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負け逃げ(新潮文庫)
負け逃げ(新潮文庫)
こざわたまこ/新潮社
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総合評価

18件)
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    田舎の閉鎖的なコミュニティそこから生まれる鬱屈とした感情はきっと私たちも抱いたことのある感情だ。 マジョリティが正しい価値観として認識される世界から一歩抜け出して負け犬だと言われても私はきっと傷つかない。

    1
    投稿日: 2022.01.05
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    読み終わりました。登場人物たちは、水の渦の様にぐるぐると駆け巡り、それを下から見ていたら貧血おこしてぶっ倒れたって感じ

    1
    投稿日: 2020.10.25
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    今住んでいる田舎から逃げたい……でもそれは負ける事 誰とでも寝る同級生の野口とセックスしたい田上 右足が生まれつき悪くこの田舎の全ての男と寝ると豪語する野口 高校のうだつのあがらない教師秀雄 その秀雄と不倫をする同僚教師妙子 それぞれが今住んでる田舎に対して不満をもらす。 「この田舎から逃げたい」と 表紙のイラストが綺麗だったので中身を確認せずに購入 内容はあまり期待していなかったのですが面白かった。 関わっていく人間が順番に描かれています。 教師同士の不倫の話が入り込みましたが最後、何故か寂しい気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2020.07.23
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    きっと、この人たちが都会にいれば埋もれてしまうような行為も、狭い狭い田舎だからこそクローズアップされ、一人ひとりが絡み合った話になるのかな… 田舎の生活に憧れる、なんて口にしたことがあったけど、場所よりも自分自身の心が大切なのかもしれない。

    1
    投稿日: 2020.06.22
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    凄かった。 大して不幸でもないのに不自由しか感じない、そんな作者の言葉が的確にこの小説の描く窮屈さや息苦しさを表現していると思います。 野口という誰とでも体の関係を結んでしまう、ヤリマン女子高生。クラスメイトと関係を結ばずひたすら爆音をイヤホンからながす男子高校生。 その物語から派生して、脇役だと思っていたクラスメイトや担任の物語が展開される。いわゆる群像劇になっています。 窪美澄さんが好きというだけあって、心情表現のこまやかさも、読者を惹きつける展開も、窪さんのそれを彷彿とさせるものがあります。 二十代で中年の男女の心情にリアリティをもたらす筆致は見事。 どんな登場人物も自分とは違うのに同調してしまったし、彼や彼女がそこに至るまでの感情の流れや、自分を抑えきれないほどのハジけるような感覚の描写が素晴らしかった。 どの短編も読み始めてどうしてこんなにくすぶってるのか、理解できないまま読み進める。 それが次第に明かされるストーリーや、不可解ながらつながっていく人間関係、自分自身のことでも思った通りにはできないもどかしさ、それらを通して、その人物の気持ちが伝わってくる。 村というものに捕らえらて生きている彼らの物語に、終盤では清々しさが加わる。 なにも解決したわけじゃないのに、本当に自分で選んだことがあるとこんなにも気持ちが変わるのかなと思いました。 こういう小説は息苦しさだけで終わることも多い中、それだけではないものが、読後で得られました。

    2
    投稿日: 2020.02.18
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    またよしさんが表紙の作品は当たりが多いので読んでみた。 田舎の独特の閉塞感。わたしは生まれてからずっとそこそこの都会に住み続けているので、わかる!っていうのは少なかったが、たぶんうんざりするほどのリアリティなんだろうな。青春って書いてあるのに何故かおじさんおばさんの話が多かったので星3つ。 『学校の青空』的などんより感が好きな人は合うかも。 まだまだ文体が青いなって印象があったので、次回作にも期待。

    1
    投稿日: 2019.10.17
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    田舎の閉塞感がテーマかな。とは言え、都会にも閉塞感はあるし、今に私の現状にもどこかしらの閉塞感を感じている。踏み出すしかないよね、スキップで、それが不恰好でも。

    1
    投稿日: 2019.09.27
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    『純喫茶磯辺』(2008)の麻生久美子の台詞「私、ヤリマンなの」は衝撃的でした。本作はその衝撃にも引けを取らない一文「野口は、この村いちばんのヤリマンだ」で始まります。 でもそんな野口とヤッたことはない田上の目線による第1章。その目線は同級生や教師に移り、〆は野口で。 本作を手に取るきっかけは帯を見たからだという人が多いはず。辻村深月、窪美澄、三浦しをん、重松清って、どんな豪華メンバー。これらの推し人全員好きという読者はきっと多い。私もそうだから素通りできませんでした。 若い作家の本を読むと、面白いけど若いなぁ重みはないなぁと思うことがよくあります。この人はそうじゃない。こんなくたびれたオッサンとオバハンの不倫を哀切を持って描き切る。 村の端から端まで噂がすぐに広がる田舎で、後悔の念を抱いたまま生きる。いちばん冴えないと思っていた教師ヒデジだけは、後悔がないように見えました。 イライラして、悲しくなって、どんよりして、スキップ。そんな読後感。次作も読みたいと思わせられる作家です。私はかなり好み。 映画『純喫茶磯辺』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/681ad5479b92388dd421291230c97ac5

    1
    投稿日: 2019.04.24
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    話自体はよかった。 連作短編集であるが、一話目の主人公が二話目以降にちらっとでてくるようなことが多いのだが、誰のことかわからなくなることが多かった。前のページをペラペラ。さらに、女だと思って話を読んでたら、男だ!っていうのもあって、また読み返す。 そういうところが多くて、読むのに若干ストレスがある。 最後の重松清の解説が、とてつもなくよい。五十半ばの重松清の言葉が素晴らしい。

    1
    投稿日: 2018.12.15
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    国道沿いだけが夜でも明るい田舎町の男女の連作集。 そこに住む人達の田舎町という意識が醸し出す閉塞感がずっと漂うストーリー。 皆が現状に満足せず、だからと言って未来に夢を持っているわけでもなく、そのため、若者が中心の話なのに爽快感はひとつも感じられません。 それぞれに事情があり、それぞれがその事情ゆえ鬱屈としたものを抱えている。 でも、そこに興味が湧き、読む手を止めることは出来ませんでした。 田舎、ふるさとが、懐かしく良いイメージの場所になるのには、先の人生によるものなのでしょうか。 興味深い作品でした。

    3
    投稿日: 2018.09.23
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    とある田舎の若者やオジサンオバサンの話。 田舎の閉塞感から来る闇、って感じ? こじらせ感。 読んでいる間はずっといや〜な気持ちだったけど 読後感はそれほど悪くなかった。

    1
    投稿日: 2018.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とある村の住人を主人公にした短編集。ある話ではただのサブキャラなのに、ある話では主人公になったりするのが面白かった 全体的にとてもドロドロで、主人公も含めてみんな嘘ついてて、世の中もこんな感じで、みんな嘘ついてるのかなぁなんて思った(笑) 個人的には、僕の災いと蝿とけもの道が面白かった。最初はただの嫌なキャラだったヒデジが最後にはいい人になってたのが、不思議な感じと思った

    1
    投稿日: 2018.05.23
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    閉ざされたような小さな田舎町。 そこで生きていくもの、出ていこうとするもの、出ていけないもの。それぞれの立場で思い悩みながら、諦めたり受け入れたり。僕の災いと蠅が好き。

    1
    投稿日: 2018.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田舎の閉塞感のある村に住む高校生や大人の男女の生活が描かれている。何もない村。この村にいても未来はないのにこのままここで大人になり親と同じような生活をするんだろうという予感。その暗い色に満ちている。村の外への憧れと村への失望。内に溜まっていたものが溢れたときの衝動。その先に何があるのか。でも何かせずにはいられないそれぞれのラスト。この閉塞感と村に住む人たちの感情がとても丁寧でリアルに描かれている。今後に注目していきたい作家さん。

    3
    投稿日: 2018.05.19
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    こういう、いろんな視点からもっていくタイプが好きなのでとても読んでいて楽しかった。 惡の華という漫画が好きで、かぶるところがあって ぐいぐい読み進められたが、時の進行が急に戻ったりするので片手間に読むのは難しいと感じた。

    1
    投稿日: 2018.04.30
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    中高生の時の感覚を思い出した。 なぜかこれを読んだ後、成人向けの漫画を買ってしまった。一人暮らしで、誰にも咎められないのに。

    2
    投稿日: 2018.04.16
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    田舎で暮らす人々の鬱屈した気持ちやそこから逃れようと渇望する姿を描いた短編連作。 明るい未来が描かれるような話はなく、どうしようもなく暗い結末の話が多い。それでもなぜか希望を感じてしまう。 高校生の話もいいが、個人的には教師である2人の話がよかった。人には受け入れてもらえる異性がどれだけ必要か、そんなことを考えさせられる。

    1
    投稿日: 2018.04.10
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    ある村を舞台に、圧倒的な閉塞感とそこから逃れるために必死なひとびとを描いた連作。 物語自体はカタルシスもなく、落ちるべきところに収束していくのであまり面白みはない。 (構造としては、わりとありきたりな一作目から広げてよく収斂させている。収斂させないほうが素敵だったけど) ただ解説の重松さんも語るとおり、衝動の濃さは印象的。 つぎの作品に期待したい。

    1
    投稿日: 2018.03.29