
総合評価
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powered by ブクログドイツの作家「アンドレアス・フェーア」の長篇ミステリ作品『弁護士アイゼンベルク(原題:Eisenberg)』を読みました。 「ハラルト・ギルバース」の『オーディンの末裔』に続き、ドイツ作家の作品です。 -----story------------- 凄腕の女性刑事弁護士「アイゼンベルク」は、ホームレスの少女から弁護を依頼される。 友人のホームレスの男が、女性の殺害容疑で逮捕された件だという。 驚いたことに、彼は「アイゼンベルク」の元恋人だった。 物理学教授の彼がなぜホームレスになり、殺人の被疑者に? 二転三転する事態と熾烈な裁判の果てに明らかになる、あまりに意外な真実。 一気読み必至の傑作エンターテインメント! 解説=「川出正樹」 ----------------------- 紅毛緑眼、デザイナー眼鏡がトレードマークの女性刑事弁護士「ラヘル・アイゼンベルク」を主人公としたシリーズの第一作です、、、 「ラヘル」は、20人の職員を抱えるアイゼンベルク&パートナーズ法律事務所を率いる刑事事件専門の敏腕弁護士… ミュンヘン市内の高級住宅地ニンフェンブルクに思春期真っ只中の娘「ザーラ」と暮しており、法律事務所の共同経営者で契約や会社法の専門家である夫「ザーシャ」とは、1年前に彼が事務所の司法修士生だった若い女性「パウラ・ホルベルク」と浮気したため別居中だが、仕事の利便上、やむ得ずパートナーシップを継続しており、法律事務所内の空気はぴりぴりしている。 そんな中、「ラヘル」はホームレスの少女「ニコレ・ベーム」から、殺人犯の容疑で逮捕されたホームレスの男「ハイコ・ゲルラッハ」の弁護を依頼される、、、 2015年(平成27年)4月、鋭利なナイフで両手を切り落され、その両手を頭部に釘で打ちつけられた女子大生「ヨハナ・メント」の遺体が発見され、「ハイコ」は、犯行時刻に犯行現場近くで目撃された証言と映像記録、被害者の遺体に付着していた毛髪等のDNA鑑定結果から、容疑者として逮捕されたのだった… そして、「ハイコ」は「ラヘル」の昔の恋人で、元物理学者だった。 その3ヵ月前の2015年(平成27年)1月の雪の舞う寒い夜、コソボからドイツに逃げて来た「レオノーラ・シュコドラ」と「ヴァレンティナ」の母娘がオーストリアとの国境を越えて南ドイツの山道を車で走行していた… そんな彼女の動向を追っていた二人の男、「パトリック・ランゲ」と「アルノルト・マルクヴァルト」は林道に潜み、目の前を通過した「レオノーラ」の車を追うべく車を発進させた、、、 「ハイコ」にとって致命的な証拠を揃えて堅固に築かれた検察側の主張を、「ラヘル」はいかにして切り崩すのか? そもそも、大学の物理教授だった「ハイコ」は、なぜ路上生活者となり、事件の被疑者となったのか? 「パトリック」と「アルノルト」に終われる「レオノーラ」と「ヴァレンティナ」の母娘の運命は? そして、それらはプロローグで触れられた「ラヘル」の絶体絶命の状況に、どう繋がっていくのか? 「パトリック」と「アルノルト」の悪事を暴き、「ラヘル」が「ハイコ」の無罪を勝ち取るまでの展開は、法廷での検察vs.弁護士というリーガルサスペンス要素が強かったのですが… その後、「ラヘル」の身に危険が迫り、別荘に監禁される展開は、エンターテインメント性が高いサスペンス要素が強くなり、どんどん作品の中に引き込まれていきましたね、、、 ここまでの展開で脇役的な存在だった「ラヘル」の依頼人で男爵の「フォン・メットゲニヒ=ホイエルスバッハ」が活躍する場面は意外でしたね… そして、エンディングで仄めかされる「ラヘル」の姉「ハナ」の死にまつわる「ラヘル」のトラウマの存在。 第二作も読んでみたくなる終わり方でしたね… 読んでみたいな。 以下は、主な登場人物です。 「ラヘル・アイゼンベルク」 刑事弁護士 「ザーシャ・アイゼンベルク」 ラヘルの夫。弁護士 「ザーラ・アイゼンベルク」 ラヘルとザーシャの娘 「パウラ・ホルベルク」 ザーシャの恋人 「カルステン・ディルブレック」 ラヘルとザーシャの同僚。弁護士 「ヤニーナ・エーベルト」 ラヘルとザーシャの同僚。弁護士 「ラウラ・シュトック」 ラヘルの部下 「ヨハナ・メント」 大学生 「ニコレ・ベーム」 ホームレスの少女 「ハイコ・ゲルラッハ」 ホームレス。元物理学教授 「ヘンリク・シュヴィント」 上級検事 「ザビーネ・ヴィットマン」 検察官 「エマヌエル・シュタング」 法医学研究所所長 「フォン・メットゲニヒ=ホイエルスバッハ」 男爵。ラヘルの依頼人 「ミロスラフ・オックスミヒェル」 クラッカー 「カスパー・ハイム」 ザーラの同級生 「レーザ・ハイム」 カスパーの父親。弁護士 「レオノーラ・シュコドラ」 コソボからドイツに来た女性 「ヴァレンティナ・シュコドラ」 レオノーラの娘 「アルビーナ・ツィンマーマン」 レオノーラの友人 「パトリック・ランゲ」 警察官。レオノーラを追う 「アルノルト・マルクヴァルト」 上級警部。レオノーラを追う 「ヴェルナー・オービンガー」 上級巡査 「カイ・フェルバーベック」 ラヘルの元依頼人
0投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログ読み応えありの、ドイツリーガルミステリ。 女子大生の猟奇的な死体が発見され、元大学教授のホームレス・ハイコが逮捕されます。 弁護士のラヘル・アイゼンベルクは、ハイコの友人のホームレスの少女から彼の弁護を依頼されますが、なんとハイコはラヘルの元彼で・・・。 息もつかせぬ、先の読めない展開で一気に引き込まれます。 中盤まで女子大生の猟奇殺人事件の件と、コソボから逃亡してきた母娘が大ピンチに陥っている様子が交互に展開されるのですが、これらの要素がどう繋がっていくのか・・・二転三転するプロットに続きが気になりすぎてページを繰る手が止まらん!という感じです。 いかにも“バリキャリ”なラヘルのキャラも良いですね(好き嫌い別れると思いますが・・)。彼女の私生活の場面もドイツ特有(?)の文化やライフスタイルが描かれていて、興味深かったです。 ドキドキハラハラの終盤を経て、ラストはホッと一息、と思いきや、エピローグではラヘルの“秘密(闇?)”を示唆したまま、“え?どういうこと?気になるんだけど!”という意味深な終わり方でした。 これは続編を読むしかないですね!
9投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
馴染みがないドイツの人名は難しいし、最初は主人公のラヘルがちょっと苦手かも…と思ったのだけど、面白かった。 現在の事件と過去の出来事がどう繋がっていくのか気になり、一気読み。 ラヘルには難しい年頃の娘や別居中の夫がいて、それぞれとの関係や日常部分も興味深く読んだ。 2作目も気になる!
1投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログ面白い! ドイツの推理小説と、日本では数が少ない作品ですが、複数の異なる国が地続きであるヨーロッパ特有の背景も物語に盛り込まれていて、それがこの作品の伏線にもなっています。 いやぁ、結末(の一歩前)は「そう来たか」と。複雑な事件を解決したのに、まだページが結構余っていたので「変だな?」とは思ったんですよね。 二作目も翻訳されている様なので、読んでみたいと思います。
0投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ腕利きの弁護士が鋭い洞察力と行動力を武器に窮地に陥った依頼人を救う。 弁護士アイゼンベルク、面白かったー。
0投稿日: 2019.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじ ラヘル・アイゼンベルクはやり手の刑事事件弁護士。事務所には20人ほどの弁護士をかかえ、浮気が原因で別居中の人権弁護士の夫と経営する。娘は高校生だが、ラヘルは見た目もきれいなままだ。 ホームレスの少女から、仲間が殺人の疑いで逮捕されたときく。それは元大学教授で、かつての恋人った。 コソボからドイツに娘と逃亡しようとしてたレオノーラは、偽警官二人組につかまる。 ドイツミステリーだけど、アメリカミステリーっぽいということで、人気があるらしい。あんまりそんな感じはしなくて、いろいろ理屈をこねながら裁判が進んで行く様子はドイツらしいなーと思った。素人捜査官たちの弁護士事務所メンバーが違法捜査をいろいろするのはちょっと古いんじゃないだろうか。ドイツではまだありなのかな。何にしろ、かつて弁護を引き受けた、訳ありの人たちの力を借りすぎだと思う。
0投稿日: 2019.06.13
powered by ブクログ凄腕の女性弁護士にホームレス少女からの弁護依頼。殺人の被疑者は元恋人の物理学者。コソボから逃げてきた母子から、一族の復讐のため夫の居場所を聞き出そうとする刑事と異母弟。問い合わせてきたミュンヘンの女子学生。 如何にして、何故敏腕になったかが垣間見える、がっつりミステリー。
0投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやー、面白かった。 法廷モノは中身の濃いやりとりがポイントなのだけど、この作品はむしろ外での探偵活動が多くて、それがまたハラハラさせられるんだなあ。 ちょっと平凡な箇所もあるのだけど、次々と見せ場があったり、展開スピードの速さは賞賛すべきもの。 第二弾に不安と希望を抱かせるラストも良かったよ。
0投稿日: 2018.11.13
powered by ブクログ敏腕女性弁護士を主人公にした法廷ミステリーです。 二転三転するスピーディーな展開で、飽きさせることなく終盤までいっちゃいます。 面白い小説の条件のひとつに、登場人物一人ひとりが、しっかりと描かれているということがあると思います。その点この小説は、たくさんの人が登場するにもかかわらず、それぞれの個性がはっきりしています。また、舞台となっているドイツの国の情勢や、人々の暮らしぶりなどもさりげなく描かれていて、物語に厚みが生まれています。 ドイツ文学といえば、ゲーテやヘッセ、カフカなどが思い浮かびますが、ミステリーも良いですネ。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ先日読んだ『償いは、今』とストーリーでカブっているが、本作品の方が骨太。テレビドラマの原作という印象は同じだが、作者は長年テレビドラマの脚本を手掛けてきただけあって、映像的で疾走感のある仕上がりとなっている。 主人公が囚われの身で絶体絶命のシーンから始まり、視点が変わり時間も前後して複数の事件が並行していくというストーリー。一体どのように交錯するのかの興味で引っ張り、弁護士の人生と法廷劇をうまく絡めている。 二転三転の展開と衝撃的な結末もあって面白いが、もうひとつ物語にコクがない。終盤は強引にバタバタしすぎであまり好きじゃない。でもってこのヒロインも好きになれなかった。意味深なラストだったけど、続編は読まないわ、多分。
0投稿日: 2018.07.15
powered by ブクログいやーよかった。 脇役が生きてるミステリは出来がいいです。 主人公の夫(別居中)はユダヤ教徒、主人公のデート相手はイスラム教徒だったりと、この辺はドイツ的なんでしょうか。
2投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログアイゼンベルグのキャラがいい。人を使い慣れたバリキャリ弁護士。テンポもよくスピーディー。小気味よく読めた。日常描写も好み。
1投稿日: 2018.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またひとつ面白いシリーズの登場。テンポよく進み、スピード感を感じられる展開、次から次へと起こる出来事。飽きさせないストーリーで面白い。主人公はじめ登場人物たちが魅力的なのもいい。弁護士としての、母親としての顔があってそのどちらもがこの先が楽しみになるしテキパキとした動きもいい。事件の緊迫した場面と娘と過ごす場面のメリハリも効いている。次作へつながりそうなラストも興味深い。早く続きが読みたい。
2投稿日: 2018.05.31
powered by ブクログ凄腕の女性弁護士アイゼンベルクは、ホームレスの少女から弁護を依頼される。彼女の友人のホームレスの男が若い女性を殺害し、死体を損壊した容疑で逮捕されたのだ。しかもその男がアイゼンベルクの元恋人だったと判明する。高名な物理学教授の彼がなぜホームレスになり、殺人の被疑者に? 二転三転する事件と、法廷での熾烈な論述戦の果てに明らかになる、あまりに意外な犯人。ミステリドラマの脚本家としても名高いドイツ推理作家協会賞受賞作家が贈る傑作ミステリ! リーガル・サスペンスを期待していたのだが、全然違う展開になってしまった。ご都合主義もいいところ。
0投稿日: 2018.05.06
