
総合評価
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powered by ブクログ主人公のキャラクターがなんともユーモラスで作り上げられた世界もギスギスしたところがなく全体にのんびりとした雰囲気がいい。謎解き自体よりも、そんな雰囲気をゆったりと味わう短編集。
11投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ謎解きの為だけに用意された様な特殊なシチュエーションと、主人公の神掛かった気付きにより即座に解決へと進む話の流れは、全く感情が動かなかった。 作者の他作品は独自の空気を構築しておりかなりお気に入りなので、本作限らず戦後昭和時代のミステリの空気に馴染めないのかもしれない。
6投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場したタイトルだったので、興味が湧き読んでみた。 クリーム色でなく、クリイム色、等レトロ感のあるカタカナ文字が随所に見られる。 ドキドキするも、ゆっくり時間が流れるようなお話。
0投稿日: 2022.10.11
powered by ブクログニシ・アズマ先生の許に持ち込まれた、ちょっとした謎。 まだ謎かどうかも分からないうちに、彼女は鋭い観察眼と頭脳で、見事に解き明かしていきます。 昭和三十二年四月から一年間、『新婦人』に「ある女教師の探偵記録」と題して連載された短編集の初文庫化です。 レトロな感じも、いい味出しています。
0投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ純文学系の作家さんの手になる、ショートミステリの連作集。探偵役のアズマ嬢は怜悧な観察眼の持ち主で、些末なディテールも見落とすことがなく、誰より先に真相に到着する。ただ鮮やかな推理を展開するタイプではなく、紙幅の関係もあるのかも知れないが、ロジックにはあまり期待はできない。文学系の作品と同様に、乾いたタッチのユーモアを好むファンが多いんじゃなからろうか。
0投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ女学院の教師であるニシ・アズマが謎を解くミステリ短編集。 人死にも出るが「日常の謎」に分類しても差し支えは無さそう。軽妙な語り口と説明し過ぎない解答(端折っているとも言う)がとても読みやすい。 ニシ先生と周りの女性たちのかしましさも微笑ましい。 ガッツリとしたミステリが読みたいと思うと物足りないが、観察力で解決されるちょっとした謎を味わうには良い。
0投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログやさしいミステリ短編集。 人が死んだりはしますが、 小沼氏の優しい文体により、ハラハラしたりヒヤヒヤしたりのサスペンス・ミステリを期待している人には 全く向かない一冊(笑) ニシ・アズマが可愛いです。 ロイドメガネをかけると名探偵に…という 解説を先に読んでいたけれど、 著者のあとがきに「照れ隠しでしょうね」って云う件があって、微笑ましかったです。
0投稿日: 2017.04.09
powered by ブクログ愛すべきキャラです、ニシ アズマ。 小さな引っかかりから推理する、短編ミステリーです。旧仮名づかいと、テンポよい文章に、心がほっこりします。好き✨
1投稿日: 2015.11.22
powered by ブクログ小柄で感じの良い女性。美人とは言えぬが愛嬌のある可愛い顔。でもなぜか太い赤い縁のロイド眼鏡をかけて台無しにしている。 そんなニシ・アズマが観察眼を生かして数々の謎を解く。 女学校時代の女子のワイワイした様子が楽しい。 でも風景も日本のようでいて、クリスティの本の舞台のような気持ちにもなる。なんだか不思議。 日常のちょっとした事件から殺人事件までニヤリとしたりヒヤリとしたり。 殺人事件のお話はけっこう人の汚なさがガッツリ出ていてギョッとするくらい。 独断で犯人を逃がしてしまうお話があり、これはスッキリしないなあ。 ニシ・アズマがビブリアの彼女たちに重なって、これを読んでからもう一度あのシーンを読まないとと思う。
2投稿日: 2015.01.14
powered by ブクログ昔に書かれた小説である。と思いながら読むと確かに文体がそれらしく、主人公もニシ・アズマとカナ書き。ハイソな人達の中で起きる奇妙な出来事を次々と解決して行くニシ女史。ゆるりと読みたい。
0投稿日: 2014.09.16
powered by ブクログブックオフにて推理ものらしいということだけで購入。北村薫氏が本作を推していたり、ビブリア古書堂で取り上げられていたりということを後で知りました。 推理としては、シャーロックホームズに近いものを感じました。シンプルな構成の中で推理を進めるので、切れ味がある反面、消化不良な感もあります。 しかし本作において、推理で評価をつけてしまうのは野暮なのかもしれません。全体を包む雰囲気、軽快な会話劇、何よりニシ・アズマの魅力的なキャラクターは今読んでも全く古くなっていない。時代背景だけはモノクロ写真的ではありますが、そこに描かれた色彩豊かな物語は時代を越えて輝く何かがあるのでは、とか。 短編としては「手袋」が良かったです。
0投稿日: 2014.07.23
powered by ブクログビブリアで気になって。 A女学院のニシ・アズマが鋭い視点で謎解きを。まだ、女性がはしたないと窘められた時代、時に大胆な方法で謎を解く。 現代になっても劣化せず、面白い。
0投稿日: 2014.05.04
powered by ブクログ今から50年も前に書かれた短編推理小説です。今とは文体も、特にカタカナ表記が異なっています。 現在の推理小説からすれば、ストーリー性も、巧妙なトリックなどもなく、なんじゃと思う短編ばかりです。その短編が発表された時の反応はどうだったんでしょうか? さてこの小説は「ビブリア」シリーズ最新刊で紹介されてました。主人公のお気に入りだそうです。今後のビブリアシリーズになんか影響するんでしょうか。
0投稿日: 2014.04.06
powered by ブクログ「ビブリア古書堂の事件帖5」に出ていて。 面白そうだと思ったので。 なぜか懐かしさを感じた。 昭和30年代に書かれたお話なので、 年代的に実際に体験した懐かしさではない。 実際に目で見たわけではなく、 話で聞いたのか、本で読んだのか、 その出処がわからない既視感が、 何とも言えず心地よかった。 観念的な懐かしさ、とでも言おうか。 そういえば、「コクリコ坂から」を見た時も、 似たような懐かし感があったなぁ。
0投稿日: 2014.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ビブリア古書堂5」にて紹介されていた短編集、昭和23年4月から1年間「新婦人」に「ある女教師の探偵記録」という角書付きで連載され、後に一本に纏められた短編集の初文庫化っである。と帯にある。 ビブリア5で最も興味を持ったものを書店で発見し、すかさず購入し読了した。なんともビブリアには影響受けてるなぁ~ で、内容だが女教師ニシ・アズマ女子の探偵譚である。彼女の探偵としての特徴は観察眼に優れ、事象の一片から推理を始め全容を導き出すという、一般的なものであるが、事件によっては犯人をあえて逃がしたり、何もなかったという結末を画策したりする。小柄で愛嬌のある顔立ちということだが、あまり似合ってるとは言えないロイド眼鏡をかけると推理のスイッチが入ったりとか、以降探偵のキャラ立ちに影響を及ぼしている風でもある。 それぞれの謎解きにおいて、探偵が依頼を受けてという発端ではなく、なにせ女学校の先生なのだから基本巻き込まれ型の事件であり、彼女は持ち前の観察眼で事件が起こる前から監察をしており、事件が発現した時点では彼女の中では解決してしまっている!というパターンが多かった。 短編でもあるがゆえ、事象の発現とその解決にのみ語られ、殺人事件もあるのだが、背後の人間関係やら動機やらは語られない。ニシ・アズマ女子の快刀乱麻を描くのみである。 かなり昔の作品であり、作品内の世相風俗などはやはり古めかしいが、それぞれの謎解きは人の心理を深く抉って導き出されていて、今なお一般的となった「日常の謎」の原型であると言えるだろう。 ロイド眼鏡に小柄で愛嬌のある顔ということで、ブラウン神父が連想される。構成もチェスタトン的である。 中でも「犬」の完成度は非常に高いと感じた。
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログニシ・アズマという女教師が、日常の中に潜む様々な事件を鋭い視点で解決する連作短編集です。 謎は主に犯罪事件を扱っていますが、動機など生臭い部分は避けているので全体的に爽やかでほのぼのとした雰囲気です。 意外な真相やアッと驚くトリックはありません。著者のセンスで読ませる作品だと思います。北村薫が好きな読者にオススメです。
0投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログビブリアの栞子さんが好きな本だと作中で知り、書店で取り寄せてもらった。受け取りに行った日に偶然、同じ作家の随筆集「珈琲挽き」を書棚で見つけた。今度もう一度あの店で探して、また見つけたら今度は買って読もうと思う。 硝子の向こうにある、絶妙にレトロな空気。「真逆」「茲」といった、今はもう使わない漢字が心地良く響く。登場人物名のカタカナ表記も。 これは大正の懐かしさではなく、現代に微妙に接する昭和初期の空気だと感じた。豊かさの中にいると信じた善良でおっとりした人たちが、やがて来る戦争の破滅を知ることもなく生きている日々。何も知らないままに、気高く無垢に生きる女性たちが愛おしい。 事件や事件とも呼べないささやかな謎を解いてゆく主人公のニシ。彼女は基本的に犯人たちを許す。時に許さないこともあるが、それは法に照らした罪の軽重ではなく、彼女の中に醸成された価値観によるのだろう。さらっと上品に、許されてもよい人たちを見逃してくれる。ほんのわずかな時間で軽やかな謎解きを見せられて、とても心地良い。文体は古風なのに古びてもいない。ユーモアすらカビ臭くなっていない。 こんな作家、知らなかった。井伏鱒二のお弟子さんだというが、彼のような深刻さもない。この人の作品は何冊も手元に置いておきたい。 ふわふわした読後感。いい本に出会ったなあ。
1投稿日: 2014.02.19
powered by ブクログ昔、北村薫さんのアンソロジーでこの「ニシ・アズマシリーズ」を知った。はていつ頃だったか? と調べるともう十年近く前らしい。「これもっと読みたいなあ」と思って、当時いろいろ小沼丹の本を調べてみたのだけれど、見つけられなかった。まあでも文芸文庫ぐらいしか小沼丹はないかなあ、という大雑把な探し方だったけれども。その後、ふとしたことからちょっと前に創元推理文庫に入っていることに気がついた(おそい)。「おお、ニシ・アズマではないか…」 嬉しかった、でももうちょっと早く気づいていれば… とも思った。ちなみに北村薫さんの件のアンソロジーは今はちくまに入っている。時が経ったのを感じる。 A女学院のニシ・アズマ女史が日常のちょっとした謎を解いていく小品である。軽妙ながら品があってよい。 実は足が速いニシ・アズマ。学校でひそかに午睡をする。眼鏡をかけたり外したりすることもある。なかなかのかわいらしいキャラである。 いやはや、読めてよかった。
3投稿日: 2013.06.07
powered by ブクログ英文学者・小沼丹による「日常の謎」系、短編連作ミステリだが、たまに殺人も起きる。 愛らしい女性教諭ニシ・アズマ先生が赤い丸縁眼鏡を掛けると、 灰色の脳細胞が活性化し、名推理を披露、事件を解決。 但し、ニシ・アズマ先生には悪や犯罪を憎むといった強い意志は感じられないし、 犯人の動機にも、あまり関心はないらしい。 彼女にとっては、ふとした違和感の正体を解明するのが第一義で、 疑問が氷解すれば興味を失ってしまうアッサリした態度が、 受け止めようによっては、何だかちょっと怖い。 それから、学園内のドラマなのかと思って読んだが、 事件はほぼ学校の外で起きていた(笑)
0投稿日: 2013.03.03
powered by ブクログ大好き♪ A女学院の教師ニシ・アズマが活躍する連作短編集。 さらりさらりと事件を解決していく。 なかには殺人事件もあったりするのだが、解説の言葉を借りれば「殺害動機など、生臭い部分は巧妙に叙述が避けられている」おかげで、爽やかで品の良い作品になっている。 このようなタイプの作品は、中にはもの足りないと感じたりするものもあったりするのだが、小沼氏のこの作品はミステリーとユーモア、そして上品な文章と、すべてのバランスが絶妙で心地良い。 小沼丹はミステリー作家というわけではないので、ニシ・アズマシリーズはこの一冊だけらしい。 うーん、残念!
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログこのミステリには、「洒脱」の風が吹いている。昭和30年代に女性雑誌の連載モノとして発表されたのがもともとだそうだが、「古めかしさ」は50年という時間を経てかえってほどよい「異国情緒のようなもの」に転化している。 さらりとした文体にも、日常のなかにちいさな「気づき」として表れるトリックを見破るカギにも、作者が、肩肘張らず必要最小限の「ことば」でもってこの小説を書こうと試みていただろうことが感じられる。最初のうち、あたかもそれが重要な小道具であるかのように扱われる「太い赤い縁のロイド眼鏡」がいつのまにか登場しなくなるあたりは、連載が進むにつれ主人公「ニシ・アズマ」のキャラクターがそれじたいで十分に魅力的に成長したせいだろうか。 たとえばジャック・ロジエが撮った短編映画のような、12本のかわいい探偵小説集。
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログなんてお洒落で粋な探偵小説なんだろう。これはオリーブ少女必読の書ですね(w 主人公のニシ・アズマさんが実に魅力的だ。凶悪な事件の話も出てくるのだが、作品全体がとても上品だ。
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログA女子学院の小柄な愛嬌のあるニシ・アズマ女史は鋭い観察眼と頭脳の持ち主。日常のなにげない「おや?」という気づきから、ニシ・アズマ女史は事件をかぎつけ、またたくまに解決してしまう名探偵。 可愛いです。ニシ・アズマ女史、名探偵に変身するときは必ずロイド眼鏡かけて、眼鏡っ娘になるところも良い。 飄々とした文章とさらっとした事件の後味。こういうの大好き。
1投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ8月前半読了分の1冊。 創元推理文庫で、特にこういう連作短編集には好きな作品が多いが、これも楽しかった。 ただ、時代が思ったよりだいぶ古い時代のものだったので、若干想像しづらい景色や、同調しづらい感情があったりはしたかな。 もう少し謎が深いともっと楽しいと思ったけれど、まあ気楽に読めるミステリ短編集としては悪くないような気がします。
0投稿日: 2011.08.15
powered by ブクログ女学校の教師ニシ・アズマの視点で描かれる元祖・日常の謎。彼女の好奇心と鋭い観察力・洞察力により、日々のふとした疑問から生まれる謎が綴られていく。 ストーリィは淡々としているが、その穏やかな語り口とは逆に描かれている世界はシュールで殺伐としたものが多い。「無邪気な日常の謎」とは言えないだろう。それでも、レトロな雰囲気と情緒たっぷりの文章でその世界に浸れる短編集だ。(2003-10-20) 収録作品 [指輪] [眼鏡] [黒いハンカチ] [蛇] [十二号] [靴] [スクェア・ダンス] [赤い自転車] [手袋] [シルク・ハット] [時計] [犬]
0投稿日: 2011.03.31
powered by ブクログ連作短編集。今から50年以上前に書かれた作品なのに、古くささを感じさせない洒脱な雰囲気があります。ミステリとしては一直線でもう少し捻りが欲しい気もしますが、着眼点が面白いです。解説で天藤真の名前が挙がっていましたが、読んでいて泡坂妻夫と同じような感覚を得ました。 探偵役のニシ・アズマ女史がいいんですよね。飄々としていながらちゃっかりした面ももつチャーミングなキャラクターです。
0投稿日: 2010.08.27
powered by ブクログノンシャランなめがね女子、ニシ・アズマ先生萌え! 海辺を舞台にしたトリッキーな短編など。 空き時間に職場にキープした部屋でお昼寝しちゃうなんて、いいご身分だなあ。
0投稿日: 2010.07.17
powered by ブクログ北村薫が帯を書いたことで、復刻文庫が非常に売れたのではないだろうか?男性作家さんなのに、非常に女性的と云うか優しい文体。暴れないのにハッとさせられる、小気味の良いミステリーだ。
0投稿日: 2010.04.13
powered by ブクログ日常ミステリの走りだそうです。どちらかというと井伏鱒二との繋がりの方から出てくる名前だと思いますが。
0投稿日: 2010.03.06
powered by ブクログこの本は昭和32年4月~33年3月頃に連載された連作短編を纏めたものです。女学校の英語教師を主人公兼探偵役としたミステリーとなっています。 書かれた時代が古く、21世紀の今となっては古典となります。文体や漢字表記もちょっと取っ付きにくいかもしれません。 事件は大きかったり小さかったりですが、比較的主人公の身近な事件が取り扱われます。そういう意味では、北村薫に代表されるような日常の謎派の先駆けとも言えるかもしれません。
0投稿日: 2009.11.15
powered by ブクログ通勤(五分)のともに。のどか・・・死人が出るも日なたほかほかな時代観とニシ・アズマさんのひょうひょうとした感じが始終のどか。さらさらと飲み込めすぎて、日差しが丁度良すぎて、読んでてちょっとうとうと。表紙がイイ感じに作中の空気のまま。
0投稿日: 2009.10.15
powered by ブクログA女学院に勤める女性教師が、周囲で起こるさまざまな事件の謎を解いてゆくという短編集です。解説で「小沼丹という作家を知らないのが普通だろう」と述べられていますが、私もその例外ではなく、数年前に読んだ「謎のギャラリー・謎の部屋」(北村薫・編、新潮文庫)でその存在を知りました。かの本の解説で北村氏が述べているように、本書は現在のいわゆる「日常の謎」というミステリージャンルに近いものを感じます。いや、そうでなければ、たぶん私がこの作者に興味を持つことは無かったでしょう。 本書は全部で12編の短編から成ります。1編はおよそ20ページほどの分量。事件の種類は殺人のような犯罪性の高いものから、まったく犯罪という言葉とは無縁の出来事までとさまざまですが、事件の背景や動機といった描写がほとんど省かれています。ミステリーファンの中には少し物足りないと感じるひともいるかもしれませんが、その代わり、それぞれの短編の中で主人公ニシ・アズマ女史やその同僚、友人たちの愛嬌ある振る舞いがしっかりと描かれており、私はとても軽い感覚で読むことができました。 いまから50年前に書かれた本書ですが、そうした時代の疎隔感はほとんどなく、舞台をそのまま現代にしても充分通用すると思えるくらい、ストーリーや内容は新鮮に感じられます。語り手の口調もユーモアに富んでいて、しっかりと情景を描き出してくれました。 (2009年2月入手・9月読了)
0投稿日: 2009.09.07
powered by ブクログ小沼丹が推理小説を書いていたなんて…!と古本屋で出合った一冊。 北村薫さんのベッキーさんシリーズがお好きな方にはおすすめします。
0投稿日: 2009.08.14
powered by ブクログ昭和32年から33年にかけて書かれた連作推理小説で、現代では皆無といえる、いわゆる「中流階級」の人々が登場。こんな時代もあったんだね・・と思わせる、上品なお話になっている。A女学院の教師、ニシ・アズマが探偵役で、殺人事件あり、日常のちょっとした事件あり、の中で、可愛らしく謎を解明してしまう。特別、冒険好きというわけでもない彼女が、周りで起こる不可思議なことを、鋭い観察眼で根っこのところを見抜くも、突っつかなくていいと判断した部分は見逃すというスタンスが、新鮮だった。本文中の漢字の使い方や言葉遣いは書かれた当時には一般的だったのだろうが、今読むと、とてもレトロな味わいをかもし出していて、それも面白い。全く似合わないという、ニシ・アズマの素通しの眼鏡に関しても、作者の説明はほとんどなく、読者はその理由を自分なりに考えるしかないのだが、そんな風に、「ちょっと足りない描写」が逆に物語に奥行きをもたらしていて、効果的だったと思う。
0投稿日: 2009.07.08
powered by ブクログ1958年。若い女の先生が探偵役。 これこそまさに謎解きなんてどうでもいい、むしろ邪魔、このニシ・アズマ先生の日常をもっともっと読みたい、と思った。 ニシ先生、素敵な友人たちや、素敵な家族がいて(意外やお嬢様だ)、山で亡くなった元恋人がいて、そしてちょっと気になる男の人まであらわれているのに。 夏の海やクリスマス、季節を追って書かれているのも楽しいし。ほんと、謎さえなければいいのに(笑)。
0投稿日: 2009.06.27
powered by ブクログA女学院のニシ・アズマ先生の事件簿。 主人公「ニシ・アズマ」って名前がよくないですか? こういう優しくてユーモラスな文章大好きです。 高野文子のマンガがすきな人ならわかってくれそう。 昭和33年の作品。
0投稿日: 2009.02.17
powered by ブクログ玄関を出るとき小間使いの婆さんに会った。婆さんは,ニシ・アズマが太い赤い縁のロイド眼鏡なんか掛けているのを見ると,狼狽てて呼び留めて,その眼鏡を掛けると先生の器量が三分の一は割引されるから止めた方がいい,と毎度の忠告を繰返した。事実,美人とは云えぬが愛嬌のあるニシ・アズマの可愛い顔にその眼鏡は似合わなかったが,ニシ先生は一向に平気らしかった。 (本文p.16) ※ひとこと※ A女学院のニシ・アズマ先生は,眼鏡を掛けると女探偵に大変身!……なんで眼鏡が要るのかなと思ったら,あとがきでちゃんと著者がひとこと述べていました。
0投稿日: 2008.12.10
powered by ブクログ小沼丹氏の推理ものです。面白い。 小品ながらきれがあります。 いつもの随筆にはあまりない女子の描写が楽しい。 ニシ・アズマをはじめ、みんなくるくるとよく動き とてもかわいらしいのです。 私は氏の随筆のファンですが やはりここでも、いつもの優しく軽快な文体が見られてうれしい気持ちになりました。
0投稿日: 2007.06.20
powered by ブクログニシ・アズマという名前に惹かれて読んだ。 A女学院のニシ・アズマ先生が謎解きをして解決する事件簿。 謎解きの仕方が鋭い観察と独特の嗅覚。 殺人とかあるのだけどあんまり怖くなくさらっと読める推理小説。 電車の中やすこしの空き時間で一話ずつ読んだ。 レトロっぽい推理小説。
0投稿日: 2007.03.10
powered by ブクログ少し古い感じがかなり魅力的でした。謎解きもおもしろかったです。主人公の飄々として観察力の鋭いところが気持ちいい! 短編集風なので読みやすいです。
0投稿日: 2006.03.11
powered by ブクログ短編なだけにストーリーにふくらみを持たせるはずの部分が省略されててちょっと物足りないような。大時代的な漢字使いが特徴かと思いきや、ホントに昔の作品でした!
0投稿日: 2006.02.11
powered by ブクログ今から見れば、このころって言うのはファンタジー世界のごとき様相を呈しているのかもしれません。 屋根裏でお昼寝がしたくなる本です。
0投稿日: 2006.02.08
powered by ブクログミステリとしてはそんなにガチガチなものではない。が、この文体と語り口がかなり独特なもので読んでいてほのぼのしてくるしこの世界に長く浸っていたい気持ちになってくる。ニシ・アズマ先生のキャラも飄々としてるというかなんというか…いいねー。
0投稿日: 2005.02.06
