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わたしの町は戦場になった シリア内戦下を生きた少女の四年間
わたしの町は戦場になった シリア内戦下を生きた少女の四年間
ミリアム・ラウィック、フィリップ・ロブジョワ、大林薫/東京創元社
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総合評価

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    以前少し仲良くなったシリア人の方がいた。今もシリアに帰るにはものすごい時間がかかると言っていた。でも当時のことまではどうしても聞けなかった。この本の中で日記を書いているのは少女で、どれだけ恐怖を感じて落ち着かない日々を送っていたか、どうか周りの方だけでも無事でいてほしいと思いながら読み進めた。アレッポは遺跡で有名な美しい町として昔は観光客にも人気だったのに、ウクライナしかり、もう以前のように行けなくなってしまったことが本当に悲しい。

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    投稿日: 2022.08.06
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    体制支持派。 "欧米ではメディアもふくめ、内戦の始まった2011年からアサド独裁政権を「悪」、それに対峙する自由シリア軍などの反体制派を「善」ととらえています。つまり、いまだにアラブの春の一般的な構図にあてはめようとしているわけです。フランスもアメリカ同様、アサドは退陣すべきと考えていました。しかし、6年たった今でもアサド政権は存続しています。大統領の退陣を求める人々の多くは、自由な暮らしを切に願ってはいても、別に反体制派の登場を待ち望んでいたわけではないのです。"

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    投稿日: 2020.07.12
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    政治に翻弄される市民の様子が思ってよりリアルに描かれていた。 犠牲になったり我慢を強いられるのはいつも弱い立場の人達。 それで自分はどうするの?とふと考えさせられた。

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    投稿日: 2019.12.08
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    日記の日付を見ると、私はこの日何をしていただろうかと自分の過去に照らし合わせてしまう。まだその日を思い出せるほど最近の日々を、戦争の中で生きてきた人々がいることを強く感じた。 アレッポの戦禍のすさまじさはニュースでも流れていたし、この本でももちろん辛い。それでも、危険な状況の中、他の人を支援する姿に感銘を受けた。

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    投稿日: 2019.01.18
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    爆弾が落ちたり、スナイパーが潜んでいたり、政府軍と反体制派による内戦下において、必死に日常を営もうとするミリアムとその家族、一般市民たち。 ミリアムが再び美しいアレッポで平和な日常を送れることを願う。戦争のない世界を願う。

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    投稿日: 2019.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子供時代に戦場にいるなんてどんな気持ちかな。 恐怖でしかないよな。でもきっと想像上の恐怖を軽く超えてしまうほどの恐怖なんだろうな。 最後が衝撃だった。 自分たちにこんなことをした人を許せないと思っている主人公。その気持ちわかる。 でも大人は許してあげようと言う。 許す事が平和への一歩だって。 確かに、と思う反面、お人好しだなーとも思う。 そんなんだから弱いままで苦労をするんじゃ? 主人公の親も、ここは戦場にならないから大丈夫だと言ったり、近所の人が避難を始めてるのに実害を被るまでなかなか引っ越そうとしない。 子供がいるのに! この能天気さは何? でも簡単に引っ越せるものでもないしな…私は何も知らなすぎるからとやかく言える立場じゃないけど。 一般市民がこういう目にあってるんだな…ニュースだけでは知れない一面。 戦争なんかやめちゃばいいのに。 どうせみんな死んじゃうんだから、死ぬまで仲良く穏やかに生きようぜ。

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    投稿日: 2018.11.25
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    立ち読みのため日記の中身はあまり読めていないですが、、、 シリア内戦を生き抜いた子供の日記を翻訳したもの。40万人以上の犠牲を出し、非人道的な化学兵器も用いられた戦争。 遠い世界の出来事のように思ってしまうのは平和な証拠なのかもしれないけど、なんというか、それじゃ、ダメだよなぁと感じた。 日本という国は戦争を経験したけれど、経験した人は消えていきます。 間接的な情報しかなければ当事者意識も無くなり、情報が薄れていく。結果、憲法改正の動きもある。国は人で出来ているんだなと思ったし、人の集団が国になるんだと思いました。 改めて自分の世界を広げなくちゃいけないなと感じた本です、

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    投稿日: 2018.11.10