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新九郎、奔る!(19)
新九郎、奔る!(19)
ゆうきまさみ/小学館
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総合評価

3件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時代の変化が目まぐるしい。 茶々丸にしろ清晃にしろ子どもが政治に翻弄されているのは痛々しい、大人がまともであってくれ。 でも周りの大人たちも守らなきゃならないものがある中で、完全な味方というのはお互いに難しい。 というのが伊豆の領地没収で思い知らされる感じ。 久し振りに(絵として)家来集が集まったと思えばこれは…… あれだけ苦労した東荏原を手放すのは読者的にも寂しいね。

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    投稿日: 2025.07.21
  • 伊勢新九郎、苦難の連続

    足利義視が歿して応仁の乱の大物キーマンが全員表舞台から退場したこの巻。 主人公の伊勢盛時も今川家の御家騒動からズッポリ首を突っ込んだ駿河と伊豆に人生の基軸が移り出した所に伊豆のキーマン足利政知と上杉政憲が茶々丸問題にケリを付けぬまま相次いで急死する。 茶々丸のクーデターで伊豆の所領を失い経済的に困窮待ったなしになって荏原の所領を伊勢盛頼に売却するが、荏原からついて来た家臣の多くに見限られ惨めな思いを味わう新九郎は遂に秘めたる牙を自覚する。 次巻はいよいよ細川家最大のトリックスター・聡明丸改め細川政元が仕組むクーデター「明応の政変」! 伊勢新九郎が足利義澄の将軍職奪取に大きな貢献をした(とされる)上で伊豆に下向してのちの戦国大名小田原北条家の基盤を作り出す事につながる事件で、戦国時代の幕開けに繋がる出来事でもある。 戦国時代が好きな人は多いけど、何故か不人気な印象を受けるこの時期。 多分明応の政変からの京師周辺の敵味方がコロコロ変わるゴタゴタがややこし過ぎて面白いと思えないんだろう、私もそう思っていたのでよく分かる。 伊勢宗瑞の物語はここからが本番となるので先々楽しみですね。

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    投稿日: 2025.03.15
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    茶々丸が哀れである。親の愛情が欲しかっただろうに、あそこまで疎まれ差別されるとは。上杉政憲の流した涙が唯一の救いか。 そして第1巻冒頭のシーンまであと3年。狐=左近次が討ち入りの場に!? 伏線もたっぷりあって各人の思惑や心情にいちいち納得がいくから、飽きさせないなあ。

    1
    投稿日: 2025.03.12