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powered by ブクログ専門的で難しく、流し読みした箇所も多いけど「睡眠の恒常性」とか面白かったな。レム睡眠とノンレム睡眠が別物とか、覚醒時に多く使った箇所が深い睡眠を必要とするとか。何より、言われてみれば確かに長い長い生物の歴史のなかでこんな無防備で非効率にみえるシステムがしつこく機能しているの本当にふしぎで、それだけ睡眠が生命にとって代替不可の機能ということに気づけたの面白かった。
0投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ睡眠とは何か、覚醒とは何かを最新の知見で解説し、眠りの重要性と日頃感じる疑問に答えていきます。科学的専門的に説明されるので、まあまあ難しく十分に理解できたかは怪しいすが、脳内で産出する化学物質の絶妙なバランスと精巧に作られた仕組みに驚くしかありませんでした。人間の神秘ですね。
8投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログ難しくてなかなか頭に入らなかったけど、 よく睡眠の本で書かれている次のことがなんでいいかの理解が深まった気がする。 ・食事は睡眠の4〜5時間前に ・寝る前に体温を上げすぎない ・朝はカーテンを浴びる 睡眠ってやっぱりすごい大事なんだな。睡眠不足の時に判断力鈍るのわかる気がする。 冤罪は容疑者の睡眠不足も関わっているらしいと読んで、いや、、睡眠不足だと確かに適切な判断難しいよな…となる。 休息だけじゃなくて、脳のメンテナンス作業もやっているので、ちゃんと寝よ…って思った。
0投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ良く眠れる方法は?的な本ではなく、睡眠について学術的に考察を進めていく内容です。 睡眠やその対をなす覚醒などについて、脳内の働きなどを交えながらメカニズムを解説。 脳神経系の説明などやや難解な部分はありましたが、とても知的好奇心をそそられる一冊でした。 レム睡眠とノンレム睡眠の違いやその作用、著者が発見した覚醒を司る「オレキシン」の話など、睡眠と覚醒について理解を深めたい方は必読です。
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ主に人間の睡眠について、脳内でどのようなしくみで眠くなるのか、睡眠とは脳にとってどのような現象なのか、そして睡眠の生物学的な意味について、すでにわかっていることを中心にまとめられている。 睡眠は毎日ほとんど必ず行っている行為だが、現代でもその意味は十分に明らかになっているわけでは無い。 これまでの睡眠に関する科学的な発見、特に睡眠が特定の脳内物質によって引き起こされること、レム睡眠とノンレム睡眠がまったく別の現象であることなど、個々のトピックが大変おもしろい。 睡眠とは何かという問題は意識のあり方、ひいては自分という存在について私たちが持っている感覚についての考えにまでつながるものだと思う。この本自体は哲学的なわけでは無いが、深読みすればそのようなことまで考えることもできる内容だった。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ覚醒物質オレキシン 睡眠負債アデノシン そう単純ではない オレキシンレセプター阻害による不眠治療薬 ベルソムラ デエビゴ
0投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログタイトルの通りであるが、学術的な話が多く、一般人には理解し難い内容。読み終わっても、特に得るものはあまりない(専門用語が多くてわかりにくい)
0投稿日: 2024.04.23
powered by ブクログhttps://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057452
0投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログ睡眠と覚醒のメカニズムをわかりやすく説明しているという本書、寝ることについて構造や仕組みが説明されている。かなり非常に超絶難しい。 過去に『スタンフォード式 最高の睡眠』 西野精治は読んでいるが、ほぼほぼわからんかった。 さすがブルーバックス、長く人知の向上に貢献してきただけある。
0投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログなぜ生きるのかの次ぐらいに謎であろう睡眠。なぜ眠るのか、なぜ目覚めるのかの科学。 2010年出版の改訂新版2017年刊。生物に睡眠がなぜ必要か。寝ている間に何が行われているか。また寝たり起きたりのリズムはどのようなメカニズムなのかと等々睡眠の科学。 筆者も触れていいるが「どうすれば良く寝られる」というようなハウツー本ではなく、あくまで科学を追求、なので中身は高度。 科学をあなたのポケットに。ブルーバックスらしい一冊でした。
0投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ◯さすがブルーバックスという感じの内容。睡眠における身体(主に脳)のメカニズムを解説しており、タイトルを裏切らない、素人向け科学の本。分かりやすい。 ◯相変わらず寝られないことが多かったので、試しに読んでみたが、他の本とは異なり、こうすればリラックスして寝られますよ、睡眠の効率が上がりますよ、という生やさしい内容ではない。心療内科、精神科というよりは、脳科学 ◯本の構成としても、睡眠のメカニズムを分かりやすく(自らの研究業績も併せて)開設し、後半では、睡眠に関するFAQもついている。FAQは身近な質問が多く、とても面白い。
8投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログいやぁ、安易に手を出してしまい、結果難しすぎた。 今どきの良い睡眠をとることを目的にした本ではなく、ガチンコで睡眠を研究し分析した内容だった。 言えるのは、人間の脳の構造は複雑で、本体(人格?)より良くできており、体のことを一番わかっている。だから、馬鹿な本体が勝手に摂理に反して睡眠を怠ったり不摂生な習慣をとるのは馬鹿な話でありおこがましいということがよくわかった。 よくできてるのだから、その品質を最大限に活かすことができるように生活したいと思う。
1投稿日: 2021.06.21
powered by ブクログ「夢は幻覚の一種」「こころを病んでいるときは睡眠が最高の癒しになる」。 睡眠の科学的分析だけではなく、夢の話や睡眠にまつわるエピソードなど、読み物としても面白い。単純に「知らなかったことを知る」喜びを味わうこともできる。 きちんと睡眠時間を確保することが、仕事や健康の質を上げる第一歩だと改めて認識した。色々と活動しているなかで睡眠不足にはなりがちだが、しっかりと寝よう。
0投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ専門的で私には難しいところもありましたが、「睡眠は非常に大事❕」ということは改めてよくわかりました。 よく寝てパフォーマンスを上げていきましょー! ぜひぜひ読んでみてください。
3投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ<動機> 毎日あまりに眠いので、眠気を除去するヒントがあればと思い読んだもの。 <成果> ・眠気に対抗するウルトラCはなく、単に睡眠の量または質が十分でない可能性があると自覚した。毎日少しずつ睡眠時間を増やし、睡眠負債の解消を試みる。 ・自由自在に身の危険を感じることができれば、眠気を追い払える可能性がある。 <要点> ・なぜ眠るのかは謎。ただ、眠らないと眠気を追い払えない。 ・睡眠を省略することはできず、いつかは必ず眠ってしまう。ただ、脳には恒常性を維持しようとする働きがあり、ある程度の睡眠の乱れには柔軟に対応する。 ・睡眠は身体の恒常性維持、精神の正常な機能の維持、記憶の強化に関与している。 ・脳内には睡眠システムと覚醒システムが別個に存在し、それらの力関係で睡眠と覚醒の切り替えが発生する。 ・覚醒時間の長さや心身の疲労度により「睡眠負債(睡眠圧)」が増えていくと睡眠システムが優位になり、睡眠をもたらす。睡眠負債の正体は謎だが、覚醒中に脳内に蓄積する特定の物質である可能性がある。「アデノシン」が有力。 ・睡眠負債は睡眠状態になることでしか返せない。 ・覚醒は「食っていくため」「食われないため」の仕組み。不安やストレスが眠りを妨げるのはそのため。不安やストレスを感じたり、逆に興奮しているとき、脳は「寝ている場合じゃない」と思い覚醒システムを優位にしてしまう。同じ理由で、空腹時も覚醒システムが優位になる。 ・動物やヒトにとって、睡眠状態がデフォルトであり、注意や行動が必要なときに無理をして覚醒している可能性がある。 ・体温を下げることで入眠できる、光で体内時計をリセットし、入眠習慣を作れるなどは世の中一般に流通している説の通り。
0投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログ「睡眠」とは何かに迫る。脳科学、神経科学のフロンティアを覗く専門的文庫本 ●感想 睡眠に対して「what」から迫った本。ハウツー本は多いが、真摯に「眠る」ことそのものについて語る本は少ないため、貴重。面白いのは「睡眠の研究者にとっても『なぜ眠る必要があるのか』はよく分かっていない」ということ。ただ、「眠らないと身体に不調をきたす」「眠っている最中は脳で色々と活動が起きている」ことは分かっているようだ。何かしらの方法で脳・身体をメンテナンスしていることは間違いないという。特に、様々な動物が色々な工夫で睡眠時間を確保していることが興味深い。イルカは脳の半分ずつを眠らせて、泳ぎながら眠ることができるという。 身近な「睡眠」だが、まだまだ分かっていないことが多く、神経科学の最先端研究分野なのだなぁ..。 ●本書を読みながら気になった記述・コト ◆「睡眠は進化の過程でどうしても省くことのできなかった機能」 ・野生動物は命をかけて眠る。キリンは立ちながら、鳥は飛びながら、イルカは泳ぎながら眠る。「バンドウイルカは、一度の睡眠では片側の大脳半球のみが眠る。つまり、交互に大脳半球が眠ることによって、どちらかの脳は覚醒した状態を保ったまま睡眠をとっている」 →脳という高度な情報処理機能を維持するためには絶対に必要なもの ・「睡眠は脳が積極的に生み出す状態であり、身体の、とくに脳のメンテナンスに必須の機能である」 ・「睡眠をとらない状態が続くと、動物は感染症や多臓器不全で死亡する」 ◆「睡眠の役割は謎が多いが、メンテナンス作業と情報の整理をする役割がある」 ・脳では、老廃物の処理を血流だけでなく、脳脊髄液という液体が行っている。その処理はノンレム睡眠の最中に行われている、という研究結果がある ・眠らない時間が長時間続くと様々な不調が現れる。しかし、睡眠時間を確保することで、それらの不調は消える ◆レム睡眠時は、脳から身体への命令はインターフェースレベルで遮断される ・レム睡眠時の大脳皮質は覚醒時よりも強く活動していて、それらの状態では、脳を外界と遮断しておかなければ、身体の機能が暴走するのではないか ◆「浅い睡眠」として軽視されがちなレム睡眠を、身体は必ず必要とする ・連続的にレム睡眠の時間を遮断すると、次に寝るときにレム睡眠のとる時間が増える ・レム睡眠には独自の恒常性を保つメカニズムがあり、「ノンレム睡眠の隙間を埋める」以上の生理的な機能を持っている ・筆者の仮説では「ファイルシステム」の整理 ◆夢を夢と判断できないのは、脳の一部分の働きが低下しているから ・「夢を見ているときに奇妙だと気づかないのは、前頭葉の前頭前野背側部という部分の機能が低下しているためである。この部分が十分に機能しないと、見ている現象に関して、反省するとか、「おかしいぞ」と疑問に思うことができなくなるのだ」 ◆なぜ空腹だと眠れないのか ・空腹時は、覚醒物質であるオレキシンを作るニューロンは、活発に活動していると考えられる ・血統度が上がると、オレキシン作動性ニューロンの発火頻度が上がる ・野生動物にとって、空腹は感じ始めたらまず食物を探し始めなければならない。餓死してからでは遅い。そのため、空腹を感じる、身体の血糖度が下がると、食物を探すために動物は覚醒レベルを上げるようになっている ・ご飯を食べると眠くなるのも同じである。血統度が上がると、オレキシン作動性ニューロンの活動が低下する。一時的に覚醒レベルが下がるのである ・食事は就寝の4~5時間前くらいに摂るようにすると、よい眠りをとるコツになる ◆適切な睡眠時間は「あなたが日中に眠気を感じずに過ごせる」かで判断 ◆「寝だめ」はできないが、睡眠負債の返済はできる ◆新生児は「覚醒」「睡眠」のリズムが確立されていない → 夜泣き
2投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログ同じ著者の『「こころ」はいかにして生まれるのか』を昨年の春か夏あたりに読んで面白かった&睡眠をきちんと科学的に検討している本が読みたかったので読んだ。 世に溢れる、参考文献をほぼ挙げず、テクニック的に「いい睡眠の取り方」を紹介している本と異なり、科学研究をたどり、人間にとって睡眠とはなんなのかを考察している。1,2章あたりは大変面白く読めた。 ただ、やはり私に生化学の基礎的な素養がないため、そういった記述が多くでてくる4,5章あたりは少々難しかった。
0投稿日: 2020.09.04
powered by ブクログ人はなぜ眠るのかを科学的に検証し結果と考察がまとめられている本。生きるために睡眠は必要なのか。レム睡眠とは何か。夢とは何か。寝だめはできるのか。 ニューロンの仕組みから詳細に書かれており、専門的で難解な内容なので読むのに気合が必要。
0投稿日: 2020.06.18
powered by ブクログ解明されてない部分も多いけど、睡眠を科学的に説明してみましたっていう話。 『睡眠は死からの負債である。睡眠は生命を維持するため死から借りるものである。』ショーペン・ハウエル
0投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログ睡眠は、まだまだ分かっていないことが多い。 このように覚醒は、食物などの報酬を探索する行動や、恐怖や不安などの情動に深く関係している。つまり「食っていくため」、そして「食われないため」に、覚醒が必要なのだ。 逆に満腹で、しかも安全な状態であれば、脳や身体を休めるために睡眠をとるチャンスである。睡眠は、安全と適切な温度が確保された環境で行われる。睡眠をとるために適した時間は動物の生活環境によって異なるため、概日リズムによっても制御されている。つまり、昼行性の動物では昼間に摂食行動を行い、夜間に休息期が多くなり、夜行性の動物では逆に夜間に主に摂食行動を行い、昼間に睡眠が多くなる。 …ニューロン(神経細胞)は情報処理素子である。樹状突起という部分でさまざまな入力を受けて、軸索という部分でほかのニューロンに出力している。樹状突起が他のニューロンの軸索から情報を受ける部分はシナプスと呼ばれる。軸索の末端からは神経伝達物質という化学物質が分泌され、他のニューロンの樹状突起にある受容体という分子に結合することによってその神経を興奮させたり、抑制したりするわけだ。1つのニューロンは数万ものシナプスを介して情報を受けている。 まずは食事である。オレキシン作動性ニューロンは血糖値の影響を受けることは前に説明した。あまりに空腹になると、オレキシン作動性ニューロンの活動が高まり、眠りにくくなってしまう。かといって、寝る前に食べる習慣がついてしまうと、「食餌同期性リズム」が発動するようになり、その時間の覚醒レベルが上がってかえって眠れなくなる。そこで、食事は適切な量を、就寝の4~5時間前くらいに摂るようにすることが、より眠りをとるためのコツになる。 … 実は、もともと体温、とくに脳を含めた深部の体温と睡眠には強い関係がある。睡眠に入るとき、深部体温は少し下がった状態になっているのだ。ヒトが眠りにつく前、一時的に手足の温度が上がるが、これは手や足の血管を拡張させて、体温を外に放散させることによって深部体温を下げているのだ。こうして脳の温度が少し下がることによって睡眠が開始するのである。… 逆に体温があまり高い状態だと、入眠しにくいこともわかっている。つまり眠る直前にあまり熱いお風呂に入るのは避けたほうがよいかもしれない、ということだ。しかし、手足が冷えていると、血管が収縮してしまい、深部体温の放散が難しくなる。あまり体温を上げず、しかし、暖かくして眠ることが大切だ。 … 眠気を払いたいときは、体温の話を逆に考えて、手足を冷やすとよい。カフェインを含むお茶やコーヒーなども効果があるが、早く眠気を解消したいときはホットで飲むほうが望ましい。アイスコーヒーなどは、消化管粘膜の血管が冷たさで収縮してしまうため吸収が遅れるからだ。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ睡眠は、まだまだ分かっていないことが多い。 このように覚醒は、食物などの報酬を探索する行動や、恐怖や不安などの情動に深く関係している。つまり「食っていくため」、そして「食われないため」に、覚醒が必要なのだ。 逆に満腹で、しかも安全な状態であれば、脳や身体を休めるために睡眠をとるチャンスである。睡眠は、安全と適切な温度が確保された環境で行われる。睡眠をとるために適した時間は動物の生活環境によって異なるため、概日リズムによっても制御されている。つまり、昼行性の動物では昼間に摂食行動を行い、夜間に休息期が多くなり、夜行性の動物では逆に夜間に主に摂食行動を行い、昼間に睡眠が多くなる。 …ニューロン(神経細胞)は情報処理素子である。樹状突起という部分でさまざまな入力を受けて、軸索という部分でほかのニューロンに出力している。樹状突起が他のニューロンの軸索から情報を受ける部分はシナプスと呼ばれる。軸索の末端からは神経伝達物質という化学物質が分泌され、他のニューロンの樹状突起にある受容体という分子に結合することによってその神経を興奮させたり、抑制したりするわけだ。1つのニューロンは数万ものシナプスを介して情報を受けている。 まずは食事である。オレキシン作動性ニューロンは血糖値の影響を受けることは前に説明した。あまりに空腹になると、オレキシン作動性ニューロンの活動が高まり、眠りにくくなってしまう。かといって、寝る前に食べる習慣がついてしまうと、「食餌同期性リズム」が発動するようになり、その時間の覚醒レベルが上がってかえって眠れなくなる。そこで、食事は適切な量を、就寝の4〜5時間前くらいに摂るようにすることが、より眠りをとるためのコツになる。 … 実は、もともと体温、とくに脳を含めた深部の体温と睡眠には強い関係がある。睡眠に入るとき、深部体温は少し下がった状態になっているのだ。ヒトが眠りにつく前、一時的に手足の温度が上がるが、これは手や足の血管を拡張させて、体温を外に放散させることによって深部体温を下げているのだ。こうして脳の温度が少し下がることによって睡眠が開始するのである。… 逆に体温があまり高い状態だと、入眠しにくいこともわかっている。つまり眠る直前にあまり熱いお風呂に入るのは避けたほうがよいかもしれない、ということだ。しかし、手足が冷えていると、血管が収縮してしまい、深部体温の放散が難しくなる。あまり体温を上げず、しかし、暖かくして眠ることが大切だ。 … 眠気を払いたいときは、体温の話を逆に考えて、手足を冷やすとよい。カフェインを含むお茶やコーヒーなども効果があるが、早く眠気を解消したいときはホットで飲むほうが望ましい。アイスコーヒーなどは、消化管粘膜の血管が冷たさで収縮してしまうため吸収が遅れるからだ。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ神経科学の観点から、睡眠/覚醒時に脳の中で何が起きているのかを解説しています。数種類のホルモンがメインでコントロールしているが、どうやらそれだけではないということで今後もさらなる発見が見込まれるようです。 眠気と食欲がリンクしている、レム睡眠中は覚醒時並みに脳が活動しているなど、身近な割に知らなかったことがたくさん紹介されており、とてもおもしろかったです。 最後の「地球上で最も高度な構造物である脳が、メンテナンスを必要としないわけがない」という言葉が印象的でした。これからも脳を大事にしなければ。
0投稿日: 2020.01.27
powered by ブクログ睡眠に関する本は多数あるが正直どれも書いてあることは似たりよったりです。 しかしこの本は睡眠の本質に迫った革新的な内容だと思います。 最新の研究成果などもふまえ睡眠の謎に迫っていく話はまるでミステリー小説を読んでいるようなワクワク感があります。 非常に面白い内容でした。 睡眠に興味がある人はぜひ一読をおすすめします。
0投稿日: 2019.11.02
powered by ブクログ「睡眠」研究は、「脳(と身体)」の研究である。 不思議がたくさんあって興味深い。 「記憶」や「学習」にも深い関連があって、能力を発揮したいなら「睡眠」をおろそかにしてはいけないと納得。 質量ともに、より良き睡眠を求めるべし!
0投稿日: 2019.05.14
powered by ブクログもう少し優しい本かと思ったが、専門用語が飛び交う難しい本だった。 睡眠は生きているものすべてに必要なもの。 脳をアップデートしている。
0投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?ncid=BB24230196
0投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまで、睡眠に対して、その必要性はある程度認識しつつも、出来ることなら減らしたい無駄な時間という印象を抱いていた。本書では、睡眠中に脳の内部で行われていることを通してその重要性を説いてくれた。 生物とはそもそもの状態が睡眠であり、必要な時だけ覚醒しているという考えには驚かされた。 途中から脳の構造や化学物質に関する専門用語が多く出てきて、素人の自分には読み進めるのが大変だったが、睡眠という身近ながらも良く知らない現象について勉強することが出来て良かった。
0投稿日: 2019.01.16
powered by ブクログ睡眠について。なぜ眠るのかという問いに未だに答えは出せないが、睡眠が柔軟性はあれ絶対に必要なものであることや、睡眠によって脳がメンテナンスされたり記憶を整理したりする。ノンレム睡眠とレム睡眠は覚醒と睡眠ぐらい違うものであることやオレキシンといった物質について始めて知った。
0投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログ睡眠と覚醒のメカニズムや研究状況について、一般向けに噛み砕いて説明された本。 一般向けとはいえ内容は学術寄り。まだまだ未知の領域が多いからか、「なぜ眠るのか、なぜ目覚めるのか」に対する答えもはっきりとは書かれておらず仮説止まり。 教養として読むのには非常に良かったが、私の場合は購入の目的に合っていなかった。 書店なら買う前に軽く目次をチェックした方が良い。
0投稿日: 2018.11.13
powered by ブクログ不思議な睡眠。最新科学でその不思議な世界をかいま見せてくれます。まだまだ分からないことが多いけど、日に日に新しい知見が得られているようです。睡眠と覚醒。それはシーソーのよう。片方が重くなって発現する。レム睡眠と覚醒が脳の活動状況では同じよう。対極に非レム睡眠があるという。いろいろな仕組みが分かってきたが、でも「なぜ眠むるのか」はいまだ分からない。
0投稿日: 2018.10.11
powered by ブクログ睡眠という現象を軸として、あらゆる脳機能の根底にあるシステムを概観し、心のメカニズムや精神疾患の原因を解き明かすことを射程に入れる、末広がりなお話になっていて興味深かった。
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ睡眠は時間も食うし無防備になるし明らかに不利なのに、なぜ動物は眠らないですむように進化しなかったのか? それは睡眠が欠かせない重要な役割を担っているから。 睡眠は記憶の固定に深く関わっており、眠ると新しい記憶が定着する。とくに手続き記憶(技巧や運動技能)に睡眠が重要。 ノンレム睡眠は脳の急速と老廃物の洗浄、レム睡眠は入出力はカットされた状態で脳は活発に活動。体は動かないが夢を見る。夢の特徴は論理的判断はできなくなっているが感情と運動が関わること。 レム睡眠は単なる浅い眠りではなくノンレム睡眠とは異なる役割を担っているらしい。通常はレム睡眠は睡眠時間の1/4だがレム睡眠だけ邪魔すると入眠後すぐレム睡眠に入るようになる。 モノアミン(覚醒)・コリン(レム睡眠)の脳内でのブロードキャストにより覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠の3状態が引き起こされる。覚醒はモノアミンもコリンも活動、レム睡眠はコリンのみ活動、ノンレム睡眠では双方抑制。 覚醒とオレキシンとナルコレプシーは関係している。 オレキシンは覚醒と摂食に関係する。 筆者の仮説: ノンレム睡眠はシナプス結合の正則化(よけいな結合を弱める)っぽいことをやっており、レム睡眠は記憶の重み付けと整理をし取り出しやすくしている。 結局なんで眠らないといけないのかはまだよくわかっていないが眠らないと死ぬ。
0投稿日: 2018.01.13
powered by ブクログブクログさんに応募し、送られてきました本です! 睡眠と目覚めについて興味津々です! 題名にある通り科学的な説明で難しくもあり、また今まで見聞きしてきた睡眠のメカニズムが書かれています。 今後も自身の生活サイクルの中で、自分に合うより良い睡眠を考え実践していきます。
0投稿日: 2017.09.11
powered by ブクログブクログの抽選であたったので早速読んでみた。 読む前はどのようにするとよく眠れるのか・睡眠の質があがるのかといった内容を期待していたのだけど、そういうことは書いておらず、レム睡眠やノンレム睡眠の最中の脳の動きやなぜ眠るのかといった、本当に科学的な視点での睡眠についての内容だった(実際、本書にも、どうしたらよい睡眠がとれるのかについては他書に譲ると書いてある。今度はそういう本も読んでみようと思う)。 中身としては、自分が脳科学とか近い分野に無知なところもあってむずかしいと感じる部分も多かったけど、ある程度は睡眠について分かったような気がする。レム睡眠とノンレム睡眠の違いとか、睡眠と覚醒とオレキシンの関係とか。 それにしても、睡眠は哺乳類や鳥類では普遍的に観られる現象らしいのだけど、進化の過程でどうしても省くことができなかった重要な機能ということを「はじめに」で書かれてあってなるほどと思った。自分も睡眠を大切にしていけるようにしたい(ムダに遅くまで起きちゃうときとかあるし)。 ちなみに、そもそも睡眠とは「外部の刺激に対する反応性が低下した状態であり、容易に回復するものである」と定義されているらしく、全身麻酔で眠っている場合は刺激に対する反応性は低下しているが、”容易に回復できる”は当てはまらないので睡眠とはいわないらしい。ということは、睡眠と寝るというのもまた違うということなんだろうなぁ。いろいろ奥が深い。 にしても、睡眠の研究だけに限らないけど、動物実験では人間はいろいろ酷いことするんだなと。長時間睡眠させないようにした犬の脳脊髄液を別の犬に投与すると、投与された犬が眠るって、いろいろ衝撃的。でもそれって、実験に使われて疲れたから眠っただけなような気もしなくはない。 なお、本来なら眠るとノンレム睡眠になるそうなのだけど、長いこと寝ていない場合などはレム睡眠から始まることもあるらしい。そういう場合、まだ前頭前野が活動している状態で夢を見ることになるからすごい鮮明なのだとか。そういえば、うちの妹はやけに夢の内容をよく覚えている時があるのだけど(実際に体験したのではないかと思うぐらい具体的な話をする。夢だけあって支離滅裂なところはあるけど)、あれってノンレム睡眠の最中に目覚めてるのだろうか。自分は見たことは覚えていても、すごいあやふやな記憶しかないことが多いのだけれども。 それにしても、相変わらずアメリカの軍事研究には驚かされる。軍人を寝ないでかつ、睡眠不足によるミスを少なくなるような研究が行われてるのだとか。まあでも、そういう研究がすすんでいけば、仕事中に目覚めさせる製品とかもでる可能性あるわけだから、プラスに働けばいいんだけどね(最近、ブラックブラック噛んでも眠いままということがよくある)。 第7章では睡眠に関する日常の疑問についていろいろ書かれてあったのだけど、その中では夢遊病についての話が面白かった。夢遊病は深いノンレム睡眠のときに起こる行動らしいので、夢遊病とついているけど実は夢は見ていないらしい。あれは本当に不思議だと思う。ちなみに、夢遊病というと自分は『さようなら、ドラえもん』のジャイアンを思い出すのだけど、初めて見た時はわけが分からなかった。 なお、夢遊病と似ているけど、ノンレム睡眠ではなくレム睡眠時に起こる現象は「レム睡眠行動障害」というらしい。普通、レム睡眠時は運動系への出力は眼球など一部をのぞいてされないようになっているそうなのだけど、そのメカニズムがうまく働かないようになっている現象らしい。なので、夢の中の出来事を実際に行動してしまうこともあるのだとか。こっちのほうが夢遊病という名前にしたほうがあってるような気がするのだけど、いまさらか。 いろいろ書いてあったけど、睡眠についてはまだまだ分かってないことも多いようなので、どんどん科学的に明らかになってくれたらいいと思う。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ初版刊行後の最新知見を大幅加筆! 近年の睡眠研究の進歩はめざましい。ノンレム睡眠時に老廃物を洗い流す「グリンパティック・システム」の発見、日本で発売された画期的な不眠症治療薬、「睡眠負債」が溜まるメカニズムなど、世界の睡眠研究をリードする著者が最新知見をもとに迫る「睡眠の本質」 脳が求める「眠り」とは? 脳は睡眠中に洗浄されアルツハイマー病を防ぐ! 世界に先駆け日本で発売された不眠症治療の新薬とは? 寝不足でたまる「睡眠負債」はどう返す? 第一人者による最新の睡眠サイエンス!
2投稿日: 2017.08.17
