
君に謝りたくて俺は
わかつきひかる、羽鳥ぴよこ/講談社
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総合評価
(2件)4.0
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powered by ブクログ主人公の今井健人は高校の入学式が終わり教室に入ると、小学校時代に2ヶ月だけクラスメイトだった明日葉待夢がいることに気がつきます。健人はその小学校時代にクラスから浮いた存在だった待夢をいじめていました。しかし、待夢は健人のことを覚えていなくて、謎の記憶障害に悩まされていました。次第に仲良くなっていく健人と待夢ですが、健人は罪悪感から謝りたいと思いながら、なかなか謝ることができません。過去にいじめていたことを思い出されると、待夢との関係が終わってしまうから。過去の大きな事故がきっかけとなった秘密が、二人を結びつけます。 健人と待夢のイチャイチャ描写は恥ずかしくなりますが、軽く、楽しく読めます。
1投稿日: 2019.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かつていじめていた相手と再会,先方はいじめていた当人と気づかず親密になり,こちらは一方的な罪悪感に苛まれる…というテーマ.実は先方がいじめられる原因となった特質は病気に類するものなのだが,最終的にはその原因や解消といった部分にも踏み込んでいく.個人的には前半のテーマが中心と期待して読んでいたので後半はやや蛇足感もあったが,全体としては綺麗に収まった作品だと思う.普通,親密にしていた相手が実は過去のトラウマを植え付けた相手だったと知れたら,やはり以降はどうしても距離を置かれてしまうと思うが,過去に対する償いを未来の関係の中へ肯定的に昇華した待夢は,よく成熟しているなと思った.
2投稿日: 2018.01.07
