
総合評価
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powered by ブクログとある映画会社の同期入社の群像劇。 入社からずいぶん時間が経った今でも同じ会社で働き続ける者も、違う道を選んだ者も、少なからず銀活にたくさんの思い入れがあって。 不穏な始まりとそれぞれの回想後のモヤモヤ感をどう回収するのかなって思ったけど、そういう感じね。 いい感じに登場人物のキャラクターがバラけててバランスが取れてるのも読みやすくて面白かった。 映画が観たくなるというより、映画館に行きたくなる、そんなお話だった。
7投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
映画を作る会社で営業として働く同期が久々に集まって昔に思いを馳せ、それぞれこれからのことを考えたりする話。頑張りすぎなひと、楽するひと、もってるひとなどいますが、悩みやコンプレックスはいろいろ。それでも最終的には未来に目を向けていくところがいいです。続きもあるようなので気になります。
2投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログこの本を読むまですっかり忘れていたな。 社内に無造作に置かれた重い35ミリフィルム。 静まりかえった映写室で響く映写機の音。 人のいい支配人のいた、今は閉館した地方の劇場。長い間映画会社で働いた私にとっては、物語に出てくるものすべてが懐かしくて、愛しくて、忘れていたいろんな記憶を喚起させられた。 存在感を放っていたものが「ない」ことが当たり前になってしまった事実に衝撃を受けたし、失われたものはどこかもの悲しくそれでいて美しいと思った。 主人公達のように半生とまではいかないけれど、過去のほろ苦くもなつかしい十数年を思い出し、ずいぶんと感傷的な気持ちになった。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログフィルムからデータへ、劇場からシネコンへと変わっていった映画の形の移り変わりとともに、彼らの人生の転機や葛藤が丁寧に描かれていた。舞台は"昭和”なのに、彼らが夢と現実のギャップにぶつかりながらも前を向こうとする姿は自分と重なるところがあり、共感しながら読んだ。"あの頃思い描いていた自分”と違っていても大丈夫だよ、と寄り添ってくれる1冊。古内先生が映画業界に勤めた経歴をお持ちなだけあって?映画と映画館への愛情もたくさん感じられるお話だった。映画が好きな人にも読んでほしい
1投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ平成元年入社の6人が、地方の映画館閉館を受けてその映画館の館長となった同僚の誘いで集まる。 それぞれに思いはあるが、会社でいくら一緒でも、秘めた思いは隠れたまま。 今じゃ考えられない時代。 フィルムリレーについては無茶苦茶興味深かった。大変そうだけど楽しそうだった。 仕事は確かに大変であっても、楽しかったことってある(笑) 時に唸りそうになりながら読了。 「あれだけ頑張ってここなのか」咲子の言葉。 って切ない。涙が出そうだった。 「俺たち苦労しながらここまでやってきた。それって悪いことではなかったと思うんだ」 和也の言葉には私も救われました って実は私、この本を買う前に「21時の渋谷でキネマトグラフィカ」を買って積んであり。そちらを読み始め、いやいや、先にこれがあると(笑) 「21時の渋谷でキネマトグラフィカ」これから読みます
21投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ平成元年に映画会社に入社した6人が、平成の終わり頃に再会する。入社した頃には、映画もフィルムの時代なのだが、往年の人気作品のフィルムが、地方各地でのリバイバル上映であわやダブルブッキングという大騒動が持ち上がる。この窮地において、若き日の彼らが30㎏もあるフィルムを担いで新幹線に乗ってリレーするという共通体験が軸になって、6人それぞれの独白で物語は進んでいく。 平成初期の各地方の描写とか細かいところも面白いが、登場人物の個性が際立っているとこがなんともいい。どんなふうに育ったかや映画への思い(熱い思いを持つ人から、ほどほどの興味の人までいろいろ)、そして、お互いがお互いをどう捉えているかが書かれているから、多面的にその人が浮かび上がってくる。しかも、20代だった昔と50代の今が交錯するから、年月を超えてのその人の人となりを感じることになる。そのうち、直接は書かれていない、彼ら彼女らの人生の転機で何があったのかにさえ、思いをはせることにもなる。 特に女性のキャラクターがいい。脇役、悪役に至るまで、人物がすごく立体的だ。平成という時代に、こんな彼女たちがそこかしこにいたのでは、と思ってしまう。 それから、理不尽に耐えて、時には心身を削って、歩き続けた結果、たどり着いたのはここなのか・・・と、もう、若くないという自覚と共に自分に問いかける瞬間は、とても苦く、怖ろしい。これは、きっと性別に関係がない話だ。私は、咲子ほど懸命でも、がむしゃらでもなかったけど、それでも怖ろしい。だけど、この物語の終わりは、その怖ろしい問いかけを、ふんわりやさしく包み込むようなものでした。
0投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ全くキャラクターのちがう6人の映画会社の同期のお話。どの人物も魅力的なところ、あれっ?と思うところがあり、全員に好感が持てる内容だった。個人的には、特に麗羅が好きでした。 女性はお茶汲みして男性のサポートとして働くのが当たり前のこの時代の女性の働き方を思うと本当に苦しい気持ちになりますね。 続編も読んでみたい。
9投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ出だしつまずきつまずきでしたが、作り方は5人それぞれの、同時期に想いを伝える手法ですみずみ読めましたま。なんか対象が全員が麗羅だから、それと全員が見られる分浅くてもっと咲子を見たかったなと思った。その時に出ていた映画フィルムの手法に扱い方に、当時の支配人とか新鮮でした、というか知らない事が多い自分である改めて恥ずかしい。井蛙大海を知らずですね。思い入れがない分に捕まえきれずに終わった感が大ですね、息子の本当に?の意味がお母さんの仕事をやめて欲しいと言う事ですか?
9投稿日: 2023.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の咲子は、老舗映画会社初の女性営業職。それが原因で苦労が絶えません。 特に会社で唯一の女性課長である国際部の先輩社員には強く当たられます。 色々な風当たりのなかで、一番きつかったのは、この課長の態度だったのではないかと思いました。 私は、女性がどんどん活躍の場を拡げるのはとても喜ばしいことで、応援したいと思いますが、良く思わない人がいるのも事実。 女性の進出を阻む大きな原因のひとつになっているのは、実は同じ女性の言動なのだと思うと非常に残念な気持ちになりました。
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログ昭和の娯楽黎明期〜バブル期さらには現在において業態が変化した斜陽産業となる銀幕業界出身の著者ならではの一冊。しかしながら表現や事象がマイノリティー化してて、物語とのバランスに違和感があり、同世代とはいえ業界の事を知らない一般人には理解し難く温度差を埋める事ができなかったのが残念でした。
19投稿日: 2023.04.01
powered by ブクログ色んな事を思い詰めていた若い頃を振り返る。誰にでもありそうで感情移入しやすい。つい共感してしまうのでは?
0投稿日: 2023.03.27
powered by ブクログ映画会社にバブル期に入社した男女6人の人間ドラマ。 フィルム上映している映画館の運営が描かれている。2018年に6人の同期が思い出の地に集まるところから物語が始まる。そして一人一人が歩んできた道を振り返る旅に我々を連れていく。 最近仕事が立て込んでおり、読書の時間がなかなか取れないでいた。そんな時は小説を読みたくなる。一種の現実逃避なのかもしれないが、そんな中、読めてよかった一冊だ。
0投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログさすが東京創元社。ハズレがない とても面白かった。移ろいゆく時代、移ろいゆく自分たち、そのなかでも変わらないもの。過去のものとなってしまったフィルムと、当時と今抱く気持ち。美しい対比だった
0投稿日: 2023.03.16
powered by ブクログ同期入社の6人それぞれが、悩みを抱えながらも一生懸命生きてきた四半世紀。 映画業界、世の中、どんなに変わろうとも変わらないものもある。 夢や理想や目標、なりたかった自分に今なれていなくても、何も残せていないように見えても、その時、その瞬間一生懸命生きてきた時間は無駄ではなかった。 私は私を生きるしかない。 「人の歩いていく道は、これまでも、これからも、こうした刹那の積み重ねの中で形成されていくのだろう。 そこには絶えず、生まれてくるものと、消えていくものがある。 時代の波に呑まれて消えていくものがあるように、誰もがなにかを失いながら生きていく。 それでも生きている限り、たとえいくつになろうと、なにを失っていようと、自分たちはいつだって"これから"なのだ。」
3投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログ老舗映画会社の同期6人組が思い出の映画を見ながら回想するお話し。 それぞれの側から見た印象と心の奥の本当との違いに心揺れました。特に麗羅の話が好きです。読み終えた後、何か頑張るぞ!と力を貰える作品です。 後、同期って良いなぁって思いました(^-^)
2投稿日: 2022.11.10
powered by ブクログ映画会社の同期6人が久しぶりに会うことになる。入社したのは、1980年代後半。バブルの余韻が残っていたころ。まだ映画も重いフィルムだったころ。全国に貸し出す映画をリレーして運搬するのに絡めて、それぞれの人生が語られる。私よりも少し若い世代だけれど、共感できるところがたくさんある。特に女性が社会で生きることについて。一方で、クリスマスケーキ神話については、ちょうど私たちの年代がギリギリだと思うので、ちょっと違っていたんじゃないかなと思う。
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ続編となる二十一時の渋谷で、を先に読んでしまってから、この作品を読んだが逆に内容が分かりやすく結果オーライとなった。 2作とも働くことの辛さが描かれているが、その中に感じられる登場人物それぞれの意味が爽やかで味わい深い。特に女性陣の強さには感服する。 自分もあと何年働けるか分からないが、笑顔も少なく辛いことも多い。 が、何とか続けられているのには何か意味があるのだろうと期待している。 解説の方も書いていたようにシリーズ化を望む。
0投稿日: 2022.07.16
powered by ブクログ平成初期の映画界と言えば、ヒットするのは洋画の超大作、一方アート系も上映が増え…と、日本映画の黄金期はとうに過ぎてしまったものの、映画好きにとっては今でも当時の人気作がリマスター版などがリバイバル上映されるたまらない時期であったのは確かである。では映画配給会社から見たら?というのがこの小説。実際に映画会社で働いていた著者が描く当時の若手社員たちの姿勢や女子社員たちが働く中で出逢う経験がリアル。当時のトレンディドラマ的で、バブル期の熱気と懐かしさがあっても、夢に向かって働くことはこの頃から、そして今でもハードである。折れてしまっても、それでも希望は捨てたくない。いろいろうなずきながら読んでしまった。
0投稿日: 2022.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
キネマとかシネマとかタイトルには、何故か惹かれる。 そして、帯にある『悩みながら前に進むすべての人へ』という言葉につられ、読んでみた。 なんとなく悩んでいるから。 そして、読後は、やっぱり、悩みながら前に進むしかないんだなーと思った。 若い頃のがむしゃらさと今のもがき、似ていないけど似てるんだよね。 いくつになってもがむしゃらにもがきたいね。 本の作りとしては、1992から2018の間のことも もっと知りたかったけれど、それを勝手に想像するのも楽しいかな。 続編も楽しみ。
2投稿日: 2022.04.24
