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これはペンです(新潮文庫)
これはペンです(新潮文庫)
円城塔/新潮社
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総合評価

53件)
3.5
6
15
18
4
1
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    叔父は文字である それ以上でもそれ以下でもない 言葉遊びを思考でしりとりのように連ねていく 硬派な、硬い西尾維新という印象 面白いかと言われるとどうかとは思うけれど でも文字という底なし沼に手を挙げながらもがける体験は出来る 他のより大分読みやすいと思うんですが駄目な人多いんですねえ…ふーん

    22
    投稿日: 2025.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    円城塔3つ目。 前の短編集に比べると私でも読めた。 文字でしか交流できない叔父と、あらゆる全てを記憶してしまう父。家族や親類という近しい人間を、このように特異に描くことで、物理的な距離を感じるとしても、精神的なつながりは強固にあるというように感じた。 文字の叔父さんはかなり捻くれてるなと思うだけだった。なんやら色んなもので文字を書いて手紙として送る。意図はよくわからない。 超記憶のお父さんは辛いだろうな。確かに、なんでも鮮明に覚えているということは、自分は一体今どこに存在しているのかが分からないんだろうな。間違いをも記憶し続けるなら、これは間違いだと記憶しておく二重の作業がいるな。キツイね。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    えらく恐ろしく時間がかかった。。堅固な虚構の建造物、と書評で記されているけどもまさにその通りで、小説と思って読み始めたら広大な言葉の海にただ放り出されたみたいな状態で、プログラム言語を必死に眺めてたような気分。

    0
    投稿日: 2025.03.06
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    #32奈良県立図書情報館ビブリオバトル「からだ」で紹介された本です。 2013.8.17 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1005.html?sp

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもとっつきにくいと感じてしまい、なかなか進みませんでした。手紙を読むのにこんなに苦労させられるなんて、主人公のように調べる意欲がかなり必要ですし、定期的に来るとなるとついていくのは難しいですね。

    1
    投稿日: 2024.03.13
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    短編集あるある、表題作より併録されている方の作品の方が好きになる。 今回のもそれで、というかそもそもそっち目当てで9,8年振りに手に取った本書。小説のために書かれた小説(のために書かれた小説)。 自動小説生成装置がもしもあるとするなら、それに反抗していきたいというのが著者のスタンスらしい。前半はそれこそAIが書いたかのような、文法だけ正しくて内容は支離滅裂な文章が続くが、終盤に至るにつれ比較的物語としてわかりやすい展開となっていき、コントラストで無理やり感動させられてる感、いや実際、謎にとても感動する。 著者のブログには小説の書き方のポイントがまとめられていておもしろい。曰く、「2人の登場人物が、時空的に離れた場所で、それぞれモノローグする(なんかわからんが泣ける)」、「特定のジャンルものとしてはじめ、ある地点でジャンル自体をひっくり返す(エロ漫画と思ってたらハードSFだった、みたいな?)」、「理詰めで押し続けるように見せて、限界に達したところで破綻させる(感情を喚起しやすい)」など。 まんまとハメ手にハメられた。

    1
    投稿日: 2024.01.26
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    第145回芥川賞候補。選考委員の石原慎太郎が全否定した作品。何故か自分は石原慎太郎が強くけなす作品を好きになる傾向がある。

    12
    投稿日: 2023.07.29
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    時間をかけて読めばわかるような気もするし、わかっていないような気もする。 ・これはペンです 叔父=「書くこと」 「書く」とはどういうことなのかということを、あらゆる極端な方法を試すことで浮かび上がらせる話。 テーマを言ってしまえばそれまでだけれど、それを叔父という存在を通して描いたことに面白味というか発想の意味がある。 このことが、物語の中で描かれている、「書く手法は書くことに意味を与えるのか」という問いのひとつの答えになっているのかな?と思った。 大きな入れ子構造?

    0
    投稿日: 2023.04.13
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    「これはペンです」 5 始 叔父は文字だ。文字通り。 終 たとえそれが、あなたの目には文字なのだとしか映らなくても。 「良い夜を持っている」 4 始 目覚めると、今日もわたしだ。 終 いつから握っていたのだろうか、丸く赤いビー玉が夜の中へ走り出る。

    0
    投稿日: 2022.04.18
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     この本を端的に言うなら「亡くなった父は変わった人でした」という一言で説明できてしまう。でもこの本は、それを最初から最後まで延々説明していく。  超記憶を先天的に持っていた父が、頭の中で築き上げた言葉の街。その中では事象の数だけ無限に住人が増えていく。  そんな風に表現される父親の話が、ずーっと続く。そして盛り上がること無く終わる。この本の評価が分かれるというのはとても納得できる。つまらないと言うには心の奥に何かがひっかかるし、面白いと絶賛するには魅力を説明しにくいし、そもそも伝わるかどうかも怪しい。 例えるなら、2年前に1度だけ使ったキュウリを綺麗に裁断出来るキッチングッズを捨てるかどうかで悩むことに似てる気がする。つまり、そういう類の本です。

    0
    投稿日: 2022.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作は“叔父は文学だ。文字通り。”の書き出しで、抗う間もなく円城塔ワールドに放り込まれる。大学生の姪が、叔父と不思議な手紙のやり取りをしているのだが、途中、この叔父は本当に存在しているのかと疑いたくなった。同時収録の『良い夜を待っている』は、息子が語る父の人生。記憶の宮殿ならぬ記憶の巨大都市。読んでいると、記憶能力以上に、忘却能力の偉大さを思い知らされた。(再読本)

    0
    投稿日: 2022.01.04
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    姿の見えない叔父との手紙とメールのやり取り。 あらゆる方法で文字を書き手紙を送ってくる叔父。そんな叔父の姿を見極めようと試行錯誤する姪のお話…なのかな? 『良い夜を持っている』はこの叔父のあらゆることを忘れない、超記憶保持者の父親の話。

    0
    投稿日: 2021.07.31
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    文学的滋味ももちろんあれど、どちらかと言うと理詰めで書く作家であり、SF小説としても一風変わった雰囲気をもつ円城塔の作品。「学術論文的」と形容するのはいささか安直な気もしますが、オリジナルの概念なり定義なり固有名詞なりを提示し、それらを一定のロジックに従い展開し繋ぎ合わせ、小説のような思考実験のような、何かそういったテキストに変換していく様は学者然とした趣もさもありなんでしょうか。読者に理解と混乱の閾値をふらふらさせつつ、そこに何となく物語みたいなものを浮かび上がらせるスタイルは相変わらずと言うか、こんな無茶な作風で芥川賞作家に上り詰めるのだからこの人も底が知れないなと思わされます。 表題作「これはペンです」は居場所どころか実存も不明な「叔父」から媒体を問わず送られてくる手紙を解読するお話。語り手である「姪」はいちおう大学生で、教授との小難しくも洒脱な会話や論文執筆・出版のプロセスなど「理系の大学生活」の一端も描写されており、みなさまが入学後の生活をイメージする一助になるかもしれません。

    0
    投稿日: 2021.07.14
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    ▼表題作  1+1=2という計算させるのにもプログラムを作らねばならなかった時期だけはようやく脱し、まだみんなハンドアセンブリでマシン語使うかBASICインタプリタを使っていて、かろうじて半角カタカナは使えるマシンが出始めたがひらがなや漢字など全角文字はグラフィックで描かないかぎり存在しなかったパソコン(パソコンという語も生まれたばかりでずっとマイコンと呼ばれていた)草創期、俳句の自動生成プログラムを作ったことがありそれは季語データベース(とりあえず五文字か七文字になるようにしておいたもの)と、五文字語、七文字語のデータベースを作っていき、それらをランダムに組み合わせるだけだったのだが、たまにはけっこうおもろい俳句ができデータベースを増やすにつれバリエーションも増えていったのでデータベースを外部に持たせ(当時は磁気テープが主流でフロッピーディスクですら高額で入手困難だったが)量的な問題をクリアした上で洗練させていけばいつか質量ともに既存及び未来の俳人全てを凌駕していけそうな気もしてた。最終的には俳句採点プログラムを作ろうとか思ってた。ちなみにぼくは俳句に興味がないわけではないのでけっこう読んではいるがちゃんと作ったことはほとんどなくこれまで作った総量で千句ていどかと思う。でもまあ特に囲碁将棋が強くない人でも強いプログラムを作ることは可能なもんやからなんとかなるやろうと。ちなみに試しに作った五目並べプログラムはぼくより強かった。ともあれ次は語句の関係性を考慮できるようにして無駄な句を減らしつつ思いがけなさの面白味は残すようにしたいとか思ってた頃、パソコンが世の中で仕事の道具になり始め玩具としておもろなくなっていったので途中やめになった。なんかその頃を思い出した。  《否定とその否定の否定。叔父の時間はそんな単純なやりかたで駆動されている。》p.28  《自分が切り貼りをしていると承知しながら、全く別の内容を書こうとする輩が一定の割合ででてくるからだ》p.60。学生のときこういうのやったことあるなあ。99%あちこちからの引用で、引用元とは全く異なる内容の論文にした。ぼく的には面白かったけど、誰も評価してくれなかった・・・単にレベルがいまいちやっただけかもしらへんけど。  この本、何が書かれてあるのか一度目で全て理解しながら読んだ人がいたらすごいもんやなあと思う。あるいは眠くならずに読めた人も。  ときおり何も考えず意味もなくほぼ自動筆記したらこんな文章になったような気もする。  作家なら一度はこういう文章を書いておきたいもんやないかなあと思う。  たまに読み返したらなんとなく刺激受けるんやないかなあと思う。電子書籍の形でもいいので持っておきたい一冊。  ある意味メタやけどメタっぽいしらける感じはなくそこはかとなく面白く感じさせるのはえらい力量やなあと思った。 ▼良い夜を持っている  記憶の中に都市を構築した父の話。確実ではないが「これはペンです」の叔父の父ということだろう。姪にとっては祖父ってことになる。  記憶は改竄できるものだから、もし完全な記憶力を持っている人間がいるならその人はタイムトラベラーかもしれない。  自分のなかで増殖し続ける迷宮都市をさまよいつづける父の肖像。  無限に入れ子になっていくエミュレータとしての架空の都市群?  ぼくの卒論は大雑把に言えば「文学における記憶というもの」だったのでこの作品を面白がる素地はあった。  卒論の形式は注につぐ注の塊で互いが互いの注であり続け本文量は全体の一割もなかった。発想をきっちり伝えるためにはそうするしかなかった苦肉の策だったが提出した夜、教授から「面白かったよ」とわざわざ電話がかかってきた。  昔のMacにおまけでついてきてたハイパーカードというアプリの機能ロックを外したものに出合ったときこれがあったらもっとうまく構築できたなあとか思った。 【一行目】  叔父は文字だ。文字通り。(これはペンですp.9)  目覚めると、今日もわたしだ。(良い夜を持っているp.119)

    0
    投稿日: 2021.04.25
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    どこかで筆者の“時間”に関するエッセイを読んで、短い文章だったけどすべてが自分の知らないことで、衝撃を受けた。 そしてこの小説。この人の頭の中はいったいどうなっているのだろう。 小説なのか、ただの文字なのか、すべてがでたらめな気さえする。

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    何について述べているのか、何がどうなるのかなんともわからないままひたすらページを捲り、本も後半になった頃急にわかった!と思った次の瞬間、やっぱりよくわからんとなりました。 他人の頭の中はよくわからないことを久しぶりに思い出し、他人を無理に理解しようとするのはよくないなと再認識出来た一冊です。

    1
    投稿日: 2021.02.02
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    叔父は文字だ。文字通り。文章自動生成プログラムの開発で莫大な富を得たらしい叔父から、大学生の姪に次々届く不思議な手紙。それは肉筆だけでなく、文字を刻んだ磁石やタイプボール、DNA配列として現れた―。言葉とメッセージの根源に迫る表題作と、脳内の巨大仮想都市に人生を封じこめた父の肖像「良い夜を持っている」。科学と奇想、思想と情感が織りなす魅惑の物語。

    0
    投稿日: 2021.01.31
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    比較的読み易かった。「これはペンです」:叔父の正体はちゃんと分かったし、「良い夜を待ってる」:あらゆることを記憶し忘れないという父の主観を文章にする手法が面白かった。ボルヘス好きなんだろうなぁ

    1
    投稿日: 2020.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『これはペンです』 文字に飲み込まれるように読んだが面白かった。言いたいことや内容はなんとなく理解することもできた。しかし誰かに説明しろと言われたら説明することはできないだろう。でも面白かったことは確かなのだ。きっと読んだ人ならこの感想が通じるはず。 小説内で感情を示す表現は少ないが、主人公にとって叔父は大事な人だということがひしひしと伝わってきた。主人公とのやり取りが、叔父にとっての愛情表現なのかもしれない。 『良い夜を待ってる』 これはペンですの続編ともとれる作品。こちらもこれはペンです同様に難しく、脳を使うのでお腹が空く作品だった。 理系の人が愛を言語化するとこんな感じになるのかなと思い、少し笑ってしまった。

    1
    投稿日: 2020.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父のエミュレーション叔父のエミュレーションときて姪の代で本能に辿りつけるのか楽しみだなあと思いました

    0
    投稿日: 2019.03.24
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    私には合わなかった。 評価が高い人もいるので、好みの問題だろう。 物語のほうが好きなので、論評みたいな本はいまいちでした。

    0
    投稿日: 2019.01.30
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    「良い夜を待っている」は再読 かんねんてきなSFの中でも登場人物が語り手という手段である面が多く 随筆ふうな小説 そのことがらをさまざまな言いようで言い表すことを繰り返して表現するということが 小説や評論とか随筆などを含む文章表現というものなのだ といった感じを包むような世界

    0
    投稿日: 2018.10.25
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    読むのにメタフィクションに対する意識とサイエンスやテクノロジーに関する素養が必要になる。混沌としているようで整然としていてある意味で面白いという感じかな。受賞作よりもペン、ペンよりも良い夜が個人的には面白かったかな。テーマの設定は面白い人だなと思うので相性のいい作品を読むことができれば好きそうというのが読んだ印象。面白いテーマ設定をする、できる人が少ないので貴重かなと思う。

    0
    投稿日: 2017.12.18
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     頭のいい理系の人が書いた小説だということはすぐわかる。アイディアが斬新で、こんな小説があるのかとびっくりしたのは、私が理系頭ではないせいか。ものを書くとはどういうことなのかと、改めて考えさせられた。  切り貼りの件では、某大学で、自分で独自に執筆した文章を一字一句たりとも交えてはいけないというレポートが課されたという記事をいつだったか読んだのを思い出し、くすっと笑ってしまった。  が、私の好みはストーリーテラーなので、星3つでごめんなさい。

    0
    投稿日: 2016.09.19
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    いつも通りの変態的なメタ小説。タイトルから察しはつくが「書くこと」について書いた小説で、OjiがMoji。ユーモアが冴える。セルフリファレンスエンジンの時はむちゃくちゃ笑えたが、しかし今作はそれだけではなく叙情的でもあり、世界とか空気とか、そういうものが味わえる小説になっていた。表題作「これはペンです」は白眉。もうひとつの「良い夜を待っている」もかなり良くてラストはむちゃくちゃ好きだが、ちょっと雑な感は否めない。難解な議論や問題を引用するのがいいが、いちいち「ややこしい部分は専門家に任せるが、」みたいな注をつけられるとさすがに鬱陶しい。

    1
    投稿日: 2016.08.20
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    難しいことは考えないようにすると遠回りする家族の話に見えてきて、そう思えてくるとちょっと好きになれそうな話に思えてくる、そんな感じ。

    0
    投稿日: 2015.11.25
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    なんか面白くない。教科書みたいで何度も寝た。 イメージが浮かびにくく、断片的に浮かぶシーンが夢を見ているような感じ。期待していただけに残念。

    0
    投稿日: 2015.09.25
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    著者の作品はSelf-Reference ENGINEと屍者の帝国(共著作)しか読んだことがないのですが、その中では一番読みやすかったです。小説なんだか小説論なんだか。表題作より「良い夜を持っている」の方が好みかな。というか表題作はよくわからなかったので…再読します。ところどころ出てくる科学用語に知らないものがあって少し勉強になりました。

    0
    投稿日: 2015.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋さんで見かけて装丁が可愛くて購入。 初円城塔作品。全然知らない作家さんでした。 冒頭の文章で「星新一ぽいの?」と思いながらも 読んで…「これは読む人をとっても選ぶ本だ!」と 読み始めたことを少し後悔。。私は多分選ばれない、と 思いつつ読み進める。 『良い夜を持っている』を読了してなんとか納得できた 解説の言葉を借りると私は「物語を欲しがる」タイプの 読者なんだろう。 英語の"This is a pen."と"Have a good night."に少しクスッとしてしまう たまーに読むならアリかな、毎日円城作品はちょっと無理(^ ^;)

    0
    投稿日: 2015.05.27
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    シュールだ! こういう設定の物語は人を避けされるか、いれ込ませるかのどちらかなのだけれど面白かった!

    0
    投稿日: 2015.05.04
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    大好き。 言葉に対して、会話に対して、世界に対して、人間に対して、私にはわかんないことがある。 私には不安なことがある。 ソレを発信した存在が意図したものとは、違う意味を、自分は見出しているんじゃないかという不安。 私が発したものが、全然違う意味をもって相手が受信しているのではないかという怖さ。 並べたデータ群の中に、見当違いの意味を見つけてしまっている可能性について。 そういう、常につきまとう怖ろしさのお話がここにあった(ような気が、今回はして、)こんなに笑えて、でも温かい(ような気がして)、そんなどれもこれもがたとえ円城さんが意図したものと違ったとしても、私は今回少し救われた。 おもしろかった。これも大好き。

    0
    投稿日: 2015.04.23
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    【第1回「IN★POCKET」文庫装幀大賞作!】 詳細はこちら↓ http://booklog.jp/special/pocket_bookcover 【装幀・デザイン】 新潮社装幀室 北澤平祐 【あらすじ】 叔父は文字だ。文字通り。文章自動生成プログラムの開発で莫大な富を得たらしい叔父から、大学生の姪に次々届く不思議な手紙。それは肉筆だけでなく、文字を刻んだ磁石やタイプボール、DNA配列として現れた--。言葉とメッセージの根源に迫る表題作と、脳内の巨大仮想都市に人生を封じこめた父の肖像「良い夜を持っている」。科学と奇想、思想と情感が織りなす魅惑の物語。

    0
    投稿日: 2015.02.26
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    ああこんな感じ方もあるのかと、頭の奥で思考がぷちぷちはじけて気持ちよい。数学の概念を理解しようとするときの感覚そのままなので大好きです。 脈絡なく思いついたものから次々と連ねただけのようにしか見えないのに、グッときたことばを一節抜きだしてみたらそれだけでバラバラになってしまった。ごちゃごちゃと考えてまとまらないことをむりやり要約してみたら意味が全部取れてしまったときみたい。この感覚のことまでうまく言葉にされているので恐れ入ってしまいます。 理系はロマンチックだ

    0
    投稿日: 2014.12.31
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    “わたしが計算機室で見出すのは、ループに落ち込み、くるくると虚しく回っている判定プログラム。複数の分岐したルーチンたちが活発に互いを牽制しつつ、分岐の先のどの結論を議決するのか、盛んな言い争いを続けている。計算はそうして続いているが停止をする様子は見えず、結論が導き出される気配はない。健忘症に襲われた登場人物たちが自分たちでは気がつかないまま、堂々巡りの議論を続ける。 抽出された叔父の特徴たちは互いに互いを論駁しながら、どこかの結論へと落ち込むことを拒否し続ける。 ドアを蹴破るようにして登場したわたしが突きつけたプリントアウトを乱雑な机の上に放り出し、教授は降参するように両手を挙げる。 「二十四」 と眠そうに重い瞼を持ち上げつつ、教授は問う。 「二十四」 とわたしは答える。”[P.99_これはペンです] 少し泣きそうになる。 よいよる。 「これはペンです」 「良い夜を持っている」 “父は絶えず、このような想起に直面していた。何かを覚え、思い出し方を設定し、思い出し方を思い出し、何を思い出すのだったかを洗い出し、自分が何を知らないのかを選別しては拾い続けた。自分の袖に赤い光が灯るのを見て、思い出すべき単語は、父だったのか、袖だったのか、腕だったのか、肌だったのかを自分で決めねばならなかった。 父がその技を自在に扱えるようになるまでは長い時間が必要だったし、達成できたかどうかは意見が分かれる。”[P.157_良い夜を持っている] 20170504 再読

    0
    投稿日: 2014.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難解といえば難解だけど、文体がしっかりしているから読みやすい。 ネタバレになるので詳しく書かないけれど、表題作の「これはペンです」と、もうひとつの収録作品「良い夜を持っている」のつながりに、ある場面で気づいたとき、思わず「うわっ」と声が出そうになった(^^ゞ 勘のいい人なら、もっと早く気づくのかもしれないけどね。

    0
    投稿日: 2014.09.19
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    「叔父は文字だ。文字通り。」 そんな文章から始まるこの小説は、言葉遊びのような文章を並べて、文字、言葉、文章といったものを風変わりな視点から述べている。のだと思う。 一読しただけでは理解できたとはとても言い難い。翻訳小説のような、言葉の意味は分かるのに、文章の意味を捉えられないもどかしい感覚。 あと2回ぐらい読めば、少しは分かったと思えるようになるだろうか。。

    0
    投稿日: 2014.07.29
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    存在の証明。この本を読んでて思い浮かんだ言葉。小説とは何か、についてつらつら述べられているだけではなくて、人が存在するとはどういうことか、をずっと考えさせられる一冊でした。ちょっと読みにくいけど、面白かった。

    0
    投稿日: 2014.07.13
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    理解しきれていない。長期休暇中にまた挑戦する。言語について掘り下げられた一冊。『良い夜を待っている』の方が好き。言葉にして説明することが難しい、抽象的なことを描写している点がすごい。自分が普段目にしているモノが物事の一面にすぎないことを痛感した。言語についてもっとしっていたらもっと理解しやすかったかもしれない。言葉は記号にすぎないこと。モノで記憶する方法。「無」について考えようとして亡くなった父は最後にどんな世界をみたのか。再読必須。見たことのない世界を見せつけられました。他作品も読みたい。

    0
    投稿日: 2014.07.01
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    いいなー、 非実在かもしれないけど定期的にお手紙くれる叔父さんほしい。 自分が自分と同一であることを認識してくれないお父さんはまったくほしくないけど。 (ちょっと何を言ってるかわからないとは思うのだけど、あらすじなんて説明できないので省略します)

    0
    投稿日: 2014.06.29
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    表題作「これはペンです」と「良い夜を待っている」で1つの話。「良い夜を待っている」を読まなければ意味化が不十分になり,「よく分からん」という感想になっていただろう。 わかりやすい物語ではないが,物語の構造になっている。テーマは私の専門領域に近いので何となく分かるし,興味を持てるものだったが,かといって物語の理解を促進する者ではなかった。 このような物語を創り出す作者の感性に驚く。自分じゃとても思いつかない。

    0
    投稿日: 2014.06.22
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    うーん、わからん。読んでて楽しい気がするからそれ以上は何もいらんと思えば楽なんだけど、そう思うには一作がちと長くてワンアイディアストーリーとして読むのはちとしんどい。わからんのは元々オイラの手に負えないからなのか、通勤電車で居眠りしながら読んでるからなのか。

    0
    投稿日: 2014.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■「これはペンです」 叔父は文字だ。文字通り。 ■「良い夜を持っている」 目覚めると、今日もわたしだ。 それぞれの書き出しだが、短く端的で膨らみがある。 そこから始まるのはどちらも物語というよりは、徒然なレポートのようなもの。 叔父や父といった近親者が、妙に遠く、特殊な存在である。 自動文章生成の叔父、 超記憶のため二重写しの街に心漂わせる父。 飄々と孤高に生きることをしている。 さらにスポットは語り手自身の意識にも亘る。 最終的には書くこと考えることについての小説になっている。 やはりこの作者の書くものは素敵だ。

    2
    投稿日: 2014.04.02
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    難解で、たぶん1/3も理解できてないのだけど、けっこうすき。かも。 解説読んで、読み直したい一冊。

    0
    投稿日: 2014.03.29
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    とても優しい言葉で書いてあるが、難解… 素因数分解とか、量子力学とかそんな感じ 磁石を炒めるところが おもしろかった。

    0
    投稿日: 2014.03.27
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    めっちゃ面白かった。 いや、正直言うと、収録された二編のうち最初の表題作『これはペンです』は読み始めてもさっぱり訳がわからなかった。読み終えた時点でなんとなく面白いような面白くないような…ただ、文章は好みで読んでいて心地よさを感じたので読み進められたのかな。 んで、二編目の『良い夜を持っている』で一気にこの世界に引き込まれた。最後まで読み終えて一編目の理解も進んでじんわり面白さが感じられる! これは本当にすごい作品だった!

    0
    投稿日: 2014.03.26
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    自分は、モノを読みたいという欲求がわりと強い方だと思う。 反面、モノを、何かを書きたい、という気持ちにはてんでならない。 なぜかなぁ、そのふたつはたぶん近しいのになぁ、と感じていたけれど、この本を読んで、なんとなーく納得。 ものを書くとはなんと不思議な営みなのだろう。それはあまりにも謎めいた行為。だって、「書く」ということは、こんなにも複雑で、曖昧で、困難で、破壊的。 とてもじゃないけどそんなこと、自分にはできませんやね。

    1
    投稿日: 2014.03.25
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    表紙と題名がすてきで購入しました。最初は理解できなくとも、この本がもつ匂いや雰囲気、醸し出す空気を感じることができれば良いんじゃないかと思います。

    1
    投稿日: 2014.03.24
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    初円城作品。 ということで、ん?これは小説なの??というところがよく分からなかった。 併設の良い夜をの方が気に入ったかも。父親が死んでいく時のことを想像するのに、うわあ~><ていう切なさが押し寄せる。てなわけで、こっちのが切ないー><みたいな、私が慣れ親しんできた小説的読み方しやすいなぁ、と。

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    投稿日: 2014.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良いタイトルというのは、自らハードルを上げるものだけど、これはジャケ買いを裏切らない良書。まぁ円城塔じゃなきゃ読まないと思うけど。 表題『これはペンです』は書くことについて書くことについて書かれた小説。お膳立てを外して、純粋に内容だけ見れば、これは私小説の範疇じゃなかろうか。 『良い夜を持っている』は、円城節の読みにくい文章で始まるけど、途中で唐突に普通の小説みたいになったのでびっくりした。 解説に奥泉光がクレジットされているのも最適。

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    投稿日: 2014.03.19
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    これはペンです / 初出 新潮 2011年1月号 良い夜を持っている / 初出 新潮 2011年9月号 解説 (奥泉光) 『これはペンです』 2011.9 新潮社刊 文庫化 カバー装画 北澤平祐 カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室 印刷 大日本印刷 製本 憲専堂製本

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    投稿日: 2014.03.06
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    小説の小説であり、機械と人間の小説でもある。筆者が何度も試みているテーマだけれど、そのたび違う視点で、違う混乱を連れてきて、違う興奮を呼び覚まして、つまりすごく面白い。真面目なのかふざけているのか判らないところと、あとすこしで理解できそうなところで突き放すところが大好きです。SFマガジンで新作連載するそうで大層楽しみです。

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    投稿日: 2014.03.06
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    中編程度の作品が2本の薄い本だが、読み終わるまでにかなりの時間がかかった。瀬名英明の『デカルトの密室』を思い出したが、円城の方が余計なストーリーが織り込まれていない分、密度が濃い。 人の心理や慕情や老いへの哀しみやコミュニケーションを扱った文学とは見えない。いや、コミュニケーションの理論を扱ってはいるのだが、それは工学の分野の「情報理論」の定理、法則、仮説などなどを思考実験で小説の体をとって射影したようなものだ。機械学習の分野が急激な発展を遂げている昨今では、情報空間をどのように描写するかが文学のテーマにもなりうるということを円城は示したかったのか。

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    投稿日: 2014.02.28
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    表題作『これはペンです』、『良い夜を待っている』の2篇を収録。どちらも文庫本で100ページほどと、さほど長くはない。 円城塔は不思議な作家で、純文学ジャンルから見ると非常にSF的に見え、SFジャンルから見ると逆に純文学のように見える。この本に収録されている2篇は前者だと感じた。 『これはペンです』もユニークで面白いのだが、どちらが好きかと言われると『良い夜を待っている』。『超記憶能力』の持ち主である『父』が描く画は、ちょっと『アルヴァとイルヴァ』を思い出した。

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    投稿日: 2014.02.28