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アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)
アベノミクスによろしく(インターナショナル新書)
明石順平/集英社
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総合評価

25件)
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    図書館で経済の棚を見ると、「アベノミクスは失敗本」と「そんなことはないよ本」がいろいろと並べて置いてあって何が正しいのかよくわからない。なんかネット上のしょうもない論争を見てる気分になってくる。経済に詳しくもないのでどうしたものか。 ただ庶民の暮らしがほんとうにひどくなってることは間違いないのでそこを擁護しているような本はまぁダメだろうくらいの基準で読んでみるかなぁと。 この本はそれほど難しくないデータから政策を評価しているのでわかりやすいしバイアスやウソの入り込む余地は少ないと思う。さすがのアベちゃん大好きさんたちも重箱の隅をつつくしかないのでは。

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    投稿日: 2021.06.04
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    労務や消費者関連を扱う弁護士の視線で、統計情報を読み解き、実感のない経済成長であるアベノミクスの正体がいかに誤りで、どこまで欺瞞に満ちているのかを暴いた本。全部を鵜呑みにはできないものの、まあ圧倒的に権力を集約した長期政権ならば、この本の中で述べられている様々な粉飾や、強引な調整もあってもおかしくないと思えてしまう。弁護士らしく理路整然とした訴えなので、著者の言う通り、野党政治家先生たちも反対ばかりしていないで、是非このような切り口で問題を提起、解決へ向けての立法に勤しんで欲しい。

    1
    投稿日: 2020.12.16
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    読了. アベノミクスのウソを暴く,と言う点において概ね理解&納得. しかし,社会保障費の増大を赤字の第一原因にしているあたりがなんともはや… まぁ社会保障費はこれから増大していくことは避けられないわけで…でもそこにこそしっかり光を当てなければ,この問題は根本的に解決しないわけだから,逆説にも思えるかもしれないが,しっかりとした社会保障と経済の底上げが必要,って事なんじゃないの? 安心して産み育て,お金が使える世の中にしなきゃ,窮屈で希望のない社会は変えられない.

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    投稿日: 2020.02.20
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    アベノミクス 大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略 日銀が民間銀行にお金を供給、金融緩和 緩やかなインフレを起こそうとしている。 2年以内に2%の物価 1.02×1.02 法律の規制を緩め企業が儲かりやすい環境づくり 実質金利をマイナスにする 国債の9割は国内 日銀が供給する通貨、マネタリーベース 信用創造、借りたお金を貸すのを繰り返す 預金が返ってくると信用しているがゆえ成り立つ マネタリーベース、60から70兆円ペースで増加、結果80兆円に。 2013年138兆円、2017年445兆円 アメリカ、2008年8800億ドル 2015年4兆1700億ドル329兆円の増加 アメリカの名目GDPは日本の3倍以上 マネタリーベースとGDPの比 日本80%、アメリカ19% 故に異次元の金融緩和と言われている 沢山買いだめしようとするから景気が良くなる マネタリーベースを増やしても景気は良くならない リフレーションはデフレーションから脱却し、インフレーションになる前の状態 マイナス金利は不発 3%の増税で2%の物価上昇、2014年 円安のピークは2015年 毎年2%ずつ上昇は不可能 円安は必要なお金が増加する マネタリーベースを増やせば円安が進むと考えたのは投資家だけ 円はユーロやドルに比べて安全だと思われている アベノミクスは民主党時代の3分の1しか実質GDPが伸びていない 2014.2015年はリーマンショック時よりもGDPが下がった アベノミクス前よりも低下 全く経済成長していない 東日本大震災は民主党時代 リーマンショックより被害が大きい しかしこれより酷い 実質賃金が上下がった為。 賃金が下がっても物価がもっと下がれば賃金は上がった事になる 非正規労働者が増えたから消費が減少したわけではない エンゲル係数が急上昇している 食べていくのがやっとの人が増えている 物価の伸びに賃金の上昇が追いついていない 賃金が3〜4%上がるのは不可能 アベノミクスの失敗を隠すためにかさましが行われている 2015年は8兆円もかさましされている 日本の国家予算は300兆円 成長率のかさましは年々増加する 出なければ辻褄が合わない 2020年を目標に名目GDPを600兆円上げる アベノミクスと雇用改善は関係性が薄い 公共事業を増やしても若者が建設業に従事しないため雇用状況の改善につながらない 雇用者は増加しているが働き手の数は減少している 企業の倒産は減少している、年1万件前後 男性の自殺率は女性の2倍以上 アベノミクスは株価という人の目につきやすい部分の良さだけが強調されている ほとんどの人はアベノミクスの恩恵を受けていない 第3の矢 残業代ゼロ法案 高度プロフェッショナル制度 高度な専門家の残業代を0にする 電通高橋まつりさんの死はなんの影響も与えなかった 企画業務型裁量労働制 業務を管理する人や営業マンの残業代が出ない 都合の悪い事ほど抵抗が少なくなるために最初は抑えめにする 規制緩和をするのが当たり前になってしまう 止めることが出来ない 家計の貯蓄率はかなり下がっている マイナスに入っている 日銀総裁黒田東彦 インフレで国民の財産を没収すれば借金は解消される

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    投稿日: 2019.11.23
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    何がアベノミクスだよ、って思いつつ、中身が全くわかっていなかったのだけど、 明快なる解説書を選挙前に読んでちゃんと理解できてよかった。

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    投稿日: 2019.07.09
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    著者の明石氏が参考人として国会で意見陳述されたのを偶然見てましたが、説明が明快でとにかくわかりやすい! そもそもグラフを見ればアベノミクスの失敗は一目瞭然なのに、なぜこれをごまかせると思ったのか…考えれば考えるほど問題の奥深さにゾッとする。 とにかく!数字は正しく!!そこからなのか!?先は長い。

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    投稿日: 2019.04.29
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    面白かった。 安倍政権は一刻も早く辞めさせるべきだと思いました。 金融緩和は全く効果ないし、壮大な経済実験して失敗した感じがある。また過労死問題に逆行して高プロなど残業代不払いが認められるっておかしいと思う。 使用者側の政権だからこうなる。野党ももっとこうした経済の愚策を暴いて国民にアピールするべき。 労働者政党ということをが全く国民に伝わってない点もいけない。 本書は多くの国民が読むべきだと思う。特に何も考えないで自民党に入れている人には。

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    投稿日: 2019.04.06
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    アベノミクス5年の検証 誰もやらないのが不思議 大本営発表のように、「嘘」で飾られているのが怖い 本書は法学部出身でありながら、データを整理して提示 これだけでも素晴らしいお仕事です アマゾンの書評では若い方を中心に高い評価 頼もしい限り 第4章GDPかさ上げ 2015年度500兆円(従来)→532兆円(+32兆円)2012年度は+20兆円 リフレ派は短期的思考 野党は感性で経済判断 分析していない 雇用の改善はリーマン後から継続トレンド  労働力不足 2012年 2016年  増加  総務省労働力調査 ①医療・福祉 677 778 +101 ②卸・小売り 940 976  +36 ③宿泊・飲食 311 334  +23 ④情報通信  181 200  +19 ⑤製造業   981 999  +18

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    投稿日: 2018.11.10
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    経済の因果関係って複雑なのでこれだけで完全否定していいのかよくわからないのに、マンガを使ってこき下ろすのはどうかなと 根拠なく賛成、根拠なく反対 よりはるかにマシですけど

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    投稿日: 2018.09.30
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    やはりこの政策の最悪な問題点は、異次元の金融緩和&ETFの買い入れについて、もはや出口が無くなっている事であろう。この出口戦略に失敗すると(その可能性が相当に高いと考えるが)、極端な円安、急激なインフレ、株価暴落が同時に発生し、取り返しが付かない事態になると思う。 その他にも、統計を恣意的に見せたり、経済指標の基準を意図的に改正したり、失業率の好転が民主党政権時代の法改正によっているなど、いわゆるアベノミクスとやらのインチキぶりを公正な資料によって検証している。

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    投稿日: 2018.09.07
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    もう5年もたっているのにアベノミクスがうまく機能していないことは殆どの国民が感じていることだ。 これを各種のデータから読み取れるのが本書の便利なところ。 「平成23年基準改定によるGDP統計の改定」によるGDP算出方法の変更があり、内閣府の説明では国際基準に合わせたというのだが、筆者の指摘どおり「名目GDP水準の改定状況のその他の要因」が意図的な数値操作に見える。 科学論文のデータなら、あからさまな偽造データと指摘されそうなレベル。公的データであるが信ぴょう性に欠けると思わざるを得ない。今後発表されるGDPデータには注意しよう。 なお、アベノミクスは失敗したので今後に起こる大混乱は覚悟して乗り切れという章は蛇足だ。 あと、民主党との比較も多少目障りだ。淡々と、データをもとに検証してくれるだけでよかった。

    2
    投稿日: 2018.07.15
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    アベノミクスの実際を知りたいと思って購入。 ありがたい事に図表も多く、専門用語はありつつも大変理解しやすい内容で一体どんな状況になっているのかがわかりました… これは大変まずすぎなのでは??これからどうなってしまうのか??

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    投稿日: 2018.06.21
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    アベノミクスという言葉の裏にある恐ろしい実態。アベノミクスとは、筆者によれば「史上最悪の経済政策を実行して、出口も見つからずに現実逃避をしているだけ」の政策のことである。その失策の落とし前は、もちろんわたしたち国民が引き受けなければならない。国債、円、株価の致命的な大暴落を招く前に、わたしたちにもできる何らかの行動を起こしていかなければならないであろう。

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    投稿日: 2018.05.19
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    まさにこの視点が欲しかった! めちゃくちゃ面白かったし、私自身がアベノミクスに対してもやもやと不安に思っている箇所が明確になりました。読んでよかった。 誇張した表現や語気を強くすることで過ぎた印象を与える部分もあるのかもしれません。「統計」「推測」という表現が多く、必ずしも真実ばかりではないかもしれない。 でも、テレビやニュースでは教えてくれない真実の片鱗がこの本には詰まっていると思います。不都合な真実ですし、この本の中では今後の日本はどん詰まりかも。でも、現状把握の一端として、この本を手に取れてよかったです。強く生きよう。

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    投稿日: 2018.05.03
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    子供がいなくてよかったと心底思える本。 「福島第一原子力発電所の事故は、第一次政権のときに安倍氏が共産党の指摘をはぐらかして、数億円ケチったおかげで起きた人災。」 「自民党は実質宗教団体 日本会議に取り込まれて変節。昔の自民党ではない。安倍氏はその尖兵」 そしてこの本があらためて示す「孫のけつの毛までムシってつっこんだ、筋の悪い博打であるアベノミクスは、案の定ぼろ負けで、何もしない分民主党のがマシだった。すでに打つ手がない状況」 このうちの一つでも知ってたら、安倍氏を支持する人がいるとは到底おもえないんだが、知らないのか、ブラフだと思ってるのか、はたまたそれでも信じてるのか。 少なくとも80年代の自分や知人に話しても、絶対信じない程度にはエキセントリックな状況になってると思う。 総選挙の数週間前にこの本が出版された当時に立ち読みしたときには、クラクラ来て買う気にならなかったけど、なんというか、今は常識というか、みんな知ってる常識。 なのに、まだ続いてますね。もう知らなーい!!

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    投稿日: 2018.03.26
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    異次元の量的緩和がこれからさきどのような結果を招くのか、それがもっとも重要な懸念事項。それにしても、今の政権は見せかけだらけ。

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    投稿日: 2018.03.14
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    GDPのかさ上げの謎はそこまでやるのかと思ったが、それよりは年金の株式の買い支えをいつまで続けるのか、そっちの方が怖い。大暴落もあり得るのだろうか。 残業代ゼロ法案も怖いね。政府がブラック企業を支援するようなもんだ。結局今の政権は経済界をおもんぱかってばかりで国民がどうなろうと知っちゃいないんだ。

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    投稿日: 2018.01.25
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    分かりやすい。このまま、覚醒剤漬けのようなアベノミクスを続ければ、金融破綻しか待っていないことは分かる。余程の神風が吹かない限り。要は、消費や投資といった資金需要をどう喚起するかであって、マーケットに湯水のようなお金をどう循環させるかなのだ。早急にそのアイディアを突き詰める必要がある。

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    投稿日: 2017.11.21
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    アベノミクスについて、そのからくり統計と分析によって暴いた一冊。 実際3本の矢は機能してないし、現在も景気が上がったように見えても経済の実態は変わってないということがよくわかった。

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    投稿日: 2017.11.19
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    「分かりやすさに重点を置いた」と言いつつ、結構難しいところもあるので、完全に理解できた自信は無いが、統計に裏打ちされたアベノミクスの恐るべき実体に呆然。自民党や安倍政権が嘘つきなのはもはや分かり切ったことだが、これを読むと逆に野党に腹が立ってくる。安倍政権が、これだけ泥沼の経済政策をやっているのに、それを正確に分析・批判し、広く国民に伝えようとしないなら、野党は一体何のために存在しているんだ。うがった見方をすると、憲法改正問題は、アベノミクスの大失敗から国民と野党の目をそらすための餌なんじゃないかとする思えてくる。「絶望は進化する」というキャッチフレーズは、アベノミクスのためにある。

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    投稿日: 2017.11.18
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    アベノミクスの現状分析については力作なのだが、それが続いたらどうなるのか、という分析が不十分。若い世代に読ませたいという意図からマンガの画を入れたのかもしれないが、今の若者に内容が十分に理解できるか疑問だ。キリギリス生活が行き詰まって、将来割りを食うのは若い世代なのだということをもっと強調すべきだったのではないだろうか。

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    投稿日: 2017.11.15
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    【読了】 嘘をつく人は、嘘をつき続けるということ?「息を吐くように、嘘をつく」 「右か左」ではなく、「使用者か労働者」っていう構図のほうがわかりやすいし、浸透するだろう。

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    投稿日: 2017.11.12
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    実質GDPの話しは、経済統計を見れば、一目でわかります。 本当に不都合な情報は、マスメディアから発表されることはありません。 だから、自分で一次情報を調べていくしかない。 著者の功績は、「自分で調べると、多くの真実がわかる」ことだと思います。 ついでに言及すると、実質GDPも確かに、日本のここ数年の悲惨ぶりを語っていますが、 世帯所得を見てください。こっちの方が衝撃的です。 94年前後は640万円の世帯所得がありました。 20年経った今は、いくらだと思いますか? 480万円です。この20年で2割世帯所得が減少しました。 この数字には色んな解釈ができますが、 平均的に日本人は、貧しくなったということは事実です。 そして、これから、更に、貧しくなります。 恐らく30年前後には、300万円台になる可能性も高いと思います。 日本は今、人口減少、少子超高齢化、生産年齢人口の減少と、 世界で類を見ない事態に陥っています。 以前の国力を維持することは、もはやできません。 しかし、アベノミクスの国家戦略を見ると、 労働生産性をアメリカ並みにしようしています。 なぜか?GDPの規模を維持するためです。国民の所得を上げることには、 一切言及していません。なぜか、「できない」と政治家は、知っているからです。 これから、ますます、仕事上での生産性を求められます。 つまり、ストレスが増えます。 しかし、給与は増えず、絶対的に減っていきます。 もう誰でもわかっていると思いますが、日本人の少なくない人が、 いくら頑張っても、豊かになれず、そして、貧しくなっていっています。 そして、これが、かなり長期間に渡って続くであろう国が、今の日本です。

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    投稿日: 2017.11.11
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    気になることがあったら、知ろうとする努力をすることが大事だと思った。とはいえ、経済関係は苦手意識があるので、こうして腰を据えて調べてくれる人がいてよかった。

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    投稿日: 2017.11.03
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    読みやすいが、グラフを頻繁に参照しなくてはならなかったので、読むのはちょっと面倒に感じた。しかし、アベノミクスが世上言われているような成功を納めているわけではなく、破壊的方向に進んでいるということは確認できたように思う。

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    投稿日: 2017.11.02