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グリフォンズ・ガーデン
グリフォンズ・ガーデン
早瀬 耕/早川書房
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総合評価

24件)
3.6
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7
2
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    胡蝶の夢のような物語だった。現実世界と仮想世界を交互に行き来しながら、二組の恋人たちが楽しげに工学や数学、哲学、認知科学的な話を語る様が会話劇として魅力的。難解さを含みつつも言葉選びが詩的で心地よく、すらすらと読めてしまうので不思議。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    現実世界と仮想世界を行ったり来たり。 「ぼく」が知る大切な人の姿は、実在するのか否か。 全てがあやふやな世界の中で彼女との日常生活は淡々と続いてゆく。 常に出てくる理系の話は難しかったが、シーンの切り替えに描かれる情景が全てとても瑞々しく美しく読み切れた。

    0
    投稿日: 2025.07.15
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    先日未必のマクベスで初めて早瀬耕作品に触れ、過去の作品も手にとってみました。これが大学の卒論として書かれた作品ですか。すごいな。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    難しいのに、すらすらテンポがいいので夢中で読めた。 しかも、これって1992年に発表されたんですね! 無限の物語なんてあるのかな、、、 エントロピーが高い物語でした。

    0
    投稿日: 2023.12.02
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    読書備忘録756号。 ★★★☆。 表紙グラフィックと作品名がなんとなく個人的なセンスにぴったり来たのと、工学系の物語っぽかったので衝動的に読んでみました。 ワクワク感が無い分、★4とかでは無かったですが、結局どういうことなんだろうか?という読者の想像でどうとでもなる物語でした。 小説の構成は、PRIMARY WORLDと、DUAL WORLDの2つの世界を交互に、それぞれ、ぼくとガールフレンド2人の物語が語られる。 「PRIMARY WORLD」 ぼくとガールフレンドの由美子は、ぼくの就職先である札幌の新世代コンピュータ技術開発機構(ICOT)、敷地内にグリフォンの石像が至る所にあることからグリフォンズ・ガーデンと呼ばれる知能工学研究所に赴任する。 由美子は北大の博士課程に通いながら週一でTVのお天気キャスターを務める。2人は同棲。 グリフォンズ・ガーデンでは、非公開のIDA-10というバイオ(有機)コンピュータを開発し試験運用していた。 ぼくは、IDA-10の中の一角にデュアルワールド・システム(DWS)という仮想世界を構築し、人工知能とも言える人格を形成する研究をしていた。 「DUAL WORLD」 ぼくは東京の大学のマスター課程で経済学を学ぶ学生。そしてガールフレンドの佳奈は17歳。 実はこの佳奈。PRIMARY WORLDのぼくが夢で見た見ず知らずの女性。ということでこのDUAL WORLDがPRIMARY WORLDのぼくがDWS上に構成された仮想現実の世界であることが分かる。この時点では・・・。 物語は、PRIMARY WORLDとDUAL WORLDを交互に繰り返しながら進む。 PRIMARY WORLDでは、ぼくは神であり、DWS上の人格が独り歩きすることはない、条件、情報を追加しないとその先が進まないという、極々理解しやすい仮定で物語が進む。物語は良くある男女の恋愛物語。同棲する由美子とのちょいちょいストレス抱える日々の生活と言っても良い。あと、研究所の女性上司藤野とのうす~い三角関係・・・。 DUAL WORLDでは、ぼくが、幼馴染みの女子長澤から連絡を貰い、感覚遮断実験という医療実験の被験者になるストーリーがメインとなって話が進むが、こちらも所謂恋愛物語。そして、長澤も含めたうす~い三角関係・・・。 そしてぼくが、札幌のICOTに誘われるという流れになる。その研究所の名前はセプテンバ・アイランド。笑 そして、ぼくは佳奈にプロポーズをして、結婚を前提に2人で札幌に旅立つ。 そしてぼくは夢をみる。そこに出来てた女性は由美子。 現実世界と仮想世界。 主従であるはずなのに、仮想世界に現実世界の女性の名前が出てきた。ん? 現実世界のぼくが情報入力したのか?いやいや違う。 現実世界ではぼくが使っていたIDA-10の領域は初期化されたはず。ん? どいうこと?どっちも仮想世界の、所謂PRIMARYとSECONDARY(DUAL)という関係?仮想世界の間でコンタミ(Contamination)が起きたということ? まあ、勝手に想像して楽しんでくれ、ということなんでしょうが、ストーリーがワクワク感無い恋愛物語なので、どうでも良くない?ってなってしまいました。笑 この作者の本。「プラネタリウムの外側」という作品も借りて神戸に戻ってきているので、これも読んでみたいと思います。

    6
    投稿日: 2023.08.14
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    現実世界とコンピュータ内に作られた世界が交互に語られる。 工学、認知、哲学、いろんなやりとりがロマンチックに聞こえる不思議。 そして早瀬さんが書く女性が魅力的なんだよ。そうなんだよ。(こんな人いるわけないじゃん、というツッコミは無視します)

    0
    投稿日: 2023.06.02
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    世界は所与なのかな、、、 どうであれ楽しく生きれればなんでもいいけど、そんな楽観的な阿呆にいろいろ考えさせてくれたこの本に感謝。未来においてインプットされた記憶!って頭でずっとぐるぐるしてる!ずーっとぐるぐるしてる!

    0
    投稿日: 2023.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっと早瀬さんの書いた話を読んでみたいのだけれど。他のをまた読み返そう。 「いつかは、あなたと一緒に暮らす日が来るんだろうって思っていた。ずっとそう信じていたけれども、なんだか信じられない。現実のような物語の中にいるみたい」 ぼくは、現実のような物語ではなく、物語みたいな現実にいる気分だった。 「いつまでも聞こえているといいね。あなたにはわたしのピアノの音が聞こえて、わたしにはあなたの拍手の音が聞こえていたら」 「そんな言い方しないで。恋が冷めちゃったら、わたしはここにいる必要がないんだから」… 「由美子は、この街が嫌い?」 「好きよ。けれども、恋の冷めたあなたとこの街にいる必要はどこにもない。だから、そんな短絡的に考えないで」

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    未必のマクベスから早瀬耕に入り、購入。 圧倒的に相性のいい書き方。 テンポも工学的な話がつらつらと、 そしてSF的に進んでいく話はすらすらと読める。 よき。

    0
    投稿日: 2022.02.18
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    読み終わった後も「えっ、えっ」と混乱している。主人公がAIの研究をする話。工学、哲学、心理、数学、言語...と興味のある話題てんこもりで良かったわ。それらのジャンルを恋人と延々と喋ってるのも好きだわ。てか僕の理想すぎて憧れるわ。恋人と無限に喋りまくれる関係を作りたいわ。ネタバレしないように書くのは難しいなぁ。しかし、どっちがどっちなんだろう…、いや、その問いそのものも意味をなさないんじゃないかとすら思えてくる。これはもう一回ゆっくり読みたい作品。自我とは?世界とは?

    0
    投稿日: 2021.02.08
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    いまいち。盛り上がりに欠けた。読んでいて眠くなり、居眠りしながら読んだ。 DWSをサスペンドして意図せず休みになったところで、何か起こると思ったけど、そうはならなかった。

    0
    投稿日: 2019.11.10
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    何だか訳が分からんうちに読み終わってしまった。一応、登場人物たちが交わす会話がおもしろかったのか。現実と夢は区別がつかないということかな。胡蝶の夢?二組の恋人たちには全くすれ違いはないんだね。男のほうが視点人物でいながら、漂う感情は彼女の方だ。こんなところでも効果をねらっていたのかな。

    5
    投稿日: 2019.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

     専門用語と難解な会話が多すぎて、半分どころか九割方理解できていないような気がするのですが、それでも嫌になることなく読み進めていける不思議。主人公はじめ、いかにも理系らしい、「めんどうくさい」考え方が、見ようによってはとても純粋で可愛らしいです。  このお話も、リアルと非リアルの境界が曖昧で、白昼夢や幻覚めいた世界に浸るのがまた楽しい。せめて半分理解出来たらな……もっともっと面白いんだろうけどなぁ……。

    0
    投稿日: 2019.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「プラネタリウムの外側」よりもさらに難解で、さっぱり分からないんだけれど、読んでいて心地よい。 認知システムのはなしは興味深い。でも、あんまり色々なことを分解していくと、立ち行かなくなる… 「ただの石も何かしらの情報を持っているのだから、石の声を聞くこともできるかもしれない」っていうのは、やっぱりロマンなのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2019.10.17
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    光が目に入るから林檎は赤いように視える。 空気の振動が鼓膜を揺らせば音に変わる。 認識したとき世界はそう成る。 情報でしかないこの世界はなんだろう。 だけど作り物だとしても、尊く感じる何気ないやりとりの数々。 美しいと思える日々。 世界は閉じていて、だけど掌からは何かがこぼれた。

    0
    投稿日: 2019.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    繋ぎ留められている、のか、 繋ぎ留めてくれている、のか。 大学の頃、「女の子と会話してると選択肢が見えて、その選択肢の中からどれを選べばこの子とのルートに乗れるのかが直感的に解るんだ。バックグラウンドで動いてるプログラムが俺には見える」と云っていたバイト先のM君。 エロゲのやりすぎで頭おかしくなったんだと思ってたけど、実は彼はもっと凄いことを云ってたのかもしれない。 …いやいや。ルートに乗るってなんやねん。 さてさて。 なんてロマンチックなんでしょうね、これは! 恋愛小説としても勿論、なんていうか論理的ロマンに溢れているというか… もちろん全体の構造と、それによって提示されるミステリ的な魅力も大きくあるのだけれど、 んーなんというか、そのへんはもう、思考の先にある必然で。 論理を突き詰めた先にあるものが、それがどれだけ馬鹿げて見えたとしても真実である、という言葉を思い出しました。 奇書、と呼ばれるものの多くが、論理的にありとあらゆる可能性を追求する迷宮のような構造をしているのに似ているようでいて、 その迷宮が、実は恐ろしく身近にあるものなのだと知らされてぞっとする。 けれど、そのぞっとする感覚には続きがあって。 日々の暮らしの中で、どうにか騙し騙し宥め賺している違和感―疎外感? ちょっと違う。乖離している、ズレている、という感覚。此処に居るのだけれど、此処に居ない感覚? 浮遊感、というのがいちばんしっくり来るかもしれない、そんな感覚、に、そのぞっとする感覚が繋がったとき、 自分が全く逆の意味でぞっとしていたのだと気付いてしまったり、して。 ……はふう。 とにもかくにも登場人物がまったく、なんていうか浪漫武器で、その会話と云ったらもう、読んでてにこにこしてしまいました。 きっと何度も読み返すんだろうなぁ、と久し振りに素直に思えたので☆5です(そういえば元々そんな基準だったような気がしてきた。) General-Purpose Humanの章とMiniature Gardenの章がいまのところお気に入り、ですが、きっと読み返すタイミングに依って変わるのでしょう。単行本から削られてる部分もあるとか云われるとそれも気になる…うーむ。 ちなみに現代のGoogle日本語入力はふいんき、で雰囲気に変換してくれます。便利さは罪か?

    0
    投稿日: 2019.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し時間が空いてしまったけれど、プラネタリウムの外側、の前日譚ということで、ドキワクしながらよみはじめました。 最後の数ページで、思わず一番最初に戻り、読み直しして、おぉ?ぉお!となりました。 また読もう。 そして、前作の時も思いましたが、物語の大学ととリアルな大学との差分を見つけつつ読むのも楽しい。北大って、学生だけじゃなくて、一般の方も普通にお散歩してるので、そんなところを楽しむのも良さそうだな、と。

    0
    投稿日: 2019.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「プラネタリウムの外側」の前日譚のような話らしい。 プラネタリウムの外側よりさらに抽象度が増していて、あまり乗り切れずに終わってしまった。

    0
    投稿日: 2019.01.29
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    「プラネタリウムの外側」に続いて読了。 認知とバイオコンピュータの織りなす切ないラブストーリー。 驚くべきは、この作品が書かれたのが20年以上前だということ。

    0
    投稿日: 2019.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    緻密で計算されていてしかも面白い。めちゃくちゃ面白かった。 22年?も経過しているとは思えないくらいの内容だけれど、逆に言えばそのくらい人工知能の研究は進みが遅いのかも。方向性が多様すぎてそれぞれが少しずつしか伸びていかないみたいな。 今日日のAIは統計学的なアプローチが多い印象だけれど、演算能力を高めただけだとたしかに限界はあるよなあ。 とにかく面白かった。読んで良かった。

    0
    投稿日: 2018.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    早瀬耕さんの作品は初読。 面白かったです。 最後まで読み終えたところで、冒頭に戻って内容を確認してしまいました。 読み始めたときは、交互に繰り返されるPRIMARY WORLDとDUAL WORLDの意味が理解出来ず、どうやら2つの世界があるらしい、くらいの認識でした。 話が進むうちに、PRIMARY WORLDの“ぼく”がDUAL WORLDをコンピュータ上に構築していることになっていると理解できたのですが、最後まで読み終えたところで、またよく分からなくなってしまいました。 まさに最終章の最後の言葉「- Möbius strip」です。 現実世界と思って読んでいたPRIMARY WORLDは本当に現実だったのか? この2つの世界は両方ともコンピュータの中の世界で実はもう一つ世界があるのか? など、色々と想像してしまいました。 (もっと読み込めば著者の意図が分かるのかしら?) 蛇足ですが… コンピュータ(プログラミング)の専門用語が多く、最初は分からない用語を読み飛ばしていたのですが、ちょっと面倒ですが途中から知らない用語の意味を調べて読みました。その方がより面白いですよ。

    1
    投稿日: 2018.10.08
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    崩壊する世界と自己組織化により構築される世界、互いの境目が次第に曖昧になって循環する様がとても綺麗。

    0
    投稿日: 2018.05.15
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    高校生の時に読んだ時より三割増ぐらいで理解できた。一つの世界が終焉に向かう虚ろな感覚が、多分、現実世界に住んでいるハズの自分をゾッとさせた。読んでいるうちに自身の存在に疑いを抱くまでがこの物語の真価。

    0
    投稿日: 2018.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プラネタリウムの外側の元になった話だけあって、もっとシンプルに書かれている。ある意味で分かりやすい話だった。

    0
    投稿日: 2018.04.20