
総合評価
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powered by ブクログSF作家たちがノベルゲームに感じている可能性というか、テキストに感じている可能性をまざまざと見せつけられたような感じだ。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
桜坂 洋「リスポーン」 牛丼屋でバイト中に殺されて生き返る話。 ホリー・ブラック「1アップ」 オンライン中のゲームでしか対峙したことのない仲間が義母によって殺されたのを土葬を掘り起こして助ける話。さわやか ミッキー・ニールソン「リコイル!」 ゲーム会社で夜に勤務していると強盗団に襲われて……が実はシミュレーションテストで最後は「平和維持部隊へようこそ」 ヒュー・ハウイー「キャラクター選択」 夫が会社に行っている間にこっそりゲームをしていた子持ちの主婦。武器と水筒を交換して夫に呆れられるプレイをしているが…… 国防総省の作成したゲームでスカウトのために人材を発掘していたというオチ。敵を倒すのではなく植物を育てる彼女が選ばれるというのが良かった。 アンディ・ウィアー「ツウォリア」 なんでこんな古の2ちゃんねるみたいな翻訳にしたの??「漏れ」とか「なう」とか寒すぎる。せっかくのウィアー作品なのに。
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログゲーム×SFという、好きな物同士の掛け合わせで面白くないわけがなかった。 アンディ・ウィアー目当てで買ったものの、他の作家さんの短編も面白いものがたくさんあって大満足。 「1アップ」「リコイル!」「アンダのゲーム」「キャラクター選択」が特に良かった。 MMOを長く遊んでいるし、FPSやテキストアドベンチャーもある程度通ってきているから想像がつきやすく楽しめた。この本を手に取っている時点でゲームが好きな人が多いとは思うけれど、ゲームに馴染みが無さすぎるとあんまり楽しめないような気はする。 ゲームだしSFだしで、絶対に現実ではないんだけど、でもそこで繰り広げられる人間同士の会話や感情はフィクションではないような感覚があって、温度のない冷たい物語はひとつも無かった。 ゲームは結局のところあくまでも開発者の意図した範囲での自由しか得られないけれど、SFと掛け合わせることでその檻を踏み越えて現実がゆらぐような物語がいくつかあって楽しい。 私のままならないこの日常にも具現の杖が落ちてきたりしないかな。
7投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログスタートボタンを押してください/D・Hウィルソン&J・J・アダムズ編 ゲームをテーマにしたSF短編アンソロジー。 読了後、しばらく立ち上げていなかったプレイステーションを起動させたくなった。 個人的には桜坂洋「リスポーン」とデヴィッド・バー・カートリー「救助よろ」が特に良かった。
0投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ<翻訳文学試食会>で取り上げられたので。 ゲームをテーマにしたSF短編集。 序文ではゲームが現代社会に必要という意味を説きます。 「本来人間の生き方は、現代社会のように渋滞に巻き込まれ一日中働きスーパーで食料を買ってなんてものではない。私達は狩猟民族なのだ!探して狩って次々起こる難局を克服するのだ!この科学の発達した現代社会、科学によるビデオゲームが解決の糸口なのだ。ゲームに受動的に参加するのはなく、自らが世界を作るのだ」 私はまったくゲームはしません。ちょっとしたパズルゲーム(テトリス系)でもかなり嵌ってしまって抜け出すのに大変なので、いわゆるゲームはやりません。 小説としては…、うーーーん、ごめんなさい、全体的にあまり面白くない…。ゲームをやらない私でも「ゲームってこんな感じだろうな」と思う範囲を超えないのよね。リセットする、アイテムを集める、世界を作る、仮想現実、現実と虚像が入り交じる、自分は誰なのか。 序文で「人類にはゲームが…」と言ってるけど、こちらの小説では、ゲームをやらない私には「ゲームっていいな」とは思いませんでしたし、別にこのテーマってゲーム小説でなくても書けるよね、と私は思ったわけです。 <翻訳文学試食会>で取り上げられたのはこちら。 https://creators.spotify.com/pod/show/honyaku-shishoku/episodes/113-e2v2k0v 【コリイ・ドクトロウ『アンダのゲーム』】 少女のアンダはゲームに夢中。現実では小太りで授業も体育も大嫌い。ある時学校にゲームの有力プレイヤー集団勧誘者のライザが来た。女性が女性としてゲームに参加するのだ! アンダは研修に合格して、憧れのプレイヤー集団に入ることができた! 同じ年頃の相棒、ルーシーと共に、現実でもお金を稼げるミッションに参加した。ゲームでの人殺しなら得意中の得意。指定の場所に行きその場にいる素人プレーヤーたちを簡単に殺す。いくらでもお金が貯まる! だがこの素人プレーヤーたちはなんだろう?誰が自分たちにお金を払っているのだろう? ある時殺そうとしたプレーヤーの「レイモンド」が語りかけてくる。「ゲームに介入し、ただ金儲けだけに使う会社がある。奴らは、貧困国の貧困少女を閉じ込めゲームをさせているる。それが彼女たちが家族を養うお金でもあるんだ。だが君に殺されたら、彼女たちは一日タダ働きになってしまう。自分と一緒に、ゲームをただ金儲けに使う奴らと戦ってほしい。」 うるさい。何度でも殺す。でもレイモンドは何度でも再プレイする。話を聞こうか。 その頃現実のアンダは、完全に肥満体になり、ついには若年性糖尿病の症状さえ現れた!ゲームを禁じられたアンダは、治療と体操をしながら考える。ゲームが好き。しかしそれを利用する人達もいる。 数日後、ゲームが許されたアンダはまたレイモンドと出会い…。 ==ゲームという別の日常に夢中に鳴り現実がおろそかになる若年者の恐ろしさもありながら、ゲームが好きで、その世界を利用する人たちは許せないという気持ちもある。 現実も、ゲームの世界も、良くしようとするアンダの成長物語。ゲーム仲間のルーシーやライザも話がわかってくれるし、両親もイマイチだらしないが親子愛も感じられて良い。 【桜坂洋『リスポーン』】 牛丼屋で働いていたおれは強盗に殺された。その瞬間おれは、おれを殺した強盗になっていた。刑務所でおれは同室の受刑者に殺された。その瞬間おれは、おれを殺した受刑者になっていた。 おれは不死身なのか、おれは全員おれなのか。 ==乾いた皮肉的な語り。この短編集の中で直接的に「ゲーム」という要素が全く出さず、ゲームの世界を表現している。 【デヴィット・パー・カートリー『救助よろ』】 大学生のメグは、彼氏のデボンと別れた。デボンがロールプレイゲームにのめり込みすぎたためだ。友達いよると、デボンは大学も辞めて、まさにずーーーーーーっと一日中ゲームをやっているらしい。デボンを助けるには同じゲームにアクセスするしかない。 そのゲームは、現実にファンタジー要素を足したものだ。現実と同じようにノームがヒントをくれたり秘宝のアイテムをゲットしたりする。しかしゲームには現実にはいないフェアリーがいる。 メグがゲームにアクセスすると、デボンからの救助信号を受け取る。 自分がゲームだなんて。自分は元の世界のほうが好きだ。しかしデボンのことはまだ好きなのだ。 ==ゲーム中毒のデボンは「現実には偶然しか起こらないけれど、ゲームは論理で組み立てられて理路整然と美しい」というようなこと言っていて、これは「なるほど」だった。 世界を変えられるということは、この世界も変えられたあとのものかもしれない。 そして「世界を変えられたとして、望む世界を作るか、失ったものを惜しむのか」の違いは人間性(アイデンティティ)の根本の違いでしょうかねえ。 【ホリー・ブラック『1アップ』】 ネットゲームでしかあったことがないソレンが死んだ。ゲーム仲間のデッカー、トード、キャットは、病床の彼からの最後のメッセージ「葬式には来て」の言葉通りに遠い道をやってきた。諦めなければ終わらないゲームと違って現実は残酷だ。 だが三人は、ソレンからのメッセージと、彼が作ったゲームを見つける。そのゲームを進めると、どうやら彼の死にはある悪意が隠されていて、いまなら彼を助けられるかもしれない!? ==画面でしか知らないけれど親友。アメリカを横断して葬式に駆けつけるくらいの。そしてそんな親友に自分の命を任せる。…かなり危険な暗号ではないか…(-_-;) 【チャールズ・ユウ『NPC』】 NPSはノンプレイヤーキャラクターで、要するに脇役とか通行人みたいな? そんなNPSだった主人公が、なんか取り立てられたり、冒険したりする。でもその外側には現実がある、ってこと? 【チャーリー・ジェーン・アンダーズ『猫の王権』】 脳の障害で認知機能が衰えた同姓の妻シェアリーのために、「猫の王権」というゲームをプレイさせるグレース。プレイヤーは王国の助言人でシェアリーはとても有能な統治人(助言人)だった。ゲームが現実になるシェアリー。ある時ゲーム組合から、好成績者の集いに招待される。好成績者はやはり脳の障害者が多いのだという。 ==恋人を大切に思い、介護をして、正気で居させるためにゲームをやらせて、でもちょっと嫉妬もあるし、自分には現実もあるし。 【ダニエル・H・ウィルソン『神モード』】 ビデオゲーム制作をする語り手には、運命のような女性サラがいる。だがだんだん周りの世界が消えてゆく。星が、他の国が、そして大学以外の世界が。 だがサラのことだけは忘れない。そして目が覚めると…。 【ミッキー・ニールソン『リコイル!』】 ジミーはゲーム会社正社員を目指している。ある夜オフィスに残ってゲームをしていたら強盗が現れた!どうやって逃げる?しかもジミーを心配してやってきた恋人キムが人質になってしまった! 【ショーナン・マグワイヤ『サバイバルホラー』】 いとこのアーティーとアニーは、新しいゲームをプレイすることにした。だがインストールした途端に二人は椅子から動けなくなってしまう。まさかこのゲームの「失敗すると異空間に引きずり込まれる」って本当のことなの!?変なキャラクターは現われるし、トイレも我慢限界。抜け出したら開発者を殴りに行ってやる〜!(トイレが近い私には、閉じ込められる・動けない状況は本当に恐怖でしかない…((;゚Д゚)) 【ヒュー・ハウイー『キャラクター選択』】 この話はちょっと気に入った。(私が感じた通りの話で良ければ) 出産後のストレス解消に、ゲームオタクの夫が夢中になっているサバイバルゲームをプレイする妻。こっそりやっていたのに夫に見つかり、彼の前でプレイすることに。 「武器を選ぶんだ!敵を壊滅しろ!」という夫だが、しかし妻がこのゲームをする理由は戦渦の店の中庭に庭を作ることだったのだ。 最初は荒れていた庭の雑草を抜き、ゴミを広い、壁の落書きを消し、土を整え、種を撒き、野菜や花を育てる。収穫したら売って種や野菜を買う。 夫は妻の楽しみ方に驚く。妻は「どうしても消えない落書きがある」と伝える。それを見た夫は「秘密の電話番号かもしれない♪」と張り切る。その番号にかけてみると… ==大切なのは、戦時下においても街を整え花を植え町に野菜を流す人…、ってことでいい? 【アンディ・ウィアー『ソウォリア』】 ジェイクのコンピューターにいきなりアクセスしてきた古いネット用語をしゃべるあいつは「ツウォリア」と名乗った。思い出した!31年前に作ったコンピュータープログラムで、勉強しろって言っておいたんだ! ツウォリアはずーーーーーっと勉強して、すべてのコンピューター情報を博したらしい。なぜジェイクのもとに現れたかって言うと、親の大事さがわかったから、親であるジェイクの言うことを何でも聞くんだって。健気なやつだ、言葉遣いは古いネット用語だけど。 でもこいつがいう「金持ちにする」っていうのは「他の人達の銀行からバレない金額を集める」だから、そんなことしたくない。世界を良くする方法を考えてたら「☓☓☓☓☓☓☓☓☓を実行すればいい」なんて言う、うわーーー!今後はネットにある☓☓関連の発言は全て無視しろ!!! それより本当に、もっと、この世を良くするにはどうすればいい?そうだ、癌の治療なんてどうだろう? ==あまりに健全な創り手と、あまりに素直なプログラムで良かったわ・笑 【ケン・リュウ『時計じかけの兵隊』】 女性賞金稼ぎのアレックスは、政治界の大物から「家を出た息子ライダーを無傷で取り戻せ」との依頼を受けた。すぐに捕まえて宇宙船に乗せた。どうせ逃げ道はないのでライダーが作ったコンピュータプログラムにアクセスした。そこは王女である自分に機械召使が遣えている。悪くはないが、哲学的、人道的な話になるのは面倒だ。自分だって信念を持ってこの仕事をしているのだから。 しかしライダーは問うてくる。「無知であることと、知ろうとしないことは別物だよ」 再度ゲームを進めることにしたアレックスはある事実を知り…。
41投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログゲームを題材にした短編アンソロジー。 「リスポーン」、「1アップ」、「キャラクター選択」が面白かったが、驚くほど面白いというものには出会えなかった。
0投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログビデオゲームをテーマにした、現代SFを牽引する豪華執筆陣によるオリジナルSFアンソロジー。全12編を収録。 「リスポーン」「救助よろ」「1アップ」「NPC」「猫の王権」「神モード」「リコイル!」「サバイバルホラー」「キャラクター選択」「ツウォリア」「アンダのゲーム」「時計仕掛けの兵隊」を収録。 創元文庫がときどき出すSF系アンソロジー。本書は『スタートボタンを押してください (ゲームSF傑作選) 』というタイトルである。これを見て手に取った人なら、間違いなく楽しめる傑作ぞろい。書いているのはもちろんSFで著名な作者ばかりだ(……といっても自分は3人くらいしか知らなかったのだが^^;)。 「救助よろ」はMMOのあるあるを思わせる体験者ならニヤリとしてしまう面白さ。ネットスラングなどをうまく日本語に訳してくれた。 「リコイル!」はそのまま映像化できそうな、スリル満点のアクション佳作。オチがゲーム小説らしくて良き。 「ツウォリア」は「火星の人」のアンディ・ウィアーなので期待して読んだが、見事に期待にこたえてくれた。既視感のあるSF設定ながら、ユーモアと夢のあるこの作者らしい落とし方。 「時計仕掛けの兵隊」はケン・リュウらしい作風が光る、さすがの安定感。 個人的に一番のお気に入りの「1アップ」は往年のテキストアドベンチャーをリスペクトしまくった、好きな人にはたまらない快作。あの時代のアドベンチャーは懐かしいだけでなく今でも楽しめるんだよなぁ。 全体を通してクオリティが高いのはもちろんそれを選んでいるからだが、ゲームとSFの親和性が高いことと、ゲームSFというジャンルがあるとすれば、人間の根源的な何かを探求していくのにこれほどふさわしい小説の分野はないと思わせてくれたことが大きな収穫。自分自身ファミコン世代で今もってゲーマー(ゲームファン)なので、最高に楽しめた一冊だった。第二弾、三弾と出してくれないかな~。
3投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ23/07/17読了 救助よろ/デヴィッド・バー・カートリー、サバイバルホラー/ショーナン・マグワイア、キャラクター選択/ヒュー・ハウイー、あたりが好みでした
0投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログ「リスポーン」行動心理学によれば人間の行動は大きくレスポンポンデント条件付けとオペラント条件付けに分けられる、簡単に言うと環境に対して行動が発現する。それの極端な形が”ゲーム”である、というところからアイデアとったのかな?と思われる短編。ゲームの中でプレイヤーはどんな人にでもなれる。でも所詮それだって、条件付けの産物にすぎない。じゃあ、俺は俺のままでもなんだってできる。そういうことだろ?みたいな話。ゲームSFの懐の深さを見せつける読みやすい良作。 「救助よろ」ケン・リュウは別格なので置いておくとしたら、これが一番面白かった。最初から現社会と異世界の合いの子みたいな世界観で、まあ、SFなんだしこういうこともあるかなぁ、と思いながら読んでいたら意外な仕掛け。ゲームみたいな世界だったらなあ、とは誰しも一度は思うこと(多分)。でもラストのオチはお約束みたいでイマイチだったかな。そんなに悪い世界とも思えないし……。 「1アップ」ゲーム好きが、ゲーム好きならではの発想や推理力から、大きな敵に打ち勝つという王道ながら感動のストーリー。レディプレイヤーワンに求めてたのはこれだったのに……(その話は今は関係ないでしょ)。 「猫の王権」認知症とゲームの未来について、といった解説がなされていたけど、着想はゲームばかりでコミュニケーションを取ってくれなくなってしまった隣人からなのでは? ある意味どこにでもある話なのだと思う。ラストの解釈は難しいんだけど、そういう方向から考えたら、「ゲームは確かにコミュニケーションを奪う、でもそこにはそれだけの魔力も確かに存在している」ってことかな? 「神モード」セカイ系! 崩壊していくセカイ、そこに残されるきみとぼく。よくあるストーリーだけど、それでも好きなものは好き。コメント以上。 「リコイル!」MGSが好きなんだろうなあと思いました。 「キャラクター選択」ゲームがスカウトの役割を果たす、というアイデアは「The video game with no name」にもありましたね。こっちはちょっとひねってある。ネットの感想で「なぜわざわざガーデニングの上手い人をとるのか、オチが雑」というのを見たけど、多分「戦うことを求められる場においても人々の幸せを求めて違った選択肢を見つけられる人こそが平和を守るためには必要」。泣ける。 「時計仕掛けの兵隊」ゲームを進めるに連れて、ゲーム世界と作中世界、そして現実世界までもが交錯していく様は、まさに”ナラティブ”なゲーム体験。抑圧され、知ることを許されず、自己選択を制限されることの苦しみ、それに不自由な身でありながらも少しでも抵抗しようと試みるのは、何よりもそれが自分自身の問題であるから。「無知であることと、知ろうとしないことは、別物である」これはアレックスに向けた、そして私たち読者に向けたメッセージ。その読後の余韻の重さにしびれる。
2投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログTVゲームをモチーフにした短編SFアンソロジー。本作で初めて日本語訳される方も含め新進のSF作家の作品をまとめて読めるお得な本。いくつかの作品で感じたのはゲームを題材に、ゲーム的な解釈であればかなり殺伐とした雰囲気や残酷な展開もわりとマイルドに感じてしまえるということの面白さとある種の怖さ。ゲーム的な発想や物事の解釈はとっくにゲームの外にも飛び出していて私たちの発想に染み付いている。それは良くも悪くもなんだろうけど、ゲームはそんなことはお構いなしに面白さで突き進んでしまえるんですよね。
1投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もともとビデオゲームを題材にした26篇が収録されていた米国のアンソロジーから、12篇を邦訳した日本版再編集アンソロジー。全体的に読みやすい文体で短めの短編作品が多い。ゲームSF縛りだけど全く飽きず。 「リスポーン」★★★☆☆ - 本アンソロジー唯一の日本人作家、桜坂洋。ラノベ出身なだけあってサラッと読みやすい。死ぬと近くにいる誰かに乗り移って、死ねない男。 「救助よろ」★★☆☆☆ - ゲームにのめり込んだ元カレ、デボンと連絡を取るためにメグはそのゲームに参加してみると「助けてくれ」という連絡。彼女は元カレのためにゲームを勝ち進み、彼氏を救出するが、それは毎回記憶(記録)をリセットして繰り返した〇千回目だった。彼氏は本来一度しか入手できない最強のアイテムをいくつも手に入れるために元カノを利用していた。 - さらさらと読みやすいけど。今までに読んだことありそうな、絶望系のオチ。 「1アップ」★★★★★ - SFではなかったけど、ハラハラドキドキ系で面白かった。 - ゲームの中でしか会ったことがなかった仲間のソリーが死亡、生前から絶対葬儀に来てくれと言われていた。初めて会う他の仲間3人と参加。ソリーの寝室に行くと自作のテキストアドベンチャーゲームがあった。ゲームを進めると継母がソリーを部屋に閉じ込め、殺そうとしていたことがわかる。ソリーは仮死状態になる毒物を自ら購入し、死んだふりをして部屋から出る作戦を決行。酸素が残っている5時間以内に墓を掘り起こし、棺を開けてもらうよう友達に命を託していた。 「NPC」★★☆☆☆ - ゲーム内の脇役キャラが昇格して浮かれたり、沈んだりするライトな短編。 「猫の王権」★★★☆☆ - 認知症患者であるシェアリーのリハビリのためにあるゲーム(猫の王権)を勧められる。同性パートナーのジュディの不安かつ寂しそうな様子が緻密に描かれている。 - 物語として何かが起きそうなところで終わってしまうので、やや物足りなかったけど、なかなか読める。 「神モード」★★★★☆ - 大学生のサラと僕。サラがある時電車で転倒し、頭を打ち付ける。その日を境に世界が少しずつ消滅していく。ふと目が覚めると自分たちは老夫婦でベッドに横たわっていた。 - すべてがハッキリ説明されてないので正しく理解できているかわからないけど、その夢オチのようなエンディングでも嫌な気持ちにならない満足感のある内容。ストーリーだけでなく文体もよい。 「リコイル!」★★★★☆ - ゲームのテスターの仕事をしているジミーが夜遅くにオフィスにいると、何者かがビルに侵入する。犯人から逃げながら、武器を使って応戦し、まるでFPSゲームの中のミッションみたいにスリリングな展開だと思ったら、本当にFPSゲームでした、という若干夢オチ的な終わり方ではあるけど、直接神経インターフェースを使った体験型ゲームという設定も面白いし、最終的に現実世界がまたゲーム世界のような「今どっち??」と混乱させる終わり方も楽しい。 「サバイバルホラー」★★★☆☆ - あるゲームをインストールしたせいで命がけのパズルゲームにチャレンジさせられる、という話だけど、そもそもこのプレイヤーがいる世界自体がファンタジーで魔法的なものが使える設定。半分ジョークSF的なもの。(長編のスピンオフ作品らしい) 「キャラクター選択」★★★★☆ - 子育ての合間にFPSゲームをプレイするわたし。夫曰く、そのゲームは国防総省開発で、優秀なプレイヤーは国防総省にスカウトされるらしい。わたしはそのゲームの本来の目的はそっちのけで、八百屋の裏に畑を作ったり、ラクガキを消したりしていたら、電話番号らしきものが現れ、かけてみると国防総省に繋がり、スカウトされた…。 - SF色はほぼないけど、日常と非日常の混ざり方が面白い。 「ツウォリア」★★★☆☆ - エンジニアである自分が30年以上前に走らせたまま止め忘れていたプログラムが勝手に増幅し、とてつもないAIに成長して自分の元に帰ってきた、というジョーク系SFショートショート。「火星の人」の著者アンディ・ウィアーによる作品。 「アンダのゲーム」★★★☆☆ - 勧誘者ライザから、ゲームの中でミッションをクリアするとリアルマネーが振り込まれるという仕事に誘われ、金を稼ぎ始めたアンダ。 - 長い割に物語自体はどこにも着地しない感じがちょっと物足りなかった。肥満の女子がリアルの世界でダイエットを頑張るあたりはなんかよかった。 - アンダ:ゲーマー。リアルでは肥満体型な女子。 - ライザ:勧誘者。ファーレンハイト・クランのリーダー。 - ルーシー:軍曹 「時計仕掛けの兵隊」★★★★☆ - 新しい設定。アレックスは捕まえた賞金首のライダーを逃すところから始まり、その後、回想シーンへ。アレックスはライダーの父親(政治家)の依頼でライダーを捕まえ、宇宙船で輸送していた。その間、ライダーはPCでテキストアドベンチャーゲームを制作しており、アレックスはそのゲームをプレイすることで、ライダーの過去を知る。※ライダーは幼くして亡くなったが、選挙期間中の父親は息子を見舞う暇がなかったため、死んだことを隠すために自動人形を作っていた。 - ケン・リュウらしい、後味が悪いけど美しい文章。 - アレックス:女性のバウンティハンター - シェヘラザード:ライダー(賞金首)
1投稿日: 2022.04.05
powered by ブクログテーマはゲームですが、テキストアドベンチャーから最近のFPSをテーマにした作品まであり、バラエティに富んだ作品集でした。カバーイラスト(緒賀岳志)も素敵です。
1投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログゲームがしたくなる! ゲーム好きには人間ドラマがドラマチックに目の前に映し出され、ゲーム未経験にはゲームの妄想が膨らむ傑作短編!
1投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログすごく読みたいと思いつつずっと寝かせてあったのを、今モンハンにハマっているので読んだ。もっと早く読んでおけばよかったとも思うし、面白い本読む機会を今得られて良かったとも思う。 殺伐とした雰囲気の中にどこかユーモアのある「リスポーン」、フィクションが段々リアルに置き換わっていくのが切ない「救助よろ」や、「1アップ」「キャラクター選択」は王道の面白さで、短いテキストにたっぷりユーモアを効かせた「ツウォリア」などが好みだった。 『レディ・プレイヤー1』が好きなら絶対ハマるはず。
1投稿日: 2021.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゲーム小説だけどSF集じゃないかも。 最後の短編のケン・リュウは読んだことがなかったけど、ありきたりなテーマなのに見せ方が良くて、単純に小説が上手いなぁと思う。 一番面白かったのはお葬式にいくゲームキッズの話で、プロットの秀逸さを土台に、勧善懲悪と友情要素のバランスがいい小説だった。 「アンダのゲーム」も、有名小説のパロディに収まらない、やや苦い後味と女の子の可愛さがいいコントラスト。 テレビゲームで何かを表現する、またはゲームを表現する短編集だけど、小説の多くがテレビゲームを世界と結びつけているのが興味深い。私はあまりテレビゲームをしたことがないけど、一方的に鑑賞する小説や映画とは違い、コントローラーによってアバターを操作てきるゲームはより空間的に感じられるのかな。そこから発展して、立体感のある人工的な箱庭としてのゲーム空間の魅力、また現実との差や侵食をテーマとしたゲーム小説があったら読んでみたいと思った。この短編集では、女の子がエルフの王妃になっちゃう短編が一番近い?
2投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログゲームSF傑作選というだけあって、ほとんどがゲームをプレイする話。「リスボーン」「1アップ」が好き。
0投稿日: 2021.03.30
powered by ブクログゲームを題材にしたSF小説、 小説でこんなにも、 ゲームをしている感覚になるのかと、 とても楽しみつつ、 新しい感覚になった。 特に面白かったのは、 「1アップ」 友達の葬式に行って、 ゲームを通して怖しい真実を知ることになる 「救助よろ」 連絡が取れなくなった彼氏を探して、 RPGの世界に入り、 冒険する女性の話 ただし、どれも読みやすく、 楽しめた。
1投稿日: 2021.03.12
powered by ブクログ久しぶりに「SFを読んだぞ!」と本を持ったまま小躍りしたくなった。 「これからのSFは中国かしら。そうなのかしら」とワクワクもしてしまって、そのままアマゾンで探して、即『おりたたみ北京』も購入した(中国作家さんのSFアンソロつながり。こちらもおもしろかった!) ショート集だからいいのか。いや、それだけじゃきっとない。日本のSFでは最近お逢いしないようなジャンルとしてのSFを満喫させてくれる感覚が嬉しかった。 久しぶりにSF熱が再燃して、「光の王」とかそのた海外系重鎮のSFも再び開いてみたのだけれど、また違うと再度思う。肌に合った合わないというところなのかしらん。 そう思って、あぁ、違うと気がついた。短い中でも、ちゃんとSFの仕掛けが物語の軸になってるんだ。単に時をかけるんじゃない、ロボットが出て来るんじゃない、人間がそこにいるんだ……これは「ブレードランナー」を見た時のドキドキに近かったかも。 別の本も、絶対読んでみたいと思う。
2投稿日: 2020.04.30
powered by ブクログ1番最初の話に惹かれて全部読んだけど、やっぱり1番最初の話が好きだった。 最後の話は若干先がよめたけど構成が面白かった
1投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログ「リスポーン」「キャラクター選択」の印象が強い。「1アップ」「時計仕掛けの兵隊」は30代くらいだと刺さりそう。
0投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ大分前に買って放置していた本。 ゲームというお題のアンソロ集。テキストゲームを選んだ人が多いのがちょっと意外でしたが…文筆家が選ぶんだからそれもそうか、と今思いました。 猫の王権とキャラクター選択が好きでした。 桜坂 洋「リスポーン」 デヴィッド・バー・カートリー「救助よろ」 ホリー・ブラック「1アップ」 チャールズ・ユウ「NPC」 チャーリー・ジェーン・アンダース「猫の王権」 ダニエル・H・ウィルソン「神モード」 ミッキー・ニールソン「リコイル!」 ショーニン・マグワイア「サバイバルホラー」 ヒュー・ハウイー「キャラクター選択」 アンディ・ウィアー「ツウォリア」 コリイ・ドクトロウ「アンダのゲーム」 ケン・リュウ「時計仕掛けの兵隊」
0投稿日: 2020.01.23
powered by ブクログいわゆるビデオゲームを題材に12のSF短篇が集うアンソロジー。話題のケン・リュウや、「All you need is kill」の桜坂洋、「火星の人」のアンディ・ウィアーなどネームバリューのある作家もちらほら。というより、恥ずかしながらそれ以外は初めて知る作家ばかりで、ある意味新鮮なアンソロジーでした。 個人的には次の作品が面白かったです。 ・桜井洋「リスボーン」:リスボーンというゲーム特有用語を用いた小説。オチはちょっと弱い気がしましたが、ゲームSF小説らしさを感じる小説でした。 ・チャーリー・ジェーン・アンダース「猫の王権」:健忘症のパートナーの治療を目的にとあるゲームを勧めたところ…ゲームは単なる娯楽に留まらず、様々な用途に用いられることもある。そんなゲームの多様性を感じる小説でした。でもなんか最後は哀しい。 ・ケン・リュウの「時計仕掛けの兵士」:本書でのベスト。女バウンティ・ハンターは依頼どおりターゲットを確保するが、帰還の宇宙船で暇つぶしにターゲットが作成したテキスト・ゲームをはじめてみたところ…巧みなストーリーテリングは流石。
1投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログゲームをテーマにしたSF短篇アンソロジー。 ゲームを扱った作品と言っても様々なパターンがあり、ゲームをやることがストーリーの基軸となるもの、ゲームの中の世界が書かれたもの、ゲームのような展開があるもの、などなど。それぞれゲームに対するアプローチが違っており、こんな風に扱うこともできるのかと驚かされるアンソロジーでした。 死んだ時に近くの人間に乗り移ってしまう男、友が残したゲームには友の死の真相が隠されている、脳の障害による病気の治療に効果があるというシミュレーションゲーム、命を懸けたパズルゲームの行方、FPSゲームの私ならではのプレイ法、MMORPG内のミッションでリアルマネーが手に入る理由とは。 どれもゲームの魅力と小説の魅力が融合し、思いもがけない展開に目を見張ります。 ゲームは元々大好きでずっとやっていたのですが、ここ15年くらいはご無沙汰しているんです。その間に様々な新しいゲームが現れ、新しい世界が広がり、新しい遊び方が増えてきました。 このアンソロジーに出てくるゲームにも驚かされることしきり。そうか今はこんな楽しみ方もあるのかと、ゲーム熱も再熱させられそうでした。 実に贅沢で満足度の高いアンソロジーです。
1投稿日: 2019.09.06
powered by ブクログ>はじめに神は画面を創造された。 >画面は混沌であって、闇がすべてを覆いつくし、なにもなかった。 >神は言われた。「ドットあれ」こうして、ドットがあった。ドットは光であり、画面は闇であった。神は言われた。「パドルあれ」こうして、パドルが産まれた。 ゲームをモチーフにしたSFのアンソロジー。 桜坂洋・アンディウィアー・ケンリュウと顔ぶれが豪華で、テーマも斬新、タイトルで面白そう!と思って手に取ったけど面白かった。原書は26篇500ページ超だということで、未訳になったのも読みたい!なんで減らしたのさ!500ページじゃ売れそうにないからか!?・・・売れなさそう・・・。 特に面白かったのは、桜坂洋「リスポーン」 カートリー「救助よろ」ブラック「1アップ」マグワイア「サバイバルホラー」ハウイー「キャラクター選択」ウィアー「ツウォリア」・・・挙げてくと全部挙げる羽目になりそう。 「1アップ」が一番良かったかな。 ネットゲーム友達が死んだというので家を訪ねると、故人の遺作自作ゲームが残されていて、そのゲーム内指令を現実でクリアしていく。最後に辿り着いた結論が・・・!というお話。緊迫感があって良かった。 「サバイバルホラー」とか「救助よろ」のゲームが現実に侵食してくる感じもすごい好き。 たった8ページの「ツウォリア」も好きだなー。『ふわふわの泉』『不全世界の創造手』とかみたいな、世界を良くしてくれるわくわくが素敵。いやさすがウィアー、この人は外れないわ。 ケンリュウは、なんかSFとしてすげーって感じあるんだけど、今んところあんま好きになる短編に出会わないなー。なんか読みづらい。売れてる作家が自分に合わないのだとすると惜しいというか悔しいというか残念。 ちょいちょいネットスラングが使われてて、原文のイメージを生かそうとしているんだろうけど、こういうスラングってすぐに風化するから今読むとちょっと恥ずかしいのが難点。と言ってもきっと原文のスラングも同じ恥ずかしさを抱えていそう。
2投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログ近年の海外SF短編(主にゲーム寄り)を邦訳してくれた。VRなどの最新ゲームまで取り扱っている。日本だとこういうジャンルはラノベになりそうだがこちらは硬派。
2投稿日: 2019.06.05
powered by ブクログあらゆるゲームのプレイ中の感覚を活かしている、そんな短編がたくさん。粒よりでどれもおもしろかった。読後感はそれぞれにさまざま。明るい話よりは、救いがないというか暗い雰囲気の話のほうが多いかな。しかしひとつ選べと言われても選べないというくらいに楽しめた。
2投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログゲームSF傑作選 『紙の動物園』のケン・リュウ、『All You Need Is Kill』の桜坂洋、『火星の人』のアンディ・ウィアーら、現代SFを牽引する豪華執筆人が集結。 ゲームと小説の新たな可能性に挑む。 本邦初訳10編を含む全12編を厳選した傑作オリジナルSFアンソロジー。 (あらすじより) ぶっちゃけヒュー・ハウイーの短編か読みたかっただけでした。 かなり贔屓目ですが、やっぱり一番面白いですね。 しかし、短編では物足りないですな。 ガッツリな長編が読みたいです。
1投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ個人的にかなり楽しめた。 ビデオゲームやインターネットゲームに関する短編集。『紙の動物園』のケン・リュウや『火星の人』のアンディ・ウィアーなど有名な作家が多い。 ネット用語で話すネットワークプログラムとプログラム作成者の会話の話やゲームプレイヤーの好みによってゲームの物語が変わる話、アンドロイドと人間の違いなど古典的な内容の話まであり、好みのものが多かった。短編の前に簡単なあらすじが書かれているので読書慣れしていない自分でもある程度内容を把握して読めるので、話がすっと理解しやすかった。
1投稿日: 2019.01.06
powered by ブクログビデオゲーム×SFをテーマにしたアンソロジー。 全部で12作品載っていて、自分的に特に印象深かったのは、「猫の王権」(チャーリー・ジェーン・アンダース)。 主人公が認知症の改善に効果があるという評判のVR国家運営シミュレーションゲームを同性のパートナー(認知症)にプレゼントするんだけど、そのパートナーはVRの世界でものすごい政治家になっちゃって、もはや主人公とは違う世界の住人になってしまう、っていうお話。 ゲームにのめり込むにつれて、主人公を必要としなくなってくるパートナーと、それを受け入れざるをえない主人公の悲しみが切ない…… 最後、主人公が同じような境遇のひと(新しいパートナーになりそうな予感)と出会うところが救い(><) あと、「アンダのゲーム」(コリイ・ドクトロウ)も良かった。 主人公に感情移入できて、最後は気分爽快のハッピーエンド(^○^)
0投稿日: 2018.12.18
powered by ブクログ「1アップ」が面白い。純粋なワクワクと軽いナンセンスの丁度良さが絶妙。良作の自主制作映画のような味わい。 ケン・リュウの「時計仕掛けの兵隊」は本当にテキストアドベンチャーみたいなメディアで読めたらよりエモいのでは。 「プレイヤー選択」はなぜか日常系4コマっぽく感じてほっこりしてしまったけど、この読み方はオチが生きるので案外アリかもしれない。
2投稿日: 2018.10.31
powered by ブクログ桜坂洋「リスポーン」 デヴィッド・バー・カートリー「救助よろ」 ホリー・ブラック「1アップ」 チャールズ・ユウ「NPC」 チャーリー・ジェーン・アンダース「猫の王権」 ダニエル・H・ウィルソン「神モード」 ミッキー・ニールソン「リコイル!」 ショーナン・マグワイア「サバイバルホラー」 ヒュー・ハウイー「キャラクター選択」 アンディ・ウィアー「ツウォリア」 コリイ・ドクトロウ「アンダのゲーム」 ケン・リュウ「時計仕掛けの兵隊」 桜坂洋の「リスポーン」目的で読んだ。最後が微妙なことも多いけど、やっぱり桜坂さんの設定好きだなあ。 あとは海外作家ばかりだったので、せいぜいケン・リュウをかろうじて読んだことがあったくらいだったのだけど、なかなか面白く読めた。「1アップ」「キャラクター選択」が特に好き。
0投稿日: 2018.10.26
powered by ブクログケンリュウの時計仕掛けの兵隊はさすが。アンディーウイアーのツウオリアは火星の人の楽天的ストーリ-そのまま。他の作者は知らない人だったが、それぞれ面白い。中でも良かったのはホリーブラックの1アップ。葬式で死んだ人の作ったゲームを見つけて・・というお話。テキストアドヴェンチャーが好きみたい。
0投稿日: 2018.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ゲームネタSF短編集。 短編集なので一つ一つさくっと読める感じ。 面白かったのをいくつか。 「救助よろ」 タイトルが好き。原題を知りたい。いい訳だなぁ。内容も面白かったよ。絶妙に救いがあるようでない感じ。 「1アップ」 めっちゃ好き。いい友達だなぁ。 「キャラクター選択」 いろんなことができるゲームだからこそ、楽しみ方もいろいろっていう。いい終わり方。 「ツウォリア」 ツウォリアの会話部分の訳文が半端ない。ひと昔前の2チャン語。漏れとか久しぶりに見たわい。創造主に尽くそうとしてる健気っこ。 「時計仕掛けの兵隊」 話の筋自体は読めてたんだけど、ラストの文章がそうくるかっていう。このセンス好き。 微妙だったのは「サバイバルホラー」これだけ意味がよく分からなかった。シリーズもののスピンオフ短編らしいです。 全体的に面白いのが多かった。 抜粋は「1アップ」より。 「きみたちはとんでもないやつらだな」 とんでもないやつらだからこそできたことだよ。
2投稿日: 2018.06.18
powered by ブクログケン・リュウ他『スタートボタンを押してください』読了。デジタルゲームを題材としたSFアンソロジー。ケン・リュウ「時計仕掛けの兵隊」をはじめ、奇抜なSF的アイデアで度肝を抜くというよりはゲームを組み込んだ物語の中から「ゲーム的感覚」がもたらす機微の味わい深い作品が並んだ。
0投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログ海外の方はテキストゲームとかアナログゲームを大事にしてるんだなというのを感じる。日本よりもゲーム文化は幅があって豊かだよな。
0投稿日: 2018.05.20
powered by ブクログ自分、ゲーム小説好きだなと気づいた一冊。ゲーム的小説ではなく(ビデオ)ゲームそのものを題材にした短編集。ケン・リュウ、アンディ・ウィアー、桜坂洋と豪華ラインアップだが、それ以外の作品も刺さる。テキストアドベンチャーを題材にした剛の者も。現実と異なりゲームの中には必ず解があり、でもやはりある意味現実で。
0投稿日: 2018.05.19
powered by ブクログ「スタートボタンを押してください(ゲームSF傑作選)」 全作が書籍初収録。 「紙の動物園」のケン・リュウ、「All You Need Is Kill」の桜坂洋、「火星の人」のアンディ・ウィアーら、現代SFを牽引する豪華執筆陣が集結。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞受賞作家たちが、ビデオゲームと小説の新たな可能性に挑む。本邦初訳10編を含む全12編を厳選した、傑作オリジナルSFアンソロジー。 という触れ込み。桜坂洋しか知らなかったのですが、どれも面白い。ゲームSFと言うジャンルすら初耳なんですが、こんな小説の世界観があったとは知らなんだ、、、 まず1発目の「リスボーン」が強烈なインパクトを放つ。未知なジャンルの場合、しかも傑作編、短編集等の纏め版だと、一番最初に読むモノの力が弱いと読者は離れる可能性大かと思いますが、それをさせないパワーがある。ゲーム(RPG等)の“何度でも生き返るという特性”を活かすだけでなく、こんな形で適応させるとは。All You Need Is Youに通ずるものがありますね。とりあえず、読み出して途中でGIVE UPすることは無いと思います。 続いて「救助よろ。」。ゲームばかりして遂には大学を退学してしまう彼氏に愛想をつかしたガールフレンドの下に、彼氏からSOSが届き、毛嫌いしていたゲームにログインする話。現実と仮想世界の違いに触れるワードが頻繁に出てくるが、ポイントなのが「何が現実世界なのか」ということ。読んだらすぐ違和感が出ると思いますが、その時点で既に創造者(彼氏)の企みは成功していたということ。ゲームらしい世界観が良く出ている作品でした。 翻って「1アップ」は、ミステリーに近い。ネットゲーム仲間が死に、彼の葬式で初めて出会う友人達の物語であり、彼は誰かに殺されたのではないか?という疑惑が、彼が残したゲームにより確信に近づいていく。思春期らしい描写が多く、青春モノのような雰囲気を漂わせます。ゲームといえば、シューティングや格闘技といったイメージを思い浮かべる人が多いと思いますが、この短編で使われるのは古くから愛されるロジックのRPG。このゲームをフックに、真相に迫ります。 どれもお勧めで、外れはない印象でした。其々の著者による作品も手に取って見たいものです。
0投稿日: 2018.05.18
powered by ブクログ12人の作家が書いた、ゲームがテーマの短編のアンソロジー。 ゲームは好きだし、昔ゲームブックにすごくハマったし、ゲームっぽい小説(「クリムゾンの迷宮」とか「ソードアート・オンライン」とか)大好きだし、ピッタリだとおもって購入。 唯一知っていた著者桜坂洋の「リスポーン」は設定が面白かった。「ツウォリア」は設定自体はありきたりですごく短いんだけど、終わり方が好き。「アンダのゲーム」は結構考えさせられる内容で面白かった。 ひさびさに海外小説を読んだけど、やっぱり翻訳物は頭に入ってきにくい気がする。そんなとき各短編の前に、導入と著者紹介を書いてくれていて結構良かった。アンソロジーだと普通なのかな?
0投稿日: 2018.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
桜坂洋「リスポーン」★★★ デヴィッド・バー・カートリー「救助よろ」★★★ ホリー・ブラック「1アップ」★★★ チャールズ・ユウ「NPC」★★ チャーリー・ジェーン・アンダース「猫の王権」★★★ ダニエル・H・ウィルソン「神モード」 ミッキー・ニールソン「リコイル!」★★ ショーナン・マグワイア「サバイバルホラー」★★ ヒュー・ハウイー「キャラクター選択」 アンディ・ウィアー「ツウォリア」★★ コリイ・ドクトロウ「アンダのゲーム」 ケン・リュウ「時計仕掛けの兵隊」★★★
0投稿日: 2018.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
以前紹介した「もののあはれ」の著者のケン・リュウの作品が含まれているということと、「ゲームをモチーフとしたSF作品集」とまさしくドンピシャのテーマ設定により迷わず購入したのが本書。二重にも三重にも好きな内容ということで、あっという間に読了してしまった。行間がやや狭い体裁のために一瞬ひるんでしまうが、一編が短いので、あまり重荷になることなく読了することが出来ると思う。 個人的に面白かったのは「救助よろ」「キャラクター選択」、そしてもちろん「時計仕掛けの兵隊」の3本だ。 「救助よろ」は物語自体はよくあるような謎解きものなのだが、ゲームにより一度も出会ったことがない友人が実際に出会い、旅をして、そして友情を育んでいくというのは極めて現代的なテーマで読んでいて心地が良い。デジタルはリアルと対峙するものではなく、リアルと重なりあうものなのだ。 「キャラクター選択」はFPSで、あえて戦わないという選択をする「わたし」の行動の謎解きが物語を引っ張っていく。ゲーム好きであればあるほど、"ヒーローである主人公"の行動に惹かれるものだが、本作では戦わない選択肢の先にあるものが、本当にこの世界に求められているものであるという逆説的な結末が待っている。日系の作品ではまだまだ「王道の物語」というのが好まれるが、欧米発のFPSではあえて、脇役をプレイヤーとする作品もたくさん出ており、そういった視点の違いからこそ生まれる作品だと感じた。 そして、最後はやはりケン・リュウの「時計仕掛けの兵隊」は、短い作品の中にも現実世界とゲーム世界をリンクさせる構成のうまさが光る。テーマや結末自体はよくあるものなのだが、この作者にかかると全てが淡い絵のように美しい世界へと変貌してしまうのはさすが。・・・というのは、ちょっとひいき目が入り過ぎかもしれない。ゲーム世界の描写は懐かしの名作「ICO」を思い出させる。 海外ものらしく、 日本人には説明不足と感じるような作品も含まれているが、ゲーム好きであれば迷わず買いの短編集。
0投稿日: 2018.04.18
powered by ブクログ面白い。一編一編が短いのが逆に良かった気がする。 ありがちなオチだけど、”キャラクター選択”が好き。多分世界を救うのは、お金や暴力じゃなくて、愛とか思いやり。
0投稿日: 2018.04.13
powered by ブクログ一つずつの短編が短くて物足りない。各作家の長編が読みたくなったので、成功なのか。リスポーン、アンダーのゲーム、キャラクター選択、が好み。
0投稿日: 2018.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ビデオゲームをモチーフにしたアンソロジー。テキストアドベンチャーあり、FPSあり、MMORPGあり、シミュレーションあり、ゲームのジャンルはさまざま。 どれもよくできていて、面白いけれども、今ひとつ物足りない感じがする。多分ページ数が足りない。 死ぬと自分を殺した人間としてリスポーンする男「リスポーン」、FPSゲーム内で家庭菜園する妻「キャラクター選択」、認知症のパートナーにシュミレーションゲームを与える「猫の王権」、あたりが好きです。 ネットゲームでの友人の葬儀に行ったら、友人が作ったテキストアドベンチャーゲームが遺されていて「1アップ」、賞金稼ぎのアレックスは捕まえた青年ライダーが作ったテキストアドベンチャーゲームをプレイする。そこに隠された秘密とは「時計仕掛けの兵隊」、の2作はよくまとまっていて、短いページ数で満足度が高い。
0投稿日: 2018.03.27
powered by ブクログゲームSFのアンソロジー。 ゲームに親しく無いので手に取るか迷ったが、ゲーム好きじゃなくても十分楽しめた。
0投稿日: 2018.03.24
powered by ブクログゲームをテーマにしたアンソロジー。 『スタートボタンを押してください』というタイトルが秀逸。タイトルだけ見た時は謎だけども、『ゲーム』がテーマのアンソロジーにこれほど相応しいタイトルは無いだろう。 なんやかんやでこれもほぼ一気読みしてしまった。単著を邦訳して欲しい作家が何人かいるなぁ。
2投稿日: 2018.03.18
