
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
呪われた島にやってきた少女、シュガーリア。 出会ったのは、大罪人の男、ヨクサル。 彼は悪魔を背負う。その力は『孤独を力にかえる』という。 愛を知らない男『ヨクサル』と、愛しか知らない『シュガーリア』が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。 ちょっと世界に入り込めなかった作品。 私にしては、紅玉さんの作品に入り込めなかったのは残念。
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ2巻。 1巻の救いの無い状況は良かった。 2巻の悪魔の弱体化が残念。 結局は殺人鬼と冒涜者が周りがどうなろうが好きに生きる話を読まされただけ。
0投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ紅玉いづきさんの本は後半で面白さを巻き返してくる印象があったが、今回は巻き返しがなかった印象 2巻に期待
0投稿日: 2023.02.06
powered by ブクログ「さみしいヨ」 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時折、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。ーーーーー 登場人物みんな、他人に心を寄せながら、自分勝手に生きている。背負う物語はそれぞれに凄惨なのに淡々としているのは、諦めにも似た覚悟なのかと感じた。そこにそうあった、それだけの。地の文は詩的でサラサラしているので深く読み込まずスルスル読める。宝石みたいな物語だった。冷たいけど覗くと温かい、キレイだけど冷え冷えしている、感じ。それぞれに孤独だったなぁ。
0投稿日: 2020.09.13
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宝石を文字にしたら、きっとこの人の各文章になるのだろう。そんなことを考えるような読後感だったと思います。 切々とした口調で続けられる、身勝手さをぶつけ合う主人公たち。 復讐を望むシュガーリアは、怒りを語っているはずなのに、語るたびに精錬されて軽く、ひどく美しくなっていく。 最初に登場したとき、やんだように凍えて冷え切ったヨクサルの心には、その熱が映ったかのようにかすかに熱を帯びようとしていく。 大切な人が踏みにじられて、一人ぼっちになった女の子の透き通るような怒り、静かな熱。 当たり前に穏やかな日々と、それを踏みにじられきった悲しい街の姿。 世界観だけしかない、といえばそうで。 世界観だけで十分だと言えるほどの密がある、というか。 うまく言葉を紡げませんが、シュガーリアが最後の最後に吐き出した、自分という存在の滑稽さと、滑稽さの中で貫いた熱情があまりにも切なくて真っ直ぐで、どうしてこの子はこんなに美しいのだろうと思いながら、ただひたすらに、この美しい子を踏みにじるすべてを殺してやりたいと真っ白な殺意になれた瞬間が、とても好きで。何度も読み返してしまいたいなと思う、そんな作品に出会えたことを、心から嬉しく思います。
1投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログ最後の死霊術師(ネクロマンサー)の孫娘。孤独を力にかえる悪魔を背負う男。愛する者と愛される者。死者の住む島。 設定とセリフとキャラクターに魅了され物語に包囲される悦び。 ファンタジーを味わい尽くせます。
0投稿日: 2020.01.20
powered by ブクログネクロマンサーの孫娘シュガーリアと悪魔憑きのヨサクルと異端審問軍と。 悪魔の島で二人が出会って島を出るまで。
0投稿日: 2019.08.31
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『毒吐姫と星の石』ぶりの、紅玉いづきの久しぶりのファンタジー作品。 『MAMA』で泣いた口で、それ以来紅玉先生の作品は発売のたびにチェックしている。 今作は久しぶりのファンタジーということで期待していたが、なんと言おうか…これはまだ『序章』と感じた。 何せ、表紙にも描かれている『男』と『少女』がきちんと出会うのは本も半ばに差し掛かってからだ。 少女と男の間にはまだ言葉が足らず、絆も薄く、『すべてはこれから始まっていく』というところで話は終わってしまう。 この一冊で物語として満足するなら、もう50ページは欲しかった、というのが本音。 久しぶりのファンタジーだったが、なんだか物足りないな、という印象で終わってしまったのが残念だったが、ファンタジー要素たっぷりの世界観はよかったと思う。
0投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログネクロマンサーのじじさまばばさま達の忘れ形見である愛しか知らないシュガーリアが、孤独を力に変える悪魔を背負うヨクサルに出会う為、愛を与え愛を得る為、呪われた島にやって来る。魂の宿る小枝のラモが可愛い。ぶわぶわと広がる世界で焦点が合った瞬間、特にシュガーリアの生い立ちにハッとした。祈りのような殺戮達。
0投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログ愛する喜び。それを失う悲しみ。 突き詰めると、この感情の動きが全ての根源にある、という物語なのか?主人公二人に限って言うと。 ただ、愛という感情の高まりの結果が、復讐に収斂されるというのが、救われないなぁと思います。それを望む悪魔の存在もあってこそか。 愛できらめいていた過去に囚われたシュガーリア。 決して手に入らないきらめきを求め続けるヨクサル。 二人の出会いと結末は、終わりと救いのない物語の始まり、と感じました。 そんな中で、唯一の救いは小枝の彼。 想いは果たされた。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログミステリーを読んでいるようで、紅玉さんの物語の匂いがとてもいい塩梅でした。 2人が出会い、生きる、ただそれだけなのに泣いてしまった。 感情移入しやすい方、過去作で涙ぐんだことがある方は後半読む場所注意かも
0投稿日: 2018.10.06
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二人が孤独であることに変わりはないけれど、シュガーリアとヨクサルが一緒にタルトを食べたり、世界の景色を眺めることができるならば穏やかな気持ちになれる。やっぱり紅玉いづき作品は好きだ…。
0投稿日: 2018.08.26
powered by ブクログ孤独を好む悪魔に憑かれた男ヨクサルと、死霊術師の孫、シュガーリアの童話めいた物語。島を舞台に物語が展開していきます。話が進むうちに伏線が見事に解かれていくのは見事。 冒頭、孤独と閉鎖的な薄暗さがありましたが、終盤は白い羽と共に明るいものへと変わります。 続き書けそうです、あれば読みたいですね。
0投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログ永遠がもたらす空虚より、終わりのある安らぎ。 孤独と孤独が作りだす、絆。 残酷だけれど優しい童話のような物語。
0投稿日: 2018.06.15
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紅玉いづきさんのファンタジーはおとぎ話のような雰囲気で、どんなに辛く傷つくことがあっても最後はなんとか大団円に持っていくイメージがあったのだけど、今回は大変力強いメリーバッドエンド。こんなありふれた言葉で表現してしまってよいのかと躊躇う気持ちもありつつ、これをハッピーエンドと呼ぶことは私にはできない。 この二人には救いがない。遠からず壮絶な孤独が待っている。終わらない。なのに終わりのワンシーンだけ切り取るとほのぼのしくすら感じられてしまう。お疲れ様と労いたい気持ち、今二人の間にある穏やかな時間を祝福したい気持ち、でも確実に背後に迫っているだろう別れの時を考えずに居られない気持ちが綯い交ぜになる読了感。つらい。好き。
2投稿日: 2018.06.12
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紅玉いづきさんのファンタジーが好きで嬉々として読みました。繊細な雰囲気などから受け取るイメージが概ね絵本のような方なので、死霊術師を題材にどんな話なのかと気軽に読み始めたら泣きました。 みんながみんな小さな願いを持つけどことごとく禁忌に触れてしまうし、禁忌という文字やイメージから大仰な想像をしてしまうだろうけど、きっかけは些細なことで、とても人間臭いところがとても良かったです。 実行できてしまう力とタイミングだったっていうだけなんだよなぁ、と。 これもひとつの愛の話で、繊細で苛烈なんだけど優しさに満ちた平凡な愛なところが好きです。
0投稿日: 2018.06.03
powered by ブクログ最初、全然集中できなくて一度置いた。読み始めるまでにも少し置いたくらいなのに。結局買って2週間くらいあいてから読んだ。ようやく集中できて、がっと読めた。 半分を越えたあたりでだいぶ本の世界に入れて楽しかった。結末は全然考えてもなくて、そうだったのかー、と思いながら読んだ。 毒吐き姫から7年半経ったらしくて、もうそんなに時間が経つことにびっくりした。次はいつ読めるか、楽しみだなぁと思う。
0投稿日: 2018.05.30
powered by ブクログなんとなく結末は見えるものの、シュガーリアが可愛かったので問題なし。二人が1日でも永く共にいられますように。
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログ紅玉先生は、ちりちりと痛くてぐっと胸を締め付けられるような、そんな感情を描写するのが上手いなと毎回思う。今回の物語は背景描写が少なかったとは思うが、その分じりじりと熱い、キャラクターの想いを感じた。
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログ『孤独』は力なのか。 強いから孤独でいられるのか、弱いから孤独なのか。そんなことを延々と考えさせられてしまったのは、自分がひとりでいることを好むからかもしれない。 孤独を愛する悪魔に憑かれた男と、死霊術士の孫娘の少女のお話。相変わらず電撃文庫らしからぬファンタジーだが、その独特の言葉運び、そこから紡ぎ出される物語は力強い。叙情的な表現が多く、場面の実態が掴めないところも少なからずあったが、これはそういう世界観に浸るのが正しいのかもしれない。 孤独と、繋がりと、愛と、強さをめぐる一作だった。
0投稿日: 2018.05.22
powered by ブクログ久しぶりに紅玉先生の描く「少女」に触れられた。本作はプロローグのようなものだと思っているので、もっとこの二人の物語が読んでみたい。 ひとつの親子のやり取りがとても印象深かった。
0投稿日: 2018.05.20
