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チャンドス卿の手紙/アンドレアス
チャンドス卿の手紙/アンドレアス
ホーフマンスタール、丘沢静也/光文社
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総合評価

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     「チャンドス卿の手紙」の感想。「美と崇高」が主題の作品だと思います。作中で(手紙で)、チャンドス卿は、自分は“美”を感じ取れなくなった、けれど“崇高”は感じ取れている、ようなことを書いています。どうしたら「美と崇高」を感じ取れるようになったのか?については書かれていませんでした(おそらく)。    僕は、今まで気に留めていなかったものが目につくようになるのが「美」の発見のはじまりだと思います。「美」を視ている人は、風景が今までと違って見え、自然が優しく見えると思います。おそらく川端康成の「末期の眼」は、以上の考えと類似していると思います。   建物やモノが、必要なところに配置されていて、必要なら「美」的なものを壊して、その上に必要な建物を立ててもよい、との考えが「崇高」だと思います。“生活”が「崇高」のキーワードでしょう。坂口安吾の作品(特に評論)が以上の考えと類似していると思います。 

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    投稿日: 2020.05.15
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    世紀末ウィーンのアイドルの書いた短編4つと未完の中編。1700年位の話。面白くない訳じゃないけど、感想はない。 丸ビルで2000円のランチ食べたみたいだ。非常にうやうやしく持てなされ、ゆっくりと楽しい時間を過ごした。しかし何を食べたのか全く記憶にない。確かにセットみたいなの頼んだ、半個室だった。しかし味共々、運ばれてきた皿に何が載っていたのかは記憶にない。でもやっぱりなかなかゆったり過ごす時間というのは、望んでも実現しない物なので、よい経験であった、みたいな。別の訳者で読んでみたい。

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    投稿日: 2019.02.14
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    図書館で借りて、「チャンドス卿の手紙」だけ、Spiegelのサイトで見つけた原文と照らし合わせて読む。う~ん。岩波文庫と比較してみたい。

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    投稿日: 2018.12.16
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    古典新訳文庫から、ホフマンスタールの新訳が登場(しかし〝ホーフマンスタール〟表記だと何だか間延びして落ち着かないなぁ……)。 どうもホフマンスタールのイメージが、いい意味でもアレな意味でも『永遠の少年』なのだが、新訳はその『少年』っぷりに磨きがかかっていた……という読後感だった。『少女幻想』と呼ばれるものもあるけども、『少年幻想』も間違いなくあるよなぁ……。

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    投稿日: 2018.11.12