
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・『BUTTER』で話題の直木賞作家、柚木麻子さんの旧作を読んでみる ・産まれ/環境に恵まれた商社勤めのプライド激高(?)主人公栄利子、自信の無い主婦ブロガー翔子が出会い、お互いの同僚知人友人も巻き込みながら、お互いの人生を逆回転させて行く様な話 *こういう人いる(た)ー!&自分にもこういう面が無かったとは言えない ・脚色された部分はあるにせよ、育った環境や経験が人格形成にどれだけ影響を及ぼすか、、の解像度が高くてゾクゾクした ・立場によって受け取り方が大きく違う小説なのではないか、と今回は特に思った。女性/男性/既婚/未婚/親/子供/他、どんな見え方がするのか機会があれば話してみたい ・朝井リョウさんと親交が深いと聞くが、彼の作品とはまた違った読後感でありながら、読む前と後で世の中の見え方が変わってしまうという点で近いものを感じた ・主人公栄利子は、友人がいない、自分のおかしさを指摘してくれる他人がいない、というキャラクターであったが、本当はそうではなく、出会いの一つ一つからそれを受け止め咀嚼する姿勢がなかっただけではないか。それは育った環境の影響も大きいだろうが、自身を顧みる機会は、僅かなヒントから自分で作っていかなければならない ・そして、登場人物の杉下の脇の甘さ(笑)には、頭を抱えるしかない
1投稿日: 2026.02.01
powered by ブクログ昨年末にロンドンに旅行に行った際、現地の書店で「Hooked」Published in March 2026の広告を見て知った。Asako Yuzukiという作者さん、てっきり日系の英国で活躍されている作家さんなのかな?と思っていたのだが、めちゃくちゃ有名な日本の作家さんだった…。 そこで知ったのだけど、いま日本文学が英語圏で有名なんですね。特に柚木麻子さんのBUTTERが2025年に英国の文学賞を取ったとかなんだとか。全然知らなかった。 最初から最後まで歪んだ話だと思った。割れた鏡越しに世界をのぞいているような、全員が狂っているという感想を持った話。最後まで誰にも共感できなかったし、キモすぎて現実感もない。でもその感想を持つのは自分が男だからで、女性が読むと(誇張はあるにせよ?)、そうだよなって自分のことを顧みたりするのだろうか。 ていうか、絶対的な味方がいる人生を送っている人って、実はほとんどいないのかも。どうかな。
0投稿日: 2026.01.23
powered by ブクログ題名から楽しい女子会を想像して読んでいたけど、友達作りが上手く出来ない拗らせ女子会だった。女って生き物は定期的におしゃべりと共感してもらわないと生きていけない生き物なんだよなと、自分自身も感じます。
0投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ友達は無理して作るもんじゃない。を地でいく物語。 ナイルパーチとは何ぞや。から始まり、友達が作れない肉食の魚ふたりが異様に絡まう様が面白かった。
26投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログ登場人物たちはナイルパーチのような肉食で、共食いでも始めるのかとどきどきしたが、孤独で、なんだか切ない。 他人に期待し過ぎてはいけない。他人と理解し合う努力は必要だが、理解し切れるものではないと知っておく。 人との付き合いに薔薇色の期待を寄せていた子どもの頃を懐かしく思い出し、どこか冷静になった今が、良かったのか悪かったのかと考えてしまう。
2投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ商社勤務、容姿も美しく育った環境に問題もない栄利子と、専業主婦ブロガーで家庭環境があまりよくない翔子。一見、正反対の2人だが、偶然出会い意気投合。友達になれると思っていたが…。 お互い友達がいないという共通点があり、気のおけない友達とすごす時間、人との距離の測り方などが分からない。キラキラした友情を見るたびに羨望と自分に何が足りないのか?と憂鬱な気分になる栄利子の描写がたびたびある。わたしも友達は多くない方なので、共感はできた。 栄利子の翔子へ抱く気持ちは、友達になりたい、から、次第に執着じみたものへと変わっていく。 栄利子は翔子と友達になりたいというよりも友達というものを祥子と作り上げたい、と思っている。 この気持ちも、なんとなく共感はできる。 作者柚木さんは、人と人(とくに女子)の繋がりの実は薄い表面だけの部分を言語化されていて、リアルだなと思った。あとは、相手を知るにつれて相手の良くない部分を詳らかに分析するようになる様(この人はこうだから友達ができないんだ、など)は、ちょっと怖いけど実際みんな心の中で相手に対して何を思ってるかなんてわからないよな〜という気持ちになった(なんとも嫌な感情) それ以外にも、祥子が親の嫌なところをふと自分の行動でも同じことが言えるのではないかと気づき、自己嫌悪に陥る部分も、共感。 人の心の中のあまり人に見せない、見せたくない部分を言語化してくれるような作品だったなと思う。 栄利子のサイコパス具合は、犯罪者やストーカーって実際これくらい客観的に周りが見えないんだろうなという感想を持った。
1投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ読み出したら止まらず、あっという間に読みました。ただ、好みの本ではなかったかな。豹変後の真織がエキセントリックすぎだし、大手商社の総合職である栄利子が女友達に固執しすぎる様も現実離れしているようで、ついていけないところがありました。 他人に勝手に何かを見い出し、勝手に期待し失望し自滅していく様は恐ろしくもリアリティーがあり、我が身を振り返ってみてしまいました(笑) 救いは読後感の良さ。囚われていたものから自らを解き放ち変わっていこうとする女性たちは、爽やかでよかったです。ただ、杉下の未来だけが心配かな(笑)
2投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログ栄利子のヤバさにびっくりしちゃったけど、栄利子は女友達に対して極端な愛情みたいなものを完璧に求め過ぎてるだけなんだなと思った。彼氏に重いってフラれる女子と似たような感じ。オンリーワンの恋人とか親とかに対する感情を女友達に抱いてるから、重くて避けられる→避けられるのを感じて周りが見えなくなるから自分勝手になってますます嫌われるパターンなんじゃないかなって思った。何事も適度なゆるさとバランスが大切。。。翔子にはあまり共感できなかった。ただ、色々と意識低めのゆるい専業主婦のブログは人気が出そう。どこかで見下して安心できるからか? 他人任せ過ぎる翔子と、他人に自分を押し付ける栄利子、女友達以外尊重しない真織、、、真織についてもっと描かれてたら面白そうだなって思う。
1投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログなかなかいないです、こんなイヤな主人公。余りに自己中心的な振る舞いに辟易。 でもその2歩か3歩手前の心境には至った心当たりはある。行動に起こさなかっただけで。 重松清さんの解説も興味深い。 BUTTERをもう一度ゆっくり読んでみようかな〜と思っています。
5投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ「BUTTER」と続けて読了。最初は共感、読み進めるにつれて恐怖、最後はこの作品を書いた作者に尊敬。ぜったいにこんな女嫌だ!と拒絶しながらも、自分と重なる姿に目を背けたすぎて辛すぎて、元旦にも関わらず一気読みした。笑 読んでる途中は絶望してたけど、読み終わったらなんか希望みたいなものが湧いてくる、なんと説明したらいいのやらわからぬ感情が残ってる。すごいなあ。
1投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログ女同士って怖いのはるか上をいく怖さ。条件がそろえば自分もなりうる可能性がある。私の立ち位置大丈夫か?と自分の行動を省みてあせる。
0投稿日: 2026.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・心に響いたことば 常識なんて環境次第でいくらでもかわる いろんな国に行き違った文化に触れ、新しい価値観に出会うと気持ちが楽になる 混沌を極める社会で多様性を認め相手の心境を慮り、その一方で己の個性や美意識を守り心を開く、そんな複雑なジャグリングはなかは無理だ。 学歴や職業や育ってきた環境が全員違う、会社という巨大な空間はたくさんの違う種類の魚を同じ水槽に放り込んでいる。だからこそもっと緊張感を持って過ごすべき 痛みや悲しみを分かち合う同性の友達がいない、会社と家の往復だけの日々。自分が本当はどんな好みを持ちどんな窮屈を抱えているかもわからず透明人間のような気持ちで日々を生きていた わかるよわかるよとうなずくのは特別なことじゃない、世界共通の女同士の会話のルール、礼儀みたいなもの、相手に同じものをもっとくれと要求するのはやめなさいよ 何にも縛られず、気が向いた時にふらりと散歩に出かけるような生き方がしたかった 周囲の期待に応えることばかり考えていて、本当は自分が何を好きか考えてみたことがなかった。 気を使ったり、心を乱すことなく、見たいものを自分のペースで見ることができたらそれはどんなに豊かな時間だったろう 友情なんて一瞬のきらめき。一番楽しいきらきらした瞬間を真空パックに閉じ込めてそのままにしておけることが出来るなら、それは… わかりあわなきゃ、共感できなきゃということから失うものは大きい、分かり合えなくていいって大事なこと 友達がいなければという思いこそが彼女たちを自家中毒に陥らせ、とことん苦しめる 共感されたいしたい願いに世の中は満ちあふれてる
0投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログ人間の弱い部分てんこ盛りの物語。 でも誰にでもダメな自分というのを持っているだろうから、自分に照らし合わせて苦しい気持ちになる本。でもどんどん読み進めちゃう本。 私も友達は少ない。 栄利子や翔子のような人間になってもおかしくない。でも結局生きていかなきゃいけないからな、と思わせてくれた本。
0投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ「両思い確定だけど、まだ恋人になってないワクワクキラキラキュンキュン状態」が女子の友情の特定の期間にはあると思うのですよ。自転車の2ケツシーンが正にそれで、エモすぎてこれ以上読み進めるのが勿体無い!と一旦本を閉じてエモさを噛み締めました。 が、その後の展開が辛すぎて…。。あぁ、そうだった、私たちはそんなに一筋縄ではいかないのよね。わかるーーーー!! 全体的にデフォルメ感があるので、「いや、そんなんありえんやろ」な展開に現実に引き戻される事もありつつも(まおちゃんの指令とかね)、結局は家庭環境に端を発していることなどは頷きすぎて首がもげそうでした。 子育てが若干落ち着いて、ようやく女子の友情にベストな距離感を身につけつつあるおばちゃん世代にはブッ刺さりました。疲れた!笑
0投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログ栄利子が怖いなと思いつつ、いい子ちゃんを演じるところとか相手の様子を伺うところとか友達が多い人を羨ましいと思うところとか…自分に重ねられるところも多いなと思って、読みながらゾッとしてしまった。ナイルパーチの女子会ってタイトル自体もとても好き。やっぱり女子って賢いし強いんだなあ…
0投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ女友達の友情の破綻を描いた作品、という知識しか入れずに読んでみましたが、破綻の原因が想像以上に重かった。。登場人物の癖が極端に描かれていて「こんな人いるの?!怖い!」となり。。終盤までひたすら怖い怖い怖いという感想しか抱けず、すなわち共感も全然できず、思わず眉間に皺を寄せながら読んでました。。 ただ誰にでもこういう狂気はあるのだろうし、ふとしたきっかけでそれが表面化することもあるのだろう。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ怖くて気持ち悪い。誰にも共感できなくて苦しい。同性の友情ってそんなに刹那ですぐに崩れてしまうものではないと思うけどそんな風に思う自分は今まで恵まれてきたのかもしれない。自分がマジョリティに属していることを再認識させられた。
1投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えて、胸がずーんと重くなった。 登場人物の誰にも共感できるところと、そうでないところがあって、人間って本当に複雑... 相手の感情を読み取りすぎても、無視しても、どちらも行きすぎなんだなぁ。 人間関係は白でも黒でもなく、グレーな部分を探りながら育てていくものなんだと思う。 栄利子の行動は、自分自身にもある見てほしい・認められたい気持ちで痛いほど分かった。 でもそれに飲まれると、他人が見えなくなる。 ラストは、個人的には救いを感じたかなぁ、 栄利子も翔子も実は狭い世界の中で、自分の都合のいいように考えていただけで 一歩外に出て俯瞰してみれば、苦しみから抜け出すのは案外簡単なことなのかもしれない。 それに気付けたことが、彼女たちにとっても、 そして読んでいる私にとっても、大きな一歩だったと思う。
1投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ独占欲、嫉妬、承認欲求、孤独感、仲間意識... 身に覚えがあるような女性特有の心理や感覚が、 何かの拍子に行き過ぎた言動になる。黄色信号を周りが発しているのに、当の本人はその行動、言葉を止めることが出来ず、エスカレートしたときには、その状況は滑稽で異様なものとなる。 最早、そこまで行くと清々しいしい気持ちになる。 柚木麻子さんにハマるきっかけとなった一書。 女性心理の描き方に、とても共感できた。 そして、とにかく面白い。
2投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ柚木麻子さんの『ナイルパーチの女子会』を読んだ。もともとはドラマ化されたものを見て、正直想像していたストーリーと違っていたので驚いたし、同時にすごくおもしろかったので原作の方を読んで、もっと登場人物が何を考えているのか知りたくなった イメージとしては『あまからカルテット』などの柚木麻子さんお得意の女性同士の連帯の話かと思いきや、どちらかといえば『BUTTER』寄りの作品だ 人間の内部に深く潜り込んだような、ゆらめく情動が文章にみっちり詰まっている。SNSなどの台頭で世はまさに大共感時代である 共感がビジネスになる。それだけ共感を人は求めている。わかりあうことに重きが置かれると、わかりあえないことが罪深く思えくるし、わかりあえなさが社会てに適合できないことの証左になってしまう 共感によってつながりが生まれることはあるが、共感だけがすべてではないし、人間関係に共感のみを持ち込んでしまうとどこまでいっても自分の物差しを持ってきて、逐一他者を測るしかなくなる そのことを柚木麻子が鋭利に書いている。女性同士の連帯や力強い友情を描くことに定評のある柚木麻子だからこそ、同時に友情とは何か、女性同士の人間関係とは何をもって構築されるのかを時に冷酷にも思えるほど、たしかな筆致で書いてくれた 人間は決してわかりあえるわけではなく、またわかりあえなくても生きていける。大切なことはいかに自分をわかってもらうか、相手をわかるかではなくて、尊重するかということだ 金原ひとみの『ミーツ・ザ・ワールド』でも人とのわかりあえなさがテーマだった。『ナイルパーチの女子会』では女友達に焦点を絞ったことで、より共感を重視することの功罪が濃厚になっている。 わかってくれた!に縋ってしまいたくなるときがあるからこそ、そこに価値があると見なされる今だからこそ、読むべき小説だった
2投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ大手商社キャリアウーマンの栄利子が読んでいた主婦ブログのブロガー翔子と知り合いになり次第にストーカーのように。 怖い怖い怖い怖い怖いってなった。 登場人物誰ひとりとして共感できない。でも引き込まれる。 友情の根底って何?となる。
0投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ読んでいてこれほど疲れるとは、気持ちがどんよりしてしまった。途中何度か、読むのを止めようかと思って少し止まるんだけど。でも…なんだろう、自分がこうなってしまうことが怖いからなのか、どうなっていくのかを見届けなくてはという気持ちがあったのかな、何とか読み終えられた。 人間関係って大変だ。
15投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログホラーより怖いという評判を聞いていたが、確かに色んな意味で怖い話だった。 栄利子の人間関係の執着と暴走、真織の裏の顔、被害者と思われた翔子が終盤で栄利子化してしまうなどなど。 一番強く感じたのは、望まない孤独ってよく無いという事。 一人が好き、と自覚して一人でいるのと人との関わりを渇望して一人でいるのとは全然違う。 人の気持ちが分からない栄利子に共感はできなかったが、他の人間がみんなルールを知っている中自分だけ知らずに暴走してしまうのは可哀想だなと思った。 栄利子に友達ができないのは根底にある上から目線が原因なのだろうなーと感じた。 後、内省が多い割に意味のある反省には繋がっていないのが何とも… また、翔子も自分の余計な行動や一言で自爆しているなぁという印象。 浮気ってやった人間ほど罪悪感に耐えられなくて白状するんだよなぁーと思いつつ、言われた側はただただ迷惑。 友人関係を築ける、平穏な日常が送れるって素晴らしいなと再認識した。 どうでも良いが、子がつく名前が多いなぁと思った。
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ女子会とタイトルがあるから気軽に読み始めたけど、どんどん追い詰められていく2人に辛くなっていった。 だって自分の中に栄利子の部分も翔子の部分もあるし、2人ともが悩んでいた自分の輪郭がぼやけている感覚が少なからずわかってしまうから。 今まで生きてきた中でぼんやりと感じたこともあるから。 男も女も関係ないけど、どうしてこうも人は自分の輪郭がぼやけてなくなりそうになる孤独感があるのか。幸せに見えていても、自分では何不自由なく思っていてもどこか隣に寄り添う孤独感があるのはなぜなのか。 うっすら霧がかかった街みたいな不安感が拭えない。 見て見ぬ振りしてきた色んなことが自分の中にあるからなんだろう。 作者さんの別作品、BUTTERと繋がるようなところもあってそちらももう一度読もうかな。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログなんかわかる… ここまで極端なことは 私の人生にはなかったけど、同じようなモヤモヤする友人関係っていうのはあった。 人間関係は難しく考えれば考えるほど、難しい。 合う人と心地よく過ごせる程度に付き合えれば私はそれで良いな。人との繋がりは大事だけど、自分を壊してまで欲するほど、飢えたことないかも。 …なんてことを考えてしまった。
3投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログこれまで読んだことのない、新しい小説だった、! ストーリー展開は、全く予想つかない。 というか著者も、あまり先を決めすぎず書き進めたらしい。 主人公2人の行動は、客観的に見てたら「アタオカやん...」ってなることも多かったけど、 心理描写で共感できることはたくさんあったなぁ 私も友達が少ないほう。正直、友達の必要性をあまり感じずに生きてきた。めんどくさいと思ってしまうタイプ。 翔子が気づいた、「案外世の中の女友達の多くも、心の通わない時間をやり過ごしているのではないか」という感覚は、結構小さい時から思ってた... でも30前にして、やっぱり人との関わりで喜べる瞬間たくさんあるなと思う。それを感じるためにも、一つ一つの関係を手入れしていくしかないんやな。 真織尊敬。若いのに、、! こんなにカオスな話やのに、こんなにあるあるが詰め込まれてて、さすがの柚木麻子氏だった、楽しかった!
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ考え方や行動が強めに描かれていて、登場人物に共感するところはあまりなかったが、いや?自分にも少なくともそうゆうところはあるなと感じた。。
0投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ自分は自分しかわからないから、物事の基準は自分。だけど、それが揺らぐ。もやっとして、はっきりしないことが、何だかリアル。主人公の1人、栄利子のズレ感が少しずつわかってくるけど分かりきれない。何となく近いところを感じてしまう怖さがある。
5投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ女性2人の出会いと別れ 序盤でえりこが「この世の中で一番価値あるものは時間」とはっきり書いている。 信頼関係も時間が必要と思う。何度か会っただけで親友と思い込んでしまうのは、その部分だけネジ曲がってしまったのかなと思う。 私もそんなに人付き合いは得意ではない。ここまでの狂気はないにしても2人ともにそれぞれ思い当たる節があって、自己中じゃダメだなとなぜか反省した。 それにしても、ご本人のエッセイを読むとお友達多そうでこんな感情抱かなそうな方なのに、2人の微妙な感情の違いを書き分けられてて作家の方って本当にすごいなと思う。 と同時に誰でも少しづつ色んな感情の側面があるのかなと安心した。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ3.5 きっかけはTwitter 盲目的な恋と友情を読んで、似てるって書いてあったから読んだ ここまで共感できない小説も珍しい笑 なかなか出会ったことの無い感覚だった そしてあまりにもぶっ飛びすぎてて、フィクション感が強かった 優等生で商社勤めのえりこと子なし主婦ブロガーの翔子、2人を主人公として物語が進む 孤独さがいかに人を狂わせるかということを凄く感じられる作品 えりこに関しては本当に意味がわからなかった笑 数回しか会ったことのない自分が読んでいるブログの作者にとことんのめり込み、親友だと思い込もうとする狂気性。この狂気性がナイルパーチなのか。客観視できず、自分の行動が相手を不快にし恐怖を与えていることに気づけず、勘違いだと決めつける。人とのコミュニケーションが上手く取れないのが文章だけでもすごく伝わってくる。会話をしていても相手の立場に立って考えられず、共感などせず、自分の理想を押し付ける。しまいにはあなたのために言っているのだと伝える。相手あってのコミュニケーションなのに、常に自分のことしか考えていない。人一倍嫌われたくない、よく思われたいという気持ちが強いのに、その気持ちが強いことによって常に自分が主体、相手のことなど何も考えていないコミュニケーション。だから周りに人が居なくなる。 流石にここまではないとは思うが、気をつけなければいけないとある種自己啓発本のような笑 翔子は、旦那がいるにも関わらず、自分がもっと認められたいという気持ちから若い男とデートに行ってしまう。そこをえりこに写真を撮られ、弱みを握られたことでえりこのいいなりになる。開放されたあと、その解放感から旦那に全てをうちあけてしまい、旦那と一緒にいれなくなる。 ここ、本当に理解できなかった。 結局、言いたいのはコミュニケーションが自分勝手。自己中心的。ってことかと。そうやって他人を知らずのうちに傷つけ、彼女たちの周りから人が居なくなる。女が男がって話ではなく。 結局孤独が人の頭をおかしくする。誰でもいいから自分を理解して欲しい話がしたい。そういう衝動に駆られ、気づいたらストーカーと勘違いされるほどのことをしてしまっている。孤独な登場人物が沢山出てくる。人間誰しも孤独なのかもしれない。ただ、家族や友人がその孤独を少しでも埋めてくれる大切な存在なのだと。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ自分のことを言われているようだったり、自分を投影してしまったりして、読んでてなかなかしんどい作品だった。 この感じをこの長尺で浴び続けるのはだいぶきつくて、早く終わんないかなぁと思った。 女友達ってそんな大層なものだろうか。 私も人間関係の構築は下手なのでグサグサくる部分もあったけど、共感ができる登場人物は全然いなかったな。 こんな人たちが現実にいるかは別としてここまで鮮明に描けるのは凄いと思った。
3投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私自身も女性の友人が少なく、余計な一言で関係を悪化させてしまうことがあるため、翔子の姿には深い共感を覚えた。 栄利子に弱みを握られてからと、毒親との関係の描写は読んでいてかなりしんどかった… 倒れている父親を発見して死んでくれたと喜び、生きていたことが分かり落ち込む翔子にかなり感情移入した。 読後には重さが残るものの、共感しながら読めて楽しめました。
2投稿日: 2025.09.06
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栄利子ほどの狂気さはないけれど、相手がどう思うか、ではなく、相手にどう思われるか、という、自分を主軸に置いた人間関係の取り方を私もしていて、栄利子の挙行には自分を見ているようでドキッとする場面がいくつかあった。だから、どちらかというと、翔子よりも栄利子に共感した。あと、やっぱり栄利子は賢い。女同士を戦わせているのは男(社会)だと気付いてる。女の友情は薄いだの、女の職場は怖いだの、そう言って女同士を分断させる。私を含め、女性もだいぶ内面化しちゃってるなあと感じる。作者の柚木さんがダガー賞の候補者としてインタビューを受けたとき、候補作のButterやナイルパーチのような(いわゆるフェミの?)作品は「女怖い」という感想を持たれやすく、作者の意図とは別の方向に持っていかれがちなので、最近はあまり書かないようにしている、というようなことをおっしゃっていた。残念、私はそういう話こそ読みたいのに!
1投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正直、もっとライトで愉快な話を想像していたので、読んでいて気が重く、はよ終わらんか的な感じで読み進めました。 栄利子と翔子の一人称、それぞれが交互に綴っていく小説。ホント、最初の2ブロックを読んだときは、これから楽しそうな友情が始まるんだと思ってたんだよね。というか、本の後ろにも「栄利子と翔子の友情」みたいな記述があったよね!もう! 栄利子の狂気的な心情が、さも当たり前のように書かれていると、本当にこういう人がいるんだよなぁ、と思って怖い。どんどん読み進めてみても誰も幸せになれそうにない。最後、翔子の親父さんも死んじゃったと思ったんだけどなぁ。そこさえも救われない。 まぁ、これで良かったという考え方もあるのかもしれないんだけど。個人的には死んでおいてくれればと思ったよ。 あー、怖かった。文章はとても上手で、徒中で諦めることはなかったけど、僕はもっと楽しい小説が読みたいんだよ。と思っていた時に手に取るものではなかったよ。 やっと読み終わった。。これで次の小説を読めるって、ホッとしました。
0投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の心に潜む狂気を描く1冊。 商社で働く志村栄利子と、主婦でブロガーの丸尾翔子。 違う世界に住んでいた二人が”友達”となったことから、栄利子の暴走が始まる。 栄利子の人との距離感のバグり具合や、理想の押し付けに辟易するが、本当に自分はそうではないと言えるのだろうか? 誰でも心に狂気を持っていて、心理状態が追い詰められれば表面化する可能性を秘めている。 それは、人間の手によって環境を変えられ、生態系を壊してしまったナイルパーチと同じだ。 ただ、ナイルパーチと違うのは、人間は自分で環境を選べるという事。 栄利子と翔子が自分の環境を変えようと動き出すラストには、ほっとした。 個人的には、狂気の出し加減を人によってコントロールしている高杉真織が一番怖いと思った。
0投稿日: 2025.06.20
powered by ブクログ面白かった!!! 普通の人が持ってる一面の特色を、濃縮還元して原色に戻して塗りたくった絵みたいな感じ! ビビットで、それはそれは鮮やかで、面白い! 読みやすいし、ところどころ刺さるセリフもあるし! 伊藤くんa to eレベルの傑作!!さすが柚木麻子。
0投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ30歳。出会って意気投合して自転車2人乗りして、それがだんだんと自分が理想とする親友像を押し付けるようになり、その悩みが形を変えて次に侵食していく。人間関係を描いた小説なのに、とてつもなくグロテスクだった。
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ「あんたは誰とも心が通い合わないから、ありきたりなやりとりをすごく特別のものとして受け止めてしまっただけなんだよ。」
0投稿日: 2025.06.12
powered by ブクログ痛いなー 私も同じ部類だ 父親とまともな会話をしたことがないし、人との距離感とかコミュニケーションの仕方がわからない。 人に期待してないけど、関わると期待して自分を壊していく。 きっと私も独りでいた方が皆の為。と思っている。悲しいし惨めだけどそんな生き方しか出来ない。そういうのを思い出させてくれた本でした。
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ全然感情移入できず、読むのがしんどかった 小中学生の時は同性の友達に依存したり、「親友」の言葉を盾になんでも要求する子は確かにいたけど、、、いい大人になってもその性質のままの人っているのかな、、、それとも栄利子がわかりやすいだけで、割とその素質あるのかな
0投稿日: 2025.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやー、怖かった(笑) 自分はそっち側じゃないと思ってたのに異常だと思っていた側の人間にいつの間にかなっている恐ろしさ。栄利子は最初から怖いのですが、翔子の感情の変わっていく様が不気味。 私はどちらかと言えば杉下側ですよ… 「女はほんと、怖いよ…」
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ最初は共感できる女子ならではの心情やあるあるな出来事を描いてましたが、途中から登場人物たちが普通ではない狂気的な人間性が露わになって読むのが辛くなってました…笑 でも最後はハッピーエンド寄りな結末になっていてよかったです!
0投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ自分の精神衛生がしっかりしてる時に読んで! 女の一度は感じたことのある、人に対する劣等感やどこか無意識に見下しているところ、心当たりのあるような内に秘めたどす黒い明かしてはいけないものをハッキリと文章にされて読んでるとうっかり引きずり込まれる恐ろしさを秘めています。 自分の心がしっかりと元気で芯を持っていないとどんどん息が苦しくなるような話でした。 ふと自分は何をもって自分だと輪郭をもって言えるのか… それぞれの女性に自分ももしかしたらなっていたんじゃないかと背筋がゾクッとしながら、女友達と接してる自分を見つめ直そうと思います笑 この作者さんには初めてこの作品で出会いましたが「Butter」の作者さんだったとは!気になっていながらも結局手を出していなかったんですがこの本をきっかけに読もうと思えました。そしてButterを読んだ後にまたこれを読んだらまた視点が変わるのかも…
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ帯や多くのあらすじに「些細な価値観の違いから」と書いてあったから喧嘩するんだな、くらいの意識で読み進めていたら大間違いだった。 本当に主人公に共感できない。な、何故そういう思考になる?!という驚きとイライラの連続だった。 ただものすごくメッセージ性があって(最後は)前向きになれる作品だった。 共感性羞恥をあまり感じない人におすすめ。
3投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ正直、こんなにも共感のできない登場人物が出てくるとは思わなかった。朝の読書には、ページが進まない時も多かったけどなんとか読了。 なんとか読了して、柚木さんのこの層にスポットライトを当てられる視点とどんな層にたしても味方であることを感じた。
1投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに柚木麻子さんの本を読みました。 読み始めたら止まらないのですが、読むまでにとてつもなく悩む(笑) なぜならば、女性恥ずかしい部分、愛すべき部分などなど…直視するのが嫌な部分を至近距離で直視させられるからです。 そして社会派ですがホラー要素もある。 柚木さんの本を読んでいるとき、自分の周りの女性を思い出すのと同時に、自分にこんな部分はないのかかなり粗探ししてしまいます。 こんなヤバい女になってないよね自分?!と思いながら読み進める。 この作品も様々な生い立ち、環境、年齢、性格の女性が登場しましたが、私が個人的にビックリキャラだったのが真織です。 主人公の栄利子と翔子は明らかに極端なキャラなのに対し、言っている内容は納得できるし標準に近い物差しを持っているように思うのですが、言葉と行動が荒すぎて笑ってしまいました。 解説の重松さんも書いていましたが、中和する役わりのようなキャラの強烈さが柚木さんらしいと思いました。 杉下の手に芋けんぴ刺したところ最高でした。
1投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログタイトルがとても良いと思った。 その場にいるだけで人を傷つけ、コミュニティを荒らしてしまう人は確かに存在する。 世の友達がいない女性達を栄利子か翔子どちらのタイプか大雑把に分けたら、翔子タイプの方が多いんじゃないか、なんて読み始めたけど、自分はかなり栄利子寄りかもしれない… 大昔の話だが、応援してたブロガーが急に路線変更してつまらなくなったり、記事の内容が全て嘘だと発覚し炎上した時は裏切られた気分になった。自分と同じような意見の人を探してアンチスレを覗いた事もある。他人の日記に腹を立てるほうがおかしいのに。 自分だけじゃない。多かれ少なかれ栄利子のような獰猛な一面があると思う。 私も数年前に栄利子と翔子みたいな「この出会いを無駄にするものか」という素敵な出会いがあったが、結局うまくいかなかった。この件で「自分は友人ができない、他人とうまくやれない人」と立場をわきまえてキッパリ諦めることにした(今も昔も友人がいないのもあるが)。 栄利子も自分も、「友達」に対してどこか期待し過ぎてたんだろうな。 面白かったけど、恵まれた環境で生まれ育った栄利子がストーカーになるだろうか。 説明があったけどいまいちピンと来なかった。 それに会話が不自然な気がする。 同僚や圭子、上司、派遣の若い女の子ちゃん()がそこまでズケズケと物申すか?みんな口達者過ぎない? 怖い怖い、読みたくないと思いつつすぐに読み切ってしまった。男性にはオススメできない。
1投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
育った環境が違いすぎると、人間はこうも分かり合えないのかと思った。誰もが羨むバックグラウンドを持つ栄利子とどこにでもいる平凡な主婦の祥子。お互いがお互いを羨みすぎたせいか、自分の中で彼女の形がどんどん姿を変えて神格化していった。憧れの人物には近づきすぎないほうがよくて、偶像として捉えた方がいいのかもしれない。 ここまで友人関係に苦戦する人を見たことがないが、自分も気づいたら誰もいないということにならなように気をつけようと思った。
1投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログどの登場人物もそれぞれ女性特有の嫌な性格を体現している気がした。でもどこか共感できてしまうのがなんだが心にどしっとのしかかって来る感じ。 男性が読んだらどんな感想になるのか気になる
1投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ商社勤務の栄利子、主婦ブロガーの翔子。仲良くなれたと思ったのも束の間、その歯車がどんどん狂っていく。誰しも栄利子や翔子のような部分を持っているからこそ、ヒリヒリするような、でも目が離せないような気持ちで、読むのを止められないような、そんな本でした。希望を感じられるようなラストで良かったです。 文庫版では巻末に重松清さんの書評が載っていて、本作と「BUTTER」との共通点にも触れられており、ちょうど「BUTTER」を読んでから本作を読んだところだったので新たな発見があって面白かったです。
12投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ共感生羞恥の嵐!えりこは高校生、大学生で自分が通った道だと思う(完全には卒業できてないかも)。自分が思う正論を一方的に言って満足して、それは人にとっては正論ではない。私は運良くいい友達に会えて自分がおかしいと思いやや修正できたように思うけどそれを今も引きずってたら友達いなかっただろうな笑 うわあこれ私だ、客観的に見るとまじでやばいやつだ、と思いながらも読む手が止まりませんでした。
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログまさに強烈な凶暴性を持つナイルパーチのように、栄利子の人に固執してしまう性分は恐ろしく、狂気じみていた。 まぁちょっとギスギスした友情物語だろうと気軽に読み始めたけど、これはもはやホラー小説。 人との正しい関わり合い方とはどんなものか考えさせられた。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ時代の社会通念からはじかれた者が、その社会通念のアンチとして蔑まれ忌み嫌われて、やがて精神と肉体が異形のものと化し、社会への呪いと悲しみの叫びをあげるのが怪獣だとすれば、本書の主人公こそまさに社会が生んだ怪獣のように思った。グローバル社会の都合でタンザニアの湖に放流された外来種が、自分はただ必死に生きる努力をしただけなのに、在来種を食いつくし生態系を破壊してしまう肉食魚ナイルパーチの見立ては言い得て妙と思う。男性との性経験がないことが恥ずかしい、足代わり、財布代わりの男を複数抱えていることがステータス、といったまだ日本経済がイケイケの頃の「女性の自立」の社会通念期を経て、やがて恋にも性にも絶望した女たちが「女子」という属性を獲得し、「女子力(※)」なるものを磨くことに目覚め、それを同性に向けて新しく誕生したメディアであるブログというツールで発信し始め、また、異性との付き合いよりも同性同士の気の置けない、本音を打ち明けられる女友だちとの付き合いのほうが尊いよね、といって男性との合コンよりも女性同士で「女子会」という名の飲み会や食事会を開くことが新たな女性(の自立)のステータスとなったのが本書の時代背景だ。これは自分の推測なので正しくないかも知れないが、女性同士の付き合いや集まりは以前からだってずっとあったものなのに、男性との付き合いこそがイケてる時代は、一人で自分の趣味に時間を費やす同性や、女性同士で集まっている同性を暗いモテない人と蔑んでいたくせに、いざそれがトレンドとなると、ただの飲み会や食事会にわざわざ「女子会」と称して集まりだした女たちを著者は冷ややかに見ていたのではないかと思う。女友達のいない女は女として一番大事な「共感」が欠落しているダメ人間に違いない、という強迫観念の強い社会の中で生きていくために、同性の友だちを必死に獲得しようとする主人公たちが、相手のことをきちんと見てきちんと理解しようとすることに思い至らず、自分のことをわかってくれる「友だち」探しに奔走し、あまつさえ相手に友だちになるよう脅迫したりする痛々しい姿を描きながら、著者は「『何でも』本音を打ち明けられる女友だち」なんて幻想であり、共感なんて無理に感じたり求めたりすることはない、ということが言いたかったのではないかと思う。2020年代の今、人気ブロガーはインフルエンサーになり、女性のソロ活動はオタ活としてむしろ主流になり、異性同士の付き合いはますます減少傾向にあるのだが、どんな時代になっても、時代の「こうあるべき」という通念は存在し、そこからはじかれてしまう存在も生まれるだろう。その時代その時代のあなたを生きづらさに追い込むものの実態を疑い、病むまで気を使うほどの価値があるのだろうかと考える。本書からはこれからの時代にも通じる普遍的なテーマを得られると思う。 ※女子力という言葉は、登場した当時から「(男性受けを意識せず)自分本来の能力を磨くこと」という意味と、「男性受けすること」という意味と、相反する使い方をされていたと思うのですが、今はどっちかというと前者なのかな?
22投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ強烈の一言に尽きる。人間関係の嫌な部分が胸焼けするほどリアルに書かれていた。 現実世界でもナイルパーチのような人は一定数存在している。被害に遭わないために、普段から注意深くしていなければと再認識させられた。 翔子が栄利子に執着されてしまったのは、人への関心が薄すぎたせいでもあり、無関心はある意味罪かもしれないと思った。全く違った行動をとる2人ではあるが、自分中心の考えというところで根っこが同じだと感じた。 栄利子があまりにも苦手すぎてイライラする場面も多かったが、全体的に楽しんで読むことができた。
5投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログもうやめてくれよ!!!と思いながら読むのはやめられなかった。 栄利子のことをただ『やばい女』だと思って他人事だと思える人が羨ましい。 何が嫌かって私はいつでも栄利子になり得たし、なり得ると分かっているから。 いつも人との距離感を間違えて、責められてもいないのに自分の発言を採点して、数少ない友達を独り占めしたくて空回りして。 あなたのために言ってるんだからねと言わなくていい説教をして気持ちよくなったりして。 久々に会った地元の友達との間に気まずい空気を勝手に感じて、共感されなかったことに勝手に失望して疎遠になって。 自分の嫌なところ、対人スキルが本当に稚拙というか下手くそすぎるところをまざまざと思い起こされ、“今にこうなるぞ”と見せられているような、地獄の読書体験でした。(褒めています。) “そもそも、もろくない人間関係なんてこの世界にあんのかよ” という言葉だけが唯一の救いのように感じてしまう。 翔子についても色々思うところはあるけど、本当に栄利子が怖くて醜くて、自分が嫌になって、とんでもない劇薬みたいな本でした。 たぶん、心が元気な時に読んだ方がいい部類。
6投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ途中気分が乗らなくて読むのに苦労したときもあったけど、嫌悪感や拒否感を覚えつつも続きが気になって結局最後まで読んだ作品。 ただこの感覚をなんと表現したらいいかよく分からないし他の人には勧めづらい気はしている。
3投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ面白かった。でも、感情移入や共感がこんなに少ない小説は久しぶりだった。 正直、栄利子は子どもだなと思ったし、翔子は甘ったれだな思いながら読んでいた。2人を取り巻く人物にも、そんなこと言う??といちいち言いたくなった。 とにかく前半は、登場人物ほぼ全員に、なぜその言動になった?の連続だった。 でも中盤で、栄利子がブログを代筆し出すシーンで、「してあげて、してもらう。それこそが自分の夢だった。互いの欠陥を補い合えば、成長出来る。無敵の二人になれるはずだ。…利子と翔子にしか形作れない究極のハッピーエンドだ。それはこの人にとっても良いものであるはずなのに。どうしてこの人は私の思うように動いてくれないのだろう。」という栄利子のヤキモキした心の叫びのところで、はっとした。 友だち関係ではあまりないけど、逆に男女関係や家族関係でやっちゃうかも。。 自分の理想を勝手に相手に押し付けて、それが実現しなかったら、勝手に相手に失望したり、裏切られた気持ちになる。 うん、よくやってるわ。。 友人関係でも、恋愛でも、家族関係でも、あくまで異なる価値観の人間と、お互い尊重し合うのが理想で、そこをどう上手く立ち回るかが、人間関係の難しいところであり、楽しいところだと、改めて忠告された気分。 終盤には、栄利子と翔子の、明るいこれからを素直に応援できた。 栄利子は新しい環境に飛び出して、赤城さんみたいな友だちができるイメージが湧いた。翔子は、これまでの幸せを大事にしながらも、より地に足のついた大人の女性になるんだろうな…
7投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ栄利子は極端すぎるけど、人間誰しも栄利子のような内面を少しは持ち合わせてるのではないか。 そしてその行動や言動に悪気があるわけではないからこその恐怖。ただ真織に関しては普通にホラーだった、、 最後は救いのある終わり方なので、そこは良かった。
3投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログ誰の中にでも栄利子は存在する、不安だからこそ認められたくて、こうあるべきと考えて突っ走ってしまう。誰の中にでも翔子や翔子の父は存在する、何をするのも億劫で他者に無意識に依存してしまう。その中で圭子や真織の存在が効いている。 栄利子は最後、自分の安心毛布のような東京の実家と職場から離れようと心に決め、それが彼女の成長だと読者に伝わって良い読了感。柚木さんならでは。
1投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
他人との距離をうまく測ることのできないバリキャリOLの栄利子と、誰かと群れることなく生きたいように生きるブロガー翔子がひょんなことから出会い、そして壊れていく物語。 タイトルの「ナイルパーチ」とは肉食魚で周りを食い尽くし時には共食いすらするような凶暴さを、彼女らの人間関係を示している模様。 ただ、個人的な見解としては翔子は被害者なのは…?という感覚が拭えない。 圧倒的に他人に理想の女友達という偶像を押し付ける栄利子がとことん狂っていて巻き込まれてしまった可哀想な人に見える。 ただ、栄利子の心情が全く理解できないかと言われればそうでも無いのが不思議なところ。
0投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ1日で一気読み。えりこの行動に「おい、やめろやめろ、、、」が止まらなかったし、全然共感できなかった。恐怖。私ってつくづく普通だし恵まれてるのかと思わされた。柚木麻子さん作品他にも読みたい。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログこんなに出てくる登場人物の端役まで全員苦手で、誰の考えにも共感出来ない作品は初めてだった。ストーリーは面白いし文章も読み応えがあるのにとにかく不快で読み終えるのに時間が掛かってしまった。これもすべて柚木さんの文章が上手すぎるせいだと思う。 あまりの読後感に同じく読み終えた方の感想を求めて探ったところ、同じようになかなか読み進められなかった方が多いようで。 人の心をある意味で強烈に(悪い方へと)動かす、負のパワーが強い作品のように思うので心身のコンディションを整えてから読むことをおすすめします。
4投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログこれまで読んだどんなホラー小説よりも1番怖い。女性に読んでほしい、自分も当てはまるかも…と背筋がゾワッとする。友達2人も怖すぎるとの感想。
1投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログドラマが好きだったので、今更ながら原作を読む。ドラマ以上に息苦しいけど、最後まで一気に読み切るほど面白かった。どんどん絶望的になるのに、最後の最後にどんな自分でもいいから頑張ろう生きようって思える作品。良かった。
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確かに獰猛だ! 傍目にはとても恵まれた環境なのに、女友達を強く求めてしまう栄利子。 そのための極端な行動を理解するのは難しい。 まあでも両親に友達がいないと思われるのが苦しいというのはわかる部分もあるかな。 翔子の誰かがどうにかしてくれるだろうという怠惰な生き方はひとごとではないかも。 ただ結局、あの父親から逃げられないのかと思うと翔子がハッピーエンドには思えなかった。 弟は介護から逃げられるのもね…。 かなり極端な真織だけど、 性別関係なく人間関係は手入れしながら維持していくものだという主張は納得。
0投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ女子の友達関係はこんなにも複雑?と思ってしまうのは自分には心から信頼できる親友がいるからだと再確認できた。でも、栄利子のように他人との距離感が分からない人もいるよね〜と同情と共に突き放したくなる感情も沸く
0投稿日: 2024.11.21
powered by ブクログ柚木さんのお話は結構女の子の関係性とか、人間同士の関係性が細かく表現されているから共感出来る部分があったりして好き、 日常の物語みたいな感じがすごく読みやすくてそこが好きなポイントでもあるけど、だからこそすごい展開とか結末があるわけではない
0投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログどっちの気持ちもわかるところがあってウウウウウウて感じだーーーーーーレールのせいで、おかげで全く踏み外せない感は、ある
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログナイルパーチの女子会は現代の少女小説だと思った。高校生に読んでほしいな。 大手商社勤めの志村栄利子と、主婦ブロガーの丸尾翔子、同じ30歳の2人が偶然出会い、友達が欲しい、ただそれだけだったのに徐々に追い詰められていく話。追い詰められていくと書いたけど読了感はスッキリする。視点が交互に変わるところが読む人選ぶかな、と思った。 (少し語るので次の段落まるごと読み飛ばしてもらっても構いません) 少女小説は社会の要請に応えていて、初期は良妻賢母教育に添った教訓めいた内容だった。数年経つと自由に恋愛して結婚するようになったことを踏まえて若い男性との恋物語を、と思いきや貞操観念があるので少女同士の激しい友情を描くようになる。そのあとは吉屋信子の『花物語』のような美しくかわいらしい少女同士の話になって、やがて戦争に巻き込まれ、戦後は少女漫画に繋がっていく。 私が少女小説っぽいな、と思ったのは、家族を超えて何でも分かり合える友達が欲しい、ただその一心で周囲が見えなくなる栄利子の姿。「私がどう感じるか」が重要で現実は気にしていないのね。自分の思い込みだけで行動するから、周囲の人が離れていく。だって栄利子が見ているのは理想の誰かであり目の前の人じゃないんだもの。 翔子もそうだったのかもしれない、面倒だって感じて、現実を放置するのが楽なんだよね。 私のなかにも栄利子っぽいところはあって、それは友情を綺麗なものだと捉えすぎているところ。特に、 「性欲や利害が介在しない状態で、他者とくつろいだ関係を築きたいだけなのだ。」(136ページ) この部分には首が取れちゃうんじゃないかってくらい共感した。わかるよ。「性欲や利害が介在しない状態」、これを得られるのは異性同士だと難しくて、だから結局女同士の友情を求めてしまうんだと思う。ただ私は、「性欲や利害が介在しない」「くつろいだ関係」を築ける人と結婚したいと思うから、その点では翔子に似ているのかもしれない。安心できる場所がほしい。もしかしたら真織も、経済上だけでも安心できる場所がほしいと思ったのかも。 耳が痛いなぁと思ったのは物語の後半、 「言わなくても感じ取ってもらえると思い込み、何もしないでいることほど傲慢なことはない。コミュニケーションを怠けることが、どれほど周りの人間を混乱させ、傷つけるか、父に教えてやれるのは自分だけかもしれない。」(372) 「面倒くさいっていうのは、結局自分が一番可愛くて、自分以外の誰かのために一分だって時間を割きたくないってことなんだよ。」(375) 口癖が「面倒くさい」な私には耳が痛かった。知ってるんだよ、コミュニケーションを怠ってはいけないって。でもいつもコミュニケーションを取れるほどの体力がなくて、時折どうしようもなく億劫になってしまう。人見知りだし、相手が何を考えているのかわからなくて怖い。でも改めて、コミュニケーションを大事にしようと思った。言わなきゃ伝わらない。 栄利子の、多分出張のところで出てきた考えだったと記憶しているんだけど、共感を求める生き物なのってところも、それこそ共感したな。でもぜ〜んぶわかりあえる、生き写しみたいな人っていないのよね。それこそ最近読んだ『星を掬う』で、一卵性母娘が出てきたのを思い出した。「わかるよ」を求めるとは時に暴力に繋がるのかもしれない。
1投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログもしこの本のキャッチコピーを書くとしたら、 『ドロドロなのは、性別?それとも友情?』 ストーカー行為で嫌な思いをしたはずなのに、 いつのまにか自分も同じことをしてしまう。 距離感がうまく掴めない者同士の、 共感、嫌悪感に、ぞわぞわしました。 教科書に載せてほしい作品。
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ2015年第28回山本周五郎賞 受賞して 2015年直木賞候補作 2016年第3回高校生直木賞 柚木さん、女同士の友人関係に何か恨みでもあるかの書きっぷり 「自分が自分でいる為の命綱」 (と、これを男子に言わせているところも心憎い) を 手離さない為 女達は、策略する 女友達を確保する為 共感という条件を確保する為 タイトル“ナイルパーチ”は、アフリカの淡水魚 白身魚のスズキ等の代替品として輸入されている 放流すると生態系を破壊する凶暴さ 破壊する物がなくなると 共食いを始める 女子会の表現としてなんとも上手い 罪なく擬態できるその質感 生息域から放たれると破壊的となる気質 もはや登場する女子達そのもの さてさてさんの数年前のレビューになりますが (名前出してごめんなさいね) 読ませていただき、笑ってしまいました 確かに男子には厳しい小説でした 周囲の女子に疑惑の目を向けてしまいそうです とはいえ、誇張があるとは言え 女子達は、だいたいこんなモノです 高校生直木賞ということは、女子高生の頃から こんなです その微妙なバランスの中で生きていくのです
84投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログ私も翔子のように女友達の少ない主婦なので、興味があり手に取った。話の展開が想像していたよりもショッキングだったが、共感できるフレーズもある。女の友情は一瞬のきらめき
0投稿日: 2024.09.12
powered by ブクログ昔読んで、怖かった、っていう印象があって内容忘れちゃったので2回目の読破。 やっぱこえー。でもおもろ。
0投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログオヒョウがヒラメのエンガワの代替魚だと知れたのはこれを読んだから。読後から数年経ってるけど覚えているのは、何度もオヒョウが出てきてたから。当時凄く話題になってたので、図書館でかなり順番待ちして読んだんだった。 「こんな振り切ってる人、現実にいる?」って内容を描写として文章に落とせるのには、作者にその発想自体があるからであろう事なので、なんか読後は作者に対して空恐ろしいものを感じた…という記憶が。
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人付き合いがあまりにも下手な主人公達に次第に苛立ちながら読み進めることとなるが、彼女たちの本質と同じものが自分にもあるかもしれないと気づいたとき、途端に恐ろしく感じた。 自分自身を他者の存在や評価に基づいて評価し輪郭取ること。それゆえに、他社に対してあまりにも鈍感に傲慢に接すること。そうして、最後は誰とも分かり合えずに孤独になること。 とても、恐ろしい。
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ異常な行動が重くて苦しく、思考や行動もずっとゆれ動いていて、なかなか読み進めるのに時間がかかってしまったが「自分の恥部をえぐられるみたいでいたたまれない」と言った真織の言葉がとてもしっくりきた。 孤独、憧れ、他者からの評価、男性からの女性像、家族…単純に女同士の友情だけの話じゃない。
1投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ"恋に恋する"という言葉の友情版だった。 小説や映画で観るようなキラキラした友情が、本物の友情、完璧な友情だと思ってしまい、その形にばかりこだわってしまう。 『SATC』にハマってた時期に、彼女たちの友情に憧れて、自分の友達関係と比べて全然違うって落ち込んで、マネして、あの友情はフィクションなんだって気づくまでに割と時間のかかった私としては、栄利子の気持ちは分からなくもない。 だけど流石にやりすぎだったなーー。笑 出てくる人物みんな嫌なヤツでムカつくんだけど、なんか憎めなかった。 世の中にキラキラしたものが多すぎるんだって。 本物って、きっともっと地味な姿なんだと思う。
4投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログこんな極端な人いる?少し気持ち悪いと思ってしまう登場人物達。学生時代の女同士の友情について思い出しました。私自身、私の大好きな友達が他の友達とすごく仲良くなった時、素直に喜べなかったりしたなーと苦い過去を思い出しました。友達が遠くに行っちゃうようで、今までの関係性と変わるんじゃないかと怖くなっちゃったり。まぁ、えりこみたいに感情むき出しにはなれなかったけど笑
10投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ誰しも女の子なら、経験したことがあるであろ女友達との確執。やっぱり同性同士が1番だよねなんて言いつつ距離を見誤ると不快感を感じるのは難しいなーと感じた。第三者の視点として登場人物を見るとどう考えてもおかしいって行動をしていても、実際好きって気持ちが昂ると友達でも家族でも恋人でも自分はおかしいと思えないこともあるんだろうと気付いた。 きっとこの本は中高の友達とのつるみが始まった頃と、大人になった時では違う感情を抱く気がする、
1投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログ生まれも育ちも女友達がいないところもほんとに私にそっくりな志村さん。私も必死に友達と仲良くなりたくて明るく優しげに振る舞ってるけど、みんなから見たらホラーなのかなと悲しくなった。
0投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
栄利子のメンヘラ依存具合がもはやホラー。 と思って読み進めると、栄利子に辟易していたはずの翔子も同様に友人にのめりこんでいく。 冷静であれば判断できることも精神状態が異常だとわからなくなって、無自覚に獰猛になってしまうってことなんだろうなあ… 最後にみんな自分の生き方と向き合って、前向きな終わり方でよかった。 第三者的な目線が存在せず、常に栄利子と翔子の目線で進むので、狂っていく様子がよくわかって、止めてあげたいのに止められない感じが怖くて面白い。 個人的には翔子のブログコメントやメールに栄利子が『友人のために』『よかれと思って』自分の理想像や不満を書き込むところ、客観的に見るといかに傲慢で恐ろしいかわかるから、現代の推し活での推しとファンの距離を履き違えたオタク達読んでくれ!!!となった。
0投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログこんなに読みやすい文章なのに、苦しすぎて何度も何度も読むの辞めようかと思った。登場人物みんな、もう気持ち悪くて、目を背けたくなるくらいキツい話。 でもなにが1番こんなにも読むのが苦しかったのかというと、登場人物の気持ち悪さは、全く他人事ではなく少なからずその一部が自分のなかにもあることを突きつけられる。物語が進むにつれて、主人公たちが極端でおかしな人たちって感じていた自分にゾッとした。 単なる感動や共感ではない、暗くてざらついた感情に斬り込まれた。 それでもやっぱり同性の友だちは大切だし、新しい友だちが欲しいって思っちゃう。そしてできればこの本の感想を聞きたい。
12投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ柚木さんの描く女性は、わたしの周りにまるでいなさそうな女性ばかりなのに、知り合いにいるよなーと思ってしまう、すごくリアル。
0投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログナイルパーチ、怖い強烈ヤバい!! 食用としてヴィクトリア湖に放流したら生態系が狂った悲劇は実話らしい。 栄利子は大手商社勤務のキャリアで、世田谷の実家暮らしのお嬢様。人との距離感がズレていて、とにかく自分軸が強く、人を思い通りに動かしたい。 そんな彼女の楽しみは『ダメ奥さん日記』というブログを読むこと。そのブロガーの翔子とリアルで出会ったことから歯車が狂っていく。 登場する女性たち、誰一人として共感できない。イヤ、共感しなくてよいのだ、みんな共感を求めすぎているのかもしれない。 誰でもヤバい恥部があることを自覚させられるだろう。
17投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログこの物語では女性同士の関係が中心に描かれてるけど、家族でも友達でも全てを分かり合える関係なんてないと思う。不安定だからこそ、距離を取りつつも相手を大切にする必要がある。相手が自分の思い通りになると思ってる人、案外多い。
0投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
想像していたよりずっと鬱小説だった… 行き過ぎた性格の登場人物たちだけど女性なら少しだけ共感できる部分もあって苦しくなる。 最後は呪縛が解けたように少しすっきりして終わる。
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログページをめくる手が重い。一文が一行読むのが苦しい。 決して文章が読みにくいわけではなくむしろ面白い。共感性羞恥でもない、と思う。 物語の誰にも共感できないけどどこかで見たことのある世界。女子の世界の息苦しさ。一歩間違えればどちらにもなってしまいそうな怖さ。心が抉られる 何度も途中で読むのをやめようと思ったけれど最後は読んでよかった 途中挫折しそうになった方は読まないより32ぐらいからラストまで読むと少し楽になると思います あと男女で感想が違うのかは気になるところ
1投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ爆速で哀しきモンスターになっていく彼女たちに恐怖と嫌悪感を抱くが、それは自分の傷をえぐられるような共感があるから。辛いのにぶっ飛んだ展開に目が離せず一気読みした。誰かに承認されたい気持ちを平等にコントロールできたら人類みなハッピーなのかもしれない…。
0投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログ真ん中位までは話が展開して面白かったんだけど 途中から全然話が動かなくなり堂々巡りの心理描写を読んでいるような印象でした 飛ばしつつ最後まで読みましたがなんて言うか 面白くなかったです 同じ女の人間関係を扱った「森に眠る魚」の方が圧倒的に良かった 比べても仕方無いんだけど…
5投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ女同士の、湿度の高いお話だった。 途中頭痛がしたり胃がもたれたのは私の体調が悪かったのか、この本のせいなのか。 女同士の会話にはルールがある。 私はそう思い込んでいる。 意見を言うべきタイミングと、 相槌をうつだけでいいタイミングを いつも考えている。 思ったことを言えない空気はすごく疲れてしまって すぐに家に帰りたくなる。 私もきっと女友達をつくるのが苦手だ。 それなのにいつでも好きな時に連絡できる女友達をずっと求めてる気がする。
9投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログただただ、やばい女のヤバいシーンが続くだけでだんだん辛くなってきたけど、ラスト50ページ位で一気に風向きが変わった。家族とは。みたいな。うむ。
1投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
志村栄利子 国内最大手の商社、中丸商事の食品事業部の社員。30歳。 四葉佐弥子 栄利子の十年先輩の社員。主任。 杉下康行 水産チームで栄利子の同僚。大学院で建築学を専攻していたという異色の経歴の持ち主のため、同期だが二歳年上。 丸尾翔子 ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』を書いている専業主婦。スーパーマーケットの店長をしている夫と都内のマンションに二人暮らし。三十歳。 高杉真織 派遣社員。杉下と密かに交際しているらしい。二十三歳。 丸尾賢介 翔子の夫。輸入食料品を中心としたスーパーマーケットの店長。翔子とはアルバイトがきっかけで知り合い、三年前に結婚。 橋本 翔子が住むマンションから歩いて15分の距離にあるオーガニックカフェ「ジゼル」のアルバイト。二十五歳。 花井里子 秀茗社第三書籍編集部。 小笠原圭子 栄利子と同じマンションに住む、二十四年来の幼なじみ。小中高と同じ学校に通ったたった一人の女の子。 麗美 翔子の義理の母。元は父の行きつけのスナックのホステスで、翔子が女子大に入学すると同時に家にやってきた。 洋平 翔子の弟。専門学校卒業後、仲間と起業するもすぐに抜け、実家を出ずアルバイト暮らしをきている。二十五歳。 赤城直美 タンザニアに暮らし始めて五年になるさ現地コーディネーター。元は大手旅行会社の添乗員として活躍していたが、現地の会社員と結婚し、今は市内に暮らしている。 NORI 大人気ブロガー。 山村恵美子 中丸商事の派遣社員。 美和 翔子の叔父夫婦の一人娘。
0投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログ最初は女の嫌な部分上手く書けてるでしょ〜〜っていう作者の思惑を感じて苦手かもと思ったのですが、読み進めていくうちにそれだけではない話ということが分かりました。 丁度人間関係で色々あったときに読んでしまったので読むのが苦しかったです。自分も無意識に栄利子みたいになってないか、怖くなりました…。 色々名言があったとは思うのですが今の自分に受け止め切れる情報量ではありませんでした…。 真織のキャラが良いです。
3投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ高校の頃、毎日一緒に通学してお昼ご飯も食べている友達がいた。 その子が彼氏ができたことを、私はちょっと遅れたタイミングで本人以外の人から知ることになった。 その時、「なんで話してくれないの」と怒ってしまった自分を志村栄利子に重ねて見てしまった。 友達ってこうあるべき、みたいなものがあの時は今より強くあって勝手に傷ついたりしてたな。 少しの間でも心が寄り添うようなことがあればそれでいいじゃない。固執せずに、ある意味雑に友達関係続けていけたらいいな、って力が抜けました。
1投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ読み進めるのが苦痛でしかなかった。 何度もやめようと思ったけど、最後どう終わるのかが気になってめちゃくちゃ我慢して読んだ。 けど、我慢の先には我慢しかなかったな。 会社のストレスで気力が落ちてる時に読む本ではないと痛感。 嫌な気持ちになる話を読むことに 自分の貴重な時間を割きたくないので、この手の話は苦手です。 途中でやめればよかった。
3投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「社会に基準を押し付けられて、ことあるごとに競うように仕向けられている」っていう栄利子のセリフ、とてもハっとした。 ルッキズムとかまさにそうだよな〜と。 そんな社会の基準に惑わされると、栄利子ように自分を見失ったり、見なくて済んだ醜い部分が現れたり、、。 そんな競走から逃げるようにして生きてきたのが、翔子。 最終的には2人とも、自分を他者に委ねず生きていくことを選択した。救われる話でよかったよかった。 栄利子と翔子の関係は、結果こじれてしまったけど、全てが偽りというわけじゃない。 一瞬でも心が通じ合った夜の出来事は本物!友情なんてそれだけで充分!
1投稿日: 2024.02.27
powered by ブクログ自分自身の歪さに 気づこうとしないのも 向き合おうとしないのも 開き直って取り繕うのも 見上げたものじゃない。 ただ、誰がそれを非難出来るか? 自分以外の他が圧倒的に多いこの世の中で、他人を求めることは自分の為。生きる為に必要なこと。 ただ、他人を求めることが全てじゃない。 「友情を育む」という行為自体に無理がある。 無理してる時点で友達なのか? 内容が刺さり過ぎる。
2投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ結構夢中で一気に読んだけど、1日経って何が残ってるかなって思うとあんまり感動は残っていない。破滅的な展開は目が話せなかったし面白かったけど、残っているのはイカれた人間しか出てこなかったなって感想。まあわかるよ、相手に期待しすぎてそうならなかった時に怒る気持ちは理解できる。それにしても主人公はもう30過ぎてるのに距離感バグりすぎてるし、それなのに仕事はこなすし、結局親のせいとかなんかリアリティに欠けてる気はした。共感できないと楽しめないと言ってるシーンがあったけど、俺は共感できなくても感情移入ができれば楽しめて、それは似てるけど必ずしも同じ意味じゃないよなぁとか考えてた。ヤンキー女も反対に振りすぎだし、まあ過剰な物語だった。もうちょっと適当にやれよ極端なんだよ、って思ったかな。自分を受け入れられない大人ばかり出てくるし、まともな人間の出てこない物語。
0投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ序盤リアルにありそうでめちゃくちゃおもしろくてなによりこわいのに、中盤からありえない連続であんまりだった リアルを求めず読んでいればおもしろかったのかも
0投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ女子であれば少なからず共感できる部分があるはず 読んでいて苦しくなる場面もあるが、結局人は1人なのかなーと思ってしまう 女子特有の人とのつきあい方や考え方、共感共感共感
3投稿日: 2024.02.02
