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谷崎潤一郎犯罪小説集
谷崎潤一郎犯罪小説集
谷崎潤一郎/集英社
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総合評価

90件)
3.8
14
38
23
1
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乱歩に影響を与えたと言うのがなんとなくわかる すべての作品に谷崎潤一郎の持つ「癖(へき)」みたいなの(語彙力がないからこう言う表現しか出来ないのが歯痒い)がちゃんとあって良かった いつの作品を読んでも情景が思い描けて美しく、耽美でわくわくさせてくれる。

    0
    投稿日: 2025.12.03
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    何だか初期の江戸川乱歩を読んでるような感覚に陥ったので情報整理。谷崎の生年が1886年で乱歩が1894年。収録されている作品は乱歩デビューの1923年より前の1918年から21年に発表されている。 僕は浅学で知らなかったけど、裏表紙の紹介文によると、収録されている4編は日本における犯罪小説の原点となった作品だそうです。 『柳湯の事件』 ちょっと古い探偵小説のような入りなんだけど、段々と話が怪しくなってきて、現と幻の境目が混沌としてくる。さすが谷崎潤一郎(笑)。後半は探偵小説というよりも怪奇小説です。ぬらぬらのてんこ盛り。 『途上』 これまたちょっと古い探偵小説のような入り。執拗に触感を書き表した前作とは異なり理詰めの言葉で語られる完全犯罪計画。谷崎が様々な形態を試していたことを示す作品。明智小五郎(江戸川乱歩)もD坂で本作を称賛しています。 『私』 これもまた前2作と異なる形式。解説によると谷崎のお気に入りの作品の一つだったみたい。ストーリーよりも、表記スタイルが重要な作品。 『白昼鬼語』 「ちょっと人殺し見に行こうぜ」って感じのカジュアルなイカれっぷりにワクワクが止まりません。一番おもしろかったです。

    14
    投稿日: 2025.02.18
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    なんとも言えない読了感。 精神の安定してない感じがひやっとするというかゾクゾクするというか。じわじわくる

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    「柳湯の事件」 「途上」 「私」 「白昼鬼語」 「私」ラストの部分の犯人の独白が案外考えさせられるというか、共感できるというか、ここで突かれると思ってなかった「私」を突かれたようで感動のような、真逆の不快のようなそんな気持ちになった。

    0
    投稿日: 2024.07.09
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    かなり昔の小説なのに、現代の小説に劣らずむしろ他よりも価値が高く個性溢れたミステリーでした。 江戸川乱歩などの小説家に影響を与えたというのがよくわかる作品でした。 短編が4つなので、読みやすいですし、どれも個性的なのがいいです

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    「谷崎潤一郎」といえば、明治・大正・昭和の三つの時代に活躍した、『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』などの代表作で知られる、文化勲章も受けた日本を代表する文豪のひとりでしたね。(1965年に鬼籍に入られています) 本書『谷崎潤一郎 犯罪小説集』には、以下の4作品が収録されています。 ・柳湯の事件(1918年) ・途上(1920年) ・私(1921年) ・白昼鬼語(1918年) 本書を読んだことで、いわゆる「文豪」と呼ばれた作家たちとミステリー(犯罪小説、推理小説、探偵小説)作品の関係を調べていくと、非常に興味深いことが多く、そういう点でも、本と読書の魅力を改めて感じることが出来ました。 谷崎潤一郎と本書収録作品のみについていえば、 ・日本で最初の本格探偵小説といわれる江戸川乱歩の『二銭銅貨』が雑誌「新青年」に掲載されたのは1922年であり、上記の4作品全てがそれ以前に書かれていたということ。 ・クリスティーの代表作の一つの有名なトリックが、その5年前に『私』で使用されていたこと。 (そのクリスティー作品を私は読んでいましたので、トリック自体の衝撃はそこまで大きくはなかったのですが) の事実には、驚きと共に、谷崎潤一郎という文豪の才能を認識させられました。 収録作品の感想としては、やはり『途上』が最も面白く読めました。 (探偵と会社員の二人だけの会話で構成され、追い詰められていく会社員の感情が恐怖へと移り変わっていく様子が見事に描かれており、秀抜だと思います。) 「やはり」と書いたのは、20年以上も前に『日本文芸推理12選&ONE:エラリークイーン編』を読み、その中に収録されていたからです。 その当時に感じたプロバビリィティーの犯罪(わずかな可能性も、あらゆる機会を利用することによって、ついに必然に変わってしまうのか?:クイーン)の面白さと衝撃を今回も味わえました。

    9
    投稿日: 2024.04.14
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    谷崎潤一郎が実は推理小説、ミステリーらしきものをいくつもしたためており、しかもそれがどれも秀逸らしい、と知り手に取った一冊。 収録されている4篇ともキャリアの序盤、100年と少し前に書かれたもので、やたらと"気違い"などという言葉が登場し、マイノリティやハンディキャッパー、あるいは女性に対する差別が顕在的かつ余りに露骨だなあ…と、今となっては半ば呆れてしまうところはあるが、読んでいるうちに我知らず、その時代に生きているかのような錯覚に陥る。 それほどまでに、作品が持つ見えざる膂力は凄まじく、つまり、文章の美しさ、完成度が際立っている。 プロットの方も、江戸川乱歩が文壇に現れる前の当時では、まだ誰も日本語で読んだことがなかったであろう、革新的かつ実験的なミステリーの構築が試みられており、こんな一面もあったのか、と素直に感嘆する。 そこに、人間の醜い業とも言えるフェティシズムや、退廃的な印象すら醸し出す耽美主義といった要素が不可分に絡みついてくるところが、いかにも"らしい"ところであり、期待を外すことはない。

    0
    投稿日: 2024.03.28
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     文豪が書いた犯罪小説集。プロパビリティの犯罪を扱った「途上」、信用できない語り手を扱った「私」といった、後の探偵小説に繋がる作品という形で面白かった。

    2
    投稿日: 2024.02.16
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    江戸川乱歩にも影響を与えた谷崎潤一郎の文学作品。 何年も前から書かれているはずなのに恐ろしいほど読みやすい、なぜこんな文章が書けてしまうのか。ミステリ、謎、推理が大好きな人もそうでない人も平等に人権を与えてしまう谷崎潤一郎が1番すごいです。

    3
    投稿日: 2023.11.01
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    短編4本。 あらびっくり、な落ちがあったりでしたが ちょっと語りが長い。 説明だけで犯罪内容を終了させているので 分かりやすいは分かりやすいのですが 読むのに疲れました。

    0
    投稿日: 2023.10.11
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    乱歩が谷崎を日本のエドガー・アラン・ポーと高く評価したのも納得。『私』が書かれたのがクリスティの『アクロイド殺人事件』の5年前というから驚き。まさしく日本のミステリー小説の先駆者と言っていい。

    0
    投稿日: 2023.07.10
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    江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」での会話で谷崎潤一郎の「途上」を完全犯罪と言っていたので見てみたがほんとに偶然に偶然を重ねた必然的な事件で驚いた。 こんな執念深さをもつことに恐怖すら感じた。

    6
    投稿日: 2023.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短篇4作。現代仮名遣いになっているので読みやすい。純文学のイメージだったので意外な面白さ。 「柳湯の事件」は幻想風味もあるがドロドロした感触が伝わってくる。 「途上」探偵がじわじわと追い詰めていく様子がスリリング。 「私」は信用出来ない語り手。アクロイドより前に書かれたというから驚いた。 「白昼鬼語」は探偵と助手ものの趣きがあって面白かった。美女の描写にとても力が入っている。 オチはそうか、となるけれど興味をそそられる謎が散りばめられている。

    1
    投稿日: 2023.03.31
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    高校生の時に読んだ「富美子の足」に 衝撃を受けて以来、久しぶりに谷崎潤一郎作品を読んだ。 (メインタイトルの「白昼鬼語」は そんなオチ?と思ってちょっと消化不良...) とにかく女性の描き方に並々ならぬ作者の拘りを感じる。 女の滑らかさ、白さ、美しさ、など 人一倍女性に執着してたんだろうなと改めて思った。

    0
    投稿日: 2023.01.15
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    なんか乱歩っぽいなと思ったら、乱歩が感銘を受けた作家なんですね。 登場人物の心理描写が秀逸で、文章もとても美しくて一気読みでした。 他にも小説集があるようなので読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    収録作は「柳湯の事件」「途上」「私」「白昼鬼語」の4作品。女性が出てくると怪しくて美しい世界観に一気に引き摺り込まれる感じがする。 「白昼鬼語」が4作品の中で1番長くて読み応えがあった。オチが予想外でびっくり。 犯罪小説として1番面白かったのは「途上」。探偵がある男を追い詰めていく様が痛快だった。

    0
    投稿日: 2022.06.16
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    なんだか、谷崎潤一郎に弄ばれているような感じがした。 推理小説ではないので考え込まず素直に読めたのが心地よかった。

    0
    投稿日: 2022.01.07
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    江戸川乱歩「D坂の殺人事件」で紹介されている谷崎潤一郎「途上」1920年T9年発表。こうすれば相手を殺しうるかも知れない或いは殺し得ないかも知れないそれはその時の運命に任せるプロバビリティー犯罪物としての日本初。ある会社員が私立探偵に前妻の死についていろいろと聴かれる2人だけの会話小説なのに谷崎潤一郎の文章になると凄いことに。

    0
    投稿日: 2021.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「柳湯の事件」→この情景描写がとっても谷崎潤一郎!!!推理小説ではないからトリックとかは無。 「途上」→偶然の必然。  「私」→アクロイド殺し、夜歩く!!!あの思考回路がうわぁ…となる。 「白昼鬼語」→殺人なんてなかったんだ!!!良かった!!!展開なのに素直にそう思えない何かがある。女に尽くして破滅に至る男の物語の亜種…

    0
    投稿日: 2021.06.30
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    いわゆる犯罪小説とはちょっと異なる。内容的には淫靡で倒錯的でちと残酷なのだが、なぜかカラッとしている。

    1
    投稿日: 2021.03.04
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    四編収録されている中編集。谷崎潤一郎は「細雪」ぐらいしかちゃんと読んだ事はなかったのでこういう犯罪小説を書いていたのを知って読んでみた。全体的にミステリというよりも犯罪小説といった方がいいのは確か。だいぶ昔の犯罪小説というだけあって犯罪小説としては容易にオチがわかるものばかりだったが、それでもその筆力によって現代の読者でもぐいぐいと先を読ませてくれる話はやはり大作家といえると思う。気に入ったのは一番現在のミステリに近い「途上」かな。

    0
    投稿日: 2021.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これが書かれたのが100年も前だなんて。 谷崎潤一郎は、ミステリもいけるのだ、さすが大谷崎…! さて。谷崎潤一郎と言えば、耽美とか悪魔主義とか…あとは女性の美しさを余す所なく表現するとか…まぁちょっと変態っぽさもある。あと足フェチ。 そういうイメージを取っ払って読んで欲しい。偉そうに言うけど、ちゃんとミステリ。謎解き要素もある。 4つの短編が収録されているが、どれを読んでも読者は各話の主人公と同じように、謎解きの世界に巻き込まれていくが……ちゃんと谷崎潤一郎の作品だ。 と言うのは、先に述べた谷崎作品のイメージが、がっっっつり入っているのだ。 女の悪魔的な美しさ。そして痛めつけられた女の独特の艶かしさ…そう言ったものを充分に味わうことが出来る。 他にフェティシズム小説集、マゾヒズム小説集が刊行されているが…一番読みやすいのは、この犯罪小説集ではないだろうか。 フェティシズム小説集もマゾヒズム小説集も、どちらも読んだし好きなのだが…かなりマニアックだと感じた。 フェティシズム小説集にはデビュー作の刺青も入っているし、冨美子の足も入っているしお勧めなのだが…読みやすさからいくと、これが一番良いと思う。 ミステリとして読んでも非常に良かった。

    5
    投稿日: 2020.10.06
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    乱歩が影響を受けたというだけある、倒錯した世界。 だけども、筋立てとしてはどれも無理がありすぎる。。。 一番面白かったのは「私」。 あの展開、あの瞬間は小説ならではのスピード感。

    0
    投稿日: 2020.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編アンソロジーである。谷崎潤一郎の耽美性が満ち満ちている。『柳湯の事件』、『白昼鬼語』が特に好きだ。読者はもてあそばれて、魅せられる。読む前は実在の犯罪をもとに書かれた作品だと感じてたが、そうではなかった。潤一郎ワールドが甘美に展開されていた。纓子にくるおしい思いを遂げてしまった園村はさすが潤ちゃんである。『痴人の愛』のナオミを思い起こした。「犯罪小説」の話から脱線してしまった。

    1
    投稿日: 2019.06.19
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    まず感じるのはやはり文章の美しさです。さらさらと流れるように景色が染み込んできて思わず頬がゆるみます。その美しさゆえか、乱歩の雰囲気をまとって(順序としてはこちらが先ですが)描かれた犯罪はちゃんと耽美なのだから参りました。犯罪を行うとき、ひとはみんなひとり。わたしの見ているものとあなたの見ているものは同じですか?あなたが見ているわたしはどんなわたしですか?ラスト「白昼鬼語」はポーの黄金虫の暗号が出てきます。でもやっぱり犯罪小説であっても、谷崎氏の描く色気が滴るような妖艶な女に翻弄される男の話、なのでした。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    谷崎の小説を読むのは、これが初めてだ。一般には、『細雪』『痴人の愛』『春琴抄』あたりから入り、氏独特の耽美的な、官能的な、あるいは変態的な世界を楽しむのだろう。そしてその世界は、谷崎をもってすれば、わざわざ「犯罪」という要素などなくとも、純文学の世界で十分描くことができる。 この本を手にしたのは、したがって、読み手である自分が単に「ミステリーが好き」ということにのみ由来する。が、読んでみて損はなかった。 解説で渡部直己も言及しているが、最初に感じたのは、いずれの物語も(本書には四編の話が収録されている)実にポー的であるということだった。筆名をE・A・ポーからとった江戸川乱歩に大きな影響を与えたというのも、むべなるかな。ミステリー小説の祖といわれる乱歩に先駆けて、谷崎がミステリー小説をものしていた、というのも新たな発見だった。 これらの小説が書かれたのは、大正年間のことであり、舞台は東京ではあるが、当然今の東京とは風景そのものが異なる。犯罪現場を壁に開いた木のふし穴から覗くというのは、現代の常識では思いつかないが、「ふし穴」から「覗く」という行為そのものにも谷崎特有のマゾヒズム的変態性が見てとれるように思う。その意味で、たまさか出会った谷崎の犯罪文学集ではあったが、読んでみて、これほど「谷崎文学入門」に相応しい小説もないのではないかという気がした。 なぜなら「犯罪」というテーマを前提としているがゆえに、そこにいくらかのフェチズムや耽美浪漫といった要素は多かれ少なかれ含まれるという共通認識は、これをテーマとする物語を読む者の共通認識としてあるだろう。この、共通認識のおかげで、読み手は谷崎のアクの強い世界に足をとられることなく、程よい谷崎の変態っぷりを楽しむことができるからである。

    6
    投稿日: 2019.04.19
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    期待以上の面白さ!谷崎文学らしい艶かしさもあるし、ミステリー要素もばっちり体験できる。うーん、好きだ。 全作品魅力的だけど、しいて一番を選ぶなら『私』かな。 一言で言ってしまえは、読者=私=…なところにトリック要素があるんだけどそのプロットがさらに狂気を醸し出してる。昭和の文学だけど、文章も読みやすいし。次は長編に再チャレンジしようかな。。

    1
    投稿日: 2019.03.17
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    谷崎潤一郎、おもしろい! 一気に引き込まれてしまいました。 短編4作品。秀作揃いに唸らされます。 大正時代の風情が趣深い。 オススメの一冊です。

    1
    投稿日: 2019.02.11
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    小説を書いていなければただの変態なおっさんだったんじゃなかろうか。 そんな谷崎潤一郎の名とタイトル「犯罪小説集」の文字と並ぶのは、紅い林檎飴で口元を隠した、もの言いたげなツインテールの少女。絵面がなんともいかがわしい。 ……すごくいい! 表紙カバーにこのイラストを選んだ編集者は良い仕事をした! 収録されているのは、ある弁護士の事務所にとつぜん現れた青年が、もしかしたら自分は人を殺したのかもしれないと告白する「柳湯の事件」。湯河の目の前に現れた私立探偵を名乗る男が、馴れ馴れしくも彼の前妻の死について推理を語る「途上」。学生時代、寮で起きた窃盗事件を回想する「私」。殺人の日時を示した暗号のメモを手に入れたという友人に振り回され、深夜の人形町で目撃する殺人の顛末を描く「白昼鬼語」。いずれも日本における推理小説の原点となった4篇。 谷崎にかかれば罪深い妄執や狂気すらも妖しい美しさを帯びてくる(気持ち悪さも大分ある)から不思議。

    1
    投稿日: 2018.11.07
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    短編集。以前半分ほど読んで放置していたような気がする。 女性の描写が破滅的ですごく良い。後半半分ほどを占める「白昼鬼語」がやはり最も読んでいて面白かった。理想の美女に殺されるのも悪くないと思ってしまった。

    0
    投稿日: 2018.05.22
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    江戸川乱歩に影響を与えたものがあるときいてはじめて谷崎潤一郎を読んでみました。 女性関係のものが多いと思っていたので推理小説もあったとは…。 素人探偵と助手のような関係のコンビが出てきたり、読者を騙したり焦らせたりするような話があったりとミステリの基礎みたいなものが詰め込まれてました。 文章も巧みで読みやすかったです。 でもやはり谷崎がえがきたかったのはミステリではなくて女の人がメインだったんじゃないかなという感じがしました。耽美。

    0
    投稿日: 2018.01.18
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    これは面白い短編集でした! 「柳湯の事件」、「途上」、「私」、「白昼鬼語」の4編収録。ここまでガチでミステリ書いてくれてるとは思わなかったよ。 「白昼鬼語」が良いですね。「柳湯の事件」で全面に出してきたヌラヌラフェチを封印して、謎の女の妖艶さとそれに惹かれる男の駆け引きに振り回される友人の私、という構図。谷崎作品の中でポーの黄金虫や、ホームズ、ワトソンなんて単語が出てくる作品があるとは。乱歩が谷崎ファンだったのも納得でした。

    0
    投稿日: 2017.10.28
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    湯の中の死体とか、ドロドロ溶かしたりとか、ちょっぴり耽美な雰囲気。 谷崎潤一郎先生のそこが好きです。

    0
    投稿日: 2017.01.23
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    推理小説4編。推理小説を読む楽しみの一つは思い込みを打ち砕かれることにある。大概それは物事への認識に対するものだけれど、本書が面白いのは読み手の感情に対してなされることにある。特に「白昼鬼語」の読後感は今までに無いものだった。

    0
    投稿日: 2016.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    意外? 谷崎のミステリ小説! なるほど、気持ち悪い(褒め言葉)。私の谷崎理解は何か歪んでいるような気もしますが、なかなかに谷崎っぽく、面白く読みました。 谷崎が犯罪小説集ときいて、フェチか、と思っていましたが、その悪魔的な魅力。乱歩が影響されたのもわかる。というか、日本のミステリ初期の傑作と言っていい。もっと知られてもいい。私が無学なだけかもしれないけど。ミステリ好きよ、谷崎がいるぞ! 「柳湯の事件」冒頭は乱歩かと思った。推理小説にありがちな滑り出しではあったけど。でも、途中の触覚の描写がさすが谷崎。ごめん、そのフェチはわからない。 「途上」いわゆる谷崎らしさは薄めで、これを単独で読んだら、誰の作品か考えてしまうかも。起承転結の結があざやか。さすが、と言えるミステリ。 「私」犯人=語り手なんだけど、犯人に同調するわけではなく、突き放した気持ちで眺めてしまい。でも、わかっていても、このパターンとしてはひきつける力があって、一気に読み切った。 「白昼鬼語」ハラハラするし、理解できないし、のぞき見のエロスとはさすが谷崎。まあ、本人が幸せならばいいじゃない、という、いつもの私の谷崎感想になってしまいますが、これも強烈な作品でした。

    0
    投稿日: 2016.09.22
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    実に多彩なミステリ小説。 谷崎潤一郎ってこういう小説も書いてたのか。 ホラーじみた結末の「柳湯の事件」から始まり、探偵に追い詰められていくスリルにドキドキする「途上」。 学内の盗難事件をめぐってトリックが光る「私」。 友情、恋、性癖、妖しい美女にまんまと担がれる珠玉の名編「白昼鬼語」。 四作すべて素晴らしく純粋に楽しんで読めました。 特に白昼鬼語、私これ好きだなぁ。変人園村と、彼に翻弄されるいじらしい高橋とのやりとりが軽妙です。そしてなんと言ってもオチがたまらないね。途中本当に悲しかったんですけど!笑 読後感最高。谷崎潤一郎もっともっと読んでいきたい。

    0
    投稿日: 2016.07.02
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    こういうお話を書かれているとは露知らず。 ミステリー的な要素もありつつ、時代的な風景も描かれていて面白かったです。精神的に追い詰めてたり、ブラック的な要素があったりと、4編の短篇集ですが、内容は濃い!

    1
    投稿日: 2015.09.23
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    「谷崎潤一郎犯罪小説集」谷崎潤一郎◆友人が「殺人の現場を見に行こう」と言い出す『白昼鬼語』など4編。谷崎潤一郎にミステリのイメージはなかったが、ホラーっぽかったりブラックだったり、多彩なミステリに驚いた。犯罪小説集というからアブノーマルな短編集かと思いきや、そんなことはないです。

    0
    投稿日: 2015.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯罪小説が4作品。 「柳湯の事件」 「途上」 「私」 「白昼鬼語」収録。 「柳湯の事件」は、上野の弁護士事務所に「人を殺してしまったかもしれない。」と、画家の青年がやってくる。 いろいろと白状するのだけど、その青年の性癖に笑いが止まらなくなってしまった(笑) なんせ、友達から"ヌラヌラ派"という名称をつけられるぐらいヌラヌラしているものに執着している。 私的に、"ヌラヌラ派"がツボってしまったようです(笑) 読者で同じ感覚に襲われた人いるかなぁ。 「白昼鬼語」は最高! "ヌラヌラ派"も打ち消してしまうくらい。 真夜中、男二人が節穴から"殺人ショー"を覗き見るのだけど、女の妖艶さの描写が、さすがはタニジュン。 結末は、物語のなかの男たちは担ぎに担がれるのだが、私もまんまと担がれました。

    7
    投稿日: 2015.02.25
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    初・谷崎潤一郎。おもしろかった…。すごく良かった。探偵小説じゃなくて、犯罪小説。なんだけど、文章の流れのなんと美しいこと。正常じゃない思考も、うっとりするほど魅力的な妄想。本当なのか本当じゃないのか、自分の五感にうっすら自信を無くす感じすら気持ちいい。

    0
    投稿日: 2014.10.01
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    表紙の絵に惹かれて購入 どれも聞いたこともない作品だったが 粒ぞろいで大変に楽しめた ねとねとじめじめしたいいタニジュン

    0
    投稿日: 2014.07.10
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    一番最初と最後の短編が素晴らしかった。中二篇は、ふつう。 トリックどうこうより、頽廃的で煌びやかな文章とか変態趣味の方が全面に出てるとこが谷崎さんらしいなーと思った次第です。

    0
    投稿日: 2013.12.04
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    古本で購入。 谷崎潤一郎は日本の推理小説の発展に重要な影響を与えた作家である、という。 その一事でも意外なのだが、江戸川乱歩をして自らの青年期にとって「谷崎ほど刺激的な作家はいなかった」と言わしめたというのだから驚きだ。 小説としての技術の巧さというような話はさておき、『春琴抄』とは一味も二味も違う読み心地がいい。 収録された「柳湯の事件」の、恋人を殺したと思い込んだ青年が濛々と湯気の立ち込める銭湯の風呂の底に間違いなくヌラヌラとした恋人の死体があったと独白するシーンの描写の細かさなど、実にアレでステキである。 犯罪というものが漂わせる甘い腐臭と、大正~昭和初期の頽廃的な雰囲気がマッチしていておもしろい。

    0
    投稿日: 2013.09.20
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    カバーに魅かれて購入。 正直に言ってしまうと少し物足りなく感じるかもしれない。 けれど、発表当時はこれが日本の推理小説なのだなあと感慨深くもある。 やはり、ミステリーというよりは、犯罪心理小説と言っていいのだと思う。その中に谷崎氏十八番のエロティシズムが相まって、妖艶な世界観を作り出している。

    0
    投稿日: 2013.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「私」に思わずしてやられた、面白い! 読後すぐさま、改めて始めから読み直さずにはいられなかった また「柳湯の事件」や「白昼鬼語」の異様で少々気色悪くもある妖艶で魅惑的な物語の雰囲気も良かった 読み終わってからも後を引く独特の浮遊感があるような気がする

    0
    投稿日: 2013.07.02
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    独特な語りを持つミステリー作品たち 谷崎作品の中でも比較的、犯罪がクローズアップされているものが集められている。トリックよりも心理描写が読みどころ 収録作品:『柳湯の事件』『途上』『私』『白昼鬼語』

    0
    投稿日: 2013.06.28
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    一作目、柳湯の事件を読んでガツンとやられた。 この手の小説は、同系色にしていいのか疑問だけれど「ドグラ・マグラ」以来でなんとも言い難い読了感がある。スッキリともモヤモヤとも違う、非常に複雑なものなのだが、厄介なことに嫌いじゃない感覚。 ただ理解しがたい世界の話であることは間違いない。 精神疾患を患う登場人物たちに踊らされながらただ夢中に読めてしまう作品であることは紛れもない事実で、これがおよそ90年前に発表されたものなのかと驚くばかりです。 現代にない、不思議な力に満ちた四作品でした。

    0
    投稿日: 2013.06.22
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    去年の夏に同志社で買った。 ずっと古本で探していたが可愛い表紙で売っていたので購入。 谷崎文学におけるミステリ的要素については「鍵」でも見ることが出来る。 しかし収録されている話は、正直現在「ミステリ」と言われているようなものとはすこしベクトルが違う。 そもそもトリックも出てこないし。 銘打ちが「犯罪小説」なので、とにかく犯罪が出てくるって感じ。トリックや伏線的なものもあるにはあるが、現在のミステリとくらべると格段に精度もおちる。 というよりも、この時代の「ミステリー」といえば、あやしげな犯罪や謎、ミステリアスな怪盗や探偵が出てくればそれで十分だったんだろう。 そういう時代背景を鑑みると一概に谷崎ミステリをやれ程度が低いのロジックがないのとなじることはできない。

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    投稿日: 2013.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    比較的読みやすくってそこそこ楽しめたと思う。 ほとんどが犯人側からの視点で、 とどのつまり思考回路がちょっと違う人たちの話なので (「途上」はまだ現代にもありそうな話。言い方がまだるっこしいけど) 絶対理解できないけど、こういう理屈もあるんだなーとか思いつつ読んだ。

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    投稿日: 2013.03.27
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    女性のなまめかしさがまさに谷崎。 じわじわと心理を暴いていく静かで冷ややかな展開が読後ひやりとくる。

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    投稿日: 2013.02.25
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    初読みです。 谷崎作品は自分には合わないと思っていたけど これは読めました。 ミステリっぽい4篇の作品なんですが やはり犯罪小説というしかないのでしょう。 どの話も予想外の結末に驚かされてばかりでした。 「途上」がお気に入りです。

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    投稿日: 2013.02.01
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    装丁に惚れた。 りんご飴の艶やかな紅さが どうしても手に取らずにはいられなかった。 楽しいはずの祭りの喧騒のなかで見せる りんご飴を持った少女のうつろな瞳と 懐かしさすら感じる夜店の風景。 何時間でも眺めていられる。 柳湯の事件/途上/私/白昼鬼語 の四編収録。 犯罪小説と銘打っているが トリックをどうこうする類いのものではない。 人の秘めたる欲望、狂気を表現した作品。

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    投稿日: 2013.01.19
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    私的に「途上」が一番ぞくぞくした。 犯罪そのものでなく、罪を犯した人の心理描写に迫るような内容かな、と。

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    投稿日: 2013.01.17
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    表紙が好きで久々に谷崎の本を買いました。語り手が信頼できなかったりどんでん返されたりしておもしろかった!「途上」のひやひやわくわくするやりとりも好きだし、なんといっても「白昼鬼語」は、はらはらする展開で一気に読みました。 残忍でありながらラスト、纓子がかわいらしい少女みたいに描写されてたのが印象的でした。あんなことした人なのにかわいく思える…… それにしても大変な男の親友をしているなこの人。

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    投稿日: 2012.12.01
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    ジャケ買いだし安直だけど、これでいい。とにかくミステリーってのは大量消費されて、手を替え品を替え人を欺こうというものだけど、このやり過ぎ感をもってしていや悪くないと思わせる愛嬌がたまりません。尻上がりに面白くなっていく。

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    投稿日: 2012.11.09
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    仏陀の死せる夜、ディアナの死する時、ネプチューンの北に一片の鱗あり- オシャレですね。 単純に読んでみたいと思いました。 いちばん気に入ったのはもちろん白昼鬼語です。 どんな結末になるのかなあとわくわくどきどきしながら読みました。 面白かったけれど、なーんだ、というかぎりぎり想像の範疇でそういうことかあとしか思わなかった・・・。 もっと えっ・・そうきたか・・・! みたいな驚きを期待していたのですが。 途上も気に入っています。 偶然と偶然を必然的に重ねて必然にしてしまう。 知能犯ですね。手荒だけど。 りんごあめを持った女の子が虚ろな目でたたずみ「谷崎潤一郎 犯罪小説集」とあればどきっとしますね。 一体この子はどんな深い闇を抱えているのだろう?!みたいな。 りんごあめに隠された口元はどんな災いを湛えているのでしょうね。

    0
    投稿日: 2012.11.01
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    すごく読みやすかった! ミステリーの原点な感じがした! 語り手が犯人やったり、探偵役に追い込まれたり、語り手と読者が騙されたり… 火曜サスペンスとかは動機が復讐やったりするけど、私はこーゆー神経衰弱に陥ってる犯人の行動や心理を読む方が、好きだなぁ。

    0
    投稿日: 2012.10.19
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    のっぺりと官能的なミステリーマゾ小説。さすがの谷崎作品は読ませますね。「悪魔は神様と同じように美しい」って言葉はなんか心に残ってます。

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    投稿日: 2012.10.12
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    くまおり純さんの装丁に惹かれて買った初めての谷崎潤一郎。 しまった細雪とかから入るべきだった…と後悔からの後の祭なう

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    投稿日: 2012.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「白昼鬼語」の最後にびっくり。谷崎潤一郎を読むのはこれが初めてだったけど、思ったより読みやすかったー。

    0
    投稿日: 2012.09.24
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    読みやすいし、面白かったです。 どれもどんでん返しというか、思いもよらない最後が衝撃的でした。 色々裏切られる。 白昼鬼語が一番すきです。 表紙も素敵です。

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    投稿日: 2012.09.17
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    白昼鬼語が一番面白かった。 最後は予期せぬ展開でミステリーとして十分に楽しめるし、谷崎潤一郎らしいマゾヒスティックで倒錯した雰囲気もある短編だった。

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    投稿日: 2012.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    谷崎潤一郎が江戸川乱歩、夢野久作に影響を与えたときき読んだ。犯罪小説集とあるが、あんまり血みどろ的な犯罪はテーマになっていなく、白昼鬼語はどっちかというと少し喜劇的な印象を受けた。気に行った話は途上と白昼鬼語。途上は理詰めで推理し、犯人を追い詰めていくところで、江戸川乱歩んの心理試験を思い出した。というか乱歩が影響を受けたのかなと思った。 白昼鬼語のラストまでの探偵チックな感じと耽美の組み合わせは最高だった。

    0
    投稿日: 2012.08.30
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    甘美な悪夢を観ているような、狐に、いや狸親爺に化かされているような『犯罪小説集』 卓越した文章で触覚その他、人間のあらゆる感覚に訴えかけてくる『柳湯の事件』など全四編どれも圧巻。 解説によれば、ある一編のある趣向はミステリ史的にみても世界に先駆けた試みをしているそうで、その事実に驚き。 個人的には『柳湯の事件』と『白昼鬼語(はくちゅうきご)』がお気に入り。悪の魅力に取り憑かれそうである。 坂口安吾をはじめ意外に文豪はミステリがお好きな様で、文豪が書いたミステリは他にもまだまだあるらしい。是非読んでみたい。

    2
    投稿日: 2012.08.28
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    純さんの表紙が可愛すぎたのでジャケ買い。たまにはこういうレトロな文体も良い。あと、なんともいえない怪しい雰囲気が独特で素敵。

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    投稿日: 2012.08.27
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    短編4編。 江戸川乱歩の猟奇系短編が好きな人にはツボだと思う。 但し、表紙の「りんご飴少女」は内容に含まれません(笑)

    2
    投稿日: 2012.08.19
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    今まで読んでいなかったことが不思議なくらいに、 どの話も、心地よく世界に浸ることができました。 犯罪小説というカテゴリーの枠を軽々飛び越える、 変幻自在なスタイルに弄ばれる快感がありました。

    0
    投稿日: 2012.08.13
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    まさに犯罪小説。 「私」での私の内省がただの叙述トリック小説にさせない。執拗な描写で露になる私…そういうところが谷崎潤一郎のうまさかと思った。 「白昼鬼語」で感じるのが、女性美の描写の素晴らしさ。生々しくっていやらしい美人が行う殺人を〈覗き見〉する。覗きの場面ではやたらと胸がどきどきした。

    3
    投稿日: 2012.08.09
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    「読む」という行為に仕掛けられたトリック(!) 欺かれたのは、他ならぬ『僕』である。そうまざまざと実感させられた作品集です。 犯罪というストーリーの構成もさることながら、視覚や触覚、嗅覚にも訴えかける著者の筆力も特筆すべき点です。 あの江戸川乱歩をして、「谷崎氏が探偵小説家にならなくて良かった」と言わしめた質の高さは、誰もが納得することでしょう。

    1
    投稿日: 2012.07.26
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    私の生まれる100年前に谷崎潤一郎は生まれている。 そんな時代に書かれたものだとはちょっと思えない。単なる推理小説とは言い難い、犯罪小説集。そこでは、マゾヒズムと精神病と犯罪心理が絡み合う。 潤一郎ってこんな人だったのかー!と。 ある意味すごい変態です。笑 寝苦しい夏の夜に読むにはちょうどいいかもしれません。 文体も難しくなく、昔の言葉遣いが面白すぎです。 (タクシー⇒乗合自動車/ポケット⇒ポッケット等々)

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    投稿日: 2012.07.21
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    谷崎潤一郎の作品はほとんど初めてだったが予想以上に良かった。個人的には柳湯が不気味で好きだった。解説にもあるように乱歩が大きく影響を受けたのがわかる。

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    投稿日: 2012.07.18
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    4編の犯罪小説(あえてミステリとは書かない)からなる短編集。どれも屈折した精神に貫かれた犯罪小説であり、面白い。特に「私」は、ミステリに慣れた者なら見破るのがやさしいトリックではあるが、書かれた時期からして、驚嘆せざるを得ない傑作である。

    0
    投稿日: 2012.07.17
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    良かった。すごく、すごく良かった。谷崎は、学生のころに少将滋幹の母と春琴抄、刺青を読んだくらいだけれど、ほかも読まなければ。 1話目はさすが谷崎、変態だと思ったくらいだったが読むにつれて引き込まれた。これはたしかに推理小説ではない。犯罪小説だ。うん、ほんとに良かった。

    0
    投稿日: 2012.07.14
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    谷崎作品の耽美な恋愛観から入るより、夏休みの読書感想文で何となく手に取り、はまってくれたらなぁって、この夏のイチオシ。サディズムとか、フェチシズムとか。

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    投稿日: 2012.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    谷崎の多面性が分かり、人に薦めたくなること間違いなしの一冊。 カバーが魅力的だったので手に取った。谷崎がこんな本を書いているとは知りませんでした。 江戸川乱歩もこの犯罪小説には耽溺したという。 谷崎がポーの作品に早々目をつけてそれを昇華させたのだそう。 「恐ろしい薬だから綺麗なんだわ。悪魔は神様と同じように美しいッて云うじゃないの」(白昼鬼語)に象徴される、悪魔的美しさをはらむ小説ばかり。精神病を描いている点にも興味深かった。 「柳湯の事件」 妻を多情と疑いサディズム的な行為を繰り返す夫。 夫が柳湯で踏んだものは、生きているはずの妻だった――。 「途上」 ある日突然現れた興信所の男。 話を聞くうちにどうやら調べているのは私と妻との関係。 なぜ何年も前に病死した妻の話を聞くのか。 ”殺人”と、”病死”の境い目はどこに? 「私」 寮で頻発する盗難。 わたしは「平田」から執拗な疑いをかけられていた。 だがその男は人間として信頼ができる男であった。 結末をみれば納得(笑) 「白昼鬼語」 久しぶりに連絡がきた「園村」。精神異常かにみえた彼は、 「これから殺人を見に行こう」と誘う。 これがたまらなく刺激的だった。 最後がなあ。どんでん返しを楽しむのもいいが、 私は最後まで変質的な美しさで終わって惜しかった。意表をついていたが。

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    投稿日: 2012.07.08
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    おもしろかった・・! 「柳湯の事件」「途上」「私」「白昼鬼語」 全部読み応えがありました 特に「私」と「白昼鬼語」がすき 谷崎潤一郎、もっと読みたい

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    投稿日: 2012.07.06
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    4編の短編集。恋愛小説ばかり書いてるのかなと思っていたけどミステリも書かれていたとは。叙述トリックありどんでん返しありで楽しめました。 中でも「途上」がよかった。道すがら話しながら徐々に犯人を追い詰めていく心理戦が面白い。ぬるぬるフェチとか、殺人現場を覗き見して興奮したりとか、やっぱり根底に流れるのはどM精神と変態性欲なのですね。歪みねぇな! あの妖しくて猟奇的な感じ、乱歩が影響を受けたというのも頷けます。

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    投稿日: 2011.11.30
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    何かの小説(なんだったかは忘れた)に出てきた「途上」が入っていたので、どんなもんだろうと思って手に取った。 なにこれ、期待以上! 乱歩だったか誰だったかが、谷崎が探偵小説に行かなくて良かったとかなんとか言ってた(書いてた?)エピソードをどこかで聞いたような気がするんだけど(うろ覚えにもホドがある…)、 なんでもっと書いてくれなかったのか!!と、思ってしまう。 収録されている全ての短編が良かった。 あの時代の空気をどことなく感じながら、 妖しくも美しい犯罪の世界に連れて行ってくれます。

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    投稿日: 2011.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風邪ひいて寝てるだけじゃ暇なんで、読了。 「白昼鬼語」がすっごく好き っていうか女性が艶っぽい事! なんか、幻想的な怪しげな空間に浸れた ・・・が、風邪ひいて集中力足りない時に読むのは間違ったかも 復活したら読み直す!

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    投稿日: 2011.10.26
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    乱歩が多大に影響されたというだけあって、谷崎を読んでいるはずなのに、乱歩を読んでるような錯覚に陥った『白昼鬼語』。本当は逆なんだけど。谷崎はいろいろ読んでみてるけど、こんなのもあるのね、と、面白かった。

    0
    投稿日: 2011.10.16
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    11066 4編収録。ヌルヌルフェチの一篇目、語り手に仕掛けのある3篇目、フックに次ぐフックと意外などんでん返しの4篇目。

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    投稿日: 2011.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品が乱歩やクリスティより以前に書かれたという歴史的意義はもちろん、内容も充実した質の高い短編集だと思います。 【柳湯の事件】物語のはじまりが探偵小説っぽくて良いです。サイコで陰鬱な内容もおもしろい。 【途上】個人的にプロバブリティの犯罪というのが好きなので、これはとても楽しめました。優しい夫像がひっくり返っていく様はゾクゾクします。 【私】このトリックでもっとレベルの高い作品はたくさんあるでしょうが、これはトリック一発物でなく、人の暗部や複雑さを描いている所も秀逸なのだと思います。 【白昼鬼語】覗きという行為は、わくわくする話が多いです。2段構えの落ちの展開も楽しく、結末にいたってキャラクターが一層際立ちました。

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    投稿日: 2011.06.20
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     「お這いり」この一つのセリフに谷崎と登場人物の顔が凝縮されています。 人の肌や声に関する描写が緻密で美しい。谷崎の目線を思わせるような、艶のある映像が頭の中に浮かんできます。

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    投稿日: 2011.06.01
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    〈真〉や〈善〉との紐帯から解き放たれ自律した〈美〉、〈悪〉や〈狂気〉や〈死〉と結び付けられる〈美〉に陶酔沈潜して、世俗の市民的価値観の垢が雪がれていく。 "恐ろしい薬だから綺麗なんだわ。悪魔は神様と同じように美しいッて云うじゃないの"(「白昼鬼語」) 探偵小説の本質を云々する渡部直巳の解説は、衒学的な文体が不快感を催すが、なかなか興味深い。探偵小説とは、作者に対する読者の劣位と云う読書行為に内在する構図を最大限に利用するジャンルだ、と云う。予め語られる全てを知悉している作者と、語られつつあることを追うことによってしかそれを知ることが出来ない読者。そして作中に配される真犯人・探偵・視点人物等々のうちの誰に、作者の優位性を与えるか・読者の劣位性を共有させるか、そのヴァリエーションによって様々なスタイルの探偵小説が立ち現れてくることになる(しかも、作中人物のこの役割分担は物語の途中で変化していくかもしれない・・・)。ここで重要なのは、この役割分担自体が、読者にとってはその劣位性によって予め隠蔽されている"謎"であるということだ。そこに、クリスティ「アクロイド殺人事件」や谷崎「途上」の面白さが成り立つ要因が在るのだと云える。

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    投稿日: 2011.03.27
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    愛すべき変態…と、いうところだろうか。谷崎ファンに聞かれると怒られそうだけど、私は谷崎さんが大好きです。 全編を通して、嗜好が掻き立てる衝動が描かれていて、新しい「犯罪小説」集だったと思う。

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    投稿日: 2011.01.04
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    艶かしい女性描写を期待して読んだせいか、描写の穏やかさに肩透かしを食らった感じでしたが、最後に収録されている「白昼鬼語」の登場人物が誇大妄想により繰り広げる、事件への推察は、狂気を感じられて秀逸でした。 「白昼鬼語」のためだけにでも読む価値はあったかな。

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    投稿日: 2010.12.25
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    こんな谷崎潤一郎もあったのか。 とも思えるし、 やはりこれぞ谷崎潤一郎と思わせる描写も山の如し。 女性の描写、とくに艶めいて香ってきそうな描写は 谷崎潤一郎の右に出るものはいないのではないかと思ってしまう。 単に事件を解決するよりも、 人間の内に潜む恐ろしさや、弱いところが 引っ張り出されて書かれたかんじ。 スリル満点で面白い。まったく古さを感じない。

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    投稿日: 2010.01.08
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    今までに読んだ谷崎の作品の中で一番好きです。 今までに読んだミステリ短編の中でも1、2を争うと思う。

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    投稿日: 2009.04.08
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    「変態性欲」を扱った作品の方が有名なものが多いので、「谷崎=探偵小説」と云われてもピンと来ないかもしれません。ミステリや推理ものが好きな方にお薦めです。 「白昼鬼語」は特にお薦めです。覗き見ると云う行為い付随する恐怖とどこかエロティックな気持ちが味わえます。

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    投稿日: 2008.03.06
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     うおおお、われわれは、谷崎に、バカにされている!  そんな風に感じるミステリー(に分類しておく)4編。「柳湯の事件」「途上」「私」「白昼鬼語」と、「谷崎に騙される度」がだんだん高くなっていきます。  あと、さすが谷崎、ヘンタイの描写がすごいのよ(笑)

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    投稿日: 2008.03.01