
総合評価
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powered by ブクログ同時代をテーマとした『アルキメデスの大戦』との人物比較が鮮明になっている。 両作品ともに牟田口廉也を「理性的判断を欠いた軍人像」として描いているが、その描写手法と物語上の意図には明確な違いがある。 本作『昭和天皇物語』では、牟田口は天皇・閣僚らの中での意思決定構造を壊す存在として、冷徹で皮肉な視線を向けられ、戦争という人災の構図を問いかける。 一方『アルキメデスの大戦』は、牟田口をより象徴的な“無知と盲信”の具現者として描く。計算に頼る頭脳戦の裏で、合理性を超えた精神論や短絡判断が国家を揺るがす、というドラマ性が強く、それゆえに牟田口の行動は“悪役化”して映る。 牟田口の描写は過剰とも言えるが、それは両作品のテーマを浮かび上がらせるための演出だろう。 歴史ドラマとして読むには、こうしたキャラクター演出の「強さ」を許容しつつ、 作品世界と史実の間を自分なりに行き来する読み方を楽しみたい。
0投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ早くも敗色が濃くなる日本軍⋯餓島、ソロモン、インパール、勝ち目のない戦いに沢山の人が投入されても引けないか⋯
0投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログミッドウェー海戦での勝利の余勢を駆って、米軍はガダルカナル島など南洋諸島での本格的反攻を開始する。米軍の反攻意図を軽視した大本営はガ島の米軍兵力を過小評価し、上陸した一木支隊先遣隊は全滅。その後翌年2月に撤退するまで戦力を逐次投入し、大量の兵員、兵器、船舶、航空機を喪失した。本書では更に山本五十六大将の戦死、インパール作戦開始が描かれるが、戦闘場面がメインではないので戦闘経過そのものは飛び飛びとなっている。かと言って昭和天皇の作戦指導の描写もまだ希薄だが、あるいは終戦に向かうこれからが重要ということなのかも知れない。
0投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログミッドウェー敗戦後。 一木支隊壊滅。ガダルカナル玉砕(餓島) ラバウルにて山本五十六戦死 インパール作戦 兵站不足、無策精神論で泥沼敗戦の道へ。 辛い歴史の事実が続く。 終戦の月に読んだ事の意味を心に留めたい。
4投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ<目次> 略 <内容> 日本は戦争のドツボに。陸軍を中心に、無能な人びとと描かれる軍人。山本五十六と鈴木貫太郎は有能なように見える。まあ大筋あっていたんだろうが…。意外に淡々と描かれているね。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログガダルカナルの戦いでの敗北、山本五十六連合艦隊司令長官戦死、史上最悪の作戦と言われたインパール作戦。昭和天皇の苦悩は続く。
0投稿日: 2025.07.30
