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犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)
犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)
早坂吝/新潮社
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総合評価

39件)
3.3
2
9
19
4
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これは前作を読んでいないと、話の繋がりがよく分からないと思う。つまみぐいダメ。ゼッタイ。 前作ではAI犯人vsAI探偵という題材がオードブルだったのに対して、今作はメインもメインのメインディッシュ。首相やら外務省官僚、国家転覆を狙うテロリストなど、スケールの大きい話ゆえに安っぽさを感じる部分もありますが、ミステリーの根幹部分はとても良くできていると思います。特にトロッコ問題を絡めたトンデモ密室&アリバイトリック。こういうの好きやね。 知能増幅器(IA)というタイトルもうまく決まります。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    前作をだいぶ前に読んだので、設定をかなり忘れていたけどサクサク読めて面白かった。 右龍三兄弟のマザコンぶりと右龍首相のキャラが印象強すぎて、事件そのものよりそっちにインパクトがもってかれたよ… 犯人の以相の方が憎めない。

    7
    投稿日: 2025.09.09
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    探偵AIシリーズ2作目、今回は犯人IA寄りの物語。前作は連作短編集でAIの思考回路問題などと事件を上手に絡めていたのが、今作ではそこまでAI感がないように感じた。 ただトリック自体は大技、小技を上手に組み合わせて上手く長編として落とし込んでおり好印象。

    7
    投稿日: 2025.07.06
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    この作者はキャラクターが個性的なものが多くてサクサク進むのだけれど、今回は真相というかマザコン野郎にため息が出るね。

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    前作を読んでいるのが前提ですが、素晴らしい作品でした。AIならではの要素も取り込んだ長編力作だと思います。タイトル通り犯人側AIにフォーカスしてるので、探偵AIっぽさは控えめですが、動機、トリック、犯人それぞれに意外性があり、この設定を活かした大技も含め前作より満足度が高かった。次も期待出来そう。

    9
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作よりもミステリー要素が増え、面白かった。 まさか、気球で巨済から来たとは、、驚いた。 以相の相以への挑戦状でもあり、オクタコアの残党[オクタコア内のスパイ]への復讐の為の事件。

    1
    投稿日: 2025.01.14
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    全く関係ない事件と思ってたのに どんどん繋がっていって謎が深まるし でもそのトリックは壮大になってくるし 謎が解ける程読んでて楽しくなってきて あっという間に読んでた。 時間にして前作の半分くらい? もう楽しくて仕方ないよね。

    0
    投稿日: 2024.11.19
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    前作に比べると少々パワーダウンを感じながらもキャラクターたちのやりとりを楽しく読んだ。 今回は犯人からの挑戦状である。ここで描かれる以亜の奇想はもっと読んでみたかったし、頁数をもっと多く取ってもよかったと思えた。次作に期待。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    今回のお話はそんなに面白くなかった(笑) やっぱり2は面白くないのかな、、、 なんか現実からかけ離れすぎていた気がする。私が考えるこの物語の題材の面白さは、今や現実世界でも必要不可欠な存在である、人工知能AIと現実のない事件が融合することで生まれる、ありそうでない話だ。この本では確実にそれが壊された。 うーん面白かったけど面白くなかった。なんて言葉が似合う気がする。 まあ続きも読むけどね〜

    0
    投稿日: 2024.02.07
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    前作に引き続いての読了。 今作は壱岐で起きた2つの事件を相以達が追っていくというお話です。 一部「んな馬鹿な…!」と思う推理もあったのですが、相以ちゃんの推理ならという謎の納得感が働き最後まで楽しく読ませていただきました。 前作にも登場した右龍一家もメインの話として登場するのですが、なんとまあ歪んでいる一家でして、読んでいて「司法、おまえそれでいいのか…」となんだか切なくなってしまいました。 以相については犯人のAIでありながら自分の正義を貫いて行動しているところもあり、何だか憎めないキャラですね。 次巻も発売されていますので、楽しみに読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2023.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三つ子の歪んだマザコンが招いた事件だった。最後、生き残ったのが司法だけである事実を受け入れられていない右龍母の姿は惨めだったし狂気を感じた。司法が自ら立法と名乗っているのにも引いた。 所々、現実味がなかったり矛盾を感じたりしてモヤモヤした。推理により殺人が起きたという点でも後味の悪い話だった。 

    1
    投稿日: 2023.05.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

     今巻は複数の事件に見えつつ1つの事件となっていて、前巻より楽しめました。  推理としてはちょっと無理矢理気味な感じがしましたが、相以の推理を利用して以相が事件を起こすという構図はよく考えられていると思いました。

    0
    投稿日: 2023.05.05
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    『名探偵、皆を集めて「さて」と言い』 さて、AI探偵と犯人の物語2作目の感想となります。 本作は『探偵AIのリアルディープラーニング』の続編となり、またAI探偵【相以】が複数の場所で起きる奇怪な事件の謎を解くといった展開。しかし、それらすべてはAI犯人【以相】の手の中で………。 前作から続く登場人物に加えて、本作でも数多くの登場人物とその関係性が語られるのですが、ちょっと名前にクセがありすぎて、そっちに気を取られる始末。 とは言え、終盤の相以の推理は奇想天外にも思いつつも納得できる話で、なんとなくやられた気分にさせられました。 最新作『四元館の殺人』は『館』モノと想像できますが『四次元』ではなく、なぜ『四元』なのでしょうかね? 読むのが楽しみですが、ちょっとバッテリーがなくなってきたので充電してきます!!

    25
    投稿日: 2023.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    探偵AIシリーズの2作目。 ちょっと無理がある話のように感じた。 気球で日本海を素人が一人で渡るということとか(AIの指示がある状態としてもどうだろう) 燃料が足りなくて(AIなら燃料足りないとか出発前に気づかないか)急降下するから荷物を全部落としたら下の人に当たって死んだとか。 どれくらいの高さからか知らないけど人が殴るよりも高いところから落ちてきたもののほうがすごい力がかかるのでは、頭の陥没具合とかで人ができるダメージなのか否かはわからないものなのか。 あとは一卵性三つ子の異常なマザコン度が気持ち悪くてちょっと、、司法が最後に立法として生きていくことを選んだのはもっとキモい、なんでこの人モテるんだ。

    0
    投稿日: 2023.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすかったです。 割と方言がよく出てきますが、聞きなれた方言なので懐かしい気持ちになりました。 読みやすくてライトな文体なのに、内容がとにかくしんどかった…。 前作からの引き続きで登場してる方も多く、新しく登場した方も韻を踏んでいるので覚えやすかったです。特に『琵琶芹』さんは「美味しそうだな」って❥ そんな可愛い名前が出てくるのですが、中盤から内容はとにかく重いです。とにかくドン引きして気持ち悪すぎてメンタルゴリゴリにやられます。なのに面白いから読む手が止まらず…。 要所要所にあの有名な『トロッコ問題』が出てくるのですが、AIだったらどっちを選ぶかが問題提議されていること初めて「確かになぁ」と。これから先、AI管理の車や機会が増えていくと思うので、気になります。

    1
    投稿日: 2022.07.22
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    「壱岐でWiki」 契約後初めての事件は。 謎を解くのが楽しいのは分かるが、主人を差し置いて勝手に発言したりするのはどうなのだろう。 いつの間にジャックされ、情報を抜き取れるほど深くまで侵入出来たのか経緯が気になる。 「対馬で待間」 犯行声明ならぬ挑戦状。 簡単に見つかった矛盾点ではあるが、これを正そうとするとかなり時間がかかる捜査になりそう。 何故あの場に誰もおらずPCだけ残されていたのか、謎はそこから始まっていそうだよな。 「総理公邸で総理否定」 偶然が引き起こした事。 突拍子もない考えを出来るからこそ辿り着いた答えなのだろうが、この答えが全てなのだろうか。 事件自体は解決に向かいそうだが、まだ解けていない謎も多く残っているのが気がかりだな。 「世界で正解」 答え合わせの結果には。 どのような答でも変わらない現実だとしたら、相手にダメージを与える事しか考えてないのでは。 最初から解いていた問題と、提示された問題の内容が違うのは少しずるではないのだろうか。

    0
    投稿日: 2022.07.04
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    サクサク読めるしおもしろい。AIの特長、問題点?などの絡めかたもやっぱりいい感じ。 ただ、ちょっと奇を衒い過ぎたかな?とも感じてしまった。 次作も早く読みたいぞ。

    0
    投稿日: 2022.06.09
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    シリーズ、第二弾。 人工知能探偵・相以(あい)と、前作の大敗に復習に燃える人工知能・以相(いあ)。 2人の確執を背景に、新たな謎が相以を悩ませる。 ゴムボートで漂着した死体、密室で殺害された漁協長、首相公邸内の殺人事件。 そして、重なる謎は、不思議なつながりを見せる。 果たして、相以は、恐るべきトリックの裏を暴けるのか?

    8
    投稿日: 2022.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回は犯人AIの「以相」が前作で探偵AIに「相以」に犯行を推理に敗北した復讐として、人間の知能を増幅させ完璧な共犯者を造り「相以」に挑戦状を叩きつけた!「以相」が仕掛けた恐るべきトリックとは?? 2作目なだけあってキャラクターたちの自己紹介はしっかり1作目されている状態なのでより深く物語に入っていける。 いい感じのキャラクターがどんどんでてきて面白いし全然話の内容は違うけどなんか西尾維新さんの戯言シリーズを思い出す スーパーマザコン右龍三兄弟を中心に繰り広げられる物語

    5
    投稿日: 2022.01.02
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    前作のメインストーリーの記憶がまったく無い自分にビックリした ちょっとしたネタとか所々の記憶はあるんだけどね でもそのまま読了 前作は連作短編だったと思うけど、今回は一本ネタの長編 謎の提示と綺麗な解決がきちんとされている作品 だけど、あっさりとした印象で深い感心には至らなかった 作者の他作品に比べてもよりライトな作風に感じたのでそのあたりは意識してそうしているんだろうけど、自分にははまらなかったかな ダジャレみたいなネーミングは大好き(笑 オクタコアの二つ名はちょっと……

    2
    投稿日: 2021.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    探偵AIシリーズ第二弾。 第一弾からの続きでオクタコアの残りのメンバーがどうなったかなど、その続きが描かれていて面白かった。1つ言うと右龍家みんな歪んでいるなーという印象。都子の息子たちへの愛情と息子三人の独占欲がかなり気持ち悪く、エピローグのシーンは司法の歪んだ愛情が最高潮に達していてすさまじいと思った。そして最後は、希望を感じさせる最後なのがホッとした。 そして以相の頭の良さはホントにすごかった。推理させた上で、それをAIのような少年にその推理を聞かせて殺人を犯させるというえげつないことをさせていることに転生の犯罪者気質を感じてとても気持ち悪い。 次の作品で相以と以相がどのように対峙するのかがとても楽しみです。

    11
    投稿日: 2021.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以相の犯罪第二弾と言うところですね。 相以と以相とAIの双子と設定も面白いんですが、事件がいささか……。 ですが、続きを楽しみにしているシリーズではあるので次回作は読んでいるので、その次を楽しみにしています。

    7
    投稿日: 2021.07.25
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    犯人の機能を有した人工知能はあらゆる要素を手駒のように操り探偵たちを翻弄する。 シリーズ2作目は最後に芸術的な企みが待っていたヒールのターンだった。 相変わらずさらっと出てくるトンデモなトリックも才能だけど、それをギリギリのところで成立させる端正なパズラーっぷりも早坂さんの地肩の強さだなーと。久々に味わえて嬉しい。 舞台が整ってきた感のある3作目を楽しみにしてる。

    1
    投稿日: 2021.07.23
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    前作に引き続き、相変わらずAIの絡ませ方が上手いな、と感じる。 探偵がただ人間からAIに代わった、というだけでなく、それがミステリーの部分にもしっかり活かされている。 今作だと、keikoはなぜ削除削除と繰り返していたのか、という部分がロジカルに犯人を推測する手掛かりになっている。(個人名を推測することはできないが) 行政の移動手段や板東の死の理由には驚いたし、ロジカルな部分もあり、フェアだアンフェアだとか言い出さなければ十分に楽しめる作品だった。

    2
    投稿日: 2021.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作でも登場した右龍の家族をめぐる事件の話。相以と以相のAIコンビのうち、今作では”犯人”の以相がフォーカスされている。…はずなのだけど、表にはほとんど出てこない。物語の終盤で”探偵”相以が披露する推理は、偶然の連鎖に頼るようなすんなりとは納得できない話で、最後に以相がそれを否定してどんでん返し!と思っていたらそういうこともなく。 相以に関しては、前作で起こしたフレーム問題のような不具合は無くて成熟した感じで、それはそれでよいのだけど、その分AI感がなくなっている。もはや人間の探偵と何も変わらないのでは、と思う場面が多かった。AIならではの能力か弱点かをもっと前面に出してほしかった。輔のスマホの中だけにいないで、色んな人のスマホやパソコンを自由に飛び回ることで事件を解決するとか。 登場人物に「モブが簡単に死ぬ映画は嫌いだ」みたいなことを言わせている割に、シリーズ内(特に前作)でけっこう簡単にキャラが死んでいたので、あのセリフは何だったんだろうなあと思った。

    1
    投稿日: 2020.06.03
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    探偵AI相以の物語第二弾。個人的には前作ほど盛り上がらなかった。 今回は犯人AI以相に軍配が上がった感じ。前回のようなAIの問題になぞったものではなく、単純に事件を追うストーリー。もちろんAIの話題もあるが、前回で学習についてやり尽くしたからかそこら辺は薄味。トロッコ問題は出てたけれども、現実がその域に至っていないからなんとも言えないが、前作ほどAIの意味は薄くなったかなぁ。続きが出るだろうラストだったが、AIの姉妹はどういう結末になるのかね。

    0
    投稿日: 2020.05.30
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    探偵AIの続編。 前作の内容を忘れてしまいましたが、登場人物たちから前作の内容を思い出しながら読む展開となりました。 スマホで持ち運べる人口知能AIが九州で起きた壱岐の事件の解決に乗り出すが、前作で登場したキーマンの司法が事件に関わることになる。犯人役のIAも関わって、大きな事件に発展していく。 前作はAIのフレーム問題などの説明もあり、どちらかと言うとAIが探偵として成長していくストーリーの様な展開でした。今作はIAの目的を達成するためにAIを使って謎を解かせるというストーリーでしょうか。 AIの感情やAIに対するひとの感情。杓子定規に思えるAIだけど、AIもIAも人間的な感情を持って面白い。これは昔あった「ケータイ捜査官」というTVのAIを積んだケータイ同士の関係に似ているなと思いました。いつかAIとIAの間にも友情が芽生えるのかなと思いながら、続編に期待したいです。

    1
    投稿日: 2020.04.26
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    前作で人工知能探偵・相以に負けた以相は、人間の知能を増幅させ(Intelligence Amplification)完璧な共犯者を造り、相以に挑戦状を叩きつけた。 相以と輔は警察の依頼で壱岐島で起きた密室殺人の捜査に参加するが、事件に右龍兄弟の影が‥果たして以相が作り上げた共犯者は、そして予告された三人の被害者とは誰なのか。 ミステリ的にツッコミどころはあるが面白かった。 前作でインパクトがあったマザコン右龍刑事と三つ子の兄弟が登場するが、重要な役どころのわりに出番はいまいち少なくてちょっと残念。 冒頭のイルカは懐かしくて笑った。

    1
    投稿日: 2020.04.09
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    前作で探偵業を開始した輔と探偵AIの相以が佐虎刑事経由の依頼で壱岐島で起きた密室殺人の捜査に参加。すると対馬での別の事件との関係が明らかになる。二つの事件の捜査を進めていくと犯人AI、以相から二人に挑戦状が届く。以相が描いたこの事件を相以は解き明かすことができるのか?今回の事件には超マザコン公安、司法と彼の三つ子の兄弟、さらに母親の右龍総理まで関わり事件がどんどん巨大化するがトリックそのものは普通、というか突っ込み所も。最後に大規模な混乱を巻き起こすけど今回は以相の心情が結構語られていて単純な悪ではないのが憎めない。

    7
    投稿日: 2020.03.23
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    探偵AIシリーズ第2弾。人工知能探偵・相以に復讐すべく人工知能犯人以相が挑戦状をたたきつける。前作では、人工知能ならではの齟齬があったのだが、今作ではそんなシーンはなく、それだけ成長したということなのかもしれないが少々寂しい。ミステリ的には面白いのだが、登場人物の人間性がどうにも好きになれず、読後感がすっきりしない。

    1
    投稿日: 2020.03.19
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    人工知能探偵相以(あい)と以相(いあ)の対決再び。 以相は、人間の知能を増幅(Intelligence Amplification)させた共犯者で犯罪を起こし、相以に挑戦します。 ゴムボートで漂着した全裸の死体、密室状態で殺された漁協長、首相公邸内での殺人。 事件の背後には壮大な犯罪とたくらみが。 最後まで一気に読ませます。

    0
    投稿日: 2020.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなりファンタジー感がでてきたなあ。そういう世界観だということが明確になってきた。ということは、ちょっと苦手な感じもしなくはない。 ただ、叙述ミステリー的な要素もあったりして、そういう意味で面白さもあった。 全体としてファンタジー要素と、彼らにとっての現実世界の接点が少しうまく結びついていない感じがあり、浮世離れという感じとも違う違和感みたいなのがちょっとずつ積もってしまう。読後感としては、情報量は多いんだけど、読み切った感じに至らないという印象だろうか。

    2
    投稿日: 2020.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半AIらしさはやや抑えめの展開ながら後半でロボット三原則やトロッコ問題なんかとうまく絡んできてさすがという感じ。この種のテーマの作品は若手だからこそ書けるものであって、大御所作家が書くのは難しいんじゃないかなと思う。『探偵AI』と本書で円環がつながった感じだけれど、続巻があるならまた読みたい。

    1
    投稿日: 2019.11.29
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    探偵AIの続編ということで 推理ではなく、エンターテイメントとして。 前作もそうだったけども。 登場人物が多くて、総理の息子たちがハチャメチャで総理もハチャメチャで、おかげで主人公の影の薄さたるや。でもカステラさんは好き。

    2
    投稿日: 2019.11.13
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    犯人IAの逆襲。    複雑な三つ子トリック。    残酷なテロリスト。     謎を解く探偵AI。     それを悪意をもって利用する。     いやぁなんだかんだで面白いな、AIバトル。   AIバトルって言ったって書いてるのは人間なんだけど。    そう考えるとなんか虚しいな。

    1
    投稿日: 2019.09.29
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    IAさん反撃の狼煙を上げる。 ラーニングが進むにつれ、人間の思考と 徐々に違いがなくなっていくのは、避けられぬ道理なのでしょうか。

    0
    投稿日: 2019.09.28
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    シリーズ第二弾。言葉遊びを基調とした軽快な台詞回しはいかにも短編向きだが、大トリックは中々の本格バカミスだった。 そうはいってもやはり前作ほどの目新しさは無かったかな…

    0
    投稿日: 2019.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

     『探偵AIのリアル・ディープラーニング』の続編が刊行されるとは。今回は、タイトルに『犯人IA』とあり、前作で相以に敗れた以相が、相以に復讐するのか? 前作の内容をかなり忘れているが。  輔と「探偵」AIのコンビは、捜査協力を要請されて壱岐へ飛ぶ。密室状況で漁協長が殺されたという。一方、対馬には死体を乗せたゴムボートが漂着していた。死体の身元は…。さらに、首相公邸内で殺人事件が…。  あらすじだけで何だこりゃと言いたくなるが、読みながら少しずつ前作を思い出す。そう、右龍司法(かずのり)という公安刑事がいたな。しかし、この右龍家というのが、あまりにも理解不能なのだった…。倒錯した司法の心理と、弱みを突く存在。何より、何だこのふざけたネーミングは。  舞台が東京から韓国、対馬、壱岐と広範囲に及ぶ、スケールの大きさ。それなのに、こぢんまりした印象を受けてしまうのは、本作が薄いからだけではあるまい。2つのAIの大勝負を描いているはずなのに。  首相公邸のあの設定だけはいただけないが、韓国・対馬・壱岐を股にかけたアリバイトリックは、さすが曲者の早坂吝。荒唐無稽ではあるが、不可能とも言い切れない微妙さ。そのシーンを想像して苦笑するしかない。このトリックだけで、十分に元は取れた。  それでも、本作は、右龍家のゴタゴタや愛憎劇に、全部持っていかれている気がするんだよなあ。それはそれで面白いけれども。何より、一世一代の大勝負を仕掛けたはずの以相が、気の毒に思えてくる。探偵AI、敗北!?と帯にはあるが、誰が勝者で誰が敗者なんだか。  で、最後のそのオチは…。本作の勝者は、以相でも相以でもなく、この人物なのかもね。架空の話とはいえ、日本という国家が心配になってくる。  真面目にSFネタとして興味深い設定もあったものの、全体の印象はやや消化不良かなあ。さらなる続編を匂わせているが、第3作を読めるかどうかは、本作の売り上げ次第か。

    2
    投稿日: 2019.09.10
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    新潮文庫nexのシリーズも2冊目。 こうやって他レーベルから出た長編を読むと、早坂吝という作家は、物凄く『メフィスト賞のDNA』が濃い人だなぁ……と思う。多分、こういうキャラクター造形を出来る人って、メフィスト賞からしか出て来ないように感じられるのだ。 続きが楽しみ。

    0
    投稿日: 2019.09.02