ヤドクガエルさん特有の細い線で描かれる人物は勿論大好き。 花札、特においちょかぶなんて時間泥棒かと思うくらいに好き。 麻雀はやらないからこそ度を越した奇跡や無茶な上がり手であろうとも 楽しく読めますが花札は駄目。 好きだからこそこの作品が嫌い。 花札一枚一枚の裏面の細かな、微細な傷を全て記憶し その傷の紋を巧みに利用し裏賭場で勝ち続ける少年を描いていますけど 敗者は目の前で殺され、己も死と隣り合わせの状態で そんな冷静になれるのだろうか。 花札を扱う作品はあまりないので正統派で行ってほしかったなあ。 舞台が異次元や異世界、はたまた遥か未来であったり そもそもギャグ作品であれば楽しめたであろうけど 明治の横浜を舞台にしたシリアスな作品なので どうにも読み進められなかった、実に惜しい。 同様にサマーウォーズも嫌いです。 ラスト付近までは楽しめたけど、感動を煽った奇跡的な五光で萎えました。 同じ花札でもサムライスピリッツの牙神幻十郎くらいに 突き抜けた感じだったら楽しめたかな、多分ね。