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powered by ブクログ【読書レビュー 683】 芹沢健介『コンビニ外国人』新潮新書、2018年 2018年発行ということで少し古いですが、外国人問題の概要が掴めると言えるかもしれません。 1章 彼らがそこで働く理由 2章 留学生と移民と難民 3章 東大院生からカラオケ留学生まで 4章 技能実習生の光と影 5章 日本語学校の闇 6章 ジャパニーズ・ドリーム 7章 町を支えるピンチヒッター
0投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログ文字通りコンビニで働く外国人留学生について書いた一冊。 外国人労働者と外国人留学生の実態について知ることができた。
1投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ最近、大阪のなんばに行ったら、全員外国人だった(言い過ぎ)。だが実際、白人や中国人だけでなく、東南アジア、ヒジャブを着けたような中東系まで、コロナ禍あたりを境に、本著に書かれる「働いて稼げる日本」から、「安くて買える日本」に様変わりだ。いずれにせよ、海外から日本への来客は尽きない。おもてなしは口だけだが、差別意識は顔だけで、暴力はしない、陰湿な温厚さが平和的で良いのだろう。今日もスーツケースと大声の外国語に辟易しながら、Wi-Fiもなく現金主義、人と街の不親切さに、お詫びもしながら。 ー そもそも技能実習制度は、手前としては日本が国際貢献するために作られた制度である。技能実習は、労働力の需給の調整の手段として行われてはならないと記されている。ところが、実体は労働力不足を外国人労働者が埋めるという単なる人材供給制度になっている。 企業の人と話していると、人手不足を外国人で補填したい意向が露骨だ。だから、上記の綺麗事には当てはまらない。が、日本の魅力はいつまで続くのか。 本著だが、その点ではコロナ禍前の状況ゆえに、少し認識が古い。何より、日本が変わってきている。
42投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ志望学部・職種:社会学部 ここがオススメ!:この本を読んで、現在の日本の外国人労働者の現状について詳しく学べて、社会学の知識をより深めることができたので良かった。小論文等の対策で、社会学系の専門知識を広げたいときに読むととても役立つと思う。
0投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログコンビニの外国人スタッフをよく見かけるようになったことや知り合いの工場で技能実習生が失踪したという話も聞いたので、その背景と現状を知りたくなってお取り寄せ。本著は2018年発行。現在の数値を調べる必要がある。危機感だけでなく、これらの課題に取り組んでいる企業や自治体の紹介もある。著者のように、まずは日本で働きにきてくれている店員さんに、どこの出身か怪しまれない程度に尋ねてみたい。 全国に55000店舗を超えるコンビニ。移民不可にもかかわらず、コンビニ勤務の外国人はすでに4万人超えとのこと。政府の方針を「移民は断じて認めないが外国人が日本に住んで働くのはOK、むしろ積極的に人手不足を補っていきたい」と読み解く。政府が移民という言葉を避ける理由は一般市民の移民(経済水準の低い国から高い国へ入国して生活するものというイメージ)アレルギーがあるからなのでは、という指摘は鋭い。移民の定義は国際的に統一された定義はないらしい。定住外国人という文言を提言する報告書もあった様子。 コンビニで働く理由、在留留学生の週28時間までという上限、国別の内訳の推移、労働力に依存している現状を数値や図表でわかりやすく説明。ベトナムやミャンマーの日本語ブーム、留学生同士の人種差別、技能実習生の過酷な状況、日本語学校による講師からも学生からも搾取している闇(2017年643校で全国私立大学より多い乱立数、教員対学生数2020年法務省規定で40以下だが、100を超す学校あり)、ローソンのベトナム国内に独自の研修施設と奨学金制度、沖縄ファミリマートの留学生インターンシップや日本初の公立日本語学校開設した北海道東川町の紹介があった。 ネパールは識字率65%だが、大学進学率約50%、大学院進学率約12%日本と同率 日本学生支援機構JASSOによると外国人留学生64%が日本での就職を望むが実際就職できるのは約30% 失踪する実習生2015年から3年連続で毎年5000人以上
24投稿日: 2024.04.26
powered by ブクログ2018年の書籍なので、コロナ禍を経た今とはまた実情は異なるかもしれないが…知らないところで外国人留学生や技能実習生たちにお世話になり「便利な」生活が営めていると思うと、複雑な気持ちになった
0投稿日: 2023.03.10
powered by ブクログhttps://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00512368
0投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログコロナの影響がなかった2018年の本、それから3年、外国人労働者はどうなってるんだろう?ーアルバイトができる留学制度を持っている国は少ない。ただし週28時間まで。100万人の外国人労働力に依存している。在留外国人は250万人で訪日外国人は年間2800万人。留学生が増えているのはベトナム、ネパール、ミャンマー。ウズベキスタンやパキスタン、スリランカ、ブータンも増えていくだろう。起業する外国人も増えてはいくだろうが、人口減少社会に入っていく日本は外国人にとって魅力的で有り続けられるか。技能実習生の枠にコンビニも入れていく方針らしいー実は世界第5位の外国人労働者流入大国!・・なるほど
0投稿日: 2021.09.17
powered by ブクログ20210605 久々にコンビニに行ったら、外国人スタッフばかりで驚いたのが思い出されて読んでみた。 今や、外国人なしでは和食も成り立たないくらいの状況だなんて思いもしなかった。 コロナで母国に帰れない人もたくさんいるし、 せめて彼らのケアをしっかりしてあげられる日本社会にしたいな。
0投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログタイトルに惹かれて購入 帯の「なんでこんなに多いの?」も良いコピー タイトルが気になった方の疑問には答えようとしている内容です。
0投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログ外国人のために単純労働のための就労ビザを出さない日本にでは、コンビニで働いている外国人アルバイトはほとんどが留学生である。 真面目な大学生や語学学校の学生もいれば、実質的に出稼ぎ労働者となっている留学生もいる。 週28時間という規制があるものの、それを超過して働く学生も多い。 労働力不足のコンビニ業界が留学生の採用に前のめりで研修もしっかりしていること、コンビニで使う言葉は(サービスは多岐に渡るものの)アパレルや家電量販店と比べると平易であることも背景にある。
0投稿日: 2020.12.30
powered by ブクログ昨今、コンビニのレジで対応してくれる店員さんの多くが外国人であることに、あらためて気づきます。 少し前までは中国・韓国の方かな、という印象でしたが今ではいんどやネパールから来たと思われる人が多くいらっしゃいます。 日本語も(業務に支障がない程度には)不自由なくコミュニケーションができますし、接客態度も良好で、いつも気持ちよく買い物をさせてもらっていますが、彼ら(彼女ら)はどのような目的で日本に来てコンビニで働いているのでしょうか。 外国人労働者を巡る問題の一つでもある「技能実習生」とコンビニでのアルバイト店員はどのようにリンクするのでしょうか。 超高齢化社会へ向け、労働人口が減少の一途をたどる日本において、外国人労働力は実際問題としてなくてはならない存在ですし、(実施されるかどうかはまだわかりませんが)東京オリンピック後に景気が停滞する(といわれている)日本に、(主たる目的が何か、は別にして)日本を訪れて労働力を提供してくれる外国人がどの程度いるのかも未知数です。 日本人だけでは労働力を賄うことができない現状がある以上、国籍を問わず、日本という空間が働きやすく(また、「働きたい」と思えるような環境であり)、暮らしやすく、過ごしやすい環境であることはこれからの社会を維持してゆくうえで不可欠だと思いますし、そういった環境を作り上げてゆくためには、いま、働いている外国人労働者の実情を把握することが必要だと思います。その点で、本書は多くの外国人留学生に話を聞いていて、現状理解に大いに役立つと感じます。
5投稿日: 2020.10.23
powered by ブクログ少し前に未来年表を読み日本の人口減少と少子高齢化問題、外国人労働者の必要性を目の当たりにした。 外国人は増え日本に来たがっているのでwin winと思っていた。 しかし、本書を読んで外国人労働者の抱える問題や近い将来借金を作ってまで日本に留学に来る価値がなくなって行く可能性を知りこのままこの問題を放置しておけば日本の未来はどんどん暗くなって行くと感じた。 問題は複雑というが、バカでかい学費を安くすればいい問題なのでは? 実験をするわけでも講師にお金がかかるわけでもないのにとんでもない学費を支払わせて学校側が搾取している。 バイトの制限時間では学費が払えず違法をして強制送還。 学費さえまともな額になれば問題は落ち着くと思う。
0投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ日本に来る外国人留学生の生き辛さが赤裸々に語られていた。数年前は円は最も信頼できる通貨と称されたり、経済成長が見込める国だったが、今はあまり経済成長が見込めないし、稼ぎもしたい外国人留学生自体減っていってしまうのではないか。人口減少の抑制になり得る外国人を邪険に扱うのはあまり賢いやり方ではないと感じた。
0投稿日: 2020.08.09
powered by ブクログ気が付いたら店員に外国人が増えているなあと感じたので理由を知りたくなり購入。これからAIなどが実用化されてくるとアメリカのAmazonGoのような体制が増えバイトの求人数は確実に減ってくると思うけど、外国人はどう生きていくのかな?と気になった。
0投稿日: 2020.07.29
powered by ブクログ自分自身が、こんがらがった紐の1本になってしまってないか、考えてしまう内容だった。 私は今外国人人材紹介会社で働いているが、在留期限が切れそうな外国人に、簡単に『もう1年学校を延長して就職活動したらどう?』と提案している。 たった40分の面談では、相手の背景も十分には知れないし、本音で話してもらえてるか自信もない。 日本で働きたい!と言ってる彼ら彼女らに満足いく求人も紹介できていない。 とはいえ、1人でも多くの外国人が日本の社会(コンビニではなくてオフィスワークなど一般企業内)で働くことが当たり前になれば、私たちも日本人の意識も変わり、本当の意味で多様性豊かな訪れたい国日本になるだろうか。 目を背けたくなるほど、在日外国人を取り巻く環境はどろどろしているが、目を背けないように、少しずつ紐解いていきたい。
0投稿日: 2020.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者は沖縄生まれのライター。ここ数年飛躍的に増えたコンビニで働く外国人労働者に焦点をあてたルポで、1年にわたって計12カ国の出身者述べ100人に取材したとのこと(本にでてくるのは10-20人くらい)。外国人労働者を巡る統計を紹介し、あとは個別の労働者の具体的な労働環境、来日の経緯や日本への印象、今後の展望などをおいかけている。付録的に日本語学校の実体、自治体の外国人労働者への取り組みなどをとりあげている。前半部にでてくる統計から、日本の労働力人口が下り坂で外国人労働者(というか移民)受け入れの可否を議論する段階は既におわって、どのように受け入れるのかといった時代に入っていることがわかる。そこで取り上げられる移民の定義について日本政府の公式見解が頓珍漢で(入国時に永住権を持っているのが条件)、それにくわえて、移民は受け入れないと言っている一方制度的には受け入れ拡大措置がすすめられている。専門家が国民の移民アレルギーにふれて説明するとおり、政府には本音と建前が存在し、欧米中心に巻き起こっている移民排斥ムードはまだまだ続きそうだし、このような日本の態度もしばらく続くのではないだろうか。ただ日本側の意図はそれとして、このまま移民が増える一方なのかというとそれもまた不透明で、外国人労働者たち自身の見解というのが結構冷静である。いわく、オリンピックをピークに不況が訪れて、折りからの外国人不寛容制度・ムードが外国人労働者を遠ざけるのでは、という懸念の声が紹介されている。 そこで先進的な取り組みとして、韓国の移民政策をとりあげている。日本の倍(全体の4%)にあたる移民受け入れを実践している制度で、入管管理で労働力をふるいわけている。日本のように技術支援目的とか留学目的とかが隠れ蓑にならない分合理的。仕事の斡旋から語学研修、技能研修なども国の委託をうけた業界がてがけ、帰国するまでを管理する。04年から制度を導入し、それまで問題視されていた外国人の不法滞在率も8割!から2割に激減した。各国のとりくみについての紹介はここくらいなので、そのほか世界の移民の受け入れ制度の具体例がほしい。 コンビニは日本全国に5万5000店舗あり、10兆円を超える巨大なマーケットをもっている。人手不足から深夜時間帯の無人営業をするなど実証実験を続けているが、大手はのきなみ拡大路線を崩さずさらに数千店舗拡大させる意向を示している。(特に地方ではスーパー化したり巡回したり、高齢者の利便性に貢献しているのも関係しているのかしら) コンビニの外国人労働者は大手で4万人。日本の在留外国人247万のうち労働人口は128万だから、決して多いわけではない。ちなみに留学生27万人のうち、26万人が何らかのアルバイトについている。留学ビザで入国した外国人は、週28時間まで働くことができる。世界的にみると、これはかなり緩い規則だそうな。英米では学生ビザでの就労は原則禁止(といっても労働移民が別枠で設けられているだろうけど)、カナダフランスは週20時間まで、韓国は就学後半年たってからなら可能。 128万の労働職種のうちわけは、「製造業」30%、「卸売・小売」(コンビニ含む)13%、「宿泊・サービス業」12%など。 247万の在留外国人のうち国籍のうちわけは、中国28%、韓国18%、フィリピン10%、ベトナム9%、ブラジル7%、ネパール・欧州3%、北米2%など。アジアで83%を占める。 あと気になった記事を列挙していく。 ベトナム同様日本語学校留学ブームがおきたネパール。とくに沖縄でネパール人が増えており、この4年で10倍に増えた(1600人)。なんでもネパールでは2015年におきた地震から復興できておらず、人口2900万のうち600万が国外で生活しているんだそうな。なぜ沖縄か、というと留学生の答えは「気候」。ヒマラヤを抱えるネパールは国土の8割が急峻な山岳地帯で、首都カトマンズは標高1400mに位置する。そこで全体に寒冷なのかとおもいきや、地方によっては平均気温が10度をくだらないこともあるそうな(といわれても沖縄を選んだ理由として納得しかねるけど)。 2017年に入国審査が厳しくなり、2011年から入国が増えていたビザの交付率は2017年過去最低水準の3割に落ち込んだ。厳格化の理由は出稼ぎ目的の失踪や、法廷時間を超える不法就労などが増えたせいとのこと。 2017年9月コンビニや外食チェーンが加盟する日本フランチャイズチェーン協会が外国人技能実習制度(現在25万人)の新たな職種としてコンビニを申請した。技能実習制度は農業、漁業、建設業からパン製造、総菜製造にいたる70以上の職種をふくみ、2017年暮れには介護も加わった。この制度は建前としては日本の優れた技術や制度を途上国に習得してもらうことを基本理念としてかかげていて、「労働力の需給の調整の手段として行われてはならない」とうたっている。が実体は労働力供給制度。「コンビニ」申請と同じ頃、行政指導のできる監督機関ができた。それによって 1日本人との待遇格差禁止 2違法な長時間労働の禁止 3報酬からの不当な経費天引き禁止 4実習生の意に反して期間中に帰国させることの禁止 などが明文化された。これまで現代の奴隷制度といわれてきたブラックな労働現場にようやく改善のきざしがみえたというわけ。 技能実習制度では失踪者が相次いでいる。2011年に1500人だったが、2015年から現在まで毎年5000人を記録。一番おおいのは受け入れ人数も多い茨城(年300人。4%)。 失踪の背景にはいくつか共通のパターンがある。現地で背負った借金返済ができずより単価のいい仕事を求めるパターン。日本語がうまく話せずあてもなく失踪するパターン。 2017年外国人不法残留者は6万5000人を超えた。とくに留学生は生活が破たんしそうになると安易に難民申請を考えるそうだ。この難民は、前年比80%増となる1万9千件以上の申請があったが、シリアなど「帰国すれば直ちに命に危険がある人」としてわずか20人だけが許可された。日本は70年代からベトナムのボートピープルなど1万人以上難民を受け入れてきた。難民として許可されれば永住許可を得て働くこともできるが、留学生にはなかなか許可はおりない。にもかかわらず安易に申請を出すのは、申請から6カ月経過すると、認定がおりなくても就労ができるようになっていたからだ。2018年にはいって法務省もうごきだし、明らかに難民に該当しない申請は制限されるようになった。
0投稿日: 2020.03.09
powered by ブクログミクロな視点から外国人労働者の実態について述べている。日本は移民政策は行わないと政府が掲げているにもかかわらず、実態は2016年時点で外国人労働者数は世界四位であり、2018年10月末時点で146万人もの外国人労働者が働いている。この数に大きな影響を及ぼしているのが技能実習制度・外交人留学生だ。これには技能実習のくわしくし本来の目的である国際貢献・日本語を習得させるという日本語学校の本来の理念から逸脱しているように思われる様々な思惑が働いている。 これらの問題を解決するには官民一体の受け入れ態勢や、移民を出す国との連携が必要だ。
0投稿日: 2020.02.27
powered by ブクログ驚いた。四日市大学の卒業生が登場する。ブイ・タン・タム君。経済学部を卒業した後、兄で、やはり四日市大学の卒業生でもあるブイ・タン・ユイ君と一緒に、高田馬場でバインミーの店を立ち上げた起業家だ。コンビニでのアルバイト経験を活かしながら日本で起業した留学生として紹介されている。コンビニで働く外国人を中心に、日本で働く外国人を幅広く取材したルポルタージュ。取材は1年に及びヴェトナムでの取材もある。日本人にとっても留学生にとっても、うわさや思い込みでステレオタイプ化しがちなテーマだけに、日頃、留学生と接することの多い僕にとっても発見が多かった。特に、色々な所で触れられている新宿区の話は、不勉強を痛感させられた。変化は速い。
0投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ他文化、他国籍の人々に(ある意味)不寛容と言われる日本だけれど、実はコンビニや飲食店等で外国人アルバイトが増えていて、もう彼らなしでは難しい状況になりつつある、という内容。 ただ、労働時間の上限が厳しく、違法な働き方をしている人も多いそうだ。もっと他国籍の人にも開かれた法や労働環境が整うといいんだけどなあ、、、
0投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログコンビニで働く外国人はなぜアルバイトをしてまでも日本に住みたいのか。 世界的に見ても難しいと言われる日本語を習得してまで、なぜ日本に住みたいのか。 このような疑問がこの本を手に取った動機だ。 日本へ来ている留学生達は主に、 ・働きながら勉強できる日本の制度に魅力を感じたから ・彼らにとって日本という国は比較的容易に働けるから ・日本語を覚えて母国の日系企業の就職につなげたいから ・ジャパニーズドリームを掴みたいから 等々の理由から、日本でアルバイトをしながら就学しているそうだ。 日本の文化や芸術に関心を持って来日した留学生ももちろんいるだろうが、このようにお金を求めて来日している留学生も多いそうだ。 また、アルバイトとしてコンビニが選ばれている理由としては、 ・接客業としては使う日本語が簡単だから ・学費なども払わなくてはいけない留学生は生活に困窮していることが多いため、廃棄処分される食品をもらい少しでも食費を浮かせたいから などの理由が多いらしい。 それ故、コンビニで働く外国人店員はすでに4万人超、スタッフ20人に1人が外国人という割合となったのだ。 「留学生30万人計画」を推し進めている日本政府だが、その一方で留学生へのケアは行き届いておらず、質の良い教育や労働を提供できていない。 現在私立大学より多い日本語学校だが、文部科学省もさすがに外国人への日本語教育までは手が回らないそうだ。 個人的には大々的な大学入試改革よりもまずはこっちに力を注ぐべきだと思うのだが… 著者が述べているように、留学生のアルバイトの制限時間を拡大しても、出稼ぎ留学生を増やしてしまうだけで根本的解決には至らないだろう。 とすると政府が日本語学校を買収して公立学校とし、授業料を削減するぐらい大きな改革を施さない限りこの問題は解決しないだろう。 とにかくこの問題については政府のお偉いさんに任せるとして、私たちには彼らのために何ができるだろうか。 辺りが暗くなり、私たちが学校や会社から帰宅して暖かい部屋のなかで家族と笑っている間も尚、青白く不気味に光るガラスの箱に詰め込められている彼らに、一体何ができるのか。 今の日本はもはや、外国人によって成り立っているところがある。 ユネスコの世界遺産に登録された「和食」もすでに彼らの下支えがなければ成立しない。 「ありがとうございました」 普段何気なくコンビニを出る際に聞いているこの言葉も、本来は私たちが彼らにいうべきなのではないだろうか。
12投稿日: 2019.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンビニで働く人から起業家まで。出稼ぎ留学生から上司は外国人まで。色々な軸で、いろいろな動機での分析が興味部会。確かにより情報の少ない国から来るようになるのだろう。日本人学校ビジネスは結構荒っぽいもののようだ。
1投稿日: 2019.09.22
powered by ブクログ近年、当たり前の風景となったコンビニで働く外国人。彼らのバックグラウンドに迫ると、依然として「移民」を認めない日本の法制度・仕組みの歪みが見えてくる。「労働力を呼んだら、来たのは人間であった」スイスのとある小説家が残した言葉と、正面から向き合う時代はもう来ている。
1投稿日: 2019.09.19
powered by ブクログベトナム人留学生の推測「東京五輪後は来日する外国人は減る。成長率が伸びたのはアトランタオリンピックのみ、低金利が上昇し人手不足を補う為の外国人の受け入れが進んでいない」 日本語能力試験 出入国管理法(週28時間まで働いて良い) p28「「移民」は断じて認めないが外国員が日本に住んで働くのはOK.むしろ積極的に人手不足を補っていきたい」埼玉県蕨市のクルド難民 映画『おじいちゃんの里帰り』「労働力を呼んだら、来たのは人間だった」 日本語学校を通じないと留学ビザが下りない、そのビザを通すブローカー、そこから「労働力」として受け入れる悪徳業者がいる
1投稿日: 2019.08.17
powered by ブクログ評判になっていたので読む。確かに評判になるだけあって、読み応えがあった。外国人が何故こんなにも多いのかという現状を分析してくれている。その切り口が「コンビニ」なのだ。24時間勤務の労働力を確保するために日本語留学生が手助けしてる。日本語留学生ななぜ日本に来るのか。現状を掘り下げて行くことにより、何が問題かが明らかになってくる。日本に働く外国人は100万人を超えている。移民がいいとか悪いとかいう段階ではもうなくなっているのだ。移民について真剣に考える時期がとっくに来ていたのだ。
1投稿日: 2019.06.29
powered by ブクログコンビニに代表される、移民ではないが日本であまねく働く、働かされている外国人。 今は研修制度とかの問題もだいぶん明らかになっているが、それが本当にいい方向に変わって行ってるかというとそうでもない。もっと根本的に考えないといけないことがある。 そもそも、日本の将来をどうしたいのか。 そのために外国とどう付き合うのか。 それを考えて行動することが主権なんじゃないかと思うが。 日本は東京オリンピックが終わったら終わる。 外国人留学生にまでそう語られる日本の将来は、どうなるんだろう。 まじで。
1投稿日: 2019.06.16
powered by ブクログジャーナリストにより、外国人留学生について書かれた本。よく聞き取りされていて、実態の一面はつかめるが、学術的ではなく、聞き取りが主体で定量的指標がないため、全体像がつかめない。 「もちろん悪質ではない店もある」と書かれているが、ほとんどが著者の言うとおりの悪質な店なのか、悪質な店の方が例外的でほとんどないのか?実態が見えないのに勝手に結論付けて、自分の専門外の分野、例えば政治や行政のせいにしているように見える。思考が一方的で説得力がない。 また「沖縄ファミマ」は売上が本土の売り上げより高いのは、独自製品や観光客を対象とした独自の工夫の成果としているが、この分析も疑わしい。沖縄には、強敵セブンイレブンがないのが理由ではないのか。またそもそも、沖縄には沖縄振興策で地元企業保護のため、本土企業は進出できない。だから「沖縄ファミマ」という別会社となっている認識に欠けている。コンビニを主題としているのにお粗末。 「(日本語力の試験)「N5」から5段階に分かれており、「N4」は基本的な日本語を理解することができる程度。ほとんどペラペラに話せるなら「N2」レベル、「N1」は同時通訳ができる高度なレベルである」p18 「(在留外国人)247万人(2017年6月末。入国管理局)」p32 「(新大久保)ほんの数年前まで、「東京のリトル・コリア」と呼ばれていた街が、いまでは様子がすっかり変わり「多国籍タウン」となっている。(ベトナム、ネパール、ミャンマー人が増加)」p43 「新宿区の外国人:4万2000人(2017年10月)」p44 「日本には難民申請をしながら何年も認められず、法的地位が定まらないまま生活している人たちが全国に数千人いると言われている。彼らは在留資格を持たない非正規滞在者で、国民健康保険にも入れず、基本的に働くことも許可されていない。もちろんコンビニでアルバイトすることもできない」p48 「(ネパール人)「日本は政治も安定しているし、地震からの復興もすごいし、ネパールとは反対の国」」p79 「この4年でネパール人の数が10倍になっている沖縄」p87 「(上海)総延長500kmを超す地下鉄網は、いまや東京をはるかに抜き去って世界一を誇る」p89 「中国人はたくさんいるからいつでも競争。だから日本の大学の自由な雰囲気はすごくいい。のんびりした雰囲気にあこがれる中国人は多いです」p131 「日本語学校は法務省が仕切っている(文科省ではない)」p140 「(中国人留学生)本当に医学や科学を勉強したいと思う人たちはアメリカを目指す」p158 「留学生は風俗営業に従事できない(風俗営業には10ルクス以下の暗い喫茶店やバーも含まれる(低照度飲食店))」p178 「コンビニでは、廃棄商品をスタッフ向けに値引き販売することを禁止しているし、スタッフが食べることも固く禁じている」p181 「コンビニは、使う日本語が簡単だから、日本に来て1年、2年の就学生に向いていると思う」p192
1投稿日: 2019.05.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コンビニやファミレスやマックで働く若い外国人。 アジアから留学ピザで入国して日本語学校に入学する。 そこで二年以内にある程度の日本語試験や大学に合格しないと帰国させられる。 日本語学校は2017まではザルでどうしようもない学校も多かった。日本語教師は薄給で経営者が儲けている。 色々な闇を抱えているが人手不足の日本経済を回して行くには必須な外国人労働者。 「労働力が欲しかったのに、来たのは人だった」というのがドイツのトルコ人労働者への言葉。
1投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログコンビニだけではない、外国人の働き手としての導入の方法としての留学。日本への留学は週28時間バイトができることが魅力、それにより借金をして、日本語学校でボラれつつも借金を返しつつ留学することも可能。
1投稿日: 2019.04.11
powered by ブクログ全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに4万人超。「移民不可」にもかかわらず、世界第5位の「外国人労働者流入国」に日本がなったカラクリと、知られざる隣人たちの切ない現実に、丹念な取材で迫ったルポルタージュ。 うちの近所のコンビニも時間によっては外国人ばかりの時がある。なかなか興味深い本。
2投稿日: 2019.03.28
powered by ブクログ普段、この手の新書は殆ど読まない。 だけれど東京に住んでいた時、アパートの近くのコンビニにも海外のスタッフがいた。 そして職場は新大久保にあったのでコンビニはもとより、日本人より海外の人の方が多く、ここ日本だよね!?状態だった。 この海外の人達は一体、どこから来てるの?とずっと謎だった。 でもこの本を読んでその多くは留学生で、ジャパニーズドリームを掴みたくて来ていることがわかった。そして、留学生にとって日本という国で働く事は他国より容易いこと。しかし、高齢化が進んで働き手のないコンビニは彼らを雇わないと店が回らない。何もコンビニだけではなく、他のサービス業も同じ問題を抱えている。 各企業、自治体が知恵を絞ってなんとか海外からやってくる人達を定着させようと上手くやっている例、逆にブラックな方向に進んでしまっている実態など、丁寧な取材で分かりやすく解説されている。 新書ともなれば数字も結構出てきそうだが、そういうものもほとんど出て来ないので読みやすい。 外国人労働者に対しての雇用が改正された今、タイムリーな一冊だと思う。
8投稿日: 2019.03.21
powered by ブクログKindleで読了。外国人材受け入れに関わる部署にいるけれど、あまり実態を知らずに仕事をしていたな…と反省。共生のキーになるのは「交流の経験」という部分に共感した。
1投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログ日本のコンビニで外国人が働く。もはや当たり前の光景だ。なぜ彼らは日本で働くのか、どんな将来を夢見ているのか。外国人労働者の立場と彼らを受け入れる日本の立場を調べていくと、そこには矛盾や闇が存在する。 途上国の若者からすれば、物価の高い日本で働くことは金を稼ぐ手っ取り早い手段だが、基本的に日本政府は難民や移民を認めない。そこで彼らが選ぶのは留学ビザを使って、日本語学校に留学しながら働く。が、留学ビザでは週28時間の労働しかできないし、学校側から多大な入学金や授業料を請求される。ビザの期限が切れて、帰国したときには借金だけが残るというのが多くの現実だ。 果たして、週28時間の労働制限は適正なのか、日本語学校は外国人のための教育機関になっているのか、そもそも留学ビザや外国人技能実習制度で労働者を受け入れるのは正しいことなのか。こうした様々問題がありながら、多くの外国人はそのことを知らず、コンビニで働いている。 日本政府が2020年に30万人の留学生受入を目標にしているが、それは本当に「日本で学ぶ者」を求めているのだろうか。そもそも日本人すら敬遠する複雑な業務であるコンビニバイトを外国人にやらせるということに、無理を感じる。
1投稿日: 2019.02.25
powered by ブクログコンビニで働いている外国人ってどういう人なんだろうと前から気になってたので読んでみた。 基本的には、留学生らしい。ただし、週28時間の労働規制があるから結構カツカツな生活をしている人や、その規制を守らない人も多いのだとか。ただ、この規制は世界的にみるとかなりゆるい規制だそうで、アメリカやイギリスでは留学中の学生ビザのアルバイトは原則禁止だそう。 この本を読んでみると、本当、今のコンビニなどのアルバイトって外国人留学生で支えられている一面もあるんだろうなと感じた。職場の近所のコンビニ店員はだいたい外国人と思った時期もあったし(最近は一時期より外国人比率は減ってる気もする)。 そういった外国人留学生は年々増加しているらしく、JR新大久保駅では24ヶ国語のアナウンスが流れるのだとか。いったいどんな感じなんだそう? その試みはすごいと思った。 本書では最近問題になっている、外国人技能実習制度についてもいくつか書かれてあった。本当、建前な制度だなと思った。まあ、大抵の受け入れ企業はちゃんとしているそうだし、この制度での日本での就業経験をいかして母国で活躍しているという人もどこかにいるんだろうけど。うちの会社にもベトナム人がいるけど(この制度を使ってるわけではないけど)、どう思って日本で働いているんだろうか。自分はそのうちベトナムに帰るんだろうなと勝手に思ってるけど、意外と日本にずっと住みたいと思ってたりするのかもしれない。 後、日本語学校もひどいところはひどいなと。借り上げアパートで寮暮らしさせたうえで、家賃を上乗せしてとってるとところがあると書いてあってひどすぎるだろと思った。 もちろん、そんな悪いことをやっているところだけではなく、町ぐるみで外国人と交流して活性化しているところもいくつかあるよう(最後の第7章がそういう町の紹介内容だった)。日本は人口が減り続けてるのだし、やっぱり今後は外国人に頼らざるをえないこともあるだろうしね。そういうところうまく考えないといけないのだろうと思う(ただし、オリンピック後は日本は不況になって日本に来る外国人は減るだろうとのこと)。 後、ちょっと驚いたのが、日本に暮らす外国人の数はここ数年かなり増えているというのに、外国人の犯罪件数は2005年をピークに減少傾向にあるということ。何か理由があるんだろうか。
2投稿日: 2019.02.14
powered by ブクログ2019/1/22-1/27 いつのまにか増えていた外国人労働者(特にコンビニ)。彼らが多国籍で、主に留学生だということがわかった。 週に28時間労働に限られている(それでいいと思うけど。留学生だから)が、中には借金をして、返せず失踪をしてしまうのも多いというのは悲しいし、制度がどこか間違っているということ。 「本当に勉強したい人は欧米に行く」「東大で勉強したい人は自由を求めている」など、日本に来る学生がトップオブトップでもないことが分かった。 なんにせよ、コミュニケーションは大事。「知らない」だけでいると、それはお互いにとっていい印象は持てない。日本に来てくれた外国人は少なくても日本に興味があるのだから、お互いが知り合える場がもっと増えればと思う。
2投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログ社会問題をテーマしている新書にしては、問題点の紹介で終わってる感じが否めない。外国人就労の問題に切り込むならば、コンビニだけでは足りないし、コンビニ問題に注目したいならば、もっとあるだろ。情報あるだろ。
1投稿日: 2019.01.24
powered by ブクログコンビニに限らず、日本で既に多くの外国人労働者なしでは成り立たない事態になりつつある、というレポート。最近はベトナム、ネパールからの労働者が増えているようだ。
1投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログタイトルはキャッチーですが、技能実習生の抱える問題や留学生ビジネスの闇など、在留外国人問題を包括的にまとめた気合の入ったルポルタージュです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/01/blog-post.html Amazon↓ https://amzn.to/2T9B0pW
1投稿日: 2019.01.02
powered by ブクログ日本の多くは留学生や外国人によって支えられている。 だのに 移民問題やビザの問題になると 受け入れるか、受け入れないの二極論になってしまう。 ただ目の前の東京五輪というニンジンが 本当はカスカスで誰も食べたくない造花に成り下がっていることを 気づいたほうがいい。 各いう留学生になぜ日本に来たのですか?と問えば 自分の国で一旗揚げるために日本の文化を吸収したい。 諸外国に比べて、安全だからと答える。 そこに私は消去法で選ばれたのだと感じてしまった。 ベストではなく留学という手段を実現するため。 ただその思いさえなくなってしまったら 日本は立ち行かなくなる。 ユネスコ文化遺産に和食が登録されたと 浮かれる前にその和食はもう多くの外国人によって成り立っている。 消去法ではなく選ばれるには日本人は何をしなければならないのだろうか。
1投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログコンビニでよく見る外国人、日本人には敬遠されがちだが、留学生にとっては会話の勉強もできる手頃なアルバイト。日本語学校に斡旋する業者の口車にのって大金を払って来た人もいる。131国から250万人が在留、年間訪日2800万人、外国人労働力に依存する日本。 外国人でも仕事ができる仕組みを作ったコンビニ業界は、生産性向上必死と言われるこれからの日本の、ひとつのお手本かもと思いました。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ早朝のコンビニでレジを担当するのは外国人。 当たり前過ぎて、何も思わなくなった事実を丁寧に 掘り下げている。 人材派遣会社と化している日本語学校の問題など 構造的な原因にも切り込んでいる。 「しかし、いま、外国人留学生にまつわる問題は複雑に絡み合っていて、糸口をひとつほどいてもつながる先にはまた別の混沌と暗闇がある」と筆者があとがきで指摘するように、単純ではない。
1投稿日: 2018.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新聞の書評で興味を持った。個人的には、コンビニ店員に外国人が多いとは感じていないが、小売業や飲食店にはたしかに外国人が増えたように思う。著者は、1年にわたり、外国人が留学生や実務研修生として来日する仕組みやその実態、そして、当の外国人に取材するだけでなく、日本の労働力を実際に外国人が担っていることを解説している。店員のように表に出てこないところにも、外国人がアルバイトや研修で働いており、彼らなしでは、現在の各種サービスが成り立たないこと、そして、彼らが日本に見切りをつけたとき、この国の経済や産業はどうなってしまうのか、という疑問を突きつける。このように、問題点に気付いて問題提起している人がいる一方、我々の多くは、それを見て見ぬふりして問題を先送りしている。本書で、ある外国人が言うように、2020年東京オリンピックの後に、日本に来たいと思う外国人が激減したとき、日本経済、そして我々の生活はどうなっているのだろうか、という重い課題が残された。
1投稿日: 2018.08.23
powered by ブクログ近頃コンビニで外国人の方が働いているのをよく見かける。 しかも、以前は中国人が多かったが、最近は別の国の人が多くなったよな〜、となんとなく感じてて興味があった。 この本を手にとったのはそれが理由。 読んでみると理由がよくわかった。 彼らやベトナムやネパールやミャンマーなどから来てる人たちなんだな。 しかし、「留学生」や「技能実習生」の問題は本当に酷い。 海外で学びたい人や、ちゃんと学んでほしいと頑張ってる教師の方達を、完全に食い物にしている。 結局、理由がすべて「お金儲け」にあるのも情けない。 これはこういった移民問題の話だけではない。日本社会では「お金」しか信じられない人達が増え、社会が融解してきている。この本で扱っている問題も、根っ子はこの問題に突き当たる。お金以外は関心がない。つまり「無責任」な社会。 しかし、日本は人口減少することは難しい予測計算などしなくても実感でわかっている。ならば、外国の人を受け入れて、何とか一緒に楽しく暮らす方法を考える方が自然である。 それに、どう考えてもそっちの方が楽しいと思うのだが・・自分が知らない文化や言語などを教えてもらえるキッカケにもなるわけだし。意見の違いもあるだろうけど、「ダイバーシティ」とか横文字使って満足してるだけじゃなく、その違いを楽しめる精神を養えば良い。 そういう、前向きな方向性に社会が進んでくれることを願う。
1投稿日: 2018.08.19
powered by ブクログ出稼ぎしたくて日本を選ぶ外国人もいるかもしれない。 けど、辛かったと思って本国に帰ってほしくない。 そう思った一冊
1投稿日: 2018.07.11
powered by ブクログ近頃コンビニのレジでよく見かけるようになった外国人。 中国系かなーという人がいるかと思えばインド人のような人(本書によると実はネパールなどからの来日が多いらしい)もいる。 でも一体彼ら(彼女ら)はどこから、どのような立場で、何人くらいきているのか、ということについては実はほとんど知らなかった。 「コンビニ外国人」はこれらの疑問に応えるために数多くの取材を通じて筆者が足で作りあげた本。 日本はすでに労働力のかなりの部分を彼ら(彼女ら)外国人に依存しており、Made in Japanも実は外国人によって作られ売られているという現実をしっかり知ることができてよかったかなと思います。 今後はもっともっと"コンビニ外国人"の人たちは増えていき、お付き合いも増えてくることが予想されています。 全く知らないがゆえに生じている若干の警戒心というか距離感を埋める第一歩は知ることかと思いました。 その第一歩としては良い本だと思います。
1投稿日: 2018.06.06
powered by ブクログ中国も2025年を境に人口減少する。労働力不足は日本だけの問題ではなくなり、労働力は中国や近隣諸国からは来なくなるかも知れない。つまり、将来は日本のコンビニ外国人が少なくなるということと理解した。オリンピックを境にって話もありますが、2025年の方がリアルですね。 そういう意味では、仕事にあぶれるリスクは減っていくのかなーと楽観的に思ったり。まあ、やりたいと思うような仕事は取り合いなんでしょうけど。
1投稿日: 2018.06.04
powered by ブクログ個人的に最近身近な内容なので、興味深く一気に読んだ。 私も著者と同じく、コンビニのバイト外国人が日本語学校の留学生ということを最近知ったばかりだ。 それ以外のところも、私自身が最近知ったばかりのことが多くて、そういう意味では新鮮さはなかったが、著者と同じように、「そうだよね、知らなかったよね」と思いながら読んだ。
0投稿日: 2018.06.02
