
総合評価
(27件)| 6 | ||
| 8 | ||
| 8 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ長〜〜〜い! とても長かった、ヴァランダーシリーズ第三弾。 田舎町で失踪した女性の事件から話はどんどんスケールを増し、ちょっと置いてけぼりをくった感。 中盤でだいたいの疑問が解けてしまうと あとはもう忍耐の読書!という感じだった。 そんな中、特筆すべき点は 同僚であるスヴェードベリ刑事。 これまでの2作では登場しつつもあまり細かな描写はなく、ちょっとやる気なさげなけだるげな人、というイメージしかなかった。 今回はそんな彼の新たな一面が見られ、 ちょっと株が上がった。 ヴァランダーが信頼を置いていたリードベリなき今、 チームのメンバーの支えは大事。 ヴァランダーは相変わらず今の仕事に疑問を持ちながら続けている状態で、 時々その判断に、え?そう行く?大丈夫それ?と思うような行動を取る。 そこから招いた出来事がさらに彼のメンタルを崩壊させ…。この先がちょっと心配。 さて次作はどんな展開に?
26投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ「大切なことは最初に言おう、でないと忘れてしまうから」と言ったのは十五世紀のパン屋さんヒマーワリ・メーロンですが、彼の言葉に習って言います 刑事クルト・ヴァランダーシリーズ第三の物語は文庫本で700ページの大長編でしたよ! うん、この情報は私の感想よりよっぽど重要w とにかくもうヴァランダーが大好きだ! あえて言おう、彼こそ男の中の男であると 前にも書いたかもしれないが、本当に男のいいところ(と男たちが思っているところ)と男の恥ずかしい部分が凝縮されたキャラクターと言っていいのではなかろうか 意固地でまっすぐでロマンチストで臆病で怒りっぽくて自分勝手だ 彼は直感によって仕事を進めるタイプの刑事だが、それは天才的なひらめきと言った種類のものではなく、経験や修練から生まれた鋭い観察がもたらす勘どころみたいなんを信じて行動しているにすぎないような気がする それを他人が見ると直感と感じる ようするに熟練した職人と言うべきで、こんなところにも自分は男を感じでしまうのだ(女性の職人さんごめんなさい) そしてなによりヴァランダーはけっこう失敗する いや、失態と言ったほうが正確だ 部下に助けられたり、家族に迷惑かけたりする 極めつけは酔っぱらって想いを寄せる女性に迷惑な電話をかけてしまい、恥ずかしい思いをしてしまう 情けない場面を曝しまくる男が葛藤を抱えながらも闘う姿勢がかっこいいのだ! でもやっぱり女性には読んで欲しくない 男の情けない姿はなるべく知られたくないのです だが女たちは言うだろう 男が情けないのはアダムとイヴの時代から知っていると やっぱり女はなんでもお見通しだ
34投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
南アフリカ共和国の激動期をこんな風に絡めてくるとは。ヴァランダーの活躍は勿論であるが、タニアやミランダなど女たちの戦いの物語でもあり、それが白い雌ライオンというタイトルと響き合っているように感じた。リンダもきっと強い女性に成長することでしょう。
1投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログ展開がヤバく文体が渋い 二度と人に会うことはないと知っているのは幸運だ、なにかが残っているはずだから。
0投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ長い、とにかく長い700ページ。 だからと言ってつまらないというわけではなく、二冊同時に読み切った感じ。 南アフリカ共和国がまさに変わろうとしているとき、北欧スウェーデンで不思議な殺人事件が起こった。 読み手は前作同様に、ヴァランダーの執拗な行動の行方と次々に巻き起こる新たな展開、その先にあることへの興味でひっぱりこまれていく。 いっぽうで、 ネルソン・マンデラとデ・クラーク大統領による平和的な変革への道筋が、まさに進められているとき、これまでの社会を維持するために暴力による動乱の陰謀が企てられ、陰謀の気配を知ったものとの探り合いが始まる。 ……作者はその様子を、これだけで一つ小説が成立するほど深く描写している。 (だから、これほどのボリュームになったとも思える) このシリーズに登場する人物は、みな、なにかを抱えながら生きている。 主人公ヴァランダーや同僚、家族は前作同様だが、この物語では、相対する人物にもそれが見られる。 元ソ連KGBのコノヴァレンコ 南アフリカの白人政治結社メンバーで陰謀の実務推進者ヤン・クライン 南アフリカの黒人でありながら白人からの暗殺請負を生業としているマバジャ スウェーデンに住むロシア人でコノヴァレンコの協力者リコフとタニア ヤン・クラインの家政婦ミランダとその子供 などなど……。 彼らがここにいたるまでの道のりも、読者へ訴えるものがうっすらと透けて見える。 20世紀のアフリカ大陸の矛盾……。 白い雌ライオンが見つめる先は、なにか。
3投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログレビューを書いてないままになっているのにひと月以上経って気づいたものの、もう概要を忘れてしまってきちんとした文章を書けなくなってしまいました。無念。かなりのページ数でしたが内容にひっぱられてぐいぐいと読み進められました。題名が印象的ですがこれも読み終わって納得。事件はただ間違った時間に間違った場所に居合わせてしまっただけの一般市民の女性が殺害され遺体が遺棄されたため行方不明になり、残された夫が地元警察署に届け出てヴァランダー刑事が捜査にあたるが手がかりがほとんど無く難航する捜査という軸と、南アフリカ共和国(執筆された当時はまだアパルトヘイト政策が撤廃される前)で白人優位を死守しようという勢力が、要人の暗殺を計画しその要人の生命そのものと政治の流れを抹殺するだけでなく、行われる暗殺の実行犯を単なる駒ではなく人種政策において重要な意味を持つ人物にすることで大きな流れを断ち切ろうと画策するという二つの軸が並行して交互に描かれていき、それらがどう交差してひとつの事件になったかというのを解き明かしていく、圧巻の作品でした。南アフリカ共和国の政情についてなど、巻末に丁寧な解説があり、全て読み応えがありました。ペースはぼちぼちですが全作通して読みたいシリーズです。
1投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログスウェーデンの作家、ヘニング・マンケルの''ヴァランダー警部''シリーズ第3作です。 スウェーデン本国では、1993年に刊行されてます。 ヴァランダーは、44歳の冴えない中年男性刑事。 本作は、文庫で700ページも有る長編ですので楽しみです。 事件は、1992年4月に夫婦で経営する不動産屋の妻ルイースが失踪しヴァランダーは事件と考え捜索を開始するが、ルイースの立ち寄った場所の近くの家で爆発火災が発生し焼跡から黒人の指が発見される。 更にルイースの自宅からは、手錠が見つかる…円満そうな夫妻に何らかの秘密が隠されている予感がします… 本作冒頭で登場する、1918年から脈々と続く南アフリカの白人主義者の組織がルイース殺しに絡み、次第に大それた犯罪の陰謀が見え隠れする中、ヴァランダーも巻き込まれて行く。 南アフリカで混乱を引き起こす為に、暗殺が計画され暗殺者マバシャがスウェーデンでロシア人コノヴァレンコから訓練を受けていた。その暗殺者マバシャがルイース殺しの際に訓練アジトから逃げ出しヴァランダーに匿われる事になるが、警官のヴァランダーが暗殺者を匿い更には、コノヴァレンコの仲間を射殺、コノヴァレンコに娘リンダが誘拐される。 と、ストーリー後半はアクションミステリーばりの展開が激しく興奮して来ます。
0投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作「リガの犬たち」と違い、同じ国際犯罪でもスウェーデン内の捜査だから説得力がある。 マバシャが最後の場面に臨んだら、どんな選択をしたのだろうと思ってもみた。
0投稿日: 2021.05.24
powered by ブクログヴァランダーシリーズ、3作め! 前作では、地図を見たりしながら読んだけど、今回は、世界史の、知識の必要性も少し感じたなぁ、アパルトヘイトは、わかっていても、ボーア人のなん足るか、南アフリカの複雑な文化は、ほぼ無縁でしたから! でも、ヴァランダーの決死の戦いは、読みごたえ有り! スウェーデンの田舎町どころか、世界の広い範囲を、網羅した事件を、読ませるヘニングマンケルって凄い!!
0投稿日: 2021.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
刑事クルト・ヴァランダーシリーズ3作目。 あらすじ 田舎で、不動産業者の女性が殺される。南アフリカで、白人と黒人の対決を望む組織が隠れていたところに出くわしたのだ。南アフリカから来た暗殺者とロシアの元情報部員は内輪もめを起こし、スウェーデンで犯罪を犯しながら出国しようとする。ヴァランダーは仕事を続けられるか悩みながら事件を追う…。 かっこいい作品だった。登場人物は相変わらず不器用で動きの鈍いヴァランダーをはじめとする人々。刑事の仕事ができるかどうか、ちょっとうつ状態になっていた。今回は南アフリカの歴史も題材にしていて、それぞれの生きる意義みたいなことが多く書かれていた。
1投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログスェーデンの警察小説の三作目。 自分にとってはこのシリーズも分厚くてテーマも重いので面白いのは分かっているけどなかなか手が出ないというか覚悟を決めてから読む作家の一人。 本作も発端は不動産会社の女性が失踪しただけの事件から南アフリカの情勢に繋がって果ては...という展開。 携帯電話もeメールも無い時代の話が却って新鮮かもしれない。 大変面白いので次作以降もポツポツ思い出したように読んでいくことでしょう^^
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログうーん・・・ここまで話を広げる必要があったのかな。書かれた当時に読んだのならばもっと引き込まれたかもしれませんが、2013年ではちょっと・・・。 それと、後半あまりにも「偶然」が重なりすぎてませんか? ファックスの件とか係員の遅刻とか、なんかありすぎて忘れてしまいましたけど、「これはあり得ないでしょー」と言ってしまいました。今回ぼろぼろになっちゃったヴァランダーは次作でどうなっているのか? とりあえず全作読む予定にはしてますが・・・。今のところ1作目が一番面白かったですね。
0投稿日: 2014.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヴァランダーシリーズの3冊目。 今回の舞台はスエーデンと南アフリカ共和国。 バツイチで情けない中年男のヴァランダーだがその生き方は骨太でゆるぎない。(ときどき揺らぐ…?) 今回も男の友情のような力強い姿を見せてくれた。 警察という職業からももう隔絶しているほど。 前回のペレストロイカに続き今回のアパルトヘイト。 世界史の授業より味わい深い世界の情勢がわかった気がしてくる。 2022年7月 再読。大統領暗殺事件、こちらは首相狙撃事件とリンクもしたし、黒人問題、国家間の緊張など、現代の世界情勢も頭から離れない状態で読み進める。 また、続きを読みたい衝動に駆られる。ヴァランダーシリーズ、いつも手元に置いておきたい。
0投稿日: 2014.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
<クルト・ヴァランダー>シリーズ3作目。本人のぐたぐた状態と相反し事件のスケールがとんでもない事に。南アフリカの大統領暗殺計画にまで話が繋がり、ありえないよな~と思いつつ後半中断できなくなりまたもや夜更かしで読了。父親や娘との関係は割と良くなったものの本人がかなりキツイ状態になってしまったヴァランダーで続く…ひどい。
0投稿日: 2014.04.11
powered by ブクログ図書館で。このシリーズを読むのは3作目かな?時系列順に読んでいないのでこの後に笑う男か、と思って読みました。 とりあえず思うのはスウェーデンの地方警察の警官一人でどうこう出来る問題じゃないよな、という問題にいつも巻き込まれていてなんだか大変そう。そしてなんで彼は一人で行動するんだろう?制服警官でもいいからとりあえず2人で行動しようよ、と何度となく思いました。 とりあえず私が不可解だったのはストックホルムから勝手に帰ってきた点と彼を匿った点、そして先回りしたのになんでじいちゃんの家から出さないかな?それが物凄い不満で読んでいてバカか、この展開は当たり前だろうと電車の中でツッコミを入れてしまいました。ぶっちゃけ彼の勝手な直感だか思い込みで死ななくて済んだ人間が少なくとも2人は居ると思う。もしかしたら3人かもしれないけど。 重ねて言うけれども一人じゃ無理でしょう、という事件に一人で何とかしようとするその態度がある意味気に食わなかったです。が、お話は面白かった。 ジャッカルの日をちょっと思い出しました。
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回は政治小説だ。 スェーデンのことが理解できていないのか、 ヨーロッパのことを理解できていないのか、 もう一つの舞台、南アフリカとの距離感がつかめない。 (地理的物理的な距離感ではなく、文化的社会的距離感) 人や情報のの移動量の問題なのかもしれないが、 たとえば、日本とアメリカは物理的距離は遠いが、 文化的には比較的近い。 南アフリカは、一刑事が人を逃がしてやろうとするぐらい、 スェーデンから近い場所なのだろうか。 前作もそうだったが、 主人公の職務から逸脱が非現実的にしか思えない。 また、主人公の捜査が勘ばかりなのも納得できないし、 犯人への固執にも共感できない。 なんだかな。
2投稿日: 2013.08.06
powered by ブクログこのシリーズがなんで肌に合うと感じるのかわかった。 ヴァランダー警部は常に、自分がこの仕事に向いていないと感じている。 若くなく(この作品では40代だ)、こんなことを言う。 「おれは警察官以外の仕事のことをこのごろしょっちゅう考えるようになっている」 結婚にも失敗した。孤独で、大した希望もない。そんな、中年の諦念と焦りと哀しみとが、見事に描かれていて、読んでるこの中年男に響いてくるのだ。 今は亡い先輩の言葉との間で、ヴァランダーは揺れている。 「おまえさんは一生涯警官だろうよ。もうわかってもいいころだよ。じたばたするな」 ただ、このシリーズ三作目は、これまで読んだふたつにくらべると、息もつかせずページターンさせるほどじゃなかった。つまらなくはないけれど、マンデラとデクラークの暗殺計画という話の枠が大きすぎて、ちょっと持て余しぎみな感がある。 妙に丁寧に(読者にむかって)状況説明してくれるゴルゴの依頼者のように、なんだか冗長だ。 べつの巻に期待しよう。
1投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ不動産屋の女性が行方不明になった事件を皮切りに、空き家が爆破され、中から黒人の指が見つかった。これらの事件がどう繋がっていくのか、南アフリカとロシア、そしてスウェーデンの関係は?刑事ヴァランダーシリーズ、3作目です。今回もとても面白く読みました。ヴァランダーが精神的に追い詰められ、最後は辛そうな感じでしたが、次回できっと復活してくれるはず。
0投稿日: 2013.06.09
powered by ブクログ陰謀の結末は最初からわかっているだけにそこに至るまでどう読ませるかが、作品の鍵になる。何の罪もない善良な主婦の悲劇から始まり、南アフリカの陰謀が平行して進む。冷徹で無慈悲なロシア人が最後までふてぶてしく悪人なのが印象的。サスペンス色濃いシーンの書き込みが少しわかりにくかったのが難点。面白かったのは間違いない。
0投稿日: 2012.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
90年代初めに書かれたもので、前作「リガの犬」もそうだったが、この「白い雌ライオン」も当時の社会情勢で、実際に起こり得ても不思議ではない、むしろ実際に似たような話がいくつもあっただろうと思う。当時の南アフリカの情勢からすると。 娘リンダとの距離が縮まり、交流できたことで、胸いっぱい幸福感に酔いしれるカワイイ中年男。それにしても部下に、自分の父親に電話させたり、この手はこれからも使えるかもしれない、とか、どんだけ甘えてるんだこの男。男は社会全体で甘やかされているがこれは20年ほど前に書かれたものなので、同じスウェーデンとはいえ、「ミレニアム」その他の小説とはだいぶ時代が異なり、今の日本よりちょっと進んでいるくらいの男女同権。ああ、いるようなあこういう人、と、ダメ男だけどなんだか憎めなくて苦笑してしまう。いちいち大げさなんだよ、と突っ込みいれながらも、本人大真面目だけどなんだそれと思うような言動とかにくすりと笑わせられる。 現在「笑う男」を読んでいる最中だけれど、 次作「目くらましの道」が図書館から借りれず、上巻だけでも買うべきかどうか迷っている。順番を飛ばして読むのは避けたい事態。
0投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログスウェーデンの片田舎のヴァランダー警部シリーズ3作目。どんどん壮大な話になっていっている。今回は南アフリカでの暗殺事件に絡む。最後の結末を本人がしっかり知らないで終わるのもなかなか。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スウェーデンの南端の街、イースタを舞台にしたヴァランダー警部シリーズ第3作。ヴァランダーは、不動産業を営む女性の失踪事件を担当する。やがて彼女は遺体で発見されるが、その近くの民家では謎の爆発事件が起き、不可解な遺留品が発見される。一方、遠く離れた南アフリカでは、とある陰謀が動き始めていた―。 ようやく読み終わりました。文章は読みやすいのですが、何せ分厚い。電車の中で読もうと思っても、バッグが小さいとうっかり持ち歩けないのです。 警察小説というよりは、国際謀略小説ですね。スケールが大きい。田舎警察とはいえ、イースタは国境に近い交通の要所なのですね。ミステリを期待すると「ちょっと違う」と思うでしょう。最初にヴァランダーが担当していた失踪事件の真相は、第2章でさっさと種明かしされてしまいます。第3章から後は、ヴァランダーと旧ソ連工作員の対決になり、そこに娘のリンダも巻き込まれていきます。 南アの陰謀事件の方は、首謀者の思惑通りになりかけますが、ほんの偶然の出来事から事態は急展開。そして最後の場面で、冒頭に起きた失踪事件に関するちょっとした謎が明かされます。この「謎」のことはすっかり忘れていましたが、風呂敷を畳むというより落穂拾いのようなラストが良かったと思います。謀略の嵐を過ぎて、ヴァランダーも田舎警察の警部に戻ったのだな……と、ちょっと安心。 ところで、前作『リガの犬たち』に登場したバイバ・リエパが名前だけちらりと出てきましたが、彼女の再登場はあるのでしょうか。
0投稿日: 2012.03.10
powered by ブクログスウェーデンのミステリ。 警部クルト・ヴァランダーが主人公のシリーズ3作目。 ここから分厚くなってます。 イースタはスウェーデン南端の田舎町だが、交通の要衝にあるため、国際的な事件も起きうる。 思いも寄らぬ南アフリカの陰謀に巻き込まれる。 南アフリカでの人種問題をさかのぼるプロローグから、重厚に書き込まれています。 国際的なベストセラーになった理由がわかる気がしました。 ヴァランダー個人は妻に出て行かれたのはもう諦めたが、次の一歩は踏み出せず、落ち着かない精神状態。 ストックホルムに住む娘のリンダが心配でいつも会いたがっているのだが、なかなか上手くいかない。 捜査のためにストックホルムに出向くと、リンダがすっかり大人の女性になっていることに気づかされる。 画家の父親はすこし呆けかけているような兆候もあるのだが、家政婦と結婚すると言い出して、ヴァランダーを焦らせる。 ごく普通の主婦が3日、行方不明に。 おそらくもう死んでいるだろうと感じながらも口には出せず、捜査に取り組む署員。 捜査していくと主婦にも意外な側面があったりはするのだが。 ヴァランダーは事件にのめり込むことで突破口を見つけるタイプ。 容疑者の一人と深く関わることになる。 南アフリカ共和国での出来事も緊迫していて、迫力。 ひどい人種差別が長く続いた後、変化が訪れようとしているが、それに対する抵抗も大きい。 権力を握るボーア人(オランダ系入植者)の生活ぶりがリアルなので、ネルソン・マンデラ暗殺を狙う動きも説得力があります。 1993年発表当時、マンデラが27年間の投獄から釈放されたという時期から隔たっていないリアルタイムだったことも、力のこもっている原因かも。 ソ連の崩壊も、世界を動かしていたのですね。 南アフリカからは遙かに遠いスウェーデンがなぜ関わるか、ということにも理由はちゃんとあるのです。 暗殺のために雇われた殺し屋マバシャは、アフリカのズールー族の出。 異国をさまよう男の心象風景に深みがあります。 ヴァランダーの家族まで巻き込んだ対決と銃撃戦へ。 作者は何年もアフリカに住んで仕事をしていた経験があり、帰国後にスウェーデンの人種差別が悪化していると感じたとか。 それも実感を伴った描写に繋がっていると思います。 2004年9月翻訳発行。
1投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログヴァランダー刑事3作目。2作目に続いてこれも舞台が壮大。田舎町の殺人から南アの秘密結社のマンデラ暗殺計画、と無理なく繋がっていきます。著者のアフリカへの造詣の深さが生かされています。主人公の刑事は前作よりさらに事件に振り回され傷ついてしまいました。立ち直れるのか、早速4作目を読もうと思います。
0投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログヴァランダー警部が働くイースタの管轄区域とは縁が深いでもない“謀略”が、「女性の失踪」という事件を切っ掛けにヴァランダー警部の身に降りかかる災厄となっていく…何か凄い展開である… 凄く引き込まれてしまった…
0投稿日: 2011.02.22
powered by ブクログ【所持有無】× 【読了日】090108 【キーワード】スウェーデン 警察小説 ヴァランダー アフリカ 暗殺者 【所感】シリーズもののひとつ。良心のある警察官は良い。アフリカの黒人迫害、衝突を題材。意欲的だが、中だるみ…。 【備考】
0投稿日: 2009.06.21
powered by ブクログ社会情勢を軸に描くシリーズだが、本作品はその特徴が色濃くなっている。スウェーデンが舞台なのだが、南アフリカの人種差別が物語の根底にあるので、序盤は相当な違和感があった。視点もスウェーデン側と南アフリカ側に分かれており、両者はなかなか交わろうとしない。しかしストーリーの拡がりと比例するように南アフリカの人種問題がじわじわと効いてきて、国際謀略という派手なテーマに取って代わろうとする確かな感覚があった。 今回のヴァランダーは気の毒としか言いようがない。事件への巻き込まれ方が半端ではないので、それが逆に不自然にも見えたが、彼の思考が徐々に病んでいくさまは説得力があったと思う。インパクトの強いキャラが何人かいるためヴァランダーの存在感はやや劣るかもしれないが、シリーズを通して確実に成長しているのがよくわかる。
2投稿日: 2008.04.22
