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七つの海を照らす星
七つの海を照らす星
七河迦南/東京創元社
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総合評価

69件)
3.9
15
27
12
3
0
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    こちらもまた初読みの作者さん。 時々レビューで見かける「アルバトロスは羽ばたかない」が面白そうで、その前の巻から買ってみた。 様々な事情を抱えた子どもたちが暮らす児童養護施設・七海学園で起こる不思議な出来事の謎を、主人公の保育士・北沢春菜と児童相談所の児童福祉司・海王が解き明かしていくお話。 と書いてしまったが、いわゆる“日常の謎”系の話ではあるのだが、謎解きだけでなく、それに絡んで語られる施設の子どもたちの生活や行動がしっかり書き込まれていて、それらが興味深く読めるところが良い。 暗かったり辛かったりする話も多いが、幼い頃から一緒に育ったメンバーが互いに相手を気遣う第五話をはじめとして、それでも、読んだ後には爽やかな印象が残る話が多かった。 お話の中には『わたしは児童養護施設やそこで暮らす子どもたちについて、もっと世の中の人皆に知ってほしいと思っている』という主人公の言葉があったが、そこには作者さんの思いが込められているように思った。 謎解きにおいては、児童福祉法など法律の知識がないと及びもつかない内容も多いのだが、それを駆使して一見不可能と思われる事象に説明を付けていくストーリーもなかなか面白く、いささかこじつけと思われるところもあるが、まかれた伏線はきちんと回収されるし、読んでいて納得感はある。 本の紹介文に「現在と過去を繋ぐ六つの謎、そして全てを結ぶ七つ目の謎に隠された驚くべき真実」とあるので最後どのようにまとまるのかと思っていたが、思いもかけぬ展開に、これは本当に驚く。前のほうのページを読み返し、破綻なく語られているところにも感心。 終盤になって『海王さんにかかると、どんな大変な子だって「本当にいい子」だ。でもその言葉の意味がわたしにも最近少しずつ分かってきた気がする』と述懐する主人公の成長の物語としても、心地よい読み口。

    84
    投稿日: 2025.12.19
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    7つの話が最終的には繋がっていく物語。 7つの話にそれぞれ一捻りあり、 伏線や最後の章で繋がっていく様はお見事。 ただ、児童養護施設が舞台でやや興味がわかず入り込めなかった。 次回作アルバトロスは羽ばたかないはどんでん返しで本としてリストに上がってたので読んでみたいとおもいます。

    23
    投稿日: 2025.10.19
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    児童養護施設にまつわる不思議な出来事の真相を、主人公の職員と児童福祉士が解明していくミステリ小説。 あっと驚くような何かがあるわけでは無いが、真相は気になるという感じ。結構長いので冗長感はあるかも。ただ児童養護施設や制度の内情がリアルで興味深いのと、主人公の人柄に好感が持てるので応援したくなる。 このまま「アルバトロスは羽ばたかない」を読みます。

    47
    投稿日: 2025.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店にて、今作の続編『アルバトロスは羽ばたかない』が平積みされていて、その横に「まずはシリーズ1作目のこちらからどうぞ!」とのおすすめが せっかくなので同時購入 読みながら「妙に描写が古いな……さては時間誤認系の叙述トリックが仕込まれているな!!」なんて勝手に妄想をしていたら ( 例えば『第四話 夏期転住』での海王さんとのやりとりに手紙を利用していたり、『第六話 暗闇の天使』で佳音とのやりとりがメールで行われていたりなど) そんなのなにも関係なく、ただ単にそういう時代のお話というだけでした というかそもそも初版が2013年なんですもの! そこにびっくりですよ! 冒頭に書いた書店でのおすすめ、これが新刊コーナーの近くで平積みされていたものだから、てっきり近年の作品だとばかり…… 勝手に思い込んで、勝手にびっくりしてしまいました(笑)

    0
    投稿日: 2025.08.22
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    一気に読むべきだったかも せっかくの構成が最後までバラバラに感じました。 作中で過去を振り返ってるので、続きが気になるというよりかは、正確性が気になってしまって、いまいち没入できなかったかもしれません。 あとは可哀想な子供が出てくると、可哀想って思っちゃうので、そこも微妙でした 続編は、一気に読もうと思います。

    2
    投稿日: 2025.06.19
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    児童養護施設を舞台にした7編からなる連作短編集。 細かいところも伏線になっていたりして芸が細かい。 児童福祉法の説明も要所に記載があり、児童福祉についても考えさせられる。 主人公の保育士があっけらかんとしたタイプだから、ストーリーが暗い印象はない。 本当の緊急時は別として、日本では基本的に親の同意がないと施設で保護できないらしい。 そういう親至上主義がなくならないと、助けられない子供たちももっと増えてしまうのではないだろうか。

    1
    投稿日: 2025.06.06
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    うまく出来てる本だった。 この構成の美しさを愛する人がたくさんいるのはよくわかる。 個人的には「構成ありき」感が拭えず、そこまでのめりこめなかった。 とはいえアルバトロスは羽ばたかないも手元にあるので、あんまり先入観を持たず次も楽しみたい。

    2
    投稿日: 2025.05.24
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    児童養護施設の子達目線かと思いきや先生が主人公。 もっと子供たち同士のやり取りが多かったら良かったかな〜。 亜希がメインの話もあると思ったのになかったのが1番ざんねん! 7つあるうちの1つ目が1番良かった。 夏期転住もいいんですが全体的に話が短かくてもっとやり取りとか細かく入れてほしいし、謎を解くのが先生だけなのが飽きてくる。短いスパンで繰り返しがあるから仕方ないけども、1つくらい子供たちが主導して謎を解くパートがあれば飽きなかったかも。

    48
    投稿日: 2025.04.10
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    皆さんの評価がとても良かったので読んでみた。 なぜだろう、難しいわけでもないのになぜか全く進まない。途中で断念しそうになるのをなんとか頑張り、数週間かけてやっと読み終えた。 私には合わなかった、の一言につきる。

    3
    投稿日: 2025.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の学園の子供たちへの二人称が「アンタ」なのがちょっと気になった。サバサバした性格を表したかったのかな? 児童養護施設の子供たちの問題を絡めながら幽霊やちょっとした事件を解決していく… トンネルで聞こえた天使の声の不思議だけ、ちょっと真相が意味わからなかった…そんな勘違いする?

    5
    投稿日: 2025.03.02
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    なんでかわからんけどすごい読みにくかった… 好みの問題? 児童養護施設でおきる不思議な事件。6つの事件とその全てを結ぶ真実。ストーリーは面白かったんだけどなかなか入り込めず。めっちゃ時間かかったー。

    2
    投稿日: 2025.02.19
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    児童養護施設・七海学園に努める春奈が学園七不思議を通じて(?ちょっとちがう?)子供たちと絆を築いていく物語。。。。かと思いきや!!!なんとまぁ・・・ 結末も衝撃だったんだけれども、学園に通う子供たちの壮絶ともいえる状態に、心苦しくなった。 ・・・にしても、めっちゃよく練られてる話で、もう一度最初からじっくり読み直したくなる。 おまけに、回文の見事さに。。。いろいろとすごい1冊でした。

    1
    投稿日: 2025.02.17
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    7つの短編が少しずつ繋がっている物語です。 詳しいことは分かりませんが、無限の可能性がある子供がその子らしく過ごせる環境は、大人が作るべきものであり当たり前ではないのだと感じました。 「昔の人が夜空にただ散らばっているだけの星の間に線を引っ張って星座を作ったように」

    11
    投稿日: 2025.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    https://hiddenstairs.hatenablog.com/entry/2025/01/21/215352 詳しい感想↑ 児童養護施設を舞台にした日常の謎&衝撃の伏線回収モノ。 ミステリは苦手なじぶんでもこれは面白かった! 児童文学っぽさが良かったんだと思う。 必死に幸せを掴みとろうとする子どもたちと、そんな子どもになんとか寄り添おうとする大人たちの姿に感動する。 第2話「滅びの指輪」と第4話「夏期転住」、第5話「裏庭」が特に好きだった。

    1
    投稿日: 2025.01.21
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    連作短編集。児童養護施設「七海学園」に勤める保育士・春菜の視点で語られる七つの不思議。 不可思議な事柄に触れていく中で見えてくる側面。 読み進めていく中で頭の片隅に置いてきてしまったモノがそれぞれビシッとハマっていくのが面白かった。 文章や言葉の言い回しが綺麗。 ミステリーでありながらも読後感も爽やかでとても好き。

    1
    投稿日: 2024.12.25
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     児童養護施設・七海学園に勤める主人公の視点で描かれる日常の謎を扱ったミステリーで、密室状態での人間消失、謎の囁きが聞こえるトンネルという不可思議な事件の数々を解決していくのと同時に施設で暮らす子供たちや職員たちの人間模様が面白く、最後の章で明かされる真相に心底驚かされた。多くの絶賛の声が寄せられるのも納得。

    2
    投稿日: 2024.12.14
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    内容はすごく良かったです。 短編集であり、長編でもあります。 最後に全てが繋がった時は鳥肌が立ちました! ただし、個人的に少し読みづらかったです。 (体調が悪かったのかな?) 結構時間かかりました! 某作品に似ています笑 次作も早く読みたいです。

    2
    投稿日: 2024.09.24
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    児童養護施設・七海学園で起こる不思議な現象に、新米保育士の北沢春菜は、児童保育司の海王と共に挑む。 いわゆる日常の謎系ミステリで、ネガティブな面も描きつつ希望につながる傑作です! ネタバレ無しの紹介は非常に難しいのですが、傑作ミステリ間違い無しなので、未読の方は是非!

    12
    投稿日: 2024.05.07
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    人に歴史あり、子供たちに希望あれ。謎解きはそこそこだけど、それぞれが見つめる星のまたたきが綺麗。はたしてもう星としては存在しないかもしれないけれど、それが全ての終末ではないのだから。

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心が温まり未来の希望に満ち溢れた素敵なミステリーでした。短篇集ではあるものの一話一話にしっかりとしたトリックがあり、「そういうことか」と毎話驚かされました。 最後の章で、これまでの短編が全て繋がる所には興奮しました。 この作品に巡り会えたことに感謝を。

    1
    投稿日: 2023.06.03
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    おもしろい! 児童養護施設を舞台に主人公の春菜が探偵役の烈海王と共に謎を解決していきます。 全ての謎がちゃんと物語を読んでいれば解けるようになっていて読んでいて気持ちよかったです。 さらに最後の伏線回収が気持ちいいー笑 続編も絶対読む!

    0
    投稿日: 2022.01.27
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    ブックオフで買って積んであった本。児童施設での様々な出来事を短編の連続で描いていて、それぞれの終わり方もホッとするような感じだったので、読みやすいなぁと思いながら最後に行ったら…おいおい!!そういうの??えっ!あの時どうだったっけ?とか前に戻りたくなる内容。やられましたね。ただ、後書きにもあったけど、児童養護施設の子供達という重厚な舞台を選んでいるのに、全ての終わり方に『希望』がある…という点で⭐️5あげたいです。読んでて気持ちの良い本でした

    0
    投稿日: 2021.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    児童養護施設を舞台に展開されるミステリー。短編の中に出てくる人物が実は主人公の近くにいる人間であると言いうのはとても驚いた。途中まで、海王さんは悪い人だと思っていたがそんなことも無くいい人である事が分かり、良かった。

    2
    投稿日: 2021.03.16
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    図書館で。 ファンタジー小説のような表紙とタイトル。 児童養護施設に働く主人公と彼女の職場で色々な問題を抱えた子供たちと児童相談所の職員のお話。結構重いテーマだと思うけれども、なんとなくライトな感じで読み終えました。 主人公が学生バイトみたいな感じだからか、なんとなく他人事感があるからか。(まぁ毎回引きずるほど落ち込んだりしてたら仕事にならないだろうけど) 個人的には、指導担当官とは言えこういう職場に勤めている人が児童の過去やらをそこまで詮索していいのかなぁ…と思ったり思わなかったり。秘すれば花なりじゃないけど、真相を他人が知ることにそれほどの意味があるのか無いのか。ただの野次馬根性になってないだろうか、なんて自戒を込めて思ったりしました。 後は言葉遣いが気になりました。 児童の母親が年金生活に入った…という辺りで、年金?と不思議に思ったんですが、障害年金の事だったんですね。主人公が子供に「教えてやってくれてありがとう」という所も何で、教えてあげてくれて、じゃないんだろう…と思ったし。ちょっと社会人の使う言葉じゃないよな、なんて思いながら読み終えました。

    0
    投稿日: 2020.10.25
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    家庭では暮らせない子どもたちの施設・七海学園で起きる、不可思議な事件の数々。そこで働く保育士2年目の春菜と謎解きを大きく助けてくれた児童福祉司海王。 第18回鮎川哲也賞受賞作にしてデビュー作ですが、プロ作家の別ペンネームなのでは――?そう疑われたという程の完成度。 構成から登場人物からミステリまで、すべての完成度が高い。児童福祉に造詣が深くて、かといって子どもたちにも寄り過ぎず、絶妙なバランスで描かれたこの世界、本当に素晴らしかったです。 扱っている題材は重たいものです。 それが、海に近い田舎を舞台に、心地いい風を自然を感じつつ繰り広げられ、暗くなり過ぎない。思わず夢中になって読みました。暗くなり過ぎないのは、希望も同時に散りばめられていたから。 殺人事件とは違う日常ミステリ。 「いつも全部の謎が解けるとは限らない。不思議なことは不思議のまま残しておいてもいいんじゃない?」という言葉も好きでした。日常において、その感覚は大事な気がする。 ミステリであると同時に、保育士2年目の春菜の成長物語でもあります。当初は「児相なんて」と抱いていたマイナスの感情、学習より前に1番基本の『生活』を落ち着いてできる力をつける方がずっと大事だと信じて疑わなかった純粋さ、人との関わりや目の前の現実と向き合う中で少しずつ変わっていく考え。そこもまたすごくよくて。 それから天才的なまでに美しい回文。 文字遊び、というんでしょうか。上から読んでも下から読んでも同じ、という言葉作り。私はせいぜい5文字程度のものしか作れないかもしれない…こんな美しく、状況に合わせたものを作り出せるなんて、と何度感動したかわからない。 空に輝く星みたいに、一見わからなくても、名前がないように思えても、その1つ1つがきちんと輝く星。 それらが繋がり星座になる。 最後まで読み終わってまたこの作品の全体としての素晴らしさに気づかされる。余韻も残り、この本のおかげで、いい休日が過ごせました。続編があって嬉しい。読むのが楽しみ。

    7
    投稿日: 2020.08.08
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    家庭で暮らせない子供たちの施設、七海学園。そこに勤める春菜がちょっとした謎や学園に伝わる不思議を読み解いていく、ライトミステリ。学園の性質上、つらい境遇の子供が登場するので重く固くなりそうな話だけど、のどかな町や自然の描写が随所に表れてやわらげてくれる。文章もとがっていなくてとことん優しい。謎解き役の男性と淡い恋に発展するのが定石かと思うけど、すごくいい人なのにまったくそうならないところがちょっと目新しい感じ。

    2
    投稿日: 2020.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語としては、うーん。レビュー評価が高く、期待しすぎました。 最後のエピソードなんかは驚かされたし、たくさんの伏線を丁寧に回収していて、よく出来ているんだろうなとは思うものの、「そんな都合よく?」「いや、その要素を答え合わせで足すの?」みたいな感覚が多くていまいち盛り上がれない。自分がミステリーをあまり読まないから馴染みがないだけなのかもしれません。 むしろ、児童養護施設の子たちと接する機会が多いので、職員の大変さ、子どもたちの抱える問題や対応の難しさを多少なりとも理解できる部分もあって、その要素の方が興味深く読めました。 でもだからこそ、現実はこんな爽やかに納まるものでは決してなく、あくまでフィクションだから希望の要素を前面に出しているんだろうな、とか余計なことを考えてしまい、これまた複雑な気分になってしまいました。 アルバトロスはどうしよう。

    0
    投稿日: 2019.10.02
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    児童養護施設「七海学園」に伝わる七不思議を、ひとつづつ紐解く連作ミステリ。一つ読むごとに、伏線の張り方と回収の見事さに驚きました。読みやすくとても美しいミステリです。児童養護施設の最近について知らないことも多く、制度の矛盾や理不尽さに心を抉られ、序盤はかなり読むのが辛かったのですが、謎解きに力を貸してくれる児童福祉士・海王さんがとても素敵で、読んでいる私自身にも癒しになりました。一番の好みは「滅びの指輪」。受賞作である一編「夏期転住」を中心に据え、こんな連作にまとめ上げてしまった著者の力量は凄いですね。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    児童養護施設を舞台に、子どもたちを巡る日常の謎をテーマにした短編集。六つの物語が最後に収斂するつくりはすごいな、と思いました。鮎川賞受賞作ということは、デビュー作なのでしょうが、解説にもある通り、伏線のはり方や読者を上手に誘導していく書き方は完成度の高さを感じます。「夏季転住」とか伏線でだいたいオチの予想がついたのですが、最後の七章でそれをひっくり返してしまうのも驚き。個人的には人の優しさがほの温かい「裏庭」が好きです。

    0
    投稿日: 2019.05.27
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    児童養護施設・七海学園を舞台としたミステリー。 同じ主人公での7つの物語があとで繋がってくる、よく考えられた物語。個人的には人名を覚えるのが不得意なので、その緻密な物語設定が理解できず、楽しめてないように思う。 人名をメモしながら読めばよかった。

    0
    投稿日: 2019.05.15
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    『七つの海を照らす星 』 児童養護施設で起こる不可思議な事件を解明すべく、保育士である主人公が日々奮闘する本作。 物語全体に張り巡らされた伏線が七つ目の謎として実を結んだ時、思わず感嘆の声がもれた。 子どものさりげない台詞や心の機微まで鮮明に描かれている1冊

    0
    投稿日: 2019.01.31
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    養護施設「七海学園」の七不思議を巡る短編集。日常の謎。 特に最初の、端々の不思議な出来事と、不良少女の真相の謎が良かった。一つ分かるとカラクリが全て解けて、あちこちに仕掛けられた伏線と真相の鮮やかさに驚いて。次の話からは(自力で解くことは出来ないけれども)、伏線を見つけることに意識が行って、なんかまたこれも伏線か、とマンネリ化してしまっていましたが、最後に後書きにもあるように星と星を結んだら星座が見えるような、そんな感じの本でした。 児童養護施設を舞台にしているのも、新鮮で良い。現実はそこまで仲が良いのかそうでないのか分かりませんが、なんとなく身近になったなと。

    0
    投稿日: 2018.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    総合評価 ★★★★☆  児童福祉法に基づく児童養護施設である「七海学園」に勤めて2年目になる北沢春菜の視点から描かれる連絡ミステリ。探偵役となるのは児童福祉施設の福祉司である海王さん。七海学園を舞台にした6つの短編と,それらの短編で残された謎をまとめる7つ目の短編からなる。そして,7つ目の短編で3つ目の短編の真相が暴かれる。6つの短編の中での白眉は「滅びの指輪」。ミステリとしてのデキはそこまで高いとは言えないが,金持ちという地位を捨てて浮浪者になりたいほど恐ろしい父との関係にもインパクトがあるし,滅びの指輪というタイトルと意味深なラスト。インパクトがすごすぎる。あとの5作品は短編としてのデキは夏期転住こそ平均的以上だがそのほかは平均点程度。これらをまとめるラストが面白い。野中佳音という一見モブキャラだと思わせる存在が中心的な存在にすり替わる展開はミステリとしての上手さも感じる。総じてレベルの高い,完成度の高いミステリ。★4で。 サプライズ ★★★★☆  個々の短編のサプライズは少ないが,脇役として登場し,探偵役兼聞き手と思われた野中佳音が「夏期転住」のヒロイン「小松崎直」だったという展開は驚ける。なにより,サプライズがあるような作風ではない点が大きい。個々の短編が最後に一つのつながりを持つという作品は多いが,個々の短編でできてた謎,謎の少女が全て同一人物で,野中佳音であったというのは上手い。伏線がかなりちりばめられているので,納得のいく驚き。ただ,「驚愕の真相」,「どんでん返し」がある作品として読んでしまったので,やや読めてしまったのが残念。全く予備知識なしで読めばサプライズは★5だったと思う。★4で。 熱中度   ★★★☆☆  文章・文体が非常に洗練されている。小説としての完成度が高いと感じる。その分,何が起こるんだろうという印象は少ない。安心感がある。熱中度としてはそこまで高くないので★3か。 インパクト ★★★★★  文章・文体が洗練されていていて,人物もきちんと描かれている。そのため,サプライズ型の作品っぽくない。それでいて,野中佳音=小松崎直というラストはサプライズもあるしインパクトがある。また,「滅びの指輪」は一つの短編としてインパクトが高い。★5で。  キャラクター★★★★★  北沢春菜を始めてとする七海学園の生徒や関係者,海王さんなど魅力的なキャラクターに溢れている。文章が洗練されており,人間がきちんと書けている印象が強い。★5で。 読後感   ★★★★☆  野中佳音にも悲しい過去があったことが分かる。そのため,完全に読後感がよいという訳ではないが,読後感の悪さはない。北沢春菜のキャラクターの良さもあいまり,この作品に登場したキャラクターが総登場し,活躍する最後の「七つの海を照らす星」を読む限り,読後感は良い。★4で。 希少価値  ★☆☆☆☆  現状は絶版ではないし,電子書籍もある。手に入らない,読めないということはないだろう。しかし,あまり売れている感じはない。「アルバトロスは羽ばたかない」だけ置いている大き目の本屋もある。将来的には希少価値が着いてしまうかも。現時点では★1。 メモ 〇 今は亡き星の光も ★★★☆☆  七海学園の問題児で洋子が,七海学園に移ってくる前にいた児童施設で経験した不思議な体験について語る。かつて救護院といわれていた問題児を預かる自立支援施設というところに移って死亡したはずの玲弥という少女が死んでから自分を見守っていたという話である。葉子は1年前にも玲弥を見たという。海王は北沢春菜に自分の「解釈」を伝える。玲弥は不良だったのではなく病弱だったのではないかと。葉子は行政的な事情から1日ではなく別の日に別の施設に移され,調理師のところで預かられていた。その場を洋子が目撃したのではないかと言おう推理である。七海学園に来てから見た玲弥の姿についての謎は謎として残る。玲弥の人物像が海王の視点でがらっと変わるどんでん返しの教科書のようなミステリ。教科書どおりの印象の分,サプライズ感は少ないが,文体も読みやすくよくできている作品。★3で。 〇 滅びの指輪 ★★★★★  七海学園の生徒で18歳になる浅田優姫がヒロイン。浅田優姫はかつて戸籍がなかった。廃屋で生活しているところが見つかり,「三条美寿々」と名乗ったが,その名前の少女は別に存在していた。「浅田優姫」の出生届があったので就籍をして,七海学園に移ってきた。優姫は特殊な専門学校への進学を希望していたが,進学にはかなりのお金がかかる。北沢春菜は進学についての相談を受けていたがお金が足りない。しかし,ある日多額の金銭が振り込まれていた。海王に相談したところ,海王は驚くべき真相を語る。「浅田優姫」と名乗る少女に「三条美寿々さん」と話しかけた。海王は浅田優姫と三条美寿々が入れ替わっていたと推理する。その伏線も多く描かれている。「浅田優姫」の証言によると「三条美寿々」の父は異常者だったという。「浅田優姫」は学費をもらうために,「三条美寿々」に連絡を取ったのだった。ミステリとしては浅田優姫と三条美寿々の入れ替わりしかないので,ミステリとしての驚きは少ないが小説としては,なんとも言えないすごみがある作品。傑作といっていい。特に入れ替わった後の三条美寿々とその父親との関係を想像させるラストがなんとも言えない。浅田優姫が感じる不安が何か分からない点も不気味さを感じさせる。★5で。 〇 血文字の短冊 ★★★☆☆  北沢春菜の大学時代の同級生である野中佳音が登場。ちなみに服装によっては10代に見えるなどの伏線もある。この話は「三単現のS」が伏線となり,鍵となる短編。沙羅と健人とその父である秋本譲二が登場する。母親が家を出て父親だけでは育児ができないので施設に入れている。秋本譲二が吉川さんという相手と再婚しようとしている。沙羅は父親から嫌われているという話を春菜にする。春菜の話を聞いて佳音が謎解きをする。秋本譲二は外国人。沙羅と健人も一目で外国人と分かる外見。日本人と思わせる叙述トリックが描かれている。父親は再婚相手の「藍(あい)」について「Ai hate ~」と伝えた。三単現のSが苦手な沙羅は「Ai」を「I」だと誤解したというオチ。ミステリとしてはたわいない話。叙述トリックもそこまでの意外性はなく,そこそこ。★3で。なお,「お父さんが怖い。殺される」と書かれた短冊が見つかるという七不思議の話が謎として残る。 〇 夏期転住 ★★★★☆  「遠い夏の日。幻の新入生。少女は行き止まりの非常階段で姿を消し,その記憶はただ一人,少年の胸にしか残されていない。」  俊樹と美香という七海学園出身の二人が結婚するという。しかし,俊樹は12年前に夏期転住として田舎で生活していたときに小松崎直という少女が連れてこられた。俊樹と直は一緒に生活をし,思い出を作る。しかし,直の父親が直を探しに来て,直は姿を消してしまう。春菜の推理は直は突然視察に来た政治家の子どもで虐待をされていたというもの。一時保護委託という制度を利用して実誠学園に直を一時保護委託した。春菜は直が男の子だったと推理する。直の消失は実誠学園の旗を利用して実誠学園の生徒に交じって逃走した。この短編は,最終的に明らかになる直=佳音の伏線が潜んでいる。ダミーの真相である直=男性の真相もそこそこ意外性がある。この短編単独で見ると★3だが,全体の中の位置付けでも評価したい。この短編集の鍵となる作品★4で。   〇 裏庭 ★★★☆☆  七海学園の裏にある「開かずの門」。「開かずの門の浮姫」という七不思議をめぐる話。塔ノ沢加奈子は七海学園を代表して自治会連合会に参加する。合同定規に参加する。七海学園の高校二年生の明と大日愛児園の瑞枝という少女と付き合っているという。それが問題となった。マスコミに手紙が出され「施設の子は恋愛をしてはいけないのか」という話になる。「子どもの人権侵害」という話題を避けたい行政が戸惑う。明は行事を中止させないため,そして加奈子と杉山のために,自分と瑞枝付き合っているふりをし,それからマスコミに手紙を出した。加奈子が裏門から入ってくる子を見たのは小学校1年生のときの話。このときの話は謎として残る。ミステリとしては弱い。恋愛話。悪くもないがよくもないこの作品の中では平凡なデキ。★3で。 〇 暗闇の天使 ★★★☆☆  女の子6人で通ると幽霊が出るというトンネルの話。15年前に7人目の女の子の声を聞いた千香に偶然に会って話を聞く。そして今回,舞という少女が「天使の声」を聴く。15年前の出来事は佳音が,排水管が「伝声管」の役割を果たしたのではないかと推理する。真相はトンネルの出入り口にいた警備員(男性)が天使の声の人であるというものだった。舞が見た天使のような女性の話が謎として残る。ミステリとしては意外性もそれほどなく,平凡なデキ。ギリギリ★3といった程度か。 〇 七つの海を照らす星  最後の話で6つの話の「謎」がつながる。野中佳音は海王と知り合いであり,「小松崎直」であることが分かる。夏期転住の山荘で行き止まりの非常階段から天空へ消えた少女=直が野中佳音だったが,それだけでなく,七海学園にやってきた洋子が門のところで見た死んだ玲弥に似ていた娘,優姫が七海に来る6年前に廃屋に住み着いて幽霊と呼ばれた女の子,七夕の短冊に助けを求めるメッセージを書いた子,学園の開かずの裏門を越えて入ろうとして人の気配に逃げ出した少女,トンネル悪戯をした小さな女の子,これら全てが野中佳音だった。そして,天使事件のときに現れた謎の美少女(天使)も野中佳音だった。「野中佳音(のなかかのん)」もローマ字回文となっている。これまでの話をまとめるようなエピローグのような話。完全な脇役かと思われていた野中佳音の過去が描かれ,物語の中心人物にすり替わる展開はかなりのインパクト。この短編は,この短編だけで評価はしにくい。作品全体で評価すべき短編

    0
    投稿日: 2018.09.15
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    初読の作者ですが、これはすごい‼︎ 「七海学園」という児童養護施設を舞台とした日常ミステリーとなっております。 ポイント①:7編の連続短編小説であり、1編の長編小説でもあります。 ポイント②:児童養護施設という今までにあまりないテーマを用いています。 ポイント③:とにかく伏線が凄い!(ここまで伏線回収が素晴らしい作品ははじめてかもしれません) ポイント④:未読の方は人生を損しています(笑) などのポイント要素が盛りだくさん。これはもう読むしかないでしょう(笑) 未だ未読の方は是非ご覧になって下さい!

    0
    投稿日: 2018.05.06
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    続編にあたる『アルバトロスは羽ばたかない』が文庫になり購入したのでそちらを読む前に久しぶりに再読。初読の時にも思いましたが、やはり素晴らしい作品ですね。楽しく読みました。

    1
    投稿日: 2018.04.24
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    かなり評判が良かったので、アルバトロスとセットで見つけて即買いしたのです 短編が7本。 探偵役はどちらかと言うとアームチェア。 主人公と友達は社会人で、少年少女が登場人物。 どの短編も立派にトリックが効いてて唸るのです が。 少年少女ばかり出て来て、心が荒んだ大人なしーなにはちょっと眩しすぎたのです 孤児の子供たちのお話なんて、良い話になるに決まってるじゃないのですか!!1 どの子も悲しい生い立ちが予想できて、その時点でもうムムムってなるのですよ。 そんな設定ズルすぎる……ora もうね、結果、どの話も良い話。みたいになってしまっていて 読みたかった趣旨とはちょっと離れてしまったのです が。 そう。 が。なのですよ 大人サイドのお話も面白いのですよね。とっても 巧妙と言えるトリックで、読了後清々しい気分になったのです アルバトロスとセットで……と聞いていたので、そっちもとっても楽しみなのでした

    2
    投稿日: 2018.04.20
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    これは凄い。   凄い小説だ。     なんとか賞受賞と聞くと、鬼才だとか奇才だとかいうものの内容を連想してしまうのだが、今作は、秀才だ。      とても巧く構成されている。そして面白い。    児童養護施設の現状についても、勉強させられる。    一人ひとりに物語がある。人生がある。  だから小説は面白い。   

    0
    投稿日: 2018.02.05
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    日常の謎系は好きだが、北村薫さん、はやみねかおるさん、米澤穂信さん等々の、キャラクターと文体とミステリのバランスが絶妙にとれた傑作が出るジャンルなので、読者としてもハードルが高いなと思うことがある。 今作は、やや走っていると思う部分もあるが、読みやすく、読後には温かみがある。海王さんの口ぐせも、じわじわと考えさせられ、本当に良い台詞だ。仕掛けも面白く、これまでの優れた日常の謎の系譜に連なるものだと思う。 読んで良かった。次作が楽しみだ。

    2
    投稿日: 2017.12.15
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    連作短編集。「ミステリマストリード」から。七不思議にあやかった学園ミステリ。ありきたりのプロットかなと思ったけど、キャラ設定が魅力的だし、謎解きも納得のいくもので、総じて満足度の高いものだった。最後も綺麗に纏まっていて、読後感も良好。続編が間もなく文庫で登場ってことで、そちらも楽しみです。

    0
    投稿日: 2017.11.07
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    七海という都市が舞台の、七つの連作短編集。 児童養護施設が舞台となっていて、主人公含め明るいタッチの中に、何か勝手にこちらがいたいたしい感じをもってしまったが、それも想定されているように、子供たちや主人公らが元気だった。 キャラクターがそれぞれ立っていて、好感があり読みやすい。 日常の謎ジャンルで、謎自体は読み慣れている人なら察しがつくかと。 ただし、こんなもんかと思わず最後までどうぞ。

    1
    投稿日: 2017.11.03
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    児童養護施設にここまで踏み込んだ内容のものは始めて読んだ。当然ながら、それぞれ抱えているものはあれど、暗くなり過ぎない雰囲気に救われる。ミステリとしても、最後の怒濤の仕掛けにしてやられました。

    0
    投稿日: 2017.10.31
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    養護施設という特殊状況下で起こる日常の謎を扱った短編集。 人間が魅力的で引き込まれるからこそ、読者である私も真相に一喜一憂させられた。

    0
    投稿日: 2017.08.29
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    <“児童も思うとし”七海> 児童養護施設という,一般的に身近とは言い難い場所. しかし,学園ミステリと,社会的に弱くともときに大人顔負けの「強さ」をみせる子供を毎話の主人公に添える本作の舞台は,七海学園でなければ成立しなかっただろう. 春菜と佳音,は北村薫の「私」と正ちゃん江美ちゃんのようでうらやましくもある. うー.これはアニメや実写で毎週見たい. そして明かされる,「七番目の不思議」にみんな驚けばいいんだ!

    0
    投稿日: 2017.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鮎川哲也賞受賞ということで読んでみた。 全7話で、舞台・登場人物は同じ。養護施設で働く主人公が日々の生徒たちとのかかわりあいの中で知ることになる施設にまつわる不思議な話。それを安楽椅子探偵役?の相談員が話だけで解決していく。さらに7つ目の話で、この6つの話が全て一つの時系列に見事につながっていく展開は見事で、緻密に計算されたミステリとしての完成度は高い。 が、しかし・・・その一方でミステリとして見ると、養護施設の抱える問題や社会的な位置付け等、問題提起の部分も多くて、これが毎回出てくるので話が不要に長くなる。 キャラも今一つ浮足立ってるような、表面を軽く撫でたような印象でリアルさに欠けている。 作者は養護施設関係で働かれているのかもしれないが、そこでの営みを詳細に描きこんだことが、皮肉なことにミステリとしての爽快感やスピード感を殺してしまったような気がして残念。

    0
    投稿日: 2016.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    児童養護施設を舞台にした連作ミステリー いわゆる「学園七不思議」もんってヤツですが、一つ一つの話が丁寧に良くできていて、謎解き小説としてよりも、元気をもらえる小説としていいなぁと思える。舞台が舞台だけに少々切ない思いもするんだけど、それを包んで余りある優しさというか人間味が、柔らかく心地よい。 だけに、最後のどんでん返しがちょっと残念。仕掛け自体は非常にいいんだけど、ネタばらしとバレてからの展開が、ちょっとバタついてる感あって荒っぽいんよなぁ。この仕掛けがあるからミステリーとして映えてるというのは分かるが、もうちょい丁寧に仕掛けてくれたら言うことなしやったんだけど。 それでも、十分読ませてくれる日常ミステリー。 実は日常もん…と言ってしまうのに抵抗がある、何しろ舞台が児童養護施設、彼らの背負っている「日常」って…。ほんま、子供虐待する奴は子供産むなよ、セックスするなよ、と声高にいいたくなる。そう思うのは、この本を読んだ時に限ったことではないんだけど。

    0
    投稿日: 2016.05.27
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    まず、読みやすい。 繋がりのある短編7つだけど、最後に全編に絡む驚きがある。 また、一つ一つの謎解きも、ハッとさせられて面白い。 しかし、最大のハッ は、表紙にあったとは! これでやっと、アルバトロスを読める。

    0
    投稿日: 2016.03.06
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    七海学園という児童養護施設の7つのミステリー。「どんなに似て見えても、その子の苦しみはその子だけのもので、本当にはわからないのかもしれないけれど、あまりにも思い当たる言葉がいっぱいで、学園に今ももう一人の、ううん、もう二人、三人、何人ものわたしがいるような気がして、切ない気持ちになったんだ」

    0
    投稿日: 2015.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ注意です! 「もし、私がこのことを小説に書くんだったら、ペンネームは絶対ローマ字回文になるようにするな。そうしたら冒頭どころか表紙に載るもんね。『最大の伏線は本を開く前から読者の目の前に!』とかってコピーができるわよ」 にこの物語の全てが集約。 児童養護施設という社会的テーマをも扱いつつ、日常の謎を混ぜ込み、最後の話で大風呂敷をきちんとまとめたところが小気味よい。謎の論理的組み立てはもうちょっとなるほどーというものがあるともっとよかった。 けれど、個人的には若竹七海の「ぼくのミステリな日常」の方が驚きは大きかった。

    0
    投稿日: 2015.08.02
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    「最大の伏線は本を開く前から読者の前に!」これを新人賞でやるってのは作品の完成度より何より相当な度胸。「しあわせの書」を思い出しました。 児童養護施設と言われるとどうも色眼鏡でみてしまう偽善者なもので、最初のうちは気負ってました。どんな事情を抱えた子たちなんだろう、多少癖のある子でもわかってあげなくちゃ…という上から目線。それが最後には、もう皆普通の、どこにでもいる子たちに見えてくる。いい話ではあるけどミステリとしてそこで終らせちゃいかんでしょうよ、後で収拾つけてくれるんでしょうね?と疑ってかかった第一話。余韻の残る第二話。そして個人的にはとっても楽しかった第三話…と続き、最終的には謎は解けるし偏見も少しは減らせたし、と著者に感謝です。こちらの想像力の問題で、建造物の構造が理解しにくかったというのはありましたが。 以前仮装大賞に養護施設の子達が出てまして、関係を問われて代表の子が「仲間です」と答えてたのがとても印象的でした。家族とも友達とも違う、その言葉がぴったりだと思えます。

    0
    投稿日: 2014.11.24
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    児童養護施設を舞台に、学園の七不思議の謎を解くストーリー。主人公の施設職員と子供達との関係には心温まるものがあり、しかもミステリーの部分もしっかりしているという一冊で二度美味しい、いい作品。少し真相の説明がクドいのが難点か。最終話の展開は鮮やか。驚かされた〜。

    0
    投稿日: 2014.10.15
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    児童養護施設の七不思議を一つずつ追っていくストーリー展開。 単純な感動ものかと思いきや、しっかりとしたミステリーだった。 とりわけ最後の意外性は、「やられた!」という爽快感もあって、読み応えがあった。

    0
    投稿日: 2014.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編集。 児童養護施設「七海学園」での日常を描いたミステリー。 ミステリーであるが、殺人があるわけでなく、かと言っ 平凡な日常の謎でもなく、学園七不思議を呼ばれる謎を解明していく。 一つ一つの短編が面白く人間味ある物語であるうえ、 最後の章でとっておきのミステリーが炸裂する。 <ネタバレ> 主役の学園職員 北沢春菜が児童福祉司の海王さんの 助けを借り謎を解明していくのだが、春菜の友人 佳音ちゃんに学園の話をよくするのだが、その謎解きの1つに行方不明になった少女の謎解きがある。 その少女自身が佳音ちゃんだったというのが最後のミステリーとなる。 各章に出てくる色々な謎の女性も佳音ちゃんであった。 佳音ちゃんが意識してそういう役回りをしたのでなく、たまたまそうなってしまった。 佳音ちゃん自身も七海学園に一時保護されていたのだが、春菜と知り合ったのも大学が同じであった為の偶然でしかなかった。

    0
    投稿日: 2014.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素晴らしかった。児童養護施設が舞台ということでふわふわした感動ものだったりしたら嫌だなぁと読み始めたのですが全然そんなことなかった。子供たちにとって厳しい現実を彼ら自身が逞しく生きぬいていく様が強く印象に残った。個人的には2話目の話がすごく好きで、真実を隠したまま幸せになる、2人の選択が許させる世界で良かった。最後の"みすず"の暗示にもぞくっとしたけど、彼女の行動が復讐のためなのかそれても…と、考えさせる終わり方もとても味があり好き。 ミステリー性よりも他に光るところが目立った印象でした。初作家さんでしたがこれからも読んでいきたいです。

    0
    投稿日: 2014.05.25
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    児童養護施設を舞台に、日常の謎を追うというもの。その重いテーマ性にもかかわらず、著者のみずみずしい文章のタッチと主人公の性格ゆえか、思ったよりも重くは感じられない。マイノリティあるいは社会的弱者に対して、わたくしたちはいかに関わっていくか、ということを考えていく上で、考えさせてくれる作品です。

    0
    投稿日: 2014.02.27
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    表紙に惹かれて読んでみたら、思いのほか面白かった。ただ、謎解きがやや強引すぎるかな?という話もちらほら・・・。でも、最後で全ての話が一つに繋がってたのには驚かされました。

    0
    投稿日: 2014.02.21
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    第18回鮎川哲也賞を受賞した 児童養護施設を舞台に展開される 保育士、児童福祉司、そして施設に暮らす子供たちの物語。 複雑な事情を抱える子供たちが出てきますが 重いだけの話にならず、どこか救いというか 未来を照らす明るさのようなものが随所に感じられ 品の良い丁寧な筆致と相まって 一歩引いた視点からずっと登場人物たちを見守るような 感じで最後まで読むことができました。 細かい仕掛けがいろいろと仕掛けられていて それを読み解くのも楽しみの一つで、 作中貫かれている温かさというか優しい視点が 最終話の第7話で伏線の回収と合わせて昇華され 驚きとともにある種のハッピーエンドのような 爽やかな終わり方でした。

    2
    投稿日: 2014.02.18
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    児童養護施設の「学園七不思議」をテーマにした連作短編集。保育士が狂言回しで児童福祉司が安楽椅子探偵という一見、地味な設定ですが、行間から漂う品の良さと、最終章での総まとめ(少々強引だけれども)の構成力など読む価値はありました。

    0
    投稿日: 2014.01.08
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    やたら多い登場人物・・・ 全篇に散りばめられた伏線・・・・ 何ともいえぬ爽やかさを含んだ文章・・・・・ ミステリの枠を超えた爽快小説。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鮮やか。最後の章を読むとパーッと明るくなった感じでした。そうきたかーって。 タイトルに表紙絵に作者名だけ見るとラノベっぽいけど、全然そんなことはなく(まあ、ラノベの定義もよくわかりませんが)。流行り言葉で言うなら、人が死なない日常ミステリ系とでも言うのでしょうか。 この作品、中身的には「和菓子のアン」に雰囲気が似ていますね。主人公はるのんがアンちゃんみたいな感じで。女性ですが、なかなかサバサバした性格で、おかんとのやり取りとか面白く。また、子供たちそれぞれの境遇は明るいものではないけど、はるのんの表現が暗くなることなく話に入り込める感じです。 舞台は児童養護施設、七海学園。様々な事情により家庭では暮らせない子供たち。学園7不思議になぞらえた事件というか出来事。ただ謎解きされるだけではなく、謎解きが子供たちを救うというか希望みたいなモノが感じられます。そしてただ謎を解くのではなく、敢えて不思議は不思議のままにしておくとか。ここら辺も「和菓子のアン」と同じだなーと思って。「解かれなくてもいい謎」の椿店長とか。 以下ネタバレ。未読の方は絶対に見ないように。 とにかく最後の7章がもう、ホーッて感じ、まさか野中佳音が小松崎直とは。あー、そんな展開持ってきたんだー、と感心。そして本人自らのタネ明かし。まさか7人の姫、すべてだったとは。佳音の心情の吐露がつらい。でも、そこで良い保育士さんに巡り合えて、なんとか立ち直って、主人公北沢春菜と共に過ごすやり取りに明るさが灯ります。 解説にもありますが、児童養護施設が舞台ということで、社会派のような括りに見えたり、ミステリミステリに見えたり、不思議≒ファンタジーなような、いろんな側面を有したお話だと思います。なんにしても、子供の素直さを大事にし、そしてそれを温かく見守れる大人がいること、そんなごく当たり前の世の中が良いよな、と心がホッと落ち着くような温まるような読後感でした。2章の最後は棘があるというか、すこし恐怖感がありましたけど。 回文がさらさら出てくるのはすごいというか、ふつう無理だろーとか思いますけどね(笑)にしても長文回文すごい。しかも言葉が綺麗なんだな。これはこれで唸らされてしまう 児童福祉とか養護施設とか、ちゃんと理解できたわけではないけど、こういう世界があるのだな、と少しわかりました。児童虐待とかのニュースがなくならない昨今、何かと生きづらい世の中、子供たちにはいらんこと心配せず育つことができる環境を整えないとね。 続巻があるということで早速注文しようと思ったらまだ文庫されていないなんて・・・早く文庫化してー

    5
    投稿日: 2013.12.08
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    鮎川哲也賞受賞作品。児童養護施設を舞台とした、日常の謎系連続短編集。 以前同じような仕事をしていたからか、謎は割とわかりやすかったかな。伏線がかなり分かりやすく散りばめられているせいもあるかも。 最終章は、ちょっとやり過ぎな感はありますが、、全編通して面白く読めました。 紹介してくれた方は、辻村深月が好きなら好きかも、といった勧め方でしたが、どちらかゆうと昔の創元推理の日常の謎系作家さん達を思いうかべました。七海女史とか、北村薫とか、ね。 と、思ったら、選考者評にも同じよなこと書いてありました。こういった受賞作品は、選考者の評が読めるのもまた楽しみの一つです。

    0
    投稿日: 2013.12.07
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    途中で断念。 家庭に何かしら事情のある子供が暮らす施設の話。 児童相談所の人がそれぞれの子供の秘密を解き明かしちゃう。 淡々としてて読み切れなかった。

    0
    投稿日: 2013.10.18
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    何年か前、「単行本は高いなぁ」と思っていた本。文庫化ということで買ってみたが、面白かった! 子どもたちの環境には切ないものもあるが、最後ほっこりした。 続きがあるようなので、早く続きが読みたい。

    0
    投稿日: 2013.07.06
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    もしかしたらちょっと私の心が弱っているのかもしれず、ここのところ優しさにあふれるお話に興味が偏っているかも。 児童福祉施設が舞台であるから、まあ子どもたちを優しく見つめる内容かなとは思っていたけど、それだけでなく、人間そのものに対する愛情にあふれている一冊。 いやー、読んでよかった。

    0
    投稿日: 2013.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっと気になっていて読みそびれていた本の文庫化。 児童養護施設「七海学園」で起こる七不思議に纏わる7つの短篇集です。 どこか悲しく、でも温かい物語でじっくり読みいってしまいました。 そこはかとない不思議な雰囲気もとても好きです。 ほんの少しだけ不思議が残っているのも良いですよね。 とても繊細に作り込まれた物語と文章が素晴らしくて、ひとつひとつの物語もちゃんと落ちがちゃんとあってそれだけでも楽しめたのですが、最後に全てが繋がった時の驚きは溜息ものでした。 素敵な回文の数々にも感嘆しました。 アルバトロスも早く読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2013.06.22
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    児童養護施設「七海学園」。 勤めて2年目の保育士・北沢春菜は、児童福祉司の海王さんの力を借り、そこで子供たちが出会った不思議な事件の謎を解明すべく、奮闘する。 児童養護施設が舞台なだけあって、子供たちの背景はなかなかに複雑。 だけどそんな中でもいきいきと過ごす姿には、健気さやたくましさを感じさせられる。 1話目の葉子、2話目の優姫はとくにその強さ、繊細さが印象的だった。 落ち着いた文章で描かれる連作短編集。 日常系ミステリという意味では北村薫や加納朋子作品に似た雰囲気も感じる。 なにげなく読み進めていったら最終章で大きな動きがあってびっくりした。

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    投稿日: 2013.06.19
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     児童養護施設七海学園で起こる様々な謎を、保育士の北沢春奈と児童福祉司の海王が解決していく連作短編。  それぞれの短編で起こる謎というものは七海の七不思議と呼ばれる物だけあってどれも不可思議なオカルト的のものが多いのですが、それをきっちりと各短編、伏線を活かしての論理的な解決を示してくれます。各短編独立してみても、完成度の高いものがそろっていると思います。  舞台が児童養護施設ということもあり、話の背景はシリアスなものが多いのですが、そういうところもきっちりと包み込んでくれる優しさも感じられます。保育士の春奈も海王さんの人柄もとてもよく顕れていることがそう感じる理由であるように思います。  子どもたちの描写もまたいいです。各短編に出てくる子どもたちにはそれぞれの事情があり、そのため彼らの背景の説明だけでなく、性格や個性もしっかり出さないと、この物語を成立させるのは難しいと思うのですが、どの子たちもしっかりと描けていたように思います。架空の人物たちとは分かっていながらも、みんな幸せになってほしいと思ってしまいました。  そして連作のラストを結ぶ第七話はまさかの展開でした。さすがにそれはやりすぎだろう、と初めは思ったのですが、読み終えてみると、そうなるべくしてそうなった物語だったのではないか、とも思えてきました。運命は信じていない自分ですが、この本を読み終えたときは運命の美しさに思いを馳せてしまいました。  また回文が一つの要素として絡んでくる短編があるのですが、その回文の巧さ、美しさにびっくり! こういう言葉のセンスの良さも著者である七河さんの実力を示しているように思います。 第18回鮎川哲也賞受賞

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    投稿日: 2013.06.07
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    児童養護施設の先生を通して、七不思議を解き明かしませう。 な、こうくるか!?って謎解きです。 最終話のショックに備えて、存分に推理してください。 子供達の強かさと脆さと希望も感じられます。

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    投稿日: 2013.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第18回鮎川哲也賞受賞作 児童養護施設の子どもたちが遭遇する過去と現在を繋ぐ不可思議な六つの謎―― 真実は人を幸せにするものだ、と私は思います。 様々な事情により家庭では暮らせない子どもたちが入所する七海学園。 そこで起きる不可思議な事件の数々。 それは学園七不思議と呼ばれる ――『蘇った先輩』『捕まえられない廃屋の幽霊』『血文字の文子』『非常階段で消えた幻の新入生』『開かずの門の浮姫』『トンネルで囁く暗闇の天使』、 そして、『語られることのない七番目の不思議』 本格ミステリの謎と真相の反転力を持ち、幻想的な面および社会派の面も備え持つ読み応えのある傑作。 また、散りばめられた伏線の数々は唸ってしまうことまちがいないでしょう。 (表紙からネタバレの回文、各話に登場する音楽の共通点、最終話の駅伝が示していた主人公のリレー、などなど) より詳しくはコチラで↓ http://www5a.biglobe.ne.jp/~sakatam/book/nanami1.html ミステリ :☆☆☆☆☆ ストーリー :☆☆☆☆ 人物 :☆☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆

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    投稿日: 2013.06.02
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    児童養護施設が舞台なので、どうしても児童のつらい体験や悲惨な過去といったものが避けられませんが、そういったものを隠さずさらけ出しながら、それでも各児童の前向きな姿勢が前面に出ているのが好印象でした。 連作短編の形式を取っていますが、個々の話の完成度もさることながら、1冊全体としての完成度が抜群にいいです。最終章は感動的でした。

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    投稿日: 2013.06.01