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海の見える台所(3)
海の見える台所(3)
福丸やすこ/少年画報社
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総合評価

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    「1、2巻があまりにも良すぎて、自分の中で逆にハードルが上がりまくっており、もし3巻を読んでも微妙に感じるかもしれない…」とか「自分はのぞみさペアの今の関係性が大好きなので、もしも仮に2巻の新キャラの亮太と新しい矢印ができてしまったら、自分は受け入れられるだろうか…」とか勝手に不安がってたのだが、マジでなにもかもが杞憂だった。  めちゃくちゃ良かった。  1、2巻からずっとかわいかったけど、今回もみさきがかわいらしい。カラーページの食べ物も美しい。  ばあちゃん、旦那さんにも息子さんにも先立たれており「そういや回想によく出るマー坊(ばあちゃんの弟さん)はご存命?」と思っていたが、この巻の最初(試し読み部分)で明らかになる。なぜか全然出てないのにマー坊ファン。  スープの回、ばあちゃんと長坂さんの、ほぼ毎回喧嘩してるのに、いざとなると料理作ってあげる関係にジワジワ来ている。2人ともそれぞれしんどい過去がある(ばあちゃんは旦那と息子夫婦が亡くなっている、長坂さんはシングルで大変だった)というのもなんか…  描き下ろし漫画の「じゃあね」と言った後のふたりの表情(少しつまらなさそうな顔…からの本当にうれしそうな顔)が本当に美しい。  裏表紙は木で集合するふたり(巻末に描いてるやつ)。 【以下、ネタバレ】 〜 〜  スープの回、ケンちゃん(青年)から"花束"をもらった時は「あら〜!」って感じで喜んでたけど、その後いろいろあって、ラストでよっちゃん(幼稚園くらいの男の子)から"紙のお花"をもらった時にポロポロ泣いてしまう対比が美しい。福丸やすこさんは天才かもしれない  旅館の場面、「両親がいないから」というきっかけで集まった2人が、今では両親がいても楽しくはしゃいで、姉妹のようだった。美しすぎる。  焼きうどんの回、これまで「ばあちゃんの料理って最高!」って話が多かったので新鮮というか、ホッとした。  全然気づいてなかったけど、1巻の里芋を送ってきた「千葉のおじさん」って、マー坊のこと!?

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    投稿日: 2024.05.02