
総合評価
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powered by ブクログ世界史の知識がまったく無く、まとまったものを読んでみたいなと思い、手に取りました。 結論、なかなか面白く読むのは難しいなと感じてしまいました。目まぐるしく王朝の名前や地域の名称が変わるため、世界地理の知識も欠けている私にとってはイメージがつかず、ただ文章を読むだけになってしまいました。 一方で、知っている事象が出てくると、やはり面白さを感じます。天童説の周転円説を唱えたプトレマイオスがそのまま王朝の名前になっていたり、「対円」のトゥースィーが天文台長で暦の作成に関わっていたり。 広く知識を持っている方には、とても刺さる書籍なのではないかと思います。本書中で何度も、「これが有名な〇〇のモデルです」といったような文句がありましたので、それを歴史の流れの中で捉えることができる、という醍醐味があるかと思います。(私は知らないことだらけで楽しむことはできませんでしたが、、、) まとめますと、広く歴史に触れることができてよかったと思います。「あっ、この名前どこかで聞いたことあるな」と思うだけで集中力が高まることがしばしばありますので、そのための種まきだったと今はとらえています。
5投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログ堅苦しくなく、読みやすいです。 元のグローバル政策な後の反動で保守的、反グローバルな明の朱元璋が出てきた流れはトランプ大統領登場に酷似しており、歴史は繰り返すのだと思い知らされました。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ読書録「全世界史 上巻」3 著者 出口治明 出版 新潮社 p55より引用 “ 気候変動によって、北方の民が食べ物を求めて南下した ことで、民族間の玉突き現象が生じ、その結果、大規模な民 族移動が起きた。海の民と呼ばれた人々は、アナトリア半島 やバルカン半島から押し出された人々だったのではないか。 今日では、そのように考えられています。現在のヨーロッパ が直面している難民にも似た問題ですが、歴史を動かしてき た大きな原動力は人々の移動なのです。” 目次より抜粋引用 “文字の誕生と最初の文明 世界帝国の時代 知の爆発の時代 唐宋革命とイスラム帝国の分裂 寒冷化とペストの時代” 世界を旅して歴史への造詣が深い著者による、文字が発明 されてからの人類の歴史を、時間の大きな流れに沿って記し た一冊。同社刊行作『「全世界史」講義Ⅰ古代・中世編』 改題文庫版。 最初の文明誕生から世界が迎えた苦難の時代まで、穏やか な語り口調で書かれています。 上記の引用は、文明や国の衰亡について書かれた一節。 どれ程進歩したと思ったところで、人も自然の一部でしかな いのかも知れないと思わされる一節です。夏の暑さで死にそ うになるこの頃ですが、寒冷化するよりはまだましなのかも 知れないなと思ってしまいます。 著者の人柄でしょうか、お祖父さんから昔話を聞かせても らっているかのような読書感。起こった事を並べるだけの歴 史の本よりは、物語を楽しむように歴史を追えるのではない でしょうか。 ーーーーー
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ文字資料が残る紀元前5000年を1000年紀ごとの5区分に分け、世界史を概説。氏の膨大な知識量に圧倒されるとともに、人類の歴史は愚行の歴史と総評しつつも氏のゆるぎない人類への歴史の信頼を感じることができる。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ世界史は学生の頃に習ったきりだったけれど、ぷちぷち途切れ途切れの習い方で点と点がつながらない感じでした。こうしてキレイにまとめて書いてあって一気見すると分かりやすい。欲を言うなら年表と地図がもっと付いててくれた方がスッとアタマに入りやすかった。 昔に習った歴史と変わっていて(モンゴルの評価など)つくづく歴史は勝者の作るもの自分の見たいように語るものだと思います。今起きている事柄ですら自分の都合の良いように解釈(善意でも悪意でも)して情報発信するくらいだから昔の出来事となったら言わんや…な感じです。 100%公平な見方はおそらく誰にも出来ないと思うので色々なものを見聞きして自分なりの判断を作っていくしかないのかなと思います。 こちらの本は世界史がいい感じにサラッとまとまっててよいと思いますが、日本も世界の一部なのでもう少しでててもいいかなと思いました。
17投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログまさに全世界史。時代毎に横軸の出来事を紹介してくれる。知らなかったのか?忘れただけなのか?驚きのエピソードがたくさんあり、非常に楽しい通史だった。
44投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ歴史もどんどん「発見」されてるんですね。イスラムとモンゴルの歴史。事実をきちんと抑えないといけませんね。誤ったイメージが浸透している気がします。
0投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログわかりやすくて、トリビア的な情報も書かれている。ことがらをストーリー形式で述べてくれており、のちの時代にどのような影響があったのかが わかる記述が嬉しい。
0投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ世界史を分かりやすく、平易な文で解説。 表面のみを軽く述べるだけで、人物や国の内情までのような、 深い考察は無い。 なので、軽く思い出すくらいの目的で読む人向きであろう。 初心者はこれを元に、 気になった各国の歴史を深く勉強するのが吉か。
0投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログ学校の勉強だと、テストのために単語や西暦のみを暗記しがちだが、この本では、各事象のつながりが記載されているので、歴史は全てつながっているということを再認識させられた。
0投稿日: 2020.11.22
powered by ブクログこの方の凄いところは「まえがき」にあるが…、 〜僕は、歴史を専門として学んだわけではありません。この本は、一人の歴史好きの市民の趣味が高じたものに過ぎません…〜 謙遜とはいえ、趣味で歴史本を出版できる出口氏はやはり只者ではない 巻末の参考文献も興味深いのだが… しかし趣味でここまで読めますか⁉︎いう量である ライフネット生命を立ち上げた時から、注目してきたが、知れば知るほど出口氏の底力の凄さを実感 また語り口も柔らかく具体性があり、わかりやすい 好奇心と好感が持てる さてこの歴史本は約5000年に及ぶ文明の歴史を1000年(千年紀)に区分して記述されている 歴史本を読むにあたって、毎度挫折するか、若しくは挫折しそうになる(泣) そのため、前もってどう読むかを意識することにしているのだが、今回は今までの認識と違っていたり、出口氏ならではの内容、個人的興味深い内容をピックアップしていこうと思う(そのため非常に偏っております) ※以下( )は独り言である ・「ドメスティケーション」…狩猟採集生活から農耕牧畜社会への転換のこと 外界(自然)を支配したい 人間の脳内革命 (誰しもが理解している人類の転換点である) ・史上初の帝国 アッカド(メソポタミア) まずは共通語が必要 アッカド語が人類初の共通語 全ての人を支配→全ての生き物を支配(世界初の動物園)→過去も全て支配したい(文物の収集=図書館) (支配欲って人類のDNAに刻まれているのかしらん?強欲な人類の歴史の始まりだ) ・知の爆発の時代 紀元前500年頃 鉄器の普及と地球温暖化 農業の生産性が上昇し、世界は高度成長期へ 社会に芸術や知識人を養う余裕が生まれる (ギリシャ・ルネッサンス、インドでウパニシャッド、ギリシャ哲学、仏教、ジャイナ教、旧約聖書、孔子、墨子、老子など) (生活がある程度安定し、生きる余裕ができると人類は思考を増やすのだ ま、そうだわね) ・552年 モンゴル高原 突厥が覇者に 突厥はトルコ系の遊牧民 騎馬軍隊として、西方に展開してイスラム化した集団はトゥルクマーンと呼ばれる 現在のトルコ共和国の建国記念日はこの突厥が建国した552年 (「突厥とっけつ」が現在の「トルコ」という民族名の語源 へーへー!) ・610年ムハンマドがイスラム教の布教を始める ムハンマドは商人 税金さえ払えば、今まで通りの宗教や習俗を認めた 商人がつくった宗教のため、合理性を重んじ無駄なことはしない このおかげでイスラム教が広く受け入れられた(この辺りからも、十字軍の虐殺振りはイスラムの人たちの理解を超える行為である) 世界中のモスクの周辺は商店街 もちろんマッカ(メッカ)も商業都市であった イスラム軍が他国を制圧したとき、略奪や宗教的軋轢を避けるため、イスラム軍は占領した都市郊外に「ミスル」を作りそこに駐屯し、占領地を支配した この「ミスル」がイラクのバサラやクーファ、エジプトのフスタート(カイロ)、チュニジアのカイラワーンなとで、後に大都市として発展した (寛容で合理的な「商人が作った」ということがイスラム発展の要 各国のモスク周辺がきになる!) ・隋唐世界帝国の成立 秦の始皇帝がつくった骨組の上に漢が建国(国は違うが、国家グランドやデザイン、システムは同じ)というように、 隋の文帝が国を興し→煬帝が引き継いだ 李淵が唐を建国し→太宗が引き継いだ そして似たキャリアのため比較されがちの「隋の煬帝」と、「唐の太宗」 二人とも兄を殺して帝位についた 二人とも高句麗に敗れた 異なる点は以下 ■煬帝…黄河と長江をつなぐ大運河を開削、贅沢をして殺害された暴君 ■太宗…素晴らしい時代を開いた名君、貞観政要にその名君ぶりがある 煬帝を暴君にし、自分の価値を高める作戦か (貞観政要は内容が立派すぎる!政治的策略もそりゃあるよな…) 太宗を始めとする唐の皇帝たちは、遊牧民の出身のため、万里の長城は作らなかった また太宗は唐の皇帝であると同時に遊牧民から「天可汗てんかがん」の称号を得る (チンギス・カアンのカアンですね この辺りの北方民族と中国の系統は別途しっかり学びたい) ・唐の高宗(上記の太宗の後継)は大人しく体も弱かったため、皇后である武則天が活躍 この優秀な武則天をロールモデルにしたのが持統天皇である ※父が天智天皇、母は蘇我氏の直系 ※天皇という称号の使用も武則天を倣った 出口氏は天照大神のモデルは間違いなく持統天皇としている(まぁ、天孫降臨の背景は同じだから… 意思ある賢い女性たちの登場だ) ・カノッサの屈辱の真実 教皇と皇帝の叙任権争い ローマ教皇であるグレゴリウス7世は司教の叙任権は教皇にあると主張し、皇帝であるハインリヒ4世と対立 教皇グレゴリウス7世はハインリヒ4世を破門 ここで1077年有名な「カノッサの屈辱」事件が起こる しかし、一旦譲歩したハインリヒ4世だが、後に軍を率いてローマへ遠征し、グレゴリウス7世はローマを逃れサレルノで憤死 (カノッサの出来事ばかりにフォーカスが当たっていたが、続きがあったのですね ここから十字軍に繋がっていくのでこの事実はきちんと認識しておかねば) ・モンゴル帝国 モンゴル帝国の合理的発想 ① 1人の人間が面倒を見ることのできる部下はせいぜい10人ぐらいが限界 よって十進法の軍制ができ、広大な領土を支配する賢い方法 ②遠方の子配置に長男を配置、末子を中央に置く遠方の子配置に長男を配置、末子を中央に置く未子相続 長男は強い存在であり、父親に対し批判的になりがち そのため支配の難しい遠い土地に置くと言う危機管理政策があったのでは モンゴルは、ポルトガルの喜望峰到達の20年以上も前にアフリカ大陸の姿をほぼ正確に把握していたようだ モンゴルの戦争は常に周到な準備を行ってから進めていた模様 そのため現地の情報、中でも精緻な世界地図が発達し、国家機密のような存在であったらしい またモンゴルの支配はイスラム帝国と同様に、帰願した人々に極めて寛容であった (猛々しいイメージしかなかったが、考え抜かれた戦略的な部分が多かったようだ また合理的な未子相続があった割に、親族同士の争いは多かった) クビライ・カァン (フビライハンと習いました) クーデターを起こし、五代カァンになる 最初は欲で起こしたクーデターだが、最後は身内の争いを放棄し帝国全体の発展を考えるようになる 自由貿易を促進し、近代的な交易システムを構築し、経済を発展させた また徹底した能力重視で、科挙を廃止した (他にもクビライの行った多くの政策は見事である 「元寇」くらいしか知識がなかったのだが、実に興味深い人物であることがわかった) モンゴルの歴史について 我々が学んだモンゴル史は、中国(明)で書かれた資料が元 異民族に対し快く思わない目線での歴史 そのため、モンゴルは野蛮で文化の破壊者というイメージとなってしまっている 現代、トルコ語やペルシャ語で書かれたモンゴル史が読まれ始め、違う事実などわかってきた模様 (そう、今回この本のおかげで知らなかったモンゴルの一面を知った さらに掘り下げたみたい!) というわけで、さすがに全部は無理であるが、少し知識が膨らんだかなぁ 興味を持てるように上手に書いてくださった出口氏には感謝である 下巻もこんな調子で(ゆるゆる)進めていこう!
32投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログ同じ著者の『哲学と宗教全史』がおもしろかったので、こちらも期待していたのですが、思っていたほどではありませんでした。 歴史を早足で追う形で、人物名が多すぎて把握が難しかったです。もしかすると、下巻から読んだ方が理解しやすいかもしれません。
0投稿日: 2020.06.11
powered by ブクログ文字の誕生から始まる人類5000年の歴史をまとめた本。上巻は文字の誕生からルネサンスの頃(14世紀)まで。 世界が進歩や退歩を繰り返しながらダイナミックに動いていく流れを、本書を読むことで体感できます。 基礎教養として世界史の知識を身につけたい方は、最初に本書(下巻も含めて)を読むことをお勧めします。
0投稿日: 2020.06.07
powered by ブクログ出口治明さんの知見をもって語られる全世界史。高校時代にまともに授業をうけてなかったため、最初は撃沈→一念発起してムンディ先生の「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」→20話プロジェクトhttp://historiamundiproject.blogspot.comを受講して再読。 基礎知識があれば、膝をたたくほど面白い。 人類の歴史を知ることで、いまの自分がわかる。 人間はどういうことで躓いて、外的からの挑戦にたいしてどう思考・行動するのか。そのやりがちなミスと陥りやすいパターンは、都度納得する。 下巻はこれから。
4投稿日: 2020.06.01
powered by ブクログ2020.4.25 32 とてもよかった。 中華思想とは結局漢字の魔力。漢字が伝わり、今度は漢字を読める人がやってきて読む。すごい。 便利になると時間ができて、考える時間があり、知識人が生まれる。生産性の向上→知識人が生まれる。漢字の有意性。大きい国だから、口頭以外で伝える必要性。元々は祭祀のための漢字。周が滅んで全国に行き、漢字を書いて国を統一するときに、官僚になっていく。 インドのジャイナ教、不殺生。商業に携わる。 国を統一すると、図書館をたてる。自らの功績を書く。知識を集めて、アピールする。動物園も同じ。 ヒンドゥー教は単純化して信者を増やした。ヴィシュヌ神万歳、シヴァ神万歳。 気候と歴史。寒くなると北から民族が来て、玉突きで侵入してくる。 トルコ共和国は突厥が建国した552年を建国記念日としている イスラム教は寛容。征服した土地でも、税金を納めればそれぞれの宗教を許容した。商人から生まれた。ムハンマドは無学で字が読めなかったが、宗教家としても軍人としても超一流。40歳以上若い愛妻の部屋で死んだ。教祖がどんな人かということは、宗教を理解する上でとても大切な要素。 気候変動などの偶然の条件、世の中の大きな流れ、高い能力を持った個人的、長波、中波、短波があったときに大帝国。ブローデル提唱。 大唐世界帝国からのプレッシャーから解放されてやれ一安心で国風文化 昔も今も国を再興するのは税制。 バシレイオス2世、ブルガリア人殺しの異名。 イスラム世界は異教徒に寛容だった。交流によって経済や文化が花開く。 ローマ教会が相談コーナー(懺悔?)によって情報を収集しら、政治力を高める。 クビライカーンの行った大楽市楽座。ttpみたいな。 クビライは科挙をなくした。外国語ができる人を重用。ダイバーシティ。科挙がなくなり、朱子学に走る者も。 小人閑居して不善をなす 朱元璋とんでもない。暗黒体制。インテリを殺しまくる。
0投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログ超AI時代の生存戦略を読む中で、より歴史について広く知りたいと考えて、この本を購入した。人類史として、"人類"誕生から1000年毎に区切られており、人類の歴史の流れを、滑らかに書いている。ただ、歴史を熱心に学んで来なかった理系の大学生が読むには知らない用語が多く、多くの時間がかかってしまった。歴史初心者には、辞書やパソコンの近くで読むのが良いかもしれない。
1投稿日: 2020.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人類5000年の歴史を千年ごとに全世界横並びに俯瞰して解説してくれている本。わかりやすくて本当面白い!高校時代に世界史マニアだったことを思い出しました。カッシートとかミタンニとか久しぶり…一条鞭法…あったなそんなん…みたいな。地域別に時代を追うのもいいけれど、この見方だと東も西も世界は繋がっていて、一つの事件の裏には全然違う地域の出来事の影響があったりとか、そういうことがよくわかって本当に面白かった。世界史もう一回勉強しなおそう。
0投稿日: 2020.04.18
powered by ブクログモンゴル愛に溢れている一冊。流れるように歴史を学びつつ、第三章で空前絶後のモンゴル帝国について触れる。読み終わる頃には、モンゴルについてもっと知りたいと思ってしまった。 以下、お気に入りの箇所を抜粋。 「(人間の)楽しみは、馬の背の上、本のなか、そして女の腕のなか」アラビア人の好奇心を語る、当時のことわざ 「十進法の軍制。モンゴルの人々は、一の人間が面倒を見ることのできる部下はせいぜい10人ぐらいが限界であると認識していました。したがって、一人が10人の面倒を徹底的に見る。10人の部下を持った隊長10人をもうひとつ上のランクの人間が見る。」モンゴル帝国の合理的発想 「遠方の支配地に長男を配置する」モンゴル帝国の合理的発想
8投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログかつて「歴史」という「教科」は、ただ歴史的事実を直線的になぞり、いつどこで何が起きたのかを記憶するという意味で、極めて無味乾燥なつまらないものでした。そもそも「記憶」する意味や理由が、まったく理解できません。つまり、歴史を学ぶことの意義を理解しないまま、ただやみくもに教科書の記述を憶えるだけのものであったと思います。 ということは、本書を読んで、大げさに言えば「初めて」歴史を学ぶことの意義を、少なくともその楽しさを知ることができたと言えるでしょう。 歴史とは、ただ直線的に過去に起きた出来事をなぞるものではありませんでした。歴史的事実が発生するのには、すべてその理由が存在します。同時に、ある出来事を契機として、次の出来事が起こります。出来事は、別の出来事の発生に影響を及ぼし、影響をもたらす地域も大陸の遠く離れた場所だったりします。あまたの歴史的事実が相互に関連して、大きな意味での「世界史」が構成されています。その「関連」を理解することこそ、歴史(世界史)そのものを理解することでした。そして、理解するという体験は、とても楽しいものだったのです。 本書には、下巻という続きがあります。つまり今一度、同じくらいの楽しい体験ができるということでしょう。出口氏が著した『全世界史』に出会えたことは、天啓でした。早く続きを読んでみたいと思います。
8投稿日: 2020.01.16
powered by ブクロググローバリゼーションとダイバーシティを国が行わないと発展しないのは、歴史が物語っている。 また学生の頃に学んだ歴史は順次新しい説が出てきて古くなっているんだなと。アップデートが必要。
0投稿日: 2019.10.14
powered by ブクログ上巻。14世紀まで。ヨーロッパは細かく詰め込んでいてわかりづらい。モンゴルについて比較的紙面を割いて好意的に書かれてる印象。2019.6.15
0投稿日: 2019.06.15
powered by ブクログ著者は言わずと知れた起業家で、世界史の研究者ではない。 おそらく趣味が高じて書いたものだろうが、それでも知識量には舌を巻かざるを得ない。これだけのものを書くのであれば、最低でもこの数倍の資料を読み込んだ上で、自分なりの視点で整理しなければならない。 著者は「文字の誕生」を世界史のスタート地点と捉えている。したがって四大文明のうち、エジプト文明にはあまり触れていない。 それでもアジアからヨーロッパまで満遍なく取り上げている。 しかも平易な言葉で書かれており、読みやすい。
1投稿日: 2018.12.29
powered by ブクログ1回読んだだけでは頭に入りませんでした。朱子学が嫌いでモンゴルに肩入れしてるのかなぁ。下巻に行かずに別の本に挑戦してみよう。
0投稿日: 2018.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5,000年の歴史をざっと読めるらしい。(前半) 上巻の途中まではゆっくりと時代は進むが、文明が進み宗教が絡みだすと一気に複雑怪奇に。 個人的に世界史を学んだことがないので有名な家系以外は、特に○○朝が興るがいっぱい過ぎて。 世界史地図が別途用意する必要性を感じながら下巻に。
0投稿日: 2018.11.21
powered by ブクログ著者の出口氏は、いまは、立命館アジア太平洋大学の学長を務められていますが、それ以前には、ライフネット生命の創業社長をされていました。元々は、日本生命で社会人を始められています。 そう言う意味では、アカデミアの世界に身を置いてきた方では無いのですが、趣味で学ばれていた歴史について書かれたのがこの本。「趣味」とは言いますが、ここまでの中身を描くことが出来ると言うのは、中々できる事ではありません。 また、元々学者の方では無いので、書き方が平易で、わかりやすいたとえもあって、理解しやすく、読みやすい本になっています。
1投稿日: 2018.11.15
