
総合評価
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powered by ブクログ人生ベスト入り作品に出会ってしまった。アルケミストとか遠い声、遠い部屋に並ぶくらいの感情を今抱いてる。 あ〜〜〜この作品を表現するための語彙力がないのが悔しい!!!! 信用できない語り手によって語られる、この2人の世界からしか見えない閉ざされた“お城”の中の世界の美しさ。その世界は狂っていて、恐ろしくて、暗くて、静かでとても美しい。その一方で、その外界には、普通で、明るくて、うるさくて醜い世界が広がっている。 幻想的で独創的な美しい表現と2人だけの秘密をずっと垣間見ているドキドキに何度も鳥肌がたった。そして絶妙に予想できない展開にもずっとわくわくさせられた。 メリキャット、コンスタンス……この愛おしさ言葉にできない……なんか激重感情。いつかちゃんとした言葉で残せるといいな この作品なぜかホラー小説ってカテゴリに入れられてるみたいで、そっち系の読者のすごい客観的な冷めた視点で読んでる感想何個か見たんだけど、うーーん これってもっとメルヘン小説(っていうのかな)というか幻想的で童話に近いような…そんなタイプの物語だと思う。そこにちょっと怖い要素が入ってるのが最高なの。童話もそうでしょ? 最近私生活これしかなかったけどそれはそれで濃厚で幸せだったかも。ページの写真で埋まったカメラロールすらも愛おしい。 「あたしは魔法の言葉を忘れない。メロディ、グロスター、ペガサス」 「いつかあたしは夏の芝生の上の朝ごはんになるの。いつかあたしはろうそくの火に照らされた正式なディナーになるの。いつかあたしは──」 「メリキャット、わたしとても幸せよ」 「月の上が気にいるって言ったでしょう」 とりあえず残しておきたいのは……好き!!!!!!
1投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
名家で起きた毒殺事件の生き残りである姉のコンスタンス。 村人から犯人と疑われ忌み嫌われる彼女と、その姉を盲目的に愛する語り手の妹メリキャット。 新しくやってきた従兄弟に対し、メリキャットが抱く「姉を奪われる」という強い忌避感から物語が動き出す。 読み進める中で、メリキャットが心中で繰り返す村人への呪詛や、凄惨な事件の記憶が混じるたび、美しい描写から一転して強い違和感を覚えた。 信じられるのは姉だけと考える妹と、罪を内包した妹を受け入れる姉。 二人の間に漂う、逃げ場のない共依存関係が非常に印象的。 正直なところ、物語の核心がどこにあるのか、何がピークなのかを測りかねているうちに読み終えてしまった。 これが推理小説だとは思わないが、解説を読んでようやく、この物語が描こうとした異質さに納得がいった。
0投稿日: 2026.01.09
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ひとことで言えば厭な話 お屋敷が燃える際の村人の姉妹と屋敷に向ける憎悪が読んでてとにかく胸糞悪いのです。 ジム・ドネルが石を投げさえしなければここまで酷くはならなかっただろうに。 そして、村で唯一親切だと思っていたステラでさえ、姉妹をいたぶるような態度をとる。 ネット炎上と似ていますね。 きっかけ次第で祭りになってしまう。 幽霊よりも生きてる人間が一番恐ろしいというホラー作品でした。 あと、チャールズ!お前はロクな死に方しないぞ!
0投稿日: 2025.12.25
powered by ブクログ2024.7月頃〜2025.1月頃読了 メリキャットがとにかく拗らせてる。 ずっと不気味な雰囲気を漂わせてくる。言わんとしてることはわかるものの、その言動に辟易してしまい、モチベが減少し読了までかなりの時間がかかってしまった... この手の作風は好きなのだが、何かが自分とは合わず、読了後も満足感は得られなかったためこの評価とする。合う人は合うかな。
1投稿日: 2025.11.20
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ぞわぞわするお話 個人的にはチャールズが本当の本当にカスで救いようのない男だなと感じた 作中のお屋敷が火事になってからの「暴徒」には目も当てられない あのシーンは顔を歪めながら読んでしまった メリキャットはなぜ狂ってしまったんだろう 元からなのか、この生活からの逃避なのか
1投稿日: 2025.11.12
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家族の大半が毒殺された貴族の屋敷で暮らし続ける姉妹と叔父の歪んだ日常と狂気を描くミステリ調ホラー。 多くの作家さんの紹介文に登場する古典なので気になって手に取ってみたが、前評判ほど鮮烈な印象は感じなかった。鮮烈ではないが、最後まで読むとじわじわと不安感が募る。姉を溺愛し良識のタガが外れた妹、妹の不始末を全て背負わされながらも妹に共依存する姉、彼女らの境遇に憎悪や侮蔑や罪悪感を勝手に抱く村人たち。すべてが少しずつ不安定で、ところどころに救いがあるようでどこにもない、そんな作品だった。
2投稿日: 2025.11.01
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ヒトコワなホラー。家族を殺した犯人がメリキャットだったのも怖いし、よってたかって姉妹に嫌がらせする町の人たちも怖い。火事になった家に色々悪さするひとたちに、そこまでする〜!?って嫌悪感。従兄弟も最悪。 とにかくコンスタンスが可哀想な気がするけど、メリキャットとコンスタンスがボロボロのお屋敷で誰にも頼らず生きていこうとするメリバなラストは好きでした。 コンスタンス姉さんが魅力的なので誰にも渡したくないメリキャットの気持ちはわかる。
0投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログメリキャットとコンスタンス、ジュリアンおじさんの暮らしにうっとりしながら読んだ。彼女たちなりの生活の秩序はとても美しく、メリキャットが大切な物を土に埋める場面がとくに好きだった。城が破壊されても「とってもしあわせ」に暮らせるふたりだけの世界は、もう外部の人間の接触も無い為メリキャットがよく語っていた〝月の上〟のような、理想の場所そのものになったのだと思う。彼女たちの生活は埋められた大切な物で キッチンは彼女たちを隠すやさしい土だから、このまま誰にも掘り起こされずに美しいまま守られていて欲しい。とても好みの文章と物語。この作品に出会えて本当にしあわせです。
2投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ他の家族がみんな殺された屋敷で、姉のコンスタンスとジュリアンおじさんと暮らす、メリキャット。彼女たちは、町の住人からも「人殺し」という目で見られ、その悪意から逃れるように閉鎖的な空間で暮らしている。変わりばえのない日常は、従兄のチャールズの登場で大きく変わっていく──。 美しくて奇妙な物語。「幼さ」が印象的。 話はメリキャット視点で語られます。けれど、もし自分がチャールズなら、町の住人なら、そこに生きるメリキャットのことをどう思うだろうかと、読了後に思わず考えてしまいました。
7投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ謎が多すぎて、何度も挫折しそうになりながらようやく読了。 読んでいる間中、不安と不信感が付き纏って重苦しい日々だった。 幸せそうな二人の様子を見ても、こちらに幸せな気持ちがもたらされることは1ミリもない。 そういう風に描けるのがただただ凄いな、と。 読み終わっても腑に落ちない部分や、理解が追いつかない箇所も多々あって、他の方の解釈や考察を読んで「え?そういうこと?!」と驚いているところ。 考えれば考えるほど個性的な小説だなと思うし、今まで読んだことのなかったタイプの造りで、読み終えたばかりの今は感動より動揺の方が大きい気がする。 時間があったら自分なりの考察もしてみたいな。
0投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログ最初から最後まで気味の悪さが漂う異質な、ヒビ割れたガラスのような物語。 外界から鎖された箱庭。その箱庭の周囲を絶えず節足動物が這いずり回っているかのような嫌悪感。 このガラスは最初から割れていたのかもしれない。最高だ。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
閉鎖空間ヤンデレ姉妹百合〜謎の一家殺人事件を添えて〜。 タイトルにもある「ずっとお城で暮らしてる」感そのままというか、おとぎ話感というか、キラキラ感というか、そういうものが、逃れがたい時間経過、自分たちの成長、当たり前に起こる周囲の変化という風化に伴って、話の展開とともにぺりぺりと剥がれていく様が本当に気味が悪くて最高だった。おとぎ話のようなお城に暮らしていても、おとぎ話の住人にはなれないのだと、まざまざと見せつけてくる作品。読者である私が何気なく1ページをめくるごとに、きっと「お城」のどこかでタイルや壁紙が剥がれているのだろうと思わされる。コンスタンスとメリキャットの姉妹の生活を壊したのは、ページをめくり話を進め、停滞していた空気を動かした私なのかもしれない。
0投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ人間の悪意がすごい! この一家がなぜここまで憎まれているのか、こんな仕打ちを受ける理由はなんなのかわからないけれど恐ろしすぎる。火事の場面で集団になって家を破壊して回る村人たちに虫唾が走るような気持ちになった。その後罪滅ぼしかのように食料を置いていくのも気持ち悪い。ずっとメアリの視点から語られているからだろうけれど、チャールズには私も苛立ちを感じてしまった。本当は姉妹もおじさんも適切な治療を受けるべきだったのかもしれない。でも二人が好きなようにこのお城でずっと暮らしていけるのならそれが一番幸せなんだろうな。
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ高い塀に囲まれた屋敷に姉妹はひっそりと暮らしている。外界を拒むような孤絶した日常から物語を始める。毒殺事件の記憶を背負いながら姉妹は“普通”から離れた世界で互いを支え合う。 閉ざされた空間は安心と恐怖の揺らぐ境界となり外の人間との接触が緊張を孕んだ変化を呼び込む。 常識という名の暴力が心の領域まで踏み込んだとき人は何を守り何を失うのか。この不穏で繊細な物語は他者との距離と共存の在り方を私たちに問いかける。
0投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログずっと不穏。 悪意、敵意、憎悪にまみれた世の中 メリキャット自身も、他人に(心の中で)汚い言葉をぶつける 空想好きでちょっぴり頭がおかしくて… 私たち少女は、心の中に幼児性を押し込めることで大人になっていく。その過程で過ぎ去ったものたちをすくい上げ、みんなの前で晒しあげにしたような作品 人には勧められない、人の感想は聞きたいけど…自分の感想は、近しい人には言いたくないなあ。そんな物語でした。
0投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログタイトルに惹かれて選んだけれど、ミステリとしては予想通りの答えでした。 お城での幸せな生活の描写は好き。 あと、解説も良き。本当は人間の悪意にそこまで興味がなくなってきていて、いや、気をつけなくてはいけないのだけど、10代の頃の恐怖ほど強くないというか、どこへでも行けるし。超自然的な何かがいるかもしれない、という恐怖のほうが最近好きです。妖怪とか幽霊とかお化けが好き。 これが学校で習う系のアメリカ文学で少し苦手かもしれない。 サブリナのBlackwoodはこの作品から取ってるのかもしれないな、と思いました。 展開が読めるのは、この作品に影響されて作られた作品たちを先に知ってしまったから。時系列が逆なのだ。 今までと変わりなく暮らしていても、男がいないだけで、町外れというだけで、村人から忌み嫌われるというだけで、魔女を彷彿とさせる存在になる。 これが20世紀初頭の現代魔女だったのかもしれない。 日本人には魔女を忌み嫌うという感覚が本当の意味ではわからないと思う。でも日本の英文学ってこういう作品を好んで取り上げるのよねえ。 だから大学を中退したのかもしれない。 それは森鴎外の翻訳や魔女っ子文化のせいだって何かで読んだけれど、日本人の女性蔑視の感覚が欧米人とは違うのもあるのかな。有能で自立した女性に対する考えの違い、というか。 存在を認めて憎むのか、そもそもいないことにするのか。 ヴィクトリア朝の雰囲気の残る20世紀初頭を舞台とするのなら、お金に執着するのも、めちゃくちゃ景気が悪かったせいなのかも。なんて妄想する。別に誰も擁護してないけど。そして時代も別に特定されてないけど。
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ面白い。 とある事件で家族のほとんどが亡くなって以来、近隣住民から忌み嫌われている名家で静かに暮らす姉妹2人とその伯父と猫。 姉と身体の悪い伯父は屋敷に引きこもり、買い出しに出かける妹は近隣住民たちから心ない言葉をかけられている。 広い敷地の中は平和で、家族の仲は良いが、どこか違和感のある会話が多く...。 最後まで読んでからまた読み返すと違和感にも納得がいくが、不気味な作品である。
0投稿日: 2025.04.13
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メアリーが立派な大人だと気づいたときの戦慄。 『火垂るの墓』のように、きょうだいふたりの世界で神話をつくりたかったという話なのだろう。 あらすじから想像した雰囲気とは違ったけど、じっとりとした陰鬱さは好み。(オーディブルで聴くと演技が少々やり過ぎに感じた)
0投稿日: 2025.04.03
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読んでいて村人からブラックウッド家に向けられる過剰なまでの悪意は純粋に不快だと感じる。けれどそれが幼い精神のままここまで過ごしてきたであろうメリキャットの視点からしか語られないから、どこまでが本当で現実はどの程度のものなんだろう、とここまで考えて悪意の許容の程度について自分が考えてしまってるのに気付いて物語の外から見透かされてるような気分になった。 情景がすべて美しい風景で思い浮かべられるのでより悪意が引き立って村人たちの事が本当に嫌だなと感じた。 この作品を踏まえて、ミツバチのささやきをもう一度見てみたいなと思いました。
0投稿日: 2025.03.13
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毒殺事件が起きた屋敷で暮らす姉妹を中心とした麗しい姉妹愛…ではなく事件の影響で家から出られなくなった姉と精神年齢が幼く自分の世界に姉と閉じ籠ることを願う妹、そして彼女達を排斥する村人達という登場人物の誰もが普通ではない状況で不穏な雰囲気が終盤まで続く展開に胃もたれしそうだった。ラストは…もうタイトルどおり…
0投稿日: 2025.02.16
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期待していたほど面白くなかった。 ブラックウッド家の死の真相ははメリキャットがヒ素を砂糖に入れていたという。コニーも何となくわかっていて証拠隠滅みたいな。 メリキャットは18歳だけど行動や思考を考えると6歳とかそのくらいに思えてしまうぐらい幼い。 思考がとても短絡的でお仕置や蔑み、指摘など何かある事に死んでしまえと脳内で考えていた。 姉妹愛が強く、月の上で過ごす的な妄想の信者なので家の外の人達と関わりあって過ごすよりも2人で居られさえすればどうでもいいと思っている節がある。 チャールズは邪魔者でしか無かったわけで。 ブラックウッド家が村人から嫌われてたっていうのもなんか薄っぺらいし、火事をきっかけに色々壊されたけど結局その後に食べ物を置いていって許されようとしているとこがなんか微妙。 勝手にどんでん返しとかあるのかなと思ってメリキャットもう既に死んでたり?とか思ってしまった。
0投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ少なくとも3つのタイプの人間の邪悪さか描かれている様に思う 一つは異物を排除する邪悪さ 一つは偽善の邪悪さ 一つは好きなものと楽園を作りたい邪悪さ とにかくジワジワ来る嫌なお話なんだけど、お話自体は御伽噺の様でどこかファンタジーな空気が流れてます。 この作品はもう少し深掘りして考察したい作品。
4投稿日: 2024.12.16
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オーディブルで聞いたので、メリキャットの可愛い声とコニー姉さんの美しい声が印象的だった。子供たちのメリキャットを囃し立てる声も文字で読むよりきっと憎らしい。 なぜメリキャットは家族を殺したのか(おそらく「お仕置き」が原因なのだろうけど)、またなぜブラックウッド家はそこまで村人たちに嫌われているのかなど最後まで明らかにされないことはあったけど、2人の姉妹がひっそりとお城のようなお屋敷で暮らす様は退廃的な美しさがある。金さえあれば私もそのように暮らしたい。
0投稿日: 2024.11.01
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生活の描写がとても好みだった。お屋敷の中でルーティンの様に細々と暮らす様子は、私の理想の生活そのままだった。家族が死んでいるのは寂しいかもしれないが、作中で未練に思う様子が無かったので、私は、いない方が静かで良いのではないかと思った。 チャールズがやってきて生活が今まで通りでなくなった時は、私も怒りを覚えたし、早く出ていってくれと思った。静かで美しい生活を邪魔しないで欲しかった。 しかし最後には、様子は随分変わってしまったけれど、小さく静かに暮らし始めてくれたので、心底嬉しかった。私も静かに、家のやるべきことだけを熟して生きていきたい。 ホラーとかゾッとするとかの前評判をうっすら聞いていたので身構えたが、物凄く理想的なお伽話の様な生活に触れることが出来て嬉しかった。繰り返し読みたい。 悪意のある村人達のことはよくわからなかった。集団ヒステリーを起こすほどにブラックウッド家が嫌いだったとして、その後に食事を供えるようになったのがよくわからない。滅べばいいと思っていた者を、どうして生かすのだろうか? 姉妹が生きられるので私としては嬉しいが、行動原理がわからないので不気味だと思った。
1投稿日: 2024.10.19
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コンスタンスは叔父さんを病院に入れておけばとか言ってる場合ではなくて、この懐疑的で衝動的な妹をこそ精神病院に放り込まないといけない。 この邪悪な妹のおかげで貴族一家総員が死亡し、屋敷は外界から隔絶することになった。 奇跡のように訪れた社会への復帰への切っ掛けも、持ち前の猜疑心で妹が叩き潰す。チャールズがまともな人間だったら結末は違っていたんだろうか。
1投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ退廃的で美しい、邪悪なお伽話のよう。 廃墟のようなお屋敷で、姉妹はずっと生きていくのだろう。 あーでも、やっぱり翻訳ものはちょっと苦手だなぁ。
0投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログいわゆるホラーにありがちな肉体的な恐怖とは一線を画している。怪談とも違う。 一人の少女の目線から描かれた小説だからかひたすらにモヤモヤが続く。 あえて言うならばこの作品は徹底して「病んでいる」。人間は優しい生き物ではなく、邪悪さを優しさという上っ面で隠している、そんな印象を受けた。 余談。10年以上前に読んで再読したが、その時も「病んでいる」と思った気がする。
2投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ純粋で、幼さと悪意に彩られた、(病んだ)少女の心理を堪能できるのはなかなかにフェティッシュで素晴らしい。誰にも覚えがあるような無意味な願掛けや空想は、メリキャットの子供っぽさと静かな異常さを絶妙に演出している。 一言で言えばメリキャットかわいい。 そんな彼女の視点を透かして状況の異常さが際立つが、こういうホラー演出は好き。 これだけで十分だよって人も多いとは思うが、個人的にはメリキャットの世界観の崩壊、または状況の致命的な破綻など一つ最後に大きな動きがあればなお良かった。
1投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ淡々としている 不気味の谷現象のような 言語化するのは難しいけれどなんだかおかしい 掛け違えたボタンみたいな、少しのずれのせいで 全てが崩壊に近づいていっている 空想と現実の境界線が曖昧で どこまでが真実なのかわからない これは優しい悪夢なのだろうか?
0投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログドロドロしてるいのにどこか美しくて童話のような不思議な世界観で、よくわからない感じもありながらも読み進めてしまう作品で、意外と好きになりました。著者さんの他の作品も読んでみたいです。
4投稿日: 2024.06.02
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何かで紹介されてたのを見てずっと読んでみたいと思ってた。 空想と現実が半々ずつで、空想が幸せかと思えば必ず現実に引き戻されて嫌な目に遭うところが妙に現実的。姉妹以外(+おじさん)の人間の悪意がこれでもかと姉妹を襲い、ずっと嫌な気持ちになる本。 チャールズは最初からどう見ても金目当てで姉妹の元を訪れたとしか思えないのにね…せめて繕うくらいしろよと思ったけどその欠点こそが人間の醜悪さを出していてよかった。 途中から、ブラックウッド家の毒殺の犯人ってもしかして…?と思ったらその通りだった。今18歳で事件が起こったのが6年前ということはメリキャットは当時12歳。空想癖、妄想癖は家族からの虐待(お仕置きとか)からくるものなのか、それとも発達障害のような元から持っていたもののせいかのかな。 メリキャットは優しい姉のことは大好きだけど、他の家族に対してはそこまででもない、もしくは嫌いだったのかなと思わせるほどに他の家族への心理描写がない。実際にお仕置きと称して晩ご飯抜きにされていたわけだし、多分そういうことなんだろうなと解釈した。 ジュリアンおじさんに対しても似たような気持ちだったのかな。彼は後遺症があるとは言え終始メリキャットをいないものとしていたし…だから彼が弱ってから向けた感情は上の立場の者から弱者への憐れみに近いのかなと思った。 この話のように「外に一歩踏み出すことはしないでずっとお城(自分たちの安全圏)に閉じこもって暮らしました」という閉じた終わり方は珍しいように思う。素晴らしい。欲を言えばメリキャットに村人全員滅ぼして欲しかった。 村人たちの心変わりが謎だけど、誰かが食事を提供してくれるならもう外に出る必要ないもんね。いつまで続くかわからないけど。 この先どちらかが病気にかかったり死ぬことになった時、残された方はどうするのか、そこまで描写されないところが空想で終わる感じがして良いな。そこは現実的に終わっちゃいけない気がしたので…
1投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログなんだか不穏でオシャレな外国映画を観たような感覚。特にびっくりするような展開はないけど、静かに狂気じみた姉妹の生活がゆるやかに進んでいく。いや〜な気持ちになった。
13投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ世界観がとても好き コンスタンスが作ってくれる食事が 美味しそうだし キッチンもお庭もきっと素敵なんだろうなあと 想像しながら読んだ メリキャット目線の空想のような日常のなかに 村人たちの悪意、過去の惨劇がひそむのが不気味で、人間の狂気を感じた 特にジュリアン伯父さんの存在はパンチが効いててとても印象的だったな 外から見れば姉妹は狂った生活をしているのだろうけど2人はとても幸せそうなので このままお城で暮らしてほしいと思ってしまう
4投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログヒューマンホラー 人間の恐ろしさや醜さ、歪みのような部分が多く描かれている。 ただ、どれも既視感があり、想像が及ばないわけではない感情故にゾッとする。 人間はいつでも武器になれるということを再認識する内在的なホラー作品。
0投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お城のような豪邸で暮らす姉妹とその叔父.6年前の毒殺事件の生き残りの3人が家に閉じこもっている.何かを埋めて結界を作ったり独自のルールで生きる妹と料理だけが楽しみの姉.敵対する村人たち.張り詰めた緊張感,不穏な空気が後半爆発して炎上!現実社会は薄い皮膜に覆われたまま,月の上のような世界で二人生きていく姿はゾッとしつつも美しい.
1投稿日: 2024.02.19
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お化け的な怖さかと思っていたので、正直怖くはなかった。最初から信頼できない語り手だなぁと思っていたので、もしかしてメリキャットは本当は死んでいるのか?とか深読みしすぎてしまった(ミステリ読みすぎですね)。メリキャットの狂気よりも村人の悪意の方が怖かった。でもこの物語、コニー目線で描かれてたら怖いかもしれない
0投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族が殺された屋敷で姉、伯父と暮らしてるメアリ。 週に2回(1回?)村に買い物に行くことと、たまに訪ねてくるお医者さんと知人以外外の人に会うことはありません。 姉は外に出ることはできないし、伯父さんも障害があるので日常生活が困難な状態。 ある日従兄が屋敷に訪ねて来て…。 読み進めるうち色々なことがわかってくるのですが、両親が殺された理由は最後まで分かりませんでした。なんとなく想像はできますが。 悪い人沢山いるんですが、一番村人が怖ったです。
0投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログなんとも言えない読後感。家族が毒死した屋敷で、姉と叔父と犬と生活を続けるメリキャット。とある事件をきっかけに状況が一層狂気的になるも、それが淡々としてすんなり受け入れられていくのがまた恐ろしい。
0投稿日: 2024.01.27
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ユニコーンは処女にしか懐かない、翼の生えた馬もきっと同じなのだろう。なぜなら、清らかなふたりを月の上へ連れて行ってくれたから。 家族を毒殺した理由は書かれていなかったが、サマーハウスでの記述を見ると家族の一員として大切にされていなかった様子がうかがえる。これがひとつの大きな原因なのだろう。
4投稿日: 2024.01.16
powered by ブクログ2024年の一冊目。本当は昨年のうちに読み終えたかったのだけど、忙しくて年を越してしまった。今年もよろしくお願いいたします。 シャーリイ・ジャクスンはこれまで目にしたことがない作家だったのだけど、深緑野分さんがSNSで強めにお薦めされていたことで気になって読んでみた。 『ずっとお城で暮らしてる』というタイトルはすでに不穏であることが確定しているような響きで、そこが素敵。 惨劇から生き残った姉のコンスタンスと妹のメリキャットが、同じく生き残った伯父のジュリアンと共に暮らすのは、瀟洒な〈お城〉。人目を逃れながらも、三人はおだやかな日を過ごしている。 おせっかいな闖入者によってそうした日常が崩されていくのだが、読みながら「一体何が起きてしまうんだろう」という胸騒ぎのような予兆がずっとあるのが、恐ろしくも楽しい。 やがて屋敷が業火に焼かれて燃え落ち、灰だらけになっても、メリキャットとコンスタンス(そして猫のジョナス)が揃っていれば、そこはいつまでもいつまでも優雅なお伽話のなかの美しいお城であり続ける。 現実逃避の先のお花畑をめいっぱい堪能できる、世にも幸せなサイコホラーだった。世界は、ひとえにお城の中と外で分けられている。
5投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルだけ見て購入したのでどんなジャンルかも分からずに読了。 結果、ようわからん。 少女恐怖小説の名編らしいので一応ホラージャンルに。 なんとなく読んでる間は映画「アザーズ」的なものなんかな?とおもいつつ読み進めたけども、結果、なに? クライマックスの大騒ぎ後の村人の手のひらの返し方が怖いっちゃ怖い? 結果、よう分からんかったけど読んでる間は楽しい読書でした。 金銭に余裕があれば引きこもりも楽しいってことやね。
2投稿日: 2023.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
――メリキャット、お茶でもいかがとコニー姉さん ――とんでもない、毒入りでしょうとメリキャット 面白かった〜! 無垢で夢見がちな少女の視点で語られるミステリー。メリキャットの一人称だからファンタジックな比喩が多くそれが物語全体を優しい印象にしてる。読む不穏というか、読む不安というか。でも一定の不安感がある人には共感ベースで効きそうなので読む処方箋かもしれない。 街の人々の容赦ない悪意、差別、チャールズの嘲笑や冷めた視線。それらに姉妹とおじさんが晒される描写は身がすくむほど怖いのに、メリキャットは自分の幻想の方を強く信じてるし、火事の後も彼女たちの「幸福」は続く。誰にも脅かされない。 最大の謎はメリキャットがなぜ家族を毒殺したかの理由だけど、少なくとも家族の中で「家族」に数えられてなかったんじゃないかなぁとは思いました。みんなコンスタンスの話しかしないし。でもコンスタンスも飯炊女みたいに扱われて可哀想だ…。 ●あらすじ 桜庭一樹氏推薦――「すべての善人に読まれるべき、本の形をした怪物である」 あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている……。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。解説=桜庭一樹 (東京創元社HPより引用)
2投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログ深緑野分さんのおすすめ本と知って購入。この雰囲気、すごく好き!映像化されたものを見るより、やっぱり文章だから味わえる気がする。
1投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログファンタジーか… なんであんなにブラックウッド家の人が嫌われてるのかが分からない。 町の人々から忌み嫌われて何年も過ごして、遂に暴動起こされるとか、本の中で触れてはいるんだろうけどそこまでかと…? メアリ・キャサリン、メリキャット十二歳狂ってるのにお姉さんのコンスタンス、コニーが何もしなかったのがまずかったんだろうけど、結局破綻した。 お城ってどういうことと思ってたら、1回だけ触れてたけど、お城… 結局廃墟になったし、彼女らどうして生きてくつもりなんだろう、お金はあるんだろうけど、お風呂入れてるのか?電気代とかガス代同士てんだろう、気になる…
1投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ本物の魔女になれたらよかったのにね、メリキャット! 閉所恐怖を刺激されそうな一冊。読むのはけっこうしんどかった。
1投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログ一周回ってハッピーエンドだと思いましたが、人により感想が全く違いそうです。ホラーよりイヤミス系に近いと感じました。 独自の世界で暮らす姉妹と叔父の前に急に現れたチャールズは、一番普通に近い感性を持つ軽めの悪人だと思うのですが、主人公である妹メリキャットの視点で読み進めると極悪人に思えてくるんですよね。判断を鈍らせるメリキャットの強さと怖さを感じます。 終盤、村人が姉妹に許しを請うように食事を差し入れるところ、非常に嫌な気持ちになる素晴らしい描写だなとニヤリとしました。
2投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
メリバだけどハッピーエンドで終わって良かったね…… という気持ちと共に人が思う怖いものに対する仕打ちや、主人公メリキャットのとんでもなさとコンスタンスの依存関係が恐ろしい小説だった。 嫌な気持ちと何処か幻想的な風景が混ざりあっていて貴重な読書体験だった。
1投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⚪︎全254p ⚪︎ホラー(?)>ミステリー ⚪︎胸糞展開多数の陰鬱さ ⚪︎退廃的ハッピーエンド ⚪︎人を選ぶ
0投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ嫌で、狂っていて、救いが無くて、人が嫌いになる本。 そんな本なのだが、読み口はなんだかふわふわした少女じみた小説なのがまた作者は人が悪い。 廃城にすむ怪物はなぜ生まれるのか。それは人間の嫌らしさがそこにすむ狂気を圧縮し、熟成した結果、神性が生まれ、人に祟りを成すのだ。
1投稿日: 2023.04.12
powered by ブクログ最初から最後までずっとマザーグースで文章を練っているのかというくらい不気味で可愛らしい文章で、ワケが分からない。ゴシックホラーの小説の原点であり、この小説に憧れて筆を執っている人は多いのだろうなと。似た作品は沢山あれどやはり別格。
3投稿日: 2023.03.30
powered by ブクログタイトルと表紙のイメージとはまるで違う世界 読み進めると常に得体の知れない気持ち悪さが根底に流れていて、霧の中を歩き続ける様なスッキリしないダークな世界観が続く 冒頭から「運さえよければ、オオカミ女に生まれていたかもしれない」と怖い 誰がまともなのかわからない 大きな御屋敷に引きこもって閉鎖的な調和のとれた暮らしをしている一家毒殺事件の容疑者の姉、幼い空想の世界に生きている語り手の妹、毒殺事件をきっかけに病になってしまった叔父 そして従兄弟、友人、村人 誰がまともなのかわからない みんな歪んでいる、狂っている そして書いてある通りの事しかわからない 疑問が山積みになっていく 最後まで読めば、何か一つでも明らかになるのではないかと期待するがそれはない どう解釈するかは読者の自由
23投稿日: 2023.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 メアリー・キャサリン・ブラックウッド(メリキャット・略メリ)は、姉のコンスタント(コニー)・叔父のジュリアン・猫のジョナスと一緒に、広大な敷地を持つ城のような豪邸で暮らしている。家族は毒殺されいて、村の人々は容疑者として疑われていたコンスタンス、資産家であるブラックウッド家の生き残りであるメリを忌み嫌っていた。 叔父は痴呆が進んでいたが、意識のはっきりしている時もあり、事件について原稿を起こしている。メリは、事件以来、人前に出ることのできなくなった姉の代わりに買い物をするために村に出ては嫌がらせを受けている。空想癖や物を地面に飢えたり、木に本を釘で打って魔除けをする癖がある。コニーが家事、炊事、二人の世話をして、三人は家族の遺産を元手に愛し合って平和に暮らしていた。 そこへ、従兄弟のチャールズがやって来る。家にやってきたチャールズを歓迎するコニーだったが、メリは激しく従兄弟を拒否し、様々な嫌がらせを始める。優しかったコニーも、そそののかされて、叔父は看護師付の病院へ、おかしなことを言ったりやったりするメリを施設へと送ることを考え始める。 メリは従兄弟が家族の遺産を狙っていることに気づき、従兄弟を追い払うために嫌がらせをエスカレート。従兄弟の奪った父の遺品を壊し、部屋をあらし、遂には火事を起こす。家事騒ぎに乗じて村人は姉妹の家を破壊し、叔父は避難の際に発作で死亡。暴徒化した村人たちに蔑まれながら何とか逃げた姉妹は、焼け落ちたまだ使えるスペースを片付け、今度こそ外界から隔たって生活を続ける。火事騒ぎからときが経ち、姉妹を助けようとする数少ない友好的な知人、反省し玄関先に食べ物を置いていく村人たち、再び金儲けのために姿を現した従兄弟などに一切触れることはなくなった。障壁を作り、敷地に入って来るようになった人々が気ままに噂するのを、蔦のはった屋敷から眺めて幸せに暮らしている。 【感想】 図書館で借りた本が最後に見たときには返却期限を五か月過ぎている。他の家族は皆死んでしまって、姉と二人きりで暮らしている18歳の彼女が、まるで「それでね」とさっきまでしていたおしゃべりの続きを「さっきも同じこと言ったでしょ」と物わかりの悪いこちらに、いやそうでもなく語り聞かせるように物語は始まる。 村人たちの陰湿な視線が文字の向こうから伝わってくる。様々な嫌がらせにあいながら、彼女が帰り着いた村で一番の敷地の中に聳える城のような館。閉ざされ、隔絶され、他者を拒んでいるかのようにひっそりと佇む彼女の住処に暮らしているのは美しく明るく優しい殺人容疑者だった。三食の華やかなご馳走を作り、叔父や妹を献身的に支え、抜かりなく家族なき後の城を清潔に保っている。狂気と美しさはもしかすると紙一重なのかもしれない。ブラックウッド家の体面、誇りが、姉妹の潔癖なまでのルーティンと孤立した密室のなかで不気味なまでに艶やかに保たれ、鬱蒼としてる。浮世離れしているのが独特の魅力を持っている。 メアリーの空想癖は夢見る乙女のそれから、頁を捲るごとに、始めは可愛らしく綺麗だった相貌から、その身に毒を宿しているのがわかるような美しさを孕んだ妄想へと変わっていくき不気味さを助長させていく。きづくと既に不協和音の演奏が始まっているのに、腰が動かない感覚に近い。当初優しい老人に思えたジュリアン叔父さんも、言動がちぐはぐになり、迷信深くなり、彼の言からもはやこの城、残された彼女たちに落とされ、ぴったりと張り付いた影が明らかになる。 この幸せを煮詰めたような暖かい食卓と朗らかに台所で口ずさむ優し気な姉がこの不穏な落とし穴だらけの美しいに庭にホログラムのように奇跡的なバランスの小春日和を演出しているのが、来訪者によってぶち壊される。 この美しく手入れされた庭に侵入した寄生虫・害虫の存在が、語り手のメアリーの毒が次第に全身をめぐらせ始める頃、叔父の容態が悪化し、綻びが次第に、名画の解像度を落とし、モザイクが目立ち始める。ここだけ見れば、ジュリアンの介護、メアリーの精神異常と過重介護に明け暮れる姉の構造になって行き、メアリを戦いを始める。 癌を摘出するための荒療治が、続く暴力の渦への対峙と相俟って、姉妹の絆の美しさがどうしようもなく昇華されていくのカタルシスにもにた快感だった。その後姉妹が選んだ城での生活も、二人が世間をスポイルしたようで、メアリーが月の上ではと繰り返し繰り返し口にしてきた印象が結ばれたようで好きだ。陰湿で白痴な村と村人が作る汚れた世界のなかで、姉妹の城とそこでの生活は美しい。まるで別空間にあって、二人には城と連綿と続く家族の歴史の上にあって秩序を織りなしているよに感じられる。 不気味さ胸糞の悪さもありイヤミスの要素ももちろんあると思う。しかし、恐怖小説やミステリーといったジャンルに固定した読み方をしたかというとそうではなく、爽快な解放感があり、生活を守るための独立独歩の戦いがあり、自らの価値の肯定が読み取れる作品だった。メアリーの無頼で、愛に溢れ、迎合しない生き方は憧れてしまうような美しさがある。この本を不気味だった、狂気じみていたとホラー感覚で読み込む人もいるかもしれない。その人たちは、きっと蔦の這う屋敷とそこに住んでいる魔女のように気がふれた姉妹を面白おかしく畏怖している村人たちに似る。その人たちは気づかない。そんなあなたたちの卑屈な言動をよそに、透き通ったラムネのように笑いながら、幸せを謳歌する彼女たちの姿に。
3投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログ久し振りに積読本を消化。 またもや帯にやられて購入した本。 ――この美しく病める世界 ――すべての善人に読まれるべき、本の形をした怪物である。――桜庭一樹 ――皆が死んだこのお城で、あたしたちはとっても幸せ。 メアリは、ほとんどの家族が砒素で毒殺されたお屋敷で、姉と体の不自由な伯父との3人でひっそり暮らしていた。そこに従兄のチャールズが現れて……。 ゆっくりと静かな恐怖。哀しみ。無力感。 そうしたからそうなったのか。そうであったからそうしたのか。 明らかにされない部分は多いまま終わります。 勝手に想像するしかないですね。 「本の形をした怪物」という非常に魅惑的な言葉に惹かれての購入でしたが、残念ながら私には「本の形をした本」でしかありませんでした。 そもそも「善人」でもなかったわ( ゚д゚)ハッ! 桜庭一樹さん、ごめんなさい(笑) なんとなくイギリスの話っぽかったんだけど、作者はアメリカの人なんだな~。
37投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ桜庭一樹先生の影響で手に取った。 メリキャットとコンスタンスの姉妹が、他の家族が毒殺された家で暮らす物語。 結界や呪いのモチーフとして鏡・コイン・木、それから毒入りの砂糖などは魅力的だったが、あまり姉妹のビジュアルを描くことができず、自分の中では始まらないうちに終わってしまった感覚があった。 直接的な怖い描写はない。 もう一回読んだ方がいいかも、、
2投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この小さい狭い世界で静かに暮らしている家族を私は嫌いにはなれない。 人々が生きているはずなのに、メリキャットの目を通すと陰気な死んだ村に見える。実際は違うのかもしれないけれど、彼女の目に映るものがこの本の全てだから疑いたくない。 18歳なのになんだか幼いメリキャットは、コンスタンス以外はみんな死んでしまえと思ったのかな。だとしたら生き残ったジュリアンおじさんもその中に入っており、しきりに「優しく」することを自分に強いていた理由も自ずと見えてくる。 空想の中に逃げ込んでいないと正気じゃいられないメリキャット、料理好きで綺麗好きのコンスタンス、夢の中に生きているジュリアン。この3人の奇妙にバランスの取れたあたたかい生活が好きだった。綻びが見えてきた後でも、これは失われてほしくないものだった。 村人たちの集団心理には燃えるような怒りがわいて、それを擁護する「友人」たちのことも信じられない気持ちで見ていた。もちろん従兄も。 もう一度読み返したい。そうしたら見えてくるものがまた違ってくるはずだ。
3投稿日: 2022.12.26
powered by ブクログ殺人的に頭がおかしいせいで村中に嫌われている一家が全力で頭がおかしいを実行した結果、全村人に養われるニートになった話。
1投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログこうやって魔女は作られるのねと思った。 みんな自分より豊かな人、恵まれてる人を懲らしめる機会を伺ってる。さも、自分に裁く権利があるみたいに。
2投稿日: 2022.09.19
powered by ブクログ面白かったが、チャールズにむかついた。 読んでて、ダイアナウィンジョーンズの小説みたいだった。 他の作品も読んでみたい!
1投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ「これこそ、本当の恐怖小説。本書『ずっとお城で暮らしてる』は、ちいさなかわいらしい町に住み、きれいな家の奥に欠落と過剰を隠した、すべての善人に読まれるべき、本の形をした怪物である。」 ー桜庭一樹氏の解説より 読み終わったあと、なんとすごい解説だろうと思って引用させていただきました。本作への愛と畏敬をひしひしと感じる解説でした。 さて、肝心の本編について。 語り手で主人公の18歳の少女メアリ・キャサリン・ブラックウッド…通称メリキャットと、おそらく10歳ほど年上の美しい姉コンスタンス、2人の伯父のジュリアンおじさんの3人で、広い屋敷で暮らしてる。 彼らの家では昔家族全員が毒殺された経緯があり、3人はその事件での生き残り、犯人はコンスタンスとされていた。 メリキャットは両親がいない時間を多く過ごし、躾もあまりされずに髪はボサボサ。服も汚れてる。 コンスタンスは庭の畑で収穫した作物やメリキャットが村で買ってくる食材で食事を作るのが好き。 ジュリアンおじさんはコンスタンスに介護されながら、その事件について、今でも資料を作り重ね、真実を知ろうとしている。 極力外界と離れて暮らす3人。 そんなブラックウッド家を村人たちは忌み、嫌がらせをしていた。 「メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット メリキャット おやすみなさいと コニー姉さん 深さ十フィートの お墓の中で!」 村の子どもたちがメリキャット姉妹を野次るときに歌うこの歌のフレーズが染みつく。 そんな環境で、ごくわずかな両親と仲の良かった数家とかろうじて付き合いがあるのみのブラックウッド家に、従兄弟を名乗るチャールズの来訪により、事態が大きく変わってゆく…… 私的にはすごく怖い!!というより、じわじわ何この不可解さ?意味わからんのですけど…みたいな恐怖感が読後大きくなってくる作品でした。 村の空気感も居心地が悪く、メリキャット視点で見ていくと嫌悪的にも感じるし、ブラックウッド家が引きこもるのもわかる…と思いつつ。 次第にメリキャットの自分たちを守るためのおまじないと称して木に家族の遺品を打ちつけたり、土の中に埋めたり。 本当に18歳?その年齢は本当?と思いたくなるようなメリキャットの年不相応で病んだ行動や思考にもじわじわきます。 衝撃の事実…についても、なんでその人はそんなことしたの?という理由が最後まで分からず、そのことも恐怖を煽る。 極めつけは、おそらくは家族全員が生きてた頃からのメリキャットとコンスタンスの異常なまでの姉妹愛。 しかもその理由がまたよく分からない。 読み進めれば進むほど、2人のことが本当に分からない。 この分からなさが私がこの作品が怖いと思う理由だろうか。 桜庭さんは、「ジャクスンが描いているのは女の怖さではなく、性別も年齢も国境も超えたところにある、"弱者のとほうもない怖さ"だと思うのだ」と感想を述べている。 桜庭さんは、私が感じた以上に、この小説の怖さを語っており、読後すぐはひょえーとしか思わなかった私は、えっこの作品そんなにここそこが怖かったですか?と思うところもあった。 そんなふうに私が感じたのは、私自身、自分のことを弱者だと思っているからかもしれない。と、桜庭さんの感想を読んで思った。 コンスタンスとジュリアンおじさん以外のすべてのものが、何もかもが敵に思えるメリキャットの気持ちというか、猜疑心というか、頑なさというか。 そういうところに少し共感してしまった部分があるせいかもしれない。 何もかも信用できない精神状態に陥ったことがあるので… まあ最後を読んで、うん、やっぱりわからん!と思う節もありますが。節だらけな気がしますが。 全てメリキャット視点だったからこその恐怖感だと思うんですね。少しでも第三者視点で描かれている部分があったら、こんな怪物作品にはならなかったかと。 でもメリキャット以上にコンスタンスのことがわからん。コンスタンスは望みさえすれば、メリキャットと違って外の世界に行くこともできそうなものなのに…? 家族が全員生きていた頃、その頃のブラックウッド家内の関係性などがすごく気になる。 そんな想像の余地、不可解さもやはり恐怖に一役かっているかも。 なんにせよ、読んでよかった。 なんかすごい作品に出逢っちゃったよ。といった感じです。著者の他の作品も貪るように読みたい。
9投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログあとでゆっくり感想を書こうと思っていたら書きそびれました。とてもおもしろかったです。 2022.7.5読了
1投稿日: 2022.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を読み終わって、「あぁ。…怖かった。」と思いました。 前半、無垢でいたいけなメアリ・キャサリンを虐める性悪な村人達の様相。一家毒殺事件の生き残りのブラックウッド家の3人を忌避すべき者として差別している。 集団心理って怖いわー。誰かが扇動しているわけでもないのに、「差別し虐める」って一点において団結してて多分罪の意識なんて全くないんだろうな。 と思って読んでいた。 途中端折りますけど、 読み終わった今は、メリキャットとコンスタンス怖っ!!!ってなってます。 言うなれば、前半の村人達は理解できる悪意。ありふれた悪意。 でもメリキャットは…理解出来ないんです。それが本当に怖い。メリキャットの視点でずっと読んできたはずなのに、この子が何考えてるのか分からない。結局どうして家族を殺したのか語られないし。コンスタンスに執着してて大好きな姉さんを独り占めにしたかった?コンスタンスもコンスタンスなんだよー。一見まともっぽいけど、家族を皆殺しにした妹をあそこまで受け入れるのは並大抵じゃない。 大好きよ。幸せね。 って笑い合う2人が怖すぎる!
2投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログありそうでない感じ 状況を最後まで詳しく伝えすぎないで、あくまで一人の少女の視点から描いているのが独特で、気がつくと少女の気持ちに感情移入している。
0投稿日: 2022.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
米国の田舎町にある大きな屋敷で、毒殺事件が起きた。姉妹のほか、同居していた叔父だけが生き残った。姉が犯人と疑われたが、無罪とわかり事件は未解決のまま6年が過ぎた。 生き残った3人の様子が妹メアリの視点で語られる。彼女たちは村の人々から異様に憎まれ、屋敷に閉じこもるようにして生活している。メアリも村人を呪っており、登場人物の多くが悪意に満ちている。しかしメアリの言動はつねにおとぎ話のようで、違和感に満ちている。明らかに発達障害を抱えている。姉コンスタンスは常識ある人に見えるけど、そもそもメアリからの視点なので実際はどのような気持ちでいるのかわからない。叔父は痴呆症で、事件の日を繰り返し生きている。何が本当なのかわからない。姉妹は幼いのかと思っていたら29歳と18歳とわかり、ますます不気味だ。 火災が起こり、叔父は亡くなる。毒殺事件を起こしたのはメアリだが、コンスタンスは気づいていることがわかる。それでも2人きりになった姉妹は、誰にも見られることなく、廃墟と化した屋敷で、2人だけの世界で生きていく。 終始、モヤッとした、何か異様な世界が語られる。どうなるんだろうと思ったいたけど、そのまま終わった。余韻を楽しめばいいのかもしれないけど、物足りない。
1投稿日: 2022.05.18
powered by ブクログ一家毒殺事件のあった屋敷で静かに暮らす生き残りの姉妹。従兄の来訪が閉鎖的な世界に害をなす。美しい狂気の世界。シャーリー・ジャクソンは「くじ」もおすすめ。
5投稿日: 2022.04.13
powered by ブクログ書かれていないところに真実が スティーブン・キングが激賞したという人間の悪意を浮かび上がらせる傑作ミステリです。少女がなぜ外に悪意を向けるのか?わたしは、道尾秀介さんの向日葵の咲かない夏を思い出しました。 本書も作中では語れていないところに真実があるのではないでしょうか。ジュリアンおじさんが従兄弟のチャールズに向けた言葉、あれは主人公の少女メリキャットに向けたものではないでしょうか?とても、謎に満ちた作品でした。
0投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ町の人たちの集団心理?がこわい。 みんなが嫌っているから嫌う、いじめる。 みんながやってるから…と火事に便乗して屋敷を荒らす。 映画化もされています、こっちも面白い。
1投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログマジョリティ側の人間の悪意に触れさせられる本。 最初は彼女らを取り巻く世界の美しさ、生活の豊かさに目がいくが、読み進めるごとに不穏な情報が小出しにされていく。色々な人の強烈な悪意が少しずつ混ぜ込まれており、全体の印象としてはかなり暗くじめっとした感じ。ヒ素入りの砂糖が出てくるが、それがすごくこの物語のイメージに近い。 妹の、無邪気で純度の高い殺意に何度も怯みそうになる。辛い目に遭ってきたのかな。 火事になった家のものを面白半分にめちゃめちゃに壊し、後日お詫びに食べ物を持ってくるのが同じ人間だと思うとかなり怖い。(しかもそれが何人もいる) いつも心無いことをする人間でも祟りや呪いに怯えるのは不思議だ。人の善悪はキッパリ白黒つけられるものではないのはわかるけど、家が火事になった子供を取り囲んで揶揄する、家のものを壊す、とかは結構自明な悪だと認識できそう。お詫びに食べ物を持ってくる人間ができる仕業では無さそうだと思った。集団心理なのか…?
0投稿日: 2021.12.17
powered by ブクログタイトルが素敵すぎて気になっていた一冊。 原題はWe have always lived in the castle。 ファンタジーなのかミステリーなのかホラーなのかも知らず読み始めましたが、「恐怖小説」というジャンル。ホラーと呼ぶよりしっくりする。 「村の人々は、ずっとあたしたちを憎んでいた。」という一文の破壊力。 なぜ村の人々がそこまでブラックウッド家を憎んでいるのか、6年前に本当は何が起こったのか。語り手であるメアリ・キャサリン(メリキャットという呼び名がめっちゃかわいい)は18歳にしては言動が幼すぎるのだが彼女の中では6年前から時間が止まっているのだろう。そもそもメリキャットは本当に存在するのか?コンスタンス姉さんは? 静かに崩壊していく感じに終始ゾクゾクして読みました。桜庭一樹の解説ではメリキャットの異常性が指摘されていてそれが普通の読み方だと思うけど、私はむしろ村の人々の悪意が怖かった。いちばん異常なのはコンスタンス姉さんではという指摘ももっとも。 以下、引用。 ブラックウッド家は昔からこの屋敷で暮らし、自分たちの財産をきちんと管理してきた。新しいブラックウッドの花嫁が越してくると、すぐさま花嫁道具を置く場所が用意された。だからあたしたちの屋敷はブラックウッド家の財産の層でできていて、そのおかげで重みを増し、世の中に堂々と向き合っていられるのだ。 村の人々は、ずっとあたしたちを憎んでいた。 あたしは乳歯が抜けるたびに、一本ずつ土に埋めていった。いつかその歯はドラゴンになるかもしれない。うちの土地はあたしが埋めた宝物でいっぱいだ。 「今日は翼のあるウマがやってくるから、月までつれていってあげる。月の上で薔薇の花びらを食べましょう」 「四十四章をほんとうに始めようと思うんだ」おじさんは手を打ち合わせた。「少し大げさな表現で始めて、まったくの嘘へと続けていこうと思う。コンスタンス?」 「なんですか、おじさん」 「妻が美しかったと書くつもりだよ」 小川までさんぽするのはどうだろう。でも火曜日の朝に行ってみたことはないから、小川がそこにあるかどうかもわからない。
1投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログある凄惨な事件以降、大きな屋敷で暮らすブラックウッド家の姉妹は、近隣の村人たちから敵意と憎悪の目を向けられて生活していた・・・という、一見すると「加害者」と「被害者」が非常に分かりやすい構図でありながら、読み進めていくうちに広義で見た被害者は、狭義で見た加害者は誰なのか??というのが非常に分かり辛くなってくる一冊。 一応ジャンルとしてはホラー小説に括られるらしいけど、いわゆる「人の業ホラー」としての要素が強い。 タイトルとの雰囲気と、童話の様な文体がそこはかとない儚さを感じさせるが、この語り部がそもそも信用できないんだよなぁ…という猜疑心が芽生えてきてからが真骨頂な気もする。
2投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
実はこの妹が病気なのか変な子なんだと思う。 姉は面倒みてて、妹が家族を殺してる。そんなこと記憶からなくなってる妹と、、妹が犯人ってならないようにいろいろ隠してる姉とおじさん?
0投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり引き込まれた、メアリに対する感情は中盤で取り返しのつかないくらい変化したように思ったけど、読み終わった後は最初に抱いた感情が戻ってきていた
1投稿日: 2021.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人の悪意をこれでもかと見せつけてくる作品。チャールズの振る舞いも行いも真っ当な人間として正しいけれど、姉妹の幸せには全く繋がらない。閉じたあの世界で死ぬまで箱庭の生活を続けられたらよかったのに。村の人たちもその方が余程幸せだったろう。
1投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログ狭い世界で暮らしていると周りで起きていることが理解できず、独自の思考法が確立されるということでしょうか。桜庭一樹さんの帯に書かれている「すべての善人に読まれるべき、本の形をした怪物である。」という文章の、善人というところがポイントなのかもしれません。歪んだ世界観があることを知っているとピンとこないのかもしれません。
1投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜ家族は死んでいったのか そこの真相は描かれていなくて、 姉と2人っきりになりたかったのか。 おじさんはたまたま生き残ったのか。 田舎ならではの、噂は話が膨らんですぐに 広まって知らない人はおらず、みんなしてるから 私もしなくてはと、いじめと変わらない環境。 でも心のどこかでは罪悪感があって それをご飯を提供するで最後は埋めてたなぁ。 でもメリキャットからしたらその環境が 幸せだったのかな。 姉と邪魔して来るものが居ない環境。 チャールズが現れてそれが変わっていくと 姉も変わって、自分だけを見てくれることがなくなってくる。 結局は火を止めることもできたのに メリキャットはそうしなかったのは 姉とまた2人でくらしていきたかったからかな。 確かに2人にとってはこのお城が幸せなのかもしれない。
1投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ「ホラー小説 おすすめ」で調べると、よく目にする作品だったので読んでみた。が、正直何が面白いのか全く分からなかった。 中盤以降を過ぎて「これから面白くなるのかな?」と、考えながら読み進め、そこから何もないまま終わってしまった。
0投稿日: 2020.12.21
powered by ブクログ3回目でようやく話の内容が分かった 従兄弟チャールズの訪問によって心境が変化していくコニーが怖いなと思ったけど、これは普通なのかな? メリキャットのセリフ、時々怖いなと思った 不思議な小説 結局砒素は誰がいれたんだ?
1投稿日: 2020.12.19
powered by ブクログメルヘンチックな語り口の裏にある、何者も寄せ付けない強固な壁とそして狂気。音色自体は美しいのに、音程がどこか狂っているピアノの演奏を聞いているような、ざわつく感覚が尾を引く作品でした。 姉のコンスタンス、叔父のジュリアンと一緒に大きな屋敷で暮らしているメリキャット。その屋敷ではかつて、メリキャットの家族が毒殺されており、そのため村人たちは、メリキャットたちへの不審と敵意を隠そうとしない。 そんな村人たちを意識しないよう、徹底的に自分の世界に籠っていたメリキャットだが、従兄のチャールズが屋敷を訪れたことから、その世界にほころびが生じ始める。 自分が美しいと思うもの、信じたいと思うものだけを世界に取り込み、外の世界を徹底的に排除するメリキャットの一人称で物語は進みます。彼女の姉に対しての想いや、屋敷での生活の叙述は、幼い少女が憧れるメルヘンな童話のように、甘く美しく華やかで甘美な雰囲気が漂っている。 一方で彼女の視点は完全に内に籠っている。村人たちへの、そして自分の完璧な世界への侵入者であるチャールズへの敵意。語り口や想像自体は可愛らしさは残っているものの、当然のように、彼らの残酷な死を願うメリキャットの思考の闇は深い。 自分の世界への甘美な語り口と、こうした残酷な面が隣り合っているので、その対比が読んでいて余計に心をざわつかせる。単純な怖さではないけど、読者の心のバランスがゆっくりと崩されていくような、そんな不安な気持ちを抱きます。 個人的にはクライマックスのコンスタンスが印象的だった。ジュリアンの登場で、徐々に内に籠り切った現在の生活に疑問を抱き始めたコンスタンスと、その姉をなんとか引き留めようとするメリキャット。しかし、物語の終盤、メリキャットとコンスタンスの屋敷に悲劇が起こり…… 開きかけた世界への扉は、残酷なまでに閉ざされ、コンスタンスの言動はメリキャットの理想に近いものに逆戻りしていく。メリキャットにとっては、これは好都合だから、語り口も悲劇的には語られていないのだけど、第三者である読者の自分から見るととにかく不気味だった。人が完全に壊れたところを見てしまった、という感じ。そして、それを自然と受け入れるメリキャットの怖さも、じわじわと襲ってくる。 美しく可愛らしい、病んでいて閉ざされた世界が、物語の終わりで真の完成を見る。すぐには物語の意味が分からなくても、遅効性の毒のようにじわじわとその怖さが、体を回っていく。美しさや可愛らしさと、狂気と怖さとが奇妙に両立した作品でした。
16投稿日: 2020.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『丘の屋敷』に続き、2冊目。 何とも言えない読後感。 最後まで、物語の芯をとらえることができなかった。結論や理由や過程や、そういうものがこの話の説明として最後に出てくると思っていたのに、肩透かしをくらわされたような感じだ。 語り手はメアリ・キャサリン・ブラックウッド。姉のコンスタンスと叔父のジュリアンとジョナスという名前の猫一匹と、大きなお屋敷で暮らしている。 火曜と金曜、彼女は村に出る。外に出ることができない姉の代わりに、食料品の買い出しと図書館に行くためだ。でも村の人たちは彼女に冷たい。冷たいというか、避けている。恐れている。でもその恐れの中には侮蔑の感情が込められてる。 何故か。 ブラックウッド家は、今家にいる3人を残して全員殺された。夕食のときに使った砂糖に混ぜられた大量のヒ素によって。料理を作ったコンスタンスは当時犯人と疑われたが、無罪となった。でもそんな惨劇が起きた一家の生き残りを、みんなは忌み嫌っているのだ。 なぜそんな事件が起きたのか。どのようにしてそれは成されたのか。 しかしこの物語の焦点はそこでなく、彼女たちに対する村の人たちの悪意と、その悪意を持つ同じ心から生まれる自分を恥じる矛盾した行為。そしてメアリ・キャサリン自身の異常な行動と、その心と頭の中。 メアリ・キャサリンは既に死んでいたのかと思った。叔父のジュリアンもそう言ってたし。そしてこの物語の語り手はメリキャット、すわなち猫なのかと思った。でも猫は買い物にいけないか。。。 深読みし過ぎて、何一つ待ち受けていないラストに逆に衝撃を受けてしまった。なんだなんだと首をかしげながら読みすすめ、結局ふわふわしたまま終わってしまった。そんな感じ。
0投稿日: 2020.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
依存する姉妹の話 最後は全部崩壊して燃えてなんだかスッキリした 田舎特有の閉鎖空間こぇ〜〜 百合好きには堪らねぇ話
1投稿日: 2020.09.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みたかった本 主人公が犯人だとしてもに私は異常さを感じない。 世の中の不条理に嘆く苛つく気持ちがわかる。
1投稿日: 2020.09.23
powered by ブクログ「虫唾が走るような不快感」が癖になってしまうという桜庭一樹さんお勧めの一冊。確かに嫌な気持ちになりながらも読むのをやめられない。自分の胸に問えば邪悪な部分がないとは言い切れない。人間の意地悪な妬み心が高じると、自制が効かなくなる哀しさ、お屋敷の火事に乗じて村人が略奪・暴行に至る過程が怖い。 そんな人間心理を個性的な美姉妹をヒロインにして綴るシャーリィ・ジャクスンという作家の心理力に興味惹かれる。ゴシックロマンという作風は、20世紀はじめのイギリスアメリカ女流作家に多い、ダフネ・デュ・モーリアもそうだった。もっと言えばシャーロット・ブロンテからも始まっているのね。
3投稿日: 2020.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村人たちが屋敷を破壊するシーンが印象的で恐ろしかった。 純文よりなのか、あまり面白さを理解できなかった。
0投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログ今この時期に最も向かない本かと…笑 社会性のない姉妹やら、町の住人たちの陰湿な虐めやら、殆どの展開が屋敷と敷地内というごく限定的な舞台で繰り広げられているという設定も含めて、物語全体を包み込む閉塞感がキツイ。 でも主人公の願いは叶ったからハッピーエンドなのかな…? でも客観的にみるとやっぱりキツイ…。
1投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログ何処が恐怖小説なのか?僕の感性が鈍いのか何とも困った話だ。登場人物で、ある意味まともなのはジュリアンおじさんだと思う。あとは何を考えてこの状況に甘んじて生きてるのか? メリキャットは、ただの夢見る少女で、この少女の狂気が恐いとも思えない。何故かと言えば、先が分かってしまうので、安心して読めるので全然恐くないんだよね(笑)
1投稿日: 2020.05.06
powered by ブクログ面白かったです。 善良な、というかいたって普通の人も、悪意にとらわれるとこんなに激しい事をしでかしてしまうのだと思うとかなり怖かったです。 その後には「ごめんなさい」のしなじなを運んでくるというのに…集団心理やその場の雰囲気にのまれるのだろうか。 コンスタンスとメリキャットの暮らしがずっと害われず幸せなままだといいと思いました。 みんな少しずつ狂っている、幸せなお城の暮らしです。
4投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログ「魔女」とも称されたという恐怖小説作家、シャーリィ・ジャクスンの晩年の長編。 短編の『くじ』や映画にもなったという『丘の屋敷』(映画題名は『たたり』)が有名というが、この『ずっとお城で暮らしてる』も根強いファンの多い作品のようだ。 村から少し離れたお屋敷に姉妹と伯父が住む。屋敷は数年前に悲劇に見舞われて、ほかの家族は皆、命を落としていた。デザートの砂糖に毒を盛られて死んだのだ。ちょっと変わり者の妹のメアリ・キャサリン(メリキャット)はしつけと称されてその日は食事を与えられておらず、姉のコンスタンス(コニー)には砂糖を使う習慣がなかった。伯父は死にかけたが生き延びた。 一家の料理の担当がコニーだったこともあり、姉が惨劇の犯人と疑われたが、容疑不十分で釈放されていた。 だがそれまでも村人から距離を置かれていた一家は、それですっかり忌み嫌われるようになった。メリキャットが村に買い物に出かけると子供たちに歌い囃される。 メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット メリキャット おやすみなさいと コニー姉さん 深さ十フィートの お墓の中で! 風変わりでいくぶん強情なところのあるメリキャットは、自分たちの陰口を叩く村人たちを嫌い、敷地のあちこちに呪いじみた仕掛けを施していた。父の本を木に打ち付けたり、ドル銀貨を土に埋めたり、周りから見ると何のことやらわからないが、それは彼女一流の「儀式」であり、それによって外の「邪悪」なものから愛する姉を守っていたのだ。 彼女がしたがえるのは1匹のネコ、ジョナス。そういえば彼女の愛称のメリキャット(Merricat)もネコを思わせる。 ある日、いびつながら平和な日々を乱す闖入者が現れる。 いとこのチャールズ。 激しい反発を示すメリキャットだが、コニーは彼を屋敷に招き入れる。 鳴り始めた不協和音の行きつく先は・・・。 冒頭から不穏な空気が流れる。 一家の悲劇にはもちろん裏があり、ミステリ的な要素もある。 が、全体を流れるのは忌まわしくも甘美な夢のような空気である。 We have always lived in the castle. ずっとお城で暮らしてる。 メリキャットは大好きな姉とずっとずっと一緒にいたかったのだ。 彼女の精神はある種、病んでいたかもしれないけれど、村人たちの底意地の悪さもまた相当のものだった。「城」を出て、「常識的」な人々と交わることと、いくらか変わっていても自分たちの「王国」を築き上げることと、さて、どちらを選んだ方が幸せなのか。 物語が進むにつれ、世界は微妙に歪んでいく。メリキャットのいるこちら側と「奴ら」のいるこちら側と、果たしてどちらが「正しい」のか。 どことも交わらない、閉じた理想の世界。それは甘美なる牢獄でもある。 あるいは誰もが世に交わるふりをして、心のどこかにそれを宿しているのではないか。 本作が隠れた人気を持つのも、そんなところに理由があるのではないか。 不思議に忘れがたい余韻を残す作品である。
13投稿日: 2020.02.26
powered by ブクログこうゆう小説に読み慣れていないから読んだ後不思議な感じに包まれた。 これは恐怖小説なのか? "解説"の評価の仕方に感心した。 読んでいる最中、スパイスクッキーやラムケーキなどの描写が美しくて幸せな空気感を感じた。まるで匂いがここまで漂ってきているかのようだった。
1投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結構高めの評価をつけている人もいるんだな、この作品。私はちょっと分からなかった。この本の楽しみ方が。多分、主要キャラクターに一切の共感を抱けなかったからだろうな。過敏なコニー、痴呆のジュリアン、そして何らかの発達障害であること間違いなしのメリキャット。全員、理解不能。胸糞だけど、一番人間臭かったのは、従兄のチャールズ。いずれにせよ、どこに主軸をおいて、何をどのように楽しめばよいのか、分かる人に解説してほしい。ちなみに、巻末の桜庭一樹氏の解説を読んでも分からなかった私です。
1投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまり怖さが分からなかった。なんでメリキャットは砂糖に毒を入れたのか?そもそも初めからおかしな子だったのか、事件後おかしくなったのか?コンスタンスはどうなのか?
1投稿日: 2019.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めからメリキャットが一家殺人の犯人だろうなとなんだかわかってしまったので、そこでは楽しめなかった。ただ、おじさんが言っていた「メリキャットは孤児院で死んだ」が本当だとすると、お姉さんの方が幻覚を見続けているという可能性もある。 城から出ずに二人で暮らしていく不気味な決意は美しい。
1投稿日: 2019.10.10
powered by ブクログこれも私的・ホラー特集の一環として。『この光と闇の中』がずっと頭に浮かんでたんだけど、まあそのまんまか。内容は全然違ったけど。桜庭和樹の解説を読んで気づいたけど、こないだ読んだ『厭な物語』収録の石投げ話の作者なんやね。なるほど。桜庭絶賛だったけど、個人的には、本作も同作も可もなく不可もなし、程度の印象。そういえば、『世界ミステリマストリード』の中でも、サイコスリラーお勧めの一作として、チラッと触れられていた。
1投稿日: 2019.08.13
powered by ブクログ暑くなると、怖い話を読みたくなりませんか。多分自分史上1番涼しくなる本。 あー怖い怖い。何回読んでも怖い。
1投稿日: 2019.08.05
powered by ブクログ主人公?メリキャットは全ての女子の代弁者?と感じてたが(猫のように好きに散歩して食べて面倒見てくれる人がいる)、改めて18歳という表記が冒頭にあって、それはだめだ。思考が6ー8歳で止まってる。小学校に行き始めたら捨てなければならない考え方「自分だけの殻にこもって自分の意見に従わない人間は排除する」というのは、大人が「あなたは赤ちゃんじゃないんだから恥ずかしいことなのよ」と教えなければ。やはり「普通の」姉のような人間はカーターベイゼン(ゴシップガールに出てた。今回の映画にも出てる)が来たら影響受けるのよ。
1投稿日: 2019.07.21
powered by ブクログずっとお城で暮らしてる、引きこもりの姉妹です。 それでも、買い物にも行ってたのですが……。 妹は自覚のない加害者、姉は自覚のない被害者?
1投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログこれメリキャットちゃん、めっちゃヤンデレじゃない?はい、すごく、ヤンデレ姉妹百合です…。最初は村人たちのほうがお金持ちなメリキャットや姉のコニーを妬んで悪意をぶつけてきてヤベェなと思っていたら、主人公のメリキャットのほうも病んでいてやばかった。終盤の村人たちの暴挙もヤベェ。チャールズはひたすらうざいなって思っていたが、ラストでもしかしてこのクズ男は少なからず本気でコニー姉さんを救おうとしていたんではないか?って可能性が見えてきたし村人たちのその後の対応もいろいろ考えさせられてもやもや。なんにせよヤンデレメリキャットちゃん大勝利の話でした。
0投稿日: 2018.09.07
powered by ブクログ読了後、タイトルが印象深く刺さる作品。 かつで惨劇があり町の住民から煙たがられているブラックウッド家。外界との交流を最低限にし、独自のルールを作って暮らしている主人公、メアリと姉のコンスタンス。自身たちの世界に閉じこもり、幸せな生活を送っていましたが、従妹のチャールズ来訪をきっかけに世界が崩壊し始めます。 住民たちの悪意、そして自身の世界に閉じこもる姉妹は醜悪ながら無邪気で、ぞわりと背筋が寒くなります。そして二人の世界の崩壊という盛り上がりとその後の美しささえあるおぞましさ。大好きな作品です。
2投稿日: 2018.06.30
powered by ブクログ最初から最後まで悪意、悪意に満ち溢れていた。笑 世間から孤立した世界で夢みたいなお話をしながら生きてる姉妹。もしかしたらすべて妄想なのかと思えるくらい、もう境目がわからない。。 コンスタンスは自分たちの普通ではなさに気付いていたけど、メリキャットが無理やり引き戻した感。 繰り返される「わたしたちとっても幸せね」が恐ろしかった。
1投稿日: 2018.03.26
powered by ブクログはーー面白かったーー!!恐怖小説、と聞いていたから、もっとホラーみたいな怖さを想像してたらそういうのとはまたちがった。メリキャットに感情移入し続ければ(途中で脱落することなく感情移入し続けていられれば)不幸なことがあっても穏やかで幸せに暮らしていこうという小説。ひとたび冷静になってしまうとぞっとする、というすごく質の高い恐怖小説。 たとえば出てくるお屋敷や、海外小説らしい料理や食材の名前や、そういう描写にはまったく馴染みがないのに、恐れる気持ちや、嘲る気持ちや、善意や悪意、そういうのは現代日本の想像力が貧困な自分が読んでもまったく違和感がなくしっくりきてしまう。 メリキャットを異常だと思う自分は本当に正常か?ジュリアンおじさんをかわいそう、優しくしてあげたいと思う気持ちは偽善か? お願いだから同じようなお話を現代日本の設定で書かないで。受け止めすぎて精神を保てるかわからない。は〜〜面白いな。他のも読みたいです。
2投稿日: 2018.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本も「鞄図書館」に出ていたので気になって手に取ってみた。 病んだ女性のお話。 自分も閉じこもって、他人と接するのが苦手なところがあるので、主人公のメリキャットは自己投影してしまうのだが、病みっぷりが尋常じゃない。 幼い頃から傲慢で、自分と姉さんの世界に他人が入ってくるのを好まず、あげく排除し殺してしまう。 廃屋と化した屋敷で、村人が恐怖の代わりにお供え?をして、その後、どうなっていったんだろう。 あまり胸のすかない話で後味もよくない。
1投稿日: 2017.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半のメリキャットが村に買い出しに行くシーンは読み応えあった 喫茶店主ステラがムカつく こんな女がいちばん嫌い メリキャット、なんでそんな喫茶に行くのかな こんな性悪女の店で金落とすなよ 無理してブラック飲むなよ… と、いろいろつっこみながら読むのが面白い でも、村人たちからのお供え(貢ぎ物?)もそのうち無くなりそう… そうなったら、この姉妹どうするんやろ 「あたしたちしあわせね」なんてのんきなこと言ってられんでw
1投稿日: 2017.06.09
