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AI vs. 教科書が読めない子どもたち
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
新井紀子/東洋経済新報社
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総合評価

710件)
4.3
293
264
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東ロボくんと名付けた人工知能によって東大合格を目指す数学者の著者の悲痛な叫び。 AIが日常的に活用され始めた中で、AIに対しての正確な理解が追いつかぬままに幻想を抱いたり、あるいは不適切な推論による危険性を孕む状況(悪は熱いうちに打て/太陽の光は今光った)となっている。 そのような状況を見兼ねて、AIは何が出来て何が出来ないのか、人間の多くの仕事がAIに代替される中で私達を取り巻く環境はどのように変わるのか、そしてそこから紐解いていく現代の読解力の低下について。 東ロボくんは東大合格こそ見通しは立っていないものの、MARCHや関関同立の一部には合格基準に達した。これが何を意味するのか。AIができてしまう=代替されてしまう能力によって構成されている試験に合格している人が大層であること。つまりは、人間にしかできない=AIが不得意な分野(意味の理解や柔軟な判断等)を身に付けていかなければならないこと。しかしそのAIが不得意な分野における現状は悲惨であり、基本的な読解力すらままなっていないのが日本を含めた世界の現状である。 これらを踏まえて読解力の重要性を再認識し、RSTを受験し自身の読解力を確認しようと思うとともに、この本の印税が教育のための科学研究所に全額寄付されていることへの著者の強い想いに感銘を受けた。

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIを育てて、東京大学に合格させようとした 国家プロジェクト「東ロボくん」のプロジェクトをもとに AIが、できること、できないことを解説

    0
    投稿日: 2026.01.10
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    AIが当たり前に使われるようになっている中、タイトルに惹かれてたので久しぶりの読書で手に取ってみました。 AIにできること、できないこと。 AIと共存する時代で意識すべきこと、やるべきこと。 当たり前と思っていたようで、実際は漠然とわかったつもりになっていただけかもなぁ、と思いながら読み進めてました。 あとは本書で取り上げられている『読解力』。 エンタメで読解力のない人々が珍回答で笑われることがありましたが、笑って済まされなくなってるんだな、と感じました。(著書は少し前なので、今だとさらに深刻化してるのかも)

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    2025/56 前半はとにかく難解。 私は完全なるガッチガチの文系なので数字の話された途端に、日々の10倍アホになってしまう。 教育者の端くれとして、後半はじっくり読みました。 AIに代替されやすい能力を育てても、本質的には意味がないことが分かった。AIにとって難しい「考える力」が育たない限りは、人間の将来は不安ってことだよね。 また読解力を身に付けることが、読書や勉強習慣とは意外と関連性が少ないのが驚きでした。 アクティブラーニングの在り方も共感性の高い迎合する子供たちの間で行われても、正しさを導くスキルを磨く一助にはならない。確かにそうかも。 あとは、大学入試で求められているのは三角関数を理解しているかじゃなくて 三角関数を理解するためにどれだけ努力をしたのか、その子供の思考力や忍耐力を求めているっていうのはその通りだと思った。 教え導くことの難しさを改めて感じる一冊。

    0
    投稿日: 2025.12.08
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    積読紹介キャンペーン中。 以前、ちょっと読んで興味はあるものの放り投げてた1冊。 序盤は筆者である新井紀子先生が制作に携わったAIの東ロボくんが東大入試を突破できるかと、試行錯誤する内容。その中でシンギュラリティで人間をAIが超えるか?という事を論じていく。 新井紀子先生がおっしゃる誤解を見事にしていた自分。ディープラーニングって、AIが自分で資料を探し出して吸収していくものと思ってた。でも、教師役が適切なインプットをしていかないとダメと知って、、、そのほかにも色々と理由があるが、それならシンギュラリティはこないだろうなぁと、、、 そして、後半は教科書が読めない子供達に焦点を当てた内容。数学や算数の文章問題が理解できない子供達が増えているという。いわゆる読解力の低下が問題だが、地を這うような偏差値の高校に通っていた自分ですら解けるのだから、確かに問題かも。。。 もっとも、興味深かった内容では、知らない語句があると、それを読み飛ばし理解しようとする習性があるという事。つまり、語彙力も大事だとという話。 とても面白かったが、今のところ3割ぐらいしか理解できてないなぁ。読み返してみたいのだが、いつになるかなぁ。

    33
    投稿日: 2025.11.20
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    教育関連本だと思って読んだけど、どちらかというとAIがメインテーマ。 読解力の低さに危機感を覚える…… ChatGPT以前の本なので、また状況も変わってきているかな。

    1
    投稿日: 2025.11.06
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    2019 群馬大学(前期)教育-学校教育(国語、英語、社会) 2019 京都教育大学(後期)教育-学校教育(数学) 2019 鹿児島大学(後期)法文-人文(多元地域文化) 2019 茨城県立医療大学(後期)保健医療

    0
    投稿日: 2025.10.27
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    AIで東大合格を目指した作者による、現代っ子の読解力への警鐘を鳴らした1冊。文中で紹介される問題を、私が間違えてしまったことにも衝撃を受け、自信を持っていた「多読」を揺るがす事態にもなった。小さいこどもには多読でなく、一つの文章をしっかり読み込ませることも検討したい。

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    AIが得意なこと・苦手なことを通して、「読解力」の大切さを鋭く示してくれる本です。数字に弱い私でも理解できる部分が多く、教育現場の課題がよく見えました。 全国の先生に読んでほしい一冊です。 ちなみに。 この本を理解できる子どもは読解力があると言えるのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    AIを漠然としか捉えていなかった私には、極めて分かり易い入門書となった。 AIの出来ない事が解って安心しましたが1940年代に現れた原爆という新技術とは桁違いのリスクを人類は新たに負うかもしれないと感じました。悲観的な見方ですが……。

    1
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章の文脈を読み取る、つまり論理構造に沿ってデータを構成するのを、実はAI人工知能は苦手にしている/  2011年、大学生数学基本調査 181わたしたちが「大学生数学基本調査」という恐ろしく手間暇のかかる調査に踏み切ったのには理由があります。大学に勤める教員の多くが、学生の学力の質の低下を肌で感じていたからです。日本では…大学に勤めている限りは、入試問題の作問や採点に毎年携わり、大学1,2年生の教養の数学の講義を受け持ちます…そういう中で、学生との論理的な会話、設問と回答との間で、会話が成立しないと感じるシーンがあまりにも増えている。そう多くの教員が感じている。そのため、実態を正確に把握する必要を痛感し、このような調査をする決断をしたのです。/論理的なキャッチボールができる能力を身につけないまま学生が大学に入ってきても、大学として教育できることは限られています… 大学生数学基本調査 偶数と奇数を足すと a. 偶数になる b.奇数になる c.場合による/理由を説明してください」←大学生1年生で正答率が理系でも46%、「やってみたらそうなった」と理由を書く者もいる/ 185私はこの状況を社会に伝えなければならないと考えました。けれども、実施したのは大学生の数学基本調査です。正答率が低い原因の1つは読解力不足だということに確信はありましたが、あくまで推測に過ぎません…私は、中高校生の「基礎的読解力」を調査することにしました。 東大ロボくんの勉強をもとに、リーディングスキルテストを開発したのです。  方法論はありました。コンピューターや言語学の専門家らと一緒に、東ロボくんに読解力をつけさせるための挑戦を続けていたからです。  …自然言語処理研究者は、係り受け解析や照応解決のベンチマークを作って、AIに解かせることによってAIの性能を測っています。係り受け解析では、分野にもよりますが、80%程度の精度は出ています。これを参考にして人間向けのテストを作れば、基礎学力を判大学生数学基本調査 偶数と奇数を足すと a. 偶数になる b.奇数になる c.場合による/理由を説明してください」←大学生1年生で正答率が理系でも46%、「やってみたらそうなった」と理由を書く者もいる/定するテストになると思いついたのです。 (現状では100%にほど遠く難航している) それ以外に、意味を理解せず、フレーム問題につまずき、常識のないAIにはできそうにないもの、つまり人間がAIに勝てる可能性がある重要分野として「推論」「イメージ同定」という課題を、新たに設定しました。 「MLBの選手のうち28%は合衆国以外の出身で、うちドミニカ共和国が最も多く35%/円グラフ4択で正答率中学生12%、高校生28%(ドミニカ35%合衆国28%を選ぶ誤答が多い)/2017年に行われた読解力テストだが、 2024「全国共通学力テスト」で、5年前に比べて有意の学力低下が確認された。コロナの影響か?事態は更に深刻化している

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    AIと脅威と限界を数学者が論理的に説明。 AIができるのは数学の論理と確率と統計のみで、AIは意味を理解できないのでシンギュラリティは来ない、という、若干安心させるのが前半の内容。 ただし、AIの得意とする論理、確率、統計でできる事は急速に発展し、人間の仕事の半分を奪う。 だとすれば、人間はAIにできない仕事をすれば良いのだが、実は日本人の多くがAIが苦手な教科書を理解する読解力さえなく、AI並みかそれ以下だという。ここに著書の危機感がある。 確かに基本的な文章さえ理解できなければ生きにくいし、騙されやすいかも知れない。 では読解力のない人に読解力をつけさせる為にはどうすれば良いのか?この答えが「シン読解力」にあるのだろうか?

    0
    投稿日: 2025.08.04
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     本書は、人工知能(AI)についての考察を通じて、その現状と未来を鋭く論じている。著者は、AIが何であり、何ができるのかを明快に展開し、非常に歯切れの良いテンポで議論を進めている。  まず、著者は「AIは、まだどこにも存在していない」と断言するが、その一方で、実際にはさまざまなAI技術はすでに存在している。彼女はまた、数学者として、シンギラリティ(技術的特異点)が訪れることは「こない」と見解を示す。そもそも「人間の能力を超える」とはどういうことか、その意味もあまりはっきりしないという。著者の竹を割ったようなすっきりした意見は、面白い。  本書が刊行された当時は、生成AIがまだ登場していなかったため、その可能性や影響について十分な議論がなされていなかった。しかし、生成AIが登場し、その進歩は非常に速いことから、その評価も変わると思われる。事実、近年の技術革新により、AIの能力は飛躍的に拡大している。  著者は、2011年に「東ロボくんプロジェクト」として知られる、東大に合格可能な人工知能を目指すプロジェクトを開始した。このプロジェクトの目的は、AIの性能がどこまで達成可能か、そして人間にできてAIにできないことは何かを解明することにあった。開始から7年を経て、偏差値57.1の成績を達成し、MARCHの大学に合格できる水準に至った。  AIという言葉が生まれたのは1956年であり、そこからロジックセオリスト、エキスパートシステム、機械学習、ディープラーニング、強化学習、リアルタイム物体検出システム(例:YOLO)、そしてワトソンといった技術へと発展してきた。これらの技術は、人々の仕事を奪う側面も秘めている。たとえば、ドラマ『半沢直樹』における仕事の多くは、AIによって代替されると予想されている。2013年には、「数年後には半沢直樹のような仕事はなくなるだろう」と述べられ、それに伴い、全雇用者の半数が仕事を失う可能性も示唆された。半沢直樹は、倍返しできないことになる。  東ロボくんの失敗例としては、東大合格には至らなかったことが挙げられる。興味深いことに、東ロボくんに必要だったのはスパコンではなく、大規模データに基づくシミュレーションだった。過去問というビッグデータを用いることにより、一定の成果は得られると考えられるが、それには「ビッグデータ幻想」とも評される問題も存在する。GAFAをはじめとした巨大企業は、無料サービスを通じて膨大なデータを自動的に蓄積し、これらを資産として活用している。一方、日本には第5世代コンピュータの失敗経験がある。  コンピューターには意味を理解する能力がなく、AIは「意味がわかっているかのように振る舞う」こともできないのが現実である。たとえば、Siriは質問応答のための音声認識技術と情報検索技術、および自然言語処理を駆使しているに過ぎない。  一方、芸術や創作の分野においても、AIによる自動作曲や文章生成、絵画の創作が進んでいる。確率過程の理論を応用した作曲や音声合成により、ロマン主義風のピアノ曲やゴッホ風の絵画など、テーマやスタイルを模倣した作品も生み出されている。しかしながら、これらは数学的手法によるものであり、言葉や絵には単なる記号の羅列以上の深い意味が存在する。意味は観測不能であり、その価値や真意には目に見えない次元がある。  シンギラリティについては、「到来しない」と著者は断言する。AIは万能ではなく、ロマンに満ちた未来像でもない。すべての技術には可能性とともに限界が存在し、科学には謙虚さが求められる。確率や統計を超えた意味も存在するからだ。Googleは、Googleカーを販売せず、自動運転のプラットフォームとして位置づけている。AIは単なる計算機に過ぎず、人間に代替されることのない教育や創造の分野が残っている。  現在の社会において、人間にしかできない仕事は、コミュニケーション能力、理解力、読解力、常識、そして柔軟な判断力を求められる肉体労働である。特に、数学的な問題においても、問題文を理解して解く能力が不可欠であり、これができない者は今の学校教育の不足を露呈している。人間がAIに勝てる分野としては、係り受けや照応、同義表現の判定、推論、イメージの固定、具体例の選定など、意味を深く理解しないとできない作業(読解力がいる作業)が挙げられる。現代の高校生には基礎的な読解力が不足しており、その向上には生活習慣や学習習慣、読書習慣の見直しが必要である。基礎的な読解力を高める処方はまだ模索中である。  AI時代に求められる人材像は、「意味を理解する力」である。正解に辿り着く方法や、正解に至る思考法を身につけるために、アクティブラーニングを教育に取り入れる必要がある。現状の最大の問題は、多くの中高生が教科書を正確に読めていないことである。成人までに教科書を理解しきる読解力を身につけるための具体的な処方箋は未だ見つかっていないが、著者は仮説として、読解力は年齢に関係なく向上しうると考えている。  これまでの教育は、AIに代替可能な人材の育成を重視してきた結果、ホワイトカラーの職種において格差や分断が生まれている。介護や子育てといった高度知的労働も最終的には人間が担うべき役割として残るだろう。しかし、企業の消失や、ショールーミング現象の進行など、デジタル化の影響は大きい。経済学的には、「一物一価」「情報の非対称」「需要と供給の一致」が基本であるが、デジタル社会では、「一物一価」に加え、「情報の共有」という役割も重要となり、瞬時に最安値や情報を比較できる仕組みが発達している。  消費者の側も、自ら情報を検索、理解、比較できる賢明さが求められる。AIは、あくまでコスト削減や効率化のツールに過ぎず、新たな価値や創造を生み出すわけではない。そのため、AIが苦手とする分野や、人間ならではの能力を持つ者が重要な役割を果たす可能性が高まる。もしも、その能力を持つ人間が不足すれば、企業や社会は困難に直面するだろう。未来像としては、企業は人手不足に悩む一方で、社会には大量の失業者があふれるという矛盾も生じることが予測される。  最終的に、人間にしかできないことは、困ったことを見つけ出し、その解決に取り組むことである。人間の創造性と行動力こそ、生き延びるための唯一の道であり、変化の激しい現代社会においては、これらを磨き続けることが肝要である。

    6
    投稿日: 2025.07.16
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    AIに出来ること、出来ないこと、AIが得意なこと、苦手なことが、具体例をもとにわかりやすく説明されていて、読みやすい本だった。 AIにはできないけれど、人間にはできる仕事はほぼ読解力を有する仕事だと思う。 読解力を養うためにはどのようなことが有効か、この本には明確に書かれていなかったが、読解力が低下しているという日本の状況については、様々な工夫をして改善していく必要がある。 こんなふうに書きながらも、自分がこの本を著者が言う読解力を持って読み終えることができたのか少し不安になっている。

    0
    投稿日: 2025.07.10
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    AIは東大に入れるか?を研究している数学者が、AIとは何か、AIが躍進すると世界はどう変わるかについて書かれている。 大変な偏見だが、理系の方の書かれた本は説明の道筋が整えられていて、説明が頭に入りやすいと感じる。 工場の手作業が機械による自動化に変わりつつある時代であれば、工場が機械化されたとしても、読み書き計算の教育すらままならない方は、工場での仕事が向いていて、ホワイトカラーの仕事は難しそうだ。 AIが次々仕事を奪いつつある現代でも、AIに変わられない仕事をやればよいのだが、それが難しい。なぜなら中高生の読解力が下がっているからだ。実際に行ったテストが数問載っていたのだが、ちゃんと読めば分かる簡単な問題だったが、私も数問間違えている。文字は読んでいるものの、内容がなかなか頭に入ってこないことがある。これが読解力の低下か、と実感している。 読解力の高い生徒と低い生徒の違いで読解力を上げる方法はないか調べたが、本を読む、ニュースを見る、等の項目で大きな差はなく、そもそも読解力がないからアンケートすらまともに回答できていないかもしれない、と思って、この調査はあきらめた、というところはブーメランすぎて最高だった。 AIではなく生成AIがメジャーになっている現代ではどのように変わったのか、変化があれば知りたいところ。 読解力を上げる必要がある、という危機感は、常に持っていたい。

    0
    投稿日: 2025.07.03
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    AIの仕組みを解き明かしながら、人間はどの部分がAIには敵わなくて、逆に何が可能なのかが書かれた一冊。「AI技術を使ったロボットは、東大に入れるレベルの知能を身につけられるのか」という壮大な実験から、人間側の教育、そして危機感について書かれている。 AIと聞くと、なんでも万全で、自分が思った答えをくれる夢の技術のように語られることが多いけれども、「一を聞いて十を知る」能力だったり、異なる文章を比較して、同義かどうか確かめたり、意味を読み取ることができないという弱点がある。とてもロジカルに書かれていて、AIがいかに数学と人間による細かい設定や教師データによって成り立っているかがわかる本だった。 個人的には本の中に書かれていた読解力テストをいくつか間違えてしまったことがショックだった。ちょっと考えればすぐに正解はわかるのに、悔しい。そして、この本が書かれて7年以上経った今、どこまでAI技術は進んできたのかがすごく気になるところ。

    0
    投稿日: 2025.06.11
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    この本が書かれてから数年経っていて、ChatGPTなどの技術面で高度化はしているものの、根本的なAIの本質はそれほど変わっていないと思う。だから、改めてAIに対峙する人間側の問題を整理する上で本書は有用。 AIによる算出はあくまで分析の結果であり、創造的ではないということ、本質的な意志はないということ。だがしかし、人間も結局は経験していないことからは発想できない、発想は経験の積み上げであったり応用であったりするだけなので、もしかすると人間はAIに追いつかれるのかもしれない、表面的には。と改めて思った。 本書の指摘する、読解力は確かに問題であって、自身も図式化や雰囲気によって読んだ気になったりしているので気をつけたい。流し読みは考え無くなるから。また、日頃の問題意識を持つことも改めて留意したい。

    0
    投稿日: 2025.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東大合格を目指す東ロボくんプロジェクト(2011~) AIのブーム 1次 計算能力を誇るコンピューター 2次 チェスの世界チャンピオンに勝利 →限定されたルールの中での計算力 ただし常識がないのがネック 3次 機械学習(ディープラーニング) コンピューターは計算しているだけで(論理、確率、統計の範囲内)文脈的な判断が求められるものはできない →東ロボくんでは国語や英語が難点 ただし日本人だけでなく世界全体を見ても読解力の低下 →教科書の読めない世代 (読解力の向上する手段は不透明) 求められるのは意味を理解できる人間

    0
    投稿日: 2025.05.11
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    ちょっと前の本なので今はいろいろ変わってきてるのか、それともやっぱり本質的にはAIの苦手分野は変わっていないのか、さらに知りたくなった。 後半部分の教科書が読めない、読解力のないという部分を問題を解きながら自分にも当てはまらないから怖がりながら読んだ。結果として、注意しながら読んだからなんとか正解できたけれど、多分よっぽど集中しなければ間違えてしまう問題が多かった。 AIの苦手分野の人間らしい読解力や思考力を精一杯自分なりに高めていきたいし、もっともっとAIの使い方を論理的に理解して説明してうまく共存していきたい。頭を使うことをやめてしまうことは本当に怖いことだな。

    5
    投稿日: 2025.04.27
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    本の題名を変えた方が良い。 AI VS 教科書が読めない大人たち 私、教科書読めてませんでした。。。 に気付かされた一冊。

    2
    投稿日: 2025.04.27
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    成人の自分も、文章を正しく読めていないのではないかと不安になった。  また、読めていないのにそれを自覚する機会がほぼないことが、より恐ろしい(成人後に国語のテストを受けることは基本的にないので、自己の言語能力の低さに気づくことは不可能に近いと思う)。 子供の読解力の低下はしばしば耳にするが、まるで自分は大丈夫であるかのように錯覚していないことを願う(でも多分読めていない)。

    0
    投稿日: 2025.03.10
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    AI vs.教科書が読めない子どもたち 本書はAI技術ができること、できないことを事例をもとに紹介する。 このAI技術の発展を前提に、人間はなにを生業にすべきか。 その大前提として何が大事なのかを説かれた本と理解した。 AIにできることは論理、確率、統計。 学校教育はAIにできることを教えているのに加え、成果が不十分。 成果が出る大前提に読解力がある。 ただ、読解力の高め方はわかっていない。 リーディングスキルテストの例示と結果統計を見ると、なかなか衝撃的。 ただ、自身の体験として賞罰のないテストってどのくらい真剣に取り組まれてるんだろうと思う。 0or100ではなく、程度の問題として。 やってもやらなくても変わらない程度の真剣さなら、ダニエルカーネマン的システム2が怠けきってる受験者もいたのではないか。 生成AIがホットワードな今、あえて以前の本を読むことに価値があると感じた。 (仕組みが変わってないなら、生成AIも論理・確率・統計で成り立ってることになるので、やっぱり意味は解してないのか?) また、結論が資本論的(ようはビジネスをもて)な解釈が可能と思う。 これは、AIに代替される大人の仕事に対しても言えそうなことであろう。

    10
    投稿日: 2025.03.07
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    AIはただの計算機。数式化して枠組みを作れる対象にしか使えない。シンギュラリティは起きない。 読解力という点で、AIは人間に遥かに及ばない。 読解力の不足している子供が多い。 AIに代替されない仕事ができる人と、そうでない人に分断されて恐慌が起きる恐れ。人手不足と高失業率が併発するかも。 結局はやってくる現実に柔軟に適応するしかない。これから到来する社会の中で、不便を見つけて、それを解決するベンチャーを立ち上げるのは良い選択の一つではないかとのこと。

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    自分にも子供がいて、タイトルのAIVS教科書が読めない子どもたちという言葉に危機感を覚えこの本を読みました。 前半は、AIの定義やAIのできることについて説明が書かれていてAIの最終ゴールがどこなのかが分かって良かったです。 後半は、中高生に行ったテストの一部紹介と結果について考察されています。 このテスト実際にやると恐怖です(笑)。 正解して当たり前のプレッシャーが、ハンパないです。 自分の子供たちにできることは、何かと思うと普段の会話から物事を理解し、自分で判断する能力を養う手伝いをすることだと思いました。 毎朝見るニュースに対してどう思う等の問いかけが大事かと思うので今後も続けて行きたいと思います。

    14
    投稿日: 2025.02.20
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    題名に惹かれてこの本を読んだ。つい先日OECDが公表した学習到達度調査で、日本の高校1年生の読解力が低下したというニュースを見たこともあって興味深く読めた。前半は東ロボくんという東大合格を目指したAIの開発プロジェクトでわかったAIの仕組みと限界について。後半は主に子どもの読解力調査の例題と正答率の結果について。その内容は衝撃的で、子どもを持つ親として「じゃあどうすればいいのか?」と思いながら読み進めたものの答えが書かれていなかったので少し不満が残った。最近出た続編を読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「意味のあるアクティブ・ラーニングを実施できる中学校は、少なくとも公立には存在しません。」(p239) 「教育の喫緊の最重要課題は、中学校を卒業するまでに、中学校の教科書を読めるようにすることです。」(p241) この2つのフレーズが心に残りました。 筆者は教育を貶めようとしているわけではありません。来るAI時代に向けてAIができること、できないことを正しく認識し、その上でAIに取って代わることのできない仕事をこなすために必要な力の一つが読解力だとしています。けれど、その読解力が低いという結果がRSTによって明らかになりました。「世界でトップレベルの学力がある日本の中高校生の読解力が危機的状況にある」のです。だからこそ、教科書が読めない学生にアクティブ・ラーニングはできないと説いています。また、「デジタルドリルに励んで『勉強した気分』になり、テストでいい点数を取ってしまうとそれが成功体験となってしまって、読解力が不足していることに気づきにくくなる」とも。 筆者は多読よりも精読、深読にヒントがあると考えているようです。また、困っていることを解決するビジネスを生み出すには個別具体的な問題解決能力が求められると示唆していました。 まずは自分から行動してみようと思います! さて、こんなレビューを書いている私は、内容を正しく読解できたのでしょうか?笑

    5
    投稿日: 2024.12.13
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    「AI時代に必要なのは、意味を理解する能力」 真の意味でのAIは、人間の一般的な知能と同等レベルの知能という意味であり、現在実現に至っていない。AIを実現するには、2つの方法がある。一つは数学的に解明して工学的に再現する方法である。もう一つは、工学的な実験により偶然生み出す方法である。後者は、飛行機の揚力の原理(ベルヌーイの定理)が現在においても数学的に完全に解明されていないことに似ています。 また、AIの開発競争が世界的に激化する一方で、現代の子どもたちの読解力の低さを問題視し、AIに代替されない人材はどのような能力を持っているかを教えてくれます。そして、社会においてもAIを活用できる人材の当面の有用性は維持される一方で、本当に重要なことはAIの強みや弱みを論理的に理解しているか否かであるため、その有用性の賞味期限は短めです。 AIに代替される仕事があるが、AIにできない仕事があなたにできるとは限らない。現実を受け止め、工場労働者からホワイトカラー、そして新たな人材への変化を渇望していく姿勢をつくることが必要になってくると考えさせられました。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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     初めから、「子供が教科書を読めない」という本題に入るのではなくそもそもAIとは何なのか、本題に入る前に今話題のAIについて簡単に説明されているため本の内容が理解しやすくなっている。  現在、Chat GPTの出現やAIが将棋の名人に勝利するなどAIブームが来ており生活が今以上に豊かになるのではという期待とともに、AIが人間を超え仕事がなくなる、最悪の場合滅ぼされるのでは?と予測するような人もいる。前半部分ではこの推測に対する筆者の考えが述べられている。読んで納得。僕自身もAIが人間社会を侵略するのではと考えるようなときはあったがよくよく考えればコンピュータとはそもそも計算機で初戦確率論での会話、思考になるから動物のように「本能」がない。そのためすべてが乗っ取られることはないなと思った。しかし、そうはいっても計算や自動システムに関しては勝てない。コンピュータの性質について知り、うまく使い最大限のパフォーマンスをしていくか考えていくのが大切だと思った。  また、この本のタイトルでもある「教科書が読めない」。実際に筆者がこの結論を導き足すための試験等を行った意図や問題、結果が統計的に示されている。普通の読解問題だが2択の問題では6割にも満たないような回答が多くあった。2択だと50の確率で当たるのにほぼそれに近い正答率だった。教科書というより文章が読めない子供、人が増えているのだなと感じた。国語だけでなく数学、社会でもそもそも問題が正しく読めないと解くことはできないし人とのコミュニケーションも取れない。自分で見つけ出すのは難しいとは思うが読み取って理解する力を身に着けることがこれからの時代を生きていく中で必要だと思う。  読み進めていくなかで実際に自分が勉強した情報技術がでてきて個人的には話に入りやすく読みやすかった。専門的な言葉も出てくるが、例えば音声認識ならSiri、機械学習には正解を与えるものや与えないものがあるよ、など情報技術の勉強をしたことない人にも分かるようにかみ砕いて説明しているため分かりやすい本になっていると思う。

    0
    投稿日: 2024.10.06
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    図書館で借りた。 東ロボくんこと、東京大学の入学試験を突破するAI開発のプロジェクトディレクターを務めた、新井先生のAIに関する一般向けの本。vsと銘打っているが、対決を示したいのではなく、あくまで「実際のAIっていうのはこうだよ」「子どもたちの読解力低下が危ぶまれてるよ」という内容だ。 大の大人が「AIにやらせりゃなんとかなるんじゃね」なんて言ってるのを聞くと、「おいおい、本気でそう思ってるのか?」なんて私は思い、世間は危ういと感じていた。 AIに意味は理解できない。それを伝えるのは難しいし、実際にAIはMARCHレベルの大学入試であれば突破できてしまう。私自身も超難関大学の入試を突破した人間ではないし、もとより国語・読解力は乏しいと認識しているので、ある意味「AIに負けた」側であるが、それと同時にコンピュータサイエンスを専門としており、「AIを使いこなす(または、使いこなさなければならない)」側だ。 本書の巻末で記されるように、このまま行けばAI恐慌だ。うまくAIとつきあい・向きあい、暮らしていきたい。

    0
    投稿日: 2024.08.14
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    AIとや呼ばれているものがAI技術であったり、 それらは万能ではなく、作業に特化した技術で開発されているという前提事項がそもそも初耳。 AI技術に取って代わられた後、職にあぶれた人々はどこに行くのか。 AI技術の話を読んでいたはずなのに、いつの間に戦慄が走る。 AIで作業効率がグッと上がるはずなのに、その利点が活かせない社会の構図になるというのが皮肉だ。 AIが人間に近づいていくイメージがあったご、 人間がAIに近づいていってる恐ろしさ。 国語教育の重要性を感じた…

    4
    投稿日: 2024.06.26
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    2024/06/18 読んでみるとすごい面白かった。学力の経済格差を読んだ時にも思いましたが、主張が一貫していてそのためのデータ提示も分かりやすかったです。 我々が普段AIと呼んでいるもの、AIと聞いてイメージしているものがそもそも違っていてAI決められたことを高速で処理したり人間が作ったフレームの中でならとても人間を助けてくれる補助となるが、シンギュラリティはないし、AIが人間を超えていくこともありえないと著書の中で断言しています。 そもそも、その研究をしようと思ったきっかけが「子どもたちはもしかして教科書が読めていないのではないか?」というところからのスタートだったこと、調査を重ねていくことでその仮説が次第に真実味を帯びていくことを読み進めながら実感しました。 必要なのは読解力であるけれども、どうやったら読解力が向上するのか明確な基準や指標は今のところないとも言っています。 その代わり家庭の経済力と読解力には負の相関関係があることも示されていてとても興味深いものでした。気になる部分を中心にもっと読み返して内容を深く理解できたらもっと考える余地が広がっていく本だなと思いました。

    0
    投稿日: 2024.06.18
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    かなり前のものなので、一部陳腐化しているところもあったと思うけれど、全体として言いたいことは今でも通用する話だと思う。大変興味深く読ませてもらった。 ただ、全体的に皮肉や嫌味とも取れる言い回しが多く感じられ、若干鼻につくのが残念だった。

    0
    投稿日: 2024.06.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIの仕組み、AIが社会にもたらす影響についてとても分かりやすく説明されていました。 東ロボくんの話めっちゃ面白かった! 数学ってすごいなぁ...面白いですね。 後半は人間は読解力が低くてAIに取って代わられるっていう話。 読解力、大事ですね...

    7
    投稿日: 2024.05.18
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    AIについてもっと理解をして、活用できるようになりたい。題名である「教科書が読めない」の意味がわかってゾッとした。

    0
    投稿日: 2024.05.14
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    AIと教育というタイムリーな内容で興味深かった。AIとAI技術の違い、シンギュラリティーなど、知っていそうで実は知らないことを専門家がわかりやすく書いてくれている。AI技術の弱点をしっかりと理解でき、スッキリした。数学の専門家が国語・読解力を推すという皮肉な内容にもなかなか興味が持てた。簡単に読めるので、是非オススメしたい。

    2
    投稿日: 2024.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIの事が延々と書いてあって、正直、読むだけで疲れる。将来、AIに仕事を奪われるという事が書かれている。AIは万能ではないが、人間もそこまで賢くはないという結論に辿り着いているように思う。 一章ずつ感想を書いてみる。 第一章 MARCHに合格――AIはライバル AIの言葉の定義でいうと、現在はまだAIが出来ていないという事が書かれている。 AIの和訳は『人工知能』であり、人工知能というからには『人間と同等』か『人間と同等レベルの知能』をもつことになるが、そんなものは出来ていない。という説明と、現代の『AI』は『AI技術』の事をそう言っているだけということ。 最初は、言葉の定義を細かく説明している。 そこからAIの歴史、この本のメインの話『東ロボくん』の話が出てくる。 AIの概要が分かる。AIにできる事はAIへと仕事が置き換わっていくという未来予想も書かれていた。 でも、ついこの間見たテレビでは最貧困層では手製の麻薬製造機を作っているというのがあった。資本主義の世の中でAIが使えるのは、裕福層なのである。『仕事がなくなると困る』ではなくて、仕事がなくなると劣悪で違法な労働しかできなくなるというのが現実ではないだろうかと思ってしまった。 介護や家事といった女性の仕事は置き換わることがないというのも書いてあったような気がするが、女性にとってはそちらの仕事の方がもっと手軽になってほしいものである。 第二章 桜散る――シンギュラリティはSF 私は大学を目指したことがないので、正直、大学入試が分からない。センター試験もよくわからない。高校入試と似たような仕組みという理解でいいのだろうか?と思いながら読んだ。 東大合格を目指した東ロボ君は、東大には合格できないという事が書かれている。理由は一章で書いてある通り、コンピューターができる事は四則演算だからだ。一章よりも詳しく現代のAIが出来ることと出来ないことが書いてある。 この辺りでちょっとおなか一杯になってきて、めげそうになった。話が同じことの繰り返しなのと、難しいので頭をついていかせるのが大変。 英語についてかなり書かれていたが、英語翻訳は難しいという事だった。英語だけに限らず、ほかの言語も同じだが。 とにかく翻訳するには文章の前後の入れ替えの違いや、独特の言い回しetc、入力するべき情報が多すぎるせいだという。しかし、今はネットの普及で一般の人が修正情報を入れてくれることで補正されていると(悪意ある補正についても書いてあったので、万能ではない) なるほどなと思って読んだ。確かに20年前よりは翻訳の質が上がっている気がする。英語が苦手な私がそう感じるほどには、昔の翻訳は酷かったからだ。 特に言語翻訳は一番使える機能だから、開発がいろいろとされているらしい。 少し前に韓国の小説を自動翻訳で読もうとしたら、ネットの自動翻訳があまりにも使えなくて日本語の文章がおかしかった。その作品はしっかりと人の手でも日本語に翻訳されていたので、読み比べるとますます自動翻訳のおかしさが際立っていた。 翻訳の難しさは『特定のジャンルでしか通用しない』という事だと本にも書いてあったが、小説には小説独特の言い回しがあるので、海外作品の翻訳本のレビューを見ていると時々『この文章の翻訳は違う』という指摘が書いてある。 つまり、小説を読むには言語獲得だけではなくて小説独特の言い回しも理解しなくてはいけないということだ。 英文翻訳のあれこれは読んでいて面白かった。 第三章 教科書が読めない――全国読解力調査  AIに出来なくて、人間にできる事はあるが、その能力を今の教育で伸ばせていない。という事が書いてある。 二章が東ロボ君への問題だったものが、三章になると子供たちにテストを受けさせて『読解力』を測ったという話になっている。 テストの問題がいくつか載っていた。大半は解けたのだが、いくつかは深く考えすぎて転んだ。試験らしい嫌らしい問題が紛れているなと思った。 試験の問題文は独特だと思う。『正しい日本語』ではあるが、『わかりやすい日本語』ではない。なので、試験に受かるための最低条件が『試験の問題文の独特さに慣れる事』だと思う。私は車の学科試験を思い出してしまう。あれは日本語を読むのが大変だった。 というのを思い出しながら読んだ。 難易度が高い係り受けの問題 『アミラーゼという酵素はグルコースが繋がってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。 セルロースは( )と形が違う 1.デンプン 2.アミラーゼ 3.グルコース 4.酵素』 問題文を抜いているが、上記の文を読んでカッコに入る言葉の数字を選べという問題。 私はアミラーゼかと思ったが、答えは1のデンプンという事だった。これそもそも『セルロースが何か』が分かりにくい。答えを見ても、デンプンがどうセルロースにかかるといわれても、何度も読み直した。 ・グルコースが繋がってできているデンプンをアミラーゼは分解する。 ・アミラーゼはセルロースを分解できない。 ・セルロースはグルコースからできている。 ここまでは理解できる。 が、『形が違う』という部分はセルロースにかかるのではなくて、さらに前の『デンプン』にかかるらしい。 難問すぎる。文章が長くてわかりにくい上に、よくわからない単語の連続で意味を読み取れない。 でもこれ、知識がある人にとってはこれだけの長文にしても意味がくみ取れるという現象が起きるんだよなとも思う。こうなると『文章を読んでいる』のか、『知識を基に文章を読む』のかわからなくなる気がする。 そんな風に思えるような事例が中高生向けのテストでもあって……読解力って結局なんなんだ?と思う。 第四章 最悪のシナリオ 仕事が消えていくよという脅しのような話から、ほぼ日の事例を出してきて人間にだけ生み出せる『ストーリーでモノを売る』という話になっている。 つまり、発想力で新しい仕事を生み出していけと。それは、今までにも存在している『起業家』というものだと思います。 でもここで、日本は『出る杭を打ちまくる』民族だという事を踏まえると、そもそもの土壌が『打たれても伸びようとする人間しか伸びない』ので期待値は低い気がする。もしここに教育の話が出てくるなら、必要な教育は読解力などではなくて『発想力』と『応援力』ではなかろうかと思う。 一応結びは、『新しいジャンルの知識を得るためにも読解力が必要』となっていた。 私はそこには賛成できないなと思う。 応援する力がないと人は伸びない。新しい発想を『面白い』と楽しめる土壌も必要。おそらく大学まで行けてしまうような人たちはどちらも得ている環境だから、私のような結論には至らないというのもわかる。 AIの仕組みがそれなりに理解できたのは楽しかった。内容は一部問題が難解だったけど、分かりやすくは書かれていた。 AIの話というよりも、言語の話がほとんどだったような気もする。国語を学びなおす意味でも、興味深い本だった。

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    投稿日: 2024.03.07
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    AIとは何かを理解すること、そのAIにできないことが意味を理解すること、つまり読解力であるが、読解力がない子供達が多い事実があるということ、その上で今後どうしていくべきなのかについて学び考えさせられる本。 AIはあくまでコンピュータに過ぎない、数値化できるものでしか判断できない。数学が歴史上証明してきたものは、論理、確率、統計である。そのことを踏まえてAIができることを理解する必要がある。 読解力がないことの証明はデータに基づく根拠のある提言がされており興味深いものだった。意味を理解し考え新たなものを生み出すような力が求められる中で、読解力を養う方法はない、読書による向上はデータからは導けなかったとあるが、文章を読み意味を考えることを継続することに効果はあると自分は考える。 その他、情報の非対称性(立場が異なる双方において情報が共有されていない状態)がAIにより修正され、一物一価の原理が早いスピードで起こってくる、など勉強になることも多かった。

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    投稿日: 2024.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    興味深い内容だった。「AIの得意なこと、不得意なこと(限界点)。そしてAIが苦手な(肩代わりできない)読解力を基盤とする、コミュニケーション能力や理解力(P172)」を私たちは備えているのか。(→否。)AIが労働市場に参入すれば、失業者があふれ、企業が消え、「AI恐慌」とでも呼ぶべき、世界的な大恐慌が訪れるのではないか。これが筆者が予測する「最悪のシナリオ」。ではどうすれば「基礎読解力」が身に付くのか、ということについて、科学的な検証はされてないとしながらも、「多読ではなくて、精読、深読に、なんらかのヒントがあるのかも(P246)」というところが気になった。読解力とは何か、どのように身につけるのか、についてもう少し考えたい。

    0
    投稿日: 2024.03.02
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    佐藤優氏との対談が掲載されている「国難のインテリジェンス」を読み、概要をわかったつもりでいた本書の重要性を痛感し、今更ながら拝読。5年ほど前の著作でAIのことを書いているにも関わらず全く古さを感じさせない。ということはシンギュラリティが絶対不可能なAI技術の本質を論理的に喝破しているから。後半の読解力の絶対的不足は国難といっても過言ではなく、本の精読が非常に重要だと感じた。本当に素晴らしい本で、AIの立ち位置が明確にわかる。

    0
    投稿日: 2024.02.26
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    2024年2月25日読了。数学者で「AIは東大に合格できるか?」というプロジェクトを推進してきた著者による、今のAIの限界と未来について、そしてもっと深刻な人類の現状について。生成AIの挙動には騙されそうになるが、AIのアウトプットは「統計的に確からしい、自然言語っぽく生成された回答」にしかすぎないわけで、シンギュラリティとか人類を超えるとかは基本心配することはない、が、「AIにできないことを人類がやる」という楽観的議論に、「そもそも人類はAIができないことをできるケイパビリティがあったんでしたっけ?」とぶつけられる疑問の深刻さにゾッとする。大学生に対する調査をエビデンスとしているが、確かに、中学受験で叩き込まれる処理は「問題を図形的にとらえ、過去に対処した似たような問題や公式を当てはめ高速で処理する」と、まさにAIが得意な学習をひたすら鍛えているわけで、「AIの下請け」みたいな若者を量産しているということなのだよな…。AIに駆逐されるのではなく、人類が勝手に滅んでいく、という。解決のための処方箋はないが、真剣に考えていく必要があるのではないか。

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    投稿日: 2024.02.25
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    世の中のほとんどの仕事はAIキャンバスに代わられてしまう。その中で生き残っていくためには、AIが持っていない読解力が必要だが、近年の学生はこの能力が低い。AI時代を生きていく中で、現代の学生に危機感を警鐘する1冊。

    0
    投稿日: 2024.02.04
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    AI関連の書籍を色々読んでくると、前半はさすがに聞いたことある話も多いが、東大合格に向けて頑張るAIトオルくんの話とかは面白かった。また第五世代コンピュータ開発の失敗談が国内に見当たらないというのは、研究が失敗すると論文化出来ずその知見が世に公開されずに終わる、というアカデミアの問題にも通ずるような気がした。RST開発からの読解力の大切さへの気づきは、著者ならではで面白かった。日本では、文系がトップに座ることが多いためか自分とコミュニケーションが取れない数学出身者を使いこなせず、大きく出遅れがち…それだけじゃ無いだろうけど、同意…あと、このAI全盛期に行列・線形代数は重要だよね…生成AIが登場した今でも書かれている内容は陳腐化していないと思う。

    1
    投稿日: 2024.02.02
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    学力って、結局は「読むチカラなんだよなー」と改めて感じた一冊。 AIの進展について学んだというよりは、 子どもたち、本当に大丈夫か?!と心配になった。 筆者も危惧しているドリルのような反復学習について、 小学生のうちからデジタルドリルに励んで「勉強した気分」になり,テストでいい点をとってしまうと,それが成功体験となってしまって,読解力が不足していることに気づきにくくなる。中学に入ってもデジタルドリルを,繰り返せば,一次方程式のテストで満点が取れて,英単語や漢字は身に付くから、そこそこの成績はとれる。 ところが受験勉強など、読解力が問われるシチュエーションに置かれると、急に「分からなくなる」。 しかも、ドリルで身につく能力がもっとも「AIに代替されやすい能力」と言われているんだからもう。。

    2
    投稿日: 2024.01.18
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    読みやすかった。また筋の通ったストーリー展開で理解しやすかった。読解力の重要性とAIと今後の展望について理解することができた。個人的には「男の子と女の子の帽子とスニーカー」問題を解けなかったのが悔しい。 また筋のとった文章を意識されてるのか、「だから(このだからは論理的ではない)」という表現が随所に見られ面白かった。 この作者の本はまた読みたい。

    1
    投稿日: 2023.11.09
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    話題になって随分経ってから読んだなぁと。 そんな言うほどか?と思うけれど、考えてみれば今やAI関連本は数多く出ているけれど、出版された2018年当時としてはそうだったのかもな。 こういう先んじて話題になる本があるからこそ、追随もあるからね。 教科書が読めない子どもたちという部分だけでなくても、AIとは?も分かる。具体的な使い方とか、どういうことに使えて、どういうことは向いていないか。 そうしたことも分かる。 タイトルからも分かるように読解力の部分にも多く着目されており、そこの記述と実験は面白かった。 実際に、AIや学生たちが行った問題も例として記述されており、「え?これ分からないの?」とぞっとする部分や、「確かにこれは分かりづらいな」というものだったり。 AIの苦手なところとか書いてある部分は、なるほどと思いながら読んでいた。 そういう点で言えば、やはり人間の脳という、判断できるのは凄いのだなと。これらもいつかはAIは理解できるようになるのだろうか。 それは恐くもあり、楽しみでもあるかもしれない。 書き終わったら、この本を読み終わった人は、次にこの本を読んでいます! で、2弾?が出ていることを知った。こちらも読んでみたいな。

    3
    投稿日: 2023.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ===== 東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、”彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。 ===== 2019年のベストセラー本なわけですが、AIには不可能と言われていた「発想」の分野で膨大なデーターの集積により「発想」も可能になるという事が言われてはや数年。えらいことになる・・・と思ってたのですが、AIが人の仕事を奪っていく流れは、思いの外遅い。どうしてかなぁ・・・。と思い手にしてみました。 なるほど、ビックデータとはいえ、どこまで行っても数式で表せないことは、できないわけですね。とはいっても、MARCHレベルまでは、きたAIの能力は、人の半分以上の能力は超えるわけで、大変なことは大変なんですが・・・。 と、ここまで前半なんですよ。ここまで、AIに負ける子どもたちっていかんなぁ、大変だなぁ。と、ある意味上から目線でみていたのです。実際に、いくつかのテストが記載されていてやってみると、3割ぐらいの問題は、私もできないわけです。おそらく普通の社会人程度のわたしも危険水域の人間なわけです。あぁ、これは、大変だと。 本書では、どうやればそういった読解力などが伸びるのかは、明記されていないのですが、子供も私達大人も頑張らねばなりません。そう思わせてくれる素晴らしい本でした。

    0
    投稿日: 2023.10.19
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    恐るべき書、AIという技術が、人間にもたらすものは何か 多くの仕事がAIに代替される将来、生き残るためには、読解力が必要である しかし、日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない 読解力のない人間は失業するしかない というのが本書の主旨である AIが人間の仕事をすべて奪ってしまうようなことはありませんが、人間の仕事の多くがAIに代替される社会がすぐそこにせまっています 受験用AI 東ロボくん の現在の偏差値は、57.1 つまり 5人の1人に入らなければ、人間の仕事には生き残れない AI進化史  第1次 1950年~1960年 推論と探索による問題を解く時代 ⇒ フレーム問題というのが起きて、AIは下火に  第2次 1980年代 エキスパートシステムが試作される ⇒ 曖昧な表現や数値化できない表現が難敵  第3次 2010年代 機械学習 ディープラーニング(深層学習)の時代 機械学習 正しいデータ、つまり、教師データが必要 IBMワトソン AIが文章を読んでいるのではない、AIは文章を読めない がんの画像診断、住宅ローンの融資 人はAIには勝てなくなってきている ⇒オックスフォードのチームは、47%の雇用者が失職する可能性 ⇒いずれ日本も同様となる 自然言語処理は、難問、150億文を学習させても、精度はあがらない でも、AIが文章を理解しているわけではない、コンピュータ思考はできない、できるのは計算だけ 文章を自動でつくったり、絵を描いたり、作曲をしたりできるのは、次を確率的に生み出しているだけ、これを「確率過程」という 短い文や曲ではそれらしいものが作られるが、長いものはだめ、支離滅裂になってしまう AIはロマンではない、AIは電子レンジと同様の技術である AIができない仕事ができる人とはどんな人か ⇒ 読解力を基盤とするコミュニケーション能力や理解力を持つ人 だったらそんな人を教育すればいい 調べてみると 読解力が高いと偏差値の高い高校に入れる ということはわかった では、読解力を高める教育とは何かという問いに  ⇒ 超有名私立一貫校の教育については、読解力と相関はない  ⇒ 読書習慣も相関はない  ⇒ 学習習慣も相関はない  ⇒ 得意科目も影響はない  ⇒ スマホを使う時間も相関はない  ⇒ 性別も関係はない つまり、「こうすれば読解力が上がる」という教育方法はわからなかった  ⇒ 読解力が高いということは、教科書の文章をちゃんと読めるということ  ⇒ 貧困が読解力にマイナスの影響があることはわかっている 現在、板書ができない子、調理師免許をとろうにも、筆記に受からない子が少なくない 企業では、仕様書を正しく理解して、手順書通りに作業をし、報連相ができるあたりまえの人材をとることむずかしくなっている 仮説として、多読ではなく、精読、深読がなんらかのヒントになっているかも 読解力はいくつになっても伸ばすことができる 未来図 企業は人手不足なのに、社会には失業者があふれている、AI恐慌の時代がやってくる。 目次 はじめに 第1章  MARCHに合格――AIはライバル 第2章 桜散る――シンギュラリティはSF 第3章 教科書が読めない――全国読解力調査 第4章 最悪のシナリオ おわりに AI vs. 教科書が読めない子どもたち 著:新井 紀子 ISBN:9784492762394 出版社:東洋経済新報社 判型:4-6 ページ数:288ページ 定価:1500円(本体) 発行年月日:2018年02月 発売日:2018年02月02日

    21
    投稿日: 2023.10.16
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    【動機】 「世の中には文書が読めない人がいる」という言説の参照元になるケースを何度か見たので、原著に当たりたかったため。 【感想・メモ】 ・中学生の1/3は、文書が読めていない(主語と述語、修飾語と被修飾語の関係などか読み取れない。 ・高校卒業時点で、半数近くの人が、文章の内容を理解できていない。 ・読解力は、伸ばすことができるっぽい 世の中には、(良い悪いではなく)言語的コミュニケーションが難しい人がいる、ということを認識できて良かった。

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    投稿日: 2023.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIの台頭によって人間の仕事が奪われる、そう聞いて危機感は持つものの果たしてどうすればよいのか分からない。 本書はまず、AIが人知を超えた存在になる等というシンギュラリティやビッグデータさえあればAIはなんでもこなすというような、根拠のない言説の間違いを説明する。 そして、AIが如何にして翻訳や作曲、さらには大学入試問題を解くのか、その方法論を丁寧に記述していく。この方法論というのが、論理・確率・統計の三つ。AIはあくまでコンピュータが計算を行って答えを導き出しているので、文章の意味を理解することはできない。上記三つの方法で記述できないものは、教えられない。いくら器用に質問に答えようと、流暢な翻訳文を出力しようと、それはあくまで計算の結果。人間のように細部まで理解して答えを出すことはできない。それが分かっていれば、人間はAが苦手とする分野で仕事すればいいことではないか、と考える。しかし、どうやらその見込みが甘いようなのだ。 中高生を対象に基礎読解力を調査するための、リーディングスキルテストにおいて、危機的な状況が浮かび上がる。係り受けや照応という、AIがそこそこの精度を持つ分野では6-8割程度の正答率だが、同義文判定、推論、イメージ同定、具体例同定という、AIが苦手とする分野では、精度をは低いと2割に届かない。4-7,8割に留まり、人間とて文章の深部まで正確に読み取ることができていないことが明らかにされる。この章は例題を解きながら、自分は大丈夫なのか?と焦燥感に駆られる。 では読解力を上げるにはどうするか、それは次の本に書かれるとのことで、本書にその答えはない。しかし、AIにできることは生産効率を上げることであって、新しいものを生み出すことはできない。人間らしく柔軟に、意味を考え、生活の中の困りごとや不便さを解決する、そこに多くの人の需要があれば商売は成立する。 ただ、多くの企業で生産効率を上げることに注力しているだけでは、このデジタル社会においては買い手と売り手の情報の非対称性が修正されるため、一物一価が達成される速度が速く、利潤は削られていく一方となる。日本がモノづくり立国で、ロボットによる高度な自動化を確立していること、AIによって得られる精度が高くなければ製造物責任を負わざるを得ないことも、日本でAIの導入が遅れる、またはAIへの投資の現実感が薄い要因と考えられる。 女性が担っている割合が高い介護や育児は、相対的に地位も対価も低いが、今後AIに代替されることのない職業。どの仕事が真に稀少なのかは自ずと明らかになってくるはずだが、「ブルシットジョブ」でも言及されていたことと重なる。 自分の労働市場における価値は、そしてAIとの共存を強いられるこどもたちに必要な能力は何なのか、考えさせられる本。

    0
    投稿日: 2023.08.28
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    AIの定義は自分の思っていたものと違うもので、まだ人間を超える知能は生まれていないことや、著者は人間を超えることはできないだろうと様々な要因から考えていることを知れた。正直、AIが人間を超えて人間を支配するようになるとか世間では言われているけど、実際はそんなことないんじゃないかと思うようになった。この本で言われていた「ディープラーニングをする前に、教科書を読めるレベルにならなければいけない」がすごく共感できて、頭のいい進学校とかは教科書を読むのに苦労はしないから、ディープラーニングをしても問題はないと思うが、そこらへんの公立中学校や比較的偏差値の低い高校でディープラーニングをしようとしてもうまく行かないと思うし、それは大学でも言えることで、全部の大学でディープラーニングをしようとしても、一部の大学では学生にとって有益かもしれないが、他の大学の学生にとっては意味のない学習になる可能性があると思う。やはり、基礎の部分を固めてから次のレベルにステップアップするべきだと思う。

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    投稿日: 2023.08.23
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    興味深く読んだ。 読みやすいし、なるほどと思えるところもあった。 筆者の危機感が伝わってきた。 主題ではないが、「ビッグデータを盲信」しない。 心に留めておこうと思った。 機械による統計的な判断の基盤となる基準は、知らないところで、知らない誰かが決めたもの。あとは過去の判断の踏襲とデータの蓄積による増幅だから。

    2
    投稿日: 2023.08.23
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    高い知見をお持ちであり、また、これまでの活動などから生まれたであろう作者の考えや懸念はよく分かります。が、想いが強いのか、文章のせいなのか、他者の見解に対して排他的・否定的な主張に感じてしまって気持ちよく読める本ではありませんでした。 AIによる大きな変革を受けて、明るい未来のために子供たちと前向きにどんなことを考えていったらいいんだろうという親御さん向きの本ではなく、子供達の教育に携わる方に知っていただきたい内容でした。

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    投稿日: 2023.08.19
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    AIが普及して利用される社会がどんなものなのかを想像することが出来て、将来を見通すうえで勉強になりました。

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    投稿日: 2023.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「はじめに」がもう面白かった。 はじめに ・AIの限界は数学の限界 ・「日本人の労働力の質」と「AIの労働力の質」は酷似している →人間の得意はAIの得意、人間の苦手はAIの苦手 117 論理、確率、統計 この3つが、4,000年の数学の歴史で発見された数学の言葉のすべて。 「私はあなたが好きだ」 「私はカレーが好きだ」 上記の本質的な意味の違いを、数学で表現することはできない =AIは「意味」を理解するのが苦手 171 AIに奪われない仕事 ・コミュニケーション能力や理解力を求められる ・柔軟な判断力が求められる肉体労働(介護など) AIが不得意な分野=高度な読解力と常識、人間らしい柔軟な判断が要求される分野 256 現代教育は、AIで代替できる人材を養成してきた

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    投稿日: 2023.08.16
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    AIに出来ないことは今の子どもたちにも出来ないとなるとAIが発展していくこれからの社会はどうなっていくのか、、、考えさせられる一冊

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    投稿日: 2023.07.27
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    前半はかなり難しく感じ、第3章以降の方が面白かったです。 一番共感した部分は、 「私は、誰も疑問を持っていなかった『誰もが教科書の記述は理解できるはず』という前提に疑問を持ったのです。」 筆者が開発したRSTを受検した先生方で、教科担任制である中学・高校の先生方が、読み慣れていない分野の教科書から出題される問題に取り組むことで、生徒たちが「読み」のどこでつまずいているのか実感できたようだ、というのも納得できます。 読解力を養うのに、「多読ではなくて、精読、深読に、なんらかのヒントがあるのかも。」というのも、今まで見聞きしてきたことと重なります。 (楽しみのための読書なら、多読ももちろん素晴らしいでしょう) デジタルドリルとアクティブラーニングの落とし穴にもなるほど、と。 AI時代の先行きに不安を感じるだけでなく、AIの得意なこと、不得意なことを理解し、「人間にしかできないことを考え、実行に移して行く」ことができれば、と思います。

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    投稿日: 2023.06.22
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    久しぶりにこういう本を読んだので、なかなかに時間がかかりました 分かりやすく書かれていると思うのですがちょっと最初は専門用語が何を言ってるのかわからずだいぶ調べました そもそもAIとAI技術の区別も私はついていなかったし、マスコミに流れている情報をそのまま信じていたなと。情報は、やはり一方向からだけで信じてはいけないものですね それにしても、子どもたちの読解力のなさに驚きました。始めこそ笑っていましたが次第に笑えなくなりました え?これを間違えるの?わからないの?と でも、もっと驚いたのは読書量と読解力の相互関係がないことです AIを作っているのは人です 正しく、使うためには人が大事です そんな、当たり前のことが忘れられているようなそんな気がしてきます

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    投稿日: 2023.06.11
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    AIの進歩は著しく、MARCHレベルの大学入試は合格レベルに達している。今の子供達の3割は文章の読解力に難がある。シンギュラリティが近い将来やってくるのか?著者は否定的な見解を示している。今のAIは文章の意味をまだ理解していない。

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    投稿日: 2023.06.04
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    人工知能の研究者である著者のチームによる、東大合格を目指す東ロボくんの研究開発の話からスタートする。ただAIの学力を上げるというコストをかけたお遊びに終わるのではなく、この先、AIが普及したら日本はどうなってしまうのか、とりわけ子どもの読解力に注目して、将来の労働状況に調査をつなげているのがよかった。将来のための有意義な研究だなと思った。 ただ、中高生の読解力に対しての研究はまだ始まったばかりで、読解力低下の原因や対策はまだ未知数という感じだった。 この本が出版された後にも、第4波といわれる急速なAIの発展が起きていて、この本に書いてある未来予想図がよりリアルな将来になってきている。 これからの企業で働いていく身、子どもを育てていく親の身として、真剣にどうすべきか考えて行かなくちゃなー。 ・AIは知能ではなく、所詮計算機。できることには限界がある。シンギュラリティは起きない。 ・とはいえ、AIの実力はMARCH合格圏内。 ・つまりAIにより仕事を失った人のうち、人間にしかできない知的労働に従事できるのは全体の20%(MARCH合格率) ・AIに代替されない能力は読解力(意味を理解する能力)。その読解力を基盤とするコミュニケーション能力や理解力。 ・日本の中高生の読解力は危機的状況。 ・その多くは教科書の記述を正確に理解できていない。 ・求められる労働は、高度で知的な労働だけで、単純な労働は賃金の安い国に移動してしまうため、高度な仕事ができない人には仕事がなくなる。 ・同じ製品を大量に作るタイプのモノづくりは、AIの登場により、さらなるコスト削減を迫られる。それでも利潤率はゼロに限りなく近づく。 (そんな仕事楽しいのかなぁ) ・名刺を見て、何をしているか分かるような仕事はAIに置き換えられやすい。 ・ほぼ日のようなビジネスモデル人間にしかできない人間らしい仕事。 ・小さくても生活の中の困りごとを解決する視点。 ・柔軟になること。共感能力。 ・デジタルを味方につけること。

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    投稿日: 2023.05.19
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    AIは東大に入ることができるかという問いには、難しいということが明らかになったものの、現状の大学入試において、上位20%程度の、いわゆるMARCHと呼ばれる大学群に入学する学生よりは優位な学力(本書においてそれを学力と呼ぶかどうかは別問題だが)をもつことができているというのは非常にショッキングな内容であった。 筆者は我々一般市民が抱いているAIへの幻想に対して、明確にその限界を示している。しかし同時に、そのAIの限界値や苦手な分野においてすら、多くの日本人は及んでいないか、AI並みであるともいう。それは、将来的にAIに取って代わられる仕事が出てきた時に、大量の失業者と人手不足を招くことになる。だからこそ、中学卒業までの間に読解力を身につけさせることが喫緊の課題であると提示している。 本書を読むことで、いわゆるシンギュラリティであったり、AIの万能感といったものへの憧れや先入観を正し、その上で尚且ついかに日本の現状が危ういかを教えてくれる。 今の学校教育において、本当に必要なことが何であるのかを明確にして教育にあたらなければならない。

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    投稿日: 2023.05.07
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    本書の著者はAI研究に取り組み、東京大学に合格できるAIが作れるのか、というチャレンジ(通称東ロボ)をされてきた方ですが、その過程でAIの得意なこと、苦手なことを学び、結論としてAIは神にはならず、シンギュラリティはこないことを断言しています。これは説得力がありました。そう聞くと、では人間の勝ちなのですか?と聞きたくなりますが、本書のユニークな点はその先にあって、実は日本人の読解能力も全員が全員高いわけではなく、テスト問題の意味すら理解できていない中高校生が、無視できない比率で存在していることを指摘し、AIは神にはならないけれど、いま人間がやっている仕事の多くは代替されてしまうであろうこと、その場合に読解能力が低い人間は失業もしくは低賃金労働にしか就けない、ということで暗い未来に警鐘を鳴らしています。つまりAI研究を通じて人間理解も進んだということだと思います。この点はメッセージが明確で好感を持ちました。 AIの限界や中高校生の読解能力の問題についてはなるほどと思った反面、それ以上でも以下でもなく正直深みは感じられませんでした。AI学者やジャーナリストの多くが、(自分たちで気づかずに)陥っている思考のフレームとして、「労働」と「仕事」を同義語として用いていることがあります。ハンナ・アレントが指摘しているように、この2つはまったく違う(そもそも違う用語が古代から存在しているということは意味合いが違うのです)。そしてAIの進化で何が起きようとしているかといえば「労働」はロボットに代替されようとしている反面、「仕事」が人間の領域として再び現れているということです。著者が本書の最後に一筋の光明として描いていることは「仕事」なのです。そしてこれは古代ギリシャのポリスに近いといえなくもない。つまり「労働」は奴隷にやらせて、市民は「仕事」もしくは「活動」に従事する。さらに「仕事」は伝統工芸の継承を例にとればわかるように、読解能力以上に右脳的な能力というか、師匠の技を五感で感じて学ぶことが大事になる、ということで、本書を読んで、日本はAIの発展を通じて「仕事人」が復活するのかもしれないと思いました。

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    投稿日: 2023.04.30
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    少し前の2018年の本だけれど、これからの時代も必読の一冊だと思う。 AI技術は進化してどんどんもっともらしい応答をするようになっているけれど、本質的に限界があることがよく分かる本。また、AI技術の到達度を測るためのテストが子どもたちの読解力を図るためにも最適で、実はかなりの数の子供(それとほぼ変わらない教育を受けてきただろう大人も)の読解力が危機的に低いことが分かったというのが衝撃! 機械に負けない人間にならないといけないし、そういう子供を育てないといけないと痛感。 作者はとてもとても頭の良い方なんだなと思った。

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    投稿日: 2023.04.25
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    AIが人間を超越しているのではなく、人間がAIと同レベルの読解力しか持てなくなっていることが恐れるべきことだと。勉強になった。

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    投稿日: 2023.04.09
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    本書はAI(AI技術)を礼賛するものではなく、AIに比して人間の能力が不足する事態に向かっている現状に警鐘を鳴らす内容である。 AIが神になるとか人間が必要なくなるといった空想本よりも 地に足ついた内容で、文系の私にも理解できるくらいに噛み砕いた説明で分かりやすい。 中高生の過半数が文章を正しく理解できない状況を憂いており、本書に登場する読解力テストの例題にも完答できない私のような読者にとっては耳の痛い内容であるが、日本の学生(ひいては国民)の知力が技術の発展に追い付いていない事実は日頃からひしひしと感じる。 AIは人間には代われないが、AIよりも能力が低い人間にならないように、学生諸君は勉強に励み、我々大人も日々勉強をして、知識のみならず読解力のような基礎的な知力を身につけなければならないと思う。 非常に勉強になった。 ~以下、私の要約。私の読解力はいかほどか... AIはあくまでコンピュータ(計算機)であり万能ではないため、人間の仕事が直ちにAIに奪われることは無いものの、AIと同じかそれ以下の能力しか無い人間は仕事を失うことになりかねない。 中高生を対象にした読解力のテストから分かるように、すでにAI以下の読解力しかない子供(=教科書を正しく読めない子供)が過半数である。 AIを正しく理解し使いこなすためには、文章を正しく読み解く力が必要であり、その力を得られるような教育が必要である。

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    投稿日: 2023.04.03
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    AIの事が知りたいと思い購入。一言で言うと素晴らしい内容。現時点でAIができる事は何で、今後今後社会にどのような変革が起きるか、わかりやすく語られている。AIが現時点でできるのは、過去の蓄積 =教師データから確立統計的に正解を導き出す事。それにより、決まったフレームワークで白黒判定だけしている、ホワイトカラーの仕事が駆逐される。現時点でAIにできないのは、意味を理解する事、数学的には、推論やイメージ同定、具体例同定。これからの人が身につけるべき能力は新しいことを学び続ける能力。その為に著者は精読が一つのキーになるといっていて、スモールビジネスでも新しいものを想像する人がAIに淘汰されないらしい。HSの本から引用すれば、企画、交渉、判断。真、善、美を基準に、世の為に何か新しい事を生み出していこう。

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    投稿日: 2023.04.01
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    今の自分に危機感を覚えた。それと同時に、今後の未来の不安を募る本だった。 AIに詳しい人の今後の日本の視点は非常に印象深く面白かった。

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    投稿日: 2023.03.31
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    AIの簡単な説明やAIがなぜ人間の仕事を奪うのかについて詳しく書かれていて、興味深く読めました。 AIに代替できない能力、その代表格が読解威力の向上ですが、筆者の検証によると、学生の読解力の低下も著しいとのことでした。 今のところ、読解力を向上させる手段は見つかっていないみたいですが、AIが人間の仕事を奪うピークになるであろう2030年に向けて、人間にしかできない事をもっと積極的に考えていきたいと思いました。

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    投稿日: 2023.03.29
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    論理、確率、統計 名刺に記載されているような仕事は代替されるかも なかなか刺激的な内容でしたが面白かった。

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    投稿日: 2023.03.29
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    AIが今後仕事を奪っていく、、など世間では大きく騒がれていますが、実態を覗いてみるとAIに出来ることは限定的で、結局は人間による膨大な教師データのインプット=人手が必要(ある程度は自動化されてますが…) とは言え、AIが得意な、枠組みが決まった単純な事務仕事は今後人間の手を必要としなくなることは明白なのでAIが出来ない/不得意である創造性要する仕事に人間は注力すべきということを今更再認識。 後半では AI作る側に回るにも読解力、論理力がないとプログラムできないけど、最近の中高生の過半数がその辺りの能力に乏しいことが散々書かれていますが、自分も本を読んでもちゃんと理解してきたのか?読んだ気になってるだけでは、、とドキッとさせられました。 読解力は全ての基礎でありながら、身につけ?術はまだはっきり分かっていない..というのはモヤっとしますが、子には物事をきちんとした理解や深堀を促す対話を心がけたい。

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    投稿日: 2023.03.26
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    教育本として手に取ったが、AI入門書としてもよかった。AI??何?みたいな感じだったので、少しわかった気がする。 今、世の中を席巻しているAIは論理や意味の理解からではなく統計と確率からつくられている。 以下日米でAI開発に差異がうまれてしまったわけ↓ 日本はモノづくり中心で工場もロボット化しているし、AIが間違えたときの責任も重大。ユーザー責任で無料サービス提供してるし、AI開発が経営に直結している米企業みたいのの動機とはそもそも比べられない。かつビッグプロジェクトで失敗してもそこから学ばない、むしろ忘れようとする姿勢。 なるほど〜。。わかりやすい。 後半は、開発されたリーディングスキルテストで明るみになった日本の中高生の読解力のなさを説明。学校教育の大切なところは、一に読解、二に読解、三、四は遊びで、五に算数、なのだそう。 AIは何も生み出さない、コスト削減しかしない。他方、AIができない仕事をできる人間も、多くない。という大恐慌的予想も言及されている。 語り口はたまにイラっとしたが笑、内容は示唆に富み面白かった。

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    投稿日: 2023.03.19
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    Chat GPT の一件でAIのことが気になるようになり、手にとりました。 Chat GPT が世に出る以前の出版だけど、AIの仕組みや可能性、現時点での技術の限界のパートが、個人的にはかなり興味深かった。 そして子供たちの読解力に警鐘を鳴らす内容もなかなか衝撃を受ける。(他人事ではないという意味でも) Chat GPT も出て状況は少し変わってきているかもしれないけど、AIとは何なのかをきちんと知ることができ、少し冷静になれた部分もある。(今までいかに理解が曖昧で、闇雲な期待と不安を抱いていたかを恥ずかしく思ったり。。)

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    投稿日: 2023.03.11
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    chatGPTが登場する以前の本だが、学生の読解力に警鐘を鳴らす一冊。 読解力と読書が好きかどうかの間に相関がなかった、という事実にびっくりした。

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    投稿日: 2023.03.08
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    AIはコンピューターでありできる事は計算である。つまり論理と確率、統計しか計算できない。AIには意味を理解することができない。シンギュラリティーが起こる事は無い。だからAIがすべての仕事を人間の代わりにやる事はないが、一方で教科書が読めない読解力がない子供がかなり大多数いる。その場合AIが代替する仕事しかできない失業者が大勢溢れることになる恐れはある。 読解力がとても大事だと言うことがわかったが、どうすれば読解力を上げられるのかはわかっていない。

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    投稿日: 2023.02.28
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    AIに出来ないことは、ほとんどの人間にも出来ない。難関大学入試を突破した人以外、中高生の読解力は低い。読解力を伸ばす方法はみつかつてないが、貧困がマイナスに影響していることは確かである。読解力があれば、教科書を読めるので自分で能動的に学習してスキルアップしていける。難関大学への合格率が高い高校は、高校の教育方法が優れているのではない。高校入試の時点で読解力がない人はふるいにかかられているため。

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    投稿日: 2023.02.26
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    この本を読んで、物を覚えること、計算すること、単語を覚えて翻訳すること、これらのことはAIが得意で、今後これができるからどうなんだろという話になるのだろうと感じた。 目先の学校に入るというためだけの、詰め込み式の勉強ばかりしていたら、学校教育が終わった時につける仕事はAIができる仕事なんだろうな。 そんなテスト方式の勉強に慣れちゃっていいのかな? 文章や興味のあることから知って、調べたり、自分の中にある知識や世の中のことと結びつけることが大事になっていくんじゃないか? もしくはゼロから作り出す発想力とか想像力とかが大事になっていくんじゃないか、と考えた一冊。 シンギュラリティは来ないというけど、chatGPTとか出てきてるしね、どんな技術がシンギュラリティを生み出してもおかしくない時代だよね。

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    投稿日: 2023.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    AIの台頭による悲観ではなく 今の日本人の読解力が低いことに対する 危機意識、提言だった 読解力が大切ということ 自分が高校生の時に国語に力を入れてから 受験勉強、学力が上がったことを思い出した たくさん読書をする≠理解している という ニュアンスの表現は共感 また女性の労働がAIに代替されにくいが 低賃金というところも 彼女の考えるAIの限界に対しては 思いが一緒だった

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    投稿日: 2023.02.23
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    「教科書が読めない子どもたち」の方に興味があって今さらながら読んだ。読解力を高めるって難しい。論理的に思考すること、書くこと、話すことって本当に難しい。ウィキペディアが読めない、ネットに書かれてることが読めないというのは確かにな、と思う。

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    投稿日: 2023.02.05
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    AIは「意味」を考えられない、現代の日本人と同じように 「AI、AIって最近よく聞くけどよくわからない」 「AIが我々よりも頭が良くなって私たちの仕事を奪ってしまうの?!」 「人類がシンギュラリティを迎える、なんなら俺がシンギュラリティになってやる!(?)」 はっきり言って多くの方々にとってもこれらのような妄言は既に新鮮な言葉ではなくうんざりするほど耳にしたフレーズだろう。だが果たして我々はAI技術の歴史や仕組み、そして趨勢を正しく認識できているだろうか 上記のような言説も単に流行り廃りのあるものでもう飽きたから大して理解もせず忘れかけようとしていないだろうか 人々が少なからず感じているであろう疑問に初歩の初歩から丁寧に、平易に、答えてくれる、良書と呼べる一冊 本書ではAIについて、と同等あるいはそれ以上に現代人の、特に中高生の読解力低下について語られている。大学入試の現場で専門家たちが肌で感じるように、またRSTのそれぞれの問題区分の結果でわかるように学生たちの能力低下は著しいのだろう しかしそういったことを感じる機会は教育の現場のみでなくインターネットやSNSを介して多くの人の日常生活の中にもある 例えばTwitter上では日々常に休みなく誹謗中傷やそれに関連する読解力のない人間たちによる醜い口(指?)喧嘩が繰り広げられている もちろんそもそもSNSが読解や議論に適していないという特性もある、が誰でも参入できて議論に横槍を入れられるSNSというプラットフォームが少なからず人々の論理的思考の低さを炙り出していることも明らかだ 本書で何度か触れられている「AIによって職を奪われた失業者たちと、AIに代替されない人手の不足に喘ぐ企業が混在、そして巻き起こるAI世界大恐慌」といったディストピア的未来像自体には個人的にかなりワクワクしてしまったが、その事態を避けるためにしなければならないことは果てしない、不可能といっていい もしかすると本当に社会が上記のような荒廃した世界になるまで追い詰められないと人間(特に日本人)は変わらないのかもしれない だがそんな来るべき終末でAIに代替されないためにも、一人一人が本当の「意味」で「意味を理解」し、人と人との関わり合いを重視することが大切なのではないか それこそが真の「意味」でAIに代替されない、我々が失ってしまった人類固有の本来の営みなのではないか

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    投稿日: 2023.01.31
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    数年前に話題となった本書を今更ながら読んだ。巷では、AIの導入によって、人間は労働から解放される、あるいはそれによって人間の仕事の大半が奪われると耳にする。このようにAIに何らかの期待を寄せる反面、職が失われる不安を抱く人々が少なからずいる。ところが、筆者は人間の力を頼らずに自身よりも高い能力をつくりだす、いわゆるシンギュラリティは到来しないと断言する。その理由として、AIには読解力と常識という人間特有の能力を持っていないからだという。我々は漠然とAIを全てをなんでもこなせる、まるで絶対神のような存在と思いがちであるが、筆者が主張するように、AIは入力に応じて計算を行い、答えを出力するにすぎないのである。言い換えると、入力されたものの意味を理解することができず、よってシンギュラリティは到来しないと結論づける。これはAIに限らずあらゆる科学技術にも当てはまるが、これらを知る際に重要なのは、その技術の可能性と限界を見分けて、決してこれらを過信してはならないことである。以上より、人間の全てがAIに代替されるのは誤解で、あくまでも計算で数式に置き換え可能な分野が得意であることを肝に銘じておくべきである。  しかし、これだけでは終わらない。タイトルにあるように、子どもたちの読解力、それも教科書で扱われる文章を正確に読み取れないことが問題なのである。先ほど、意味を理解することすなわち読解力を根拠にAIのシンギュラリティは起きないと断言したが、筆者はアンケート調査から、その能力自体が近年落ちていることを痛感した。なぜなら、この能力次第で将来就ける仕事が限られてしまい、近年の予測では、現在の職業の約半数がAIのみで済むと言われるためである。これらの調査を踏まえて、筆者は読解力低下の明確な原因は不明と結論づけたが、いずれにせよ読解力の強化を子どもが幼いうちに図るべきだと理解できる。  本編の終章にAIの導入による最悪のシナリオに触れて、これから起こりうる最悪の事態を回避するための提案があげられる。個人的に、不合理なものの価値と従来の経済体制の見方に共感した。これまでも繰り返し言及されたが、AIは意味の理解に不得意であり、別の言い方をすると、データや合理的思考では割り切れない分野に向いていないのである。そこから、哲学、宗教、倫理といった人文学的な価値観がますます重視されるのではないかと個人的には思う。また経済に関して、現在は自由競争を原理とした市場経済であるが、かりにAIが市場で導入されるとしたら、同じ製品を低コストでかつ大量に生産が可能となり、その結果、利潤を限りなくゼロにすることになる。つまり、AIの活用で従来の資本主義社会が通用しなくなるかもしれないのである。そこから、今後は社会主義的な価値観が見直されるのではないかと思われる。以上から、シンギュラリティではないとはいえ、従来の価値観を根本的に覆すほどの力があることがわかったが、これからの時代は現在無駄とか役に立たないと考えがちなものに、実は潜在的な可能を秘めているではないだろうか。

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    投稿日: 2023.01.24
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    言い方は悪いが周りにいる『頭が悪い人』が なんで学ばないんだろう? と思っていたのがこの本で解決した。 読めないから学びたくても人に聞く以外に 学ぶ方法が無いんだと。 自分で学ぶには読解力がいる。

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    投稿日: 2023.01.20
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    2023年始めに読み終わった本。 中盤まで少しずつしか読めずしんどかったけど、後半にかけて面白かった。 前半は東大の入試合格を目指す東ロボくんを手がけた数学者が、AIに出来ることと出来ないことを分かりやすく解説している。 この辺りは東ロボくんの説明がつらつらと書かれていたので正直読むのがしんどかった。 後半はAIには人間のかわりになれない具体的な内容を説明。中高生を対象にリーディングスキルテストを実施した詳細や結果を示し、読解力はAIが苦手な分野ではあるけれども同時に多くの中高生にとっても苦手な分野で、AIにとってかわられるような仕事しか出来ない人材が多いことへの警告が書かれていた。 人材不足だけど、失業者も増える、そんな未来がくるかも知れないということに恐怖を感じた。 自分自信も例題の内容に誤答してしまい、しっかり読めていないことを実感。 読解力をどう身につけていくかについてはアンケート調査からはわからなかったということで、考えていかなければならない。 最後は著者の現状の危機感や使命、これからの願いが最後にまとめられていた。 真剣に考えたことがなかったが、読んで学べて良かった。

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    投稿日: 2023.01.18
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    筆者は数学者で、東大合格を目指すAI「東ロボくん」の開発者。 なぜそんなプロジェクトを立ち上げたか、それは、AIの力を信じているからではなく、AIを過信している人たちが多すぎる(素人だけならともかく、AI開発に携わるプロまでもが!)から。 そこで、AIの限界を数学的・論理的に平明な言葉で説明するのが、この本の前半。 つまるところ、AI=コンピュータ=計算機であって、どんなスーパーコンピュータを使っても掛け算と足し算しかできず、これらの計算を用いて表現できるもの、即ち論理、確率および統計しかできない。 人間のように文章の「意味」を理解することができない(真か偽か、の意味を除く)ので、AIが人間のように思考することはできないことを、東ロボくんプロジェクトを通じて僕らに説明してくれます。 例えば、、、 「警報機は絶対に分解や改造をしないでください」 「未成年者は絶対に飲酒や喫煙をしないでください」 この2つの文章の構造は同じです。でも、まったく違います。 AIは、「警報機」が「分解や改造」の主語になりえないという「常識」がないので、これらの文章の違いが理解ができないのです。 なーんだ、AIは文章の意味を理解しないのか。 だったら人間がAIに仕事を取られる心配なんてないじゃないか。 と思ったら、実験の結果、実は5割の人間は文章の意味を理解していないことが分かった、というのがこの本の後半。 見事なオチですね。

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    投稿日: 2023.01.13
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    ・今のAIはAI技術であり、人間が膨大なパターンを記憶させているだけである。 AI単独ではまだ意味を理解できないため、東ロボくんはマーチレベルの偏差値はあるが東大合格はできなかった。 ・中高生の読解力がない。基礎的な読解力の有無が能力を左右する。 貧困だけが唯一読解力と負の相関が認められた。スマホ、読書習慣、通塾は相関は認められない。 ・単純労働は今後10年〜20年でAIに代替される。 AIにできない仕事や、AIの普及により創出される仕事ができる必要がある。 著者は印税は受け取らず全額寄付するとのことで社会活動の姿勢に感銘を受けた。 2018年の出版であるため、最新のAI事情も今後捉えたい。

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    投稿日: 2023.01.03
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    はいはい、どうせAIを抽象的な概念としてしかとらえてない人がエモーショナルに「すべての仕事がAIに取られてしまう」とかいう本でしょ?と思っていたら、AIをゴリゴリに作りこんでいて今のAIのできることできないことを解像度高く認知している先生が誠実に説明をしてくれる本でした。 なんとなくAIという言葉をスーパーロボットくらいでしか認知していないおじさん達に読ませたい本。 ただ、学びは薄かった。

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    投稿日: 2022.12.29
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    AIに取られない仕事←レクリエーション療法士、機器の整備、設置、修理の監督、危機管理責任者、メンタルトレーナー、聴覚訓練士.作業療法士、栄養士.医者、歯科医、美容師。残る仕事はコミュニケーション能力が必要不可欠。肉体労働。 AIには柔軟性がない. 日本の中高生の読解力は危機的.日本の学生の読解力はトップ10するほど高い. 3人に1人が簡単な文章が読めない。 偏差値の高い高校に入ると基礎読解力が上がるわけではない。なぜなら高校一年生と2年の間に能力の差が見られないため。基礎読解力が低いと偏差値の高い高校には入れない. 基礎読解力が身につく方法。まずは読書週間。貧困は読解力値にマイナスを与えている. ・読解力値と進学できる高校の偏差値とのそうせきは極めて高い。 ・読解力能力値は中学生の間は平均的には向上する。 ・通塾の有無と読解能力値は無関係。 読解力のある生徒が受験勉強に取り組むと読解力のない生徒との差が広がる. 求められるのは意味を理解する人材. 現場の先生の危機感。黒板を書き写さない生徒が増えている.中学校の教科書を読めるようにする.教科書を読めるかどうかそこに格差がしょうじる。読解力を上げる方法は科学的に証明されていない。 幾つになっても読解力は養える.人事採用の経験上、偏差値の高い大学に入学できる学力がある人ほど仕事でも能力を発揮する人が多い. 一筋の光はベーシックインカム。

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    投稿日: 2022.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『AI vs.教科書が読めない子どもたち』新井紀子 読了。 AIとは何か、またAIが普及する未来、人類はどうなるかを述べた本書。 AI(人工知能)は我々や、その子どもたちが生きる未来には完成しない。しかしAI技術(人工知能を生み出すために開発されている技術)は今後も成長する。それによって、人類の仕事のうち、特にホワイトカラーの仕事が多数なくなるだろうと予測する。失業者が急増することはかなりの確率で予測される。 なぜなら、ホワイトカラーの仕事に対応するために行われる教育(算数であったり、暗記であったり)はAI技術が得意な、いや、息をするほどに簡単なものばかりだからである。 では、どうしたらいいか。AI技術の興隆を伝えることと、それに対する楽観に警鐘を鳴らすこと、そしてこれからの子どもたちに求められる力が何なのかを探るために進められたのが東京大学合格を目指すAIロボットプロジェクト「東ロボくん」である。 結論から言うと、東ロボくんは東京大学に合格できない。 しかし、その過程でAIの可能性と限界が整理できている。 AIとは、コンピューターである。コンピューターは原理原則として四則演算しかできない。それは数学の概念でしか表現できないということだ。数学4000年の歴史を振り返ると、数学が四則演算の先に獲得したのは3つの言葉だけ。それが「論理」「確率」「統計」である。この範疇ならAIは超得意。 しかし、そこから抜けるものは対応できない。それらはあまりに多く、だからAIは人間に取って代わる「人工知能」にはなり得ない。 例えば、AIに「意味」を理解させることは不可能である。 意味を理解することがAI技術にとって難しいのであれば、意味が重要になる仕事はこれからも長く残ることになる。赤ちゃんが泣いている意味を理解する保育士、お腹がチクチク痛いことの意味を理解する医者はAI技術に代替されにくい。 さて、人間は意味をどれくらい理解できるのだろう。それを推し量るために著者は中高大学生相手に基礎学力測定テストを実施した。このテストは意味を理解する力、すなわち読解力を図るテストである。ここでいう読解力とは深読みする力ではない。問題文の意味を理解する力を測ろうとした。 ここでわかってきたのが「中高生の約3割が簡単な問題も読解力がないために間違えている」という実態だった。 中高生の読解力は、意味を理解することが苦手とされるAI技術と同程度か、それ以下であった。特にグラフ読解の正答率が中学生で10%〜29%程度であり、かなり厳しい結果になっていた。(例文を読む限り、私には問題文を理解できれば簡単に解ける内容に思えた) 子どもたちは、係り受けがきちんとできていなかったり、読み飛ばしたり、語彙のなさから言葉の意味をあやふやに理解している可能性がある。 一方でこんなこともわかってきた。中高生での成績分布と、SランクからCランクまでの大学で実施された成績分布が、きれいに符号しているのだ。つまり、読解力が高い生徒が難関大学に進学しているのである。 読解力があれば、どんな難しい問題も読めてしまう。論文も専門書も学術研究、政府発表のレポートまで自分で読める。自学自習が進むのである。 読解力を高めること、意味を知ることができる人材こそ、AI技術による代替可能性が低い人材といえる。 読解力はいつでも高められる。統計的には、読書量や塾に通っているか否かによって子どもたちには読解力の差が見られない。著者にも現段階で読解力を高める有効な手段はわかっていない。しかし、著者は「精読、深読み」に読解力向上のカギが潜んでいると考えている。

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    投稿日: 2022.12.12
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    AIについてのイメージが大きく変わった。しっかり考えれば確かにそうだと思うことも多かった。 逆に人間の思考や理解についての凄さも感じた。

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    投稿日: 2022.12.12
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    遅ればせながら、読了。 デジタルや数学に疎い私でも、新たな発見がたくさんあって面白かった。 本書が発行されてからもう4年。その間にもかなりAIも人間の仕事のあり方も発展し変わっただろう。 胸に刻んでおきたい知識がたくさんあった。

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    投稿日: 2022.12.11
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    序盤までAIの歴史が説明されており、G検定の副読本として読むのもよいかもしれない。読解力と読書量は相関しないのは意外だった。

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    投稿日: 2022.11.22
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    最近の子供は、本当に教科書や文章から読み取ることができないと感じる。 算数の学習をしていても、文章の内容が読み取れず、場面を理解することができないため、答えを求めることができない。 リーディングスキルは、とても大事なスキルだと思う。 その力をどのように培っていくかは、本文にもなかったが、リーディングスキルがないと子どもに知ってもらうことも一つの方法かもしれない。 さっそく、クラスで何か一つやってみようと思います◎

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    投稿日: 2022.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ~中盤くらいまでは興味深く読んでいたけど、同じことを繰り返す論調に途中で飽きてしまった。内容には共感も驚きもあり、そして自分の知能が追い付いていない感じもした。 挑戦的なタイトルどおりストレートに若年層への懸念…というよりは、どちらかというとサラリーマンに刺さる内容…。きっとこの本を手に取るであろう、想定される読者層と、本書がターゲットにしている層がぴったり一致している…。 「AI」というと、仕事を奪う、とサジェストされるくらい、AIを取り扱う場面では必ず議論されているけれども、それを論理的に説くパラグラフが印象的だったので残しておく。 P75「「日本は終身雇用だから大丈夫」と高を括ってはいられません。雇用慣習を理由に日本がAI導入を先延ばしにすれば、単に国際競争力を失って倒産します。あるいは外資系企業への売却です。そうなれば従業員の雇用など保証されません。一方、AIに代替させれば生産性が向上する部門にもかかわらず、無理に雇用を維持しようとすれば、AIを導入した企業との競争で落伍し、労働環境がブラック化します。AIが得意なことに、人間が勝負を挑むのは、竹やりでB29に対抗するようなことです。」

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    投稿日: 2022.11.12
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    半数の高校生が教科書を正しく読み取れない。 こうした人々は今後AIで代替されるようになっていく。 これからの日本では高度で知的な労働でないとニーズがなくなる。 読解力を試すサンプル問題、わたしもいくつか間違えしまい、危機感を覚えました。

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    投稿日: 2022.10.25
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    AIが人間の能力を超える時が来るのか、それはないだろうということがよくわかって少しほっとした。技術の仕組みを理解する、理解しようとするということは大事だなと思った。 しかしAIに代替えされてしまうレベルの能力の人が多くいることもよくわかった。どうすれば自分や子どもがそうならないで生きていけるか、対策は本書には巻末にわずかだけ著者の思いが述べられているだけだったけど、目的意識を持って自分や人の困りごとを解消しようとする取り組みが必要だなと思った。

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    投稿日: 2022.10.10
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    非常に分かりやすく、夢中でイッキ読みしてしまった! この本を読もうと思ったのは、子供たちの読解力低下について興味をひかれたからなのだが、読んでみると、それよりもむしろ、AI技術についての解説が大変におもしろく、とても勉強になった。 この著者を心から尊敬した。 というのも、STEM科目がとっても苦手な私なのに、AI技術というのはどういった技術で、その技術は何が得意で何が不得意なのか、ということが、何のストレスもなく、するすると頭に入る。 すばらしいぃー! 特に興味深かったのは、グーグルがテンソルフロー(ディープラーニングのソフト群)に代表されるさまざまなAI技術を無償で公開し、TEDで大興奮を巻き起こしたYOLOも無償で公開され、IBMがワトソンを無償で提供している、それらの事実が何を意味するか、というあたり。 それはつまり、AI技術をパッケージにして大きな利益が得られることは「ない」ということを、AIの先駆者全員が認めたということ。 製造物責任を負うような事業で求められる「精度」は、グーグルやフェイスブックのようなユーザー責任の無償サービスとはまったく異なるということ。 そうした要因が、日米のAIに対する認識の差の遠因になっていること。 ・・・という説明は、私にはまったく見えていなかったことでもあり、でも言われてみれば、今まで見えていなかったことが不思議なくらいに腑に落ちて、すっかり著者の信者のようになってしまった。 著者がいくつかランダムに列挙されていたAIの弱点のようなものも、門外漢の私にはまったく思いもよらないことだったので、なるほどと思った。 たとえば、画像認識技術を実用化した顔認証システムは、悪意による画像改竄というリスクがあるということや、ハードが変わるたびに教師データを作り直さなければならず、ハードの買い替えだけではなく、教師データの再作成にも費用がかかるという問題あることなど。 なるほど、まったくその通りだなと思った。 後半部分(AIによってなくなる仕事)については、まあきっと私たちはベーシック・インカムでいくことになるんじゃないの、なんて楽観的に考えていたが、私のように考える人は多いらしく、「ベーシック・インカムって思ってるでしょ!でもそう簡単にはいきませんわよ」的に話が展開されていて、あらま、と思った。 意外にも、教育現場ではこうした危機感はすっかり共有されているようで、著者の子供たちの読解力の研究に驚くほど多くの学校が参加している、という事実には、驚くと同時に、ちょっと希望が持てるのでは・・・などとあくまでも楽観的な私であった。(著者は楽観どころか、非常に危機感を持っておられます) いやしかしおもしろかった。 頭のいい人は、こんな複雑な話をこんなにも分かりやすく説明できるのだなぁ、と深く恐れ入った。 読解力もだけど、それ以上に伝達力が年とともに衰えていると日頃感じている私には神業に思えた。(今、読み返してみたが、この感想もけっこう支離滅裂でひどいね・・・) あ、そうそう、さくっと余談のように差し挟まれていた数学の歴史も、とってもおもしろかったです。 ライプニッツの成したことがそんなに偉大だったとは、(そしてその恩恵を私も存分に受けているとは)初めて知った事実だった。

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    投稿日: 2022.10.08
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    ・感想 意味を理解できるAIはまだなく、読解力がある人間がこれからの世の中で強みをます。 読解力を鍛えるにはとにかく意図、意味を正しく理解することだと考え、小説や漫画もいい勉強になるなと思いました。 ・Todo 意味を理解して仕事に取り込む。 人間らしい仕事は何かを常に考える。

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    投稿日: 2022.10.04
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    「学校で習う科目で一番大切なのは何だと思う?」という質問には「国語」と答えていた。どの科目でも、教科書の内容が理解できないと学べないし、試験で問われている内容が分からなければ答えることができないから。だけど、当著で語られる読解力については、なるほどなと感じざる得なかった。読書量と読解力に相関が見られないという結果には驚いたが、アンケートで問われている内容が理解できてないのではという見解にも驚かされた。AIは敵ではないけれど、AIに出来ない分野でどう活躍できるのか、課題は山積だと感じた。

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    投稿日: 2022.10.02
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    オーディブル。東ロボくん(AIで東大合格を目指すプロジェクト)のお話+α。AIの限界を探るためのプロジェクトで、一つの結論としては「AIが人間の全ての仕事を奪うことはできない」というもの。 問題提起はここからで、「じゃあAIにできない仕事をこなせる人間がどれだけいるのか?」というもの。 「AIに学習させるプロセスで得られた知見で人間の能力を測りにいく」という繋がり方に、コネクティングドット的なものを感じる。教育のことだけに取り組んでいたらたどり着けないルート。

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    投稿日: 2022.10.02
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    AIに仕事を取られる日なんて来ない、安心していいんだと書かれているつもりで読んだがとんでもなかった。 AIは大学進学希望者の20%以内に入る学力を持つことができて、それに対抗するためにはAIの苦手な「意味」を考えることができなければならない。 しかし、現代には教科書を読めない(”読解力”のない)人がほとんどで半分程度の人はAIに仕事を奪われてしまうと知って恐怖を感じた。 自分もこの本の例題を解いてみたが満点ではなかった。読解力はそれなりにあると思っていたが、知識と計算に頼る今までの考え方ではこの先通用しないことに焦りを感じた。

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    投稿日: 2022.09.21
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    昔から良く書店で見かけていた本。本屋で安く見つけたため購入、読んでみた。 私が読んだ中でのポイントとしては以下の3つ。 ① AIは神様ではない。ましてやシンギュラリティなんで到来しない ② AIができるのは数学のみ。常識もなければ意味を理解しているわけでもない ③ 人間の読解力が壊滅的状況にある AIは何でもできる!人間の仕事が完全に奪われる!みたいなイメージがあるがそれは間違っている。AIができるのはあくまで数学(数字で表現できるもの)に過ぎない。 文章の本当の意味を理解して正確に回答する、すなわち「読解力」が求められる領域は本来人間の得意領域であるべきなのに、現代の人間の読解力は壊滅的状況にあるという。この「読解力」を鍛えること、意味を考えることが人間にとっての生きる道だと著者は言っている。本の中にあった読解力に関する問題をいくつかやってみたが、確かに自身の読解力のなさに愕然とした。 良い意味でこの本の内容に裏切られた。読解力に対しての自分の向き合い方を今一度考えたい。

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    投稿日: 2022.09.19
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    詰まるところ子供たちに読解力をつけさせよ。と主張されている様に読み取った。 AIには得意と不得意が明確にあり、今の技術の延長では特定の仕事しか奪えない。だが、その奪われる仕事しか出来ないと思われる能力の人が増えている。 本書では読解力向上の手法の提示は無かったが、今後に期待。

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    投稿日: 2022.09.18