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こりずに わるい食べもの
こりずに わるい食べもの
千早茜/集英社
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総合評価

45件)
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    2025/10/28 東京行くんやって思ってたけど、一人暮らし?なんで?殿は?って思ってたから最後飲んでなるほどなとおもった。 食べものについてのエッセイやけど、チラリと見える人生があるな。恋人できててびっくりした。めっちゃ人生動くやん。 p28 【めんつゆはデニム】 店で靴や服をみている時にしょっちゅう店員さんが満面の笑みで言う「デニムにも合いますよ」という決まり文句。ワードローブには必ずデニムかをあるはずだという前提で話をされても、私はデニムを一本も持っていない。 〜 乾物屋で「水で戻してめんつゆに浸けておいただけ。簡単だよ。めんつゆだけでいいの。」食品界のデニム。めんつゆを使ったお手軽レシピの多いこと、多いこと。「めんつゆは万能調味料」と便利さを謳われ、麺類に使うものであることを忘れられているんじゃないかと心配になるほどだ。 〜 コーヒーも駄目、ビールで乾杯もできない、市販のマヨネーズも得意でないとなると、「大変だね」とか「こだわりが強い」とか「好き嫌いが多い」と言われてしまう。 〜 個々の食の好みにマイノリティもマジョリティもない。冷蔵庫の常備調味料は各家庭で違っていい。人と食事をするときは「当たり前」を外してからにしよう p62 【ブラックランチボックス】 ベットの下に洗うのを忘れていた弁当箱が置かれていると、存在を忘れようとしたのに忘れられない。これを何処かで読んだことあるなと思ったら同じ著者の「さんかく」やなと思った。 p071 【包んで包んで兵馬俑】 人ではないものとの別離のときに水餃子をつくる。 羊とパクチーの具があってこれも「さんかく」で引っ越しの時に作っていたなと思った。羊と春菊やっけ p81 【食べものの重み】 体と胃袋の足並みが揃わなくなったという表現も面白いし、その意味が自分が食べたい量を運ぶのがしんどいっていうのでまた面白い。

    1
    投稿日: 2025.10.28
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    パーフェクトワールド 中華街の粉仕事 腹以外を満たす食 輝く朝ごはん 一作目から読んでいるけど、食事に性別を関係させることを嫌っているような文章が幾つかあったので、恋人とか結婚はいらないのだと思っていたけど、普通に結婚も離婚も新しい恋人もできていて、友人も同僚も知り合いも多くて、羨ましい。 好きなことがある人は魅力的に見えるんだ。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    わるたべシリーズ3作目。 コロナ禍に京都から東京に引っ越しされたよう。 場所が変わっても変わらず食べ物の拘りが強くて、潔いところが好きだなぁ。 1日に何個もパフェを食べるとか、なんという贅沢。 そういえば最近、パフェを食べていないな…と、無性に食べたくなってしまった。 他にも「海老の頭」「サッポロ一番」とか、食欲を刺激されるポイントがたくさん。 食いしん坊スイッチをまた押されてしまった。

    44
    投稿日: 2025.08.15
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    (ブクログをつけ始めて)記念すべき100冊目の読了本は千早さんのわるたべシリーズにしました!大正解! 離婚し、東京に上京。巻末には新しい恋人ができている。ますます広がるわるたべの世界が大好き。 特に印象に残っているのは「めんつゆはデニム」と「生クリーム絶対主義」、「輝く朝ごはん」。たしかに朝ごはんって特別だと思う。ひとりだとなおざりだもの。

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的感想と偏った評価になり申し訳ないけれど。 肉の脂身が苦手。 生クリームが苦手。  マヨネーズが苦手。 パンといえばずっしり系が好き。 全く私と同じなんです。 食べることや甘いものは好き。 万人受けしてると思って、よかれと思って入れられているものにゲゲッとすることあります。 ポテトサラダもマヨネーズ入りを当たり前にしないでほしい…。 食の好みが合うからもっともっとエッセイ出してほしいと感じる。何でも読みます。 真似して私自身の食エッセイ書いてみようかな。

    5
    投稿日: 2025.02.02
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    結構こだわりが強くて、それに反するものに否定的な言い方をするので、めんどくさい人だなーと思ってしまった。でも千早さんなりに柔軟に生きようと努める姿勢や、自由にのびのび生きる様を感じとれて、嫌な気持ちだけでは終わらなかった。普通の生き方してたら作家になんてなれないですよね、そりゃ。 「なんでもいい」ではなくて、自分の好みやルールを探索していくことで人生もっと面白くなりそう、と思えました。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    改めて、食べ物系のエッセイって癒されるなぁと感じた。 食べることは、生きること。 読むと食べることに前向きになる。 生きることに前向きになる。 朝ごはんは特別な食事。 ついついバタバタおそろかになりがちな、朝食。 しっかりだいじにしたいなぁと、反省。 パフェのはしごをしたり、ケーキのショーケースのはしからはしまで頼んだり、夢の中で食べられないと嘆いたり… 食べることに命懸けな千早さん。 とってもかわいらしいし、共感。

    1
    投稿日: 2025.01.22
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    わる食べシリーズがおもしろいから一気に借りてきたんだけど、本を読むムーブから離れてしまったので飛び飛びになって内容をあんまり覚えていない。 今回は食に没頭する描写よりも、恋人、というワードに強く反応してしまってそれどころではなかった。 あれ、殿は?結婚してたんだよね?と気になり、調べたらこの連載中に別れたそうで。 これ、あんまり言うと「やかましいわ、あんたに関係ないでしょ」「なんなら本の内容とも関係ないでしょ」と言われそうだし全くもってその通りなんだが、 エッセイという性質上のせいか、私自身の価値観からなのか、本題の食よりも意識がそちらに向いた。 さらにこの本は続けて一気に読んだ方がおもしろいことが分かっていながら、他のことを優先したくて、でもこの本も読みたくてちょこちょこ読み進めていた。そしたらやっぱり楽しみ切ることが出来なかった。勿体ない。なんて読み方をしてしまったんだ。 そんな意識ここにあらず状態で読んだ中で最もこの本に意識を向けられたのは、ロシアンルーレットで食欲爆発の回。 太るとか健康とか美容とか一切気にせずに欲望のまま好きなものを食べたいだけ食べる、時間とかも気にしないそのなりふり構わなさ?(なんか違う言葉の方が表現としてはふさわしいと思うけど今は思い浮かばない)まさに野生が出てて、好き。 あとそぼろカレーの男女の話の噛み合わなさ、分かるー、と思いながら読んだ。 男性のこの謎に自信満々な感じは、どこから来るんだろう。 料理は女がするもの、という蔓延っている価値観と、それをあえてする俺、という優越感から来てるのかな。知らんけど。会話が噛み合っていないことに気付かないのは、自分に何か不備があると露ほども思わないからなんだろう。 そもそもわる食べシリーズを読もうと思ったきっかけが、本を紹介するYouTubeチャンネル「ほんタメ」でMCのあかりんが激推ししてたからだ。 それの回をようやく読んだ。「めんつゆはデニム」だ。これだ、これだった。この部分が気になって読みたくなったんだった。すっかり忘れてた。 とりあえず生、ひとまずコーヒーに継ぐデニム的存在のめんつゆ。 私もあんまり好きじゃない。あれば使うし、食べるけど、蕎麦や素麺の時だけだな。料理には使わない。だから料理動画やレシピで「めんつゆ便利ですよ!」と推されると引く。しょっぱさなら醤油の方がいい。 そもそも私は自分で作る料理には塩、醤油、味噌が基本で、みりんや砂糖といった甘味料を使わない。自炊するようになって料理から甘さを引くと、驚くほど味がシンプルになって食べやすいことに気付いたので、味付けはしょっぱさのみ。 (おかずに砂糖やみりんが入っているものを食べ続けると体が重くなる感じがして不快) ちょうど山形の回もあったけど、私の地元には「うまいたれ」というめんつゆよりもさらに激甘で濃厚なつゆがある。 それは各家庭に1本は必ずあるだろう、と思えるほどローカルで人気な調味料なんだが、幼い頃に食べ慣れた味ということもあって、めんつゆに馴染みが無い。 うまいたれは芋煮に使うイメージがとても強く、あのあまじょっぱさはうまいたれのおかげだと思う。でもそれを、お浸しや他の煮物にダブダブ使うのは味が濃すぎる。 そして私の地元は山形の南の方なんだが、千早さんが行ったのは北の方だったかー…とちょっと残念な気持ちになった。 酒田は同じ県内でも、米沢から車で2時間半ほどかかるし電車なら4時間ほどかかる。ラーメンの味も魚介と鶏ガラで大分違う。移動だけなら寧ろ東京の方が近い。 県内と行っても心理的には他県よりも遠くに感じているため、あんまり地元感を感じられなかったことが残念に感じたポイントだった。 それと山形に餅がふんだんにあるなんて、そんな印象持ってなかったぞ。他県には餅がそんなに売られてないってこと? あと私ももれなく大多数の人と同じく、ポテサラはマヨありきだと信じて疑わなかったので、サワークリームやヨーグルトでポテサラを作れるんだ…!と驚いた。 確かに好みもあるし、アレルギーの人もいるから、探せばレシピ沢山ありそうだし実際に食べてる人も結構居そう。 でもそもそもそんな発想にすら至らなかったところが、マジョリティの感覚だよな、と思った。 「とりあえず生」や「ひとまずコーヒー」に異議を唱えながら、ポテサラにマヨは何も思わない、こういうところが、千早さんのような一部の方を「うぎぎ…」と思わせる要因になっているんだろうな。 やっぱりエッセイを読むと、「私の中での疑おうとすら思わない当たり前」が浮かび上がる。そしてその著者との違いが浮き彫りになり、その違いを認識することで自分の価値観を自覚できる。 そんなところがおもしろい。これからも他の人のエッセイも読んでいきたいな。 なんか、合間合間に読んだせいで全く本編に集中出来なかったとか冒頭で言っていた割りには、感想が長くなってしまった。 意外と各回ごとに揺れ動くところがあったんだな。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    千早さんの食エッセイシリーズ3作目。相変わらず食に関連するエピソードが濃くて面白い。 本作は千早さんが離婚して東京に引っ越した2021年ごろのエピソードが収録されている。ステイホームで自炊に関連する話、たまに外食する話などが多い。 印象に残っている話の1つは、「鰻といえば『ごんぎつね』」という「狐色のどんぶり」。『ごんぎつね』の切なさ悲しさとうなぎの異色の組み合わせのインパクトが大。 他にも山形に引っ越したという担当編集者のT嬢との山形旅行に関するお話や、浅草で「どぜう」を食べたお話もインパクトが大きかった。大食漢の千早さんと一緒に、いつもたくさんのグルメを堪能しているT嬢の胃袋もすごいなといつも思う。千早さんとこんなに楽しそうな旅をしていて羨ましい。

    6
    投稿日: 2025.01.05
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    「人はどこまで自由を楽しめるか」をテーマに「わるたべ」シリーズ3作目もとっても面白かったです! 共感できるところ、多々ありました。このシリーズは本当に面白くて中毒性があるので、要注意です。笑

    39
    投稿日: 2024.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭から「東京でひとり暮らしをはじめる」とあり。 前作、前前作に続き、食については変わらず面白い。ただ住まいが変わっただけ……というわけにはいかず、なんだなんだ?何があった??殿はどこいった??と、ずっと著者の身辺が気になって全集中ができない。 読み進めると唐突に恋人が出現。ああ、やっぱりそういうことね。とひとまず納得する。 著したものだけに興味を持てばいいのだけど。プライベートの一部を見せてくれているエッセイは、どうしたって身近な登場人物が存在し関係性も含めて、その人たちとの経過があるわけで。何か匂わせる変化があるとソワソワしてしまう。 ともあれ、著者がそれなりに元気でその時なりに幸せなら安心だ。 「食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。」(p.148)

    16
    投稿日: 2024.12.02
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    食に関するエッセイ3作目。コロナ禍でお店が閉店や時短営業になり外出も自粛したりで外で食事をしたりする機会が減っている中でもとても前向きに楽しくこだわりながら食に真っ直ぐ突き進む姿が健在で嬉しい。そして多忙の中、京都から東京へのお引っ越しも大変だっただろうな。年齢が同じくらいなので食べ物によって重たく感じたり身体が受け付けなくなるのに共感。パフェの話はいつも楽しく読んでるけど相変わらずパフェを食していないので今度食べてみようか。食べ物への愛を読むのも楽しいけど、その前後の話なども本当に楽しませてくれる。

    1
    投稿日: 2024.10.29
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    シリーズ最新作。新たな暮らしの話が綴られている。さらなる共感と面白さがあった。ココアとビスケットの話は何度も何度も読んで、普段は食べないのにビスケットを買いに行かなきゃと思うほど。表現が上手くて、生々しい感覚を覚える。素晴らしい。

    0
    投稿日: 2024.07.22
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    食へのこだわりが薄いから、食に対してこんなに熱い思いがあるのが羨ましい。 食べ物に対しての気持ちの話も好きだけど、食周辺の人間関係の話も好きだった。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    「透明な夜の香り」シリーズで気になって、千早さんのエッセイを初めて読んでみた。作品での食描写もおしゃれだな〜と思っていたが、やはりご本人の食事もわたしから言わせればおしゃれ!丁寧な暮らしといった感じ。マヨネーズがなくてナンプラーが常備してあるところにそれを強く感じた。食エッセイは西加奈子ばかり読んでいた私。西加奈子が大阪の下町なら千早茜は京都のお上品な感じ。結論どちらも良い食エッセイ。最後の輝く朝ごはんが良い。 「ひとりの食も充分に楽しい。けれど、親しい誰かとの食事は瞬間の光をたたえていて、私はまだその輝きから自由になりきれずにいる。」

    2
    投稿日: 2024.05.14
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    このシリーズ好き。山形とか関西から縁が薄い土地の話が出てくるのも東京編になったからと思うと、さみしくない

    0
    投稿日: 2024.05.11
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    小説を何冊か読もうとしましたが、読めなかったお話があったのでエッセイを借りてみました。相当な変わり者と思いました。感性の合わない部分が前面に出てくると読めないらしい。

    1
    投稿日: 2024.05.10
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    初めてエッセイ本を読んだ 丁寧で繊細な文章を書く人そのまま、丁寧な暮らしをしている人なのだと思った 紹介された食べ物たちを食べたくなりました

    0
    投稿日: 2024.03.10
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    面白い。共感できる箇所がいっぱい。 「焼いてから」野菜は焼くと、今までの概念が変わるくらい、味が濃くなって、別物。 パフェも食べたくなるけど、今は冬。寒い。

    0
    投稿日: 2024.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    千早さんの5感表現は、耳触りの良さも分かりやすさもハッとする感じも全部ある。子供心は同じ景色を2倍豊かにするなあと、しみじみ。 ・ささやかな個人の幸せやこだわりを理解し、共有できるかどうか。円満な恋愛も日常もそれなくしては成り立たない。 ・食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。 ・「だって、朝ごはんって特別な食事だよ。恋人とか一緒に住んでいる人じゃないと食べないじゃない」

    3
    投稿日: 2024.02.13
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    山形編が楽しそうで羨ましい。 中華街の話に出てくる同行者は恋人と同一人物なのか違うのか、などと下世話なことが気になってすみません。

    0
    投稿日: 2023.12.21
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    一緒にいる人と食べるペースを合わせるという気を使うことも忘れて一気に食べてしまうほど美味しい感覚素敵。著者がこだわりをもってお家時間を楽しむ様子だけでなく人と違う食の感覚もたのしむ余裕がいい。

    0
    投稿日: 2023.09.17
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    クスッと笑いながら、わかるわかる!って共感しながら楽しく読めた。酒田が出てきてテンション上がった。1と2も追加で注文しました。

    0
    投稿日: 2023.09.12
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    このシリーズやっぱり良いな。今回も楽しかった。食に纏わる千早さんの考えが特に好ましい。 (たまに頑固すぎやしまいか…と思うこともあるが笑) 甘いもの好きだったら生クリームも好きでしょ?等の決めつけは、食の世界だけでなく、いろんな世界で横行している。デニムを持っていない人だっているし、コーヒーが嫌いな人もいる。人に何かを進めるときは気をつけよう。自分が良いと思っていても、人にとっては微妙もしくは苦手なことは結構あるのだから。 そして、意外に千早さんが好き嫌いが多いことに安心した。食べることが好きなら、幅広く色んな食材を食べ、味を知っていなければならないと自分で勝手に決めつけてしまっていた。 自分の好きなものだけ食べていれば良いのだ。きっとその方が、身体にも心にも良いに違いない。

    2
    投稿日: 2023.08.20
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    パフェ好きで食べるの大好きな作者。食への思いは似てるけど食の好みはだいぶ違うなと思った。子供の頃の生クリームが苦手なのに貰わなかったらケーキが食べれないかもと美味しくないのに泡立て器についた生クリーム食べてたエピソードに怒り!

    0
    投稿日: 2023.08.08
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    舞台が京都から東京へ 引っ越したからかおうちでのお話が多めでパフェ愛も相変わらず強め やっぱり千早さんの言葉選びというか表現?が好き 次は小説読みたい 電気、水道といったライフラインが断たれないなら、自分の心を維持するための美しいお守りを持っておきたい。 誰かにとっての無駄や贅沢でも誰かにとっては生きるよすがで、そういうものが互いに侵害せず混在している世界が当たり前だということを忘れずにいたい

    0
    投稿日: 2023.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このシリーズを読むといつもパフェが食べたくなる。 警報音をフィクションとして楽しめるのは平和な国だから。銃や爆弾の音を聞いてもテレビや音声だとすぐに判断してしまうのは本物を知らないから。近くにないから。それって幸せなことだよね、と認識した。文化を楽しむには戦争なく、平和でないとダメだ。 働き方 どこにいてもいいってことは、どこにいても逃げられる。住む場所を選んで、楽しむことができるのは何より幸福なのかも。 パンの好み、食べ方に共感した。東京はパン屋さんが多くていいな。レストランでのパンの配分は迷いがち。いっぱい食べたいけど、お腹のキャパとは要相談。 パフェを最後まで綺麗に食べきる方法、私も知りたい。 「食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。」 食事って補給であり、気が抜けている場面だから、本能的に用心する場面でもあると思う。食事が安心してできて、それを共有できるのは心を許している、認めているってことでもあるよなぁ。

    0
    投稿日: 2023.06.29
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    わるたべ第3弾。舞台は東京へ。京都では行きつけのお店やお菓子の話をたくさんしてくれてましたが、今回は自炊が多めかも。パフェのパーフェクトワールド、私もたまになったりするな〜とか共感多めでした。(パーフェクトワールドとは一心不乱に目の前のご飯に向き合い周りからの干渉を受けない状態

    1
    投稿日: 2023.06.23
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    食べ物にまつわるエッセイ。パフェの器を拭う用にパンか柔らかい焼き菓子の提供を願う話は笑った。そこまでして、パフェを一滴残らず食べたいのか、と。自分も食いしん坊なので気持ちは分からないでもないけど。 「食べされてくれる、食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う」という一文が素敵で心に残った。食べものを人に作ってもらったり、お菓子等を人から貰ったときの堪らない喜びはそういう感情から来ているのかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいると本当におなかが空いてくる一冊。比喩ではなく本当におかかが空いてくる。装画が相変わらず素敵。 ■めんつゆはデニム:なんのこっちゃと思ったら、メジャーなものってことなのね。 ■焼いてから:焼いたアスパラはうまい。ヨダレポイント ■パーフェクトワールド:自分と目の前のパフェだけの世界。 ■海老の頭:カリカリとした歯応え、とかこういう単純な描写でヨダレ。 ■ブラックランチボックス:家の中で手作り弁当ですか。洗わなかった弁当箱の悲劇。 ■ロシアンルーレットで食欲爆発:ロシアンルーレットとは予防接種。食べる口実が欲しいだけ? ■包んで包んで兵馬俑:白く並んだ餃子を兵馬俑と表現するセンスが食いしん坊作家さん。 ■ケーキの故郷:アメリカのドテッとした甘過ぎケーキは存在感ある。 ■狐色のどんぶり:ごんぎつねに鰻でてきた?「京極かねよ」のきんし丼。ふるふるの玉子焼きに柔らかな鰻。ヨダレというかメシテロ。 ■夢の食事:たしかに夢に味覚はない。なぜだろう。 ■夜の江戸のピクニック:味噌田楽、ごぼう胡麻あえ、ビール。ヨダレポイント ■山形編:取材旅行うらやましい。 ■ぬぐい菓子:皿に残ったおいしそうなソースをパンでぬぐいたい気持ち。 ■腹以外を満たす食:果物の皮を他人に剥いてもらいたい気持ち。

    2
    投稿日: 2023.06.12
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    私はあんまり食にこだわりが無いので「そうなんだぁ」と、他ジャンルの話を聞くオタクみたいな感想しか出てこないのが申し訳ない。 食へのこだわりを真似はできないけど、身体を作る物に貪欲なのっていいなぁと思った。

    1
    投稿日: 2023.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Kindleで読んだ。 偏屈な食いしん坊作家・千早茜による、「体にいい」の呪縛を解く異色の食エッセイ。 シリーズ第3弾となる本作では、京都を離れ、初の東京ひとり暮らしへ……。 京都から東京への引越しのため不用品を処分。 東京では手に入らない食材もあるのでは…と、食材を買い漁る千早さん。笑 “なにが身軽でコンパクトな暮らしだ。みるみる食材ストックの段ボール山ができていく。” コロナワクチンを打ったあと、副反応に備えてデパ地下で買い出し。 “テーブルにずらりと並べ、最高の眺めだと悦に入って写真を撮り、友人に「療養食」と送ったら「楽しくなってないか?」と言われた。いや、もう楽しくするしかないでしょ、と思う。” 「パンとはぬぐうもの」という千早さんの主張にも納得。 “人間の食事のマナーとして皿を舐めることは良しとはされない。しかし、パンは優雅に私の舌の代わりをしてくれる。” わるたべ東京編。 今回も良かった。 Twitterで見る千早さんの食卓にいつも心躍る。

    0
    投稿日: 2023.04.01
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    わるたべ第3巻。 東京への引っ越し等々、ツイートの端々からも気になる点が多かったので、最後の「輝く朝ごはん」できっぱりと書いてくれていて好感が持てる。 そして兵馬俑のエピソードも読めて満足。ストレスを解放する儀式的なもの。 あと千早さんが、食を表現するときの擬音語がけっこう好きだと思った。ぱすぱす。もろもろ。 あとは私も浅草でどぜう食べてみたいなと思った。東京に住んでもう10年、築地も目と鼻の先なのに、全然それらしきものをたべたりしていない。いつ環境が変わるともわからないのに、だ。 今年は食を充実させる一年にしよう。

    7
    投稿日: 2023.03.23
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    図書館のオススメコーナーでたまたま見かけて食エッセイが好きだから借りた。筆者がパワフルで大食いなのが良い、旅行でひたすら食べるタイプの人!読んでて食欲が沸いてくる。わるい食べものって題名に入ってるだけあってジャンキーな食べ物が沢山出てくるのが良い。パフェのハシゴはすごい。インスタント麺のサッポロ1番(塩)のアレンジとかが載っていたからメモに残した。自分が知らない美味しい食べ物や食べ方を知れるのは面白いし真似したくなる。これが最新刊で1,2巻もあるみたいだからまた読もうと思う。一般的にどの家にもあるとされ万能調味料の扱いを受けているめんつゆを、皆履いているとされ年代季節問わず履けるデニムに例えているのはなるほどなと思った。皆持っているようで持っていない人もいる。1番印象に残った話は、夢現の中で海老の頭を与えてもらって猫の気持ちになった話。

    1
    投稿日: 2023.03.21
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    わるたべシリーズ3作目。 この作品にもコロナ禍の影響が・・・。それでも自分なりのこだわりを貫く千早さん、偏屈に筋が通っていて良いなと思いました。これからもマイペースでいて欲しい。

    0
    投稿日: 2023.03.05
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    飯テロみたび! 『わるい食べもの』『しつこく わるい食べもの』に続くシリーズ第三弾。 多彩な味わいの30話収録。 人生の半分を暮らした住み慣れた京都を離れ、東京で三年間の一人暮らしをする事を決意した千早さん。 引っ越す前に京都の店の食べ納めをしっかりとするあたりはさすがの一言。 食いしん坊の一番の敵であるコロナ禍を憎々しく思いながらも食への飽くなき欲望は健在。 コロナワクチン接種後の療養食用にと好物を買い溜めし、ひたすら食べまくる姿はアフリカ育ちの千早さんならではの野性味が溢れてる。 取り敢えず今は頭の中がパフェ一色。

    0
    投稿日: 2023.02.18
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    マリービスケットを買いに走りました。 Oさんが、私には小川洋子さんに思えました 私の現実逃避する聖なる場所が、小川さんの作品だったので。 だんだん家族の人数が減って、一人暮らしになるんだろうなぁ~。と漠然と感じていました。少し寂しい気分もありましたが、 なんの、なんの美味しいものがあれば大丈夫 みたいよ~。と思わせてくれる本でした。

    1
    投稿日: 2023.02.07
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    千早茜さんの食べ物エッセイ とにかく千早さんはよく食べる。食べることが大好きだし、作ることも好きみたいだし、妥協せず、作るときも食べるときも丁寧という印象。だから読んでいて気持ちが良い。 この中に、「いい女」について少し触れている箇所があるけれど、"いい女"の作家先輩方はたくさん恋をしてきていて、恋より食優先な千早さんは彼女たちのようにはなれない、と書いているけれど、私から見ると千早さんも常に恋人がいて、とてもうらやましい限りなのだが…上には上が、そして下には下がいるものなのだ…。

    16
    投稿日: 2023.01.30
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    食に関するエッセイ。 コロナ禍における話が多めで、副反応での食欲などなかなか興味深かったです。この2〜3年ですっかり足が遠のいた行きつけのお店に舞い戻りたくなった。

    0
    投稿日: 2023.01.10
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    果実食の話が特に興味深かった。甘い物ばっかで飽きてしまうのかと思いきや、そんな事よりももっと現実的な理由で中断する事になるというのは、試した事がない私には全く想定できなかった。 あと、お弁当の匂いの話は、私も密かに同じ事を心の奥底で思っていたけど気づかぬふりをしたまま生きてきてしまったなと、はっとした。

    0
    投稿日: 2023.01.06
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    生クリームはみんな大好きと思われているところや、めんつゆはデニムだと思われているところに激しく同意。食の好みや系統が少数派でかつ、おばあさんみたいと言われる私には、わるたべは共感だらけのエッセイである。今回も美味しそうな食べものがたくさん出てきたので機会があったら行ってみたいと思う。どちゃっとケーキ、食べてみたい…。 特に残ったフレーズ p148「食べさせてくれる。食べものを与えてくれる。それはきっと、ここで生きていていいんだよという、根源的な許しなのだと思う。」

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    千早さんのエッセイを読むと、「食べたい」欲が湧きます。 食べ物の描写、味の描写、匂いの描写… すべてが丁寧でリアルなので、該当のものを食べたくて仕方なくなります! Twitterで恋人と出てきたので、殿は?と思っていたら。 それでも変わらない千早さんのエッセイ。 楽しめました。

    0
    投稿日: 2022.12.16
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    わる食べシリーズ3冊目。恋人というフレーズが出てくるから旦那さんはどうしたんだろう?と思ってたら離婚してたんだ…。まあそれはともかく、相変わらずの切り口の良い食へのエッセイ。好き嫌いがはっきりしていてガンガン食べていてなんだかこちらも一緒に食べている気になるエッセイ。山形旅行楽しそうだったなー。まだこのエッセイの続きがありますように。

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    投稿日: 2022.12.15
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    おいしいものが食べたくなってしまう... ずっと食べ物の話なんだけど、著者の日常とか経験が垣間見えていて読んでて楽しかった

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    投稿日: 2022.12.08
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    なんとなく何もかもがうまくいかなくて鬱々としていたところに、「わるたべ」最新作発刊の知らせ。 久しぶりにAmazonで新刊の予約をした。 肌寒い金曜日。 家に帰れば新刊が届いている、と思うと少しわくわくする。 久しぶりだな、こんな感覚。 (でも結局飲んで帰ったので、本を手に取ったのは翌朝だった) * 千早茜さんの食エッセイ、3作目。 ここまでまっすぐに偏屈だともはや清々しい。いつまでも変わらずにいてほしい。 東京進出した千早さんの食べものワールド。パフェを食べたり果実食に走ったり、中華街で肉汁過多の小籠包に出会ったり。 (そしてやっぱり「殿」とは離婚されていた) * 奔放ではなく、自由でありたい。「いい女」の違和感はここだったのか。

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    投稿日: 2022.11.26