク。日常の一本裏通りを走る非日常みたいなw 新潮新人賞の選評には「ライトなカフカ」というのもあったらしいが、なるほどそちらもしっくりくるなあ。 少し毛色が違うものが読みたいけど、あまりヘビーなものはちょっとという人にはおすすめかも?
0投稿日: 2019.01.13
powered by ブクログ新潮新人賞受賞作。 シュールで面白かった。何となく無為で、最後まで何も変わらないというのはありそうでなかなか無い作風なんじゃないだろうか。
6投稿日: 2018.09.01
