Reader Store
モリアーティ秘録 上
モリアーティ秘録 上
キム・ニューマン、北原尚彦/東京創元社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

6件)
3.3
0
2
1
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キャラもいいし、粗筋もいい。だが、面白くない。コナンドイルのパステーシュらしいが、うーん。最初、キムニューマンの本をなんか読もうと思って、ある時目についた本書を手に取った訳だが。んー。全然キムニューマンがわからなかった。短編になっていて、事件ごとの章で、本当、話としてはよく出来ていて、皮肉、意地悪さ、そういうのは好きと思ったが、作者の持ち味なのか、原書の良さなのか、わからない。訳者のせいにして、別の本を試してみる。あー、しかし好きな世界観のため、下巻も読みたいが、もう少し面白くならないものか。。。

    0
    投稿日: 2020.03.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    モリアーティとモラン大佐の犯罪事件簿。ホームズとワトスンのやりとりのパロディになっててニヤリ。でも私の知識不足で注釈を読まないとわからない他作品の引用が多くて、何度か戻って読み直したり。

    0
    投稿日: 2019.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    モリアーティとモラン大佐の活躍ときいて、絶対面白いじゃん!とすぐ買ったものの文章がまったく馴染まず四分の三くらいは読めたけど挫折してしまった…。 訳者の北原さんの別の小説は面白く読めたので、たぶんこれは原文がそもそも読みづらい感じの文章なのかなぁと。 でもそのへんは個人差というか読みづらいとは感じない人もいると思うのでなんともいえないけど…。 あと、私はモリアーティよりやっぱりホームズが好きなので…出てくる人たちがみんなアウトローな感じ(まぁ犯罪者だし)なのでそういうのや、モリアーティが好きな人にはもっと楽しめるかなと思う。

    0
    投稿日: 2019.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホームズの宿敵モリアーティ教授の活躍を描いたモラン大佐の手記、という形のホームズパスティーシュ。 犯罪者に計画や助言を与える教授のもとにはさまざまな事件が持ち込まれるが、依頼人も悪党なので一筋縄ではいかず、モランも翻弄されることになる。 上巻には4つの事件が描かれており、どれも元祖ホームズを知っているほどにニヤリとすること間違いなし。 ホームズに出てくるモリアーティは冷酷無比な悪の権化というイメージだったが、この作品ではけっこうお茶目で笑える。気に入らないやつを破滅させるために、他にもっと簡単で安価な手段がいくらでもあるだろうにものすごく手の込んだ茶番を仕掛けて、自分も小芝居に参加するとか。 モランの手記は(イートン校出身だから?)回りくどい言い回しが多くて、慣れるまでたいそう読みづらかったが、彼の教授に対する複雑な想いがにじみ出ているのがよかった。「冷血な哀愁の狂人」とか言ってるし。 上巻ではホームズは登場しないが、下巻ではやはり滝の話で終わるのかどうか楽しみ。

    1
    投稿日: 2019.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い。キム・ニューマン、楽しそう!コナン・ドイルの作品は中学生のころ読んだけど、あまり覚えていないし、モリアーティ教授に恐ろしさを感じた記憶もない。今作ではモラン大佐はじめ犯罪者達がメッチャ、モリアーティ教授をビビッてるんだけど、確かにモラン大佐をねじ伏せる戦闘力の高さも描かれているんだけど、ピンと来なかった。良いようにやられちゃってるじゃん!な話がそう思わせるのか(笑。下巻へGo!

    1
    投稿日: 2018.12.25
  • 創元推理文庫にキム・ニューマン待望の復活

    キム・ニューマンをご存知でしょうか。 代表作「ドラキュラ紀元」シリーズは、ドラキュラが英国征服を果たした改変世界史にして、古今東西のヴァンパイア作品の登場人物が勢ぞろいする宝石箱のような物語。復刊フェアにおける人気投票でも、ファンの大きな支持を集めています。 そのニューマンが、同シリーズにも登場するモリアーティ教授とモラン大佐を題材にした新作を発表したというのですから、手に取らずにはいられません。 (1)ニューマン版「教授」の本領発揮 「ドラキュラ紀元」シリーズでは、シャーロック・ホームズの兄マイクロフトと、彼の秘密機関「ディオゲネス・クラブ」が、重要な役割で登場していました。 ただし、名探偵その人は影が薄く(投獄されていたため)、マイクロフトからの任務で「教授」やモラン大佐などの犯罪者たちと顔を合わせるのは、主人公チャールズ・ボウルガードの役割でした(『ドラキュラ紀元』「巣の中の蜘蛛」「もっとも危険な獲物」他)。 本作では、ヴァンパイア化していない「教授」が、ロンドンの暗闇で活動する様子が描かれます。 (2)教授の敵は名探偵にあらず モリアーティ教授は、言わずと知れたシャーロック・ホームズ最大の敵。とはいえ、「犯罪界のナポレオン」は、ホームズのような一匹狼ではありません。同じコンサルタントでも、個人事業の諮問探偵とは違い、「犯罪商会」(ザ・ファーム)は多くの従業員を抱える会社型の組織です。 では、物語は悪の組織対正義のヒーローという図式で展開するのでしょうか。いえいえ、それはヒーロー側の勝手な思い込みというもの。基本的に、組織のライバルは同業者である他の組織であり、教授は競争相手となる犯罪者を叩き潰すことで、結果的に事件を「解決」するのです。 たとえば第一章「血色の記録」は、「緋色の研究」と対になる事件簿です。この事件で、教授は、依頼人の悪党を上回る極悪な策謀を断行することによって、莫大な利益を得るとともに、巧妙に敵も始末します。 市場における勝利や、事業の成功といった視点から見れば、ヒーローよりも悪党のほうが、よほど現実の経済活動に近いといえますね(もちろん、手段は選ばないといけませんが)。 (3)語り手モランの魅力 本作において、ホームズの公式記録者ワトソンの役割を務めるのは、モラン大佐。スリルにのめり込むハンターで、腕もたつ危険人物です。モランを従える気概を有するのは、「犯罪界のナポレオン」モリアーティただ一人。 モランはこの恐ろしい雇い主のことを、英国人らしいユーモアを交えて回想しています。ウェルズのSFをふまえた大人の本気の悪ふざけ「赤い惑星連盟」事件や、「バスカヴィル家の犬」における名探偵の不完全な謎解きを嘲笑うかのような、恐るべきクライマックスに到達する「ダーバヴィル家の犬」事件など。大笑いさせたうえで、冷酷な「解決」にぞっとさせられるあたりは、まさに犯罪界の皇帝の右腕にふさわしい狂気の持ち主といえるでしょう。 なお、モランといえば、一番気になるのは「ライヘンバッハの滝」の一件でしょう。 モリアーティはホームズの別人格か、薬物による妄想の産物ではないかとまで疑われる、謎の多い事件です。唯一の目撃者とされるモランの証言は、ホームズファンなら誰もが読んでみたいものといえます。 下巻の最終章では、それまでの様式を崩して、原典における例の事件がモリアーティ側から語られます。教授が世界犯罪組織サミットを招集し、科学捜査とアマチュア名探偵の脅威を説く(そしてホームズ譚最高の悪女アイリーン・アドラーに茶化される)場面は、キム・ニューマンの真骨頂。 ぜひとも、原典と「ドラキュラ紀元」シリーズを手元に拡げながらお読みください。ついでに「ゼンダ城の虜」も、Reader Storeに並ばないかしら。

    0
    投稿日: 2018.12.25