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鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集
鮫島の貌(かお) 新宿鮫短編集
大沢在昌/光文社
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総合評価

37件)
3.8
10
12
13
0
1
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    新宿鮫シリーズの外伝的短編集。 鮫島がいろんな角度から描かれており、また月並みですが他者のアニメ作品の主人公を登場されるという離れ業が2篇もあるので、まさに大御所が人気シリーズを使って遊んでみたという作品でした。

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    以下、ただのファンの感想。 鮫島の新人時代や高校時代のエピソードが読めて楽しかった。 シティハンターの冴羽やこち亀の両さん出てきたり、バリエーションに富んだ短編集。 いいもん読めた。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    「新宿鮫」ファンなら必読の一冊。 鮫島にまつわる短編集だが、まず最初の新宿署に配属直後のエピソードから面白い。既に上司の"マンジュウ"桃井との人間関係が伺える。更に何と「シティーハンター」の冴羽獠や香、「こち亀」の両さんが出てくるエピソードもあり遊び心満載だ。 シリーズ9作目「狼花」で決着をつけた宿敵・仙田(間野)の息子との対面エピソードなどもあり、再度シリーズを遡って読みたくなってしまった。

    26
    投稿日: 2025.05.28
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     シリーズに登場する個性的な人物たちの意外なエピソードから、人気コミックの共演まで、孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える短編集。(オーディブル)  私の好きなシリーズで、これまでの長編の醍醐味を味わってきた身からすると、短編でそれが感じられるのか、手を出すのを躊躇していたのですが、それは杞憂でした。  これまで描かれることのなかった鮫島とキャラクターとの関わりが描かれており、まさに、スピンオフの魅力が詰まっていました。  しかも、あのジャンプの人気キャラが二人も共演しており、私たち世代にとっては、やられた感じでした。  それぞれのエピソードを通して、鮫島の孤高の生き様が貫かれているところも「新宿鮫」ファンとして安心して読めました。

    43
    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『新宿鮫』を読んだ事がない人間でも、存分に楽しめる短編集だった。 以前、感想を書いた『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』に収録されている、両津勘吉とほんの少しだけ関わり合いを持つ話や、両津勘吉に劣らぬ人気を博し、同時に、彼に負けないくらいの正義と信念、悪に対する怒りを持つイケメン・冴羽リョウ(ケモノ編に尞)と知り合いである、そんな突飛ではあるが、違和感を覚えさせない短編などに、実に心が奮えた。 刑事とは斯くあるべき、と決めつけてしまうのは実に危険だとは思うにしろ、鮫島のように、自分の命を、一線を越えた犯罪者を捕えるために懸ける、その覚悟が出来ているのなら、意外に、そういう刑事は死なないのかも知れないな、そう感じた、しみじみと。 この台詞を引用に選んだのは、『新宿鮫』と鮫島について、何も知らぬ私ですら、カッコイイ、と胸が熱くなったので。 自分が「正しい」と信じる仕事と、そのやり方を全うするって、こういう事なんでしょうね、きっと。 「私が今の場所にいて、全力で仕事をすることが、彼らへの、何よりの復讐です」(by鮫島)

    0
    投稿日: 2023.08.01
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    10篇の短篇を収めている1冊である。各篇を順次愉しく読み、何時の間にか10篇を読了し、少し余韻に浸るような感じである。 各篇は、2006年から2011年というような時期に雑誌等の媒体に初登場していて、それらを集めたということになる。<新宿鮫>のシリーズに登場する鮫島警部に纏わる物語だ。 「鮫島警部に纏わる物語」だが、鮫島の目線で展開する篇の他方、シリーズ中で馴染の人物の目線で展開する篇や、鮫島と出くわす人物の目線で展開する篇も在る。多角的に鮫島という男の「貌(かお)」が伺えるような感になっている。 或る人物に関しては、当該人物自身が考えていることや行動することを描写するという描き方が在るのであろうが、他方に近くにある人物や、何かで偶々関わっている他人の目線で描写するという描き方も在る。多分、前者の方が一般的で判り易いのであろうが、後者の「或る人物を視る他人目線」は、小説を読む側と重なり易く、非常に面白いのかもしれない。本書に収録されている各篇に触れて少し強く思ったことでもある。 <新宿鮫>のシリーズでは、静かに鮫島を支える上司の桃井課長、職場での数少ない友人とも呼び得る存在である鑑識係の藪、鮫島と交際しているロックバンドのボーカリストである晶というような人達が各作品を通じて登場しているが、本書にも彼らが登場する篇が在る。それが面白いのだが、それ以上に面白かったのは、「偶々出くわした」というのか、それに近い形で鮫島と接した者達の目線で綴られた篇であった。更に、人気漫画の劇中人物をモデルにした作中人物が現れる篇も在り、本書は愉しい。 或いは、<新宿鮫>のシリーズに親しんだ読者が「番外編」として愉しむことも出来ようが、本書は「シリーズを知らない読者」にも「入門編」として楽しめる要素が大きいと思う。なかなかに愉しい1冊だった。

    1
    投稿日: 2023.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    区立花園公園  桃井が死んだ日の夜に桃井と鮫島の始まりの話を読んだ。つくづく生きていてほしかった。「マンジュウ」になっていなかったら、警察官の誇りを失ってしまっていたら。生きていたかもしれない。でもそうなれば10巻で築きあげてきた鮫島との関係はないものになってしまう。受け入れなければいけない。どうか、安らかに。 夜風  鮫島の日常って感じの短編。短くても鮫島の生き方がよくわかる話。 似た者どうし  炎蛹あたりの話なのだろうか。晶も鮫島も幸せそうだ。別れてしまったのが悲しい。僕はシティハンターはよく知らないが似たような生き方の人なのだろう。独特なクロスオーバー作品って良いよね。 亡霊  今までにないタイプの暴力団親族の話。基本的に色恋沙汰が多かったカタギとヤクザの関係。今回は家族の話。道を踏み外した弟をそれでも見捨てきれない兄。現実でもこういう葛藤があるのだろうか。 雷鳴  ややミステリじみた話。バーテンダーの違和感などが良い塩梅でちりばめられているのが良い。 幼な馴染み  あの両さんが登場する贅沢な話。コメディとハードボイルド。結び付きそうもない2つがこんなに自然に繋がっているのが楽しい。コナンとルパン三世が繋がり、ルパン三世とCAT'S EYEが繋がり、CAT'S EYEとシティハンター、シティハンターとエンジェル・ハートが繋がり、エンジェル・ハートと新宿鮫が繋がり、新宿鮫とこち亀が繋がる。従ってコナンとこち亀は繋がっている。とんでもない話だ。 再会  鮫島の優しさがかいまみえる話。僕もいつかこんなことをするのだろうか。 水仙  切ない。中国人を悪く思いたくない。良い人もいる。そう言った安は中国国家のスパイだった。悪い人だった。でも、良い人だと思えてしまう。それは僕が甘いからだろうか。 霊園の男  最後を飾るに相応しい話。あの仙田こと間野の墓の前で間野の最後の謎が明かされる。この世には2つの美しさがある。謎の美しさと真実の美しさ。狼花は最後に「あ」の意味が明かされなかったことが美しい。余韻を残したまま話が終わる。一方この話では謎のままに終わった「あ」の謎が明かされる。これはこれで美しい。鮫島や読者にとっての救いとなるような明かされ方。いつか矢吹も出てきてほしい。オブリガート。

    0
    投稿日: 2023.05.26
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    もっと読みたい!鮫島のプライベートを覗いたような貴重な短編集。しかもこち亀やエンジェルハートのキャラも登場してくる。えー!!ってなった。(作者の好み?)幼な馴染みが一番好き。

    1
    投稿日: 2023.04.17
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    最新刊を読んでこの作品が読みたくなり kindleにて再購入で再読 鮫島より有名なあのコンビや同じく超有名な同僚が 出てくる作品集 本編では味わえない夢の共演が微笑ましいし ママフォースや晶が出てくるのも嬉しい 『雷鳴』が個人的におすすめ

    2
    投稿日: 2023.01.08
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    新宿鮫シリーズ、初の短編集。長編を得意とする作者は、短編が苦手なんだろうと(勝手に)思っていたが、思ったよりも面白く読めた。鮫島の意外な一面がのぞける作品集となっている。上司だった桃井や、鑑識の藪、恋人の晶などシリーズになくてはならないキャラ達も登場する。また人気コミックの主人公である両津勘吉や冴羽リョウとの共演も見どころの一つ。この本を読む前に両さんが出てくるという情報を掴んでいたのでどういうタイミングで出てくるのかとわくわくしながら読んでいたが、いざ出てくると鮫シリーズとのギャップも面白かった。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou2219.html

    3
    投稿日: 2023.01.02
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    元となるエピソード、素材となる長編のキャラクターの造形がしっかりしているので、短編集はとても楽しめました。

    1
    投稿日: 2022.10.16
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    鮫島の貌 大沢在昌 著 1.購読動機 初めての大沢さん作品。 親戚からいただいた書籍集の一冊。 2.小説より 新宿警察署の鮫島氏。 同窓会で、どんな日が幸せなのか?と問われ、 「自分の目に入ってくるもの。心が痛くなることがなくなる。そんな日が、いい日だと思える。」 3.小説と現代 本庁勤務するも、組織と折り合えず、飛ばされ、新宿署に異動した鮫島。 ・反社会的勢力においても不況の波。  破門された構成員の末路。 ・国外組織の警察への接触。公安情報を利用するための画策。 ・まことしやかな偽情報。職なく野心ありの若者狙う詐欺集団。 ネタ元の事件を彷彿させる構成、展開は、緊張とともに、現代社会の歪みをそのままあらわしているとも思える。 4.鮫島と半沢直樹 鮫島は、最近読んだ、半沢直樹に似ている。 自身のなかに、なぜこの職務を果たすのか?の軸があるから、、、。 そして、何よりも意思がある。 意思は、自分でコントロールできる範囲だ。 その気づきを教えてもらった。

    15
    投稿日: 2022.04.17
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    初めての大沢作品。 ずっと興味のあった作家さんですが、ハードボイルドはあまり読んだことがないので、なかなか手を出せずにいました。 そこで頼りになるのはブク友さん(◠‿◕) すると、狩人シリーズ&新宿鮫シリーズがオススメとのこと。 早速行きつけの図書館へ向かいましたが、なんせ蔵書が少ない。 それらしき作品はこのスピンオフと思われる短編集のみ(+_+) 初めてでスピンオフ?! と悩んだけど、衝動を抑えられず読みました(笑) 結果、すごく良かったです! 映像を観ているかのような人物描写。 都会の夜の空気を肌に感じる程の情景。 ゾクッとしました。 早く長編を読みたくて仕方ありません。

    33
    投稿日: 2022.04.07
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    ミステリー好きなら絶対に外せないのが,新宿鮫シリーズですね。で,この短編集,レビューを見ながらもかなり期待して読みましたが,私的には微妙です。悪くはないのだけど,やはり新宿鮫は長編でじっくりと楽しみたいです。絆回廊の次作に期待しています。

    0
    投稿日: 2021.07.21
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    新宿鮫シリーズのスピンオフ短編集。 鮫島だけでなく晶、藪、桃井といった脇役にスポットを当てた作品に加え、「シティハンター」の冴羽獠や「こち亀」の両津勘吉などジャンプコミックスの名キャラクターが登場する話もあり、本編とはまた違った面白さがある。短編なのですぐに読み終えることができるのもポイント。 一部ネタバレ的に感じる部分もあるので、シリーズ第9作「狼花」を読み終えてから手に取る方が良いかも。

    2
    投稿日: 2020.07.22
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    よくできてる!ホントに!大沢在昌すごいなー って読んでいて思いました。 ジャンプのキャラクターとのコラボ?も秀逸。 新宿鮫のとっかかり、お試しにもいい! 読んだらきっと読みたくなります(笑)

    1
    投稿日: 2020.04.24
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    2回目.スピード感,内容,ドンデン返し,短編ながらほどほどな塩梅がよかった.前の印象と変わらない.まあ,面白い.彼の地で読んだ.

    1
    投稿日: 2020.04.11
  • 年配者からすれば

    インターネット上で、本を読むと言うのは、そこに本がないから、心が落ち着かない気分ですか⁉️残念でした。

    0
    投稿日: 2019.12.29
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    こち亀のオマージュや仙田の死からの後日譚、若かりし頃の鮫島や桃井など新宿鮫のファンにはたまらない短編集。 長編とは一味違った新宿鮫を堪能しました。

    3
    投稿日: 2019.08.23
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    新宿鮫の短編集。鮫の旦那好きとしては手に取らずにはいられないわけで。エンジェル・ハートでコラボしてたのが、こっちでもコラボしているとは。獠ちゃんも好きだし、鮫の旦那も好きだし。香も晶も好きな身にしてはニヤニヤが止まらない。槇村の兄さんも新宿だしね。そういうつながりあっても不思議はない。最後のあの人の息子を名乗る彼と、鮫の旦那のやりとりに、あ、これはもう一遍最初から読まねば気が済まぬかも。と、思う次第。平成最後の読書を鮫の旦那にできるかな。

    1
    投稿日: 2019.01.28
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    新宿鮫の短編集 各キャラクターを掘り下げてあり 中々面白かった。 こち亀の両さんやシティハンターの冴羽とのコラボあり。

    0
    投稿日: 2018.02.06
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    長きに渡り長編が発表されているシリーズ初の短編集。孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が垣間見える全10作品。 上司の桃井、恋人晶、鑑識の藪、宿敵仙田など個性的な面々のほか、こち亀の両津勘吉にシティーハンター冴羽まで登場するお得感。特に鮫島と桃井が出会う「区立花園公園」は味わい深い。

    0
    投稿日: 2018.02.03
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    買って帰って来て、あっ、これ読んだなぁって。わかってたんどけどやっぱりおもしろかった。また長編が読みたい。

    0
    投稿日: 2018.01.14
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    まあ、箸休め、という感じで、どうでもいい作品も混ざっているかなという気もしますが、ファンにとっては楽しめる1冊ですね。 大沢さんは、本作や、「らんぼう」のような作品ならどれだけでも書けるんじゃないかと思うし、それでもそれなりに楽しませるのが流石だとつくづく思います。

    0
    投稿日: 2017.10.28
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    “新宿鮫”を題材とした短編集。 シリーズを読んでいたのはだいぶ前でしたが、読んでいるうちに鮫島の周りの人間関係も色々思い出しました。 でも長編の時のヒリヒリとした雰囲気はなく、一編一編が独立した“ちょっと気の利いた話”みたいな話になってます。 中には遊び心溢れるものもありましたが、個人的には『雷鳴』が気に入りました。 とはいえ、“新宿鮫”シリーズを読んでいないと、あまり面白くないだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2017.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目次より ・区立花園公園 ・夜風 ・似た者どうし ・亡霊 ・雷鳴 ・幼な馴染み ・再会 ・水仙 ・五十階で待つ ・霊園の男 長編と違って短編は、切り取られた一場面から浮かび上がってくる素材勝負のところがある。 詳細な描写や分析に費やす言葉に限りがあるから。 そしてこの短編集で際立っていたのが、鮫島の優しさだった。 長編で暴力団や外国人犯罪者グループと対峙する鮫島は、下っ端の犯罪者ならばビビってしまうくらいの厳しさを常に見せている。 そして、足下をすくわれないためにも、自分に一番厳しく清廉であることを律している。 しかしこの作品集で鮫島は、組に見捨てられた組員、犯罪者予備軍の少年、犯罪を犯してしまったのではないかと怯える少年などを救う。 そのまなざしはあくまでも優しい。 解説の北上次郎は、シリーズのとっかかりとしてこの短編集を読むのもよいと言っているが、私はやはり最初から読むのがいいと思う。 でないと「霊園の男」の余韻が味わえない。 彼が最期に口にした言葉「あ」 シリーズを通して描かれた二人の交流を、絆を読まないでこの「あ」に含まれた深い思いは伝わらない。 そして解説を読めば、シリーズはこの先も続いて行きそうな気がしてくる。 はっきりとは書いていないが、大切な人を二人失ってしまった後の鮫島の姿が、この先見られそうだ。 楽しみなような、寂しいような…。

    0
    投稿日: 2016.11.30
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    このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。 2016/6/21

    0
    投稿日: 2016.10.02
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    人気のシリーズもの、というのは、スピンオフとか続編とかパロディとか、色んな派生作品が作られますね。 そういう中で、 「元ネタ以上に完成度がすごい!」 というものは滅多に無い訳ですが...。 # 「新宿鮫」シリーズというのは、どれも長編です。と言っても文庫本にして基本、1冊で済む長編。 それを10作全部読み終わったファンの為の、短編集。 正直それ以上でも以下でもありません。 長編、特に9作目「狼花」、10作目「絆回廊」、を読んでいないと、正直、なにがなんだかという短編もあります。 「エピソード・ゼロ」系の前日譚。 エピローグ的な後日譚。 出版社の企画であろう、漫画キャラクターとの共演もの。 (「新宿鮫」シリーズ自体が、マンガすれすれである、ということを、作者自身も自虐的な意味ではなく、自覚しているんでしょうねえ) あるいは、普通の犯罪ミステリー、鮫島さんが活躍する短編。 ただ、「描き下ろしじゃないだろうなあ。何か仕事で受けちゃった雑誌の為の...締切あったんだろうな」という印象の(笑)。 玉石混交。 まあ、でも流石。 パラパラと気軽に読めちゃいます。 # これが同じ短編集でも、原寮さんの「探偵沢崎シリーズ」の場合の短編集「天使たちの探偵」の場合は、話が違います。 アレの場合は、むしろ短編集の方が長編よりも、見方によっては出来が良い、というくらいのため息ものでしたが...。 #### 以下、個人的な備忘録。 #### ############# ①区立花園公園 10作目「絆回廊」で殉職した「桃井課長」さん。シリーズを通して、鮫島さんの良き上司さんだった人です。 この人と、鮫島さんの「エピソード・ゼロ」「ビギンズ」的な短編。 第1作「新宿鮫」より以前の時代。 桃井さんの新宿署防犯課に転勤してきた鮫島さん。 暴力団にも腐敗刑事にも真向勝負して、恨みを買う鮫島さん。 そんな鮫島さんをひっそりと見守って、ピンチを防いであげる桃井さん、というお話。 アルバムで言えばA面1曲目。つかみはOK。 「あくまで、新宿鮫長編ファンのための、番外編的企画の短編集ですよ」という全体像を予感させます。 ②夜風 堕落警官と麻薬漬けのヤクザの絡んだ犯罪を、呼び出された鮫島さんが解決する。 時間と場所の限定された設定はなかなか面白かった。 ③似た者同士 漫画「シティハンター」のキャラクターと、「新宿鮫」のキャラクターが共演する、という設定。 僕自身が「シティハンター」に詳しくないので、あまりピンと来ませんでした... 「新宿鮫」シリーズの、鮫島さんの恋人である歌手さんが、少年を更生させるドラマ。 ④亡霊 ヤクザにもなれない、半端者のチンピラがいた。 どうやら下手を打って、ヤクザに埋められた(殺された)。 ところが、その男がまた街に現れる... オチは、双子の兄弟でした。というもの。 双子の方はカタギで、彼の出現でヤクザたちは「亡霊だ!」と騒ぎ出して、そこから事件が解決する。 基本的には、「鮫」ではなくても構わない短編ミステリー。 ⑤雷鳴 凝った趣向のオモシロイ短編。 舞台はバー。バーテンと鮫島。やってくるヤクザ。 緊張感のある会話で、鮫島はヤクザに足を洗わせる。 実はバーテンは殺し屋で、そのヤクザを殺すために居た...というドンデン返し。 これは、痛快な一篇。 ⑥幼な馴染み こち亀、の両津さんが、 「新宿鮫シリーズのレギュラーキャラクターの、鑑識の藪さん、幼馴染として現れる」 という趣向の、まあイロモノ。愉しい掌篇。 ⑦再会 同窓会。同級生との再会。 同級生目線で描かれて、鮫島さんが同級生として現れる。 上から目線で勝ち組の主人公だが、実は犯罪に染まっていた。 それを鮫島さんに暴かれる。というか、ハナからそれのために、鮫島さんは同窓会に来ていた...という。 犯人の一人称心理モノ、ということも含めて、短編ながら新宿鮫っぽい好編。 ⑧水仙 ご縁があった女性が、中国のスパイだった、というお話。 これまた、矢張り、「鮫」ぢゃなくてもOKだな、という一篇。 ⑨五十階で待つ 気の利いた短編ミステリー。 暗黒街の伝説のボス「ドラゴン」を巡る詐欺話。 最後に鮫島さんが種明かしをするのですが、 ぶっちゃけ、「鮫」ぢゃなくても全くOKな一篇。 ⑩霊園の男 第9作「狼花」で死んだ、国際的犯罪者・仙田の墓前に来た鮫島さん。「仙田の息子です」と名乗る若い男が現れる。 「狼花」で、仙田が残したダイイングメッセージが明かされる趣向。 当然ながら、いちばん、長編小説新宿鮫のテイストが満載な一篇。

    1
    投稿日: 2016.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2016/9/1 久しぶりに鮫に会えた。 私どこまで読んだんだろう… ってことで記録を繰る。 ブクログ内にはない。 過去のノートによると2004年風化水脈が最後。 10年以上前!全然覚えてないよ~ また読み直そうかな… 冴羽獠や両津勘吉が出てくるってwと読む前は半笑いだったけど実際鮫とリョウがしゃべってるの読むとなんか嬉しい。 意外とよかった。得した気分。

    0
    投稿日: 2016.09.01
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    現時点で出ている10作を読み終えたら、あらこんな本もあったわ、という感じで手に取りました。 短編集なので、サクサクと読める感じです。 桃井さんがカッコ良かったり、晶と仲良かったりと、絆回廊を読んだあとだとしみじみしちゃいました。 さて次は何を読むか。

    0
    投稿日: 2016.08.17
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    いつも命のやり取りをしているわけではないよ、という鮫島が、なかなかの活躍ぶり。 射殺したロベルト・村上、またの名を仙田、本名間野のことが尾を引いている。 両さんが出てくる話が楽しかった。こうして描かれると、けっこうリアルな存在で、ホントにこういう警官がいてもいいかなと思う。 冷静に考えると新宿鮫の方がいないよねえ。

    0
    投稿日: 2016.07.02
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    新宿鮫は未読。しかし、面白かった。短編集なのに、ほろりとさせられる話もあり、中にはスペシャルゲストもいたりして、ニヤリとさせられた。ここ最近、悪徳刑事ものばかり続いていたせいか、正統派刑事が妙に新鮮だった!これから、本編を読みます。

    0
    投稿日: 2016.06.23
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    新宿鮫を読み、鮫島警部の人となりを理解していれば楽しめる短編小説だと思うが、初めての読者にはピンとこないのではと思う。

    0
    投稿日: 2016.06.23
  • 面白いシリーズモノは、短編でも面白い!!!(≧∇≦*)b

    …確かに連載モノの短編小説は、読み込んでいないと登場人物も話のつながりも理解するのは難しいかもしれませんが、この作品は普通の短編小説としても十分楽しめます。 そして特にお薦めのお話は、漫画作品のスピンアウト小説。「シティ•ハンター」と「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。「こち亀」のお話は、大沢先生相当「こち亀」を読み込んでいるのが分かります!(笑)

    2
    投稿日: 2015.10.19
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    シリーズを書く上での設定を短編としてまとめた感あり。それでも楽しめるのは、登場人物に作者の思い入れがしっかりしているからかな?

    0
    投稿日: 2015.06.11
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    短編10編 新宿鮫は、孤高の刑事と書かれているが、 多くの人と関わって、絆を大切にして、新宿という人の海の中を泳いでいることが分かる。

    0
    投稿日: 2015.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015/5/14 Amazonより届く。 2017/6/21〜6/23 2年半ぶりの新宿鮫シリーズ。長編はここのところ出ていないが、こちらは新人の頃から現在に至るまでの様々なシチュエーションを描く短編集。某アニメキャラがシリーズの登場人物と思わぬ関係にあったり、とても楽しめた。鮫島のキャラが立っているので、色んな遊び方ができるんだろうなぁ。早く次の長編が読みたいぞ!

    0
    投稿日: 2015.05.14