Reader Store
政と源
政と源
三浦しをん/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

98件)
3.9
23
31
34
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下町育ちの幼馴染の老人2人が、なんとも言えない心地よさを生み出しています。 2人のキャラや、2人を取り囲む人々のキャラが絶妙で、あっという間に読み終わってしまいました。

    0
    投稿日: 2025.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さすが文章も上手く読みやすかった。 源さんと国政さんとの対比も良い。ただ、高齢者夫婦の行き違いはちょっと悲しかったなぁ、まぁ、仕方ないけど。因果だね。 ほっこりと平和な日々は読んでいて気持ちが良い。ぜひ、彼らの続きの話を読みたい。

    0
    投稿日: 2025.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    定年まで銀行一筋で働きつめた真面目で堅いところのある国政と、つまみ簪職人でつまみ簪を作る以外ははちゃめちゃなところのある源二郎。幼なじみじゃなかったらきっと友達じゃなかったと作中で国政も言うように、性格や歩んできた人生が正反対な2人だけど、何十年と同じ月日を重ね、お互いの家を行き来するくらい仲の良い関係性がとても尊く感じた。正直羨ましい。血は繋がっていないし家族でもないし、友達と呼ぶとちょっと否定しそうな2人だけれど、信頼し合っているんだなとひしひしと伝わった。弟子の徹平ちゃんもいい子だし、マミちゃんもおおらかで素敵な女性だし、清子さんも花枝さんも芯があってとても好き。みんなそれぞれの人生を自分の意志で生きていて、前向きな気持ちをもらえた。

    0
    投稿日: 2025.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おじいさんの幼なじみ ニコイチってこんな感じ? 足りないところを補うとかそんなくさい関係じゃないけど、必要不可欠な存在。素敵だと思った あとは気持ちを正直に伝える大切さ、素直になる大切さを感じた

    0
    投稿日: 2025.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    江戸っ子じいさんたちの切なくて面白おかしい日常! こんな幼なじみがいたら老後生活も悪くない。 いいな〜、こんな幼なじみがほしいなぁ。 思わず1人でプププと笑う場面もあり、元気になれる一冊。 続編あればいいのにな。

    0
    投稿日: 2025.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そういえばついこの間までこんなおじいさんいたよなとノスタルジックな気持ちになった。 政と源は、私の祖父世代だから余計になのか…。 はっきり言ってしまえば、国政は自分も相手も記号として見ているのでいちいち主語がでかい。 そして鈍い。 そんな国政が時代の流れや自身の老いと共に気づきを得て変わっていくのが物語の軸。 まるで国政のようなわが祖父はこの世からいなくなった。 当時は確かに反発したし良いことばかりじゃなかったけど、なんか重ねちゃったな。 かつて共に過ごした人との思い出の頑固さたるや。

    0
    投稿日: 2025.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    同じクラスで初めて出会ったら仲良くならなかったかもしれない正反対な性格の2人 70年以上も同じ町で過ごして、来年の桜について一緒に語る幼なじみっていいなぁ しをんさんの描く「愛」にいつも心が暖かくなります

    0
    投稿日: 2025.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    時代背景は江戸と決めつけていたが、パソコンや携帯が登場する現代だった。 物語の舞台は、東京都墨田区Y町。 東京大空襲で焼け野原となり、すっかり作り替えられた町だ。 私の住まいは、空襲からは逃れて昔のままの路地だらけの場所だが同じ墨田区で、時々出かける場所なので直ぐに映像化できた。 近所のよく知っている場所がしばしば登場する、宮部みゆきさんの作品を読んでいる錯覚もした。 幼い頃から隅田川と荒川に挟まれた、水路が張り巡らされた下町に暮らしている国政と源二郎という名の爺さんが主役の話だった。 小銭を稼ぐために上野公園で路上販売しているのをヤクザに見つかり、上野動物園に逃げ込む場面があって国政は40年ぶりだと言っていた。 私は先月上野に行った時、動物園の表門の前を通って、20年以上も上野動物園に入っていないと思ったばかりだ。 今や浅草は外国人だらけになって、仲見世通りなどテーマパーク化しつつあるが、上野動物園がどうなっているか今度調査してこよう。 この物語は2人の主人公がいるが、多くの人が自分と国政を重ねて読んでいるのではないか。 源二郎のような生き方は想像し難い。 水と油のように合わなそうな二人が腐れ縁で、幼少期から爺さんになってもなぜか親交を続けている。 そんな人はいないから、ある意味羨ましい。 山の手や都心のビル街では成り立ちにくい設定で、下町の伝統文化や人情味が物語を成立させていると感じる。

    53
    投稿日: 2025.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    相変わらず面白い! 不器用で気持ちを素直に言葉にできない国政。 天真爛漫で人思い。自由気ままな源二郎。 似ているようで真逆な2人。 2人の掛け合い、お互いを思う気持ち、すれ違っているようでしっかりと絆で繋がっている。 読んでいてとても楽しく、2人の関係性がうらやましく思える作品でした。

    15
    投稿日: 2024.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    プロマンスってこいうことを言うんだ…!?って思わせてくれた。これもある意味のバディものでもある気がするけど、やっぱキャラクターが正反対だと映えるよなあ。すごく好きだった。 亡くなった人は記憶になって頭の中にいるっていうのがとても好きだった。あと葉書送るのが好き。 どっちが先に亡くなっちゃうかなってちょっと考えたけど、それを考えるのも野暮ってもんだよね。

    0
    投稿日: 2024.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本の平均年齢は50を超えたらしいけど、その辺から上の人たちには面白くてサラサラ読めるんじゃないかな。

    0
    投稿日: 2024.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幼馴染である国政と源二郎の下町人情あるれる物語。つまみかんざし職人である源二郎の弟子、徹平と彼女のマミたちとの心温まる話しでした。 自分がその年になった時、このような友はいないよなあと思うと、二人がとても羨ましくなった。 80歳、90歳になってもこのままの二人でいてほしい。そして、国政の奥さんが帰ってくることを祈ってます。 重松清「とんび」のヤスさんにも通じる、優しさ溢れる国政と源二郎の、ほのぼのと心温まる作品だった。

    25
    投稿日: 2024.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読書備忘録815号。 ★★★☆。 隅田川と荒川に挟まれた東京墨田区。 物流を水路に頼っていた名残が色濃く残るY町という架空の町を舞台に広げられる下町人間ドラマ。 73歳ジジイのBL物語と言ってもいいですね。笑 源こと、堀源二郎73歳。つまみ簪職人。若くして妻に先立たれ子供もおらず1人。 政こと、有田国政73歳。もと銀行員。家庭を一切顧みず妻と二人の娘に見放され1人。 性格が真逆な2人は幼馴染。なぜ友人関係が続いているのか本人たちもよく分からない。 源二郎は弟子の吉岡徹平、徹平の恋人マミちゃん、飲み屋のママとかから慕われていつも周りは賑やか。 独り身でありながら孤独の対極にいる。 一方の国政はまさに独居老人そのもの。源二郎の周りの賑やかさに僻みを感じる。 そんな2人の日々の人間ドラマ、ちょっとした三匹のおっさんストーリー、それぞれの連れ合いとの馴れ初めストーリー、そして徹平とマミちゃんの結婚式の仲人問題からのドタバタストーリー。 以上。 読んでて楽しい。 ただ、ストーリー性がある訳でもないので、備忘録に一番しにくい・・・。 ★3.5が限界かな。知らんけど。

    33
    投稿日: 2024.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ほっこり小説。さらっと読めて良かった。 国政みたいな堅実な人より、源二郎みたいなあっけらかんとした人のほうが好きだなぁ。 気を許せる幼なじみがいるっていいな、羨ましいな。

    3
    投稿日: 2024.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東京下町に住む政と源。元銀行員でやや僻み根性の国政。自由奔放な、まさに職人気質の源二郎。戦後を乗り切った同級生は、羨ましいくらいの親友だ。6話の連作短編で、日常と非日常の境界線が巧く表現されている。つまみ簪という言葉を初めて知ったのも収穫だ(この歳にして……)。源二郎の弟子・徹平の一途さが物語を明るくしてくれる。そして、徹平の結婚話を機に、源二郎の亡くなった妻との馴れ初めや、国政と別居中の妻との距離が縮まる場面が楽しい。

    0
    投稿日: 2024.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しおんさんにしては珍しいような内容。 73歳の幼馴染のお爺さん二人の物語。つまみ簪職人の源さんと元銀行員の政さんであり、性格もまさにその通りで好対照。自分の性格に近いのは政さんだが、やはり源さんに憧れる。無いものねだりで、政さんは嫉妬や嫉みで源さんにあたる。それを良く理解し対応する源さん。 政さんの妻が2年前から家を出て娘の家にいる。家を出た理由が理解できず、妻とは没交渉。源さん達の説得や、源さんの弟子の仲人で妻に交渉。五分五分の結果がもの悲しい。 つまみ簪の確認の為に画像で検索してみた。結婚式などで見るが、他ではあまり見かけない。長く残したい日本の技術と思った。

    61
    投稿日: 2023.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    手に取った時何故か時代劇だと思ってたので、 あれって感じで読み始めた 国政さんと源ニ郎さんの関係が羨ましいくらいにすてき、感動もののお話でした このところ気づいたら三浦しをんさんの本ばかり読んでます

    2
    投稿日: 2023.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みながら、ジーンとしたり、ホロリとしたり、クスッとしたり、ニヤッとしたり、73歳の国政と源二郎、幼なじみコンビに心奪われた。 政も源も、それぞれ偏屈なところがあるけれど、源は自由奔放が故で偏屈というより頑固という方が合っているか。政の方がややこしいタイプで、本当に偏屈。 でも、70年以上の幼なじみならではの息ピッタリなところをみせたり、喧嘩したり、妬んで拗ねたり。何も言わなくても分かり合っていて、そういう生涯の友っていいなぁと思う。 三浦しをんさんの表現にも、はっとさせられるたり、ジワッと情景が広がって心動かされる。 国政と源二郎が生まれ育ち、今も暮らす町の象徴にもなっている水路に、今生きている人々の人生だけでなく、これまで生きてきた人や、これから生まれくる人々に至るまで、永遠に続く時の流れをなぞらえているところが特に良いなぁと思った。

    3
    投稿日: 2023.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    源次郎と国政の2人の性格や価値観のバラバラさ加減が良かった。 こんなに長く、お互い気のしれた親友、腐れ縁の知人は自分にはいないので羨ましい 源次郎は豪快、国政は一生懸命だけど ひがみっぽく器が少し小さい 国政から見れば【源次郎が羨ましく、みんなに好かれてる】と思っているが 実際に年とった2人は、同じ年の孤独な老人なのに… 源次郎のが気持ちの整理も出来て、自分の駄目な所も理解し認めてる感じ 国政には国政の良さがあるのに、本人は気づいてなくて…でも源次郎は全部分かってる 生きていく上で正解が無いのは勿論だけど ●自分の現状の毎秒毎秒が選択の結果なわけだし…それがいい結果でも悪い結果でも「それがその時のベスト」と自分は考えて生きてます 幸せも、不幸せも同じ「幸せの種類」なので 人生楽勝で何が面白い?とも思う。 ※だから話が変わるけど 結局俺が何を言いたいかって言うと… 【カップ焼きそばって どんなに頑張って作っても食べるときに(かやく)は麺と一緒に口に入ってこなくて結局容器に沢山残るよね?!】って事!!

    68
    投稿日: 2023.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    源さんすごい破天荒だけど、なんだかんだで政さんのこと心配して色々やってくれる良い人で好きでした。腰痛の政さんに、腰椎ベルト巻くために転がすの笑った。笑 政さんは、源さんと違い結構ネガティブだなって思った。確かに奥さんや娘から嫌われすぎてて可哀想になったけど、でも源さんや徹平たちいるじゃん!おじいちゃんになってもあんな風に仲良い関係憧れるし、何でもお見通しなのさすがと思った。 やっぱ幼なじみはいいですね。私も大切にしよう!!

    9
    投稿日: 2022.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正反対の性格と境遇にあって、老人凸凹コンビの国政と源次郎。おさななじみの73歳。 どんな人生を生きたとしても、こんな友人が生涯そばにいてくれるってなんて幸せなことだろう。 「もう桜も終わりだな」 「また来年があるさ」 「来年の桜を見られるのか、俺たちは」 「さあなあ」 「俺たちが見られなかったとしても、来年も再来年も桜は咲くさ。それでいいじゃねえか」

    9
    投稿日: 2022.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    三浦しをん(2013年8月単行本、2017年6月文庫本)。 初めてのマニアックなテーマではない三浦しをんの小説、東京の下町に暮らす幼馴染の老人二人の人情温まる物語。 一人は有田国政73歳、大学を卒業後銀行に入行、見合い結婚をして娘が二人、孫が一人居るが、数年前に妻の清子は家を出て長女夫婦の家に同居している。家庭を顧みず、妻の助けを求める声に応えず、と言うか全く無神経で深読みが出来ない、寄り添うことが苦手な性格によるところが大きい結果なのだろう。現在寂しい年金一人暮らしをしている。 もう一人は堀源二郎73歳、幼い頃に兄が病死、父親は戦死、母親と弟と妹は空襲で死亡。小学校もろくに卒業出来ずに「つまみ簪職人」に弟子入りして、師匠の元で修業を積む。20代で小学校の教師の花枝と恋愛結婚して幸せな生活を送っていたが、花枝は40代の時に病死する。子供には恵まれずに一人で今も「つまみ簪職人」を続ける。しかし2年前に初めて弟子の吉岡徹平を迎えて、この20歳の弟子が元ヤンキーではあるが、結構手先が器用でデザインセンスもいいのだ。しかも源二郎を師匠としてリスペクトし、慕い、身の回りの世話までしている。国政はこの源二郎の境遇にやや嫉妬している。 二人は歩いて5分の所に住んでいる、73年来の幼馴染。性格も生き様も全く違うが子供の頃に同じように戦争を経験しても、家族と疎開していた国政と違って東京大空襲の中、一人生き残った源二郎にとって国政は唯一の家族同様の親友なのだ。孤独な国政にとってもただ一人の親友だ。 物語はこの二人がお互いに気を掛けながら、二人に関わってくる人間との困難な問題に上手く対処して、生い先短い残りの人生を逞しく生きていく、心が洗われる、胸にグッとくる、そして勇気づけられる物語だ。 若い頃、源二郎の花枝との結婚は略奪婚に近い。恋する二人の結婚を花枝の父親は認めず略奪婚に近い結婚なのだが、それに協力したのが国政で、この時の国政の親友思いの予想外の行動力には驚いてしまう。 また最近、妻に家を出られて一人暮らしの国政が台風の日、ギックリ腰の痛さで自宅の2階で身動き出来ずにいると、早朝に源二郎が虫の知らせだと言って国政の家の鍵のかかった玄関のガラス引き戸を割って入って来て助けたりして、何かこの二人には他人にはわからない強い結びつきがあるようだ。 そしてこれも最近、吉岡徹平が昔の悪い仲間のチンピラに絡まられていると知ると、源二郎と国政は無謀にも角材持参の力ずくとハッタリで徹平を助け、チンピラ達を追い払ったりして年甲斐もなく無謀なところも共有している。 物語の核となっているのは、国政が失った家族の信頼を取り戻せるかどうかと言う問題だ。 国政の妻の清子からの失望、怒り、軽蔑、諦めそして無視される国政の姿に自業自得だと清子に共感しながらも、身につまされる思いで同情している自分がいて、何とか修復出来ることを期待しながら読んでいたのだが、娘からも同様の扱いを受ける状況に至ってはこれはもう無理かなと悲観していた。 それが吉岡徹平の結婚式の仲人を引き受けたことから、国政の清子への説得のための誠意あるハガキ攻勢が始まり、結果的に清子の心のわだかまりを少しだが解きほぐすことに成功し、晴れて二人で仲人として結婚式に出席するのだ。毎日書いたハガキの内容は感動的で国政も変わったのかなと思い、自分はどうだろうかと考え込んでしまった。 結婚式の後、国政と源二郎が交わす言葉に切なくて胸がつまる。 国政「来年の桜を見られるのか、俺たちは」 源二郎「さあなあ」「俺たちが見られなかったとしても、来年も再来年も桜は咲くさ。それでいいじゃねえか」 人それぞれの永遠があり、それぞれの永遠は住んでる街の景色を変えていくが、そこに生きる人の営みは変わらない。国政と源二郎もそれぞれの永遠を生きたが、今二人は変わらず隣にいる。二人はきっと現在の自分の状況、自分達の生きた永遠を受け入れたのだろう。後悔とか満足とか不安とか恐怖とか希望とかの雑念を全て超越したかのように。

    10
    投稿日: 2022.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結ばれている。いつかきっと、俺も流れに運ばれ、流れによって結ばれたさきで、また親しいひとたちに会えるだろう。(55ページ)

    0
    投稿日: 2022.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あったかいお話。 ゲンもマサもどちらの生き方もリアルで 今のままだと自分はマサのようになりそうだなと思った。 そして自分が持ってないものをゲンは沢山持っててかっこいいなと思うけど、昔の自分と比べて ゲンみたいになりたいとは別に思わなくなってきた。 今の自分をしっかり愛して、周りの人にも優しくできる人生でありたいと思わせて貰えた本でした。

    1
    投稿日: 2022.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    70年以上の人生を重ねて、ツーカーの幼なじみ2人による人情溢れる物語 源さんは職人だけあって、江戸っ子の気風そのままで面白い 政さんが、娘一家の家に転居してしまった奥様を取り戻す作戦には大笑いでした

    1
    投稿日: 2022.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱり上手いなあ、しをんさん‼︎ 読む前は、「パワフルおじいちゃんたちの活躍話かな?」なんて思ったけど、失礼しました。ちょこっと違う。 国政の目線で話は進みます。 もちろんパワフルなとこもあるし、源二郎との会話や、国政が心の中で悪態つくとことか、もう声を出して笑っちゃう( ´∀`) でも、この作品の良さは、この年代の老人の心の中を、暖かく素直に、明るく描けてるところだと思うのです。 私の亡き母が昔、 「歳取ったら、時間なんていくらでもあるわよ」ってよく言ってました。 当時、私が、子育てと、パートと、学校のPTAが重なってた頃かなぁ? あの頃の、母の気持ちが、今私もすごくわかる気がしてきてるのです。 (まだ私はそこまでの歳ではないけれどね) この作品の中で、国政が、夜中に目が覚めてどうにか寝ようと姿勢を考えたり、出かける何時間も前、早朝から起きてしまい、どうやって時間を潰そうかと考えたり、過去を振り返っては落ち込んだり、源二郎と比べてみては、己の不甲斐なさを感じたり、寂しさゆえ、妬んだり僻んだり…。 こういう描写の一つ一つに、うんうん!わかるわかる!って思いながら…自分がこの年代になって読んだからだなぁ、今読んで良かった‼︎ って思いました。 どんな人でも、若い頃があって、どんな人でもいずれ年寄りになる。どの年代にあっても、迷いジタバタするけど、そうやって積み重ねていくしかないのよねぇ…なんてしみじみしながら読み、じんわりと涙が滲んだのでした。

    6
    投稿日: 2021.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は73歳の政と源。水路のある墨田区の下町が舞台の人情劇。 特に何か事件があるわけでもなく、彼らの日常が穏やかに過ぎて行く。強いて挙げれば、源の弟子である徹平の結婚を機に、夫婦の在り方を言及した辺りが読みどころか。 73歳という年齢設定は、ちょっと微妙だったと思う。

    1
    投稿日: 2021.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    多くの人は政のような感情を抱え、源のような人に憧れ嫉妬しながら、でも自分の人生を変えられないのだと思う。 今私は社会人3年目だが、仕事を頑張って40年間経た後に何があるんだろうと考えるきっかけになった。政は決して仕事をサボってきたり、充実していない人生を送ってきたわけではない。ただ源と決定的に違うのはその充実が積み上がってきたかということなのではないかと思う。 源は好きなことを仕事にした。こなすだけの仕事ではなく熱中できてプライドを持てる仕事 政もそういう気持ちで会社に入ったのかもしれない。ただ、社会に揉まれる中で、日々忙しく過ごしていても、瞬間的な充実を感じていても、その充実は人生を振り返った時に積み上がるようなものではなかったのではないかと思う。 ストック型充実とはどんなものなんだろう、と思うとやはりそれは大切な人との時間と熱中できる好きな仕事なのかもなと思った。 でも、社会はお金があって地位があってというのが今も「社会人」たるものが目指すべき姿になっていて、いやそうじゃないんだと例え思ったとしても、社会が創造する「社会人」から脱することはとても勇気が必要なことだと思う。 もう一つ印象的だったのは、死後についての考え方。 「死んだ人間が行くのは死後の世界ではなく、親しい人の記憶の中」 スピリチュアルでもなくて、素敵な考えだと思った。ここでも大切な人の存在が、生きている間だけではなく死後も重要なのだと感じた。 三浦しをんさんの作品は、いくつか読んだが、どれも人の温もりを感じる。ワードチョイスも美しくて、特に大どんでん返しがあるストーリーラインではないけど、心の中にスッと入ってきたり、こんな考え方いいなと思うことがよくある。 また色々読み返したいし、他の本も読んでみたい!

    1
    投稿日: 2021.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    墨田区Y町、今どき舟で行き来できるところが東京にあるのかい! そこに住む元銀行員、典型的昭和のオトコである国政。 戦争により天蓋孤独でありながら、破天荒で繊細なつまみ簪職人の源二郎。 幼なじみのふたりのやり取りが可笑しい。 源二郎の弟子、徹平とマミちゃんとの現代風カップルっぷりのあたたかさも心地いい。 国政の視線で語られる日常は、全然楽しそうではないけれど、仲人を引き受けるため、出て行った妻にむけて毎日書いたはがきがめきめき面白くなっていく。 やっぱり本心を相手に伝えないことには、なにも変わらないってことですね。

    3
    投稿日: 2021.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    性格や生い立ちも正反対なおじいさんコンビの物語。 人生でこういう友人が一人でもいたら幸せだろうなと感じた。 「死んだ人間が行くのは死後の世界なんじゃなく、親しい人の記憶のなかじゃないか」 自分が死んだ後に誰かの記憶の中で生きていけたらとてつもなく幸せだと思える。 BLEACHの海燕の「死ぬときは心を預けていく」という台詞が昔から大好きだったので近しいものを感じた。 清子さんが耐えてきたことはすぐに帳消しにできるものではないが、葉書を送り続けるところは感動した。しかし、それですぐに戻りますともならないのが良かった。 結婚はできなくても構わないと思っているが、登場人物の家族愛や最後の結婚式をみると、結婚も良いものかもしれないと思う。 徹平くんとマミさんに幸あれ。。

    1
    投稿日: 2021.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初から最後まで国政のキャラクターに感情移入できなかった。いまでいう老害キャラなのですが、どこか憎めない頑固親父にしたかったのでしょうけど、身近にこういう迷惑なひとがいるし、もうこの手の人はなにがあっても治らないのをしっているので、どうしても馴染めなかった。

    3
    投稿日: 2021.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『人生の秋どころか冬に足を踏み入れたからこそ、秋のよさがわかるようになったのだろうか』 あなたの好きな季節はいつですか?という質問にどの季節を挙げるでしょうか?”春”に始まりを感じる一方で、対になる”秋”には収穫とともに終わりを感じる、それぞれの季節にはそのようにイメージというものがあります。そして、どの季節が好きかという質問の答えもそんなイメージに左右されるようにも思います。それもあって年代によってどの季節を一番好きと答えるかも異なってくるようです。ある調査によると、”秋”が好きという答えは年齢に関係なくほぼ一定の割合なのに対して、”春”が好きという答えの方は、年代が上がれば上がるほどに好きと答える割合は高くなるようです。年齢が高くなればなるほどに、生命の始まりを感じさせる”春”に惹かれる気持ちが強くなるというその結果。それは青春という人生の”春”のあの日々を懐かしむ憧憬の感情なのかもしれません。 さて、ここにそんな青春の日々を共に過ごし、今まさに、人生の秋、人生の収穫の秋に差し掛かった二人の『おじいさん』が主人公の物語があります。それは、『おい、源』『なあ、政』と呼び合う、そんな二人が長年に渡ってつちかってきた友情を熱く感じる物語です。 『告別式の会場に入ってきた堀源二郎を見て、有田国政はむせそうになった』という冒頭。『いつもどおりの飄々とした足取りで歩み寄ってくる』源二郎は『よう』と低く挨拶をして、国政の隣に座りました。『「よう」じゃない。なんだその頭は』という源二郎は『耳のうえにわずかに残った頭髪を真っ赤に染めていたのだ』というインパクトのある出で立ち。『おまえ、自分をいくつだと思っているんだ』と言う国政に『まさかミツねえさんが死んじまうとはなあ』ととぼける源二郎は『染め直すわけにもいかねえだろう。先週、マミちゃんに赤くしてもらったところなんだ』と意に介しません。『だったら剃ってこい』と迫る国政に『てめえがうまく総白髪になったからって、いい気になってねえか?』と揉めそうになったところで『僧侶が祭壇のまえに座ったので、会話はひとまずそこで終わった』という展開。『出棺を待つあいだ、国政と源二郎は表の駐車場で煙草をふかし』ながら『急なことだったな』、『なあに、大往生さ』と亡くなったミツのことを話します。しかし『素直にうなずけなかった』という国政は『若いころより死が身近になったぶんだけ、怖れも増したからかもしれない』と感じます。『これまで出会い、さきに死んでいったひとたちの記憶もまるごと、俺が死んだらきれいさっぱり消えるのか』とも感じる国政に『またすぐに会える』と言う源二郎。『それもそうか』と国政は思います。その後運河沿いを歩く二人。『運河の護岸の手すりに寄った』源二郎は『おまえも乗ってけよ』と国政を誘います。『船外機つきの小船に、吉岡徹平が乗っていた』という小船に乗り込む二人。『東京の東部にある墨田区Y町は、荒川と隅田川に挟まれ、ちょうど三角州のようになった地帯だ』という国政と源二郎が生まれ育ったそのY町。その河原で『羽二重にひいた糊の乾き具合を、徹平が確認している』のを見る二人。『二十歳か』と徹平のことを見て『俺は二十歳のとき、どんなことを考えていたのだったか。なにしろ半世紀以上まえのことなので、うまく思い出せない』と考える国政。そして家に帰るも『「ただいま と言っても答えるものはない』というその暮らし。『九時まで時間をつぶし、あとはもうすることもなく布団に入った』という一日の終わり。しかし夜が明けて『新しい一日がはじまったからといって、活力がみなぎるわけでもない』と思いつつ眠りにつく国政。そんな国政と友人で『つまみ簪』の職人でもある源二郎の二人の友情の物語が描かれていきます。 『編集者さんから「おじいさん二人の話はどうですか」というオファーをいただいて、それはいいなあ、と思ったところから』始まったと語る三浦しをんさん。”Cobalt”という雑誌に五年に渡って連載されたこの作品は六つの短編からなる連作短編の形式をとっています。そして、二人合わせて『百四十六歳だ』という国政と源二郎という東京の下町に暮らす二人の『おじいさん』が主人公となって物語は展開していきます。そんな物語を読んでまず気になるのは物語の前半の重さです。おびただしい『死』という漢字が登場するその内容。あまりにたくさん『死』という文字が登場するので、こういう場合数えずにはいられない私は早速その数を数えてみました。 第一章: 12、第二章: 41、第三章: 1、第四章: 10、第五章: 1、第六章: 5 合計70 という大量の『死』という文字。そして、第二章に集中する『死』という文字。五年という歳月にまたがって連載されたこの作品では、三浦さんの意図されるところが微妙に変化していったのかなとも感じられるその偏りです。そんな『死』という文字がこれだけ登場する第二章はとても影を感じる内容になっています。『死後の世界がもしあるなら、それは運河の果てに広がっているのだろうと思っていた』と考える国政。『いつかきっと、俺も流れに運ばれ、流れによって結ばれたさきで、また親しいひとたちに会えるだろう』というような感じで、相当な分量を使ってその死後の世界を語っていく三浦さん。この展開を読んで頭に浮かんだのは三浦さんの「天国旅行」という作品でした。同作品は最初から最後まで『死』と対峙し続けることを読者は求められる、とても読み応えのある作品ですが、この「政と源」の第二章もそれ同様に41ヶ所にも登場する『死』に向き合うことを読者は求められます。そして、この作品で特徴的なのは、それが”老いと死”であることです。銀行員としてがむしゃらに突っ走ってきた国政。そして、『七十三年生きてきた結果』が『妻と娘たちは家を出ていき国政と連絡を取りたがらない』と今を憂う国政は『老後というのはすることがない。国政はきわめて退屈な日々を送っていた』という日常の中で、時には『もういっそのこと、俺の心臓なんて今夜停まってしまえばいいんだ』とさえ感じる時もあります。そんな中で『死んだ人が行くのは死後の世界なんかじゃなく、親しいひとの記憶のなかじゃないか』という独自の考え方を源二郎の言葉を通して語る三浦さん。『死んでも、親しいひとのなかに生きる。そうだな、源。それはいい考えだ』と納得感を得た国政は『記憶のなかの死者とともに、せいぜい長生きしよう』と思うに至ります。『うしろ向きだとは思わない。新たに出会う生者より、死んだ知りあいのほうが多い。そんな年齢に、とっくになっているのだから』とある意味達観とも言えるその考え方が展開するこの章は、三浦さんらしい死生観を垣間見ることができたとても読み応えのある章だったと思います。 そして、そんな『死』というものを意識せざるを得ない物語は、第三章以降急に雰囲気を変えていきます。そこから感じるのは”下町に生きるパワフルなおじいさんコンビのはちゃめちゃ物語”といった面持ちです。今の世にあって73歳という年齢はまだまだ現役という方もたくさんいらっしゃると思います。実際、この作品でも駆け回ったり、大立ち回りを演じたりの大活躍を見せる二人には『おじいさん』という雰囲気はあまり感じられません。もちろんその一方で腰痛で寝込んだりといったやむを得ない老いの一面は見られますがそれにしてもパワフルです。第二章で三浦さんの「天国旅行」を思い出したと書きましたが、後半になって感じたのは、三浦さんの代表作である「まほろ駅前多田便利軒」の世界観でした。多田と行天という味のある二人のコンビがパワフルに人生を切り開いていく、活き活きとした日常の面白さを描いた世界観が、この作品の国政と源二郎の関係と重なるのを感じました。それは二人の対照的なこれまでの人生と、そもそもの二人の性格の違いにもよく現れています。『家族を顧みず働いてきたつけ』が回ってきたと感じる国政は、かつて『昔ながらの職人の世界に身を置く源二郎』のことを『やや軽んじる思いすらあったかもしれない』と感じています。そんな『国政と源二郎とでは、正反対と言っていいほど生きかたも考えかたもちがう』という二人。『どうして源二郎とのつきあいがつづいているのか』わからないという国政に、『そりゃおめえ、惰性ってやつだよ』と答える源二郎。『そういうものかもしれないな』と納得してしまう国政。人間関係というのはとても不思議なものです。「まほろ」での多田と行天もやはり対照的な二人の生きかたが描かれていました。そんな正反対コンビが描かれる「まほろ」と「政と源」という両作を読んで私が感じたのは、”なんという名コンビなんだろう”という二人の組み合わせの絶妙さでした。現実世界においても必ずしも生きかたや考えかたが同じだからといっていい組み合わせになるとは限りません。人間関係とはそんなに単純なものではないからです。この作品を読んで人と人との出会いとその関係の面白さには無限の可能性があるのではないか、合わないと思った二人の間にこそ、かけがえのない、一生を共有できる友情が生まれていく可能性もあるのではないか、そんな風にも感じました。 三浦さんの死生観を垣間見ることのできる奥深い表現に魅せられ、活き活きとした登場人物たちのはちゃめちゃな活躍に夢中にもなれるこの作品。三浦さんの小説に見られる色んな要素が一冊に集約されたある意味とても贅沢なこの作品。 『長い年月が過ぎ、Y町の風景は移ろったが、そこに生きる人々の営みは変わらない』という日常の中に、かつての『少年の日と同じように、いまも国政の隣には源二郎がいる』と感じあえる”名コンビ”。そんな何ものにも代えがたい二人の結び付きの強さにすっかり魅せられた、そんな作品でした。

    66
    投稿日: 2021.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんさんの他の作品と同様、「痛快」という言葉がピッタリの作品。でも途中ではいろんなトラブル?壁?が立ちはだかり、その時には登場人物を応援したくなったり。読了後の気持ちよさ。

    3
    投稿日: 2020.12.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    簪職人の源次郎と、幼なじみの国政の人情話。 少ない髪を赤や青に染めたり、自由奔放な性格の源次郎と、銀行員を定年まで生真面目に努め抜いた国政は正反対の性格をしている。 だが戦争を経験し、親や愛する人を失ったり、たくさんの苦楽を共にした2人は幼い頃からの親友だ。 ————- 物語の中で、国政の老後の不安や、源次郎への憧れを抱く描写が印象的だった。 源次郎は見染めた人と駆け落ちし結婚したのに対して、国政は好きな人ではなく見合いで結婚した。 国政は2人の娘をもうけたが、家庭のことを顧みない仕事人間だった。 いつしか妻に愛想をつかされ、妻は娘の家に転がり込み、国政は家に独り残される。 弟子の撤平を叱り飛ばしながらも充実した生活を送る源次郎と、妻に出ていかれた自分とを比べて、いつしか孤独と嫉妬に似た苛立ちを覚えるようになった。 しかし徹平の結婚式が決まり、どうしても!と仲人を頼まれた時には、自分が何とかしてやろうと、国政は妻に毎日手紙を書いて送った。 その手紙には普段言えなかった感謝の気持ちや、国政らしい不器用な愛情がこもっていた。 ——————- 結婚や明るく楽しい話と対照的に、老後の不安が見え隠れする。 しかし、老いてなお親友と呼べる人がいるのは、なんて素敵な事だろうか。 国政は妻の気持ちを理解したし、源次郎も充実した生活を送り、弟子の徹平は好きな人と結婚することができた。 今後の明るい未来が予想される、幸せな終わり方だった。

    27
    投稿日: 2020.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    絵に描いたような頑固爺達。正直その考え方は時代遅れとも感じてしまうが、幼馴染みと寄り合いながら暮らす様はどこか生き生きとして子供のよう。幼馴染みというものは現代では希薄になりがちなので、その生活がどこか特別なものに感じられるのだろう。

    3
    投稿日: 2020.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『政と源』 三浦しをんさん 真面目な元銀行員の国政と、破天荒で自由人なつまみ簪職人の源二郎は、子供の頃からの幼馴染み。年齢は2人合わせて146歳!そんなおじい2人が繰り成す、笑いあり、涙もちょっとありな人情物語。 おもしろいです。きっと1ページ目から笑います。笑 「秒針が夜を数えていた」 夏の終わりの夜、国政が死後の世界を考えて少し鬱々としているシーンでの一文。どうしたらこんな粋な文章が書けるのか…。。 三浦しをんさんの情景描写は、本当に美しいですね。

    3
    投稿日: 2020.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    舞台は墨田区Y町!これは読むしかない! だって私の出身地だから。 有川浩の「3匹のおっさん」に似ている。 ここでは国政と源二郎の2匹のおっさんだが。 この二人かなりの頑固ジジイ。 喧嘩してもなかなか謝れない。けれど相手のことをすごく考えている。 相思相愛である。 もういっそのことおっさん二人が結婚してしまえ(笑)

    14
    投稿日: 2020.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ーいつだって友情はちょっと厄介で最高のものだ。 Y町に住む老コンビ国政と源二郎は共に七十三歳。国政は、真面目でエリート、銀行に勤め、お見合い結婚、2人の子どもを授かり、無事定年退職。だが、退職後急に妻が娘夫婦の元で同居中。そして源二郎は、簪職人で簪細工以外のことには適当極まりない。そんな性格が真逆の2人は幼なじみ。 源二郎の弟子になった二十歳の徹平が、どうやら昔のワル仲間にボコられたらしい……。 ここはひとつ、老いぼれの肌を脱ぐとするか! いやー、もう最高です! 本当に真逆の2人。でもなんだか、テンポは合うし信頼しあってるし、相手のこと分かってるし、お互いちょっと羨ましい。 分かるなぁ〜!いいなぁ〜!老いてもこうでありたい! 要所要所にクスッと笑えるところがあって、こういう表現とか、掛け合いはおもしろすぎる!と思わずニヤニヤしちゃいます。 いいなぁ、この2人。楽しく読めて元気が出ました。

    5
    投稿日: 2020.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    3 墨田区の下町Y町を舞台に、つまみ簪職人の源二郎と元銀行員の国政の73才幼馴染みが繰り広げる日々の生活の話。元ヤンの弟子徹平が、はいっす、師匠と素直で面白い。憎まれ口を叩き合いながらも相手を思いながらのやり取りが微笑ましい。政は、いわゆるサラリーマン気質で、弟子と楽しくやっている源に嫉妬したり、家庭を省みず仕事に打ち込み3年前に出ていった妻や娘に素直になれず、といった人間臭い所も。源の職人気質で自由な感じも面白い。義理父母に苦労し家庭を一人で切り盛りしてた鬱憤を晴らすように娘夫婦のもとに出ていった妻清子に、仲人を頼むべく毎日葉書を送るエピソードはなかなか面白い。

    0
    投稿日: 2020.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幼なじみの対照的な二人の連作短編集ですが、後半の国政の奥さんとの関係性、徹平の仲人を引き受けたことで毎日送り続けた葉書の内容にぐっときました。元の様には戻れなくとも少し心が近づけたこと、持つべきものは友ということでしょうか。

    0
    投稿日: 2020.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「政と源」三浦しをん。集英社。2013年。 2019年の7月読了。 #  国政という名前の、元銀行員、今は定年後毎日が日曜日。住んでいるのは墨田区で、幼馴染の源二郎は、定年が関係ない「つまみ簪を作る職人」。  この政と源とが、つるんで、いくつかの案件に挑むというお話。    そして政は、どうやら妻を大切にしてこなかったらしく、定年後に妻に逃げ出された(娘のところに去った)。色々あってなんとなく前非を悔いて戻ってきて欲しいのだが、簡単な詫びでは戻ってきてくれない。  この妻との復縁なるかならざるやと言うのが一応の縦軸。 #  全般に流石、三浦しをん、というウェルメイドで悪くない。面白い。  三浦しをんさんは、そんなに読んでいません。けれど「風が強く吹いている」とか「仏果を得ず」なんかはいろんな意味で大いに楽しみました。なにかにつけて、良くも悪くもキレイでウエルメイド、よく出来ている。天才ではなくて秀才、それもきちんとわかって作っている感じ。ただ、全体に漂う「キレイゴト感」だけはどうしようも拭えない。いや、それが良い持ち味と考えても良いです。(有川浩さんという作家さんもいますね)。 それを、「いい子ちゃん止まり」「浅い」「つくりごと」「ジュニア小説」「おとぎ話」と、批判することもできるでしょう(まあその批判は外れてもいない気がします)。  「政と源」でも、源のしごとであるまつり簪というのは、「作家がきちんと取材して書いてる感じ」が濃厚に匂い立ちます。ところが一方で、元「大手銀行勤務」の政の方はどんな仕事していたのか、最後はどこに出向していたのか、全くもって判然としない。露骨に「キチンと取材できていない感じ」が、だだ漏れです。  重箱の隅とも言えますが、そこから主人公のルサンチマンや哀愁が作られているので、やはり気になる。老人男性の悲哀ってやつですが、どこか、「ドラマ上、必要だから、苦悩や葛藤を作る」という、泥縄式制作のテレビドラマでありがちな気配が。  全体に「肉は斬るけど骨断たず」という感を良くも悪くも裏切らず。「骨まで断つようなシンドイ小説、読みたないねん」という読者層もいますし、「そういうのが読みたい」というときだってありますから。  (またこれが、「ほらほら俺が、骨をズバッと切ったよ凄いだろう」というドーダ感が臭すぎる小説もあって、それはそれで興ざめだったりするのが難しいところですね)

    1
    投稿日: 2020.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    破天荒な頑固職人と、昔ながらの仕事人間だった幼なじみ2人。共通なのは、まっすぐなのに素直になれないところかな。。2人の奥さんも、江戸っ子らしく?それぞれ1本筋の通った女性で、なかなか魅力的な登場人物ばかりです。 何事も全てが上手くいくわけではないけれど(特に人間関係は)、その時々で形が変わっていって、難しいからこそおもしろい。徹平くんとマミさん、結婚おめでとう!

    0
    投稿日: 2020.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    銀行を定年退職したとたんに妻が娘の家に出ていってしまって国政とつまみ簪職人の源二郎。 性格は全く逆なのに何故か良いコンビの幼馴染み二人が、水路がある下町、東京都墨田区Y町を舞台に老人パワーを炸裂させる。 源二郎の弟子、徹平が昔の不良仲間にゆすられているのを見て黙っていられない二人。 続編もできそうなお話で楽しかった。

    3
    投稿日: 2019.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    家族のためにわき目も降らずに定年まで働き通した政。悠々自適に自分の好きなこと好きな人のために突っ走る源。対照的な二人だからこそ補える二人。 家族のためとしてしていたことは本当に家族のため?お金だけを稼ぎ家にもってくることだけが父親の役目なのだと信じて疑わなかった主人公が妻や娘、そして源たちから何が家族に必要なのかを教わっていく。自分自身の父も家族とのコミュニケーションは最小限で一緒に遊んだような記憶は数えるくらいしかない。この物語は、現代における父親、母親が子供に対して家族に対して何が必要なのかを教えてくれる。昭和の父親なんかもういらない。新しい時代の家族の在り方がみんなには必要とされてきている。

    1
    投稿日: 2019.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ほっこり。幼馴染っていいな。そして、家族は大事にしなくては。とくに会話すること。無言でわかり合うなんてできないことね。大事な人に、伝えるべきことは伝えないといけないし、話し合わなくては。そして、他人でも、家族と同じくらい近い人がいる。いざという時には自分の人生を助けてくれる存在。家族より長く一緒に過ごしていることもあり、家族の悩みを打ち明けたり、脳内無線で気持ちを感じあったりできる。身近な人を大切にと思えるステキな物語でした。

    0
    投稿日: 2019.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公が70代の老人な小説は、読んだ記憶が無いなぁ。 短編1話目を読んだところは、IWGP系のトラブルシューティングばなしかと思いきや、そうではなく。 下町を舞台にした義理人情話かと思いきや、そうでもない。 かといって、中途半端なお涙頂戴ばなしでもない。 "源"の痛快奇天烈なキャラを存分に味わい、 "政"の悲哀を身近な人生の先輩たちや未来の自分に重ねては反面教師にしようと心に誓い、 "ラブバカップル"の恋に心を洗われる・・・ そんなおハナシ。 ★3つ、7ポイント半。 2019.04.25.古。 ※源の一途な恋に、少しぐっときた。 ※不器用だけど真っ直ぐな撤兵の想いと、それを包み込むようなマミさんの愛情に、心温められた。

    6
    投稿日: 2019.04.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東京下町のじいさん2人が見せる生き様は決して他人に勧められるような立派な物ではないけれど、でも何故かとても好感が持てます。 自由奔放な職人で誰からも愛される源と、真面目一筋で生きてきたはずなのに不器用で孤独な老後を過ごしていて、だけど身近に大切な理解者がいる政と、自分ならどっちに近い老人になるんだろう。

    3
    投稿日: 2019.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読むのに時間が掛かってしまいました。作品としては面白いと思いますが、私としてはタイミングが悪かったのだろう...集中できず。まあ、年取るといろいろあるさね。

    1
    投稿日: 2019.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    趣味は持たないといけないなぁ。と思いました。 リタイア後のリアルですね。 下町情緒溢れる、風情のある作品でした。

    2
    投稿日: 2019.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんはやっぱりいい。 江戸っ子爺さん2人の仲睦まじく、あったかい物語。 几帳面だけど、ひがみっぽい考え方ばかりする、昔ながらの亭主関白で鈍感、人の気持ちにまで考えが及ばない政。 おおざっぱだけど人に好かれて、いつも人に囲まれて、自分の好きなことを好きなようにやってきて、手に職、弟子まで持ってる源。 政が源をひがむ気持ちが理解できる。 でも源も源で色々思っているところはあると思うけど… 最後の政がハガキを書きまくるシーンは心が打たれた。自作迷路最高!! 出てくる食べ物描写がどれも美味しそう。蕗子家で出たチーズのせ焼きもちを再現してしまった。チャーシューも作りたくなった。

    1
    投稿日: 2019.03.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんでオレンジ文庫?という疑問。読み終わったらコバルトで連載してた旨書いてあって、またしてもなぜ?と疑問の嵐。それはさておき、東京下町のようで、ベネチアのような、現代のような明治のような不思議な舞台に、正反対で腐れ縁の国政と源二郎と、周りの人たちがワイワイと過ごす様子がとても魅力的で面白かった。

    1
    投稿日: 2019.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下町に暮らす国政と源二郎のお話。 性格も生き方も異なるけれど、お互いなくてはならない存在。 大きな事件はないが、日々を大切に生きている人たちのものがたり 国政が別居している奥さん清子さんにおくる手紙がよかったな。

    4
    投稿日: 2019.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館で。 下町での爺さんたちの心温まるような温まらないような70年。政さんは同情出来るような出来ないような。お話の登場人物としての彼は悪い人じゃないけど家族だったら確かにちょっと…う~んという人だよな。独りよがりな所も含めて。 なんで年配の男性って自分の意見が家族の総意とか思ってしまうんだろうなぁ?不思議。 というわけで破天荒な源さんの方が実は周囲を見るのが上手かったり、年寄りになっても子供のような喧嘩を繰り返したりする二人の関係がありそうだなぁなんて思いながら読みました。

    2
    投稿日: 2019.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    73才の幼馴染コンビ、破天荒な源二郎と真面目な国政。二人の活躍……というよりは、今の自分を受け入れられないでいる国政が、自分と全然違うタイプの源二郎や若い徹平と交流するうち、気持ちを整理する……っていう感じかな。終わり方も良かったと思う。 切ないところもあるけど、国政の心のツッコミが笑えるし、破天荒な源二郎やとぼけた徹平といい、ユーモアもあって面白かった。 源二郎がつまみ簪職人っていうのも良かった。数年前から手芸本コーナーで現代風にアレンジしたつまみ細工の本を見かけるようになったけど、すごく可愛いんだよねえ。ずっと残ってほしい伝統工芸だ。

    4
    投稿日: 2018.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂させる二人の痛快で心温まる人情譚です。国政と源二郎は性格は正反対であるが、幼なじみが故に、なぜか良いコンビ(笑) 源次郎はつまみ簪職人で鶏冠頭のレインボー色(笑)、国政は銀行を退職した途端、なぜか妻が娘のところに家出されてしまう・・・老人二人、『来年の桜を見られるのかなぁ』とつぶやく、『さあなぁ』と微笑むさまが温まる♪

    0
    投稿日: 2018.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでは置いて、置いては読んでしていたので時間がかかってしまった。 源二郎のキャラクターがチャーミングだったし、国政のだめなとこがなんでだめか考え考えよんだ。

    5
    投稿日: 2018.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館でたまたま見つけた本。三浦しおんは好きなので、そこそこ間違いないだろうと。表紙の感じから時代劇だと思ったけど、現代の話だった。 喜劇だね。 国政の表面上の冷静さと、内面の疎外感や孤独感、焦りとかプライドみたいな対比がすごくはっきり書かれていて、こんな老人になっちゃったらやだなーさみしいなー、と思って読んだ。変にプライド持ったおばあちゃんにならないように、気をつけよう。 どうやって気をつけたらいいんだろうな。人の気持ちをよく聞くことと、素直に自分の意見をいうことかな。

    2
    投稿日: 2018.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    江戸っ子2人がメインを主軸にしたはなしだったけど政のちょっと性格の悪さというか、なんでも否定的な感じが気になったしだから奥さん家でてったんだろうなと感じた。だけど、最後まで帰ってこないのは寂し感じかな。

    3
    投稿日: 2018.08.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は国政と源二郎の二人の老人! 国政は元銀行員で源二郎は現役の簪職人。彼ら二人を中心に源二郎の弟子の徹平と、その彼女のマミさんを巻き込んだ、老人達の青春ストーリー! ちょっと悲しい老後かもしれないが近所にこんな幼馴染がいれば、それなりに日々を過ごしていけるのだろうと思った! 因みに源二郎は【泉谷しげる】、国政は【草刈正雄】のイメージで読みました! サクッと読める概ね300ページ。

    3
    投稿日: 2018.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幼なじみの政と源。 御年73歳。 元銀行員で生真面目な政。 つまみ簪職人で、仕事以外は破天荒な源。 幼なじみでなかったら交わらなかったであろう2人。 親よりも、嫁よりも、長い時間を共にすごしてきた二人の日常の物語。

    2
    投稿日: 2018.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    荒川と隅田川に挟まれた三角州のような、墨田区Y町。 ここで育った、有田国政(ありた くにまさ)と堀源二郎(ほり げんじろう)は、当年とって73歳同士の幼なじみ。 元銀行員でお堅い国政だが、仕事人間で家庭を顧みなかったツケか、妻は逃げ出して長女一家と同居している。 少し虚無的な気持ちになっている彼は、どうかすると、死後の世界のことを考えたり、残りの人生を消化試合のように感じてしまう。 小学校もろくに出ずにつまみ簪(かんざし)職人として気ままに生きる源二郎は、周りに人が集まるおおらかな性格だが、家と家族を空襲で失った日を忘れることはない。 家族が欲しくて欲しくてたまらず、ようやくめとった恋女房には40代で先立たれてしまった。 そういうわけで、ともに一人暮らしなのだが、最近、吉岡徹平という若い弟子を取って、なにやら家族同然に遠慮ない間柄になっている源二郎を、国政は心の中で羨まずにはいられない。 その徹平も、まだ二十歳ながら、家庭を持ちたいと望んで… 政と源は、彼らのために一肌脱ぐのである。 懐かしさを残す東京の風景と、人情、大切な家族との様々な形に思いをはせる。 笑ったり泣いたり、本人にしてみれば大きな事件。 しかし、それは、Y町の永遠の中の一部。 死んだら、死後の世界ではなく、親しかった誰かの記憶の中に行くのだという、源二郎の言葉が良い。 そして、誰がいなくなっても、桜は毎年咲くのだ。 そんな風に思いながら、終りまでの日々を親しい人とゆったり暮らせたらいいな。 鯛の指輪、かわいい。

    9
    投稿日: 2018.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    魂で生きている人は強い、と最近よく考える。ときにかっこ悪くても、かっこ悪い自分をきちんと受け入れ、自分の心を取り繕うことなく生きている人だ。そして、そんな人が心底羨ましい。 これは幼馴染のじじい2人、国政と源二郎の物語。源二郎は魂で生きている人だ。自分を取り繕わないから、ときに周りを巻き込んで大ごとを引き起こす。迷惑がりながらも巻き込まれて70余年の国政は、社会の中でまっとうに堅実に生きてきた。定年退職した今、自分の周りには誰もいないと感じ、 源二郎を羨ましく思っていそうだ。 社会の中でのまっとうさは足元にも及ばないけれど、私は完全に国政側だ。どうせ私なんて誰にも愛されない、大切にされない、必要とされない、と卑屈に思っている。自分の心を取り繕って、自分の正解をわかろうともせずに、人の正解に合わせようとしている。(こう書いてみれば、それはなんて手抜きの人生なんだろう。魂で生きている人というのは、自分の正解をわかろうとする、しちめんどくさいことにきちんと向き合ってきている人なんだと気付く) だから染みた言葉がある。源二郎が国政に言った、「そうやって、欲しいもんを欲しいと言わずに諦めちまうのは、おまえの悪い癖だ」。 そして、こんなことを言ってくれる友人がそばにいる国政が私は心底羨ましくなった。

    1
    投稿日: 2018.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の国政は73歳。長年勤め上げた銀行を退職後は、見合い結婚で出会い連れ添った妻と穏やかな老後を送るはずが、妻は家を出て行き現在一人暮らし。源次郎は、国政の幼馴染だけど、まるで正反対な性格の現役の職人さん。 二人が暮らす町は、荒川と隅田川の間で水路が張り巡らされていて、車ではなく、小船を走らせて出かけたりするところなど、独特の風情を感じます。江戸時代には、この水路を通って、将軍様に拝謁すべく象がやってきたとか、なんとか。このエピソードが、この物語が生まれる発端だったのかもと思ってしまいました。文庫版の装丁には、舟に乗った象のイラストがいかされていて、なかなかによろしいです。 結婚式に向けての国政の奮闘ぶりが、この物語のクライマックスでしょうか。クロスワードパズルを縮小してはがきに貼り付けたり、その必死さがかわいらしく、楽しいです。 国政とその妻の行き違いは、この世代にはよくあるパターンでしょうか。理由も告げないで一方的に出て行かれたとする夫と、いわゆる嫁の立場のつらさ、かなしさを訴えてきたのに一顧だにされなかったという妻と。次の世代の夫婦の行き違いは、もっと複雑で、一番近くにいるはずの人と、どう気持ちを伝え合っていけばいいのか、ふと、思ったりもします。そして、国政の妻との行き違いに向かい合う姿が、かっこ悪いけどかっこよくて、こうありたいとひそかに思います。

    3
    投稿日: 2018.02.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あわせて146歳の幼なじみの、簪職人と年金暮しの二人が、東京下町で繰り広げる、人情豊かで心温まるエピソードがたっぷり詰まった短編連作作品。特徴は、退屈な日常に起こるちょっとした事件を軽快なリズムで刻みつつ、年金暮しの政の過去の清算に向けて一直線に物語が突き進むてんかな。スカッと、ホロっとが連続で心に差し込みグッとくる筆致はさすがだなー。作風をガラッと変えた事で新境地に向かっているかと。今後も楽しみな作家です!

    2
    投稿日: 2018.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    荒川と隅田川に挟まれた中州のような墨田区Y町に住む政と源。 銀行員を定年退職した堅物の国政と、つまみ簪職人のいい加減男・源二郎は同じ73歳。 正反対の性格をした二人はどういうわけか離れずにこの年までつき合ってきた。 下町を舞台に繰り広げられる、二人を中心とした人情物語。 政と源の掛け合いが面白く、テンポの良い文章であっという間に読了しました。 予定調和な展開にちょっと物足りなさも感じましたが、老いの孤独や人生の悲哀も描かれていてホロリとさせられます。 奥さんに家出された国政は一人寂しく暮らしていますが、源二郎は通いの弟子の徹平とにぎやかに暮らしています。 源二郎の賑やかな生活を嫉妬し僻む国政ですが、何歳になってもそういう感情は無くならないというのがリアルで人間らしいと思いました。 彼が妻にちゃんと向き合った時には、もう遅く取り返しがつかないのが切ない。 所詮、生きていくのも死んでいくのも一人だと感じさせてくれましたが、だからこそ一時でも悲しみも嬉しさも分かち合うことの尊さを教えてくれます。 何も言わなくても同じ空間で過ごしてくれる友達がいて羨ましい。素敵な二人のお話でした。

    1
    投稿日: 2018.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下町人情もの。ハートウォーミングな展開で、サクサク楽しく読めた。 人生それぞれ。悪いことをしない限りは、それぞれ幸せであれば良い。決まった幸せの形なんてないんだなと改めて。 そして、過ごした時間の長さは裏切らない……とも改めて。

    1
    投稿日: 2017.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    73歳の幼馴染同士のおじいちゃんのお話。 銀行を定年まで勤め上げ真面目一本で通した堅物の政。今は少なくなった、つまみ簪職人の源! タイプはまるで違うけど、喧嘩したりひがんだりと騒がしくいけてる二人がほんと羨ましい!! ほっこりとするいいお話しでした!

    1
    投稿日: 2017.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々の三浦しおん 東京都墨田区Y町の幼友達国政と源二郎の日常ばなし 元銀行員で生真面目で、プライドが高い政 つまみ簪職人で破天荒だけど思いやりのある源 そして かわいい弟子の徹平 長い付き合いだからわかる与太話やツッコミ 悪い人が出てこないから 気持ちよく読めました 政が家出中の奥さんに必死で書いている手紙が ほっこりとして 羨ましかった。 ポンポン船を交通手段にしているのも下町情緒があっていいですね。 徹平君の話し方 「~っす」を読んでいると 耳の奥でFMラジオ「あ、安部礼司」の後輩 飯野平太の声が聞こえてきたのは 私だけじゃないはず。

    1
    投稿日: 2017.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まほろ、の成れの果てという見方もできる。BL大好き腐女子の三浦ならではのねっとりとした男の「友情」というやつ。たぶん幻想なのだが、読者層は喜ぶのだろうな。

    0
    投稿日: 2017.11.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルとあらすじを読んでなんの疑いも無く江戸時代の話だと思って読み始めたのでビックリ(笑) 源さんはある意味予想を裏切らないキャラでしたが、政さんの方は裏切られまくりました。ありがちなテーマが源さんの軽妙?な切り返しと徹平くんのバカな抜けっぷりで嫌味にならない感じが面白かったです。 伝統的な職人芸の継承とかバリバリ世代の熟年夫婦問題とか色々現実的な問題を含んでいるのに、軽やかに語ってのけるところがさすがなところだと思いました。

    1
    投稿日: 2017.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    魂で生きている人は強い、と最近よく考える。ときにかっこ悪くても、かっこ悪い自分をきちんと受け入れ、自分の心を取り繕うことなく生きている人だ。そして、そんな人が心底羨ましい。 これは幼馴染のじじい2人、国政と源二郎の物語。源二郎は魂で生きている人だ。自分を取り繕わないから、ときに周りを巻き込んで大ごとを引き起こす。迷惑がりながらも巻き込まれて70余年の国政は、社会の中でまっとうに堅実に生きてきた。定年退職した今、自分の周りには誰もいないと感じ、 源二郎を羨ましく思っていそうだ。 社会の中でのまっとうさは足元にも及ばないけれど、私は完全に国政側だ。どうせ私なんて誰にも愛されない、大切にされない、必要とされない、と卑屈に思っている。自分の心を取り繕って、自分の正解をわかろうともせずに、人の正解に合わせようとしている。(こう書いてみれば、それはなんて手抜きの人生なんだろう。魂で生きている人というのは、自分の正解をわかろうとする、しちめんどくさいことにきちんと向き合ってきている人なんだと気付く) だから染みた言葉がある。源二郎が国政に言った、「そうやって、欲しいもんを欲しいと言わずに諦めちまうのは、おまえの悪い癖だ」。 そして、こんなことを言ってくれる友人がそばにいる国政が私は心底羨ましくなった。

    1
    投稿日: 2017.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    七十三歳の国政と源二郎は幼なじみ。 国政のように、長年、勤め人で、ひたすら職場のため、家族の生活のために働いてきた人の方が多いだろう。 平凡なはずの人生が老後になって崩れ孤独になったとしても、源二郎のような、正反対の人生を歩んできた親友がいたら、人生は色を帯びるんだろうなと思った。

    3
    投稿日: 2017.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    政と源、対象的な人生を送った、幼なじみの物語。 70歳を過ぎても付き合えるのは、うらやましい。 やっぱり、頼りになるのは友達なのか? 家族や弟子、様々な人間関係の中での幼なじみの関係は素敵だなあと感じさせる。 下町を舞台にした現代の話だが、まるで落語の人情噺のような小気味よさが、読んでいて楽しかった。

    1
    投稿日: 2017.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。当年とって七十三歳の国政と源二郎は、正反対の性格ながら、なぜか良いコンビ。水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂させるふたりの、痛快で心温まる人情譚!

    0
    投稿日: 2017.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    つまみ細工職人の堀源二郎、銀行員を今は退職した有田国政。 まったくタイプの違う二人は、下町、墨田区Y町に生まれ育って、揃って七十代を迎えた幼馴染。 定年後、妻の清子に家出された国政。 破天荒な源二郎と、元ヤンだが気のいい弟子の徹平、そしてその恋人の美容師、マミさんと関わることで、寂寞とした国政の生活に少しずつ血が通い始める。 この二人を軸にした人情話ーということで、最初は有川浩さんの「三匹のおっさん」シリーズが脳裏にちらついた。 でも、一章を読み終えるあたりでそんなことは気にならなくなった。 時々、はっとする(あるいはギョッとする)一文がある。 例えば、「マミの薬指で、血の色そのものをした赤い魚が泳いでいる。」、「誠意などといった、折り目正しいものとは、まったくちがったもの。情動も敬愛も苛立ちもすべてごった煮になった、「うわー」と部屋で一人叫びたくような、どうしようもない気持ち。愛。」。 ただストーリーが面白いだけではなくて、やっぱり、三浦しおんさんは読ませる作家だと思う。

    0
    投稿日: 2017.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幼なじみのおじさん2人が70才を過ぎても仲良く、助け合ってる姿が微笑ましく羨ましい。弟子の徹平&マミちゃんカップルもイイ味だしてます。つまみの世界をもっと知りたくなった。

    0
    投稿日: 2017.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    互いに思いやり、しかしそのことがむずがゆく、悪ぶり、ふざける老人コンビ。 隅田川を背景に下町らしい人情があふれる。 政と源いは、最後に良い人生だったと言える人生であって欲しい。

    0
    投稿日: 2017.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんでこんなにひねくれちゃったのかねぇこのじじいは!!って何度思ったことか。(笑) 何気なく流れる日々でも、当たり前って思っちゃいけないな。小さなすれ違いは大きなボタンの掛け違いになって直すのが大変になる。 でも直せる。それが家族だな。

    1
    投稿日: 2017.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    幼馴染同士のおじさんというより、73歳という年齢だとお爺さん同士の友情物語。 性格もこれまでの生き方も正反対の二人、政こと国政は、銀行勤めで妻子をこれまで養ってきて性格もお堅い。源こと源二郎は、つまみ簪を造る職人で自由奔放なタイプ。政は数年前から妻が出て行き、娘夫婦と同居し始め寂しい一人暮らし。妻に先立たれ、子どももいないのに若い弟子に慕われ、ワイワイと賑やかに暮らしている源が内心羨ましくて仕方がありません。しかし、素直に源に言えないために色々と事が起こります。二人の間のやり取りは、それこそ古い考えの政と、源の弟子の徹平等の今どきの若者との言動のギャップが著しく、毎回笑えます。 政は高度成長時代の企業戦士の生き方その物で、定年後に妻に愛想を尽かされるよくあるパターンの設定ですが、妻はともかく、この小説では娘もかなり冷たい仕打ちで書かれています。小説とはいえ、これでは一生懸命家族のために働いてきた夫があんまり可愛想だと、つい政に同情してしまいました。

    0
    投稿日: 2017.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夏休みの里帰り中に読み終えた。ロックなつまみ簪職人の源二郎とごく普通の家庭人としては古いタイプの元銀行員国政という対照的な幼なじみのじじい二人を中心として起こる悲喜こもごもを二人の来し方の回想も含めて描く人情譚。主役二人の他にも源の弟子(元ヤン)やその恋人など登場人物のキャラが立っていて、遠からずドラマ化されそう。70代の政と源をだれにやらせるか想像しながら読むのも楽しい。すいすいとあっというまに読めてしまった。いくつかの短編を重ねてとりあえず物語は一区切りついたけれど続きもあるのだといいなぁ。

    0
    投稿日: 2017.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とにかくおもしろかった~。年寄りの痛快ドタバタコメディかと思って読み始めたのですが、政さんと源さんがこの年齢になっても人生を諦めずもがいて生きてる様子がなかなかによかったです。しをんさんの描き方がうまいのか、重苦しくなく、かと言って軽すぎるわけでもなく、しんみりすることもあれば声を出して笑う場面も多かったです。政さん、ちょっと前に話題になってた熟年離婚される男性の典型ですよね。この年齢の男性というか、戦後から割と最近までは政さんのような考え方が至極当然だったんでしょうけど、今は女性の立ち位置も変わりましからね。政さんのこじらせ老年ぶりはかなり笑えたんですが、当事者だったら深刻だよねと。政さんの立場もわからないでもないけど、奥さんや娘さんの気持ちもよくわかるので。政さんに源さんや周囲の人たちがいて、本当の独りぼっちじゃないのが何より救いです。

    0
    投稿日: 2017.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    東京都墨田区Y町に暮らす73歳の国政と源二郎。正反対の性格ながら良きコンビの二人を中心した人情喜劇小説。 高齢化社会が到来し、独居老人の事件事故が毎日のようにニュースになる。政も源も独居老人。それぞれ思うところ考えるところあるなか、自分を殺し他人の為にと行動する姿に心温まる。

    0
    投稿日: 2017.08.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ただただ面白くてにやにやしながら読んでたら186ページで涙が噴出、なんとか持ちこたえて読み進めて282ページでまた噴出。人はたったワンフレーズに心動かされるのだと実感した。

    0
    投稿日: 2017.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201707/article_4.html

    0
    投稿日: 2017.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんの政と源を読みました。 政こと有田国政は74歳、銀行を退職後悠々自適の生活を送っていたのですが、なぜか妻は数年前突然長女夫婦のところに引っ越してしまい、わびしく一人暮らしをしています。 政の幼なじみの源こと堀源二郎はつまみ簪職人で、妻に先立たれたあと、転がり込んできた弟子と一緒に暮らしています。 常識人の政、破天荒の源と正反対の性格にもかかわらず、つるんでしまう二人が源の弟子や弟子の恋人と関わりながら下町で生活していきます。 政と源がそれぞれ結婚した時のエピソードも語られ、面白く読みました。 老人が主人公の物語というと老人がかっこよく活躍する物語が多いですが、この物語では等身大の老人が描かれていて、悩んだり、嫉妬したり、虚勢をはってみたりといった行動が共感を呼びます。 konnokも同じ年齢にさしかかっているので、政と同じ目に遭わないようにカミさんへの気遣いが必要だなあと反省したのでした。

    1
    投稿日: 2017.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    良いテンポで気軽に読めた。源さんみたいな江戸っ子は好きだし、こういう人は何か気持ちいい。最後に感動させてくれるし。しかし、親友ってのはいいねぇ。

    0
    投稿日: 2017.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    実直に生きることの難しさ。 実直と思い込んでいるだけの 身の程知らず。 実直なのではない。 愚直なだけだ。 男って、そんなもんだ。

    0
    投稿日: 2017.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有川浩の三匹のおっさんと似たような話なのかと思ったのだけど、全然違った。 国政と源二郎の付かず離れずの距離感も良く、国政の心のつぶやきが子供みたいで可愛い。 近所にこんな歳にもなってつれ歩ける幼馴染がいるのは、羨ましい。 源二郎を羨む気持ちも共感できるなー。 国政の家族からすると、国政が「勝手なお父さん」になるのだろうけど国政の視点でいくと、家族が「自分本位な家族」と思えるから不思議だ。 毎日、ハガキを妻に送る国政か可愛らしく、ラストもよかった。

    0
    投稿日: 2017.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをん 「政と源」 誰かと繋がっている事を確信できれば人は力強く生きて行くことができるのだろうなあ。 独り住まいではあるけれど、弟子やその彼女、町の人々に囲まれるように、見守られるようにして自分自身職人としての自信を持ちのびのびと生きている源に嫉妬する、今ではどこと言って取り柄のない独居老人である元銀行員の政。 政のこのやりきれない寂しい気持ちがとてもよくわかる。 けれど拗ねて引きこもっていないで、自分から外に手を伸ばさなければなかなか繋がりは確認できないんですね。 色々な不満もありながら、政も源も互いになんでも知っていると思えるような幼馴染み友達がいて良いなあ。

    0
    投稿日: 2017.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    禿頭の周りの僅かな毛を、赤だの青だのに染めあげるファンキーな爺「源二郎(つまみ簪職人)」と、妻に逃げられ独居老人と化す、僻み爺「国政(元銀行員)」がおくる、老春ヒストリーw。 この物語のよいところは、単なる老人同士の支え合い物語で終わらないところ。 源二郎の弟子「徹平(20歳)」と、その彼女「マリちゃん(Y町のNo.1美容師 27歳)」が、政と源に絡むことによって、物語がより魅力的になってるのではないかと感じました。 徹平が源二郎に寄せる、信頼と尊敬。 マミちゃんが見せる優しさ。 現代社会では、なかなか見る事が出来なくなった、年配者に対する、尊敬・優しさを、この本では見る事ができました。 家族運が無く、早くに家族を亡くしてしまった源二郎ですが、そこには、また違った家族の形があって・・・ そこには国政も含まれている。 そんな風景が、読んでいてとても心地よかった。 こんな歳の取り方、出来たらいいな。

    0
    投稿日: 2017.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    腐れ縁とも呼べる仲の政と源。 まるで正反対の二人なのに、それでも離れずにお互いにいい影響を与え合うのはいいなぁ。

    0
    投稿日: 2017.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前に図書館で借りて読んで、手元に置いておきたいと思い、文庫化を待っていた本です。 73歳になっても、近所に幼なじみがいて行き来があるって、とてもうらやましい。 同じような境遇にある人って少ないだろうなあ。 この年代の人は特に、共に戦争を生き残ったというところからも結び付きが強くなるんだろうな。 国政は、もう一度読んでも「夫にしたくないタイプ」だったけど、奥さんにあてた手紙の一文にはジーンと来た。

    1
    投稿日: 2017.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物が少ないからこそ、一人ひとりの個性が際立ち感情移入しやすかった。 頑固で古風な国政視点の物語であり、破天荒な源二郎への信頼と嫉妬が面白おかしく描かれ、また、現代と昔を比較した心情がユーモアに溢れ、最後まで清々しく読み通せる。 三浦しをんさんの作品では、馴染みの少ない職業の人物が多く、今回はつまみ簪職人を通してへぇーと思う事もあり、賢くなった気もした。

    1
    投稿日: 2017.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「三匹のおっさん」のような痛快活劇かと思ったが、下町人情物語といった感じ。政、源のどちらのタイプかなと自身の老後に想いを馳せながら読んでいた。現実的でとても面白かった。 あらすじ(背表紙より) 東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。当年とって七十三歳の国政と源二郎は、正反対の性格ながら、なぜか良いコンビ。水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂させるふたりの、痛快で心温まる人情譚!

    0
    投稿日: 2017.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「人生飽きた」なんて二十代の小娘が何ぬかしとんじゃと活を入れられた。 政さんと源さんの日々を覗いて、年を重ねていくことへの漠然とした不安が薄らいでいいものだなと思えるようになった。

    0
    投稿日: 2017.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんさんの本は本当に読みやすく面白い 読みやすいからといって、軽いわけじゃなくて 大地に根を張った感じで、話が進んでいく 国政と源二郎の二人がまたいい感じ 歳を重ねたとしても、ダメなところはダメで 本気で喧嘩したら悩んだり なんだかホッとする 楽しい読書時間だった

    2
    投稿日: 2017.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。カッコよく、幸せに年をとるというのは難しいからこそ憧れる。年取ってお互いをさらけ出し、預け合える友人関係というのはさらに憧れる。国政、源二郎がいれば清子いなくてもいいよね(笑)

    0
    投稿日: 2017.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三浦しをんさん。大好きな作家さんのひとり。 文庫が出てたので即買い。 本当に文章がきれいで大好き。 政と源さんのやり取りも、幼馴染ならではの距離感で。言葉に出さなくてもわかっちゃうこともある。 国政さん、頭かってー、って思うことがいっぱいだけど、黙っててもわかる、みたいな、男は背中で語るもんだ、みたいな時代じゃなくなっちゃったんだよ、って教えてあげたい。って思ってたら周りのひととの関わりの中で、だんだんほぐされていく国政さんを見てほっこり。 時代はかわっていくけど、その町の営みは続いてく。誰にだって永遠なんてない。人生は次の世代につないでいく作業でしかない。でもそれを精一杯やるのとな大事。懸命に生きよう。

    0
    投稿日: 2017.06.30