Reader Store
羊と鋼の森
羊と鋼の森
宮下奈都/文藝春秋
作品詳細ページへ戻る

総合評価

1344件)
4.0
404
514
273
49
12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の調律師としての成長を描く本。 どんな調律が良いのかということも、調律師や顧客により意見に違いがある。 どんな調律師を目指していくのか、ということも主人公の成長で得た価値観により変化していくところが印象的だった。 自分をどうしていきたいのか、ということを問い続けることを考えさせられる本だった。 また主人公の成長を応援し、奮い立たされる気持ちになる良い本だった。

    0
    投稿日: 2026.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノを弾きたくなる話だった。 わたしが弾いてたあのピアノたちは、ちゃんと調律されてたんだろうか? 少なくともわたしは調律する場を見たことが無い気がする。いや1回だけなんとなくそんなような記憶もあるかな? なんだか懐かしくなるような話だった。

    0
    投稿日: 2026.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「努力していると思ってする努力は、 元を取ろうとするから小さく収まってしまう。 ... それを努力と思わずにできるから、想像を超えて可能性が広がっていくんだと思う。」 主人公のただまっすぐで、ひたむきな想いや行動は 周りの力を原動力に進んでいっているようにみえて、 気づいたら誰かの心を動かしている 人が成長する素晴らしさを感じることのできる一冊でした 綺麗な心で見るもの、聞くもの、感じるものは やはり綺麗な形のままで心に残るのだと 強く印象に残りました。

    0
    投稿日: 2026.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とにかく綺麗。 特に主人公が音を思い語る森の描写が美しい。 冒頭の調律と出会うシーンでの、 森の匂いがした。 の一文にはゾクゾクした。感動した。 一気にこの本の世界観を掴まされられました。 まだ映画見てないので、さぞ美しい世界が描かれているのだろうなと、気になりました。

    0
    投稿日: 2026.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師のお話。家に調律の人が来ていたこともあったが、特に意識したことはなかった。今回本を読んで調律ひとつとっても音を作る、その音を弾きこなすこと、考えることの多い仕事なんだと感じた。 無垢な青年の成長物語でした。 めちゃくちゃハマるという感じではなかったけど、いいお話でした。

    0
    投稿日: 2026.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞を受賞している作品なので、おそらくいい作品なんだと思います。 最近の小説業界は、この手の手法が増えているような気がします。 ピアノの調律師の話です。 会場の広さや、弾き手の好み、湿気や室温でも左右される音の無限の幅を、主人公の生活の一部でもあった森に準えています。ただ、その「森」にこだわりすぎて、全く畑違いの調律さんと森さんの2人が、お見合い結婚で無理矢理くっつけられた感が強くて、不釣り合い感が最後まで拭えませんでした。

    0
    投稿日: 2026.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても美しい表現で紡がれてすぐに没入してしまいました。 飄々とした青年が調律師としてがんばるお話。特に大きな事件が起こるわけでもないのだけど真っ直ぐにひたすらにピアノに向き合う姿にとても惹かれました。

    0
    投稿日: 2026.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文体が美しく文学的な表現が多い 読みやすい文章で分かりやすい展開だった 主人公はクセのないニュートラルな人物で、その性格の特徴は物語の中で語られ生かされている 主題となるピアノの調律にまつわる話は初めて触れる内容が多く集中して読めた 全体的に良い話だった

    0
    投稿日: 2026.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鋭い感性と繊細さを活かす仕事とそこに関わる人の温かな交流をピアノの調律の世界で表現されていました。 最後締めくくりに出てくる羊、ギリシャの歴史は、感慨深いものがありました。

    10
    投稿日: 2026.01.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は身近ではないため世界観についていけなく読みずらかったです。けれど成長系の小説で青年の成長についてかかれているため、だんだん分かりやすくなり世界に惹かれました。比喩が多いですが、しっくりきたときは感動します。ただ、青年が和音さんのこと気に入りすぎて最後まで気持ち悪いと思ってしまいました。

    1
    投稿日: 2026.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    優しく牧歌的な雰囲気の作品でした。それがすごく好き。森と田舎と地方と、色が少なく温かくなる。 主人公が静かな熱意を持っていて、その周りの人たちとの群像劇。成長することをものすごく細かく細分化して、成長は目に見えなく、いろいろなものに晒されることなんだなと思いました。どこか温かくなる物語でした。

    0
    投稿日: 2026.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    特に大きな事件が起こることもなく、淡々と物語が進んでいく。 けれど、なぜか惹き込まれてしまう。丁寧に、丹念に、あっさりとした、でも静かに美しい文章で、主人公の心情が描かれているから。 「その道のりを大事に進むから、足跡が残る。いつか迷って戻ったときに、足跡が目印になる」 これはほんとに、そう思う。 主人公のその後の物語も読みたい、どう成長していくのか、追いかけたくなる。

    10
    投稿日: 2026.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    働くということ、ひいては生きるということについて静かに向き合える作品。 主人公は、自分の価値を、自らの働きの中で出会う人々との中に見出していく。 自分らしさとはやはり、内在しているものだけではなく、外界と擦れ合い、傷ついたり傷つけたりしながら丸みを帯びて核を中心として形作られていくものなのだと感じた。 外村青年の真摯で直向きな、決して派手ではない生き方が、誰よりも眩しく感じる。 私たちの人生もきっとそうなのだと、著者が応援してくれているのが分った。

    0
    投稿日: 2026.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞受賞作ということで、ずっと気になっていた作品です。 ピアノ調律師のお話です。 予想してたよりずっと素敵な物語でした。表紙から想像する通りのとても静かなお話なのですが、音楽の美しさ素晴らしさが文章から伝わってきて、物語の中に引き込まれました。 自分は普段あまり音楽を聴かない音楽的素養ゼロの人間ですが、主人公の外村君のように音楽の美しさを感じてみたい…と思うくらい、物語の中のピアノの描写が素晴らしくて。 調律のこともまるで知らず…決まった音が鳴るように調節するだけだと思っていたので、こんなにお客さんによって要望が違うのか…!とびっくりしました。調律とは、ピアニストの音をより引き立たせ魅力的に表現できるように調整する重要な仕事なんだなぁ、と。その世界の奥深さもとても興味深かったです。

    11
    投稿日: 2026.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんて美しいんだろう。 読み進める度に酔いしれるような、うっとりとしたため息が出た。 文字だけでここまで音を意識させることが出来るなんて… 凄いものを読ませてもらった。

    0
    投稿日: 2026.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノ調律師のお話 調律してるのは実家で小さい頃にチラッと一度見たことがあるくらいだなぁ〜なかなか見ないですよね! 読み終わった時にはもう終わってしまった!という気持ちでした もっと長くこの世界に浸っていたかったなぁ〜

    0
    投稿日: 2026.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そういえば子供の頃、姉のピアノの調律に来てた人のことを思い出した。ピアノの奥深さ、繊細さが伝わってくる。何も特徴がないと思っている人間が一つ一つ経験して成長する過程に様々な出会いと挫折がある。タイトルが何を意味するのか。じっくり読んで欲しい一冊

    4
    投稿日: 2026.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    音楽の素養の無い一人の青年が出会った、一人のピアノ調律師。その出会いが、青年の運命を変えていきます。 個性豊かな先輩たちや依頼主たちとの交流で、執念と覚悟を持って仕事に励み、努力という限界を超えようとする主人公には、エールを送りたくなりました。 自分が帰るべき森、存在を許される森を持っている主人公は、きっと逞しく成長してゆくんだろうなと、その後の姿まで思い描くことができました。 疲れた背中をそっと擦ってくれるような、静かだけれども寄り添ってくれる小説でした。

    19
    投稿日: 2026.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノ調律士を目指す青年の丁寧なお話。 少しだけ鈍で、でも真っ直ぐな若者の、掴みたくてもまだ届かないもどかしさを巧みに表現しているなあ、と思った。未来はそれでも続くし、眩しくはなくとも明るいぞ、と思わせてくれる話。 登場人物に悪人がいなくて、みんな一生懸命なところが良かった。月並みな感想だけど。

    0
    投稿日: 2026.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事に行き詰まり、出口が見えない主人公・外村の姿に強く共感した。 調律師として自分を磨こうとする一方で、結果が出ず、理由もわからないまま予約をキャンセルされる苦しさは、働く中で誰もが一度は感じるものだと思う。 そんな中で、支えてくれる人の存在や、「誰のために仕事をするのか」という視点に立ち返ることで、外村が少しずつ前に進んでいく過程が印象的だった。 「才能」という不確かなものではなく、経験や努力、根気といった積み重ねに価値を置く姿勢や、「1万時間かけてから悩めばいい」という言葉は、焦りや迷いの中にいる人の背中を支えてくれる一冊だと思う。

    0
    投稿日: 2026.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    非常に落ち着いた雰囲気で、一文字ずつが身体に染み渡るような読み心地だった。 ピアノの音や自然の情景を綴る言葉の並びが驚くほど美しく、その小気味良いリズムに身を任せているだけで、頭の中に豊かな森が広がっていくような感覚に陥る。 物語の軸となるのは、ピアノの調律という「抽象を具体に変える」繊細な作業だ。 必ずしも顧客の要望通りに仕上げることが正解ではない、という視点が興味深い。顧客自身も自分の理想を言葉にできていないことが多い中で、言葉の裏側にある真意を想像し、音に反映させていく。そのプロセスは、単なる技術職の枠を超えた深い対話のように感じられた。 また、登場する調律師たちがそれぞれ異なる仕事観やピアノへの向き合い方を持っているのも面白い。どの価値観も長年の経験に裏打ちされた説得力があり、思わず納得させられてしまう。 そんなプロフェッショナルたちの中で、主人公・外村は自分を「平凡」だと思っている。けれど、読み進めるうちに彼が誰よりも素直で、真摯にピアノと向き合っていることが伝わってくる。その静かでありながら強烈な情熱は、物語の終盤には「非凡な才能」に勝るとも劣らない力強さとして胸に響いた。 読み終えた後、自分の生活や仕事に対しても「一歩ずつ、丁寧に積み重ねていこう」と背筋が伸びるような一冊だった。

    1
    投稿日: 2026.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと気になっていた作品で、映画を観たあとに一読。 映画も静かででも熱さを内に秘めたような作品でとても良かったけど、小説だったらあの時のこのキャラクターはこういうことを考えていたのか、と気づく部分も多かった。 映画を観た後だから、和音と由仁の双子のピアノの違いは想像しやすかったし、映画を観ていなくても音が聞こえてくるような表現が美しい。 (映画と小説でストーリーの内容に大きく変わることはないものの若干構成変わったりしていた) 小説を読むことで秋野さんがより好きになった。 羊と鋼の森、羊と鋼でピアノができており、そのピアノの世界の奥深さ(ピアノ音楽、楽器の仕組みや調律の終わりのなさ、感性とかとか)が本当に深い森であるので、改めてタイトルも素敵だなと思う。 山で暮らし森に育ててもらった新人調律師外村が、素直に、ひたむきに、真摯にピアノと向き合い、時に焦りながらも着実に根気よく1歩ずつ歩き続けていく姿が、素敵だった。(それを秋野さんに言わせたくらいなのもすごい成長だと思う) 最初は先が見えない感じもしたけど、読了時にはこれからも迷い続けるだろうけど外村の前には光が見えているような成長も感じた。 ピアノに全く詳しくなくても、描写が素敵で豊かで美しくて、すごく身近に想像しやすい作品だった。 静かで、でも熱く、若手特有の悩み・成長もあり、人物それぞれの人間性も愛おしく、優しい作品 p139 ″僕には才能がない。そう言ってしまうのは、いっそ楽だった。でも、調律師に必要ななのは、才能じゃない。少なくとも、今の段階で必要なのは、才能じゃない。そう思うことで自分を励ましてきた。才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。もしも、いつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能のなさを認めるのは怖いけれど。″ → 音楽のバックグラウンドがないことや、経験が浅い自分にコンプレックスに感じている外村が、仕事や自分に不安を感じながらも踏ん張る姿が素敵だなと思った

    0
    投稿日: 2026.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「羊と鋼の森」という表題はもちろん知っていましたが、書評等で「調律師」という言葉が出てきてあまり馴染みがなく、どのような話なのか?全く予想できていませんでした。宮下さんの著作では「神様たちの遊ぶ庭」という北海道の大自然の中で暮らす家族のしみじみ、ほのぼのとしたエッセイが初読みでした。このエッセイの中でも、厳しい大自然の中で生きている様子がふわりとした柔らかい雰囲気で描かれていました。独特のリズム感のある文章でした。 そしてこの「羊と鋼の森」の中で感じたのは、静謐、繊細な心の動き、空気の透明感、羊と鋼の森と言う表現そのもの、文章のリズム。ピアノの調律師の話なのに不思議にピアノの音は聞こえてきませんでした。ただ、ピアノのある空間と雰囲気や匂いは実感として感じる。(そして、ピアノの中身は木とフェルトと鋼で出来ていることを思い知らされた次第です。まあ、当たり前のことなのですが) 決して感情や感動がグラグラと揺さぶられるようなストーリーではないものの、ふと気がつくと、静謐な中で頭の芯の部分をグッと掴まれるような感じで、心身が本の中に引き込まれていました。 登場人物たちのキャラクターがとても際立っており、そして優しかった。ピアノの音楽自体ほとんで聞き取れないものの、それを作り出す調律師の心情、技術、向上心がとてもよく見えてきました。森の中を手探りで模索しながら、様々な葛藤を抱えつつも、結果として周りの人たちに支えられながら、主人公が内面から自立しつつある様子が清々しい。 最後に本書に書いてあったとある小説家の文が様々な場面で引用されており、それがそれがなんとも言えず心に突き刺さりました。素晴らしいの一言に尽きます。なんとなく人生、人格そのもののあるべき姿のように感じました。 「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」

    33
    投稿日: 2026.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    調律師のお話は初めて読んだ。とても興味深い世界。 静かな森の中で読んでいるような気持ちになる。 暖かいストーリーに心も静かになった。 「ピアノを食べていく」 良い言葉。 捕捉 1ヶ月無料期間を利用して、オーディブルを試してみています。  今作が3作目。 やっぱり、文字で味わいたいという部分もあるし、読み返したい箇所に戻るのが大変で。。 やはり文字で小説は基本的には文字で読みたいけれど、いつでも物語に触れていられるのは良いところかな。 癖がなくて、聞きやすい朗読でした。 本の内容ではなく、オーディブル感想。

    0
    投稿日: 2026.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    外村は、和音のピアノをこう表現する。「派手じゃなくて、静かで、でも粒子が細かいから胸にすっと沁みてくる。そこで消えずに、いつまでも胸に残る。そうして、胸の内側のどこかをコンコンとノックしてくるのだ。」 私は、この物語を紡ぐ言葉たちが、そんな和音のピアノのようだと感じる。 優しくて、静かに寄り添ってくれて、繊細で、でも軽くなくて重い、心にのしかかってくる。 ページを捲る度にあたたかな言葉に出会うことができた。 この本に巡り会えてよかった、心からそう思う。

    0
    投稿日: 2026.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひょんなことから体育館のピアノ調律に来た板鳥さんの仕事に立ち会うきっかけが生まれた外村くん。人生を大きく変える一瞬の出来事って、いつどこに、誰が与えてくれるか想像もつかないことだよなぁとしみじみ。 木や羊の毛でできている楽器の音色に強く惹かれて、調律を仕事に志すことになったのも、自分の故郷の森の音にルーツがある外村くんならでは。 表立ってスポットを浴びてるピアニストの音色は調律師のつくった音色が土台にあるもので、それでいて調律師のつくった音色はピアニストによってこそ他者に届けられる。 誰のための仕事で誰をしあわせにするのか、誰を想った仕事であるべきかって人それぞれだけどどれも素晴らしい。素敵なお話でした。

    1
    投稿日: 2026.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師というなじみの無い職業についての話をこんなに面白く書けることがすごい。 文庫本の最後に、調律師たちへの謝辞があり、真摯に取材を行ったのだと思った。 読んだ感想としては、先輩たちの意見を聞きながらも、田舎で育った独特の感性を大事にする外村を応援したい気持ちになった。 また、ここまで自分の仕事に熱心になれる姿を羨ましいとも思った。 調律はやりすぎてもいけない ピアノを弾く人のレベル、熱心さ、環境等、いつになったら、なにをもって一人前の調律師になれるのだろうともがく姿は考えさせられた。 わがままが出るようなときは、もっと自分を信用するといい。わがままを究めればいい。 素敵なフレーズ。 読みやすくて一気に読んでしまったが、終わるのが寂しいと思うくらいに、外村のここからの物語を想像した。 続編を期待してしまう作品だった。

    10
    投稿日: 2026.01.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ストーリー自体は特に特筆した点はないけれど、文体で魅せられる小説だった。調律から心情の表現が柔らかく繊細にされていた。

    0
    投稿日: 2026.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心穏やかに読み切れる1冊。 17歳であんなに豊かな表現で環境を表現出来るなんて。担当を外される事も、少しの不器用さもこれから大物調律師になるまでの布石を打っているかのよう。

    0
    投稿日: 2026.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の言及が少ないながらも、3人の先輩と双子との出会いで少しずつ輪郭が見えてくる感じが好き。こつこつですね。

    0
    投稿日: 2026.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    音楽をやる身として読んでいて面白い所が多かった。 板鳥の音を聞いて外村が人生を決めたように私の音を聞いて人生が変わった人が現れてくれれば嬉しいなと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノの音が年月と共に下がっていくように、私達も時の流れと共に輝きや瑞々しさを失っていく。ピアノは調律で音を取り戻すことができるけど、私達は取り戻したいものが自分の中にあっても、取り戻す術がない。この本はそんな心の奥の大切なものを、自然に引き出してくれた。無二のものに出会える奇跡、ただ好きで没頭する時間の輝き。近づきたいものがあったら、前に進み続ければいいというシンプルなセオリー。そうだ、まずはやってみよう。あの頃のトーンが戻った気がした。きっとまたいつか心の調律が必要になる。その時はまたこの本を開こう。

    0
    投稿日: 2026.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    若いピアノの調律師のお話。 たどたどしくもピアノに向き合い仕事を繰り返す。 失敗して悩み、正解は何かと迷います。 経験と修練を重ねて自分の思う調律にだんだんとたどり着いて行く。 どうしたらあの人のように。 どのような仕事にも当てはまると思います。 地味だけど大切なお話でした。

    0
    投稿日: 2026.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1年最後の締めくくりの一冊はこの本で。 読み進めながら、常にBGMでピアノの旋律が聴こえてくるような不思議な感覚だった。 タイトル回収のされ方も良き。 思いがけず素敵なものや人に出会ったり、何かを真剣に取り組むことでベネフィットを得られたり、生きていく中で苦しいこともあるけどこういう喜びがあるから良いんだよなあと。 楽しみながら歳を重ねたいと改めて思わされる作品。

    7
    投稿日: 2025.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    静かで優しい素敵な物語でした。 我が家のアップライトピアノ、もう何年も調律していません。春になったら調律をして大切に弾き続けていきたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノの調律師の成長物語でとても読みやすい文体。本屋大賞1位も納得の作品だった。 真っ直ぐな思いで森の中を突き進む主人公の調律師として成長していく姿に、読む人みんな心打たれる作品だと思う。最後のあの言葉にどれだけ救われるものがあっただろうか。

    9
    投稿日: 2025.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    穏やかで静か。それでありつつも多彩な描写。特に森や音についての描写は浸ってしまう。 文体から感じるこの空気感は、佐藤厚志の「荒野の家族」に近い。自然描写が多いからだろうか。 主人公も同僚も、個性豊かでみんないい人。それでいて仕事への厳しさを持ってるから緊張感もある。それを穏やかで静かに表現しているのが素晴らしい。 双子のシーンがすごく好き。フランスのプレネ姉妹がモデルだろうか。映画「デュオ 1/2のピアニスト」を思い浮かべた。

    28
    投稿日: 2025.12.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この物語から、努力することの大切さを学んだ。 派手な事件や急展開はないが、だからこそ、素直に真面目に仕事へ向き合う青年の姿から目が離せなくなる。 特別な才能があるわけでもなく、家庭で音楽に親しんできたわけでもない人物が、あるきっかけを通して、これまで触れたことのない世界へ踏み出していく。その一歩一歩の積み重ねが、とても誠実で心に残った。 度胸や忍耐、そして時には諦める勇気。 それらは仕事をするうえで欠かせないものだと、この物語は静かに教えてくれる。 二十代や若手の人にぜひ読んでほしい一冊。 一万時間、二万時間と、直向きに積み重ねた努力は、いつか必ず形になる。 それこそが、本当の「才能」なのだと感じた。

    13
    投稿日: 2025.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    悪者が出てこない物語は癒されるわ〜なかだるみもなくあっという間に読了。面白かった。調律師という職業の特性なのか、すごく感覚的な表現が多く主人公のキャラクターすら曖昧で分かりづらかった。でも人間ってそういうものかも。はっきりした性格の人なんてごく一部で、大多数の人は自分や仕事に対してはっきりとした答えなど持っていないまま藻掻いている。でも生きる。目的を探して。この本を読めばきっと仕事が好きになる。かも。とりあえず1万時間頑張ろう!

    0
    投稿日: 2025.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しっとり、静かに音の世界を歩いていた。そして最後にひとつの強い光をみつけて、あっという間に読了。主人公がこの“森”と出会う様を、『森の匂いがした』や『僕の星座だった』のように表現する言葉選びがとてもすきだった。

    0
    投稿日: 2025.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025.12.23 Perthにて。 初めてのKindle読破本。1日でサラッと読めた。 特に心に残ったことと言えば 素直で柔らかくて美しい  濁りのない心 曇りのない心 何のバイアスも受けない、ありのままの この感覚。 山の音や 山を構成する小さな要素たち あのやわらかく豊かなものたちを素直に感じられた時代が 私にもあった 私の世界はそれらでいっぱいだったこと そして、それらはもう 心の奥底へと仕舞い込まれてしまったことを 認識し  やっぱり少し悲しかった そんな日だった。 大人になる喜びと楽しさ 同時につまらなさ。 胸にグッときた小説だった。

    0
    投稿日: 2025.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    他の方も皆同じ感想を書いているけど、やっぱり調律師という普段接することのない職業の人たちの、仕事内容や考え方について垣間見れるのは良い読書体験。(フィクションではあるけど) 担当変え等で思い悩む場面があるけど、自分の技術を商売にして、ピアノ演奏者を相手にするというのは相当なプレッシャーだと思う。自分がピアノ弾けないなら尚更。 そんな中でもめげずに好きなピアノに向き合っていくという精神が凄い。 一方で和音のピアノにかなりのこだわりを持ち始めるのは若干危うさを感じたし、基本的に純朴で感情の起伏が薄い部分は退屈に感じてしまった。(この本の静かな雰囲気が良さでもあるんだろうけど)

    0
    投稿日: 2025.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を読むことを通じて、自分の心の変化や動き、を感じられることが嬉しい。自分の中にも、美しく繊細な心の機微を感じられる力、心の豊かさがあることを嬉しく思う。繊細で生き生きとした、美しい人間としての心を教えてくれる、奥深い森に居る時のよう。 音色、感情、調律師の人柄、ピアノを弾く人の求める音の好み。色んな要素が細やかで鮮やかな、1つの音色となって、ピアノの個性として体現されていく。 その文章の描写や表現が、ありありと動きを持って僕の心の中に情景として浮かび上がってくるので、読んでいて心地良いし、すごいなと思う。 繊細で静かで美しい風景が浮かび上がってくる。そんな文章。著者の文才は凄い。 この本を読むことで、この本の静謐な世界観が自分の心にも広がっていくようで、共鳴していくようで嬉しい。 無駄なことなんてたぶん一つも無い。もしあるとすれば、この世界は無駄なものしか無いのだろう。一歩一歩、時間がかかっても、まわり道になっても、こつこつその道を進めば良い。何もないと思っていた森で、なんでもないと思っていた風景の中に、すべてがあるように。 これだから読書はいいんだな。 追記 P158〜163 すごく心に響く箇所だった。 少年が子犬のワルツを弾くシーン。

    0
    投稿日: 2025.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師が出てくる本、3冊目。 冒頭からうっすら目に涙の膜が張り、乾かないまま読み終える、私にとってはそんな本。 主人公の外村くんは北海道の山育ち。彼のなかには山があり、北の森の景色と音と光がある。春先に木の芽が潤ってひかる。カササギやエゾシカもいる。 ピアノも音楽も知らないまっさらな彼が、高校生になって「調律」に出会い、こつこつ、こつこつ、努力と気づきを重ねていく。先輩、顧客たち。道標となる原民喜の言葉。 限りなく地味な題材のお仕事小説でありながら、探し求める音色や音楽を描く言葉は詩的なくらいに美しい。 久し振りに読み返して気づいたこと。 作中には、具体的な曲名がほとんど出てこない。これって実は、すごいことなのでは… 音楽ものの創作では、実在の曲名を使うことで読み手に曲を脳内再生させ、イメージを補完するという手法(というのかしら)がある。例えば「のだめ」も「蜜蜂と遠雷」も、そうして世界を膨らませてきた。どっちも音大生の物語だから、どんどん学んで知識を膨らませていくのは、物語的にも全然ただしい。 でも、外村くんは音楽を知らない。一生懸命吸収しつつはあるけれど、うんちくを振りかざすような境地にはいない。作中ではっきり聴き当てたのは小犬のワルツと結婚行進曲くらい。 私たちも彼の視点で、わからないまま森へ誘われる。こつこつと読み進め、心の中で耳を澄ませ、想像するしかない。 定番の「膨らませ方」に頼らずに音を描く、物語を組み上げていく力量のすごさ…も、勿論感じる。けれどそれよりも、そう描くことによって、私も外村くんの無垢な歩みを体感できるような気がすること。今更そうはなれないからこそ、それがとってもうれしい。 検索すれば答えなんてすぐわかる、知識と情報で補強しないと自信を持てない、AIに土台をやってもらって仕上げだけ自分で整えればオッケー…そんな今どきのモノの知り方に不安を抱いたとき、またこの森の入口に立とう、そう思わせてくれる本。 あとは余談。 先輩の柳さんがステキ。技術も仕事への意識も高く、外村くんを導いてくれる頼れる兄貴。ドラムも叩けてバンドやってて、綺麗な彼女がいて、でも裏側には、胸に刺さるような過去もある。今俺かっこいいこと言わなかった?ってかっこ悪いこと言ってくれるところまでかっこいい!笑 調律師、子供の頃に憧れた仕事。でも、動作が雑でよく物を壊す自覚があったので、自分にはピアノなんて繊細なものを扱う資格はない…と諦めてしまったっけ。 勝手な憧れを壊さないまま、その世界の豊かさを、深いところまで掘り下げて見せてくれる本。しかも、心に馴染んだ北海道の景色と結び合わせてくれるなんて。 感謝します。

    29
    投稿日: 2025.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    うん。調律師を目指した若者の成長を描く物語なんだけどね。主人公の若者の出会う人たち人たちはみんな良い人たちで主人公にさまざまな示唆や影響を与えるわけだけど、主人公があまりにイノセント過ぎて浮世離れしてるし、お前は一体なにがしたいのよ?って思ったりもする。もちろん調律に情熱を持ってるわけだけど、何故の部分が弱いんだよなあ。主人公の感情表現が希薄過ぎて感情移入が難しいし、そんな主人公が時折見せる感情に読者は胸打たれるわけだけど、ん?こいつが無用に静謐である必要なに?と思ってしまった。装置としての主人公と思いながら読んだ。それでも優れた描写が沢山あり、惹きつけられたし、面白かった。

    2
    投稿日: 2025.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんなことがあっても続けていきたい。そんなことに出会える人は稀だと思う。 私もいつかそんなものに出会える日が来るのだろうか。 読んでいて景色が浮かぶ小説でした。 さらりと読めるお話し。

    0
    投稿日: 2025.12.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    綺麗な場所が文字だけで沢山想像出来て、暖かくて、若々しい小説でした。 若くて勢いのある男の子の頑張る姿に、元気をもらったのも勿論ですが、微笑ましくなるお話でした。 始まりも終わりも意思、その間にあるのが努力や頑張りやそれ以外。この言葉がとても好きでした。(うろ覚えです。) 何かをやってみて、頑張って、やめ時って分からないと思うけど、その時に意思が弱いから続かないとかいう人がよくいます。 そんな時に、意思が弱いんじゃなくて、やめ時はここだという意思があるから区切りが着いたんだよと言える人になりました。 まあ、そんなこと考えずに夢中にすごしていたら 「ただ、やるだけ」。とても良い意味の「ただやるだけ」の日々が続くかもしれませんね。 ただやったっていい、やめたっていい。 なんだか少し色んなものに寛容になれた自分に出会う本でした。

    1
    投稿日: 2025.12.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    実は宮下さんの作品は初めてでしたが、静かで落ち着いた文章の中に、深み、重みがあって、「森」のようだと感じました。他の作品も、読んでみたいなぁ。

    1
    投稿日: 2025.12.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    こういう本がベストセラーになる時代は良い時代だと思う。ストーリーそのものは特段目を引くものはないけれど、一つ一つの表現が綺麗で澄んだ気持ちになる。 それでいて十人十色な仕事への向き合い方があり、「夢のように美しいが現実のようにたしかな」作品だと思う。

    0
    投稿日: 2025.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    優しい物語。 好きな仕事を若いときに見つけられ、その職に就けてやりがいや、充実感、幸福感がある。羨ましい。 学生さんにぜひ読んでいただきたい本。

    0
    投稿日: 2025.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」まさしくそんな小説。 「羊と鋼の森」というタイトルは、羊毛と鋼で構成されたピアノの世界、そしてその調律という森に飛び込んだ少年の物語のため。 この先の外村や双子の成長が気になる。もっと読みたいと思わせる終わり方だった。

    0
    投稿日: 2025.11.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大人になってから習いたいと思っているピアノ。丁寧に美しい文章はピアノのようだった。 自分自身を見失わず、調律師として成長していく主人公。強く、深い精神が生きてるんだなぁと。 そして世界には自分の知らない美しい世界がたくさんあるんだなぁ。

    0
    投稿日: 2025.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2025年140冊目】 高校生である僕は、ある日体育館に置かれたピアノが調律される場面に立ち会うことになった。それが僕の運命を大きく動かし、調律師を目指すまでになる。努力、才能、あきらめないこと、あきらめること、双子のピアニストとの出会い――ピアノ調律師に光をあてた一作。 綺麗でした。ずっと綺麗な世界が続いていて、よくも悪くも現実から少しだけ宙に浮いている世界、そんなお話でした。 主人公のバックグラウンドがもっと知りたかったなぁと。あれだけ感情を描いているので、きっと人物設定も深く考えられていたんじゃないかと思うのですが、わざと書かなかったんでしょうか、調律師の世界にどっぷりと浸ってもらうために。だとすると、そうかぁ、という感じもするのですが、私はもっとそれぞれの人の感情の深いところが見たかったなという気がしました。 その人となりがあるからこそ、感情にも色がつく気がするんですけど、今作はずっと綺麗で。人間のどろどろしたところが一切なくて。それはそれで美しい物語ですが、私には少し物足りなく感じました。

    0
    投稿日: 2025.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師として働く外村の日々が温かい文体でゆっくり綴られている。同僚やお客様の双子も優しい感じ、まるでファンタジー。音を色んな方法で表現しているのもすごいと思った。

    10
    投稿日: 2025.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2016年本屋大賞受賞 面白いね、コレ 調律師のありふれた(?)日常と成長への葛藤の物語。 愛だの恋だの出て来ない または嫉妬や憎愛だのドロドロもしない ましてや殺人事件も起きない けど日常ストーリーだけどすーっと読めて行ってしまう。 調律師って自分には馴染みないけど、こんな強い思いを持ってる人もいるんだーと感じた1冊でした。

    0
    投稿日: 2025.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    実家にあったアップライトピアノ。もう今は手放してしまったけれど、あのピアノにも調律師さんが来てくれてたなと、その経験を幸せに感じながら読んだ。外村が調律自体には四苦八苦して、でも調律に魅入られ、ひたすらに努力する姿がシンプルにかっこよかった。お話自体は静かに進んでいく。でも、調律師の先輩のそれぞれの人柄や考え方、双子のピアノの音色や決意に徐々に大きく心を揺さぶられていた。端々に出てくるお客さんのピアノの様子も、自分もその内の一人になったような気がして他人事にはならず、なんだか寂しくも温かくもあった。静かで美しい自然に溶け込む感覚を外村が導いてくれて、とても心地よかった。板橋さんの目指す音色についての言葉は、私も何か刺激される部分があって熱くなる。そんな人になりたい。なれるだろうか。

    0
    投稿日: 2025.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    温かい文体で、読んでいて自然と涙が出ました。調律師は馴染みがなく専門学校があることも知りませんでしたが、私の学校のピアノも、駅で見かけるストリートピアノも、コンサートで見るピアノも調律してくれる方々がいたんだ! と知りました。 外村の理想までの道のりは果てしないし、こうすれば辿り着けるという方法があるわけでもなく、才能が無いからかと打ちひしがれる時もありますが、結局情熱を持ってこつこつこつこつやっていくしかない。自分も毎日こつこつがんばろうという気持ちになります!

    0
    投稿日: 2025.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノの調律という普段馴染みのないものだったが、主人公の好きなものに対する真っ直ぐで強い気持ちに心を打たれた。 そして言葉の選び方がとても綺麗で読み終わった後に心が洗われるようだった。

    0
    投稿日: 2025.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度も読んでいる1冊。 一言で言えば美しい。 読み終えてタイトルの素晴らしさを感じる。 初めて読んだ時は、悲しい物語ではないのに涙が出た。音が繊細に聞こえてくる。主人公の葛藤に共感。

    0
    投稿日: 2025.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ショパンコンクールのあと、我が家のピアノを調律してもらいながらこの本を読み始めた。 何かを身につけようとする人の、ひたむきさと自分には才能がないかもしれないという恐れとの葛藤は、誰もが身に覚えがある。それに共感しつつ、ピアノとピアニストに純粋に向き合うことで確かな手応えが感じられる調理師というプロフェッショナルのシンプルで芸術的な世界に、浮世にない純粋さを感じて憧れた。 私も、自分の世界でこんなふうに成長し、世界と繋がりたい。「この世界に溶けている美しいもの」を「そっと取り出して、よく見えるようにする」。それなら私にも、できそうな気がしてとても励まされた小説だった。

    0
    投稿日: 2025.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    職業のこと全然知らないから興味深いのに、主人公への愛着が全く湧かない。 登場人物全員に全然ギャップがないから、何度も聞いたことのあるようなやりとりが繰り返されててどんなふうになるか予想もできるし、お遊戯会見てるみたい 中学生の頃だったらまあ楽しく読めたかもしれない

    0
    投稿日: 2025.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    羊と鋼の森 2025,10.24 山で育ち、天才調律師との出会いをきっかけに高卒、専門学校を卒業した駆け出し調律師の、先輩やお客さんとの交流を通じた成長物語。 主人公は17歳まで楽器演奏や音楽鑑賞といった趣味もなく、一般的な音楽と無縁に生きてきたことを落ち度に感じており、専門学校入りから就職後も本当にがむしゃらに働いている。調律に関わる何もかもを吸収するべき勉強材料と捉え、何を頑張ればいいのかという悩みを感じながらも一生懸命日々を過ごすことに迷いがない。これは凄いことだと思う。こつこつと、という言葉が何度か登場するし、世の中ではそれが美徳とされている。でも、それを迷うことなく実践し続けられる人は心から尊敬する。 また、発する言葉や頭の中に邪がない。素直でまっすぐで周りを尊敬していて仕事にひたむき。努力、根性、あきらめない、能動的、継続力、こういうものを見失ってしまった自分には、あまりにも美しくて眩しくて高貴な世界の物語に感じた。周りから悪く思われたくないから仕事に手を抜かない、真面目に努力しなきゃいけない、でも実はどこかで楽したい、そういうのとは雲泥の差。 板鳥さんはもちろん、登場人物みんな素敵だが、秋野さんが刺さった。4年間飛び降りる夢を見続けるというのは本当にしんどかっただろうな。心が病んでしまったんじゃないかな。 今更世の中にはどんな仕事があるのだろうとか、闇雲に勉強していた無欲な高校生のあの頃を思い出せないかなとか、そんなこと考えている。きっと外村は今日も迷いなく仕事を続けているのだろう。 お気に入りは、板鳥さんの何を目標にしているか、回答。夢のようで現実、甘いようで強く厳しい、そんな相反するものを持ち合わせていることが美しいんだよな。そんな人になりたいな。自然への造詣が深いことは、ロマンチストと捉えられるというのは面白いな。

    0
    投稿日: 2025.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    羊と鋼の森 2025.10.22 調律師とはどのような役目を担っているのだろうか。 今まで音楽と無縁の生活を送ってきた私にとって、想像しがたい職業だった。 大学の講義で”デザイン思考”というものを少しだけ学んだが調律師が応用できるのではないかと感じた。依頼者の頭の中に描く理想の音をデザインしてもらって、そこに隠れた意図や気持ちを調律師がつくっていく。大学で学んだときは正直、どのようなところで生かせるのか分からなかったけれどこの本で私の中の疑問が洗い出された気持ちになってよかった。 女性の作者にしか出せないような、繊細で引きこまれるような描写が素敵だった。 中高までは盛り上がる曲が大好きだった。けれど大学生になってから、ヨルシカの『アルジャーノン』や『忘れてください』などの抑揚がそこまでない曲にハマり出した。これは本文で何度も出てくる 明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体 まさにこれなのかなとかんじた。 絶対とは 哲学的なことも考えさせられてよかった。 山で育った、一見なんのこだわりもなさそうな素直な青年がピアノやその音に引き込まれていく、そんな話。 どんな世界にも(音楽、芸能、絵画などなんでも)見えないところで支える役職があって、守られた森のようである。

    5
    投稿日: 2025.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ぼくは好きでした。 この物語。 宮下先生の作品初めて読んでみました。 調律師とはこういう仕事なんだと、とてもいい仕事だなと思えました。 外村くんの成長もよかったです。

    1
    投稿日: 2025.10.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章も世界観も綺麗なお話でした。 調律師という私には馴染みのない職業の話でしたが、説明が分かりやすいためスっと頭に入ってきました。 表現の仕方がとても上手で、全体的に素敵なお話でした。

    17
    投稿日: 2025.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    例えば静かな朝の気持ちよさとか、自分が良いと思う日常を、さらに良いと感じるための表現力を与えてくれる小説だった。 主人公も、他の登場人物も、普段自分が日常生活で考えているよりも一段階高い解像度で日常を過ごしているように見えた。 これを読んで、自分の日常も一段階解像度が高くなりそうだと思った。 登場人物の高い解像度をしっかり伝えるだけの、著者の表現力もすごいと思った。

    2
    投稿日: 2025.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2025年38冊目『羊と鋼の森』 音楽にあまり興味のなかった私だが、この作品を通して音や調律の世界に心を惹かれた。 物語は決して劇的ではないけれど、静けさの中に確かな成長と美しさがある。 そうした静かで穏やかな物語を好む人には、きっと深く響く一冊だと思う。

    22
    投稿日: 2025.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表現される言葉がどれも濁りなく澄んでいて綺麗で、心が浄化されるような感覚があった。感性を研ぎ澄ましたくなる一冊。 主人公である外村の直向きな姿勢に、自らも奮い立たされる気持ちと、打ち込めるものに出会えてることに羨ましさを感じてしまう気持ちもあり。

    0
    投稿日: 2025.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    蜜蜂と遠雷に続いてピアノ繋がりで読んだ。 派手さはないけど、すごく面白くて心温まる作品。 主人公の愚直さと人柄に惹かれる

    0
    投稿日: 2025.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師、という職業をよく知らなかったので、こんな奥深いものなんだと知った。 正解がないことに向き合うって難しいけど、正解なんてないのかもしれない。自分がいいと思えたら、いいのかもしれない、と思えた。 宮下さんの静かだけど情熱を感じる文章力が凄いなあ 美しい言葉がたくさんあった 宮下さんが「神さまたちの遊ぶ庭」の時期の北海道で過ごしていた時に、書かれたものだという。 北海道での暮らしでの気づきや情景が作品にも影響してるのが分かる。 「神さまたちの遊ぶ庭」を読んでから読んでよかった! 『美しい』も『正しい』と同じように僕には新しい言葉だった。ピアノに出会うまで、美しいものに気づかずにいた。知らなかった、というのとは少し違う。僕はたくさん知っていた。ただ、知っていることに気づかずにいたのだ。 何ひとつ無駄なことなどないような気がすることもあれば、何もかもが壮大な無駄のような気もするのだ。ピアノに向かうことも、今、僕がここにることも。 才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、転機、根気、そして情熱。才能がたりないなら、そういうもので置き換えよう。もしもらいつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能のなさを認めるのは、きっととても怖いけれど。 どちらがいいか、どちらがすぐれているか、という問題ではないのだ。 どちらにも音楽のよろこびがやどっていて、手ざわりみたいなものが違う。朝日が昇ってくるときの世界の輝きと、夕日が沈むときの輝きに、優劣はつけられない。朝日も夕日も同じ太陽であるのに美しさの形が違う、ということではないだろうか。 わがままがでるようなときは、もっと自分を信用するといい。わがまま。究めればいい。僕の中のこどもが、そう主張していた。

    0
    投稿日: 2025.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本を読んで、ピアノの良さを改めて知った。フェルトに空いた穴は調律師さんがやったものとは知らなかった!むかし、実家のピアノを調律してもらった時、調律師さんが弾いてくれたピアノの響きが忘れられない。うちのピアノのはこんなに鳴るのかと驚いた。もう一度人生やり直せるなら調律師になりたいと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    青年が好きなものに真摯に向き合う日々を描いたお話、だと感じた。急展開などはなく、緩やかにでも確実に成長する青年のひたむきな毎日が綴られている。 美しいと感じたものを自分の言葉で表現できる、青年を尊敬した。好きなものを仕事にする人とはこういう人かと。今まで何を見て何を聞いて何を心に留めてきたのか、自分を作っているものを振り返った。 そして今、本を読んで感想を書いているこの行為もいつの日かの自分を作るのだと感じさせてくれた本だった。

    6
    投稿日: 2025.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心が穏やかな本好き界隈の方々は、情緒が安定したストーリーを読んでいるのか…と久々にこういう系統の本を読んでハッとしました。 わりと直近までミステリを読み続けていたので、この発言の裏には何かあるのではないか…瓜二つの双子って…もしかして途中で入れ替わったんじゃないか!?などと考えてしまい心から楽しめなかったのは私のせいです。心が穏やかな人におすすめします。

    0
    投稿日: 2025.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の真面目な姿が可愛らしいと感じる作品でした。また、私自身がピアノをやっていることもあり、ピアノと向き合って行く上で、もう少し調律と言う観点を大事にして見ようかなと思いました。

    0
    投稿日: 2025.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公が学校に来ていた調律師と出会い、やがて調律師を目指し成長していく物語。読み始めるとタイトルが遠い印象だったが、読了時には納得のしっくりさだ。森がいい。実家に置きっぱなしのピアノを弾きたくなった。長年弾いていないからきっと調律が必要だ。

    19
    投稿日: 2025.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ストーリーのアップダウンが少なく、 穏やかにお話が好きな人におすすめです。 ピアニストではなく、『調律師』にフォーカスしたお話です。 「どんな事でも一万時間かければ形になる」 将来の夢があるが、今やってる事に悩んでる方にも是非読んでいただきたい。 早く結果を望むのではなく、コツコツと積み上げていくのが大切だと、改めて感じました。

    3
    投稿日: 2025.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終えた感想は、「和音のピアノが聴きたい!」 音やピアノに使われる表現がすてき。 「大きな獅子が狩の前にゆっくりと身を起こすような」 「銀色に澄んだ森に、道が伸びていくような音。そのずっと奥で、若いエゾジカが跳ねるのが見えた」とか。 読んでいる間、ひんやりとキラキラした森の中に居るような、とても心地よい時間を過ごせた。

    8
    投稿日: 2025.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    優しい物語、との噂から手に取ったが、最初はなかなか新人らしい葛藤やモヤモヤにフィーチャーしてたので中々腰が入らずにいた。しかし気がつけば3年目には立派な一人前の入口に立っており、先輩社員の魅力にもはまっており、読後感は控えめに輝く水面の様だった。

    0
    投稿日: 2025.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この方の作品で前にメロディ・フェアを読んだことがあってそれが好みだったので期待して読んだ。 この物語も全体的に落ち着いていて特段盛り上がるようなところとかはなく、地道に頑張るお仕事の話という印象だった。 なんだかあまり感情移入できずそこまでハマらなかった。相性かな?

    1
    投稿日: 2025.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    あまり普段読むタイプの本では無かったのですが、司書さんに勧められて読んでみました。 正直全く期待していませんでしたが、読みはじめてびっくり!これは結構面白い。 独特で綺麗な表現が多くて、読んでいて気持ちが良かったですね。 ただ時間経過がわかりにくく、とにかく読みづらかったのが難点でした...。 さらに最後もオチがあるわけではなく、途中でぶつりと切られたような終わり方だったのが何となくもやっとしますね。

    0
    投稿日: 2025.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師の物語だけど、普段の自分の仕事と照らし合わせて読んでた。自分の成長になっているか分からないとか、意味がないかもしれないとか、もしかしたら数年前と何も変わってないかも?と思ったり、自分って才能ないのかなって少し自信喪失気味な人に読んでほしい。外村自身の言葉やその恩師、先輩たちの言葉が刺さった!

    0
    投稿日: 2025.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律について少し詳しくなった気がする。小説は、自分が知らない世界について少し詳しくなれるのがいいなとなんだか初めて思った。 失敗しながら、調律の先輩たちに認められ、自分の目指す姿を見つけていく過程がよかった。秋野さんがこの小説のスパイスだ。板取さんにはもっと触れてほしかったけど、このくらいが神様っぽくてよいのかも。 主人公の純粋さ、素朴さがよかった。解説にもあったけど主人公の見た目や細かい生い立ちなどが描かれないまま、調律やピアノを通して主人公の形がくっきりしていくのが不思議だった。あと、わからないことをわかったふりしないのがいい。見習いたい。笑

    0
    投稿日: 2025.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    若い調律師が助けられ、見守られながら成長していく物語。 言葉の紡ぎ方がとても素敵な作品でした。 私も子供の頃から高校生までピアノが好きで習っていたので入り込みやすいと感じたけれど、今まで感じたことのない、音の表現が多彩で綺麗だなぁと感じました。 一瞬で、これなんだ!って思える何かに出会えるってなかなかないし、続けていく事も決して容易な事ではないけれど、読んでいて少し力をもらえた気がしました。

    12
    投稿日: 2025.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノ調律師のおはなし。 読んでてすごく元気がでるっていうよりは半身浴みたいにじんわり温まってくる感じ。 全然ピアノをひいたこともなく、クラシックに造詣が深くない自分にとって、調律師の世界は取っ付きにくいかなと思っていたが、主人公も高校までは自分と同じようにピアノとは遠い世界で生きていたので共感できる部分が多くあった。 音という目には見えないものがいきいきと描かれているところが全体を通して気に入っている部分だ。 筆者が表現したい「音」が比喩や躍動感を交えて豊かに描かれているが、読者はそれがどういう響きでどういう「音」なのか、掻き立てられ、それが必ずしも一致しないというおもしろさがあった。読み手の数だけ「音」があるのだ。 主人公はいい調律とは何か?どうやったら成し遂げられるのか?と先輩に貪欲に聞く。成長する機会を逃さないようにする姿勢、素直な心が道をひらいていくのだなぁと感じた。 そして真髄にせまる部分では原民喜の理想とする文体がヒントになっている。 「明るく静かに澄んで懐しい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のように確かな文体、私はこんな文体に憧れている」ということば。 そんな文体、あるんか?と存在を疑問視してしまうほど、私の心には純なものは残っていないようだ。 あくまで理想というものは、手に届かないところにあるから理想なんだろう。少しは甘えているようでありながら厳しく深いものを湛えているという部分はなんか人間くさいなぁと思い惹かれた。

    2
    投稿日: 2025.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノの経験もない、才能もない外村が真剣にピアノに向き合い調律師として成長する話。 話に緩急は少ないけどそれでも楽しく読めたし、会社の先輩の話が心を打たれるものが多く自分ももっと真剣に向き合おうと思えた。 小さなことでも、コツコツ積み上げられる人は強い。

    5
    投稿日: 2025.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    才能がないって言ってしまえばそこで終わってしまうけど、終わらせずに、挫折しながらそれでもピアノが好きで、こつこつピアノと向き合う外村の熱意が素敵だった。転職して3ヶ月目になるタイミングで読めてよかった。

    1
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生の時に調律師の板鳥さんに出会い、感動した主人公の外村は調律師を目指す。それから数年後に外村は江藤楽器で調律師として働き、3人の調律師と素敵な双子姉妹が、彼を成長させてくれる。比喩も面白くて、表現も素敵で、物語も面白くて、久し振りに大当たりを引いた。柳さんと外村の関係がすごい良い。自分にも後輩がいるけど、柳さんみたいになれたらいいなぁ。秋野さんや板鳥さんもキャラが立っていて好き。自分が今やっていること全てに意味があって、無駄じゃないと思えた。外村の素直さを見習いたい。

    2
    投稿日: 2025.09.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく綺麗な文章だったけど、個人的に好みじゃなかった。 ピアノの調律師のおはなし ミステリーとか展開がある小説が好きな人にはハマらないかも。

    0
    投稿日: 2025.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美しい音色の世界に誘われた若き調律師の物語。 宮下奈都さんの作品を読むのは久しぶり。10年ぐらい前に、「スコーレNo.4」を読んで以来だと思う。 まず文章がとても美しい。澄んだ水の中に体を浸して、なおかつ身体に澄み切った文章が溶け込んでいくような読書感。 すぎていく時間かもったいないと思うくらいに、この本に浸っていたいと思った。 ピアノそのものと、ピアノが広げる音の世界を森にたとえた世界観が素晴らしすぎる! そして、奥行きが深すぎる森で自分自身と向き合い、ひたむきに努力する若き調律師に自分自身を投影して、静かにひたむきに自分の道を全うする人生を送りたいと思いました。 ・僕は調律という森に出会ってしまった。山には帰れない。 ・この仕事に正しいがどうかという基準はありません。正しいという言葉には気をつけた方がいい。 ・きっと僕が気づいていないだけで、ありとあらゆるところに美しさは潜んでいる。 ・変わらないはずの基準音が、時代と共に少しづつ高くなっていくのは、明るい音を求めるようになったからではないか。わざわざ求めるのは、きっと、それが足りないからだ。 ・目指すところがあるとしたら、ひとつの場所ではなく、ひとつの状態なのではないか。 素晴らしいすぎる小説でした。

    0
    投稿日: 2025.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    217 森の匂いがした この最初の1番どこかで見た記憶が!? 図書室にお正月のお楽しみ袋が用意されている。 最初の1文で選ぶ。今年は出遅れたせいか、大人用は残り1冊 読んだ記憶のある自分が家にあった。 再読してみよう。途中で読み終わり感想を書くんだけど、眠くなってしまう。昼寝から覚めたら私は今はこの本との出会いは、森の匂いがした。で、この一文に出会うためだったのではないかと思った。 森の匂いいもピアノの音も聞こえないけど、木漏れ日のような光が枝葉から差し込むイメージ。ピアノの旋律というか音が聞こえてきそう 主人公は調律するときに何を思うのか、引き手の要望もあり答えるとは思うが、この人にはこの色で弾いてほしいと思って調律したいとは思わないの? 何年も前に読んだ時はあんまり面白いっ思わずその時は話題になった理由はわからなかったけど、今は森の匂いがしたが頭から離れない。宮下さんの作品は言葉の魅力がみんないいって言っていたが、引き込まれて心に何かを届けてくれる作家なんだと思う。書くペンが止まらない位気持ちが動いた。

    1
    投稿日: 2025.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2016年本屋大賞受賞作 KindleUnlimitedに追加されていたので、これ幸いと読みました。 作品を通しての感想はとても透明感のある作品。なんというかずっと透き通った綺麗なものを見てる感覚でした。 ひとつ、ひとつのシーンがとても詩的で美しい映像が頭の中で浮かび、とても静謐で美しい映画を見たような気持ち。 全ての登場人物が、良い人でそれぞれがそれぞれの方法や考えで真摯に仕事や人生に向き合ってるのが本当に素敵でした。 ピアノの調律師という自分には未知の世界のことが知れたのも、とても興味深かった。

    1
    投稿日: 2025.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    北海道に住む青年がピアノの調律師を目指して頑張る姿を描く優しく心温まる物語。音が聴こえてくるとはこの本のことをいうだろう。周囲の調律師先輩たちの言葉が、主人公の言葉がどれもためになるページばかりで、この本を読むことができて本当に良かった、生涯に残る一冊でした。普通の社会人にも響くセリフがあったり、考え方もとてもためになる。とにかく言葉が美しいのだ。また読みたい、手元に残したい一冊だ。

    0
    投稿日: 2025.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章から五感全てくる感じがする いやまじで これーほんとにそう 他の本に比べたら内容が薄いと思うのも分かるが、 その薄さこそが主人公の人生であり、覗き見ている私たちもまた傍観者だという感じを醸し出していて良いのだ。 まぁ人生こんなもんだよなー頑張るかーー ができる本なので毎日持ち歩くほど好き。

    0
    投稿日: 2025.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    美しすぎて、油断したら泣いていました。 最近荒んだサスペンスばかり読んでいたので、非常に浄化作用が強く、染み入るようでした。 最初から最後まで、文章がきらきら輝いて、とてもきれいでした…

    1
    投稿日: 2025.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    外村たち登場人物はみんな音を見ているけれど、私たち読者は言葉を見るしかない。でもその言葉がとても丁寧で美しかった。文章から音楽が聴こえるわけではなく、風の音が聴こえた。そして調律の仕事を通して自分の仕事のことが思い浮かんだ。

    2
    投稿日: 2025.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み終わるのが惜しいほど、とても素敵でした。 外村くんのように私も一歩一歩、進んでいきたい。 裏表のない素直に生きる姿勢が、羨ましく、尊敬します。

    7
    投稿日: 2025.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく綺麗で静かで光の粒のような音の粒のような作品。世界に美しさが溶けている、それが伝わってくる良い作品でした。 ストーリー自体は起伏が少ないというか比較的穏やかで、外村が何故担当替えをされるのかこれから替えられなくなるのかまでは描かれていない。ただ、だからこそ主人公の見ている世界の美しさだけに集中して、外村のように音と世界を鑑賞することができた。 「ピアノに出会って以来、僕は記憶の中からいつくもの美しいものを発見した。例えば、実家にいる頃ときどき祖母がつくってくれたミルク紅茶。…(中略)…たとえば、泣き叫ぶ赤ん坊の眉間の皺。」

    0
    投稿日: 2025.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    調律師になる男の子の話。 こういう本好きだなー私。 大きく盛り上がりがあるわけではないけれど、文章が上手で読みやすいし、調律師のことがよく分かる。 好きな本の一冊になった。

    6
    投稿日: 2025.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表現が素晴らしい。 目の前に森は見え美しいピアノの曲が聴こえてくるよう。 始め主人公は自信が無かったが、自分にとっての調律師としての道をつかんでゆく。

    0
    投稿日: 2025.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ピアノの調律師のお話。素質とか才能とか、そういうのではなくて、何事もコツコツ努力することの大切さを学んだ。話もコツコツゆっくりじっくり進んでいくから、ものすごい展開があったりするものではない。良くなったりへこむことがあったり、色々だけど、それが人生だよねと思わされる。仕事のことで悩んだり、どう頑張っていったらいいんだろう…と悩んだ時に読みたい作品。

    9
    投稿日: 2025.08.11