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長いお別れ
長いお別れ
中島京子/文藝春秋
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総合評価

147件)
3.8
27
68
33
6
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    認知症の父と妻、3人の娘達の10年の話。 読もうかどうしようか、だいぶ悩んだ。介護の話だけに、すごく心が重くなるのではないか。自分自身が少し弱っている時には、ダメージが大きくなりそうで、、、 読んでみての、ざっくりとした気持ちとしては、思ったほど、辛く苦しくはなく、淡々と進んでいく感じ。 介護をしているお母さん(妻)が、少しずつコミュニケーションが成り立たなくなっていくことに、そこまで悲壮感がなく、愚痴は言いながらも、受け入れていく人だから、読んでいて救われた。 だけど、自分の親の介護が、そろそろ近づいてきた年齢にもなり、うちは、母親が随分前に亡くなったいるので、一番近くにいて独り者の私が、必然的に介護の中心人物になるのだろうな、兄弟も男ばかりだし、と思うと、 遠くから、認知症って悲しいな、とか、自宅で老老介護を頑張る妻は偉いな、とか悲しんだり感動して読めるものでは無かった。 アメリカでは、認知症のことを『長い別れ』と呼ぶのだそうだ。少しずつコミュニケーションが成り立たなくなり、体も弱っていく、まさに長いお別れ。 そうやって、いつか来る、決定的なお別れまでの間に、ゆっくりとこれまでのこと、最後をどう迎えるのか考える時間があると言うことではあるのかな。だけど、現実は毎日毎日が大変で状況に合わせて、決めなくてはいけないことを決め、何とか乗り切ることに精一杯になるのだろうな。 私の母は脳の病気で、発作を起こして病院に運ばれてから、ずっと意識はなく、そして1ヵ月ほどで亡くなってしまったから、伝えたいことを伝える時間もなく、聞きたいことを聞く時間もなかった。あっという間のお別れだった。だから、父の時は、急なお別れは嫌だな、せめて本人の気持ちを聞いて起きたいけど、、、それでもやはり、認知症は、本人にとっても家族にとっても辛いな。 長々書いてきたけど、結局、そんな感想(苦笑) やはりテーマが今の自分にとって、身近過ぎた。

    2
    投稿日: 2019.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画は未見。でも見ればよかったなぁ。 認知症。少しずつ遠くに行ってしまう。「長いお別れ」は、認知症のことだった。 自分を忘れていく相手のずっとそばにいるのって苦しい。 好きとか、嫌いとか、家族だから、とか、そんなきれいごとだけではきっとやっていけない。 でも、この作品の家族はみんな昇平を見捨てない。見捨てない、というか、これまで通りに接しようとする。バカにしたりしない。 昇平や曜子の姿に自分の親を重ねた人も多いはず。自分は、どうやって受け入れようか。

    1
    投稿日: 2019.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    認知症を患う東昇平とその妻と3人の娘。 当人たちは昇平に振り回され、特に妻の曜子は、付きっきりに近い生活を送っている。それでも、東家の生活はどこかコミカルで、ほんわかとしている。

    1
    投稿日: 2019.10.12
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    認知症になった父親と家族の物語。三人の娘は家を出てそれぞれの暮らしを築いていますが、父親の認知症という現実は容赦なく襲いかかり、ケアマネジャーやヘルパーの助けも借りながら、母親とともに奮闘を続けます。 いつ終わるとも知れない戦いの日々。ゴールが見えないおそろしさもさることながら、状態が目まぐるしく変わるなか、いったい何がゴールなのだろうか?と読みながら自問します。 それなのに、この物語は明るいのです。 自宅での介護がどんなに大変かを嫌でも実感させられ、いくら検査しても発熱の原因がわからず、最期は自分らしくあることができるかどうかです、と突き放すように告げられる、そんな状況にもかかわらず、物語のトーンはまったく暗くなりません。むしろ結末が近づくにつれ色々な騒動が収束に向かい、平穏な日々が戻ってくる、そんな印象さえ受けるのです。 家族とは固定されたものではなく、さまざまに姿形を変えられる有機体で、そのダイナミズムこそがこの物語の主題であるのかもしれません。 父親の死を乗り越えた家族たちの未来は明るい。読み終えてそう感じました。

    3
    投稿日: 2019.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    遠くない将来、自身にもふりかかりそうな認知症の介護。どんどんと遠くなっていくイメージがつかめた、という意味では読んでよかった。 本文の中で、ちょこっと登場する人物たち、たとえば冒頭の幼い姉妹、元恋人、孫の恋人とライバル、娘の同級生、などの人物たちが、物語の先で深く関わってくるのかと思いきや、全く出てこないので、そのあたりが拍子抜けで、そうであればそのサブキャラたちをあんなに細かく描写しなくていいのに。と思った。

    0
    投稿日: 2019.09.16
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    最近近しい人が物忘れ外来に通い始めて、急に現実味が増してきた。 間違いなくこれは現実だし、いずれ私自身が直面するだろうと考えると、心がざわざわしっぱなしだった。 また少し時間が経ったら、読み直そう。

    2
    投稿日: 2019.09.02
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    中学の校長、その後地元図書館の館長を務めた厳格な父。その父親が、ある日、同窓会の恒例の場所に行き着くことができず帰宅してきたことから認知症であることが発覚する。それから徐々に認知症が進み、10年後の亡くなるまでの介護生活が綴られる。一人で父の介護を行う母親。近くに住む独身の三女。夫の実家にて二世帯住宅の近隣県で一男と妊娠中の次女。夫の赴任先であるアメリカでニ男をもつ長女。こうした三人の娘の家庭事情のなかで、ゆっくりと、しかし確実に進む父親の介護と向き合う姿が綴られる。厳しく辛い介護生活のはずが、何故か穏やかなストーリーとなっているのが印象的。

    2
    投稿日: 2019.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    認知症になった東昇平の言動は、突拍子もなくて、可愛らしいとさえ感じましたが、家族はへとへとに疲れていて、そういう呑気なことは、自分が認知症の大変さを理解できていないから言えることだと思いました。 ひどく疲れていながらも、昇平を叱りつけることなく、尊厳を守りながら介護するのはなかなかできることではないのだろうと思います。 自分も遠くない将来、認知症と向き合わなければならない事態になる可能性も十分にあります。他人事ではありません。 もし自分の親が認知症になったら、この物語のように親への愛情を失わず、受けられる外部のサービスも上手く活用して、親も自分も出来るだけ負担の少ない介護生活を送ることが出来ればと思いました。

    2
    投稿日: 2019.08.19
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    介護や認知症なんて、自分とは無関係の世界だ、とどこかで思っていた。いや、考えすらしたことがなかった。 この作品がこれまでねじれの位置にあった世界と私を結びつけてくれた。自分のことを一番に想ってくれていたはずの親が、記憶を失っていったら。意のままに動けなくなってしまったら。 登場する娘たちの視点から、父を煩わしくも愛おしく、母を心配し、だけど自分の生活も営みたい、同じような気持ちになりながら読み進めた。

    2
    投稿日: 2019.08.08
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    タイトルにもあるように、きっと最後は「お別れ」がくるのだろうと思いながら読んでいくのが切ない。はじめのほうは笑ったり怒ったりの日常が書かれていて、物語が進むにつれて、徐々にその日常がたたまれていくような感じがしました。静かな気持ちで読み終えました。

    2
    投稿日: 2019.07.28
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    映画化されたという記事で覚えていて、古本セールで見つけて手に取った。 小説なので介護の苦労は、そこそこ描かれている程度。それよりも、認知症と診断された東昇平本人と家族の心の通い合い、周りの家族同士の絆がメインに描かれる。

    4
    投稿日: 2019.07.15
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    映画の原作ということで読みました。映画は映画、小説は小説。 視点が、「若い人」だと思いました。そこが、当たり前だけど、「作りごと」になっているいる原因なんでしょうね。受けると思いますが、ちょっとあざといかな。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/201906260000/

    2
    投稿日: 2019.07.13
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    認知症状の初期段階から重度に至る過程が現実的によく描かれていると感じました。アルツハイマーからレビー症状を疑ったりリアルです。生きる術を忘れていく不安からの介護抵抗の様子など身につまされる思いがしました。認知症のひとりの老人の孤独と介護する側の家族の諸事情と現実が絡み合う状況が他人事とは思えなく身近な問題と捉えました。 認知症が始まった主人公がわけのわからない言葉を孫との会話で発する場面では孫がおじいちゃんの直近の状況、状態をその場の様子から理解しようとするがそれは介護の基本でありよい場面でした。なにげなく作者は認知症の方の接し方を優しく示しているようてした。 また、妻である曜子が何もかも忘れてしまう夫に対して夫は夫で何者でもない ええ、夫は私のことを忘れてしまいましたとも。で、それが何か? という心の叫びを発するところりっぱでした。 主人公と取り巻く家族の身になって(なれないけど)考えることをすこしでも出来ればなあと思います。

    2
    投稿日: 2019.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読なんだけどこっちで。本当に良い話だと思う。最初の姉妹のエピソードからやっぱり泣けた。端々で笑わされ、理由は分からないけど最後はおいおい泣けた。本当に巧いし良い話。 そして解説も素晴らしい。お父さんを「ライ麦畑のキャッチャー」と表現するなんて何て素敵、と思う。 映画は姉妹のキャストにありがとうと言いたい。期待はしすぎず見てみようと思う。山崎努も良いのだろうな。

    1
    投稿日: 2019.06.20
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    認知症を患う父親の介護に関わる家族の葛藤をコミカルに描かれている。認知症になるという可能性が高まっていてみんな他人事ではなくなっている昨今、笑いながらも我が身に置き換えて読わんでしまった。家族構成や経済的環境、色々なことを考えると全く同じ立場の人はいない。QOLも十人十色。近い将来に両親の介護も覚悟しないといけないかもと色々考えながら読了。

    2
    投稿日: 2019.06.20
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    認知症における老々介護を つとめて明るく書いているので 興味があるけど、重たすぎるのは読みたくない! という私にはちょうどよかった。

    2
    投稿日: 2019.06.19
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    淡々と、されど冷めているわけでなく、ユーモアも織り交ぜながら、認知症の進行してゆく様子とその周囲の人々を描くのは、とっても難しいことと思う。 認知症は誰にでも、どこの家庭にでも起こりうること。全員に、それとは別の日常があること。そして最期は必ずしも感動的でないこと。全てが現実的。 …でも、『お嬢さんが、がんばるしかありません。』 この台詞は現実的かもしれないけど私はさすがに言わないな。

    3
    投稿日: 2019.06.16
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    泣き笑いの一気読みでした。認知症の父とそれを支える妻、子(三姉妹)の物語。いろんな感情の波状攻撃で、文体はユーモラスで穏やかなのに、読んでる私は笑って泣いて、息つく暇がない。読中は気づかなかったけれど、少し不思議な作品でした。 この作品に描かれてるのは、フィクションでもなんでもなく、超高齢化社会を迎える、私を含めた現役世代の遠くない未来に当たり前のように起こることなんだと思うと、ゾッとします。。

    2
    投稿日: 2019.06.12
  • 意味深で、切なくも、素敵なタイトル

     認知症を題材にした小説の先駆けは、恍惚の人でしょうか。これにより、我々は認知症をまさに認知したように思います。様々なノンフィクション等もありますが、この小説はそれらを継承しつつも、ユーモアに溢れ、どこか温かい感じがするものでありました。  ある雑誌で作者の対談を読んだことがありますが、お父さんが10年間アルツハイマーだったそうで,エピソードはかなりそのまま書かれているけれど、家族がそのままモデルとなっているわけではないとのことでした。  子供達は成長すれば、当然それぞれの自分達の生活があります。でも、捨て置けないのが家族なのですね。とは言え、そのような関係というのは、一朝一夕で出来上がったモノではないはずです。結局、どのようにその人が生きてきたかにかかっているのかもしれません。  興味深い記述もありました。とくに私が目をひいたのは、認知症になった方々が、「やだ!」と何でも拒否するのは何故かということでした。曰く、自分の意志で何かをすることが出来なくなってくると、拒否こそがはっきりとした自己表現なのかもしれない、と言うことです。歳をとると、また童に戻っていくと言いますが、何でも拒否するのは、思春期の子供と同じなのかもしれませんね。  私も米寿の母を抱える身です。まだ大丈夫なようですが、私自身も還暦となりましたから、とても人ごととは思えません。しかし、長い時間をかけて、別れを告げているんだと考えれば、ちょっと感じ方が変わるかもしれません。  この小説は映画化もされるようですね。小説の冒頭、あのメリーゴーランドのシーンは絵になるだろうな。おそらく映像化されているでしょうね。映画を見た後は、ヤフーのレビューに書きたいと思います。  追記として、解説を書かれている河本三郎氏の一文も、なかなか含蓄がありましたよ。

    1
    投稿日: 2019.06.10
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    読みやすくて素直な小説だ。展開も凝ったものはない。それなのにとっても感動する。読み終わった時、気持ちが落ち着いて「あ~そうなんだ」と言いたくなる。

    2
    投稿日: 2019.06.03
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    認知症になった元校長のお父さんと、お父さんを愛情たっぷりに支えて一緒に暮らすお母さん、家を出て別の生活をしているけどそれぞれに父と母を大切にしている3人の娘たち、そしてその家族の話。 認知症の怖さ、忘れてしまう側の心細さとか淋しさや、忘れられる側の不安とか一緒に生活する苦労もすごく感じたけど、それ以上に家族が支えあったり思い合う気持ちの温かさが伝わってくる本だった。 親孝行したくなった。

    2
    投稿日: 2019.06.01
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    小説だから、出来事はリアルでも描写は柔らかく、時にユーモラス。それが読みやすく、登場人物と自分のことを考える余裕も誘う。 今の時点で登場人物の誰に思い入れるかと言えば、やはり3人の娘たち。それぞれに自分の家庭や生活を回していく責任がある、でも父親への愛情もあって、母の代わりにはなれずとも、助けになりたいと行動する・・・はたして私もそうできるだろうか。親の介護をする自分がなかなか想像できなくて、つめたい娘かもと自分で思ってしまう。 冒頭の遊園地のシーンは他につながらず唐突のようでいて、その後の全体のトーンを決定づけているように感じる。夜のメリーゴーランドが帯びる、静かなきらめきや哀愁。周りに人がいない遠さ。それらは、語られない昇平の気持ちかもしれないな、と思う。

    1
    投稿日: 2019.06.01
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    亡くなった母と重ねて、読んでいました。 うちの母の場合は脳梗塞からの認知症で 段々壊れていくのを見ているのは辛かったですが、手を力強く握り返してきたり 目で合図したり 言葉にならない言葉に頷いていると、肩をすくめて笑ったり 全てわからない訳では無いのかもって時々思っていました。 だから、娘が愚痴を言う電話に答えている所は涙が出ました。 言葉は通じなくても心が繋がっているって事なんだなぁと 介護は大変です。 一人でなんてとても無理です。 福祉施設を利用して周りの人と助け合いながら乗り越えなくては、身体が持ちません。 物語の中のお母さんが、お父さんが亡くなった後の人生が心穏やかに楽しく過ごせますように。 お疲れ様でした。

    2
    投稿日: 2019.05.21
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    認知症の父親とその妻、娘、孫の10年。 他人事じゃないなと思う。 自分の両親も60に近付き歳を取ったなと感じることも多くて、先を考えてしまうこともある。 もし、病気や認知症で介護が必要になったときどちらかに老老介護はさせたくないし、きょうだいは他県で家族をもっているから1番近いのは私だなとか、でもそのときはきょうだいで協力していかなくてはならないな、そのためには疎遠にはなりたくない、、とか色々。 この物語の家族はみんなが父親を思い、大変ながらも寄り添っている、本人を尊重していて、時にはほっこりな場面もあったり物語としても楽しめた。

    3
    投稿日: 2019.04.17
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    なんか自分の未来を見せられたようで、せつなかった。でも、1章と最終章に救われて、中島京子さん好きになりました。

    2
    投稿日: 2019.03.20
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    この書籍のタイトルが指すところ、すなわち、なぜ長いお別れ、というタイトルなのかがわかって少しいい気持ちになった。 が、全体としてはまあ、おそらく、介護をしている人には少し刺さるかなといったところ。

    1
    投稿日: 2019.03.08
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    母親と三姉妹の娘達の2サイドの考えが最後まで交差していく感じが良かった。また、認知症が徐々に悪化しているということが自然な流れになっていて、読後に最初と比べてあまりの変化に、おお!ってなった。

    1
    投稿日: 2019.02.18
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    実にリアルに介護の現場が表現されています。 家族が最後に突きつけらる問題、人工呼吸器をつけるか、胃ろうをするか、延命措置をどこまでつけるか、親を看取った時の事を思い出した。 親が病気になって最後を看取る時の参考になる本です。

    3
    投稿日: 2019.02.07
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    認知症になった夫と、老々介護の妻。 それぞれに事情を抱える3人の娘たち   重いテーマながら、明るく暖かなタッチで描かれる日常 認知症は誰しも「無関係」とは言い切れない。 考えさせられる1冊です

    1
    投稿日: 2019.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    認知症がゆっくり進行していく主人公とその家族。経験に裏打ちされていると思われる介護の描写がリアルで重い内容なのに、どこかユーモラスで、ラストを校長と孫の会話に持ってくるなど構成も洗練されているなあと感じた。 著者が自らを投影していると思われる三女が父と語るシーンが印象的。

    1
    投稿日: 2018.12.19
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    読了⭐︎3 「長いお別れ」中島京子著 仕事からあるある多いので介護の部分は置いておいて 家族の描写は中々いい感じですが、もう少し掘り下げてもいいのかなぁと… 家族みんなの関わりを浅く描写するから、テーマが重くても軽くいい感じになるように思いました。 お父さんの気持ちを書かないのがいいので、周りの考え、捉え方が違うのがそういうもんだなぁと思う。 家族を介護を通すと深くなる #ブクログ

    1
    投稿日: 2018.12.09
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    ほのぼのとしていながらも切ない物語。 人はどう生きるかは自分で決められても、どう死を迎えるかは自分では選ぶことはできない。 自分の父や母が、夫が、自分自身がどう死を迎えるのか。 長いお別れを迎えることになったとき、私も「ええ、忘れてしまいましたとも、それが何か?」と言い切ることが出来るだろうか。

    1
    投稿日: 2018.11.18
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    認知症の夫とその妻、娘たちと孫の話し。 もっと認知症の描写がリアルなら私はきっと読めなかったと思う。 それでも伝わるしんどい状況になんとも言えない温かい勘違いのような受け答え。 曜子がいっぱいいっぱいになって、叫ぶとか泣くじゃなく「ギュー」って、すごくわかる。 読んで良かった。

    4
    投稿日: 2018.10.08
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    痴呆症が進んでいく過程や、介護の大変さ(きっともっとずっと現実はたいへんだろうけど)を感じさせられつつも、ユーモアもあり読みやすい。 登場人物たちに日常生活のいろいろなことがある中で、父の痴呆症も進んでいく。自分の日常をどのぐらい犠牲にして介護に向き合うべきか、どのぐらいを金銭で解決するのが正当なのか、自分にも迫っているとはわかりつつ、いま致命的な問題がないからと後回しにしている「親の介護」について考えさせられた。

    2
    投稿日: 2018.09.03
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    痴呆症になった元校長の夫を支える妻と、娘たちと、その家族の、看取るまでの10年の話。段々と痴呆が進んでいく様子、戸惑い振り回されながらも介護する家族たちが、リアルに、でも笑いも忘れずに描かれていて、家族の温かさが溢れた話だった。親はまだ元気だが、そう遠くない将来に自分に起こりうることとして、色々と考えさせられた。

    3
    投稿日: 2018.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    つらい症状の進行と、そこに織り込まれるさまざまなエピソードが「生きてゆく」とは、単一の出来事でなくて、さまざな人の人生とからまりあって、助け合って、想い合っていくことなのだと思った。 悲しいけど、あたたかい気持ちになれる読書時間。 これから老いに向かっていくなかで、 これを読めたということを 大切にしたいと思えた、よい読書時間だった。

    1
    投稿日: 2018.06.07
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    認知症になった夫(あるいは娘視点からの父)の介護の日常と悪化していく認知症への対応に苦しむ家族の姿が描かれた作品(いやマジで)。 これ、読んでて心が苦しくなるだけじゃないんですかね… 長いお別れ(ロング・グッドバイ)なんて介護疲れするだけで美談になんてならないですよー。

    1
    投稿日: 2018.05.26
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    認知症になった家族の話。もし親が、もし夫がそうなったら、と、人ごとでない気持ちになった。自分の親にも読んでほしいと思った。

    1
    投稿日: 2018.05.19
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    認知症の父をもつ家族のお話。リアリティでユーモア溢れるライトな書きっぷりがとても読みやすく、くすっと笑ってしまう。共感できるところばかりで、わざとらしい名台詞もなく、心にすっと届く言葉や日常が、「幸せ」や「愛情」をゆるーく考えさせてくれた。素敵な1冊。

    1
    投稿日: 2018.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    認知症を患った父と、自宅で介護を行う母とそれぞれに暮らす3人の娘、孫たちとのやりとりがコミカルに進行する前半。それでも少しづつ状態が悪化していく後半に、妻(母)が自分の名前を忘れても、二人で育てた娘たちを忘れても、帰る場所(家)を忘れてもそれが何だというのだ、というくだりが印象的。それでも自分たちは理解しあえてる、言葉を忘れても嫌なことをはきっぱり否定する意思表示が生きてる証。と懸命に介護する姿勢は実際に直面しないとわからない気持ちが沢山あるのだと思う。ある日訪れる日まできっと何もわからない。

    1
    投稿日: 2018.05.06
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    認知症が少しづつ進む父親 その父親が引き起こす数々のアクシデントを、妻と3人の娘の視点から描かれる。 認知症の父親が何を思っていたかは、描かれない。 認知症は、外部への表現が壊れているため、その人の中で何を考え、思っているかをうかがい知ることが難しい。 そのむず痒く、困惑するところは、認知症の方を介護している家族がいつも抱えているジレンマなのだろう。 この本では、妻が「この人が何かを忘れてしまったからと言ってこの人以外の何者かに変わってしまったわけではない」と言い、認知症の夫に寄り添う。 そんな風に思える夫婦になっているだろうか?相手に心をどれだけ向けてきただろうか?改めて、目の前の相手に心を向けた言動をしようと思う。

    4
    投稿日: 2018.05.03
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    アメリカでは、認知症のことを「長いお別れ」というらしい。 そう語ることによって、病気というイメージから「詩的」イメージへと昇華する。いかにもアメリカらしい言い方か。 本作も、妻や娘の目を通して、認知症の夫(父親)の行状が語られているが、決して暗くならず、ユーモアさえ感じられる。 妻の介護は自らも網膜剥離に罹るなど困難の極みだし、三人の娘たちもそれぞれ事情を抱えて余裕などなく、深刻で大変な状況であるが、悲惨な状況には描かれておらず、読後感も悪くない。 長寿高齢社会の現代にあって、認知症は、本人家族あるいは近親者など、誰でもが避けては通れない問題かもしれない。 しかし、せめてこの小説世界ぐらいの気持ちの持ち様で、対処したいと思うが。

    14
    投稿日: 2018.05.03
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    認知症で徐々に自分(としての生活能力、思考能力)を失っていく父を取り巻く家族の物語。 介護の現実を突きつけられて静かにぞっとしたり、、、 ただ、夫や父を強く強く想うあまりの家族の姿にユーモアが含まれていて、その軽やかさが救いを感じさせてくれる。それこそがこの作品の魅力だと想う。 「私、とにかく1日も早く網膜をくっつけて家に帰る。 とにかく、一日も無駄にせずに、うつぶせを頑張り抜くわ。この目にガスがある限り、うつぶせて、うつぶせて、うつぶせぬくわよ。」 「この人が何かを忘れてしまったからと言って、この人以外の何者かに変わってしまったわけではない。ええ、夫は私のことを忘れてしまいましたとも。それが何か?」 将来、私もそんな気持ちで親や夫を守る強さを持つぞと思えた。

    1
    投稿日: 2018.04.24
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    認知症が背景にある小説で暗くなりがちなテーマなのに、導入章ともなる『全地球測位システム』の章が明るく巧みに誘ってもらった。老々介護家族の見本のような中で妻の曜子が陽気。それぞれ3人の娘が居る。長女〈茉莉〉は米西海岸に住む。次女〈菜奈〉は近くに住んでいるが妊娠中。末っ子の芙美〉は独身。3人の孫も登場する。それぞれが「うるせぇな」とぶつぶつ言いつつも父の東昇平を愛していることが分かる。 家族って何だろうと自問してしまう。 遠住みの90歳母を想いながら介護真っ最中の私。幸いにまだ母は『長いお別れ』と呼ばれる認知症ではないが迫っている。 昇平を囲む家族が自分がやれる範囲で係わっているのを参考にできる。 最終章『QOL』でアメリカの学校に通う孫・崇が不登校になり、校長先生と話す会話で閉じられる。 構成が良いと思う。実は昇平も校長だった。 人の死は皆が生きていく場所場所でつながっていけると信じさせてもらえた。

    14
    投稿日: 2018.04.21
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    認知症になった元中学校長の夫と、寄り添う妻。家を出て暮らしそれぞれに父母と関わる3人の娘。 認知症を暗くならずに描く、とあって確かにそういうタッチで描かれているのだけれど、私には認知症はどう書いたって悲惨な状況だ。 ユーモラスに描かれているけど、作ったばかりの入れ歯をすぐに壊されたり失くしたりされたらとか、紙パンツの中のうんこを取り出して自分のベッドに並べられていたらとか、夜中に3回も洗濯機を回す羽目になったらとか、こういうのが物語の中の話でなく我が身に起こったらと思うと、亡くなった父の病気も思い出し、とても気楽に苦笑いしながら読めないな。 私のような歳になると、誕生日には「これまで何年生きてきた」ではなく「これから後どれくらい生きるだろう」ということを思わされ、こういう本を読むと、自分はどのような死に方をするのだろうと恐ろしくなる。 終章、QOLの観点から人工呼吸器や胃瘻の話も出てくるが、父の時に問われたことを思い出し、自分や自分の身内がそういう状況になった時、どのようになるのか、するのかと思いが巡る。 物語の中では、体中にチューブをつけて意識なく生き続けたいと、夫は、父は望まないだろうと家族は結論付けるけど、自分もそうした生き様と家族を得れただろうか。 妻は、この人が何かを忘れてしまったからと言ってこの人以外の何者かに変わってしまったわけではないと喝破するが、確かに、言葉も記憶も知性の大部分も失われたとしても、長い結婚生活の中で二人の間に常に、確かに存在した何かをもって、夫婦のコミュニケーションは保てるものだと、それは本当にそう思いたい。

    7
    投稿日: 2018.03.21
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    認知症のお父さんと、その妻、3人の娘を中心とした話でした。わたしの父親も認知症患者なので、わかるわかる、とうなづいたり、時にとても切ない気持ちで読む進めました。 ただ、ところどころにユーモアや愛情が散りばめられており、あまり悲惨な読後感ではなかったです。 父親とも、こんな風に接したい、わたしもユーモアと愛を大事にしたい、そんな風に思えた一冊でした。

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    投稿日: 2018.03.15
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    【映画化決定! 中央公論文芸賞、日本医療小説大賞のW受賞作】認知症を患う東昇平。遊園地で迷子になり、入れ歯は次々消える。ときにユーモラスな事態を起こしながら、病気は少しずつ進んでいく。

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    投稿日: 2018.03.01